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ローファンタジー世界で冒険!避難所
567
:
フロレア・ステンシィ
◆d/Florean2
:2015/09/26(土) 00:31:34 ID:057zsX1Q0
気短かな獣人の行動にパラケルススは首を振る。
「ダッジム殿、急くでない。
乗客の中に術者が潜んでいる可能性も有ろう。
我は列車内から捜索するのが賢明と存ずる」
「おっ、なるほどね。頭良いな!」
ダッジムが感心した風にパラケルススの頭を撫でる。
大きな掌での撫で摩りは、虚弱体質の錬金術師の身体を傾げさせるに充分だったが。
「ひゃふっ……ん」
膝をつく少女を見て、周囲から大柄な熊男に非難の目が集まる。
「悪ぃ悪ぃ」
斯くして、列車内の探索が始まった。
まずはルパイネドーラが霊的な力の感知に秀でた精霊を先行させ、異常な力の有無や流れを探るのだ。
風の精霊は放たれると、最後尾から調査を進めてゆく。
四両目、三両目、二両目と、列車の何処にも異常は見つからない。
異変の震源は列車外ではと疑う精霊使いだったが、やはり原因はパラケルススの推測通り、列車内にいた。
「……該当しそうな奴がいたわ」
「どんな奴だ?」
低く抑えた獣の声。
ダッジムの瞳に獰猛な肉食獣の気配が宿る。
「精霊力《オーラ》の形から判断して矮躯、小人種か幼児くらいの背丈のようね。
右手の指先から異常なまでの力と明るさを感じる。
サーモグラフィー程度しか分からないから、容姿まで知るなら先頭車両に赴かないと無理よ」
ルパイネドーラの返答を受けて、パラケルススが考え込む。
「相手が小人であれば、強力な魔法を操る妖精種であろう。
幼児ならば、強力な異能者が自覚なく能力を発動しているのやも知れぬ」
異常現象の原因が車内にあると聞き、先程から車掌の表情も驚きと不安が綯交ぜだ。
「まさか事件の犯人が列車内にいるなんて……そんな。
そうだ、先頭車両の乗客はどうしましょう!
避難させないと、危険なのではありませんか?」
「そうね。
水や食料を配給するとかアナウンスして、先頭車両の人に少しずつ後尾へ移って貰うのはどう?
犯人は前の方の座席だから、後ろの方から少しずつ人が減っても、気付かれ難いと思うわ。
風の精霊を操れば、犯人付近の乗客も騒がせずに動かせる。
水の精霊を使って水人形の表面に乗客の姿を映せば、即席の分身も作れるけれど……」
精霊使いが提案を述べる。
「その辺りは車掌殿とルパイネドーラ殿の手腕に任せよう。
我らは減った乗客の代わりに先頭車両へ紛れ込む」
「……気を付けてね、パラケルススちゃん」
心配げなフロレアが見送る中、三者は先頭車両へ向かって行った。
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