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1Death@管理人 ◆NWGV/waZlE:2011/04/30(土) 22:52:06 ID:???
GANTZ/REBIRTH
原作:奥浩哉 作:DEATH

【登場人物】

澄川雄貴(すみかわ ゆうき)
声:関智一
あだ名:「ゆーき」
本作の主人公。市立中学第二学年。部活は陸上競技部所属。
スポーツも勉強も平均より少し上なのだが、一番という物がない。
それを一番コンプレックスにしており、一番になろうと必死になっている。
死因は自殺。学校の屋上から飛び降り自殺をして転送される。
戦闘中に生き残りたいという意志から命からがら生還を果たす。

飯島利一(いいじま としかず)
声:白鳥哲
あだ名:「トシ」
澄川より1年前からGANTZの部屋へ来ている高三男子。
死因はトラックに轢かれそうになった少女の身代わりとなり事故死。
仲間思いの良い好青年であり、戦闘は極力避けたいが皆一緒に開放されることを祈っている。
戦闘を重ねる度に、技術は上がっていくものの、星人が強くなる程、焦りが見えてしまう。
得意なものはサッカーやっていたため、体力は少々ある。

寺田和希(てらだ かずき)
声:笹沼晃
あだ名:「カズ」
飯島と同じ夜に転送された高二男子。野球部のピッチャー。
少々不良じみた容姿で、裏世界に詳しいが中々面倒見のよい青年。
やらねばならない戦闘は積極的に参加。点数はメンバーの中で一番多い。
そのため戦闘経験も豊富で、寺田単独で4人相手でもいける。
死因は闇金融のチンピラに刺し殺され、海へ落ちて死亡。

椎名未来(しいな みく)
声:豊口めぐみ
あだ名:「美形」
澄川と同じ夜に転送された女子高生。大人しい性格で戦闘は好まない。
初戦闘時はスーツを着用せず、人を信用せずにいたが寺田に守られて彼に好意を持ち始める。
次第に戦闘にも参加できるようになるが、星人とはまだ互角には戦えない。
死因はストーカーに刺し殺されて死亡。ロングストレートの黒い髪に整ったルックスは、
タレントやモデルに間違われる程綺麗。

小林典孝(こばやし のりたか)
声:堀秀行
あだ名:「メガネ」「おっさん」
澄川と同じ夜に転送されたサラリーマンの男性。会社ではエリートで部長を務めていた。
死因は接待で寄った店で飲酒をしそのまま運転をしたため、誤って対向車と衝突をした後、ガードレールに突っ込んだ始末。
かなりタチが悪く、常に自分最優先に考えている。
周りの事を考えている素振りをして、仲間を何気なく盾にしたりとやることなすこと非道である。
そうやって会社でものし上がってきた。

2Death@管理人 ◆NWGV/waZlE:2011/05/03(火) 20:38:30 ID:???
EPISODE1【俺、死んだ?!】

澄川は階段をゆっくりと登っている。
これまでの人生を1つ1つ鮮明に思い出しながら、一段をしっかり踏む。
昼休みの賑やかさに、どこか静けさがある中央階段。
屋上へ行く階段はこの中央階段と屋外の非常用階段しかない。
それに、中央階段は生徒は立ち入り禁止になっている。
数年前、転落事故が起きたとかで閉鎖されている。
澄川はそんな賑やかさと正反対の空間にいた。
上を見上げるとやや暗い中央階段に差し込む日差し。

「ガチャ」とドアを横にスライドさせ、右足から外に出る。
暖かい。だけど何だか澄川の心は虚しい。悲しい。
サッカーでもしているのだろうか、グラウンドはからは楽しげな声が響き渡る。
そんな声のするほうへ澄川は先程より少々早足で急がせた。
屋上の周囲にはフェンスが張り巡らされている。
しかし一部、無い部分もあり、フェンスより外側に出るのは別に苦難でもなんでもない。
フェンス越しにグラウンドを覗き込んでみる。
自分がここにいる事なんで誰も気付かない。当たり前の事。

そして内心ビクビクさせつつ、フェンスの外側へと移動した。
足だけで上履きを右足、左足と脱いで、その上に足を乗せる。
少し覚悟を決めて、深呼吸をニ、三回してから「よし」と自分に言い聞かせるように呟く。
体の重心をゆっくりと前にしていく。
フェンスから背が離れると同時に風がすーと背中を通り抜ける。
視線が遠くの空からグラウンドの様子そして真下になる。
落ちていく。
「どうせ、俺も努力が叶わない悲しい人間なんだよぉ」
落下していくのがとてもスローに感じる。
澄川ははっとして目をつむる。
「バタン」と地面を強打した音を響かせ、グラウンドの注目はそっちになる。
「あばよ、俺のつまらねぇ人生とこの世界・・・」
そう内心捨て台詞にでも呟いて、意識が遠のいていくのを感じる。

「はっ」と息を弾ませ、目を開く。
足がある。澄川の死体を見に来たヤジウマかと思ったが、すぐに違うとわかった。
周囲の反応が鈍い。人の死はこんな単純なのか。
そう思った刹那、
「君、大丈夫?」
優しい声のする方へゆっくりと目をやる。
優しそうな声の持ち主は好青年だった。澄川より年上。
高校生くらいだと思われる。
「死んだんだよな、俺?」
むくっと寝ていたからだを起き上がらせ、周囲を見渡す。
何人か体育座りで壁際を背にして座っている。
青年と同じくらいの年の目つきの悪い高校生、それに眼鏡をかけた三十代後半のリーマンのおっさん?
パーカーを来た若い成人男性で高校生ではないと思われる人物に、警察官のおじさん?!
そして―。
かなり美形で可愛い女子高生が1人。コイツはかなりの大物、なんて澄川は心を少々躍らせてしまった。

「どこだ、ここ?!」
澄川が問おうと思った質問を先に問うた人物がいた。
パーカーの青年だった。
「私、交通事故で死んだハズじゃ・・・」
「本官も不審者を追跡中に刺し殺されたはずでありますが・・・」
と次々と死因を語り始めるアパートの住人(?)
澄川は語り合いを耳に聞き入れず、とりあえず大きな窓ガラスの外に目をやってみた。
外はすでに暗く、時計を探してみるが無かった。
覗いた景色の外に見えたのは、
「マリンスタジアムッ?!」
夜空は暗い闇に覆われたものの、その下は明かりで満ちていた。
大きなスタジアムがある。人気はないが、電灯は点いていた。
とりあえず外の空気が吸いたいと思ったので、立ち上がって近付き、
窓ガラスの鍵の部分に手をやった。
「あれ?」と声を思わず上げてしまった澄川。
触れない。かすりもしない。何とも不思議な感じ。
「無駄だ!どこも開きはしない!出られないんだよ!」
目つきの悪い高校生が澄川へと言う。
少しムッとした様子で澄川は部屋を出て行った。
玄関なら開くかもと期待したが、その期待も無駄になった。
少しがっかりした様子で部屋へ戻ってきて、入り口付近で腰を下ろした。

3Death@管理人 ◆NWGV/waZlE:2011/05/05(木) 22:14:36 ID:???
EPISODE1【俺、死んだ?!】

改めて部屋を見回すとやはり不思議な物体がある。
「玉?」と疑問に思い澄川はじっと黒光する不思議な球体を見つめた。
その球体は部屋の後半分に位置し、結構な大きさを誇る。
別に表面に文字が刻まれているという形跡も動きそうとは思わない。
「その玉何んスか?」
澄川は誰に問うたわけでもなく、とりあえず話題を振った。
誰も答えはしなかった。多分誰もわからないのかもしれない。
そう悟った瞬間だった。
「ガンツ・・・」
優しい高校生の人がぼそっと呟いてくれたのだ。
"ガンツ"と呼ばれる球体。
「何なんだい、それ?」
警官が高校生に問い立てた。
他の奴等も少しそわそわしたが、目線は高校生だ。
何か知ってそうだったんだ。
「これは・・・」
少し困った顔で、うつむいてしまう。
早く早くと周りがせかすように何度も問いかける。
どこからか「テメーら死んだんだよッ!」と怒鳴り声に近い声が響いた。
部屋中刹那にして部屋が静まり返った。
そして数十秒後、またそわそわしてしまう。
「俺が、死んだ?」
確かに屋上から飛び降りて、何だか無意識だった。
しかし痛さも感じない程だったので本当かどうかはわからない。
生きているかもしれない。
現に胸に手を当ててもちゃんと心臓は動き続けているし。
「死んだってどういうことなんだ!?」
サラリーマンの男性が焦った表情で問いかける。
「どういうことも、死んだんだよ!」
即答。
面倒だったからか、直に答えを返した怖そうな青年。
もっとしつこく問いかけるサラリーマンに加勢して周囲の人物も聞きかける。
唯一聞かなかったのは、澄川とその近くにいた美女だった。

「始まる・・・ッ」
先程からずっと両膝ついていた優しそうな青年が顔を上げて言った。
何が始まるのか、さっぱりわからない様子だ。
『ちばんばんばばんばん』
突然球体から音声が鳴り始めた。周囲にいた怖そうな高校生以外驚いて身を退いた。
高校生は依然として冷静であったが、周囲の様子に気にくわなそうだ。
曲は芸人"はなわ"の「千葉県」て言った奴だった。
「わ、わ、わわ・・・」
若い男性は少々、冷や汗をかいている。
『ちなみに千葉から見て茨城は東北〜』
段々音が鳴り止んでいく。一番を歌い終わったようだ。

おまえどもの命は
尽きました。
新しい命をどうUSEしようと勝手です。
という理屈なわけだズラ。

と黒い球体の表面に文字が浮かび上がった。
何だコレと、皆寄って集まる。
「おまえども・・・何だって?」
「これ、動くのかよ!」
若い男性が球体を右側からコツコツと何度か叩き始めた。
他には文字を読み続ける者、それを翻訳でもしようと思う者。
呆れた者もいた。
澄川は唖然としていた。
「て、事は私達死んだんじゃ?!」
やっぱりそうだった。
澄川自信は改めて死んだ感じがした。
すると次に携帯を取り出して使用する者が出て来た。
「はっ」と気がついたかのように澄川自信もポケットに手を突っ込んで携帯電話を取り出す。
画面を開いてみたが、正常だ。
ただ―。
繋がらなかった。誰の携帯電話でも。どこにかけても。
どうやら隣の部屋にも誰もいないみたいだ。
音を立てても反応がないらしい。

「うわぁ!」
押しつぶされるかのように若い男性が声を上げた。
球体が開いたのだ。
三方向だと思われるところに、スライドした。
何か詰まっている。
「これは銃では?」
と警官が中身を取り出した皆に確認を求める。
警官が言う事だから間違いないと確認した人々は再びスライドした中を覗きこむ。

4Death@管理人 ◆NWGV/waZlE:2011/05/07(土) 22:25:11 ID:???
EPISODE1【俺、死んだ?!】

「お、重たい・・・」
サラリーマンが手にした銃を見て小声で呟いている。
銃の表面は黒くツヤがあって、形状から珍しい形である。
優しそうな高校生が部屋の中央へ来て、皆のいる方向へ体を向ける。
「き、聞いてくれ!俺達は死んだ、が今から生き返れる方法を言う!」
その一言でそわそわし始めた。
「死んだって、どういうことだい?」
若い男性が、聞き返した。
すると警官が前へ出て、
「本官は逃亡中の犯人を追いかけているとき、刺殺されました・・・多分死んでいると・・・」
警官の一言で次々と部屋に集まった人々の死因を名乗りだした。
「私は、車で運転中に事故を起こしたはず・・・じゃ・・・」
「俺は自転車で交通事故です」
と部屋の隅から、
「わ、私は・・・ストーカーに殺されました・・・」
美形が始めて自ら口を開いた。
となると次に出番があるのは澄川だ。
そう悟って、咄嗟に口を開いた。
「お、俺は・・・じ、自さっ・・・」
言いかけた。自分から話したくない出来事だった。
「交通事故です、登校中事故りました・・・」
嘘をついた。
自殺なんて口が裂けても言えない。言いたくない。
交通事故―。
ありきたりな死因だったため、別に言いかけた事にたいして誰も気にしてはいなかった。
「じゃあ、まずこんなスーツを着てくれ!」
突然優しい高校生が制服のボタンを2つ、3つ取り外して中に着ていた黒いスーツを見せた。
怪しかったが、とりあえず皆真面目に受け取っていた。
しかし―。
「馬鹿馬鹿しい、私は死んだなんて認めていないし、ここが天国だなんて信じがたい!」
先程のサラリーマンが口を割り込みさせた。
「私が死んだ?何故私がここにいる?しかもマンションの一室に!」
自分が死んだ事に対して今まで納得していたのに、急に疑いはじめた。


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