ぶんひな！！－TRPS雑談所その５－ - 1284170792

446：りんき ◆cirno..4vY：2010/11/22(月) 00:34:52 ID:QyxBqUoYO: りっちゃんだよん！
またまたこんなもの作ってみましたー。
ttp://ux.getuploader.com/hapikomu/download/16/%E7%9B%B8%E9%96%A2%E5%9B%B3.txt
447：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/11/22(月) 00:49:37 ID:HEMWgJtM0: >>446
スゲー！！！GJ！！
448：りんき ◆cirno..4vY：2010/11/22(月) 01:22:00 ID:QyxBqUoYO: 旧市街地辺りがめっさずれてたので、脳内保管お願いしますorz

ペニサスから右が少しずれてた(´･ω･`)
449：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/11/22(月) 13:20:58 ID:EjKIo8Qw0: 流石りっちゃん隊長！ぐっじょぶでございます

寒くなったり忙しくなったりで何かと大変ですが
みんなも風邪には気をつけてくださいましー
450：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/11/22(月) 18:11:26 ID:rX3FcsEAO: なにこれおっちゃんすごい！
おいでりっちゃん！撫でなでしてあげよう！

＼Ｔ　・∀・)／こ　の　私　が　ッ！！

oＱ;*ﾟｰﾟ)o いや止めてやれよ
451：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/22(月) 19:13:12 ID:.k5wuq8o0: >>446
おおうこれ凄いです！乙！乙乙！！
452：りんき ◆cirno..4vY：2010/11/22(月) 20:59:58 ID:QyxBqUoYO: わー、なんか思ったより反響大きくて嬉しい

>>450
吸血姫様のなでなで！吸血姫様のなでなで！

ﾘﾝ'ーｷ)y‐ Ｔさんだった死にたい……
453：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/11/22(月) 21:38:10 ID:rX3FcsEAO: >>452

⊿ﾅ)ξ ……

ﾘﾝ'ーｷ)ヾξ(ﾅΔﾟ*ξ
≡３ﾋﾟｭｰ!

分からなくなってきたのでロール確認！

したらばホール
TACHIBANA→弓瑠→エレーナ

バス停付近
ハルニレ→ドルクス→おっちゃん

新市街チーム
シノ→ジョリー＆ハルニレ→長多良→シスター

ＳＰ達
鈴木さん→さえきん→もるにゃん

カフェ
尾張さん→まゆきち→慈音→リー→わたちゃん

新市街中
モノ男ちゃん→てなしゃん(お休み中)

Ｓ君→カズミ

合ってるかしら？
間違ってたら指摘お願いします
454：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/11/22(月) 22:19:52 ID:C8Ux/ICYO: てなしゃんまりがとん！おかげさまで元気になりました
おっちゃんすげー！ウホッコレは良い相関図…
あとターン周りこっちはさえきん→鈴木→もるたんだったはずだよ！あとは合ってるはずだよ！はずだよ！

ﾏﾕ*^ー^ｷみんな大好き！
455：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/24(水) 18:38:50 ID:hrjVO3pg0: 遅くなってごめんなさい・・・・・・！！死んできます！もう死んでるけど！
って思った矢先に規制です！代理おながいします！

>>454
まゆきち可愛いよまゆきち！大好きちゅっちゅ！
456：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/24(水) 18:39:16 ID:hrjVO3pg0: ジョリーに促され、長多良が電話をかける。
電話機越しでも、シノには何を言っているのかは聞こえた。
静寂の中電話を切り、長多良は言う。

>「……と言う事らしいですよ。この件は旧市街の連中にも知らせるといいでしょう。
　それと……ビッチ系ビッチさん。確かあそこの……ん？あぁ、どうやら席を移したようですが、
　貴女のお姉さんは公文の人間でしたよね。不仲である事はさっき聞きましたが、接触してそれとなく
　学研や進研について聞き出す事は出来ませんか？え？殺される？またまたご冗談を」

長多良の澄まし顔に対し、ジョリーは蒼白の表情だ。
そんなに恐ろしい姉なのか、とシノは逆に感心した。
ミーティオに連れられて姉の元へ向かうジョリーを見送る。
その時、不非兄弟が「あ」と小さく声を漏らす。

『思い出した！』

「何をですか？」

『リッカってロリ、どっかで聞いたことがあったと思ったんだ！』

不非兄弟はシノの腕を興奮気味に叩く。
シノはそれを抑え、誰にも見られていないことを確認して耳を近づけた。

『俺達、BKビルでそのロリに会ったんだ！仲間と一緒にいた！』

「えええっ！？」

シノは驚きのあまり大声をあげ、周りの客の視線を集めてしまった。
ごめんなさい何でもありませんと頭を下げるのを終え、シノは再度不非兄弟に耳を近づけ、続きを促す。
最初に言い出したのは希射だ。

『そいつら、テナードとかいう猫頭とかカズミだっけ、変なメガネのガキとかと一緒にいた』

すると、雅魅の声が割り込む。

『テナードってやつなら俺も知ってる！久羽さんと一緒にいた！』
『はぁ！？なんでそれを早く言わないんだよ馬鹿雅魅！略してバガミ！』
『何だよバガミって！全然上手くないから！』

ひとつのぬいぐるみの中で、二人の兄弟の喧嘩が始まった。
蒼い右目を左腕が殴り、碧の左目が右ストレートをお見舞いする。
シノは耐えられず、ぬいぐるみ達を無理やり押さえつける。

「お、お腹が痛いんで、ちょっとお花摘みにいってきます！」

誤魔化し笑いを浮かべ、シノはトイレへと駆け込む。
周りの数人は奇異の目でシノを見ていたが、あまり気にもとめていない様子だった。
457：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/24(水) 18:39:40 ID:hrjVO3pg0: トイレの個室の一つに駆け込む頃には、兄弟の喧嘩は収まっていた。

「もう・・・・・・！人が見ているのに喧嘩しないでください！」

『『ごめん』』

シノを怒らせると怖いと知った彼らの反省したらしい、兄弟の声がハモる。
怒る気力も失せたシノは、少し悲しそうに不非兄弟を見た。

「ひとつ、聞いていいですか？」

『『何(だ)？』』

雅魅と希射の声が同時に答える。

「昨夜、何で私を助けてくれたんですか？」

レンとの戦いを思い出す。あの時、既に複合体は完成していたのだろう。
兄弟達は複合体に取り込まれなかった。その気になれば、転生だって出来た。
にも関わらず、ああしてシノを助け、そして今も一緒に行動している。

「恨んでませんか？あなた達をゾンビにした私を、恨めしいと思ってませんか？」

間。

『何でって、ねえ』
『何でお前を恨まなきゃなんねーのさ？』

兄弟は形容しがたい声色でシノを見上げる。
希射に至っては、少し呆れも入っていた。

『決まってんだろ、俺達は流石な不非の双子だぜ？』
『それに、キミはもう一度俺達に命をくれた。死んでも尚、俺達はチャンスを得た』

チャンス。チャンスとは何だろう。シノは静かに二人の言葉を聞いた。

『俺達、死んだショックで、思い出したんだ。俺達が何者なのかを』
『俺達も異世界人なんだ。幼いころ、こことは違う世界から来た』

シノは耳を疑った。異世界人。彼らが、自分と同じ、異なる世界からの来訪者。

『俺達は帰りたい。元の世界に』
『一生と、久羽さんと、四人で！』
『だから、今はあんた達に、タチバナ達について行く』
『タチバナさんが、もしかしたら一生さんかもしれないしね！』

二人の話を聞き終え、シノは黙考する。
彼らが異世界人だとしたら、転生せず、自分に応えた理由が分かる気がした。

「・・・・・・分かった。ひとまず、このことをタチバナさん達に知らせないとね!」

ほんの少し心のつっかえが取れ、シノは心から笑顔を見せる。
早くこのことをタチバナや他の人たちにも伝えねばなるまいと、シノは急いでトイレから飛び出した。

【不非兄弟が元の世界の記憶を取り戻したよ！
　テナードとか久羽さんとか色々情報を得たよ！】
458：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/24(水) 18:41:07 ID:hrjVO3pg0: 終わりです！もう遅いってレベルじゃないですよヒィイ・・・・・・！
長多良さんシスターさんハルニレさんごまんなさい！吊ってくる！
459： ◆sccpZcfpDo：2010/11/24(水) 23:56:07 ID:KYaePBv60: 恥さらしの定期生存報告であります…
460：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/11/24(水) 23:59:16 ID:g44MFrucO: >>459
准尉おかえりー
リアル事情、大分落ち着いた？
461：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/11/25(木) 00:01:04 ID:xeDe7.ZQ0: 投下した事を報告しまんば
まぁ、展開はまゆきちにまかせようかなって感じです。

りっちゃん隊長！スゴイ！スゴイ分かりやすいよ！！
462：もるにゃん(８才) ◆6ZgdRxmC/6：2010/11/25(木) 00:04:02 ID:RO55vR5s0: 准尉くんおかえりなさいなのにゃー！！

>>458
あとまゆねえはわたさないのにゃー
463：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/11/25(木) 00:07:33 ID:xeDe7.ZQ0: >>459
ｏｈ
ごめんリロード忘れてた。
おかえりー。個人的な話だけどそうやって顔を見せてくれるだけで嬉しいよ
464： ◆sccpZcfpDo：2010/11/25(木) 00:33:30 ID:bC2fUjRs0: >>460
ええとまだまだ厳しいです…すんません
何もなかったら恐らく栃木に飛ばされる可能性があるので死ぬ気で頑張ってます
>>461
ありがとうございます
>>463
ご迷惑かけてすんません
そう言ってもらえるとうれしいです
ホント申し訳ないです
465：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/11/25(木) 17:52:50 ID:dBWuSmvIO: わぁい准尉おかえりんこ！
ﾄﾞ'A`)っ旦~~ 定期報告乙にﾄﾞｿﾞｰ

それと、ちょっと提案といいますか志願といいますか

三浦さんが居なくなっちゃったし、ラスボス役をやってみたいというか操作してみたいなー……なーんて………………

⊿ﾅ)ξ ごめんやっぱなんでもない
466：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/11/25(木) 18:38:21 ID:cuJK2mkEO: >>465
私は有り難いと思います
ラスボス出来るような人は貴重だと思うのです！

とはいえ、他の人の意見が無いと何とも言えないですが…
467：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/11/25(木) 19:28:37 ID:lAEMN7EU0: お帰りなさい准尉殿
こればっかりはおろそかにしちゃダメなものですから頑張って下さい

吸血姫様がラスボスになる
→おっちゃんが愛と憎しみの狭間で揺れる
→おっちゃん勇者ｏｒ魔王化（エロゲ勇者もしくはエロゲ魔王の爆誕）
……
…
ｱﾘﾈ!!まあ、冗談ですがｗ

やりたかったらやってみるものさ
癒し系の空気清浄係から人類を滅ぼして自然回帰させるラスボスに転身した人だっていますよー！ｗ
468：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/25(木) 19:37:56 ID:ca55oZUgC: ロリババアのラスボス化と聞いて

半分冗談です
投下に５日ルール入っちゃいそうですから
お次の方は遠慮なく飛ばして下さい
469：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/11/25(木) 20:14:31 ID:rlcaxb5I0: 准尉おカエラ

>>465
是非やっておくんなまし
エレーナちゃんのキャラ操作能力は誰もが知るところだし異論は微塵もないぜー

>>467
アレはｗｗｗパネぇｗｗｗ
470：尾張 ◆Ui8SfUmIUc：2010/11/25(木) 23:06:15 ID:1pIPECRkO: 大幅に遅れつつ、投下
皆さまごめんなさい

三浦さんごめんね
471：第774統合戦闘航空団：2010/11/26(金) 00:02:01 ID:nO6p7CSc0: きちくすぐるｗｗ
472：猫 ◆IPF5a04tCk：2010/11/26(金) 00:13:33 ID:us4NF4W6O: テストなんて爆発しちゃえばいいと思うんですの、私

>>465
良いんじゃねーかな！俺は大歓迎！
吸血姫様がラスボスとか胸が熱くなるじゃないか

>>467
もう……もう許してやれよ……！
473：すずきち ◆OryKaIyYzc：2010/11/26(金) 02:45:54 ID:M379883cO: 鈴木投下しましたんぬ
２レスにする予定だったのに間違えたんぬ…
474：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/11/27(土) 22:33:59 ID:lXMmiNdY0: エレーナ様がラスボスと聞いてなめくじ並みの速度でまいりましたｗ
いんじゃない？佐伯さんは反対しないよー
仮に不足があってもある程度なら他の人が補佐すれば良い話だしね。
思い切ってやってみるよろし。

そして、空気清浄機=ラスボスについてkwsk
てか、そんなのアリなの？ｗｗｗ
475：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/28(日) 19:54:54 ID:ZfupA1xMO: >>465
私も大賛成です！

試験終わってはっちゃけてレン君をしたらばホールにけしかけちゃいました！
好きに動かして下さい！
476：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/28(日) 21:10:47 ID:AfY5xW0UC: シノさんに質問
不非兄弟から手に入れた情報を新市街地メンバーに話したって前提で進めちゃっていいですか？
477：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/11/28(日) 21:47:08 ID:ZfupA1xMO: >>476
おｋ、問題ない
478：もるにゃん(８才) ◆6ZgdRxmC/6：2010/11/29(月) 03:48:38 ID:1ll67A6w0: とーかほうこくですにゃー

ちょっとげんこーがさいしゅうかいでいっぱいたいへんなのですにゃー

いつかごえしちゃうかもしれないから、そのときはとばしてほしいのにゃー
479：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/11/29(月) 08:54:08 ID:8EzOQuIwO: 右腕の関節が痛ひ　私も年か……うふふふふふh

ギリギリまで納めようとして６レスとかふざけんなよテメーと自己嫌悪しつつ投下報告
ぽろろ可愛いよぽろろ

皆さんの温かい意見に自信がつきました！
是非、ラスボスやらせてもらいたいと思います！ﾚﾝｸﾝﾉｸﾁｮｳｱｯﾃﾙｶｼﾗ

ξｴﾚﾟ⊿ﾅ)ξ　ﾌｩ…

ξｴﾚ;ﾟ⊿ﾅ)ξ　…………

ξｴﾚ;ﾟ⊿ﾅ)ξ(言えない……ッ！実は流れ次第でラスボス決めようと思ってたなんて……ッ！とても言えない……！)
480：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/11/29(月) 09:04:26 ID:IhEJxlEcO: ある日突然携帯の充電器がぶっ壊れたとしても動じない、これが私の流儀だ
そんなこんなで投下ー

エレーナさん可愛いよエレーナさん
481：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/11/29(月) 14:47:49 ID:HscatVy.0: ちゃんと迷子のろりっ娘を親元に送り返す。さすが尾張さん大人の対応ですよー
……輪切りのソルベを思い出しましたけどもｗ

あいもかわらず他所のスレの話題で恐縮ですが
空気清浄機がラスボスになった経緯は、それはもう１レスでは書き切れない理由があるんですよ

太古から連綿と受け継がれるドルイドの秘術！
神樹と知識を継承して、失われた自然を取り戻すという悲願の成就！！
そのために不要な人類への宣戦布告！！！

そして――味方人数に対して敵サイドが１人しか居なかったから！！！！

まあ、ひょっとしたら当初から予定してたのかもしれませんがこればかりは本人にしか解らないですねｗ
そんなわけで吸血姫様も気楽にドーンとやらかしちゃって下さいなｗ
482：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/11/29(月) 18:31:16 ID:8EzOQuIwO: まゆきちったら男前！まゆきち可愛いよまゆきち
さあおいで、なでなでしてあげよう

＼Ｔ　・∀・)／　こ　の　私　が

　　　　　　　　ﾊﾞｷｨ
ｱｱﾝ　(・∀・(#(⊂≡(ﾟДﾟ#Ｑo　しつこいッ！！

>>481
確か約１３億人殺したんでしたよね？ｗｗｗ
元が元だけにギャップが激しすぎるｗｗｗ

はいー、ＴＲＰＧはこれが初めてなんで勝手がまだよく分かってないんですけど
頑張ってやらせてもらいまっす
483：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:41:52 ID:Ida8/cic0: ようやく書けた……どなたか代理お願いします
484：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:43:52 ID:Ida8/cic0: ジョリーは死にかけていた。主に精神と生命的な意味で。

「どうしたの？言いたいことがあるならハッキリ言いなさい。
　脳味噌あるんでしょ？私仕事あるんだから早くして頂戴」

繁華街の一角で、新市街地メンバーは慈音と対峙していた。
あの後、やっぱり怖いからとまごついていたせいで、カフェ内での接触は断念された。
急いでジョリー達も会計を済ませて慈音を追いかけ、今に至る。
ブリザードが吹き荒れんばかりの冷え冷えとした空気が流れている錯覚に陥りそうだ。

「…………お、おはよう」

「一週間ぶりに貴女の口から「おはよう」を聞いたわね。今までどこに居たのかしら？」

「痛い痛い痛い！姉ちゃん足踏まんといて！」

隣のミーティオは、眉を顰め、少しばかりの恐怖を携えた顔で慈音を見る。
最初は殺すなんてオーバーな、と思っていたが、思ったより恐ろしい女のようだ。
ジョリーは痛む足を擦り、姉を見上げた。

「そ、そのことは後にしてさ！聞きたいことがあるの！」

「聞きたいこと？」

慈音が怪訝そうにジョリーを睨みつけた。聞きたいのはこっちだと言わんばかりに。
「ヒッ！」と息を呑んで長多良の背後に隠れたジョリーの代わりに、ミーティオが答えた。

「あたし達、三浦六花って子を探してるんです」

「三浦六花……って、確か三浦博士の子どもよ。何でそんな子を探してるの？」

「えーっと……多分、三浦博士に頼まれて」

慈音はますます眉を顰めた。目の前のジョリー達の友人を名乗るメンバーを胡散臭そうに睨む。
眉間に指を押し当てて頭を振る動作をし、口を開いた。

「で？」

「そ、それで…………怪しい連中を調べてるの。それで学研？とか、進研について知りたいなあ、って……」

慈音は値踏みするように全員の顔を見回し、ジョリーに手招きする。ジョリーは何をされるのだろうと怖々と前に出た。

「バカじゃないの！？」

「ひぎゃんっ！！？」

慈音の渾身の頭突きが炸裂。ジョリーは哀れにも子犬のような声をあげて転がり、ミーティオに抱きとめられる。
慈音はジョリーの両肩を掴むと、凄まじい表情を露わにし、ジョリーを揺さぶる。

「アンタ、そいつ等がどんな奴か分かって言ってんの！？アイツ等は異常者よ！アンタが関わっていいような奴らじゃないの！」

「ッ、それを言うなら姉ちゃんや私もじゃん！私たちだって、あんな「力」があるから……」

両腕でつっぱねるようにジョリーは慈音を突き放す。距離を置いて見た慈音の唇は、色を失っていた。
ギリッと歯ぎしりし、慈音はジョリーを半分突き飛ばすように立ち去った。

「大丈夫か？」

「うん……あれ？」

いつの間にか、ジョリーの胸元に、クシャクシャになったメモのようなものがあった。
ミーティオが目で促し、ジョリーは恐る恐るメモを開く。

「…………………「FYIYFDY*YKUT」？何だこりゃ？」

「……多分、パソコンのパスワードじゃないかな」

ミーティオは何だそりゃ？とジョリーを見やる。ジョリーはしばらく考え込んだが、パッと顔をあげた。

「もしかしたら、学研とかについてのデータとかあるのかも！」

「おお！」

「家に行こう！すぐ近くだから！」

ほら早く、と言いかけ、ジョリーははたと思いとどまる。
今度は何だ、と言いたげなメンバーに、ジョリーは振り返って言った。

「そうだ、さっきのシノちゃんの情報も含めて、ハルニレ達に教えなきゃ！」
485：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:44:33 ID:Ida8/cic0: その頃ハルニレは。

「スッゲー！ナアコレ何ダ？コレハ！？」

「アンタ、ドライヤーもバリカンも知らないのか？変な奴」

あちこちで目をキラキラさせ、ハルニレはスズメのようにあちこちを飛び回って文明の成りかけを手に取っていた。
ハルニレの居た世界は、現代の年代に直せば１９世紀の初期頃だ。もちろん、ドライヤーなんてものはない。

「ナーナー、モット面白イモンハネーノカヨ？色ンナ処に一発デイケルドアトカ」

「そんなもんドラ○もんに頼みやがれバカ野郎」

「ジャア相手ヲロリショタニスル文明ハ？」

「ああ、それならありますよ。こちらに」

サッと支配人が差し出したのは、古ぼけた鈍い銀色の腕時計。ところどころ、ボロボロになっている。
マジマジと見つめると、支配人が早速適正検査を始める。が、どうやら不適合のようだ。

「正しくは『触れた対象の年齢を遡る』能力なんですけどね。その名も、『年齢逆行(ﾀｲﾑﾛｽﾄ)』」

「フーン……マ、貰ットクダケ貰ッテオクゼ。幾ラダ？」

その時、ハルニレの尻ポケットが鈍く振動した。
携帯電話が着信を告げている。相手は……ジョリーだ(当たり前だ。ジョリーと三浦しかいないのだから)。

「何ダ？見ツケタノカ？」

『ううん、だけど新しい情報が手に入ったの！』

・―――――――――――――――――――――――――――――・

「ナルホド……アンガトヨ、ジョリー」

『うん！また何かあったら連絡するね！』

プツン、と通話は終了し、ハルニレはメモを再三確認した。
そして、離れた場所にいる訛祢琳樹を見、唇が歪んだ三日月型を形作った。

「(猫頭ノテナード、死ナナイ全裸野郎、眼鏡デチビノカズミ……アイツニ聞ク事ハ色々アリソウダナ)」

パタンとメモを閉じ、ハルニレはタチバナにこのことを話そうと振り向いた。

＞「見たまえ、動く私の等身大マネキンがある！鏡要らずだね！」
＞「マネキンが動くかッ！」

タチバナが分身していた。……とハルニレは最初にそう思った。初対面の時も、彼は何人にも分身していたので、さして驚きもしなかった。
しかし、注意深く観察し、ハルニレは気付いた。彼はタチバナの分身ではない。
タチバナにそっくりな男だがしかし、『タチバナではない男だ』、と。
男はTと名乗り、友好的な態度を見せた。……妹と呼ばれていたQにあしらわれているが。
486：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:44:57 ID:Ida8/cic0: 「ン？ドウシタ、弓瑠？」

弓瑠がTを睨み、ハルニレの背後に隠れた。どう見ても警戒している。
おそらく、天敵(？)のタチバナと姿形がそっくりなためだろう、とハルニレは判断した。

「ン？」

ハルニレは足元を見つめた。ほんの少しだが、地面が揺れたように感じたのだ。
まただ。ほんとうに、ほんの僅かだが、揺れを感じる。
ハルニレは、床にピッタリと耳をつけるようにうつ伏せた。

「…………地下ニ、何カイルゾ」

音は大きくなる。揺れはわずかだが、音だけは大きくなっていく。
ゴリゴリと地を削るような、嫌な音だ。

「……コレ、結構近クナッテ…………」

≪バゴァアンッ！！≫

「……………………ハ？」

轟音。ハルニレ達から10メートル程離れた中心に、巨大な穴が出現していた。
一同、目を丸くさせて凝視する。ハルニレもその一人だ。……好奇心丸出しだが。

「スンゲー穴ダナ、オイ」

皆が警戒する一方、ハルニレはゲラゲラ笑い、穴を覗きこんだ。穴は深く、底が見えない。
その時。

「ウォオッ！？」

深淵から、一本の触手のようなものハルニレの鼻先スレスレに飛び出してきた。
尻餅をついて唖然と見上げるハルニレを余所に、触手は近くにいた男を絡め捕る。

＞「っギャアアアアアアアアアアアァァァァ・・・・・・・・・」

触手によって絡め取られた男は、穴へと消えていった。そして、僅かだが聞こえる『咀嚼音』に、ハルニレは震え上がる。
皆動かない。動けないのだ。何が起きたのか、ハッキリとこの目で見たのはハルニレだけなのだから。
未知の恐怖、ありえない事象への対処の遅れ。それが身体への判断を鈍らせていた。
今度は、触手はハッキリと姿を現した。

＞「いっ嫌だ、いやだああああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・」

またも穴へと消えていく犠牲者。刹那、誰もが我先にと出口へ駆け出した。
同時に、数えきれない触手の山が、人間達に襲いかかる。

「ハッ！弓瑠！！」

こうしてはいられない。逃げる人垣の中から弓瑠を探すのは、そう容易くはなかった。

「弓瑠！返事シロ、弓瑠！！」

その時、それに答えるかのように、青い矢が触手に向けて放たれた。
ハルニレは直感的に、彼女があそこにいると察した。

「弓瑠！」

触手から弓瑠を庇うように、ハルニレは覆いかぶさる。
すると、触手達はハルニレを避けるようにウネウネと周囲を這いずりまわる。
まるで、ハルニレは触れたら死んでしまう毒だと思っているかのような素ぶりだ。
チャンスとばかりに、ハルニレはナイフを振り回し、応戦した。
487：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:45:18 ID:Ida8/cic0: ＞「弓瑠お嬢様！」

その時、女が二人のもとへ駆け寄ってきた。弓瑠を知っているらしい。

＞「お嬢様、お逃げ下さい！アレは…アレはお嬢様に適う相手ではありません！」

女は相手がどんな奴なのか分かっているらしく、弓瑠を抱えあげた。
ハルニレと女の目が合う。女は本気で弓瑠を守ろうとしているらしい。

「早クイケ。弓瑠ヲ傷ツケタラ―――――――――……承知シネーゾ」

任せろ、と女が唇の動きだけでそう言い、出口へと全速力へ駆けていく。
それを追おうとする触手達を阻むように、ハルニレは不敵な笑みを浮かべて立ち塞がった。

「来イヨ、刺身ニシテヤラア」

キリがない。ハルニレはナイフを振り回しながら悪態をつく。
斬ったそばから再生するのだ。これではイタチごっこだ。

＞「敵は１人と二匹！子供が化け物を操っている！そいつから鎖を奪ってやれ！」

「！　オマエ……」

いつの間にか、Qが戻ってきていた。訝しげな視線に気づいたのか、Qはハルニレの隣に並ぶ。

＞「…お嬢様の事なら心配するな。信頼出来る者に預けた」

「……ソウカ」

短く相槌を打ったハルニレに向けて、Qはあるものを差し出した。
銀色に光るナイフ。恐ろしく切れ味が良そうだ。

＞「戦おう。アイツを倒して、迎えに行こう。
　……弓瑠お嬢様を」

彼女の視線はハルニレを見据える。一緒に戦おうという、彼女の意思表示なのか。
知らず、ハルニレの口元が綻んだ。

「…………アア、アイツニ怒ラレル前ニナ」

ハルニレはそのナイフの柄を、しっかりと掴んだ。
その瞬間を狙ったかのように、青い触手の一本が、ハルニレを薙ぎ払うように吹き飛ばした。

・―――――――――――――――――――――――――――――――・

――――――――――――――なッさけないねェ、活きのいいガキのくせに。

こんなとこでくたばるってのかい小僧、こっからが地獄だぜ

やめてあげなさい、この子死にかけてますよ

キャッハハハハハハ！シーネ！シーネ！

おいだれだ、ねーちゃんに変なことおしえたやつ！

おきるんだからな小童、まだ始まったばかりだからな

――――――――――――――――……おや皆、お茶の時間ですよ

・―――――――――――――――――――――――――――――――・

「(――――……ウルッセエナ、静カニシロヨ……)」

頭の中で、大きな鐘がガンガンと鳴るような頭痛が、ハルニレを覚醒させる。
会場のあちこちが破壊されている。他の仲間達も、まだ戦っている。
どうやら、あの穴の近くに倒れているらしい。体の節々が痛む。

「(オ？コイツ……)」

傷ついた体を動かし、ハルニレは穴を覗きこんだ。
思った通りだ。地上に出ているのは、ぽろろの半身だけ。もう半分は、地中に埋まりっぱなしだ。
もしかしたら、ぽろろが再生し続ける秘密はここにあるのではないだろうか。

「(シッカシ深ソウダナ、コノ穴)」

右手を見ると、Qから貰ったナイフが輝いていた。
ライトは携帯電話がある。確認してみたが、まだ使えそうだ。
ゴクリと生唾を飲み込み、ナイフをとっかかりにし、ハルニレは穴に飛び込んだ。

「ットト……」

穴は思いのほか深かったが、ようやくたどり着く。
配水管が剥き出しになり、ぽろろの体はそれに寄生するかのようにぐずぐずと波打っている。
なるほど、水があるが故にこの生き物は生きていられるらしい。

「ンー……ドウスッカ」

ぽろろがこの場から退かない限り、倒すのは不可能だろう。
要は水がなくなればいい。とにかく一度戻らなければ。しかしどうするか。

「………………………ヤベ。戻リ方、考エテナカッタ」

【ジョリー：榎宅へGO。パソコンには少しだけですが学研とか進研の情報が入ってます】
【ハルニレ：穴の中にいます。弱点見つけたけど戻れない。誰か助けてー】
488：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/11/29(月) 21:46:09 ID:Ida8/cic0: 終わりです。改行制限とか引っ掛かったら適当に区切ってください
遅くなってすいません…
489：第774統合戦闘航空団：2010/11/30(火) 22:01:44 ID:9gMRaZJEO: 今誰のターン？
490：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/11/30(火) 22:28:19 ID:lWuu5M7Y0: おっちゃんかな？
491：第774統合戦闘航空団：2010/11/30(火) 22:38:06 ID:9gMRaZJEO: タチバナさん書いちゃって良いんじゃね？
492： ◆cirno..4vY：2010/11/30(火) 22:41:03 ID:iW44FTJgO: ごきげんよう私です
プロバイダ解約とか引きこもってたせいで携帯まで解約されそうとか色々ありますがおそらく元気です
今、自分の番なら先書いてやってください(´ω`)
493：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/11/30(火) 22:56:57 ID:lWuu5M7Y0: 把握した
494：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/11/30(火) 23:24:02 ID:PF8agSlk0: 投下報告をしに来たのだけれど……うーん。
とりあえず、したらばホールの人たちは数が数なのでターゲットを絞ってチーム分けが良いかなとか思ったり。

後、三浦さんを動かして置きました。
具体的な描写は控えておきましたが、要は三浦さんが加速器の情報入手の為に警視庁を襲撃したって事です。

てか、エレーナ様に質問。
三浦さんをこの先、重要なキャラとして動かす？もし必要な要素だったら三浦さんは後手キャンしてくれて構わないよ。
495：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/12/01(水) 07:05:24 ID:yBXECML2O: おうふ、ＰＬだけで６～７人もいるよたえちゃん！ｗ(ロールが)
チーム分けに関しては今日明日にでもレス投下しておこうと思いますおっおー

>>494
うーん、確かに三浦さんは重要キャラだけど後手キャンの必要性は感じないと思いますですわ
襲撃ってことは警視庁で大暴れしたってことで良いのよね？

あ、それと尾張さんに質問
加速器に伏線やら設定やら付け足してよろし？
ラスボスの行動理由にしたいんですけど…
496：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/01(水) 21:39:50 ID:owMMT2wc0: >>481
うわ。李さんごめん。解説してくれてたのに気が付かなかったorz

大変な事は理解出来たから過去ログを漁って勉強にさせて貰います。

>>495
むしろ、スケジュール的な話では警視庁どころか市街を占拠してラスダンを用意しても良いと思う。
後、言い忘れてたけど辺田さんは特に返事はしなくても大丈夫なのと、
都村さんとその他、公文関係者は好きにしてかまわないです。
497：尾張 ◆Ui8SfUmIUc：2010/12/01(水) 23:31:14 ID:DVwoG1.MO: >>495
返事が遅くなりましたが
もちろんいいですよ
*
498：エレーナ ◆SQTq9qX7E2：2010/12/02(木) 22:07:33 ID:IYlDAdyIO: スレが500KB越え＋スレが立たない……だと……！？
ごめんなさいどなたかスレ立てて下さると嬉しい…

ξｴﾚ;⊿;)ξ　不甲斐なくて申し訳ない……
499：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/12/02(木) 22:09:29 ID:knX6xRs.0: 俺ちゃん無理だった。他の人お願い
500：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/12/02(木) 22:30:51 ID:IYlDAdyIO: スレが立ったら明日改めて投下し直します……すいません本当にごめんなさい(´；ω；｀)
501：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/02(木) 22:49:09 ID:nCIv3R760: ttp://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1291297426/

行っといで～
502：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/12/03(金) 00:48:23 ID:wKci6J/s0: そこにシビれる！憧れるゥー！
503：まゆきち＠今書いてる ◆OryKaIyYzc：2010/12/03(金) 01:49:26 ID:Xqlr7EIkO: >>501
佐伯さん乙であります！
504：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/12/03(金) 07:13:27 ID:xxaRyNWsO: あえて言わせて貰いますわ
さえきん乙、と…………！

投下報告！ご迷惑かけて申し訳ない
区切る場所を間違えたお陰で３レスになっちまったい

さえきんも言ってたことだし、チーム分けましたー

VSレン
タチバナさん→Ｔ

VSアラウミ
さえきん→エレーナ

VSぽろろ
おっちゃん→もるもる→ハルニレ

こうなるのかな？
うーん、こういうの難しいですねｗｗｗ
505：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/12/03(金) 21:22:15 ID:Xqlr7EIkO: 鈴木投下しました
背景で戦闘不能の人たち運んでるんで、この戦闘で鈴木を順番に入れなくても良いんじゃない？と思ったり
言葉がおかしいのはなんて説明したら良いか分からないからです。言いたい事よ伝われー
506：もるねこ ◆6ZgdRxmC/6：2010/12/04(土) 01:30:58 ID:JjSA9cLE0: とうかしたのにゃー、まにあってよかったにゃー

このさんにんぐみは、いっかいぴんちぴんちになってもいいかにゃー
なんておもうけどおふたりはどうですにゃー？
507：第774統合戦闘航空団：2010/12/04(土) 08:05:36 ID:y5YDThVI0: ブームはジョン・タイターのオマージュかｗ
508：第774統合戦闘航空団：2010/12/04(土) 11:08:08 ID:okouzea.O: タチバナさん名前欄…
埋め立て嵐かと…
509：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/12/04(土) 11:24:19 ID:zp8Q0LE.0: 佐伯さん新スレ建ておつでございます

ギリギリでほんと申し訳ない。それもこれもモンハ……いえ私が悪いんです
510：タチバナ ◆Xg2aaHVL9w：2010/12/04(土) 14:44:22 ID:cUcifINYO: ギャー！
すいません本スレ>>11-14はタチバナです
511：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/12/04(土) 20:17:42 ID:i3vk6H9YO: タチバナさんったらｗｗｗ一瞬嵐かと思ってビックリしたｗｗｗ

もるもるのレスの元ネタはもしや響鬼だったりするのか…？
512：もるねこ ◆6ZgdRxmC/6：2010/12/04(土) 23:28:26 ID:vUoS3A1w0: >>511

だってえれーなさんが『少年』さんなんて呼ぶもんだからつい……
513：第774統合戦闘航空団：2010/12/05(日) 02:14:11 ID:sQHUYDNY0: 簡単に従士を騙れる方法

491 名前：名無しになりきれ[sage] 投稿日：2010/12/05(日) 01:55:07 0
>>479
よーし俺ちゃん頑張っちゃうぞ

～第一回　従士っぽく書いてみよう！～　　

　　／￣＼　例文.
　　|　＾o＾　|　　「AはBを殴った」
　　＼＿／
　　＿|　|＿
　　|　　　　　|
　（二⊃.|　| 　

・行動描写の一つ一つに理屈をつける(拳の威力や走る速度などをそのまま描写せず、そうなった過程から描写する)
・セリフ回しがラノベ的(軽口や砕けた物言いが多い。童貞や御前等に顕著)
・実在の店舗・商品名や漫画のタイトルを登場させる(ジャスコとか武装錬金とか)
・決め台詞を仕込む(『最高にカッコ良いであります！』とか『今日から俺が世界の中心だ』とか)
・比喩や揶揄が独特の砕けた表現
・同音異字な言葉遊びも多用

完成例.

　　　　　　　　　　　　　　　＿　＿　　　　　.'　　，　．. ∧＿∧
　　　　　　　　　　∧　　_　- ― ＝￣　￣`:,　.∴　'　　　　　（　　　）
　　　　　　　　　,　-''￣　　　　＿＿――＝',　・,‘　ｒ⌒>　 _／／
　　　　　　　　／　　　-―　￣￣　　￣"'"　. 　　’ |　ｙ'⌒　　⌒i
　　　　　　　/　　　ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　／　　ノ｜
　　　　　　/　　, ｲ）　　　　　　　　　　　　　　　　　, ー' 　／´ヾ_ﾉ
　　　　　/　　_,　＼　　　　　　　　　　　　　　　／　,　　ノ
　　　　　|　　/ ＼　 `､　　　　　　　　　　　　／　／／
　　　　　ｊ　 /　　ヽ　|　　　　　　　　　　　／　／　,'
　　　　／　ノ　　　｛　|　　　　　　　　　／　／| 　|
　　／　／　　　　|　（_　　　　　　　　!､＿／ / 　〉
　　`､＿〉　　　　　ー‐‐`　　　　　　　　　　　　|_／

瞬間、Aは一切の思考を放棄し弾かれるように前へ出た。僅かに上体を屈ませ、Bの視界から逃れるように挙動を捌く。
渾身の正拳突き。ありったけの体重と全身のバネを用いた加速、装甲服に施された強化の術式で拳は破城槌もかくやの威力を得る。

(これで終わらせる……っ！でなきゃ嘘だぜ、そうだろ？)

鋭く自問。
自答はなく、代わりに意識は加速する。視界を流れる全ての光景を置き去りにして、Aはただ拳に慣性を供給するだけの発動機を化す。
アスファルトに薄く散る細やかな砂粒を下ろし立てのスニーカーがじゃり、と噛んで力強くグリップ。Aに前進以外の結果を許さない。
握る拳にありったけの意志と、搾り出した意思を込め、推進の炉へと薪をくべる。風と速度に乗った体躯は、大気を貫いて疾駆を創りだす。

「おおおおおおおおおおおおおおおお！！」

吐き出すのは裂帛の気迫。生み出すのは赫怒の声。
Aの拳は、そこに至る万感の想いを積載し、さながら爆撃機の如くBの右頬へと着弾した。

「もう遅いかも知れねえけど――歯ァ食いしばれッ！」

殴り抜ける。

こんな感じでどうだろうか
514：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/05(日) 02:15:18 ID:Wb5QD8Uw0: 音撃棒「烈火」ですね？分ります。
そんな事を言いつつ投下した事を告げてみたり。

まぁ、一番言いたい事は良い感じに鈴木さんが誘拐してくれてるし次は月崎さんちで色々お話を聞けそうだなって感じです。

って言うか、ユナイトの効果って、もるもるの能力をある程度まで使えるようになって、同時にもるもるにもこちらの能力が反映されるって事で良いんだよね？
投下しておきながらもちょっと心配になってきた件。
515：レン ◆ABS9imI7N.：2010/12/05(日) 10:23:38 ID:3Y3ffOa.O: タチバナさーん
レン君がタチバナさんの右腕が欲しいと言ってまーす
516：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/12/05(日) 11:02:04 ID:NYyPRU9YO: どうぞー
そんなもんでよければじゃんじゃん持ってってちゃぶだい
517：第774統合戦闘航空団：2010/12/05(日) 12:33:39 ID:2GvjezM6O: ああ、これでまた義手族が…
518：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/12/05(日) 13:17:40 ID:oUETcGv.0: 精霊手！精霊手フラグですよね！！
519：レン ◆ABS9imI7N.：2010/12/05(日) 13:20:38 ID:3Y3ffOa.O: わーいありがとうございまーす！
520：もるねこ ◆6ZgdRxmC/6：2010/12/05(日) 21:43:11 ID:zyJHBrOo0: >>514
あってるのにゃー、
れいがストレつかいはじめてとってもおもしろくなってきたのにゃー

ところでまじょさんといっしょにでてきたねこさんはうちのねこさんですかにゃ？
521：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/06(月) 13:18:43 ID:5lSOe94g0: >>520
おっけ。把握した。

yes.猫さんは今後の擦り合わせの為にちょっと拝借しました。
何か不備が出そうならキャンセルして構わないよー
522：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/12/06(月) 17:57:59 ID:CLfXnD/I0: 規制で心が挫けそうです
代理お願いします
523：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/12/06(月) 17:59:06 ID:CLfXnD/I0: 「ドースッカナー……」

ぽろろは自分にきづいていないのか、上にいる触手がハルニレを襲うことはない。
しかし、こんな深い穴では地上に登れない。おそらく彼がここにいることは、誰も気づいていないだろう。

「コレデ埋メラレタラ最悪ダナ」

万事休すだ。ハルニレは出鱈目に巨大なぽろろを見上げた。
ふと、ぽろろに触れたらどんな感触がするのだろうという疑問にかられた。
彼は変なところで空気が読めず、その気まぐれな性格故に、ハルニレはナイフを振り上げた。

「ソォイッ！」

ズブリと嫌な音を立てて、腕ごとナイフがぽろろに突き刺さる。
感触としてはウォーターベッドに似ている。あまり気持ちのいいものでもないので、一気に引き抜く。

「ン？」

ぽろろにつけた傷が治らない。それどころか、傷口から体液のようなものが漏れてきた。
何かヤバい。後ずさりしはじめたハルニレに、数多の触手が、刺された場所やその周辺から生え、襲ってきた。
いくつもの触手が、ハルニレの顔や体に絡みつく。

「ッコノ、気持チ悪ィ……！」

＞「ハルニレ！」

触手と格闘するハルニレに、聞き覚えのある声が届いた。直感的に、触手を振り払うように腕を上げる。
掴むのは、温かな人の手。しかし、その手が誰のものか理解し声を張り上げる。

「ッ、駄目ダエレーナ！オメージャ無理ダ！」

その時、新たな気配が現れる。しかも二つ。まさか触手か、瞬間的にハルニレはナイフを構える。

＞「何をしてるんですか！！」

＞”アタシも手伝うぞー！”

杞憂だったらしく、味方だった。ハルニレの周りを何かが絡みつく。
エレーナの腕を掴んだまま目を瞑っていると、地上に放り出され、尻餅をついた。
それを見たゼルタが、触手を避けながらハルニレに駆け寄る。

「ハルニレさん！」

「ゼルタ！」

＞「文句言わないでよね。助かっただけ有り難いと思いなさい！」

「別ニ文句ナンザ言ッテネーシ、助ケテクレナンテ言ッタ覚エハネエ！何ダソノ上カラ目線ハ！」

「ちょちょちょっ！喧嘩してる場合！？」

エレーナが鬼のような形相でハルニレをどやしつけ、負けじと言い返す。
にらみ合い、一触即発の空気が流れる。先に視線を外したのはエレーナのほうだった。

＞「それじゃ、そこのデカブツは頼んだわよ！」

飛び立つエレーナ。いつのまにか増えていた少年は、早速ぽろろを攻撃し始める。
ハルニレは、自分の持つナイフを見下ろした。Qから貰ったそのナイフを。
脳裏に、先ほどの現象が蘇った。もしかしたら、このナイフでならコイツを倒せるんじゃないかと確信していた。
524：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/12/06(月) 18:01:52 ID:CLfXnD/I0: ＞「ちょっとあいつの足止め、お願いしてもいいですか？
　　ちょっとの隙さえ作ってもらえれば、僕があいつを吹き飛ばします」

「ふ、吹き飛ばすって、どうやって……」

突然の少年の提案に驚くゼルタ。なぜなら、少年が見せたのは、一枚のトランプのようなもの。

「イイゼ、本当ニ吹ッ飛バセルナラナ。ソレト……」

触手が少年に襲いかかる。ハルニレはそれを見逃さず、ナイフで斬り落とした。

「俺ハマダ２５ダ。オジサンジャネー」

切り落とされた触手は、回復することがない。ドロドロと体液が流れ、ぽろろが鳴き声のようなものを上げた。
怒り狂うぽろろが次々と触手を向けてくる。ハルニレはそれをナイフで退ける。

「よーし！あたしだって、ただ立ってるわけじゃないんだから！！」

その戦いぶりに、優勢なハルニレに後押しされるように、ゼルタは勿論、他のアウトロー達も触手に立ち向かっていく。

「！　オメーラ、一旦離レ……！」

突然、何かを感づいたハルニレは声を張り上げる。
しかしそれより早く、触手の一部が瓦礫の山を持ち上げ、瓦礫の雨霰を降らせた。
それらは例外なく、ハルニレ達にも降り注ぐ。

「ッ、ウラァッ！！」

ハルニレは迷わず、傍にいた萌芽達を突き飛ばしていた――――――――――――――……。

・―――――――――――――――――――――――・
意識が朦朧とする。しかし、意識を失っているわけではなかった。
誰かの泣き声が聞こえる。ゆっくりと視線を上に向けると、それはゼルタのものだった。

「ゼルタ……？」

「ハルニレさん、バカだよ、あたしは死んでるのに……こんな無茶……」

ゼルタが必死に、泣きながらパイプのようなもので瓦礫を退かそうとしている。
やがて気付く。自分の下半身が、瓦礫によって下敷きにされているのを。

「ハハッ、ザマアネエヨ……」

視線を彷徨わせると、すぐ側にあの少年らしき、トランプを持った腕が見えた。
死んでいるのか、と血の気が失せるのを感じる。しかし生きているらしく、腕が動いた。
ハルニレは動く手でゼルタの足を掴み、自分の声が聞こえるように座らせる。

「ゼルタ、聞ケ。俺ハ自力デ脱出出来ル。オ前ハアノ地味ナガキヲ助ケルンダ」

「で、でも……」

「行ケ！アノバケモン倒セルノハ、アノガキダケナノカモシレネーンダゾ！」

ゼルタはしばし呆然としていた。ハルニレが何を言っているのか分からないと言いたげに。
その時、悲鳴と咀嚼音が聞こえた。瓦礫で動けなかった誰かが食われたらしい。
ハルニレの視界の隅にも、触手が見えた。

「ハヤクシロ！食ワレタラ終ワリナンダゾ！」

兎が跳ねるように、ゼルタは萌芽の元へと向かった。
その直後、ハルニレの腕に冷たいものが当たる。それは加減を知らない強さで、絡みつく。

「(クソッ、腕、折レテヤンノ……)」

右腕に引き攣るような痛みを感じる間に、瓦礫から引きずり出され、視界がどんどん高くなる。
やがて、視線はぽろろの顔らしき部分まで到達した。鼻と鼻(ぽろろに鼻はないが)がくっつきそうな距離だ。

「ハッ……ワザワザ近ヅイテクレルトハ、ゴ苦労ナコッテ」

ガパリと大口を開けるぽろろ。口の向こうは、闇だ。
ハルニレは≪／メタル≫を持った腕を、ぽろろの眉間に、勢いよく突き刺した。

「【エルム街の悪夢】！！」

ぽろろが断末魔のような咆哮を上げた。そして電気ショックでも受けたように、ピタリと動きを止める。
ハルニレの体は触手をすり抜け、重力に従って地へと落ちていった。

【ターン終了：ぽろろの瓦礫の雨霰攻撃。受けるなり回避なりお好きにドゾー】
【ハルニレ→萌芽：怪我を負った場合、ゼルタが介助します。ぽろろの動きを止めましたので攻撃をどうぞ】
525：ハルニレ ◆YcMZFjdYX2：2010/12/06(月) 18:02:22 ID:CLfXnD/I0: 終わりです
いつになったら規制解けるのやら
ところでおっちゃん生きてる？
526：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/12/08(水) 11:35:58 ID:YrLMp04AO: 渡辺さん生きてるんぬー？
527：吸血姫 ◆SQTq9qX7E2：2010/12/08(水) 14:33:00 ID:BixMBVWs0: 投下報告をば
レン君が橘さんの腕かっさばくタイミングが分からなかったんだ！
相変わらず長い！

生存確認、やっとく？
528：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/12/08(水) 18:38:46 ID:YrLMp04AO: うん、気になるんぬー

いち兄とかくわ姉とかドルクスさんとか回収するためのシーン、書いた方が良いのかな？
予定としてはレン君が帰るまで良い子で待ってるつもりなんだけど…
529：レン ◆ABS9imI7N.：2010/12/08(水) 20:10:21 ID:tW.atiqYO: ﾉｼ

ただいま書いてる最中でありんす
今書いてるレスでしたらばホールから退場→新市街地で大暴れって流れをやろうと思ってたり
530：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/09(木) 23:51:03 ID:FLCsHTlg0: しぶとく生きてるのでありますってサエキはサエキは報告してみたり！
うん。やってみた本人でも無いと思う。

>>528
とりあえず、書くだけ書いて置いて、状況に合わせれば良いんじゃ無い？
自分から動けない状況の人には誘拐って形で助け船を出すって事も出来るし。
531：猫 ◆IPF5a04tCk：2010/12/10(金) 19:14:32 ID:rpIFlYgQ0: ｜｀）

｜｀）(戻るタイミングが見つかんないです……)

｜彡
532：渡辺 ◆HrjFwxt9Tg：2010/12/11(土) 08:55:36 ID:umYWes4I0: 生存報告～……
533：第774統合戦闘航空団：2010/12/12(日) 00:53:17 ID:m8uGki5o0: 尾張さんとか生きてる？
534：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/12(日) 14:00:57 ID:fJXfChDo0: 今、色々確認してみてる。

おっちゃんは10日以上音信不通。
尾張さんもおんなじ位。

で、ナベちゃんとおっちゃん、長多良さんは今、ターン回ってきてるみたいだね。
けど、長多良さんはかなり前から生存確認が取れないしもう飛ばして良いと思う。
>>531
んー、都市部でレンくん暴れてるからそっちなら流れに乗りやすいかなと思うよ。
535：第774統合戦闘航空団：2010/12/12(日) 20:37:59 ID:bEL1/kkE0: 今誰のターン？
536：佐伯 ◆b413PDNTVY：2010/12/12(日) 23:18:22 ID:Jq1N8uDU0: 文明市組

VS ぽろろ
おっちゃん→もるもる→ハルニレ

VSアラウミ
佐伯さん→エレーナ（ロール自体はほぼ終了）

VSレン
橘→T（事後描写を残すのみ）

鈴木さん（好きなタイミングでお願いします）

新市街地組

長多良→シノ→ジョリー（長多良は飛ばすのが無難）

榎さん→レン（が無難か？）

監視組

真雪→リー→兎（榎さんを追跡）

渡辺→尾張（六花捜索隊を追跡？）

それ以外

にゃんこ
准尉
公文関係の描写
Sとカズミ

こんな感じ？
おかしい所があれば指摘をお願いします
537：尾張 ◆Ui8SfUmIUc：2010/12/13(月) 03:12:39 ID:7vZulOcAO: 生存報告
538：猫 ◆IPF5a04tCk：2010/12/13(月) 06:56:15 ID:0xEAkgPgO: >>536
さえきん乙であります

２、３日したらどっかのロールに入りたいと思いまする
539：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/12/13(月) 15:32:19 ID:G/NiHFh.O: 鈴木投下んぬ！あと婆も
問題が有るなら言って欲しいんぬー！
540：猫 ◆IPF5a04tCk：2010/12/13(月) 19:23:34 ID:iTY3ZhbY0: うーん……柊君と秋人君って動かしちゃっていいのかな……？
541：まゆきち ◆OryKaIyYzc：2010/12/13(月) 20:02:35 ID:G/NiHFh.O: >>540
やっちゃって良いと思うんぬー
全く出てこないし…
542：たちばな ◆Xg2aaHVL9w：2010/12/14(火) 00:25:53 ID:99M2IFG20: >>537
よかった生きてた！

諸般の事情により５日ルールギリギリになりそうです……
もしも遅れたら適当に血止めだけして話進めちゃってくだしあ
543： ◆6ZgdRxmC/6：2010/12/16(木) 01:17:29 ID:af4jI/AU0: こそーり生存報告なのにゃー

五日ルールだしおっちゃん飛ばしてぼくのターンにしようとおもいますにゃ
あしからず
544：リー ◆nRqo9c/.Kg：2010/12/16(木) 16:20:36 ID:Qfi35kLE0: 佐伯さんおつでござる

まゆきち乗っ取り。そういうのもあるのか！
胸が熱くなるね
545：シノ ◆ABS9imI7N.：2010/12/16(木) 19:18:53 ID:N3qeJUx.0: ごめんなさい、ちょっとしばらくレスできそうにないかもしれません
すいません