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なんでも投下スレin避難所2
188
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 18:44:10 ID:gBeuxj2.0
天候擬人化てんきゅうさん
http://imefix.info/20130205/21244/rare
189
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 18:45:30 ID:gBeuxj2.0
てんきゅうさんに洋服きせてみたり
http://imefix.info/20130205/251245/rare
190
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 18:49:56 ID:8q1o7tMQ0
おおおおおお!!!
いい!!!
191
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 18:53:09 ID:5SeKy7pM0
すげぇかわいい
192
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 23:52:19 ID:aM69QT1Y0
>>184
>>188-189
やっぱり兄貴の画力はすげーなぁ……№1ならぬonly1だよ
てんきゅうたんのフィギュアは欲しいぜ、マジで。投下乙です
ほぼ一カ月ぶりちょっとぶりのSPDを投下したりしなかったり
>>174
からの続きです
193
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 23:52:45 ID:aM69QT1Y0
スペル・ドルフィンと呼ばれるプロレスラーがいた。
頭にイルカを象ったマスクをし、リング上を海原に例えてまるでサーフィンをするかの如く、自由自在に対戦相手を翻弄する姿には多くの観客が魅了された。
数多のプロレスラーの中でも比較的細身ながらも引き締まった肉体をフルに使い、時にロープをサーフボードの様に。マットを大波の様に。
素晴らしいバランス感覚と鍛え抜かれた腕力を巧みに操るスペル・ドルフィンの前には、いかなる相手も成す術無く敗北の深海へと沈んでいった。
相棒であるスキンヘッドが特徴の厳つい伊達男、シー・ボウズの助力の下、スペル・ドルフィンの前に敵はいなかった。
だが、そんな彼の前に一人の男が現れた。鮫の様な髪型に凶暴さが滲んでいる強面な形相、スペル・ドルフィンを凌ぐ体格を持つ男。
名はシャーク・東郷。バックに強大なスポンサーを従え、非常に過激でダーティな試合運びを主とするプロレスラーだ。
勝利を掴む為ならば手段を選ばず、道義さえも踏み滲まんとするそのファイトは正にヒール、悪役と言わざるおえない。
しかしそんな戦い方、一切の容赦も妥協も良しとしない姿勢は、今まで見た事が無い選手だと称賛し、惹かれるファンを多数生みだした。
同じ職業、恐らく細かい差異はあれど、同じ道を歩んでいきながらも陽と陰の様に立ち位置が反転する二人の男。
その男二人が行く先に平行線は無い。道は只一つ、一直線だけだ。自らの信念と肉体をぶつけるべくして、二人は出会う。
そして出会った末――――――――スペル・ドルフィンはシャーク・東郷という巨大な鮫に飲まれ、荒波へと沈まされた。
油断があった訳ではない。決して力を抜いたりふざけていた訳でもない。真剣だった。真剣にやった結果だ。
現実はシャーク・東郷がスペル・ドルフィンよりも強かった。そんな途方もない現実だけが、スペル・ドルフィンの前に横たわっていただけだ。
それから月日は流れ、心と体の傷が癒え、プロレスラーとして再び大波に乗り始めたスペル・ドルフィン。
だが、神は残酷な運命をまたも彼に課さんとしている。全ての発端は再び再会する憎き相手―――――――シャーク・東郷。
二行で分かる前回のあらすじ
シャーク東郷にブチ切れ金剛なスペルドルフィン
がその時、スーパーストロングパンツマンがシャーク東郷の過去を明かす。
The・wave
その男、スペル・ドルフィン
(2)
「シャークの過去……だと?」
俺が神妙な面持ちでそう恐る恐る尋ねると、SSPは若干ずれている、頭に被っている今日のパンツの正位置へと戻す。
戻し、背を持たれているドアから身体を離すと、ゆっくりと勿体ぶる様に俺の前へと歩いてくる。
近くのパイプ椅子へとよっこらせと腰を下ろすと、遊んでいる両手を膝の前で組んで、少し俯く。
そして俺の方に顔を、正確にはパンツを向けて、静かな口調で語り始めた。
「私も完全に彼の過去を把握している訳ではない。あくまで週刊誌や、同業者から聞いた話だが――――――――」
194
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 23:53:33 ID:aM69QT1Y0
シャーク・東郷。本名、東郷カツオ。生まれは不明だが、あまり治安の良い場所で育ったわけではない、という話を聞く。
今では立派な特徴でありある種武器でもある、吸い込まれそうな黒目は子供の頃、他の子供からはいじめの対象となっていたらしい。
また、目だけではなく生まれつきとはいえ特異な伸び方をする髪型、そう、シャーク東郷がシャーク東郷たる鮫のエラの様な髪型も、その対象となる要因だったとか。
しかし東郷はそれらに対して屈服する事も、逃げたり隠れたりする事もしなかった。
毅然として自らの拳を振り上げて、蹴り、殴り、投げ、自らの身体を精一杯に動かして、強者からの心無い好意に抵抗した。
抵抗し続けた。だがそれで、東郷に社会が、世界が救いの手を差し伸べたかというとそれは違う。
気付けば、東郷は中学生の頃には学校どころか、世間近所からも恐れられる札付きのワルとして恐れられるようになっていた。
本来の学生ならば享受するであろう勉強も青春も、彼にとっては何の意味も無さないモノだった。力こそ全て、強い人間が、何もかも制する。
それが、中学生という狭い世界で生きている東郷の全てであった。彼には、それ以外のモノ等、目に映らない。否、正確には。
映したくても、映せなかったのだ。
東郷の両親についての情報はあまり出回っていない。だが、非行を繰り返す東郷に学校から警告があっても何ら反応を示さないという情報だけでもどんな両親かは想像出来る。
家にも帰らず、適当な廃墟に潜んでは、不良仲間と暴力と破壊を繰り返す無生産にして無益な日々。
一筋の光も刺さない、絶望的なまでに真っ黒で淀んだ、痛々しい毎日を重ね続け、やがて卒業式にも出る事無く中学生という時期を過ぎた頃―――――――。
東郷は今日も、自らが抱える不良達と共に、敵対状態にあるグループとの喧嘩に明け暮れていた、そんなある日。
「どう……どういう事だ……お前ら」
暗闇の中で、東郷を捉える大量のバイクのライト。耳をつんざく、騒々しいエンジン音はまるで東郷を飲みこまんとしている。
周囲を敵対グループ、だけでなく仲間な筈の不良グループにまで包囲されて、東郷は困惑気味に顔を歪ませる。
事の次第は単純で、今日も敵対してる奴らを圧して傘下に加えようと、指定した廃墟へと敵対グループを誘い込んだ。
が、その時だ。何故か仲間の一人が東郷のバイクのホイールへとバイクをぶつけてきた。思いもよらぬ自体に危うく転びそうになりながらも受け身を取る東郷。
何をしてやがると叫ぼうとした途端に、周囲を仲間達が東郷を逃がさんとするが如く、低速で輪を組んで走行している。
気付けば廃墟に到着している敵対グループが、横一列になってこちらを待ち構えている。
「何してんだお前ら。敵はあいつらだろ!」
事態が飲み込めず、東郷は指を指して喉から振り絞るような声でそう叫んだ。
だがその叫びに応じる事無く、仲間……否、仲間だった筈の連中はキッとバイクの走行を止め、眩いライトを一斉に東郷へと向ける。
バイクが止まったのを見計らい、東郷はその場から必死に逃げだした。が、逃げ出しそうにもその外では敵対グループ。
当然容易に逃げられる筈もなく、いつの間にかバイクから降りている一人の鉄拳が、東郷の顔面へと直撃する。
195
:
名無しさん@避難中
:2013/02/05(火) 23:54:07 ID:aM69QT1Y0
普段ならばそこら辺の輩の攻撃など何の問題も無く圧倒出来る東郷だが、今は違う。
訳の分からない状況に陥れられ、例え暴力で繋がっていた関係だとしても、仲間とにんしていた人間から裏切られたという現実。
その二点から、今の東郷は咄嗟の反応すらも追いつかず、次々と襲いかかってくる暴力に抗う事が出来ない。
普段は鉢の様に鋭く刺すパンチも、斧の様に重く強力なキックも振るわない。強いと言っても、プロでもなければ素人の域も出ない東郷に数の暴力を捌ける能力は無かった。
どれだけの時間が経っただろうか。数十人を再起不能にした所で、残り半数を倒せる間もなく、東郷の体力は地に落ちた。
左右から両腕を押さえ付けられて、敵対グループ、苦呂魔愚呂のヘッドである舟木に、血みどろになりながらも東郷は尋ねる。
「て……めぇ……図りやがった……な」
船の様に反り立っているリーゼントをくしで整えながら、舟木は涼しい様子で言った。
「図っただと? お前知らないのか?」
「知らない……だと?」
「お前の何でもかんでも力押しゴリゴリで突き進むやり方に、お前の子分どもは付いていけねえって漏らしてたぜ」
舟木の言葉に、東郷は内心奇妙な心境になる。それは、自分を裏切った奴らへの怒りと――――――――こんな事をしていても、何も変わらないという虚無感。
分かっている。分かってはいるが、東郷はどうしようもなかった。ガキの頃から、暴力でしか自分の行く末を開けない。
開けない様な人生を歩んでしまった事に分かっていても、東郷はどうしようもなかった。これ以外の生き方を、誰も教えてくれなかったから。
教師も、同級生、と呼べるかも分からない俺を冷たい目で見てたあいつらも、俺の方を見てもくれなかった、親も、誰も。
「だから俺はあいつらと手を組んで、お前から縁を切らせる為に協力してやったって訳だ。あいつらは自由になれるし、俺はお前がいなくて清々する。ウィンウィーンだよ」
東郷は俯く。俯いて、ぶつぶつと何か呟いてる。しかしその呟きの内容は浮かれている舟木には聞こえない。
「そういう訳だから、お前はここで死ね。いや、死んじまったらまずいから半殺しで許してやるよ」
「舟木」
「もう泣いても叫んでも無駄だからな。あぁ、なら命乞いして土下座でもするなら」
「舟木」
舟木の耳には、顔を上げた東郷の声は聞こえていない様だ。だから東郷は、叫ぶ。低く、貫く様な、声で。
「ふ な き」
ハッとして、舟木は東郷に顔を向ける。笑っている。東郷は、覚めのように尖った歯を露わにして、言った。
「言いたい事はそれで終わりか? なら次は――――――――」
「俺の、番だな」
to be Continued
196
:
TロG
◆n41r8f8dTs
:2013/02/05(火) 23:57:01 ID:aM69QT1Y0
前回が嘘の様な何このクローズゼロみたいな話ですみません
次でなぜ東郷カツオがシャーク東郷になったのか、そして何故シー・ボウズに援助するのかが明かされたりされなかったり
スレ汚しすみません
197
:
名無しさん@避難中
:2013/02/07(木) 23:44:25 ID:nfnz94fY0
>>196
乙です!
うおお…いったいどういうことなんだ…!
ていうか東郷カツオなのwww
自分が考えてた東郷の本名は東郷カオル。…なんか微妙におしいw
しかしほんと突然クローズな感じで驚きました。
どう繋がってくんだろう…SSPどんなパンツ被ってんだろう…
誰得な舟木の設定考えながらドキドキしながら次回楽しみにしてます!
198
:
名無しさん@避難中
:2013/02/07(木) 23:47:24 ID:nfnz94fY0
もひとつてんきゅうさん。
http://imefix.info/20130207/241275/rare
袖の中から狐の霊みたいなのが出てきて「んきゅう」って鳴いたりするのは少し想像しました。
199
:
名無しさん@避難中
:2013/02/09(土) 23:27:33 ID:Idf5HQ1o0
>>195
の舟木の設定(妄想)
裕福な家庭に生まれ甘やかされて育った舟木だった。
しかし小学四年生の時に医師である父親の浮気が原因で両親は離婚し、舟木は母親に引き取られ、二人はボロアパートで暮らし始めた。
舟木の母親はスーパーのレジのパートで必死に働いたが、世間知らずの母親は働くことが生まれて始めてだったため上手くこなせず、パート先でかなりいじめられた。
転校、引っ越しを期に鍵っ子となった舟木もまた、学校で酷いイジメをうけていた。
母親に打ち明けられず、家でも学校でも笑顔で過ごし、我慢を続けていた舟木。
しかしある日、舟木をイジメている同級生が言った一言によって状況は一変した。
「お前の母ちゃんダセェ。毎日髪の毛巻いてベルサイユの薔薇みてぇ。ババアのくせに。貧乏のくせに」
舟木は激怒した。
そして目の前のイジメっ子達を打ちのめし、決意した。
「俺は強くなる。勉強も喧嘩も一番になって母ちゃんを守る」
舟木の歪んだ正義はここから始まった。
http://imefix.info/20130209/391252/rare
200
:
名無しさん@避難中
:2013/02/09(土) 23:46:19 ID:9ScBGoCg0
ちょw
201
:
名無しさん@避難中
:2013/02/25(月) 15:01:57 ID:vhZE8cNM0
「ヒトの世が常に変化するように、怪の世も変化するのさ。この世とかの世は表裏一体だからね」
彼女はそう言って、ぷぅと紫煙を吐き出した。僕はその臭いに顔をしかめる。
「いずれあんたも常識を身につけ、理性の服を着こなして、あたしのことも幻か夢と思っちまうだろう。だが、これだけは言っておきたい」
小学校の裏山の中腹、荒れ放題の小さな神社でのことだった。
彼女は賽銭箱の横に寄りかかっていて、疲れたようにたばこをくわえていた。実際かなり油断していたのだろう、すぐそばで隠れんぼのために隠れていた僕を見つけたときは目を丸く、2つに分かれた尻尾を太くしていたし、一瞬だが腰を浮かしたのだから。
だが彼女はすぐに思いなおしたようでまたその場に腰を下ろしたのだ。
「なぁ、坊ちゃん。あんたはこれからの人生で様々なモノを見、知ることだろう。そうして身につけたものが君から、目に見えないモノたちを信じる心を奪うかもしれない。
食卓に出た命への感謝、使い捨て商品への疑問、他者へのほんのささやかな気づかい、あると思っていたのにいつの間にか無くなったモノ、宵闇の恐怖……」
彼女はたばこを地面に押しつけ、革靴で踏みつける。
「どうか、これ以上アタシたちの居場所を奪わないでくれよ」
そうしてスーツの襟を正し、傍らのカバンを持ち上げて、2本足で立つ、服を着た猫は山道を下っていったのだ。
なぜこんな話を急にしたかって?
いやなに、思い出したからさ。
疲れていたのか知らないが、頭から猫の耳を生やし、スカートの下から尻尾を覗かせたスーツ姿の女性と、さっき表ですれ違ったものでね。
202
:
名無しさん@避難中
:2013/03/03(日) 01:31:17 ID:LzJCcgKA0
http://imefix.info/20130303/101204/rare
最後までぬれたので一応投下
203
:
名無しさん@避難中
:2013/03/03(日) 01:47:51 ID:zmR5kIH.0
塗ったのかよwwwww
204
:
名無しさん@避難中
:2013/03/03(日) 02:31:42 ID:H720N9hE0
やめてwwwwwww
205
:
名無しさん@避難中
:2013/03/03(日) 06:31:29 ID:iS4fCSq2O
殺人的すぎwwwww
206
:
名無しさん@避難中
:2013/03/09(土) 01:13:49 ID:LWz4MsuI0
3-1組! ディオ・ブランドー先生!!
ディオ「この程度の問題が解けないとは所詮モンキーは人間に追いつけんのだァ!! ジョジョォー!!」
ジョナサン「クッ」
ジョゼフ「あ?」
承太郎「テメー。今なんていった」
仗助「なんだって?」
ジョルノ「解けましたよ」
徐倫「なんだと?」
ジョニィ「タスク!!」
ディオ「このゲスどもがああああああ!!!」
リサリサ「ディオ先生が長期休暇を取るそうよ」
トンペティ「入院と聞いたが大丈夫かのぉ」
3-2組! カーズ先生!!
カーズ「この究極生物となったカーズに不可能はない!!
これがカニの皮膚だ。欠片を取って顕微鏡でよく観察するんだ」
徐倫「あいつの授業は気持ち悪いんだよな」
ジョルノ「わかりやすいんですけどね」
3-3組! DIO先生!!
DIO「ザ・ワールド!! 時よ止まれ!!
このカスどもになぜ生物の頂点たるこのDIOが授業などを……」
承太郎「話は聞かせてもらったぜ」
DIO「貴様! まさか我が世界に入門を!!」
承太郎「ちなみに録音済みだ。止まった世界で生徒の暴言なんてな……。しかし最後にいい授業になったぜ」
DIO「このDIOが、DIOがああああああああ!!!」
リタイア
DIO 退職
3-4組! 吉良吉影先生!!
吉良「この国は何年に……そうしてこのようなことにがあり……」
ジョナサン「僕でもわかるぐらい丁寧なんだけど」
ジョゼフ「ちょっと退屈すぎやしないか?」
3-5組! ディアボロ先生!!
ドッピオ「えー、ディアボロ先生が体調不良なのでボクが代わりに授業します」
仗助「気のせいかもしれないけどよぉー。俺、ディアボロ見た事ないような気がすんだけど」
ジョニィ「一度も来ていない。本当に教師なのか?」
ミューミュー「ディアボロはクビが。当然だな」
ストレイツォ「このストレイツォ、容赦せん」
ディアボロ「馬鹿な。頂点は俺のはずなのに!!」
リタイア
ディアボロ 退職
3-6組! エンリコ・プッチ先生!!
プッチ「全ての人間が運命を覚悟することで幸福が訪れる!!
これこそが我が思想なのだ! 天国の時は近い!!」
ジョニィ「タスク! ACT4!!」
アバッキオ「学内で行方不明者が出たと聞いて来たが」
先輩「まずは手がかりを探そう」
途中で飽きた
207
:
名無しさん@避難中
:2013/03/09(土) 02:26:48 ID:teezHj1g0
ディオ最初から本性を出し過ぎだ
こうして見ると子孫は短気だよなぁ…w
208
:
名無しさん@避難中
:2013/03/09(土) 15:19:58 ID:IMEwtr3c0
ディオ先生www
209
:
名無しさん@避難中
:2013/03/10(日) 23:14:48 ID:gsg2Y8jQ0
ファンタのCM好きだったw
210
:
名無しさん@避難中
:2013/03/13(水) 00:47:46 ID:bP020KqE0
頭巾とか仮面とか好きです。
覆面って良いですね。
http://imefix.info/20130313/401201/rare
211
:
名無しさん@避難中
:2013/03/13(水) 01:10:27 ID:nLQhtlvA0
なにしてんのんwwwwwwwwwwwwww
212
:
名無しさん@避難中
:2013/03/13(水) 02:13:21 ID:MPDi4SqcO
また新たな筋肉烈士が創発に一人加わるのか
213
:
名無しさん@避難中
:2013/03/13(水) 03:37:01 ID:5j8ZDl7w0
創発民の筋肉好きは異常
214
:
名無しさん@避難中
:2013/03/21(木) 01:32:19 ID:.LXQgJ.k0
きっかけは大学受験の失敗だった。
まさか落ちるとは思っていなかったのでそれでぽっきりとやる気を失い、高校は卒業したが引きこもりになったのだ。
今まで優等生だった反動だろうか。母親には強い言葉を使い、金をせびり毎日パソコンに向かって過ごしていた。
真面目で優秀な父親はたまに口を出したが俺は適当に答えてのらりくらりと逃げていた。
そんなのが一年も続いた時だったと思う。
父親が普段と違う口調で降りてこいと部屋をノックしたのでしぶしぶと降りていくと母親がうなだれた様子で待っていた。
机をはさんで対面に両親が座る。
待っていたのは説教だ。とてもありきたりで、道理の通った言い分だ。将来どうする気だの、世間体がどうのだの、母親に苦労かけさせるなだの。
適当に流して部屋に戻ろうとすると父親も立ち上がり、ふざけるなと俺を殴った。
初めてのことだ。説教されることはあったが手を上げられたことなどなかった。当たり前だ。一年前までは優秀な子供だったのだから。
気付いたら俺は親父を殴り飛ばしていた。引きこもりだと言っても体重が乗った一撃だ。俺よりも派手に飛んでいった。
そして言い返す。お前は俺を心配しているんじゃない。自分の昇進と将来しか見ていないんだ、と。
言いたい事を言って俺は部屋に戻る。母親のすすり泣く声に混ざって父親の声が聞こえた。「失敗作が」と。
それからまた一年が過ぎる。何も変わらない一年だった。あの日までは。
両親の仲はここ一年で急激に悪化し、最近では夜遅くに帰って来た父親に母親が泣き叫んだあと、物が割れる音が響くのが日常茶飯事になった。
俺には関係ない。そのうち音が止む。思った通り、そうしないうちに音は止んだ。だが母親の泣く声が止まない。そのうちドアをノックされた。
「大事な話がある」一年ぶりに聞いた父親の声はひどく疲れているように聞こえた。当然のことか。
ただごとじゃなさそうなので仕方なく部屋から出て居間へ行く。一年前と同じ配置で座ると父親は話を切り出した。
要約すると離婚することになった。この家は父親のものになる。そしてすぐに再婚する。お前はどうする。
迷うことなく父親に付いていくことにした。この家から離れることなんて出来やしない。父親は黙って頷き、話を続けた。
215
:
名無しさん@避難中
:2013/03/21(木) 01:32:38 ID:.LXQgJ.k0
「相手は子持ちで二人姉妹だ。お前に姉と妹が出来る」
まだ母親が横にいるのにどうしてこんなことを言えるのか不思議だがとりあえずこの歳になって姉妹が出来るのはちょっと、いや、かなり楽しみだ。
離婚はあっさりと終わったらしく、ある夜。階下へ降りると母親の持ち物が全て消えていた。まるで最初からいなかったように。
母親も母親で再婚するそうなのでそういった心配はないが二人とも浮気していたのかと少し驚いた。これも俺のせいなのだろう。
それから一週間もせず、引越し業者が来た。寝ていた俺は苛立ちながら起きて、しかし外には出れず部屋でごろごろしていた。
時期的には学生なら新学年になってすぐの転校だ。これがいいことなのか悪い事なのかはわからない。
耳を澄ませると男の声に混ざって女の声が聞こえる。おそらくは義母だ。挨拶をしたほうがいいかもしれないがめんどくさい。
何か慌てているような声が聞こえる。荷物のダンボールの底でも抜けたのだろうか。どうでもいいか。
まだ眠気が抜けないが眠れないのでパソコンをつけようとしたとき、カーテンの閉まった窓ガラスが突如割れた。
そして一人の少女が土足で入ってくる。呆然とする俺。
「くっさい部屋ね。そこのゴミクズがあたしの兄貴? 話どおりの豚ね」
少ししてから正気を取りもどす。どうやらこいつが俺の妹になるようだ。はっきり言って可愛い。美少女だ。
目線を顔から下に向かわせる。胸はそこそこある。春とは言えずいぶんな薄着だ。短いスカートを履いている。ソックスは膝の上まで覆っている。
彼女は俺の視線も気にせず、やはり土足のまま近づいてきて、寸前で止まった。そして右足の靴を脱ぐとベッドの上であぐらを書いていた俺のあろうことか急所を踏んだ。
「どうせ一日中このちっぽけなチンコを膨らませて永遠に来る事のない美少女とのセックスを夢見ながら果ててたんでしょ? ほら、美少女に踏んで貰えて嬉しいでしょ?
あんたみたいな汚らしいゴミクスなんてこのゴミ溜めにいるのがお似合いだわ。姉さまには絶対会わせられないわね。
でもねあたしからすればそんなオナニーしか脳のないサルと暮らすのは嫌なの。こんな踏まれて硬くしているような相手とは特にね。嫌な予感するし靴を履いてから踏んで上げる。
だからあたしが矯正して上げる。ムシケラみたなカスのあんたをこの、あたしが、人間と、呼べる、レベル、までね!」
初対面の義妹に踏まれて射精しながら俺は考える。確かにエロゲ的な展開を望んでいたがこれは俺の望んだルートじゃないと。
梅雨にはまだ入らず、花見をするにはもう遅い。そんな五月ぐらいに俺の止まっていた時計は動き出した。
『楽しいゴミクズの治しかた』
216
:
名無しさん@避難中
:2013/03/21(木) 01:49:33 ID:ueKZzqMY0
エロは島でやりなされ
217
:
名無しさん@避難中
:2013/03/24(日) 01:19:34 ID:LsVyrH960
メコレ的なもの
http://imefix.info/20130324/161212/rare
218
:
名無しさん@避難中
:2013/03/24(日) 01:23:38 ID:CgGJDYC60
これはいいフーリャン
219
:
名無しさん@避難中
:2013/03/24(日) 01:28:03 ID:RNqWeF7Q0
これはよいふとももチラ
220
:
名無しさん@避難中
:2013/03/24(日) 05:38:19 ID:z4X08tmMO
かっけぇぇぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!!
221
:
名無しさん@避難中
:2013/03/27(水) 00:35:29 ID:ry8rA2bk0
・戻れる範囲は過去十年間
・滞在時間は五分間
・時間遡行に必要な物は……誰かの命
あの日、ぼくは目の前で轢かれて動かなくなった幼馴染のために車から降りてきた運転手を殺した。
いや、あれは幼馴染のためじゃなくぼく自身のためだったのだと思う。
何をしたって時間は戻らない。そう思っていた。アレが目の前に現れるまでは。
気付いたら幼馴染はいつも通りの笑顔で笑っていた。見覚えのある光景。
ぼくは彼女の手を咄嗟に引いて未来を変えた。
「残るのは結果だ。キミが幼馴染を助けたという結果から生まれた未来にキミは戻る。
そこにはキミが誰かを殺したという罪はない。そう。ないのだ。キミの記憶以外にはね」
アレがなぜぼくにこの能力を授けたのかはわからない。たった一度の交通事故の回避ならば一回きりでいいはずだ。
やがてぼくがアレの真意に気づいた時、再び罪を重ね時間を戻す。
例えこの体、赤く汚れようとも彼女の幸福のために。
あなたは誰かを殺してでも戻りたい過去がありますか。
『ハピネス』
222
:
名無しさん@避難中
:2013/04/20(土) 01:15:12 ID:4RMD.aGY0
ある日のことである。
朝の日課を終え、さて今日はどうしたものかと縁側で緑茶(やはり緑茶はうまい。コーヒーは苦すぎて好かない)を飲みながら考えていると
友人が血相を変えて庭先に転がり込んできた。
とりあえず緑茶を飲ませ、落ち着かせた後何があったのか聞いて見ると
「迷い家に行って来たんだ」
と妄言をのたまう。
まよいがと言えば俗に言う山中に現れる幻の里のことであろう。豊かな里なのだが人がおらず、そこの物を持ち帰ると幸福になると言われている。
では何を持って帰って来たのだと尋ねると箱を一つ差し出した。
友人曰く。最初は知らない普通の村だと思ったのだが咲き誇る美しい花々や豊富な家畜、素人目でもわかる家具の豪華さと人気の無さから
迷い家だとピンと来たそうだ。だがそう直感したと同時に妙な視線を感じるようになった。なにせ場所が場所だ。妖怪の罠かもしれぬ。
そう考えると居ても立ってもいられず、ダダーと家の中を走り(それでもそんなことが出来る根性。がめつい)机の上にあった箱を持って脱出してきた。
故に中身も何か知らぬと語る。
適当な食器でも持ってくれば良かっただろうとは言わず、箱をじっと眺める。あいにくそういった知識は無いのでよくわからないがきっと桐だとかで出来た
高級な箱に違いない。簡単な金属で出来た留め具を外し、中を覗く。
「これは何かのカードか?」
「ふぅむ。確か有名なTCGの古いカードだな」
中から出てきたのはとあるTCGのカードと思しき物が一枚だけ。何重にもスリーブが付いている。
友人が残念そうにため息をつく。
「これでは入れ物のほうが高そうなくらいだ。せっかく怖い思いまでしたというのに。
私はこんなおもちゃなど要らぬ。木箱は貰うがそれはお前にやろう」
「なんだ。いいのか? どの程度の値段かは知らぬがおそらくは相当な価値のあるものだぞ」
「俺にはそうは見えん。しかも迷い家で拾ってきたのだぞ。むしろご利益がありそうなのはこっちの木箱だ。
閉じて一晩してから開けたらきっと違うものが入っているに違いない」
自分の言った事に自分でうんうんと納得した友人は迷い家があった場所を私に言って去っていった。
手元に残った一枚の黒い花が描かれたカードをまじまじと見つめた後、少し調べ物をしてから私は迷い家に向かうことにした。
まさか同じ場所にあるはずはないと期待せずに向かったところ、あった。びっくりした。
立派な門を潜ると広々とした庭ではよく肥えた鶏が放し飼いされ、見たことも無い美しい花が咲いている。
少しだけ見て居たいがさきに所用を済ませてしまうために玄関に向かう。
ごめんくださいと声をかけても返事はない。わかっていた事なので靴を脱いで上がる。
友人が箱を拾ったであろう机の上にはずらーっとカードが並んでいる。数えて見ると五十九枚あるようだ。
私はそこに持ってきた一枚を加える。すると台所からカコンと物音がした。行ってみると朱色の急須が置かれている。
少し思案した跡、私はその急須を持ち帰る事にした。家から出るときどこからか感謝の声が聞こえた気がした。
迷い家の物を持ち帰れば幸福が訪れるとは言うが勝手に自分の物を持って行かれるのも困るだろう。それが大切なものならなおさらだ。
私は朱色の急須で入れたおいしい緑茶を飲みながらそう思った。ちなみに友人が普通の箱だと怒鳴り込んできたのは翌日のことだった。
どっとはらい。
223
:
名無しさん@避難中
:2013/04/20(土) 22:17:07 ID:yd87lESM0
短く終わらすには惜しい雰囲気だ
224
:
名無しさん@避難中
:2013/04/21(日) 01:28:37 ID:IrQ3qDto0
おいィ!? 規制長すぎやしねーか?
ま、ろくに作ってないけどw
今日は飯でなくお酒のあてってことで
http://i.imgur.com/eYBR305.jpg
http://i.imgur.com/zpLuCQd.jpg
・あさりの酒蒸し(インスタントだし汁+アサリ)←超簡単ww
・タケノコの酢味噌和え 木の芽添え(from実家w)
・新物ワカメの刺身(fromスーパーw)
・黒はんぺん(by静岡の親戚)の炙り
を相手にしつつ、安ウイスキーのお湯割りw
いや、今日寒かったしね!
※マグカップのお茶っぽく見えるのはウヰスキーお湯割りです(^q^)
ワカメは以前、職場の先輩に連れられて行った小料理屋で、しゃぶしゃぶ的にやってて、
感動的に美味しかったので。
アサリ酒蒸しはいいね! しばらくアテはこれで固定だなぁw
バターも入れたけど、良い感じ! ネギとかニンジンとかも追加すれば良かったわw
225
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:13:09 ID:jsKNTGLk0
脳みそからも
「ただいまー」
『おう、おかえり』
「あー、つかれた」
『ずいぶん遅いな、会社の飲み会?』
「んーん、ただの残業」
『サービス残業?』
「そ、タダの残業」
『社会人は大変だな』
「兄貴もさぁ、いい加減就職すれば?」
『大学院生はこう見えても多忙なの』
「いい加減おかーさん達も、スネだけじゃなく全身かじりつくされて骨だけになるよ」
『火葬の手間が省けるな』
「この親不孝もの」
『考えてないわけじゃないよ』
「ホントに?」
『ところで、夕飯は? 食べるなら作るけど』
「んーいらない、太るし」
『そっか』
「兄貴はまだ寝ないの?」
『そろそろ眠たいな』
「じゃあ寝る?」
『でもこれの期限が近いんだ』
「……なにこれ」
『脳科学の論文。脳みそとメロンパンはいったい何が違うのか』
「そんなことが論文になるの?」
『なるさ。タイトルは出来損ないのナンセンス小説みたいだけど、内容は真面目だぜ』
「どんな内容?」
『もし脳を構成するニューロンやらシナプスやらの構造をメロンパンの中に再現できたとして、脳みそとメロンパンをこっそり入れ替えたら、本人はそれに気づくかどうか?』
「哲学じみてない?」
『自己を観測することは自己には不可能であるかどうか、また自己が知らないうちに変質した場合本人はそれをいかにして知りうるか』
「なにそれ、わけわかんない」
『俺にもわけがわかんない』
「わけがわかんないものをわけがわかんないまま書いてわけがわかるようになるの?」
『わけがわかんないものをわけがわかんないまま書いても、わけがわかった気にさせられればいいの』
「やっぱりわけがわかんない……読んでたら頭痛くなってきた」
『普段脳みそ使ってるのか?』
「もしかしたら私の頭にはメロンパンが入ってるのかも」
『だったらものごとを考えられないはずさ。メロンパン云々はものの例え。』
「脳みそよりも身体を使って生きるほうが楽しいよ?」
『それはどうだろうな、人類はなにゆえ万物の霊長たるか』
「そんなの人間の自称じゃん、ナルシストじみた、恥ずかしい自称。」
『だな。でもちょっと考えてみてくれよ。人類が開発したものの数々を』
「例えば?」
『車にテレビにエアコンに』
「戦車に地雷に核兵器」
『……なんだ、ずいぶんネガティブだな』
「私はこの地球すら壊せるものを作ってしまう脳みそなんか、たいした事ないと思うケド」
『アインシュタインだって最初は後悔したぜ。ところで、脳みそってしわくちゃじゃん?』
「うん」
『そのしわくちゃを広げるとさ、どのくらいになるか知ってる?』
「どうやってシワをのばすの?」
『アイロンでも何でも使って』
「ワイシャツみたいだね、脳みそってワイシャツだったんだ」
『ワイシャツならクリーニングに出した方がいいよ、じゃなくて脳みそのハナシ』
「うーん、知らない」
『タタミ約1枚分』
「メロンパン1個分じゃなく?」
『1畳分だ』
「つまりこーいうこと? こうして寝っ転がった大きさが脳みそと同じってこと?」
226
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:13:58 ID:jsKNTGLk0
『ああ、そうさ』
「なんか意外。もっと小さいかと思ってた」
『俺には小さすぎるように思えたけどな』
「そう?」
『だってさ、さっきお前が言った核兵器、地球すら壊せるものが、このたった畳1枚分のスペースから産まれてくるんだぜ』
「そうだね」
『なんだかロマンチックじゃないか?』
「ぜんぜんロマンチックじゃない」
『ロマンチックじゃなくなくない?』
「ロマンチックじゃなくなくない。でもそれって逆に言えば、人間の脳みそこそが人間の敵ってことじゃない?」
『どういうことだよ』
「だって脳みそが核兵器を作ったせいで、もっと小さく言えば、そう例えばピストルを作ったせいで、もしピストルが無かったら死ななかった人も死んじゃったりするんだよ」
『それは暴論だろ 脳みそがあるから俺たちは飢えることも、寒さにふるえることもないんだ』
「仮にピストルが開発されなかったとしてもさ、脳みそがあるせいで私たちは憂鬱にこき使われているんじゃない?」
『脳みそがあるから喜びを生み出せるんだろ』
「あー、もう、なんでこんな話になったんだろ、めんどくさい」
『俺も脳みそが疲れてきた』
「私も。こんな疲れるんなら、脳みそなんか無ければいいのに。」
『メロンパンと入れ替えるか?』
「それもいいかも。てか、メロンパン食べたい」
『それなら台所にひとつあるよ』
「兄貴の? 食べていい?」
『ああ。でもいいのか?』
「なにが?」
227
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:15:05 ID:jsKNTGLk0
『太るぞ』
「うるさいな、そういうめんどくさいことは考えない」
『思考しない脳みその存在価値とは』
「食べられない分、メロンパンにも満たないんじゃない?」
妹はけ
『……さーて、もうひと頑張りしましょーかね』
溶暗→明転
妹イン
「お兄ちゃんお兄ちゃん」
『んー、どした?』
「いいもの見せてあげる」
『なに、いきなり』
「ほらコレ」
『なにコレ』
「脳みそ」
間
『……ええええええ!?』
「びっくりしすぎ」
『え、いや、ええ!?』
「なに、どうしたの」
『脳みそってこれ、本物!?』
「本物」
『マジで!?』
「マジで」
『誰の!?』
「私の」
『ナンテコッタイ!』
「っていうか驚き過ぎでしょ」
『いや驚くよ! だってこれ……マジで本物じゃん!』
「にしても驚きすぎ。脳みそ見たことないわけじゃないでしょ?」
『いや見たことないよ』
「え、マジで?」
『マジで』
「普通見たことあるでしょ」
『どこの世間の普通だよ』
「ここの世間の普通だよ」
『ってゆーか、何度も訊くけど、マジで?』
「しつこいなぁ、見せなきゃよかった」
『……これ、誰の脳みそだよ』
「だから私のだって。ほら、ココのシワとかそれっぽいじゃん?」
『知らねーよ。そんなことより、お前は大丈夫なのか!?』
「ん、平気。」
『いやいや平気なわけないだろ! だって、今その頭の中、カラッポだろ!?』
「あー、お兄ちゃん知らないの?」
『なにが』
「知らないんだ。今さ、流行ってんだよ、頭カラッポにするの」
『……嘘だろ?』
「おっくれてるぅ」
『いやいやそんな訳がない! だって脳みそだぞ? そんな流行りだからって、ホイホイ外せるもんじゃないだろ』
「それが意外と大丈夫なんだな。お兄ちゃんもやってみれば?」
『断固拒否』
「えー」
『……そもそも、それ、ホントにお前のかよ』
「なにを疑う余地あるの」
『疑う余地しかないよ。仮にこの脳みそがお前のだとして、どうやって取り出したんだ』
「何言ってんの? そんなの決まってるじゃん」
『だからどうやるんだって』
「おでこのこうこの辺に切れ込み入れて頭をパカッと」
『……本当かよ』
「……え、今の説明で納得しない?」
『してたまるか。そんなことして平気なわけがないだろ。 そんなに言うなら開けてみせろよ!』
「イヤだよ恥ずかしい」
『なんでだよ!』
「実の妹の頭の内側見せろとか、さすがにドン引きなんですけど。お兄ちゃんって変態?」
『だからなんでだよ!? 脳みそ見せるのは良くて頭の内側はダメなのかよ!』
「だって脳みそはただの脳みそじゃん。お兄ちゃんは自分の脳みそ見られて恥ずかしいの?」
『そうなったときには多分恥ずかしいとかそんなこと気にする余裕無いと思う』
「そっちこそなんでさ?」
『……ああ、もう頭がおかしくなりそうだ。なにもかもが論理破綻だ。』
「頭がおかしくなりそうなら、脳みそ外してみる? 手伝うよ?」
『いっそお願いしたいよ。でもダメだ。俺は脳みそが大切だ。』
「大切だからこそ持ち歩くのは危なくない? なくしたらどうすんのさ?」
『そんな人、見たことないよ』
「そういえばそうだね。」
『……で、この脳みそはどうすんの? ってかいまさらだけど、なんで俺に見せた』
「いや、喜んでくれるかなーって」
『……オーケーわかったチョーうれしい』
228
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:16:01 ID:jsKNTGLk0
「今考えるのめんどくさくなったでしょ」
『もうわけがわからないからな』
「使わない脳みそなんてメロンパンにも満たないよ?」
『ははは、だったら脳みそとメロンパンを入れ替えるか?』
「使わない脳みそ入れてるより、好きなときに小腹を満たせるから、そっちの方がいいと思うよ」
『お気づかいありがと、でも、ちょっと疲れただけだから気にしないでくれ』
「いろいろ考えてると大変だね」
『……水を』
「え?」
『水を一杯、持ってきてくれないか。立てない……』
「ちょ、顔青いよ?」
『いままでの常識ひっくり返されたら誰でもこうなると思う……』
「……あーわかった、水ね? なんか、ごめんね、なんか」
『いや、いいよ……ものを知らない俺が悪いんだ』
「と、とりあえず持ってくるよ!」
妹はけ
『いったいどうなっているんだ? 脳みそを取り出して人間が無事でいられるわけがないのに いやでも現にアイツはピンピンしているじゃないか これも本物みたいだし…… しかも、流行ってる、だって? 俺は引きこもりじゃないんだぞ! そんなの聞いたことないよ そうだ、やはりそうに違いない アイツは俺をからかっているんだ これだって脳みそなんかじゃない、別のものなんだ よく見ろ、メロンパンにそっくりじゃないか!
こんなものが俺たちの頭の中に入っているなんて、いったい誰が信じられるんだ? こんなものがモノを考え、俺たちを突き動かすわけがないんだ! ……ああ、ノドが渇いた。水はまだなのか
おーい 返事がないな』
兄はけ
泥棒登場 兄戻ってくる
ふたり顔を見合わせ硬直
『……誰だ?』
[……失礼しましたー]
『いやいや待て待てどこに行くんだ!』
[痛い痛い痛い!]
『なんでウチにいるんだ! どこから入った!?』
[ウェイト!ウェイト! わかった、逃げないから!]
『あんた誰だ!』
[いやー、今までにも何回か見つかったことはあるけど]
『まさか泥棒か』
[あんちゃん勇気あるねー 掴みかかって取り押さえようとするなんて]
『いつからここにいたんだ』
[もしオレがナイフの一本でも持ってたらどうするつもりだったのさ?]
『警察につきだしてやる!』
[えちょいちょいちょいちょいそりゃ待てストップ!]
『なんだよ!?』
[大人しくするって言ったのに! ちょいと余裕が無さすぎ違います?]
『泥棒にそんな権利があるわけないだろ』
[だから待てって! ホラ!なにもしないから!まだ何も盗ってないし!]
『……本当かよ』
[泥棒の名誉にかけて!]
『泥棒に名誉はない』
[じゃあ汚名にかけて!]
『……あーもしもし』
[ただのジョークだよ! どうか本気にしないでくださいお願いします]
『……よし、じゃあ、壁に手を突いて腰を突き出して』
[はいはい……あ、大事な部分は触んない でね]
『誰が触るか……うん、ホントに何も盗ってないみたいだな』
[だから言っただろ]
『まだ動くなよ 動くと警察呼ぶぞ』
[どーせ動かなくても呼ぶんだろ?]
『名前と住所、それと写真』
[え?]
『それだけおさえたら、何も盗ってないみたいだし、すぐに帰してやるからさ』
[うげ、しっかりしてんな]
『ホラ、住所と名前』
[住所不定無職、石川五右衛門]
『ふざけてるのか』
[両方とも、マジです]
『なんでしたり顔なんだよ』
[ほら、免許証]
『……本当だ。すごい名前だな』
[だしょ?]
『じゃあ写真撮るぞ、こっち向け(ケータイカメラ)』
[ん、あ! ちょっと待って、そのケータイ……]
『なんだよ』
[スキあり!]
『あっ!?』
[これで通報はできないな!]
『かえせ!』
[甘い!]
『くそっ!』
[まあまあ慌てんなって、すぐに返してやるからさ……うん、何も撮ってないみたいだな]
『お互いにまだなにもとってないんだ、帰してやるから返してくれよ!』
[ホラよ]
『えっ?』
[返してやったぜ]
『……あっ!』
[それじゃ、俺はこれで]
『待てよ!』
[帰してくれるんだろ? んじゃね、サイナラ]
229
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:17:10 ID:jsKNTGLk0
妹登場
「あ」
[あ]
『あ、あぶない、そいつから離れて撿撿』
「久しぶり!」
[よ! 久しぶり]
『……え?』
「うっそー、なんでウチに居るの? いつ来たの?」
[ついさっき。ヒマだからお兄さんからかって遊んでた]
『え?え?』
「あれ、お兄ちゃん初対面だっけ?」
[ものの見事に初対面]
『あ、ああ……っていうか、お前ら知り合いなの?』
[えーでは改めまして……ども、妹さんの、大学時代の知り合いでございます]
『……マジで?』
「彼、終電無くなっちゃったらしくてさ、今夜だけ泊めてあげられない?」
[お世話になります!]
『あ、ああ、それはいいけど……え、じゃあ、泥棒ってのは?』
[それは本当]
『本当なのかよ!』
「この人は仕事のかたわら、副業で泥棒もしてるの」
『最低じゃねーか!』
[あと加えて慈善事業な。]
『なんだそれ』
[地球の裏の恵まれない子供たちにプレゼントをしてるのさ]
『盗んだものをか』
[よくわかったな]
「お兄ちゃん、何言ってんの」
『何言ってんの?はこっちのセリフだ 泥棒なんだろ?こいつは……』
[おっと、何か勘違いしてません?]
『なにがだ』
[俺は泥棒は泥棒でも、一味ちがう泥棒なのさ 俺が盜むのはお金じゃない ]
『じゃあなんだ』
[脳みそさ!]
『……わかった、またこのパターンだな また俺をからかおうってんだな』
[そんなことはない! 知らないんですか? 最近は脳みそが高く売れるんですよ?]
『嘘だ』
[嘘じゃないよ]
「嘘じゃないって」
『嘘じゃないわけない』
[世間知らずにもほどがあるぜ そんなに言うならたしかめてみろ!]
「私の知り合いも今はみーんな頭空っぽだよ 皆、脳みそを彼に盗んでもらったんだ」
[その脳みそと引き換えに俺はメロンパンを置いていく]
「この人のメロンパンは美味しいんだよ」
[脳みそとメロンパン、どっちがいい?]
「メロンパン!」
[イエスメロンパン! ほら、ひとつやるよ]
「ありがとう! やっぱり脳みそなんかいらないや!」
[あははははは]
「あははははは」
『いい加減にしろ! お前たちの目的は一体なんだ! そんなに俺をおちょくって楽しいか』
[そんなつもりは]
ここまで書いて飽きた没ネタ
230
:
名無しさん@避難中
:2013/04/25(木) 19:29:55 ID:VjhGDANk0
めっさ続きが気になるな
231
:
名無しさん@避難中
:2013/04/27(土) 00:34:18 ID:cJVl2y2c0
ある日のことである。
朝。枕元の時計を見て、時間を確認してから布団から出ると妙な肌寒さを感じた。昨晩から雨が降っていたのでおそらくそれのせいだろう。
台所に向かい、やかんに火をかけた後、庭先を眺められる窓に向かう。風があるようならば雨戸を閉めなければならない。
外は思ったよりも雨は強くなく、風もないようだ。雨戸を閉める心配はない。代わりに見知らぬ猫が窓に張り付いている。前足と顔を窓につけてじっとこっちを見ている。
目が合ってしまったし猫は嫌いではないので窓を開けてやる。すると猫はこちらに上半身だけ乗せて
「もしよろしければ軒下に雨宿りをさせていただけないだろうか」
と流暢な人間の言葉で喋る。さすがに私も驚いたがなにせ先日は迷い家を尋ねた身だ。こういうこともあるだろうと流す。
「軒下と言わず、家に入るがいい」
そう言って猫を家に上げて、私はタオルとドライヤーを持ってきた。感謝の言葉を繰り返す猫を乾かしながら観察をする。
白い毛は短く、ドライヤーで乾かしても見ための変化はさほど見えない。首輪もしていないのでどこかの飼い猫でもなさそうだ。
私は自分用の緑茶と猫用のホットミルクを用意して、話を聞いてみる。
猫が言うには明け方の頃は雨足が弱く、出かけるのに支障がないと思い少々遠出をしたのだが明けるに連れて気温が上がらないことに気付き
老体であるが故に冷たい雨に当たり続けるのはまずいと思い、雨宿り先を探していたのだそうだ。
なるほど。猫の事情はわかった。だが私が聞きたいのはそこではない。なぜ喋れるのかだ。
猫はこちらに尻尾を向ける。何をするのかと思えばすーっと尻尾が二つに分裂した。これを見て私は合点する。
歳をとった猫が猫又という妖怪になることがあるとはよく聞く話だ。この猫がそれなのだろう。実物をみるのは当然初めてである。
生まれも育ちもとある山の育ちだと言い、私はその山の名前に反応する。それは迷い家のある山だ。
急須を目の前に置いて先日のことを話すと猫も迷い家を知っているらしく、おそらくあそこの住人が関わっているのだろうと言う。
住人とは言うが妖怪の小娘(最もこの老猫から見ての小娘で私から見たら年上の可能性が大いにありえる)で妙に人間くさいのだそうだ。
特に最近のモノには目が無いらしく、迷い家の幸福力を最大限に利用して金を稼ぎそれで遊びまくっているという。
一体妖怪とは何なのか。そのうち妖怪の親から消費者庁に相談があるんじゃないかとやるせない気分になった。
談笑の合間にふと外を見る。雨は止む気配がない。いつごろ止むのだろうかと呟くと猫は尻尾でカレンダーを指した。
それを見て私は納得した。今日は五月二十日。穀雨であった。
どっとはらい。
232
:
名無しさん@避難中
:2013/04/27(土) 01:15:47 ID:cJVl2y2c0
……五月ではなく四月
233
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:06:58 ID:fS4Rgah60
「ジャンバラヤって、あるじゃないすか」
「ああ、あるねえ。今おれらの目の前に」
「これって、『音楽ファン専用料理』だと思うんですよ」
「・・・あー、はいはい(よく分かんねえけど、始まったな)」
234
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:08:09 ID:fS4Rgah60
「そもそも、ジャンバラヤってどこで食います?」
「んー、ファミレスでは食わねえかなあ。自分で作ることもねーし」
「でしょ? どこで食うか? ここでしょ!!」
「(ネタは流しとこう)ここって・・・ライブハウス?」
「そうです!!」
「・・・(うわ、満面のドヤ顔)」
235
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:09:40 ID:fS4Rgah60
「ライブハウスって、お酒出すじゃないですか」
「まあね、酒の出ないライブハウスは行ったことない」
「ここですよ。つまり、『ジャンバラヤはお酒に合う』!!」
「・・・ビックリマークつけて言う内容か?」
236
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:10:31 ID:fS4Rgah60
「まあ聞いて下さい。ジャンバラヤはなぜライブハウスで出すのか?」
「こんなの冷食だろ。チャーハンとかと同じだよ」
「ふむ。では、なぜ『エビピラフ』や『焼豚チャーハン』ではなく、『ジャンバラヤ』なのでしょうか?」
「知らね。肉が乗っかってて、ボリューム的に丁度いいんじゃないの」
「鶏肉は後乗せですよ! 冷食なら特に!!」
「知らねえって」
237
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:12:24 ID:fS4Rgah60
「結論を言いましょう。おっとその前に、ジャンバラヤはどこの料理ですか?」
「ケイジャンだろ。アメリカの南部」
「ケイジャンの由来は?」
「スペインだっけ」
「そうです! つまりは!! ラテンの血が!!! 何でもかんでもお酒に合う料理にさせてしまうわけですよ!!!!」
「・・・(はあ、やれやれ)、スペイン人、メキシコ人あたりからクレームが来そうだが」
「来ません! むしろ『分かってるなオマエ』くらい言われてもいいくらいです」
238
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:14:02 ID:fS4Rgah60
「まあつまり、ジャンバラヤはライブハウスの味、ってことです」
「ピリ辛だからビールには合うな。でもそれとライブハウスはカンケーねえだろ」
「あります」
「?」
「ロックでもジャズでもソウルでもレゲエでも、そこら辺の音楽はみんなアメリカ・中南米です。ケイジャン料理に合ってるんですよ!」
「UKロックファンが怒るぞ。テクノとかはどうなる」
「ああいうのはライブハウスじゃなくてクラブでやるんですよ? 知りませんでした?」
「(うっわ、ムカつく・・・)ああ、まあそうね」
239
:
名無しさん@避難中
:2013/05/06(月) 21:15:18 ID:fS4Rgah60
「ちなみに、クラブではだいたいどこでもフィッシュ&チップスが出ます」
「・・・マジ?」
「さあ? テキトーに言ってみただけ♪」
「てめえ!!」
おしまい
240
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/15(水) 17:10:54 ID:SNCQH5jw0
ちょいと投下先が見つからないのでこちらにお邪魔しますよ……
薬物中毒のおっさん宇宙鉱夫&サイボーグ娘のタッグがお宝を探索するミッションに挑む!
てな感じの長編(90000文字くらい)です。いちおうSFですが科学考証は正確さよりカッコ良さ優先でやってます。
縦書きでルビ振りたいたちなので、文書ファイルで直うpさせていただきました。
docとpdfの二種類を用意しましたが内容は同じです。読める方でどうぞ。
http://ux.getuploader.com/sousaku_2/download/419/FreeWill.doc
http://ux.getuploader.com/sousaku_2/download/420/Freewill.pdf
241
:
名無しさん@避難中
:2013/05/15(水) 21:51:49 ID:y3S2Zz2U0
なんという本格派…
242
:
名無しさん@避難中
:2013/05/16(木) 00:59:57 ID:312VZlUY0
スレで別けて投下でもよかったのでは
243
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/16(木) 02:05:36 ID:OlHYheFI0
>>241
どういうことですの……
>>242
word縦書きに慣れ切ってしまって、掲示板に分割投下とか久しくやってなかったもので……
次の機会があったら、手間を惜しまず横書き用に原稿を再編集してみようかと思います。
244
:
名無しさん@避難中
:2013/05/18(土) 20:01:23 ID:u.HPJS3M0
>>240
sugeeee!!これ、どんだけの期間で書いたんですかい?
また何か書けたら投下してくれ
気長に待ってるよ−!
245
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/19(日) 14:38:05 ID:ROyUxP120
>>244
長いものを読んでいただき、ありがとうございます!
マイルストーンの夜までが二ヶ月くらい、しばらく放置して
その後ラストまでを三ヶ月くらいで書きました。
現在まで推敲に使った時間がさらに一ヶ月くらいと思われますので
合計半年くらい……? あんまり筆の速い方ではないです。
次作の魔法少女ものは160000字くらいになりましたが、こっちは脱稿までに四ヶ月、
そこから推敲にまた二ヶ月くらいかけたのでやっぱり半年ほど。
魔法少女は某賞に投稿中ゆえ投下は少々お待ちを。落ちたら創発に持ってきて意見を求めようと思います。
あと個人的には八年ほど温めているロボットもののネタもあるので、いずれロボスレでデビューしたいところ。
以前もあちらでコテ付けて、鉛筆でわしゃわしゃやった落書きなど晒してはいましたが
やはり文章が私の本分なので、そっちで挑戦したい気持ちがあります。
長々と申し訳ない。重ねて、お読みいただきありがとうございました。
246
:
名無しさん@避難中
:2013/05/19(日) 18:41:17 ID:c.x9szQk0
そんだけ長ければ外部サイトに落としてきてもいいんじゃないか。
しかしすごいな。これが創作者に必要な力か
247
:
名無しさん@避難中
:2013/05/19(日) 18:45:12 ID:Ldemf7JQ0
>>245
レスありがと−!年、2-3作ペースということは決して遅筆ではないと思うぞ!
年2回位は、作品が読めると思うと楽しみ!
次作の受賞を願いたいところだが、創作発表スレでのお披露目も期待したいw
お披露目の暁には、個人スレ形式で定期的に区切って投下してくれると嬉しいかな
ロボスレでのSSデビューもまったり進行で待ってるよ!
248
:
名無しさん@避難中
:2013/05/19(日) 19:03:01 ID:iGg82G5o0
こんだけ書ける人ならなおさらレスで区切り投下してくれたほうがいいね。その、なんだ。見にくいんだw
249
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/19(日) 19:56:27 ID:ROyUxP120
>>246
アイエエ……外部コワイ……
実は他所で競作企画やったときに投稿したこともあるのですが
そこもvipの某スレの避難所なので、やっぱり2chから出られていないという。
>>247
ありがたやありがたや。
晒すによいスレがあったらそこの門を叩くとします。
一発受賞なんて冗談はないと思うので、次は変身ヒロインスレの世話になるかも……?
>>248
申し訳ない(´・ω・`)
今回の分はあえて分割投下し直すほどのものでもないと思うので
次から誰でも読めるように形式を考えることにします。
しかしこんな分量でも読んでくれる人がいるのだなあ。さすが創発。
250
:
247
:2013/05/19(日) 20:24:11 ID:Ldemf7JQ0
時間を空けての連投スマン!作品の感想を書くの忘れてたw
個人的にはすごい好みの話しなので嬉しかったな
おいちゃんもお嬢ちゃんもかっこ良くて、テンポ良く読めて楽しかった
本作においては、死も必要な要素だと思うけど、ここはもう少しライトでも良かったと思う
このままのシナリオなら、死に対する心情の描写にはもう少し分量を割いて、読み手が入れ込めるように
書いても良いかもしれない
あと、下衆の非道さももう少し煽って書くか、ライトめにすると良いかも
あんまり上手く書けてないんだけど、上記2つの部分の書き方を入れ込むか、ライトにするかで、
後読感により爽快感を持たせるか、より感慨を深めるかのフォローをすると作品により味わいが増すと思う
なんて、ちょっと真面目に感想を書いてみたけど、
要は好みの作風なんで、またどこかで君の作品が読みたいぜ!ってことです!応援してるよ!
追伸:
次作の魔法少女ものをもし、投下してくれるなら、少し長い話しのようなので、創作発表板かこの避難所に
個人スレ立てちゃうがおすすめだw必ず読みにいくよ!
251
:
名無しさん@避難中
:2013/05/21(火) 02:06:34 ID:B9TxkLMA0
三匹頭の犬がいる。
彼らは、不道徳を犯したひと達が、神様の与えた罰から逃げ出さないように見守る役割を受けていた。
それほど仕事熱心なほうでもないのだけど、仕事はちゃんとやっていた。
どれか一頭ががぶりと噛めば大抵仕事は完結するのだから、簡単なお仕事だ。
逃げ出す奴が今日もきた。
「どけ!俺はもう地獄なんて飽き飽きだ!生きてる間に獄なんて散々暮らしたわい!
贖った罪を何でまた贖罪せにゃならんのだ?二重処罰の禁止と言う言葉を知らんのか*」
三匹頭の犬はうるさく吠えるヒヒみたいなけたたましい罪人の魂に鼻の頭をしかめた。
耳を塞ごうとするけど如何せん頭は三つで前足は二本。
都合四本ほどふさぐためのあしが足りない。
仕方ないので一頭が地面に顔を突っ込む。
途端に罪人の魂は崩れ落ちて、大量の血とはらわたをばらまいて地面に叩きつけられた。
惰力が働いでゴロンと転がった罪人の魂にもはや下半身なんてものは無くなっていた。
三匹頭の犬のうちの地面に突っ込んだ顔が罪人の足元からゾロリと伸びてきて、一瞬のうちに巨大化し、罪人の下半分をがぶりとやってしまったのだ。
横隔膜までやぶれかぶれにやってしまった罪人は腹に力が入らなくて叫ぶこともできず蒼白してガリガリと地獄の土をかいた。
三匹頭の犬は突っ込んだ顔を地面から抜き、ぶるぶると振って土くれを払う。
土に突っ込んだ頭を前足で丹念に撫で、ひとしきり身だしなみを整えたら、半分になった罪人のところへすたすた近寄って行く。
「さぁて、帰ろうか」
「あがなうなんてむつかしい言葉知ってるな」
「おまえマズイ」
三匹頭のそれぞれがてんでばらばら喋り出す。
罪人の肩くちに牙をざっくり刺して引きずる。
牛頭馬頭の鬼たちに引き渡したらいっちょ上がりだ。
おいしいカリカリが貰える。
ドッグフードと呼ばれるものらしいが、三匹頭はそろってこれが大好物だ。
罪なんて償って消えるものでは無いのだ。
裁くのは法でも裁判でもなくて、神であり人倫であり軽蔑だった。
三匹頭はカリカリを他の二頭よりいかに多く食べるかだけに思案を巡らしながら、罪人の上半分を引きずった。
地獄は今日も平和だ。
252
:
名無しさん@避難中
:2013/05/21(火) 02:30:33 ID:o0om4ltQ0
なんかちょっとケルベロスかわいいw
253
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/21(火) 02:46:57 ID:N.vl9J9k0
>>250
うおお( ^p^)
楽しんでいただけたのなら何より。
個人スレはちょっと気後れしないでもないのですが、作品が長すぎて
専門スレに迷惑が掛かるようだとアレなので、建設は考えておきます。
感想&応援ウレシス。ガンバルゾー! ガンバルゾー!(暗黒企業めいた禍々しき自己昂揚のチャント)
あとアドバイスいただいたところについて質問。
ライトに、というのは展開や文章のテンションを軽くするってことではなくて
描写をあっさり目に抑えるって解釈でいいのでせうか。
254
:
名無しさん@避難中
:2013/05/21(火) 19:05:41 ID:SLUbvdtI0
さらに横からですまんが、十分ライトだと思うぞ。好みの問題だけどもっとナノテクや海賊をねっちょり書いてほしいくらいだw
255
:
247
:2013/05/21(火) 22:39:30 ID:DM/PCtp.0
>>253
重ねてのレスありがとう!こちらこそ本当に楽しませてもらったよ!そして言葉足らずな感想でごめんw
こういうのは、人それぞれで、感じ方が違うから難しいもんだな…と改めて感じたw
最終的には、あまり印象に残らないようにする場面と、特に印象に残るようにする場面の緩急を更に
付けても良いんじゃないかなという趣旨で書いたので、
展開や文章のテンションを軽くしても、描写をあっさりめにするのでもどちらでも良いと思うんだ
グロとか下衆の描写 → 後読感に爽快感を増す為に必要最低限に(描写をあっさりめに?)
ただし、こいつに制裁を加える必要があるとの私怨とかの部分は厚めに
(読者に更に感情移入してほしいから→感慨がより深まるかな…と思うw)
主要人物の死にかかる描写 → 哀しみの描写はもう少し増量でも良いと思う
ここで、読者がしっかりと主要人物の心情に寄り添ってくれると
結末での感慨が更に深まると思う
後読感が悪くなる印象のある部分(グロとかね)の分量を少しだけ削りつつ、
こいつ(主人公)は絶対、こうぜずにはいられなかったっていう、納得感が増す描写(心情描写とか)
の部分は更に少し盛る(盛り過ぎると押しつけがましくなるけど…w)
なんてことをしても良いんじゃないかという印象を受けたんだw
254氏のレスのように、ナノテクや海賊についても、更に細かく描写しても良いかもしれないね
こういう部分って、作者の個性が生きるところだし、自分のような設定厨にもたまらんものがあると思うw
またも長いうえに、上手く書けてなくてごめんw
重ねてになるけど、自分はこういう話が大好きなんで、素晴らしいシナリオの作品が読めて良かったw
名無しの一読者に戻るけど、下手な感想を書きたくなる位には入れ込んだwいうことで見逃してくれw
256
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/22(水) 14:46:57 ID:zJErsB6s0
>>254
>もっとナノテクや海賊をねっちょり
本編が一本のストーリーだけで進んでて遊びがないなあ、と自分でも思ってたので
そういう脇道の部分は実際大事ですね。技術や社会背景から世界観に拡がりも持たせられるし。
>>255
なんとなく掴めてきたぞ!
「一番伝えたいことは書かずに伝える」が基本方針なので、キャラの内面に関する描写はもともと薄味なのですが
どうもボス戦で(作者が)燃え尽きたせいか、終盤の展開とか心情とかが淡白になりすぎた気がします。
地の文で時間さえ支配できるのが小説なのだから、ここはテンポも緊迫感も崩さず描いてみせねばならん所でした。反省。
設定から話を拡げてみるのもやってみたいですね。設定作るのがあんまり得意ではありませんが……
お褒めいただいたのみならず参考になるご指摘、ありがとうございます。
そういうパトスの迸る長文レスはむしろ大好物です(^q^ )
257
:
◆e2usW7RJMY
:2013/05/22(水) 14:51:45 ID:zJErsB6s0
連投失礼。
パース取れない色も塗れない、そんな素人が
>>240
のヒロインの絵とか描いてみるの図↓
イメージ崩したくない方は回避推奨。あくまで作者の脳内設定に過ぎませんので。
ttp://dl1.getuploader.com/g/9|saraswati/673/%E3%81%A1%E3%82%87%E3%81%A3%E3%81%A8%E6%88%90%E9%95%B7%E3%81%97%E3%81%9FFRN.jpg
258
:
名無しさん@避難中
:2013/05/22(水) 21:35:20 ID:myG.XHfo0
>>257
フラン嬢ちゃんかわゆすww
こんな元気かわいい嬢ちゃんなら、おいちゃんも仕方なく?
一緒にミッションに挑んでもいいか…とか、諦めもつくかなw
>>257
フラン嬢ちゃんかわゆすww
こんな元気かわいい嬢ちゃんなら、おいちゃんも仕方なく?
一緒にミッションに挑んでもいいか…とか、諦めもつくかなw
フラン嬢ちゃんの小話的エピソードなんかも期待w
259
:
名無しさん@避難中
:2013/05/23(木) 20:25:27 ID:jB5OtVqw0
>>258
質量を持った残像だというのか!?
260
:
名無しさん@避難中
:2013/05/23(木) 20:44:17 ID:3zdxS6x20
残像……幻影ともいうやつか……まさか、そうなのかっ!!
261
:
名無しさん@避難中
:2013/05/29(水) 01:10:42 ID:kYP2Ia5o0
今度かくやつの衣装検討用
http://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org4231479.png
262
:
名無しさん@避難中
:2013/05/29(水) 08:30:26 ID:mYj91kNw0
あれ片方がダイy
263
:
◆e2usW7RJMY
:2013/06/09(日) 20:42:06 ID:DWkOVQ220
今度は
>>240
のボス敵(の船)なぞ描いてみるの巻。
http://dl1.getuploader.com/g/sousaku_2/466/Bahamut.jpg
相変わらず遠近感も立体感も出せない上に、ごちゃごちゃしすぎてペン入れすらできんかった( ^p^)
>>258
おちけつw
フランの小話ですか。うーむ……
過去のエピソードだとR指定になってしまう可能性が高いので、本編の隙間の話か、後日談か……?
264
:
名無しさん@避難中
:2013/06/09(日) 20:48:03 ID:rPz/uU/Y0
思ってたより魚類
265
:
◆e2usW7RJMY
:2013/06/11(火) 01:17:31 ID:w7YD3rKc0
>>264
日本だと竜っぽく描かれることの多いバハムートさんを
たまには魚として扱ってやってもいいのではないだろうか、と。
魚っぽい宇宙戦艦ってSTGとかで見かけますし。
今回は画力の問題で戦艦というよりはゾイドになりましたが。
266
:
名無しさん@避難中
:2013/06/13(木) 09:30:23 ID:Jg7wC3r60
FFのイメージが強すぎるわな。>バハムート
267
:
名無しさん@避難中
:2013/06/13(木) 10:51:17 ID:w.DPiPv.0
バハムートとベヒモスを別々に出したFFの罪は重い
268
:
名無しさん@避難中
:2013/06/14(金) 08:28:04 ID:FtQ7NqLg0
最早誰もそれが同一怪物だとは思っていないというw
269
:
「地下鉄」「規制」「太鼓」
:2013/06/18(火) 23:57:37 ID:J4TY3Rbg0
ずいぶんと歩いた。今までにないほど重く感じる足は、それでもどうにか身体を前に運んでくれていた。
どうして歩き続けることができるのか、かえって不思議なくらいだ。自分で歩みを進めているというよりは、
勝手に足が前に出て行っているように感じる。
左右に続く煤けた壁と足下のわずかなレールだけを照らす懐中電灯は、チラチラと明滅を繰り返し、いつ消えてしまうともしれない。
どうも初めから電池には十分な残量がなかったようだ。はたしてこの暗さの中を、明かりがなくなってしまったら進んでいくことができるのだろうか。
考える気にもならなかった。思わず悪態をつきたくなるが、ここには不平を聞いてくれるような相手はいない。
そもそも、暗い地下鉄の線路上を独り惨めにこうして歩いて行かねばならなくなったのも、防災用の備えがなっていなかったことも、
全ては自業自得でしかない。元より誰かに文句をいう筋でもなかった。
あの時の私の行動は、法律で禁じられていた類のものではない。ただ、業界内での自主規制という形には実質なっていた。
もう少ししたら、法的にもその危険性が認められていたかもしれない。だが、私にはそんなことは関係がなかった。
残業代も出ないのに、毎日惨めに、馬車馬のように一生こき使われ続けることに我慢がならなかった。
たとえ暴走の危険があろうとも、実験で成果を上げて名を成し、あの生活を抜けだそうという他に何も考えはなかった。
生体実験への倫理的背徳感など微塵も感じなかった。そんなものはいい生活をしてる「立派な」奴らだけが考えていればいい。
投薬したのは昨晩のことだ。
もしも成功していたならば、私の人生は変わっていただろうか。それは意味のない問いだ。
現に私はこうして薄汚い地の底を、腹を空かせて歩き続けている。地上からここに逃げ込めただけでも幸運だったと言えるだろう。
事情を知らない他の奴らは、頭上の町で、なすすべもなく逃げ惑っていることだろう。私一人が逃げた。
先ほどから一層か細くなっていた懐中電灯の明かりは、ついにその命を終えたかのように消えた。
もう何も見えない。一本道だから、枕木につまずかないよう注意すれば、まだなんとか進めるだろう。
だが、私はそうせずに、手探りでその場に膝を抱えて座り込んだ。もう進むのはたくさんだ。
そうして自分が動きを止めてみると、以前より五感が研ぎ澄まされる。だから気づいた。
最初は幻聴かと思ったが、どうやら間違いはない。遠くから腹に響く、太鼓のような重い音が断続的に聞こえる。
あのでかい図体を動かすと、地下道ではこんな反響音になって聞こえてくるのか。
どうやら一人逃げ出せたと思ったのは早合点だったらしい。奴さんしっかりとこんなところまで追いかけてきてくれた。
ポケットから煙草を取り出そうとして、そんなものを持ってくる間さえなかったのを思い出した。
最後まで失敗をしでかしたようだ。せめて、煙草の一本も持ってきていれば、この手の震えをなんとかするくらいはできたかもしれないのに。
太鼓の音は、さっきよりずっと大きく、間隔も早くなって、こちらに迫ってきていた。
270
:
名無しさん@避難中
:2013/06/20(木) 14:31:36 ID:9VdQzLv60
彼女――暁ひばりは困っていた。
これほど困った事はあっただろうかと頭を悩ませてみるが
徹夜で試験勉強をして学校に行ったら、問題用紙を見たと同時に熟睡。涎付きテスト用紙を白紙で提出したときはかなり困ったが
今回はあの時よりも困っているかもしれない。いやぁ、あの時の先生と親は怖かったなぁ。
なにせちょっとうっかりクラスメイトを殺してしまったのだ。
ひばりは見てくれが良い。自分的にはもうちょっと肉が付いたほうが健康的に見えて可愛いんじゃないかと思うのだが
他人は男女問わずやたら可愛い可愛いと褒めてくる。困ったものなのだ。
そのせいかたまに男子から愛の告白を受けたりする。もちろん受けたりはしない。だって彼らはひばりの見てくれしか見てないからだ。
ひばりの深層にある欲望。今まで理性という鎖で留めて来た獣。
それは殺人衝動である。
ふとした時に思いつくのだ。ああ、この人はどう殺すのがいいだろうか。だが実際にやるわけにはいかない。
殺したくて
殺したくて殺したくて
殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺した
くて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺し
たくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺した
くて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺し
たくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて殺したくて
それでも我慢してきた。
だけどその日。手紙に呼び出されて向かってみるとなぜか女子が待っていた。
これはこれでうへへへと思っているとその女子は「これ以上響くんを惑わさないで」と言ってきた。
響くんというのは最近よく話す男子だ。言っておくが惑わしているつもりではない。男子とお付き合いするつもりは毛頭ないのだ。
違うよーと言っても聞いてくれず、なにかよくわからない因縁をぐちぐちと言われ続ける。
仲を取り持つよーと言っても聞く耳を持ってくれない。ああ、恋に暴走する女の子というのはこんなに面倒なのか。
どうやって止めようか思案していると机に置かれた筆箱に手が触れた。中からボールペンを取り出す。
一突き。
血に濡れたボールペンを抜くと喉に出来た穴からどぼどぼと血が出てきた。
苦悶に歪む彼女の表情。膝を付き、片手はこちらに伸ばしながらもう片方の手で喉を押さえる。
今までの人生で感じた事のない感覚が背筋を駆け巡る。脳みその中で花火があがるほどの興奮。
思わず涎が出そうになるのを止める。これが、これこそが快感と言える感情なのだ。
絶命したクラスメイトの頭を踏みながら余韻に浸っているとだんだんと冷静になってきた。
「これ……どうしよう」
血まみれの床と動かぬ肉人形。
殺人鬼――暁ひばりは困っていた。
『殺人鬼の憂鬱な問題』
271
:
名無しさん@避難中
:2013/06/22(土) 20:43:19 ID:qZlu.2AM0
>>269-270
キモい
鬱注意とか惨殺行為注意とか付記して投下してくれ
こんな鬱なの読みたくなかったわ
272
:
名無しさん@避難中
:2013/06/27(木) 18:36:07 ID:rAUm2Nh.0
悪戯好きの少年が忍び込んだ館にいた白い少女。
館から出ることが出来ない彼女と窓を通して交流が生まれる――『深窓の下』
海の音を聞けば全てを知ることが出来る。
港町に済む目の見えぬ男とそれを取り巻く人々の騒動とは――『盲人と海』
この扉の先に待っているんだ。というか待っていた。
自らの祖母に会うために扉を潜り男はタイムスリップする――『松への扉』
その白い柔らかいものは素晴しかった。
とある商店街の餅屋の娘とその周囲のええい、京アニは関係ない――『餅との遭遇』
物質社会の行く果てに待っているものは。
現代社会の人々の繋がり、絆に疑問を投げかける問題作――『沈黙の猿』
さらに表題作を含めた六つのどこかで聞いたようなタイトルの短編を収録。
ちょっとした暇にサクッと読めるスナック感覚小説。
『名探偵に鱈を』
273
:
名無しさん@避難中
:2013/06/27(木) 23:31:33 ID:fdhaZ9DY0
フーリャンの怒り
http://imefix.info/20130627/111251/rare
274
:
名無しさん@避難中
:2013/06/27(木) 23:39:26 ID:Qsg9yU/o0
これはイヤダwww
275
:
名無しさん@避難中
:2013/06/27(木) 23:39:49 ID:iLSESXhA0
帽子wwwwwww
276
:
名無しさん@避難中
:2013/06/27(木) 23:43:32 ID:sZBhtL/AO
これは使える!!!w
277
:
名無しさん@避難中
:2013/06/28(金) 20:29:47 ID:beHcBg.g0
ぴょぴょいっ
http://imefix.info/20130628/171041/rare
278
:
名無しさん@避難中
:2013/06/28(金) 20:40:22 ID:EUwIhAxQO
おおおおおおおかわいすぎwwww
279
:
名無しさん@避難中
:2013/06/28(金) 22:06:17 ID:X9q7WIOg0
kawaii
280
:
◆wHsYL8cZCc
:2013/07/06(土) 08:56:08 ID:cALp2IlY0
物音で目が覚めた。
きぃ、きぃ、と、ドアを開けるような音だ。ちょうと、油の切れた古い蝶番が軋む音に似ていた。その割には、すごく音が小さいが、はっきり耳に届くくらいにはよく響く音だった。
私は今は夜中の二時か、三時くらいであろうと見当をつけた。
布団からはい出て、音のしたほうを見る。
何もなかった。
この部屋の音ではなかった。
最初に音がしたほうからは、液体が床に落ちるような、ぴちゃぴちゃ、ずるずる、というような音が聞こえてくるようになっていた。
その中に、かちん、かちん、という音も混じっていた。
私はそろりと部屋のドアを開けて、廊下を見わたした。右手側にリビングには、当然ながら明かりはついていない。水気のある音だったので、トイレやバスルームかとも思ったが、そこからは音が聞こえてこないし、ドアの僅かな隙間から光が篭れていないので、明かりも点いていない。
私以外には誰もいない。
廊下に踏み出して、私は左手の玄関のほうへ向かった。
夏だというのに、廊下がひどく冷たいな、と感じた。
最初にきぃ、となり、次にぴちゃぴちゃと変わった音は、今はかちん、かちん、に変わっていた。
私の家の中で、こんな音は聞いた事がない。
間違いなく何かが居る。
もしかしたら、それは私の勘違いで、今まで気付かなかっただけでずっと家にあった音かもしれない。だけど、今まで気づかなかったほうが不自然に思えるほど、それははっきりと聞こえてくるのだ。
小さい音だが、よく響く音で。
かちん……かちん。
また聞こえてきた。
廊下の先の、玄関から聞こえてくる。
まさか、と思った。
何者かが、部屋の鍵に細工でもしているのだろうか。
ならばこの音も合点がいく。
どれだけ細心の注意を払っても、金属の塊である部屋の鍵に細工をしようとすれば音がなるだろう。かちん、かちん、という音はそれかもしれない。
しかし、と私は思った。
その前の、ぴちゃぴちゃという音はなんだろうか。
さらにその前の、きぃ、きぃという音。
ドアを開ける音に思えた。
ぴちゃぴちゃという音は、家の中でしたはずだ。
外から聞こえたならば、よほど盛大に水をぶちまけないと聞こえてこないだろう。水滴が滴るような音がはっきり耳に届いたということは、私に近いところに音源があるという事だ。ましてや、今は外は雨が降っている。その音に紛れてしまう。
そこで、私はある考えに至った。
一瞬で血の気が引いた。
もしかしたら、音の正体は既に家の中に居るのかもしれない。
何者かが侵入して、どこかに、暗闇に紛れて潜んでいる。
心臓がばくばくと動き始めた。だが、呼吸はどんどん浅くなった。
息が詰まるというのはこの事だろう。
何者かが既に侵入しているとなれば、何が目的で?
考えられることはいくつもある。
不法侵入した上で凶行におよぶ事件はたくさんある。
金品を取られるだけならまだしも、命を奪われてはたまったものではない。
仮に犯人と格闘に至っても、私が相手に太刀打ちできるかは怪しい。相手が私と同じく普通の女性ならまだしも、男だったら手も足もでないだろう。
なにか武器はないか、と思ったが、廊下には何もない。
寝室に戻れば、何かあるかもしれないが、格闘で有利になりそうなものに心当たりがないことを思い出した。
281
:
◆wHsYL8cZCc
:2013/07/06(土) 08:56:36 ID:cALp2IlY0
かちん、ぴちゃ。
がさがさ。
また音がした。
玄関からだ。
まだ玄関にいる?
なら犯人は私のすぐ目の前に居ることになる。
また思い出した。私は寝室から廊下に出る時。部屋のドアが僅かに開いていたのだ。寝ぼけていたのか気づかなかった。ノブを回して開けたが、閉まっているという感じはなく、ノブを掴んだ瞬間にドアが動いたのだ。
まさか、犯人は既に物色を終え、成果を手に脱出するつもりだろうか。
私自身は?
ドアが開いていたという事は、誰かがドアを開けたという事だ。私には気づいたはずだ。
だが、私の服は乱れていないし、何かされたような感じも無い。
最悪の事態は免れている。
だが、それは今、私自身の行動によって起きるかもしれない。
犯人が逃げようとしているなら、状況から察するに見つからないようにしているのは明白で、私が気付いて廊下に出たということは相手に都合が悪いはずだ。
犯人の手が私に及ぶ可能性は十分にありえる。
そうなれば、私は何をされるのか。
犯人がナイフでも持っていようものならば、簡単に殺されるだろう。素手であっても、殴られれば大変なダメージだ。
それだけだろうか。
犯人がもし、性格的に破綻した、どうしようもない猟奇趣味があったりしたら。
そうでなくとも、状況によって人は豹変したりする。
およそ想像し得るものは、とてもではないが耐えられそうもない。レイプされながら首を絞め殺される。そんな事例は現実にあるし、私に降りかからない保障など有り得ないのだ。
防犯とは、その確率を出来るだけ下げる事なのだ。
雨音が強くなった。
私は動けなかったが、このままでいる事も出来なかった。
何かしなければ。
そういえば、あいつの姿が見えない事に今になって気づいた。一緒に寝ていたはずなのに。
どこに行ったのだろうか。
遠くで雷の音がした。雨がどんどん強くなった。
私は動けずに、その場に突っ立っていた。
玄関のドアの上の、ほんの小さな窓の外が光った。近くに雷が落ちたようだ。
閃光が、一瞬だけ私と、玄関から廊下の空間を照らした。
居た。そこに。
私は駆けだした。玄関に背を向けて、大急ぎでバスルームに駆け込んだ。向こうはとっくに私がそこに立っている事に気づいていたのだ。
閃光が走った瞬間に見えた姿は、二つの目で私を見据えていた。
雨に濡れ、獣の目で私を見ていた。
ああ、ぴちゃぴちゃという音はこの音だったのだろう。あいつの身体は雨に濡れ、その水滴が滴る音だったのだ。
真っ黒な体はその脚で、しっかり玄関の土間に立っていた。
あいつは、私の元へ駆け寄ろうとしていたのだ。閃光がその合図となって始まったのだ。
バスルームに逃げ込んだ私は、すぐに使っていないタオルを取り出した。
これで十分かは分からないが、今は出来る限りの事をするしかない。
あいつはすぐにバスルームの前にやってきて、爪でがりがりとドアを引っ掻いた。
「やめて!」
私は叫んだが、あいつはお構いなしだった。
はやくここを開けろ!
そう言っているように、ドアを爪でがりがり引っ掻いているのだ。
「ごめんなさい! ごめんなさい!」
はやくしなければ、被害が及ぶのは明白だ。急いで洗面台にお湯を貯めた。
「ああ、開けるから! 今開けますから!」
私はドアを開けた。
282
:
◆wHsYL8cZCc
:2013/07/06(土) 08:57:00 ID:cALp2IlY0
「にゃー」
「寝てる間にこっそり外に出るなんてー」
「にゃー」
「ずぶ濡れじゃないか! ああ、廊下がべちゃべちゃだよー!」
「ごろごろ」
「あーもう、せっかくおっきい鈴の首輪着けてあげたのに泥がつまってかちんかちんとしか鳴らないよ」
「にゃ」
「まぁ、家に入ってから土間である程度は乾かそうとしてたのはえらいぞ。このこの」
「にゃー」
「にしてもさ、君っていつの間にドアの開けかた覚えたの? 一緒に寝てたのに勝手に寝室から出てさ」
「ふご」
「あ、ネコ用のドア新しいのに変えよっか。なんか軋んでるもんねー」
「にゃー」
「あーもうドアこんなに引っ掻いて。賃貸なんだから手加減しなさいよー」
「フン」
「それじゃー、シャンプーしまーす」
「ふぎゃぁあああああああああ!」
283
:
◆wHsYL8cZCc
:2013/07/06(土) 08:57:21 ID:cALp2IlY0
おわり
284
:
名無しさん@避難中
:2013/07/06(土) 21:54:29 ID:WPm9NP9g0
オチがww
285
:
名無しさん@避難中
:2013/07/07(日) 23:16:40 ID:AeFsj3HE0
今日は七夕だ。少年は二年前のことを思い出す。
空から降ってきた少女、彦星を織姫の下へと届けるために星空の彼方へ向かったあの日の事を。
見上げた空に散りばめられた星達は変わらぬ光を放っている。
あの子たちは元気だろうか。そう思っていたときだった。
空から降りてきた一羽の鳥。それを追いかけてきた一人の少女。
まさか! この見覚えのある少女は!
七夕の日に天の川にかかるカササギの橋。今年はなんとそのカササギが脱走したと言うのだ!
このままでは彦星(女)は織姫(女)に会う事が出来ない!
制限時間は日付変更まで!
少年は再び織姫を連れて一夜限りの冒険へと向かう!
あの迷作! まさかの第二弾!!
『タナバタナイト!! リターンズ』
286
:
◆luBen/Wqmc
:2013/07/14(日) 02:49:54 ID:gUB1VAJo0
ぼんやりと、考え続けていることがある。
私が真の意味では人間の定義から外れることは分かっている。
物思いに耽るようには作られていない、ということも承知の上だ。
アーキタイプがそうだったのかもしれない。
人助けをしなければいけない。
暇な時には活字を読んでおかなければいけない。
その二つを課された私の、かつてこの世に生きた人間の思考を再現された私の、生き方。
悩んでみてもいいじゃないか。
287
:
◆luBen/Wqmc
:2013/07/14(日) 02:55:47 ID:gUB1VAJo0
血を見るのは好きじゃない。人間たちや共生する生き物はもちろんのこと、敵対している生命体の血も嫌だ。
少なくとも、私が傷つけるのは嫌なのだ。
命というものは美しいらしい。私は美しいと感じる。
みなが命を生きるという上では平等だ。
血を見ることで調べなければいけない。その生き方。何を求め、どこから来たのか。そして、どこを目指そうというのか。
血には、その手がかりがある。
おk。まとまってきたわ。そんじゃ。半端な投下めんご。
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