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【ネタのメモ帳】文章置き場
8
:
生天目
◆gX9qkq7FNo
:2010/09/19(日) 16:13:31
黒い巨躯の赤子の問いによって流れた沈黙は赤い唇によって破られる。
>「人もモノも自らに付いた傷を払い落とすことは出来ない……
>すなわちガラスの水面に巣食う細いクモの巣……」
「大あたり〜」
影貫の頭上の巨大コップが音をたて砕け散ると
「あぇ〜まあ〜う〜あ〜〜」
などとボブもどきは意味不明の声をあげ影貫の部屋から去る。
「…なんなんだよ…あいつは…」
ことの成り行きを部屋に置いてある魔術書の隙間から見ていたヴァンだったが、
この部屋に来ると数ヶ月前に盗み聞きした嫌なことが思い出してしまう。
「材料って何なんだよ。もとから胡散臭い話だったんだ。
俺たちワーストのディスクが最初っから22枚手元にあったんなら
何で生贄にそれを使わなかったのかとかはこっちだって疑問に思っていたんだ。
汚れた俺たちのディスクじゃダメってことや、NEWDIVIDEの優しさってことも考えてみたんだが
とどのつまりは俺たちは人柱扱いされているってことだよな?
はぁ?ディバイドめ。思う壺に壷ごとはめるつもりだろうがそうはいかねーぜ。
どんな道にでも裏道や抜け道ってもんがあるもなんだぜー」
思い出して魔術書の中で切歯扼腕しているヴァン。
彼がワースト仲間の裏切り行為に目をつむっているのもうなずける。
とりあえずスタンド使いとしては弱いほうのヴァンは大人しく道を歩いているしかないだけだったのだが
歩いている道に何か救いのヒントや啓示のようなきっかけがないものだろうかといつも考えている。
ワーストにも救いが必要なのだ。
廊下に出て去っていったボブもどきの音らしきものがしない。
静か過ぎる。ちょっとした異変。
ヴァンは気になって自分を救う手がかりにでもなるものではないのかと
彼を探してみた。するとボブもどきは廊下の奥の薄暗い闇の中で丸くなり石になっていた。
「……なんでだよ…」
ボブもどきはスタンドエネルギーが少なくなったために肉体を肉のままに維持できなくなったらしい。
「こいつは…。やはり悪魔の手のひらと関係しているってことなのかい…」
【ボブもどきは眠るとまた元に戻ります】
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