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【長編SS】鬼子SSスレ@創作こそ至上【短編SS】

43黒幕 ◆1WsTPNJ.62:2020/06/25(木) 01:18:16 ID:823eQz920

『破魔札』を「霊気(オーラ)」で飛ばし、鬼の「妖気」と反応させて爆発させようというのだ。

「オン」

魔希がそう唱えると、『破魔札』は鬼の少女に向かって弾丸の様に飛んで行った。
これは魔希の得意技である。この距離であればほぼ百発百中。
あっという間に標的を捉え、『破魔札』は鬼の少女と共に爆裂飛散するだろう。

……そう思われた。

『破魔札』は確かに鬼の少女を捉えた。いや、そう見えた。

鬼の少女にぶつかったと思われた瞬間。彼女の姿は陽炎の様に揺らめき、その身体をすり抜けていった。
その数秒後、鬼の少女の姿は蜃気楼のように消え去った。


消えた?いや、最初からいなかったのか?いや、そんなはずはない。
あの少女からは妖気を感じていたし、実際に疫鬼を串刺しにしていた。

あの妖(バケモノ)は感知できるが、存在しないモノなのか?

将魔は刀印を結び、辺りを警戒する。
その時魔希が叫び、小径を指さす。

「将魔、あの妖(バケモノ)は公園よ!」

『チチカラノーツ』の裏手には、小さな公園がある。ライブハウス横の道から公園へ抜けられた。

「なんで公園に?さっきまでここにいたのに!」
「わからないわ、でも妖気は一瞬で公園に移動した……」

次の瞬間、将魔は無意識に公園に向かって走り出していた。


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