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TRPS雑談所ブンヒナ出張版
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主人がうずくまり頭を抱えるすぐ横に、倒れ込むようにして両手をつく。
いわゆるクラウチングスタートに良く似た体勢。
限りなく人体に似せて作られた構造は、しかし完璧な人体という訳ではない。出力が遙かに違う。
きしりと僅かにきしむ音を立てながら、ku-01は上体を極力地面に近付け走る。
大きく踏み出された速度は一歩目にしてトップスピードに乗っていた。
数歩の間に集団の隙間を縫うように駆け抜ける。
「っ、止まれぇっ!」
進行方向に位置するゴミ箱や遺棄物、段ボール箱などを容赦なく蹴散らしながら、ku-01は駆けていた。
表通りとは反対方向に向かってしまったらしい。衛星通信から現在位置を割り出すが、この先にあるのはどうやら雑居のビルや住居といった人通りを生まないものばかりだ。
背後からは数人分の足音と制止を要求する怒鳴り声、壁や地面をえぐる弾丸が飛来していた。
無傷のまま撒くのは困難である、とAIが判断を下す。
「……」
「えっ、まじで止まんのかっ?!」
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