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TRPS雑談所ブンヒナ出張版
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ku-01の手の中には、集団が去っていった後に一つのこされたスプレー缶があった。
恐らく、現在路上で転がっている内の一人が手放したのだろう。
ぬるりとした赤がこびり付いている他、装飾のたぐいは一切無く、銀色のスチールの上に素っ気ない字体で《塗り潰せ!》と印刷してある。
恐らく彼らの言う『文明』という物品だ、と形状などから解析、検索を開始。
それも数秒足らずで終了し、主人に伝えようと顔を上げた所でいつの間にやら前方をNOVA名乗る集団に囲まれていた。
当たり前ではあるが、前居た次元の索敵プログラムは、どうやらこの世界では使用できないらしい。
ku-01は、人間ならば溜息を吐くような心境に陥った。
>>299
>「ゼロワン……合図をしたら全力でここを離脱。追っ手を撒いたらしばらくの間此処で待機していなさい……」
『合図とともに全力で離脱』と、近寄ってきた主人はそう言った。
同時に僅かな金属音を察知。どうやら制服のポケットに何かを入れ込まれたらしい。
>「その物品は、奪い取った『文明』ですね? それもこちらへ、渡していただけますか」
マスク越しにくぐもった、しかし元は涼やかであろうと分かる声がそう告げると同時に、後方がにわかに騒がしく成る。
どうやら背後にいた人物が逃走を試みているらしい。軽機関銃の銃口が、ku-01達を越えた向こうに向けられる。
と同じく、AIに飛び込む走れという言葉。
エンターキーは押された。
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