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TRPS雑談所ブンヒナ出張版
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こんこん、こんこん
まどろみの外で規則正しい音がする。それが自分の意図した音でないと気がついた瞬間、一気に意識は引き上げ
られた。
閉じていた目を開け、据え置きの時計に視線を向ける。きっかり午前三時、就寝してから六時間。
(…………)
半ば無意識のまま、サイドテーブルに置いておいたホルスターからM10を取り出す。椅子から立ち上がって、ど
こか寝違えた箇所が無いかを確認した後ゆっくりとドアに近付き、覗き穴を覗く。
(なんのつもりだ)
眉を潜め、チェーンを付けたままドアを開けると、そこには覗き穴に向かって手をヒラヒラさせている白衣を着
た女がいた。
「やあ、夜分遅くにすみませんね」
とびきりの笑顔に銃口を向ける。やれやれ、といった感じに女はこちらに背中を見せた。
後ろに回された腕、手首には銀色の手錠。
「鍵は胸ポケットに入ってます。こうでもしないと信用してくれないだろうって鸛くんが」
くるりとこちらに向き直った女はふふん、と得意気に笑い、口を開いた。
「お詫びと訂正ですよ犬狼さん、頭を下げに来たのです」
「部屋に入れてはもらえませんか?」
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