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ぶんひな!!−TRPS雑談所その5−

487ハルニレ ◆YcMZFjdYX2:2010/11/29(月) 21:45:18 ID:Ida8/cic0
>「弓瑠お嬢様!」

その時、女が二人のもとへ駆け寄ってきた。弓瑠を知っているらしい。

>「お嬢様、お逃げ下さい!アレは…アレはお嬢様に適う相手ではありません!」

女は相手がどんな奴なのか分かっているらしく、弓瑠を抱えあげた。
ハルニレと女の目が合う。女は本気で弓瑠を守ろうとしているらしい。

「早クイケ。弓瑠ヲ傷ツケタラ―――――――――……承知シネーゾ」

任せろ、と女が唇の動きだけでそう言い、出口へと全速力へ駆けていく。
それを追おうとする触手達を阻むように、ハルニレは不敵な笑みを浮かべて立ち塞がった。

「来イヨ、刺身ニシテヤラア」

キリがない。ハルニレはナイフを振り回しながら悪態をつく。
斬ったそばから再生するのだ。これではイタチごっこだ。

>「敵は1人と二匹!子供が化け物を操っている!そいつから鎖を奪ってやれ!」

「! オマエ……」

いつの間にか、Qが戻ってきていた。訝しげな視線に気づいたのか、Qはハルニレの隣に並ぶ。

>「…お嬢様の事なら心配するな。信頼出来る者に預けた」

「……ソウカ」

短く相槌を打ったハルニレに向けて、Qはあるものを差し出した。
銀色に光るナイフ。恐ろしく切れ味が良そうだ。

>「戦おう。アイツを倒して、迎えに行こう。
 ……弓瑠お嬢様を」

彼女の視線はハルニレを見据える。一緒に戦おうという、彼女の意思表示なのか。
知らず、ハルニレの口元が綻んだ。

「…………アア、アイツニ怒ラレル前ニナ」

ハルニレはそのナイフの柄を、しっかりと掴んだ。
その瞬間を狙ったかのように、青い触手の一本が、ハルニレを薙ぎ払うように吹き飛ばした。


・―――――――――――――――――――――――――――――――・

――――――――――――――なッさけないねェ、活きのいいガキのくせに。

こんなとこでくたばるってのかい小僧、こっからが地獄だぜ

やめてあげなさい、この子死にかけてますよ

キャッハハハハハハ!シーネ!シーネ!

おいだれだ、ねーちゃんに変なことおしえたやつ!

おきるんだからな小童、まだ始まったばかりだからな


――――――――――――――――……おや皆、お茶の時間ですよ

・―――――――――――――――――――――――――――――――・

「(――――……ウルッセエナ、静カニシロヨ……)」

頭の中で、大きな鐘がガンガンと鳴るような頭痛が、ハルニレを覚醒させる。
会場のあちこちが破壊されている。他の仲間達も、まだ戦っている。
どうやら、あの穴の近くに倒れているらしい。体の節々が痛む。

「(オ?コイツ……)」

傷ついた体を動かし、ハルニレは穴を覗きこんだ。
思った通りだ。地上に出ているのは、ぽろろの半身だけ。もう半分は、地中に埋まりっぱなしだ。
もしかしたら、ぽろろが再生し続ける秘密はここにあるのではないだろうか。

「(シッカシ深ソウダナ、コノ穴)」

右手を見ると、Qから貰ったナイフが輝いていた。
ライトは携帯電話がある。確認してみたが、まだ使えそうだ。
ゴクリと生唾を飲み込み、ナイフをとっかかりにし、ハルニレは穴に飛び込んだ。


「ットト……」

穴は思いのほか深かったが、ようやくたどり着く。
配水管が剥き出しになり、ぽろろの体はそれに寄生するかのようにぐずぐずと波打っている。
なるほど、水があるが故にこの生き物は生きていられるらしい。

「ンー……ドウスッカ」

ぽろろがこの場から退かない限り、倒すのは不可能だろう。
要は水がなくなればいい。とにかく一度戻らなければ。しかしどうするか。

「………………………ヤベ。戻リ方、考エテナカッタ」

【ジョリー:榎宅へGO。パソコンには少しだけですが学研とか進研の情報が入ってます】
【ハルニレ:穴の中にいます。弱点見つけたけど戻れない。誰か助けてー】


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