[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
ローファンタジー世界で冒険!避難所
556
:
巡検司書アルサラム
◆FarahLxH6M
:2015/09/11(金) 00:26:08 ID:qxDutRJ60
アルサラムは疾走しながら短剣を縦横に振るう。
刀身は磨き抜かれていて、反りの無い両刃。
銀の閃光が軌跡を描けば、影蜘蛛の頭が裂かれ、脚が切り落とされ、胴を薙がれる。
進路を阻む虫魔たちは次々と呪力を断ち切られ、後は溶けるように崩れてゆくのみ。
この魔術師らしからぬ武技は、卓越した資質と修練の賜物だ。
(使い魔を幾ら倒した所で、術者が補充するなら無意味。
……直接攻撃で仕留めるしかない)
数瞬の合間にアルサラムは戦術の方針を組み上げた。
しかし、防御に専心する相手の陣形を正面突破する事は、如何に熟練した能力を以てしても至難の業。
(蜘蛛の頭を潰す媒鳥がいる。
敵の目を逸らし、攻撃を分散させる要員が)
アルサラムは次なるカードの具現を決め、幾つかの候補を心中に思い描く。
まず、前提としてクレド・マディラはカードの質に応じて、五等級のレアリティが設定されている。
アイアン(黒鉄)/ブロンズ(青銅)/シルバー(白銀)/ゴールド(黄金)/アダマス(神鉄)の五種の等級に。
先ほど使ったディオラオスの金狼と熾天の炎は、どちらも第二位の級であるゴールドだ。
このクラスのカード再現は、一枚につき全魔力の四分の一を使う。
(二度のゴールドで、残存魔力は約半分。
同程度のカードを使えるのも後二回。
一つは蜘蛛の足止め。もう一つを己か敵に使うのが最善)
「抜札《ドロウカード》――――冥界の軍隊蟻」
左手で握ったカードデッキから、蟻の群れが描かれるカードが中空へと滑った。
絵札の中から新たに現れるのは、青白い霊気を放つ大蟻の群れだ。
個々では影蜘蛛に劣る程度の力しか持たないが、数だけは只管に多い。
物量での目晦ましには、恰好の下僕《サーヴァント》だ。
「近くの蜘蛛を手当たり次第に襲え」
アルサラムは大蟻の群れを近くの影蜘蛛に向かわせた。
「ほーぉ、新手の使い魔やな。
せやけど、烏合の衆なんざ影蜘蛛の餌食になるだけやで……迎え撃て!」
アルサラムの使い魔《サーヴァント》が、探偵の使い魔《サーヴァント》に襲い掛かるものの、使い魔の強さは魔力量が物を言う。
魔力を分散させて召喚した使い魔では、より高い密度の呪力で練られた使い魔には敵わない。
冥界の軍隊蟻が一体の敵を仕留める間に、影蜘蛛の方は三体も敵の数を減らす。
「あっちのライオンくらいのパワーなら厄介やが、雑魚を増やした所でこんなもんや!
ワシの魔力も一向に尽きる気配があらへん!
こっちは、兄さんが力尽きるのを待ってればええだけやな!」
蜘蛛《スパイダー》は勝ち誇るように言葉を続けた。
――――自らの狙いが、アルサラムの魔力切れを待つ事だと思わせる為に。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板