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【ネタのメモ帳】文章置き場

24名無しさん:2010/12/17(金) 23:09:13
北条市から道一本挟んだ廃校舎
数カ月前、九頭龍一が倒され、巨木となった場所である
その影響か誰もがこの場所を認識することなく、通り過ぎていく
ただ静かに、人からも年からも、そして時間からも忘れ去られていく……はずだった

とある真夜中
カシャリ、カシャリと不自然な足音を立てながらソレは現れた
その足音が示す通り、それは人間ではない
人間であったもの
つまり、骨なのだ
骨格標本が夜中の街を歩き、廃校舎へと入っていく
さながら学校の怪談と言う趣だが、もしそれが昼まであったとしても誰も気づかなかっただろう
なぜならば、普通の人間にその骨は目に映らないのだから
そう、廃校舎に聳え立つ巨木と同じように

だがもしこれをある特別な人間が感覚の目で見たのであれば
その恐るべき光景を目の当たりにすることになるだろう

巨木の根本で上を見上げる骨
その眼窩が見つめる先には、大きな実が成っていた
それは流れ出る鮮血のように赤く、そしてどことなくおどろおどろしい
大きさはそう、ちょうど人間の頭位
それが音もなく枝から離れ、差し出された骨の手の上に落ちたのだった

骨の手に収まった実は……それはまごうことなき人の頭であった
いや、だがそれは人なのだろうか?
人に似て非なるもの
見開かれたその目、右目の瞳が二つあるのだ
だが、そんな異常も表情に比べれば些細な違いでしかないと思えるだろう
その表情は狂気と凶気が溢れ出て見る者を戦慄させる
もはや人間の醸し出せる表情ではないのだから

「くふははは、降魔鎮魂府を謀る1000年の計がこういった結末を迎えるとは、な
よもや当代の守人が倒され、次代に引き継がずこのような朽木に成り果てようとは…!」
おぞましい笑い声と共に九頭樹から落ちた首は笑う
己の計画が思わぬ事態で早まり、こうして骨と首だけで現世に蘇った事に!
本来ならば肉体を再生させてから黄泉がえり、降魔鎮魂府である九頭龍一を倒すはずだった
だが思わぬ事態により不完全な復活を遂げてしまった
この状態のままでは本来の力も振るえず、また、長く生存もできない
だがそれでも十分笑うに値するものなのだ
何故ならば…

「まあ良い。当代の守人がいないのであれば何ら支障もない
22人の生贄で方陣の完成させ、完全なる復活を待つのに憂いもない
その時こそこの平将門が真皇となりて世を統べるのだ!」
そう、九頭龍一ひいては降魔鎮魂府の存在が既に消失していると言う時点で全てを補って有り余るのだから

高笑いを続ける首を骨が抱え、夜の闇へと消えていく


本スレ読んでいないのに妄想だけで書いてみた
今は反省しているw
結局ニューディバイドってなんなんだ?って全然わからなかったから、つい


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