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TRPS雑談所ブンヒナ出張版
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真雪が手を差し伸べると、青年は膝を叩いて立ち上がる。それから笑顔で礼を述べた。
「謝謝。いや、ありがトウ。
俺の名は李飛峻。実はこっちに来てから何も食べてないんダ」
(あ、やっぱり中国系の人だった)
名を聞き独特の動きを見て、真雪は自分の憶測が合っていた事に納得する。
「そっか! 私は月崎真雪。私もお腹が空いてたから、あんまり気にしないで。
それじゃ、行こっか」
「あー、その前に。痛むのはこっちカ?」
そうして真雪が向かおうと足を動かせば、李が呼び止めた。
何だろう、と真雪が足を見下ろす。
するといきなり、しゃがみこんだ李が真雪の足首を突いた。
その動きに驚いて一歩後ずさる、その時、真雪は気付いた。
(足…痛くない…!)
「いきなり悪かっタ。でも、歩く程度ならコレで大丈夫ダロウ。
後は寝る前に良く冷やしておけば後には残らなイ」
そう言って、李は満足げな笑顔で立ち上がった。どうやら、手当てをしてくれたらしい。
「ありがとう、凄いね! ちょっとビックリしたけど、助かっちゃった!」
そこまで優しいと、真雪まで笑顔になる。
明るく礼を言うと、今度こそ真雪は李の手に触れ歩み出した。
ひゅうううぅ
突然、この季節には相応しくない、強く冷たい風が吹いた。
真雪が突風に目を瞑り、怯えたように再び目を開く。
「やあ、また会いましたね」
そこには、先程の嘘吐き。
竹内萌芽が立っていた。
【真雪:李飛峻を伴って竹内萌芽と再遭遇】
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