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大きな先輩

7名無しのこびとさん:2016/11/18(金) 21:17:47 ID:GMo/UhbA
「あら…私ったら何を…ごめんなさいおばさま、お家散らかっちゃいましたね。あとで私の家のものを手配しますのでお許しください」

正気に戻った先輩は母さんに詫びる。本来ならば怒って当然だし訴えたいところだが、先輩の家はかなりの家柄らしくお金持ちなのでこのくらいの被害は先輩の家の方々たちがやってくれるらしいので母さんも「はい」の一つ返事をするしかない。
そして一方の僕は部屋に淀んでいる先輩の吐息で意識が朦朧としていた。

「小降君大丈夫?ごめんなさいね、軽い目覚ましのつもりだったのだけれど。ほら、早くそこからでないと私の吐息で窒息しちゃうわ」

僕は何とか立ち上がり部屋を出る。そして家を出る時母さんが僕の元へ来る。

「玄、大丈夫なのあなた?身体中からものすごく甘い匂いするわよ」

先輩の吐いた息の臭いだ。僕の服と部屋についた臭いは先輩の家の人達が洗っても掃除しても当分取れることはないだろう。まさに「唾をつけられた」ような状態だった。

「玄。大黒さんあなたにだけ異常な反応しちゃうからくれぐれも気をつけるのよ。その分、一緒にいてくれているから周りの危険に巻き込まれることはないけど…」

「大丈夫だよ。先輩優しいし。じゃ行ってくる。


母さんにそう言うと僕は家の扉を開けた。


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