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【ネタのメモ帳】文章置き場
27
:
名無しさん
:2011/03/04(金) 19:11:29
>「……落ち着いて下さい。いいですか、貴女がライブラリに着いた時、確かにこちらのネズミは消えました。
そこには間違いなく何かがある。……相手がミスリードを狙っているのでなければ、ですが」
>「何かと言うのは、つまり目的と必要性です。参加者を鬼にして、
または殺害すると言う目的よりも優先して、スタンドを消失させなくてはならない理由がある筈です。
例えば……ルールに嘘がないのなら動く事の出来ない本体を隠す為、とか」
>「ライブラリを隈なく探しましょう。それ以外に当てがあるのなら、別ですが」
携帯電話越しに若干割れた吉野きららの声。
「…そうね。わかったわ、よく探してみる」
生天目は絶望を蹴飛ばすかのように答えると、書庫のドアを開けてライブラリに戻った。
(あのこが言ったみたいに、ここまでやってきたことに間違いはないのかも。
…動く事の出来ない本体を隠す為…。なるほどね。だってあいつのスタンドって霧みたいになって
ホウキにも変化できるんだし、この部屋にはたぶん何かあるんだわ。いいえ、たぶんじゃなくって絶対!)
確信した生天目はライブラリの出口の扉に向かって走る。
「ステレオポニーッ!!」叫んだ体からはスタンドが躍り出て天井に飛ぶ。
「ソノルミネッセンスよ!!」
ステレオポニーは天井に反射するとライブラリ中央の床を踏みつけるように着地した。
と同時にスピーカーを彷彿させる両足の蹄から超音波が放射され、湖面に広がる波紋のように床一面に伝わっていく。
続けてパンッと破裂音。音の正体は生天目が持ってきた自然水の入ったペットボトル。
スタンドの着地点に近い場所に投げ捨てられ転がっていたペットボトルが発光後に破裂して水蒸気をあげたのだ。
「隠れているのなら出てきなさい!そのペットボトルみたいに血のなかの酸素が爆発しちゃってもいいの!?」
と扉の向こうの廊下、安全圏から生天目の声。
ライブラリ全体に、ステレオポニーを中心とした超音波の渦が広がりつつあった。
しかしこれは一つの賭け。スタンドエネルギーの消耗も激しく、使用後の足にかかる負担も尋常ではない。
生天目自慢の逃げ足も封じられてしまうのだ。
ソノルミネッセンス (sonoluminescence, SL) は、液体中の気泡が超音波によって圧壊したときに起こる発光である。
発光機構については見解が統一されておらず、未解明な部分が多い現象である。
液体に超音波を照射すると、キャビテーション現象によって無数の気泡が発生する。
気泡は超音波が負圧になったときは膨張し、正圧になったときは収縮する。
特に、超音波の共振径付近のサイズの気泡は音速に近い速度で急激に収縮するため、
断熱圧縮の効果によって瞬間的に数千度以上の高温状態となる
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