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TRPS雑談所ブンヒナ出張版
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>>125
「あれ、月崎さん?」
は、と真雪が後ろを振り返ると、そこにはジャージを着たクラスメートが立っていた。
「あ…小林さん…」
真雪が振り返ると、小林は自転車を押して真雪に駆け寄る。
そして、マシンガンのようにまくし立て始めた。
「どうしたの? こっち来て。あと一緒に居たおじさん誰?
まさかエンコーでもしてたとか?」
「そんな訳無いじゃん…」
小林と呼ばれた少女は、悪戯をするような笑みでまくし立てる。
彼女は明るく人懐っこいが、
人の話を聞かずマシンガンのように無神経な言葉を並べ立てるのが欠点だ。
真雪は何も答えられず、ただ俯いて黙っている。
「それにしてもあのおじさん、公務員っぽかったねー。
でも公務員ってエンコーしたらフツーより危ないんじゃなかったっけ?」
「違うっつってんでしょ黙ってよ!」
相変わらずニタニタと笑い失礼な事を言いまくる小林に、真雪は怒鳴って遮った。
真実も知らないのに馬鹿にされてはかなわない。特に、彼は。
なぜ自分が尾張の名誉を守っているのか分からずに、真雪は頭を沸騰させていた。
「あの人は道に迷ってたから案内しただけ!
援交なんかするわけないじゃん何言ってんのアタマ沸いてんじゃないの!?」
「ひっどいフツーそこまで言う!? 別にこれぐらい冗談じゃん!」
「冗談で見知らぬ他人犯罪者にしてんじゃないよ!」
「犯罪者とかいっ「ハイハイ二人とも落ち着きなさいなぁ、ここ、どぉろぉ」」
ヤケに沸点の低い会話に、冷や水が降りかかった。
その間延びした声は、真雪にとっても小林にとっても聞き慣れたモノ。
真雪の後ろから現れた、ジャージ姿の檸檬のモノだった。
「ほぉら、みぃんな二人を見てる。わるぅい意味で目立ってるわよぅ、あなた達」
「だって愛内先輩…!」
突如登場した檸檬に、小林はうろたえる。
「あらぁ、里奈ちゃん。本屋の中で友梨ちゃんたち待ってるわよう?
お話は後で聞いてあげるから、
あなたは友梨ちゃんたちのところに行ってあげなさいなぁ」
真雪の上にのしかかり、檸檬は小林を誘導した。
小林は面白くなさそうに舌打ちをし、檸檬に頭を下げた。
「分かりました愛内先輩。じゃあ、また明後日」
「うん、遅刻しないようにねえ! ばいばぁい」
「はい、さようなら! お疲れさまでーす!」
自転車を押して駐輪場に止め、鍵も掛けずに書店に入っていく姿を見送った。
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