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レス代行はここでおk その3

1名無しさん@避難中:2011/02/10(木) 00:29:06 ID:ZITdcemQ0
レス代行を依頼したい方はこちらへ

☆依頼時の注意
 1、どこのスレへ依頼したいのかを忘れずに書こう。
 2、依頼文中のどの部分をコピペして欲しいのをかわかりやすく書こう。
 3、トリップ付き作品の代行依頼時は、規制されている旨を該当スレ住人に説明する文も添付するといいかも。
   こっちでもトリップは共通なので生存報告も出来ます。

☆代行時の注意
 1、依頼レス内容の改変はやめよう。明らかな誤字脱字・用法ミスがあっても、勝手に変えてはいけないよ。
   ただし、ここで指摘して修整してもらうのはアリだ。
 2、依頼文をよく読んで、くれぐれも誤爆することなく代行を完遂しよう。
 3、代行被りを防ぐ為にも、行ってくる前と後に一言レスをつけよう。
 4、コピペしてそれが代行だとわかりにくいかもしれない場合は、名前欄かレスの後などにその旨を説明しよう。
 5、依頼されたもの全てを代行しなければならない訳ではないよ。
   スレにそぐわない意味不明なレスや明らかな煽り等は、各自の責任と判断でスルーしよう。
   荒らしを代行する奴も荒らしだ!

☆新・あると便利なテンプレート〜
【依頼に関してのコメントなど】
【スレ名】
【URL】
【名前欄】
【メール欄】
【本文】↓

--------
このスレでは一応スレ立て代行も受け付けます
もちろん↓へのレス代行でもおk
●○●○● スレ立て依頼所2 ●○●○●
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280990767/

221209:2012/04/18(水) 00:45:05 ID:R702v2Cc0
>>220
確認しました。あり!

規制が解けそうにないのでまた機会がありましたらどうぞよろしくお願いします。

222 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 05:19:52 ID:5IN3YO860
【依頼に関してのコメントなど】
途中まで投下してありますが規制されてしまいました。
よろしくお願いします。
【スレ名】 【能力ものシェア】チェンジリング・デイ 6 【厨二】
【URL】 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1308806660/
【名前欄】 【幻の能力者】 成世編 後編
【メール欄】 sage
【本文】 ↓次レスから

223 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 05:20:51 ID:5IN3YO860
 
私の疑問を余所に、二人は会話を続ける。

「その子の“能力”はtop secretのはずだ。ナゼ余計なコトを教えた?」

「愚問ね。
この子の“能力”の価値は貴方達には分からない。
どうせ持て余しているなら、解き放ってあげるべき」

「それがお前の選択か? もしそう思うのならば、他のmemberにそう訴えるべきだった。
お前の行為は明らかに反逆だ」

「あらそうですか」

「正気か?」

「本気よ」


「先生!」

私は思わず口を挟んだ。

「逃げて。彼は私がなんとかするから」

鞍屋先生は私のほうを振り返って小声で話す。

「でも、先生……」

224 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 05:22:02 ID:5IN3YO860

状況はよく分からないけれど、

「巻き込んで、ごめんね、成世さん」

これだけは分かる。

鞍屋先生は、死ぬ気だ。

「そうか、覚悟があるなら別に構わない。
だが、犬死にするだけだぞ」

男は、そう言いながらサングラスを外し…

…そこまで見た所で、目の前を先生の手が覆う。

「見ては駄目。目を瞑ったまま逃げなさい。過去の世界でまた会いましょう」

先生は早口で説明する。
私は小さくうなずくと、“昼の能力”を使った。

再び、体が奇妙な方向へと引き込まれる。
私はまた新たな並行世界へと旅立った。
この世界の先生の無事を祈りながら……

225 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 05:22:33 ID:5IN3YO860






こうして、私の“旅”は始まった。

226 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 05:23:31 ID:5IN3YO860

ここまで。

227名無しさん@避難中:2012/06/03(日) 05:28:37 ID:Ivb3Whnc0
行ってきます

228名無しさん@避難中:2012/06/03(日) 05:32:41 ID:Ivb3Whnc0
行って来ました

229 ◆VECeno..Ww:2012/06/03(日) 11:30:50 ID:5IN3YO860
>>288
代行ありがとうございました!

230名無しさん@避難中:2012/07/06(金) 21:59:49 ID:t3zgK6BQ0
度々お世話になっております、どなたか宜しくお願い致します

【スレ名】モブ少女-3-
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282395034/
【名前欄】特に指定無し
【メール欄】特に指定無し
【本文】↓
ご無沙汰しております、>>1こと>>2です
長々とお待たせしてしまって申し訳・・・って何回目だこの挨拶www
ちょうど区切りのいい所まで書けたので投下したかったのですが、現在規制にひっかかっておりまして書き込めません
そこで、また避難所の「個人スレ」をお借りして、続きを書き込もうかと思っています
てなわけで久しぶりの投下予告!
急ですが明日(7/7)の21時〜、レス数はだいたい20位です(ちょっと増えるかも)
修学旅行編の山場まで、いけるといいなぁ・・・

231名無しさん@避難中:2012/07/06(金) 22:02:33 ID:t3zgK6BQ0
さーせん、age忘れです

232名無しさん@避難中:2012/07/06(金) 22:24:37 ID:M..bK1a60
いってきまう

233名無しさん@避難中:2012/07/06(金) 22:25:45 ID:M..bK1a60
いってきました

234名無しさん@避難中:2012/07/06(金) 23:09:29 ID:t3zgK6BQ0
>>233
有り難う御座いました!助かりました

235名無しさん@避難中:2012/08/25(土) 05:51:58 ID:n./Cnuis0
お願いします!

【スレ名】【まとめ】創発板ウィキ・Wiki編集スレ2【保管】
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280991457/l50
【名前欄】
【メール欄】
【本文】↓


過去に投下した自作を見てにやにやしたいというきわめて個人的な理由でありますが、
よろしければ下記過去スレのhtlm化をお願いしたい所存であります。


月間創作発表スレ
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1238396099/

【気軽に】職人がSSを書いてみる【短編】
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1219996415/

【三題使って】 三題噺その3 【なんでも創作】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1287933564/


上記の3スレをお願いします。

*三題噺スレは新スレに移行しているので、合わせてそれも変更していただければこれ幸い。
現行スレ【三題使って】 三題噺その4 【なんでも創作】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1345555392/l50


以上、よろしくお願いいたします。

236名無しさん@避難中:2012/08/25(土) 08:13:10 ID:Zz2M/0t.0
行って来た

237235:2012/08/25(土) 22:52:54 ID:Syq9FX1.0
遅くなりましたが確認しました。ありがとうございます!

238235:2012/08/26(日) 07:06:10 ID:RJwCcvUc0
お願いします!

【スレ名】【まとめ】創発板ウィキ・Wiki編集スレ2【保管】
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1280991457/l50
【名前欄】218
【メール欄】
【本文】↓

>>219
確認しました。ありがとうございます。
また機会がありましたらよろしくお願いします。

239名無しさん@避難中:2012/08/26(日) 07:23:13 ID:hmNCdyZo0
ほいよ。

240名無しさん@避難中:2012/08/26(日) 07:24:31 ID:hmNCdyZo0
いってきたよ。ageでよかったんだよね?

241238:2012/08/26(日) 07:32:09 ID:RJwCcvUc0
>>240
確認しました。ありがとうございます。
あげでかまいません。

242名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:04:16 ID:Er7cgXvo0
【依頼に関してのコメントなど】
代行お願いします。

【スレ名】【イラスト】お絵描き総合スレ2【画】
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1345648799/
【名前欄】色軍
【メール欄】
【本文】
http://imefix.info/20120824/151103/rare
四周年おめでとうございます!

243名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:06:21 ID:Er7cgXvo0

【依頼に関してのコメントなど】
度々すみません。代行願います。

【スレ名】【魔王】ハルトシュラーで創作発表するスレ 3作目
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1283782080/
【名前欄】色軍
【メール欄】
【本文】
http://imefix.info/20120824/591102/rare

244名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:09:48 ID:RcEOS4lc0
まず>>242行く

245名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:10:55 ID:RcEOS4lc0
>>243も行く

246名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:11:34 ID:RcEOS4lc0
完了

247名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 00:14:00 ID:Er7cgXvo0
確認しました!
ありがとうございます!

248名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 02:51:42 ID:8eXlBBdo0

お願いします!

【スレ名】○●○合作しようぜin創発板○●○ Part2
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281623915/l50
【名前欄】
【メール欄】age
【本文】↓

>>132
質問。
主人公の性別は男、女? ざっくり読んできたが正直主人公の性別がよく解らないので
今のままだと話が進められない(そういうのを狙っているのならごめん)

主人公が女で、名前をそちらで決めてもらえるなら続きを書こうかなと思っている。
(本当にざっくりとしか読んでいないので名前を見落としている可能性もあるがw)
ただしあっさり完結させるつもりなので、妖怪ハンターとして大活躍な展開を望んでいるならば
今回は縁がなかったということで遠慮する。

とりあえず検討してみてくだされ。

249名無しさん@避難中:2012/08/27(月) 10:15:01 ID:FehNA1Ko0
したよー

250248:2012/08/28(火) 00:22:13 ID:ttoQ9BzY0
>>249
遅くなりましたが確認しました。ありがとうございます!

251名無しさん@避難中:2012/08/28(火) 00:27:19 ID:ttoQ9BzY0
続けてお願いします!

【スレ名】○●○合作しようぜin創発板○●○ Part2
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281623915/l50
【名前欄】133
【メール欄】sage
【本文】↓

>>134

 連絡遅くなって申し訳ない。

どうも自分の固定観念で、一人称、語り手「私」だと自動的に女性を連想してしまうのであります。
ついでにざっとしか読んでないので「そこの妖孤の娘よ、さっき『妖怪の流行病』の話をしておったな?」
という住職の台詞で、妖狐(母)の子供(主人公。娘なので女)と認識してしまいました。

>>133
でも書きましたが、(投下作の設定を無視して)あっさり完結させるつもりだったのですが、
さすがに簡単でもキャラ設定を見せされると自分のやろうとしていることはあまりにも的外れ及び
不誠実と思われますので、今回は縁がなかったということですみませんが辞退させていただきます。
お騒がせさせて大変申し訳ありません。

 ちなみに自分が作ろうとした話。

母が妖怪化の発作を見せて数ヶ月経過。
(本堂の修復費用は建物保険でまかなうw為、妖怪ハンターの話は立ち消え)
妖怪の血の運命に翻弄される母娘。
(母。閉経とともに本来の妖怪の姿に戻り人間の姿には戻れない。閉経の頃は通常の人間より
大幅に早く四十歳前後。
娘。その話を母から聞かされて自分の行く末はどうなるのだろうかと大いに悩む)
そして母娘、それぞれの道を歩み始める。

 ついでにラストシーンw

 泣きじゃくる私を背にしても振り返ることはなかった。
山の裾野に広がる銀の海原に、一人静かに母は姿を消した。

 我が子を見守る親狐のしっぽのように、すすきの尾花が優しく私を包み込む。
そしてまるで別れを惜しむかのように、風のない空の下、いつまでもいつまでもそよぎ続けた。

 いやー、本当に申し訳ない。
心意気は買っているのでまた機会があれば懲りずに頑張ってください。

252名無しさん@避難中:2012/08/28(火) 20:47:27 ID:N95p55N20
依頼に関してのコメントなど】ネット繋がらないので、スマホからです。よろしくお願いします。
【スレ名】【能力ものシェア】チェンジリング・デ イ 6 【厨二】
【URL】 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/ mitemite/1308806660/
【名前欄】名無し
【メール欄】 sage
【本文】
おお、カズさん小ネタ投下乙です〜
積極的なかれんちゃんもかわいいですねっw

以上、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

253名無しさん@避難中:2012/08/28(火) 22:49:38 ID:bQYDSlsE0
>>252

行ってきました

254名無しさん@避難中:2012/08/28(火) 23:36:40 ID:N95p55N20
ありがとう!!

255251:2012/08/29(水) 09:49:16 ID:x5iBIK720

251だけど誰も代行してくれないYO
もしかしてろくに話読まないで安請け合いして引っ掻き回して挙句の果てに断ってしまったので
代行人に反感買ってしまったか(でしゃばり過ぎた罰か。自業自得だがw)
合作スレの134の人はすでに見てると思うんだけど、こういうときのもどかしさは半端ねーぜw

自分本位ですみませんだが、このレスを再依頼として、また1日待ってみる。
重ね重ね合作スレ134の人申し訳ない。

256名無しさん@避難中:2012/08/29(水) 09:56:47 ID:YC.PkoZc0
あれ?……すまん、見過ごしてた。

257251:2012/08/29(水) 10:25:49 ID:x5iBIK720
>>256
確認しました、ありがとう。これで安心して仕事いけるYO

258名無しさん@避難中:2012/08/29(水) 10:31:10 ID:xqYnDgmk0
>>257
本スレの134です。

本スレのほうでも触れましたが、以前から書き込みを確認していたものの、自分が代行してしまうとIDの関係で自演みたいに見えてしまうので、
書き込みを控えていたのですが・・・なんか変な誤解を与えてしまったみたいですみません。
一応、本スレのほうに返信させていただきました。
今回の件は残念ではありますが、本作は『設定があるような無いような』な『斬鉄剣の性能』的作品ですので、
もし何かの機会がありましたら、>>251で書かれた作品が拝見出来る機会をお待ちしています。

259名無しさん@避難中:2012/08/30(木) 17:41:23 ID:tRewTDr60

お願いします!

【スレ名】【駄洒落で】ダジャレー夫人の恋人2【創作】
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1293809844/l50
【名前欄】
【メール欄】age
【本文】下記3レスお願いします。

260名無しさん@避難中:2012/08/30(木) 17:42:34 ID:tRewTDr60

「はじめまして。ヨン・シューネンいいます。ヨンと呼んで下さい。よろしくアルね」

 いま俺は大学でフランス語の講師をしているフランス人の友人ジャンと、安いだけが取り柄の
居酒屋で酒を飲んでいる。
 三年前、ジャンが講師を務める交換留学が盛んな大学の学園祭で知り合い、その後
交友を深め現在に至っている。地元から離れこの地で暮らしている俺にとって、ジャンは職場の
同僚以外では唯一の友達と言っていい存在だ。

「ジャン先生の率いるコスプレメンバーの一人を好きになってしまったアルが、どう打ち明ければ
いいか分からなくてジャン先生に相談したら、悩みを聞いてくれるいい人がいますと言われて
それで今日ジャン先生に同行させていただきました。どうぞ話を聞いて欲しいアルよ」

 安藤殿にちょっと相談がありましてとジャンから連絡があり、土曜の夜、繁華街に繰り出した。
どうやら相談というのは今日が初対面となるいまどき珍しいステレオタイプな中国人日本語を操る
ヨン君の恋愛相談のようだ。
 いちいち会話にアルが混じるのは玉にキズだが、それを除けばヨン君は痩せ型で前髪を上げた短髪、
オーソドックスな白の開襟シャツが眩しい爽やかな青年だ。

「お役に立てるか判らんが、俺でよかったら」

 そう言ってこれ見よがしに発泡酒の大ジョッキをぐびぐびと煽る。
だがしかし、正直ヨン君の相談に適切なアドバイスを送る自信は無い。人に恋愛指南出来るほど
女と付き合ったわけでもない。そして、なによりも俺自身いまだ過去の恋愛を引きずっているのだ。

 三年前の今頃から俺はコスプレ好きのアメリカ人留学生ジュンと付き合い始めた。
元々はジャンの嫁となったスージーという金髪が好きだったのだが、いろいろあって言葉は悪いが
ジュンに鞍替えした形である。
 楽しかった。まだ二十八だが生涯で一番輝いていた季節と言っても過言ではない。
外人さんと付き合うという特殊性も確かにあったが、それを差し置いても充実した日々だった。
 自分で言うのもなんだがジュンと会える日を待ちわびてバリバリと仕事をこなした。
映画、ドライブ、図書館でのお勉強、そして俺の部屋でいちゃついて過ごす甘いひととき。
 しかし蜜月はジュンの留学終了とともに終焉を迎える。
俺に引き止める勇気も追いかける覚悟も無かった。そしてジュンも両親との約束を破るつもりは無かった。
空を切り裂いた飛行機雲をただずっと目で追い続けた。一年前のことだ。

「えーと。コスプレチームの一員ということだけど、ヨン君が好きな子は俺の知ってる子?」

 傷心の俺に気遣ってか、ジュンが日本を去ったあともジャンは俺をコスプレ同好会みたいな
サークルの飲み会に誘ってくれた。
 部外者な俺だが三年前のある出来事をきっかけに何故か伝説の人となってしまい、飲み会でも
皆俺を歓迎してくれた。ジャン経由ではあるが休日で暇なときは、食事をしたり俺の車で観光案内に
出掛けたりと今も年々入れ替わるコスプレメンバーの留学生とは程々に交流がある。

 俺の質問に四人掛けテーブルの対面に座るジャンとヨン君は顔を見合わせた。
そして意を決したように二人小さくうなずきヨン君がちょっと重そうに口を開いた。

「……メアリーアルよ」
「うおっ、マジすか!?」
「マジアルよ」

 真っ直ぐに俺を見つめるヨン君の瞳に嘘は無かった。

 メアリー。二十二歳のアメリカ人留学生。金髪ポニーテールで背丈は俺とそれほど差はなく確実に
170センチ以上ある娘だ。チアガールの衣装を着たメアリーを見たことがあるが、端正なスタイルと
凛とした表情を持つ誰もが認めるアメリカンビューティーだ。

 うーん、爽やかなイケメンではあるがヨン君は確実にメアリーより背が低いしなあ……
口には出さないが胸の中では早くも諦めモードの俺。顔に出たのかすぐさまヨン君が俺に聞いてくる。

261名無しさん@避難中:2012/08/30(木) 17:43:49 ID:tRewTDr60

「ジャン先生から、アンドー殿もコスプレメンバーの一人と付き合っていたと聞きました。もし
よかったらヨンにアンドー殿の経験とコスプレさんと付き合う秘訣を教えていただきたいアルよ」
「うぬー、経験といっても俺の場合成り行き任せということもあったからなあ……」
「ヨンはいま二十一。でもいままで美人さんと付き合ったことありません。アンドー殿、どんな
ことでもかまいません。ヨンにデートの誘い方を教えてくださいアルね」

 真剣な眼差しで見つめられ思わずヨン君から目を逸らしジョッキを持って誤魔化す。
最初から判っていたが、いまだ自分のことでうだうだしてる人間だ。人様の恋愛沙汰にアドバイス
出来る立場には無い。

「安藤殿はジュンやスージーたちと初めてあったときどんなことを考えてましたか?」

 気まずさに堪えきれずジョッキを空にしたところでジャンから助け舟が入る。
ナイスタイミングと心の中でつぶやきながら、一旦空気をリセットするために店員を呼んで
ハイボールを注文する。

「……初めはコスプレの可愛い外人さんの写真撮れればいいかなってしか思わなかったけど、ジャンと
知りあえたから、だったら女の子とも仲良くなりたいなってデジタルカメラだけど写真プリントアウト
して、次の日写真撮らせてくれた女の子全員に配った。まあ用は自分が良く見られたいってことなんだけど
それでも女の子達は喜んでくれたから俺も嬉しかったよ。きっかけがあればあとはまめに話しかけたり
話を聞いてあげたりすればとりあえず知り合いぐらいにはなれる。付き合うとなるとまた話は違うと思うけど、
基本的にはその延長で、とにかく明るく誠実に色々と話をしてお互いを理解するのが大事だと思うけどね」

 ジャンの質問に答える形でヨン君に話しかける。
喋り終えたところで注文したハイボールが来たので喉を潤す。

「……まめアルか?」
ぽつりとヨン君がつぶやいた。しかし発音が微妙でヨン君の思うところが解らない。
「えーと、なんて言えばいいかな……」
まめ。の単語や英文を脳内で探す。しかし肝心のところで思い浮かばない。
すぐにジャンが英語でヨン君に話しかける。ジャンの言葉を追う。そしてああなるほどと納得する。
ジャンやジュン、スージーとともに過ごし、簡単な英会話も出来るようになった。が、まだまだ
道は険しい。同時期からスージーはフランス語を勉強し始めたがもうぺらぺら喋れる。きっと俺とは
頭の作りが違うのだろう。
そして、そうこう考えてるうちに暗雲が引けるようにヨン君の顔にぱーっと笑みが広がった。

「一生懸命話しかけて、一生懸命話を聞いて、いつも明るく元気に正直に誠実にってことアルな。
ヨンちょっと日本語と英語下手だけど頑張ります。アンドー殿ありがとう!」

 ジャンが知らぬうちに秘訣を付随して英語で説明したのか、それともヨン君が勝手に深読みして
くれたのか、俺の言ったこと以上にヨン君はすらすらと模範的で理想的な言葉を連ねた。
 うん。それが出来れば知人レベルなら簡単になれる。だけど簡単に思えて結構難しいわな。
それから先は本人の努力とメアリーとの相性か。メアリーちょっと固そうだしな……。
あとはメアリーが自分より背が低い男でもOKなことを祈る。
 色々と胸の内で心配するが当然表には出さない。
アドバイスにはなってないが、ちょっと長めに話しただけで納得してくれたなら俺的にはもう話す
ことは無い。綺麗にまとまったのに迂闊なことを言ってやぶへびになるのも避けたかった。

 本当にそれだけで上機嫌になったヨン君に、今度はこちらから話を振り続ける。
酒が入り、さらに饒舌になったヨン君は日本語韓国語英語中国語ともはや何を言ってるのか解らない
レベルで延々と喋り続けた。
 まだ二十八だが、若いっていいなと隠居した爺さんのようにしみじみとする。
そして、俺もそろそろ吹っ切らないと。と、心で思い、ヨン君に頑張れよとエールを送った。

 ヨン君の相談に乗って一ヶ月が過ぎた。
ジャンのマンションに招待され家飲みをする。その際、その後ヨン君はどうなったかと聞いたが
今のところ進展は無いと言うことだった。ただ、ふられたとかメアリーが迷惑しているという悪い
噂も聞かないので友達ぐらいにはなれたようだとジャンは言う。

262名無しさん@避難中:2012/08/30(木) 17:44:57 ID:tRewTDr60

 そして瞬く間にもう一ヶ月が過ぎた。

「アンドー殿、ありがとう。おかげ様でメアリーと付き合うことになったアルよ!」
「マジでっ!?」

 平日。ジャンから連絡があり、また安いだけが取り柄の居酒屋に出向いた。
仕事で遅れると連絡し三十分ほど遅刻して店に着くと、すでにジャンとヨン君は相当酔っ払っていた。

「これヨンの家で作ってるケイタイラン。若者向けに明るく可愛く作ってるので部屋に飾ってください。
本当にありがとう。アンドー殿のアドバイスが無かったらヨン諦めてたと思うアルよ」
席に着くなりヨン君から相談に乗ってくれたお礼にと中国の民芸品と思われる取っ手や台座のついた
お椀のようなものを貰った。
「うお、わざわざありがとう。それよりヨン君凄いな。どうやったんだ?」
速攻で店員に発泡酒の大ジョッキを頼み、ジャンやヨン君に追いつくべき煽る。
正直に白状すればヨン君にはハードル高すぎだろと思っていたので純粋に驚き、そして今度は
成り行きに俄然興味がわいてくる。

「どうやったもなにも、アドバイスどおり挨拶から始まって、あとメアリーと顔をあわせたら
少しでもいいから話すようにして、だんだん仲良くなって、でも嫌がられないように注意して、
メアリーが話したそうなときは一生懸命聞いて、友達にはなれたなと思って、それで昨日思い切って
告白したらOKもらったアル。
二ヶ月もかかったけど恋人出来ました。本当にアンドー殿とジャン先生のおかげ。ありがとう!」

 諦めたらそこで試合終了ですよ。
バスケマンガの名言が俺の心の中で何度も何度も繰り返された。

「ヨン君。私はただ安藤殿の言葉を解りやすく英語にしただけで何もしていません。それにアドバイスが
あったとしても実際にそれを行動に移したのはあなたです。ヨン君の努力の賜物ですよ」
「……そ、そうそう。俺のアドバイスなんて別に普通のこと普通に言っただけだから」

 危うく後悔という名の無間地獄に陥りそうになったが、ジャンの返礼に便乗して何とか踏みとどまる。

「たまものってよく解らないけどそれは違います。ヨン、いままで好きになった人いたら何も考えずに
付き合ってくださいって言ってたアルね。アドバイスで初めて気づかされました。付き合いたいと言うにも
順序があるということを。だから本当にアンドー殿のおかげ。ありがとうござります」
「いやいやいや。本当に俺なにもしてないから。ヨン君が頑張ったから結果がついてきたんだよ」
「いえ、もしあのアドバイスがなかったら、ヨンまた何も考えずに告白してふられてたと思います。
だからメアリーと付き合えるようになったのはアンドー殿のアドバイスのおかげアル。ありがとう」

 単に腰が低いのか、それとも中国に激しく相手を立てる風習があるのかヨン君はなかなか自分の
努力を認めようとしなかった。
 たいしたアドバイスでもないが、助言が実を結び感謝されるのは悪い気分じゃない。
だが、そろそろ延々同じ事の繰り返しになりそうなので、改めて言葉を探す。

「ヨン君。メアリーと恋人になれたことがゴールじゃない、そこはスタートなんだ。だからこれからも
あのアドバイスを忘れずに日々を過ごして欲しい。いずれにしてもヨン君はガッツと根性がある。
その何事も諦めないガッツと根性を、今度はメアリーを幸せにするために使ってやってくれないか?」
「……アンドー殿」

 俺の声をヨン君は少し意外そうな顔で受け止めた。そして姿勢を正し真顔になって俺に返事をくれた。

「アンドー殿、ありがとう。アンドー殿の言葉を胸に、ヨンはメアリーを幸せにするアルよ!」
俺が自分でふっておきながら、もはや聞いてるこっちが赤面しそうな気恥ずかしさ。
だが構わずに、酔いと勢いに身を任せヨン君を激励する。
「おう、その意気だ。影ながら応援するぜ。頑張れよ。ガッツと根性、諦めない心だ!」

 爽やかでどこか誇らしげな笑みを満面に浮かべる。そしてヨン君は高らかに声を掲げた。

「ありがとう、ヨン、頑張るアル。きっと大丈夫アル。ヨン、執念あるよ!」

263259:2012/08/30(木) 17:45:52 ID:tRewTDr60
以上、上記3レスよろしくお願いします。

264名無しさん@避難中:2012/08/30(木) 18:06:59 ID:bGGgs.260
しましたよ。

265259:2012/08/30(木) 18:14:58 ID:tRewTDr60
>>264確認しました。ありがとうございます。

266名無しさん@避難中:2012/08/31(金) 21:41:51 ID:wzHDA2as0
書いてから規制喰らってるの思い出しました。お願いします。

【スレ名】【三題使って】 三題噺その4 【なんでも創作】
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1345555392/
【名前欄】くるま・チーズトースト・復活
【メール欄】sage
【本文】↓
 榴弾に吹き飛ばされて、私の左脚は血煙の向こうに消えた。超長距離から飛来した7.62mm
弾は一瞬のすれ違いで右の視力を奪っていった。その日から私は傷痍軍人としての生き方を、
得た。
 後悔はない。戦況が最悪の峠を越える夜を生き延び、そして勝ったのだ。侵略の暴威はもう、
この国を侵すことはない。
 車椅子で故郷を目指す。唯一の肉親である祖父の眠る地へ。
 山羊を飼っていた。平凡で、緩やかな日々が私を形作った。祖父は全てに於いて私の師だっ
た。読み書きから天候の機微、人との接し方まで、人生に必要なことは皆、彼から学んだ。
 祖父は傭兵だった。精強を誇る国の輸出品として各地を転戦し、心に傷を負って帰還した。
山里に篭り、人を避け、折れた心を一人で繕っていた。
 私を引き取った理由を、祖父はただの気紛れだといって、それ以上には答えなかったが、今
なら少し解る。欠落の形が似ていたのだろう。彼と私はその時、同じように損なわれていたの
だ。
 上り坂を、ゆっくりと進む。急ぐ理由はない。共に出征した幼馴染は一足先に還り、悠久の
内に眠っている。取り分けて勇敢だったと、彼を知るものは口を揃え、それが嬉しかった。
 膝に載せた包みが、かさかさと鳴る。色の濃い、全粒粉のパンと、やはり色の濃い、山羊の
チーズが二人分。精白度の高い白パンに憧れた日を、少しこそばゆく思い返した。
 奪うより助けよと祖父は言い、だから私は衛生兵として志願した。支給された拳銃は結局、
一発の銃弾も放たなかった。必要に迫られなかった幸運に、感謝を。
 やあ、見えてきた。石を組み、萱を葺いた懐かしき我が家。ただいま、おじいさん。

 これは私の、魂の復活への道のりを綴るひとり語り。暖炉に火を入れたら、あのチーズトー
ストを焼いて、欠いてしまった心をもう一度、取り戻そう。大丈夫、ここは私の故郷。あの子
が自分の足で立てたように、私もできる。

267名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:01:48 ID:rPRD.IiA0
>>266
代行完了しましたので、ご確認ください
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1345555392/18

268名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:14:09 ID:Ixh2b4os0
【依頼に関してのコメントなど】
途中まで投下してる間に規制されてしまったのでお願いします。
【スレ名】■LAST EXILE■ラストエグザイル■二次創作スレ
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1344867493/
【名前欄】ディーオが救助された経緯
【メール欄】sage
【本文】以下4レス

269名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:14:51 ID:Ixh2b4os0

コキネラ「ディーオ様をマエストロにしてもまたデルフィーネ様と同じ事を始めたら意味が無いし、
     それならアルヴィス様を擁立して地上人と和睦の道を歩んだ方が良いかな?いや、子供に権力持たせるよりは
     ギルドの仕事を放り出して逃げたダゴベールや先代ロリカのグラフに責任取らせないと…」
アピス「コキネラ、何ブツブツ言ってるんだ?ディーオ様がヴァンシップでグランドストリームに入った。俺達も後を追うぞ」
コキネラ「え?ヴァンシップ?いつの間にオドラデクを?」
アピス「オドラデクじゃない。地上人のヴァンシップだ。しかもナビを乗せないで1人で操縦している。
    ノルキアの野戦病院のマークの入った戦闘用ヴァンシップだ」
コキネラ「地上人の戦闘用ヴァンシップ?あの機体じゃレインバードの道を外れたらあっと言う間にバラバラになっちゃうよ。
     て言うか、ディーオ様は何の為にグランドストリームへ?ギルド城に帰るつもり?」
アピス「いや、どうやら地上人のヴァンシップを攻撃しながら追いかけてるだけだ」

コキネラはオドラデクのモニターに映る2機の地上人のヴァンシップの座標を確認した。
クラウディア反応を見ると、1機はディーオの乗ってると思われる戦闘用ヴァンシップ。
もう1機は10年前にグランドストリームをデュシスに抜けようとしてギルド戦艦の旗に叩き落された旧式ヴァンシップだ。
ディーオはあの地上人とは友達では無かったのか?旧式ヴァンシップにはアルヴィスも乗っている。
ディーオの頭は元に戻ったと安心していたが、どうやら記憶までは回復していないようだ。
このままではエグザイルの鍵であるアルヴィス・ハミルトンも殺してしまうかも知れない。
そうなったらエグザイルにどんな影響があるかも分からない。
単に停止するだけか、それとも伝説にあったようにこの世界を破壊するのか、それは誰にも分からない。
エグザイルの鍵の周りにはクラウディアの力場が展開されるので、アルヴィスを攻撃しても大丈夫だとの説がギルドにはある。
その情報源は既に死んだシカーダで、確認したのは十数年前にギルドでデルフィーネがクーデターを起こした時だ。
当時ハミルトン家のグラフ(先代ロリカ)がクラウディアの力場を伴うアルヴィスを伴って、
シカーダやオドラデクの攻撃を防ぎながらギルドを脱出したとの話だが、
そのクラウディアの力場の展開には何か条件(ミュステリオン等)でもあるのかコキネラ達は今までその現象を見た事が無い。
しかしシカーダが言っているのであれば事実だろうとの判断で、
ギルドはアルヴィスの乗ったヴァンシップには遠慮なく銃撃を加えてきた。
もしアルヴィスが死んでエグザイルが停止したとしても、それは今までの世界と何ら変わる事が無い状態だとコキネラは考えた。
この世界は気象制御装置の故障の影響でデュシスは滅びつつある。
マエストロが死んでも問題は解決しない。
寧ろマエストロが死んだ後に問題が露呈するだけだ。
気象異常の原因はギルドにあるが、ギルドですら気象異常を治せないのだから、デュシスはアナトレーに移り住み、
ギルドは寒冷地や灼熱の地でも生存できるような技術を地上人に教える事になるだろう。
それがギルドが提供できるこの世界で皆が生存できる為の解決手段だ。
ギルドを脱出したダゴベールならば気象制御装置の故障を直せるかも知れないが、
自分達が子供の頃にギルドを見捨てて地上に逃げた人間だ(コキネラ達の世代はそのように教わっている)
この世界を救う為には役に立たないかも知れない。

270名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:15:14 ID:Ixh2b4os0

だがこの戦争が終わったら駄目元でダゴベールに気象制御装置の修理を頼んでみようとコキネラは思った。
シルヴァーナのユニットの周波数も判明したのだから、この世界の異常を直す為に出来るだけの事はやっておこう。
グランドストリームをおかしな軌道を描きながら飛んでる記憶の戻らないディーオも何かの役に立つかも知れない。
だからせめて戦後処理を上手くいかせる為にあの地上人を追いかけてるディーオを捕まえなくてはコキネラは考えた。
その捕獲対象のディーオの様子が落ち着いた。
地上人のヴァンシップとの追いかけっこに飽きたのか、地上人のヴァンシップを追い越してレインバードの周りでガッツポーズを取っている。
そのままヴァンシップを止めて浮いてるだけなので、オドラデクの速度ならばもう少しで追いつけるだろう。
そう思い気を抜いた途端ディーオがヴァンシップから落下するのが見えた。

アピス「コキネラ!ディーオ様が落ちた!お前のオドラデクの方が近い。キャッチしろ」
コキネラ「判ってる。グランドストリームで落ちても地上に衝突するのは数時間後だよ。救助する時間はたっぷりあるよ」

コキネラは冷静に返答する。
グランドストリームは千数百kmもの長さがある。時速200kmで落下したとしても、
グランドストリーム中心部からアナトレーかデュシスの地表に激突するまで4時間はかかる。
ホライゾンケイブの8時間耐久レースはギルドまでの往復かデュシスまでの片道に8時間はかかると見込んで、
ヴァンシップ乗りを養成する為に作られたと聞く。
地上人のヴァンシップでもグランドストリームを突破するのに8時間かかるのだ。
グランドストリームで落下したとしても直線距離では地表まで数時間かかるし、グランドストリームでは風が滞留してる為、
地表に落下せずに何年もグランドストリーム内部で滞留し続ける戦艦の残骸など珍しくもない。
コキネラが冷静なのもそれを知ってるからだ。焦らなければディーオを簡単に救助できる。
程なくしてアピスとコキネラはディーオを救助した。だがディーオの様子がおかしい。言動が支離滅裂なのだ。

271名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:15:39 ID:Ixh2b4os0
ディーオ「アピス!コキネラ!ルシオラを探して!僕が降りてって言ったからルシオラがヴァンシップを降りちゃったんだ!」
アピス「は?」
コキネラ「…」

アピスとコキネラはルシオラがギルド城でシカーダと戦って死んだ事を報告で聞いてる。
マエストロもルシオラが死ぬ時の願いを聞き届けてディーオの頭を戻したと言っていた。
ディーオの発言はついさっきまでヴァンシップのナビ席にルシオラが座っていたかのように聞こえる。
アピスは下手に隠しても無意味だと判断しディーオに現実を突きつける。

アピス「ディーオ様。ルシオラは死にました。あなたの為に命をかけたのです」

アピスからルシオラが死んだと聞かされてディーオの顔は真っ青になった。ディーオは救いを求めるようにコキネラに振り向く。

ディーオ「あはは…冗談だよね?ルシオラが死んだなんて…アピスったらいつの間に冗談が上手くなっちゃってー。
     ね、コキネラもそう思うでしょ?」
コキネラ「アピスの言ってる事は冗談ではありません。ルシオラはシカーダと戦って死にました。死体は未確認ですがほぼ確実です」

コキネラも事実をディーオに告げる。
死体を確認してないのは事実だが、スクトゥム達やシカーダを相手にしてマエストロに逆らって生きてる方がおかしい。
シカーダと戦ったと言う発言だけでディーオには十分だったのかディーオが狼狽する。

ディーオ「死体?ルシオラの死体だなんて………死体ってなんとも言えないよねw」
アピス「は?」

またディーオがおかしな事を言い始めた。泣いてたと思ったら笑い始めたり、発言の内容もコロコロと変わっている。

コキネラ「アピス。ディーオ様は記憶が一部抜け落ちて一時的に健忘症になってるんじゃないかな?人格が元に戻る過程でフラッシュバックが起きてるんじゃ…」
アピス「つまり今のディーオ様はボケてる状態だと?」
コキネラ「うん…しばらく仲の良い人と楽しかった頃の思い出話をさせとけば回復も早くなると思うけど…ギルドにはもうそんな人いないよね」

ディーオと一番親しかったルシオラはもういない。
ディーオが正気に戻ってもルシオラがいなくなった事を知ればディーオは正気を保てなくなるかも知れない。
正気を失ったディーオがマエストロの座に居座ったらデルフィーネを超える暴君になるかも知れない。
ディーオをルシオラのいるあの世に送った方がこの世界の為かもとコキネラは思い、ナイフで苦しまずに済む殺し方を実行しようとしていたその時、
マエストロの座乗艦がシルヴァーナに沈められた事を示す記号がオドラデクのモニターに表示された。
コキネラは自分の額に手をやる。額の印が即座に閉じるとは思えないが、何か特別な感触があったような気がした。

コキネラ「マエストロが…死んだ?地上人の船に沈められたか」
アピス「そうだシルヴァーナだ!」

272名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:15:39 ID:Ixh2b4os0
ディーオ「アピス!コキネラ!ルシオラを探して!僕が降りてって言ったからルシオラがヴァンシップを降りちゃったんだ!」
アピス「は?」
コキネラ「…」

アピスとコキネラはルシオラがギルド城でシカーダと戦って死んだ事を報告で聞いてる。
マエストロもルシオラが死ぬ時の願いを聞き届けてディーオの頭を戻したと言っていた。
ディーオの発言はついさっきまでヴァンシップのナビ席にルシオラが座っていたかのように聞こえる。
アピスは下手に隠しても無意味だと判断しディーオに現実を突きつける。

アピス「ディーオ様。ルシオラは死にました。あなたの為に命をかけたのです」

アピスからルシオラが死んだと聞かされてディーオの顔は真っ青になった。ディーオは救いを求めるようにコキネラに振り向く。

ディーオ「あはは…冗談だよね?ルシオラが死んだなんて…アピスったらいつの間に冗談が上手くなっちゃってー。
     ね、コキネラもそう思うでしょ?」
コキネラ「アピスの言ってる事は冗談ではありません。ルシオラはシカーダと戦って死にました。死体は未確認ですがほぼ確実です」

コキネラも事実をディーオに告げる。
死体を確認してないのは事実だが、スクトゥム達やシカーダを相手にしてマエストロに逆らって生きてる方がおかしい。
シカーダと戦ったと言う発言だけでディーオには十分だったのかディーオが狼狽する。

ディーオ「死体?ルシオラの死体だなんて………死体ってなんとも言えないよねw」
アピス「は?」

またディーオがおかしな事を言い始めた。泣いてたと思ったら笑い始めたり、発言の内容もコロコロと変わっている。

コキネラ「アピス。ディーオ様は記憶が一部抜け落ちて一時的に健忘症になってるんじゃないかな?人格が元に戻る過程でフラッシュバックが起きてるんじゃ…」
アピス「つまり今のディーオ様はボケてる状態だと?」
コキネラ「うん…しばらく仲の良い人と楽しかった頃の思い出話をさせとけば回復も早くなると思うけど…ギルドにはもうそんな人いないよね」

ディーオと一番親しかったルシオラはもういない。
ディーオが正気に戻ってもルシオラがいなくなった事を知ればディーオは正気を保てなくなるかも知れない。
正気を失ったディーオがマエストロの座に居座ったらデルフィーネを超える暴君になるかも知れない。
ディーオをルシオラのいるあの世に送った方がこの世界の為かもとコキネラは思い、ナイフで苦しまずに済む殺し方を実行しようとしていたその時、
マエストロの座乗艦がシルヴァーナに沈められた事を示す記号がオドラデクのモニターに表示された。
コキネラは自分の額に手をやる。額の印が即座に閉じるとは思えないが、何か特別な感触があったような気がした。

コキネラ「マエストロが…死んだ?地上人の船に沈められたか」
アピス「そうだシルヴァーナだ!」

273名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 00:16:04 ID:Ixh2b4os0
アピスがいきなり大声を出す。

コキネラ「何?シルヴァーナがどうかしたの?」
アピス「ディーオ様の友人だよ。シルヴァーナの連中がいたじゃないか!
    俺達がシルヴァーナを制圧しに行った時に格納庫でディーオ様の誕生日を祝う為の下手糞なケーキがあった。
    シルヴァーナにはディーオ様の誕生日を祝う程仲の良い友人がいるんだ。
    シルヴァーナの連中だったらルシオラの代わりになれる。ディーオ様の心に開いた穴を埋める事が出来る!」

アピスに言われてコキネラは思い出した。
確かにシルヴァーナの格納庫にはディーオの誕生日を祝ったと思われる即席のパーティー会場があって、
そこに見かけは悪いが心が篭ってそうなケーキとディーオに渡したと思われるプレゼントがあった。
制圧時にはルシオラも格納庫にいたからコキネラ達もルシオラから誕生パーティーの話は聞いていた。

アピス「ルシオラの話だと誕生パーティーに参加したのは、ええと名前を聞いてなかったが、あの時格納庫にいた連中だ。
    大男、ハゲ、眼鏡、特に特徴の無い奴、赤毛の少女がラヴィ、それとクラウスとアルヴィスだ。
    特にクラウスと言う少年にはディーオ様はインメルマンと言う名前を付けて仲良くしていたって話だ。
    コキネラ、シルヴァーナに周波数を合わせて回線を繋げ。シルヴァーナと話を付けろ。
    俺は地上人と話すのは苦手で喧嘩になるからお前がやれ。話すのならば早い方が良い」

アピスが一気にまくし立てる。アピスは口が悪いが悪人では無い。アピスなりにディーオの事を考えてるのだ。

ディーオ「誕生日だぜーハッピー、生まれて生きてー土にー返るー」

誕生日と言う単語がヒットしたのかディーオの様子がまた変わり、歌を歌い始めた。
だが今度のディーオの表情は幸せそうだ。
コキネラは先程自分がディーオの将来を悪い方に考えて殺そうとした事を少し恥じた。
アピスの言う通りシルヴァーナの連中にディーオを預ければ、ディーオは暴君にはならないかも知れない。
やれるべき事はやっておこうとコキネラは思い直しシルヴァーナへ通信機の周波数を合わせる。

コキネラ「こちらギルドのアスピス(白服)のコキネラです。シルヴァーナ。応答願います」
レシウス「ギルド?もうギルドに知り合いはいない。仕事の邪魔だ」

回線の向こうから聞こえる老人の声はそっけない。
それに向こうから聞こえる機械の音を聞くと、仕事の最中と言うのは本当のようだ。
恐らくユニットを再起動しようとしている最中なのだろう。
コキネラは手短に要件を伝える。

コキネラ「こちらで確保したディーオ様をそちらに引き取って頂きたい」

回線の向こうから老人の返答があった。

レシウス「ディーオだと?ギルドを抜け出したとは聞いていたが生きとったのか。どれ、ディーオの声を聞かせろ」
ディーオ「誕生日だぜーハッピー、生まれて生きてー土にー返るー」
レシウス「しぶとい奴め」

通信機の向こう側の老人はコキネラ達との通信回線を維持したままユニット始動シークエンスを実行している。
回線を切断しないと言う事はこちらと会話する意思があるとの意思表示だ。

レシウス「浮上!」
ディーオ「ふじょー」

老人の声にディーオが復唱する。
どうやらこの老人ともディーオは友人らしい。
ディーオは意外とシルヴァーナには友人が多いようだ。
戦争は終わり戦後処理はまだこれからだし、地上人との衝突も多いだろうけど、
ディーオの事に関してはシルヴァーナに任せれば心配いらなそうだ。
今まで自分達を振り回してきたギルドの御曹司の過去を振り返ってコキネラ達は笑った。

終わり

274268:2012/09/01(土) 00:19:21 ID:Ixh2b4os0
すいません>>271>>272は内容同じです(2重書き込みしてしまいました)なので、269、270、271、273、の4レスをお願いします。

275名無しさん@避難中:2012/09/01(土) 04:03:19 ID:fxjS6Awk0
>>267
ありがとうございます。

276268:2012/09/01(土) 08:38:01 ID:Ixh2b4os0
自己解決しました。
規制解除されたようなので、自分で>>269-273を貼り付ける事が出来ました。

277名無しさん@避難中:2012/10/29(月) 04:27:24 ID:hhpt4nYQ0
【依頼に関してのコメントなど】
申し訳ございません、規制されてしまいました。どなたか、お願い致します。
【スレ名】絵師募集スレ 2
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1281196439/
【名前欄】269
【メール欄】sage
【本文】↓

>>271
有難うございます!これで妹も元気を取り戻し、助かると思います!

278名無しさん@避難中:2012/11/14(水) 23:28:06 ID:2CpOGd/.0
お願いします!

【スレ名】ウーパールーパーで創作するスレ+(・─・)+2匹目
【URL】http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1283595918/l50
【名前欄】
【メール欄】sage
  このレス以降の4レスをお願いします。
 メール欄はすべてsageで
 名前欄1〜3レスは「 グレートサラマンダーZ 」にてお願いします。
 4レス目は未記入でお願いします。

279「 グレートサラマンダーZ 」:2012/11/14(水) 23:30:45 ID:2CpOGd/.0

「誰だよタロウちゃんて?」
「チィミコちゃん。グレマン様のほかに誰かいるの?」
「なに始まるんだ?」
「…………」

 口は開いたが、一向に変化のないグレートサラマンダーZ。
無言のチィミコとグレートサラマンダーZにじらされ、次第に村人がざわめきたつ。

「「「 ????? 」」」

 だが、一瞬にしてそのざわめきは消え去った。

 うぱ太郎、うぱ華子、うぱ民子、そしてうぱ倫子。
怪物の口から這い出た、一匹を除けば神々しささえ感じる鮮烈な体色の見慣れぬ生き物。
石置きの円最前列を陣取った者たちは、ただ無言で事の顛末を見守ることしかできなかった。

「おはようございます!うぱ太郎といいます! タロウちゃんって呼んでくださいっ!!!!!」
「「「 !!!!!っ 」」」

 半ばやけくそ。
グレートサラマンダーZの前で横並びになったうぱ太郎は、呆然と立ち尽くす村人たちを見上げ、
開口一番あらん限りの声で叫んだ。

「「「 …………。」」」

 続く沈黙。
そして、ぽつりぽつりと困惑の声。

「あれ? この子グレマン様と同じ声だ」
「私、寝ぼけてるのかな?なんか魚が喋った気がする」
「……気のせいじゃね?」 
「なんか気色悪い色の魚だな」
「誰か叫んだやついる?」
「えーと。……どうなってんだ?」

「あたしはうぱ華子。華ちゃんて呼んで頂戴」

「「「 !!!!!っ 」」」

 どんなに目をこらしてもチィミコの隣に立つ者はいない。

 その声は間違いなく、怪物の中から突然現れた不可思議な生き物が発していた。
何ひとつ変わらない朝日の中で、受け入れきれない事実が現実に混じり始めた。

「おいおいおいおい!」
「ちょ、ちょっと待てコラ!」
「ふざけんな!」
「……嘘でしょ?」
「ありえねー」
「ナマズが喋っただと?」
「すげー色だな。神様か?」
「神様? イモリじゃねーのか?」
「長生きするもんじゃのう」
「世の中まちがってる……」

 広場がどよめきで溢れかえる。
事を確かめようと一斉に石の円に詰め寄ってくる村人たちを、にたにたと満足げに眺める。
うぱ太郎たちとの距離を確かめ、グレートサラマンダーZの隣に座り込む。そしてチィミコは
腕を伸ばし指を指しながらうぱ太郎たちの紹介を始めた。

280「 グレートサラマンダーZ 」:2012/11/14(水) 23:32:09 ID:2CpOGd/.0

「黒っぽいていうか一番魚っぽいのがタロウちゃんだ。赤っぽいのがハナちゃん。それで白の子が」
「……うぱ倫子。……倫ちゃん」
「わたし、うぱ民子。民ちゃんって呼んでねー。チィミコちゃん、つば飛んでくるからあっち向いて喋って」

 気後れしたのか、消え入るような声のうぱ倫子。
そして村人の反応などまったく意に介さないうぱ民子。

「あーっ!」
「――!?」
交差するざわめきに混じり、最前列の少女が大きく声を上げた。
びくりと、うぱ太郎含む4匹が一斉に身を引いた。

「朝、変な歌うたってた声だー!!!」
まるで探していた宝物を見つけたかのように弾む声。
そして少女はしゃがみ込み、物怖じすることなくうぱ民子に向けて身を乗り出した。

「あの歌、教えて教えて!」
「えーと……」
少女の勢いにたじろぎ、少し気まずそうな表情でうぱ民子はうぱ太郎やチィミコを見やる。

「トリノちゃん。タミちゃんの歌聴いてたのか?」
「だって私んちからグレマン様見えてて、すぐそばだから聴こえてきたもん!!!」
 少女は口を尖らせる。
負けん気の強い返答に苦笑いを浮かべ、なだめるようにチィミコは話しかけた。
「そうか。……でも今すぐはだめだな。そうだな、あとでタミちゃんたちと相談するから、
今日は我慢してくれないか?」
「うん、わかった」
返事に納得したのか、トリノと呼ばれた少女は期待に満ちた笑顔でぺたりと地べたに座り込んだ。

「またまたわけ分んねー奴連れてきたな、おい。 ……チィミコ。そいつら村におくって言うけどな、
いまうちの村にそんな余裕なんかねーだろ。おまえ本気か?」

 収まる気配のないざわめきの中、今度は少し気難しい表情をした男がチィミコに言い寄ってきた。
わずかな沈黙が広場の中に生まれる。そしてそうだそうだと男に同調する声がぽつぽつと上がる。
 男にむやみやたらと手を出してきそうな粗暴な印象は無い。ただ、トリノの突然の大声に懲りたのか
うぱ太郎たちはいつでもグレートサラマンダーZに乗り込める位置まで下がっていた。

「ナギタ。どういう意味だ?何を言いたい?」

 笑顔は崩れない。
立ち上がり膝をはたく。そしてチィミコは余裕の表情で注目の的となった男に問い返した。
だがその態度が面白くないのか、これ見よがしにナギタと呼ばれた男から舌打ちが漏れる。

「テンから聞いたけど、タカオとのいざこざ鎮めてくれたのはありがたいと思うし、確かに礼も
必要だろ。でもな、今うちの村にそんな余裕あんのか? グレマン様のそのなりじゃ肉でも魚でも
ばりばりかなりの量食うんだろ? 自分の食う米さえ無くてひーひー言ってんのに、いくら助けて
もらったからってそんな化け物に村の食べ物何日も恵んでる場合かって話だ」

―― 食べ物のせいにしてるけど、ようは村に居てもらいたくないってことだよね。たぶん……。

 心の中で溜息をつくうぱ太郎。無表情のうぱ華子うぱ倫子。相変わらずへらへらしているうぱ民子。
しかし、そんなうぱ太郎たちのことに気づくわけもなく、チィミコは大袈裟に頭を掻きながら話を進めた。

281「 グレートサラマンダーZ 」:2012/11/14(水) 23:33:27 ID:2CpOGd/.0

「あー、ごめんごめん。うん。言いたいことは分った。でも大丈夫だ。グレマン様の食べる分は
グレマン様が川に行って自分で魚獲って食べるから心配しなくていい。
あとタロウちゃんたちの分は私たちが一口で食べる魚の身があればそれで一日過ごせるらしいんだ。
それに魚がなければミミズでもいいみたいなんだ。だからグレマン様に村の食べ物が食べつくされる
とかそんな心配はまったくしなくていいよ。私が食べる分ちょっとタロウちゃんたちに分けてやれば
いいだけのことだから大丈夫だよ。ごめんな、村の食べ物のことまで心配してくれてありがとう」

 そう言ってチィミコはぺこりと頭を下げた。
それでも気がすまないのか、腕を組みナギタは執拗にチィミコに食い下がる。

「……分った。じゃあ食べ物のことはいい。……だけどな、本当にそいつら暴れないのか?
オオシカの時も酷かったよな。機嫌悪けりゃ暴れるわ蹴られるわで相当痛い目にあったよな?」
「大丈夫大丈夫。確かにオオシカも最初は酷かったけど今じゃ村一番の働き者だ。
簡単なことだよ。グレマン様に嫌がることを言ったりやらせたりしなければいい。それだけだ。
なんてったってグレマン様は人の言葉が分るんだ。私たちが変なことを言わない限り暴れたりする
ことはない。さっき見てただろ? ちゃんと話せばちゃんと通じるんだ。みんなと同じだよ。
怒る怒られるようなことしなければおとなしくしてるよ。それだけだ」
「……分った。……でももう一回聞く。まぁ、変な言い方だけど、俺たちはオオシカのときみたいに
やたらと気を遣わなくてもいいってことだよな?無理してなだめたりしなくてもいいってことだよな?」

「……ナギタ。おまえまだオオシカに蹴られたこと根に持ってんのか?」
「おわっ!?」

 いつのまにか火起こしがナギタの隣でにやついていた。
その火起こしのひと言で、少し不穏がかった重苦しい空気が払拭される。

「う、うるせーよ火起こし。おまえだってオオシカ乗れるようになったのつい最近だろ」
「ふんっ。俺はおまえと違って一回二回蹴られたくらいじゃ懲りないんだよ。それにな、
うちの巫女とか若い奴らはオオシカ乗れるのに大の男が乗れないなんて格好悪いだろ」

 火起こしの返事に今度は俺も乗れる私も乗れると、得意気な幼い声が盛んに混じる。

 顔つきから30歳前後で火起こしと同じ年代だろう。
しかし場に飛び交うオオシカに乗れるという声につまみ出され、次第にナギタは立つ瀬がなくなる。

「ちっ、どいつもこいつもオオシカ乗れるぐらいでいい気になってよ。そんなにオオシカに
乗れんのが偉いのかよ」
「おいおいナギタ。そんなことでいちいち拗ねんなよ」
「拗ねてねーよ!!!」

 火起こしとナギタ。
2人がやりあうたびに笑いや冷やかしの声で広場が盛り上がる。

―― ちょっとうわーって思ったけど、なんだかんだでみんな仲いいみたいだな。

 心の中で安堵の声が漏れる。
そしてうぱ太郎の思ったことを裏付けるように、トリノがくるりと振り返り2人に向かって叫ぶ。

「ナギタも火起こしも頭悪いなあ。もう忘れたの? オオシカじゃなくてウーマっ!!!」
「「……いいだろ別にオオシカで」」
「ウマっ!!!」
「「……はいはい。わかったわかった」」

 幼い子供には敵わないとでも言いたげに、火起こしとナギタ2人揃って肩をすくめた。

―― この村でうまくやっていけるのかな? ……僕。

 まるで奇妙な者たちの姿など目に入らないかのように、何も変わらない朝日の中、朗らかな数々の
笑い声が、いつまでも広場に響いた。

282名無しさん@避難中:2012/11/14(水) 23:34:58 ID:2CpOGd/.0
今日はここまで。

283278:2012/11/14(水) 23:35:48 ID:2CpOGd/.0
以上、よろしくお願いします!

284名無しさん@避難中:2012/11/15(木) 00:15:13 ID:nDE139ws0
代行します

285名無しさん@避難中:2012/11/15(木) 00:18:13 ID:nDE139ws0
終了

286278:2012/11/15(木) 00:26:06 ID:FlF4rBmU0
>>285
確認しました。ありがとうございます!

287名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 19:45:49 ID:qIVrXFJM0
代行という訳じゃないんだけど投下の支援してくれる人居るかい?

288名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:01:58 ID:mHkeOOQY0
何時から?

289名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:14:20 ID:qIVrXFJM0
キター!!!
投下準備はもう出来てる。あと一人いないと代行をお願いすることになりそうだけど。ちなみにマッ缶スレ。

【魔王】ハルトシュラーで創作発表するスレ 3作目
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1283782080/

290名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:17:37 ID:qIVrXFJM0
>>288
ふと思ったけど人少ないし、連投に引っかかるまで投下してから続きの代行をお願いしてもよろしいか?

291名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:26:52 ID:mHkeOOQY0
あいよー

292名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:41:17 ID:qIVrXFJM0
連投キター……。以下からお願いします。名前欄は代行と分かればいいです。

293名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:41:36 ID:qIVrXFJM0
 裏刀のその言葉を最後に、二人の会話は途切れた。
 部屋の中には、ペンが紙を引っ掻く音だけが響いて、その中に時計の音が混じっていた。時折、どちらかが飲み物を飲むと、それらがかき消された。
 昼を回る頃合いで、朝から作業していたのでペンでの作業は終わりそうだった。

 倉刀が向い合せの裏刀にちらりと目をやると、眼差しは真剣で、目つきが鋭いと思っていたが今はもっと鋭く感じた。作業台に向かってずっと斜め下を向いているせいか、ずれた眼鏡を時折手で上げる動作をして、無言で筆を走らせている。
 自分が童顔と言われがちなほうだったが、相方はずいぶんと違う物だな、と見ていたら、つい手が止まっていた。

「……なに見てんだよ」

 裏刀が顏を上げて倉刀を見た。

「あのさぁ……お前その座り方やめてくんね?」

 うんざりした顏で言われて、倉刀は「は?」と間抜けな顔で裏刀を見返して、次いで自分の座り方を自覚した。

「なんでアヒル座りなんだよお前」
「仕方ないだろ。無意識にやってしまうんだ。正座だと脚がしびれるし」
「胡坐でいいだろ」
「それだとパンツが見えてしまうだろ」
「うわ気持ち悪っ!」
「仕方ないだろ!」
「さっさと元に戻してもらえよ」
「出来るならそうしてもらいたいよ……」

 また裏刀がうんざりした顔をして、作業を再開した。
 倉刀が男性→女性への変身をさせられた当初こそ裏刀は大笑いしていたが、最近はこの調子であからさまに嫌な表情を見せるようになってきて、倉刀自身もその反応が嫌になっていた。
 今朝のやり取りでハルトシュラーが見た目の感想を裏刀に聞いてみろと言っていたのを思い出したが、この調子だと聞けるはずがない。見るだけでため息をつかれるのだ。
 何しろ見た目は完全に女性なのだ。元から童顔の顏はいい具合に幼げを残した顏で、声も体つきも言うに及ばず、最近は仕草までそうなって来た。頭の中身も徐々に変化しているのだろう。
 どこかの偉い哲学者が精神など肉体のおもちゃに過ぎないと言っていたが、倉刀は今それを身を持って感じていて、哲学者の発言の前後を失念していたのでその言葉の本来の意味はよく分からなかったが、必要でも無かった。
 それが目につくのか、裏刀は非常に嫌そうな顔をする。

「マジで見た目で腹が立つって、ほんとにあるんだな」

 と言われ、一瞬だけカチンとなるが、なんとなく納得した。
 正座に座り直した倉刀は無言で作業を再開するが、今度は裏刀がちらちら見てくるので、今度は倉刀から問いかけた。

「なに?」
「なぁ、ちょっと聞きたいんだけど」
「なんだよ」
「お前、その姿でずっと生活してる訳だよな?」
「そうだよ」
「当然、風呂とかにも入るんだよな」
「あー嫌だもう喋りたくない。何聞かれるか予想つくからもう嫌」
「だよなぁ」
「どうせ、自分を隅々まで確認したか、とかそういう事だろ」
「そうだ」

294名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:42:33 ID:qIVrXFJM0
「……しないと思う?」
「そーだよなぁ」
「へ、変な事はしてないぞ!」
「聞いてねーよそこは黙ってろ」
「聞きたそうな顔してんだもん」
「聞きたくねーしそんな顏もしてない」
「ほんとかよ」
「……。実は一個だけ確認したい事はある」
「言ってみろ」
「……いいのか?」
「今更だろ」
「よし、お前、童貞だろ」
「余計なお世話だ」
「いやここ重要だから。お前は童貞だ。まだ何も知らんお子様だ」
「うっさいわ」
「そこで問題なのだが、未経験のお前が、今は野郎から女に変身させられてる訳だ」
「あー分かった何言いたいのか分かったなんか分かんないけどすげー聞きたくない」
「今のお前って……処女、なのか?」

 倉刀は答えに窮した。なにしろ答えようがなかったから。予想ではその通りなのだが確かめる術は某鶏が大激怒な展開しかないし、倉刀の頭の中身はまだ男のままなのでやろうとも思わない。
 が、実は倉刀自身も微妙に気になる所であった。

「考察するに……」
「するに?」
「多分その通りだ」
「……そうか」
「なんだよその目。こっち見んな」
「そうか、お前、処女なのか……」
「どうしたんだよ、なんかおかしいぞお前……」
「目の前に処女が居る」
「え、ちょっと何する気だ変なコト考えてるんじゃ」
「……ぅおぇええええええええええ! 気持ち悪ぅううううううううううう!! ゲロゲロォオォオオオ! うおぇああ!! びちゃびちゃびちゃ!」
「えっそれはそれで結構酷くね?」

295名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:42:59 ID:qIVrXFJM0
 
 





       ※






「珍しいね」
「何がだ?」
「ばっちゃんが散歩行こうなんて言うの」
「そうでもないさ」

 ハルトシュラーが美作と並んで歩いていた。
 見上げると、空が赤くなっていて、遥か向こうは闇が迫っていた。寒くなると夜が来るのが早くなる。時間軸も気候もデタラメな世界の狭間だったが、夕方と思えば夕方になる。いや、夕方という場面を望めば、この世界はそれに応えてくれるのだ。

「どこに行くの?」
「さぁな。脚が赴くままに、だ」

 日が落ちて、すっかり気温も下がってくる。
 ハルトシュラーも美作も厚手の冬着になっている。本格的な冬になれば、この世界にも雪が降るかもしれない。

「さて、この辺りかな?」

 ハルトシュラーが歩を止めた。

「どうしたのさこんな往来の途中で」
「まぁ見ていろ」

 ハルトシュラーは先に続く道を眺めていた。
 向こうから人影が近づいてくる。薄暗いので見えづらいが、寒そうに歩いてくる姿はよく知る人物で、向こうから先にハルトシュラーの存在に気づいた。

「師匠」
「ご苦労だったな」

 倉刀だった。今朝受け取った黒いニーハイを履いていたが、スカートの隙間から僅かに覗く太ももが外気にさらされて寒そうだった。

「どうしたんです?」
「出迎え」
「誰の?」
「もちろんお前だ」

296名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:43:18 ID:qIVrXFJM0

 ハルトシュラーは腕組みして倉刀を見上げ、倉刀は両腕で自分の身体を抱えて寒そうにハルトシュラーを見下ろした。
 胸には大きな茶封筒が抱えられていて、どうやら裏刀と二人で行う作業は終わったようだ。

「どうだ? 一日外で働いた気分は?」
「実際には裏刀の家にこもってましたけど」
「もう少し防寒を考えた服を用意せねばならんな」
「ぜひお願いします」
「楽しかったか?」
「いえ全く」
「ふふ。だから、そういう所がつまらんのだ、お前は」
「知ってます」
「だがそういう頑固な所は嫌いではないぞ?」
「そうですか」

 ハルトシュラーは小さな手を差し出した。手を取れと言っている。倉刀はその手を掴んで、ハルトシュラーはずいぶんと冷たい手だな、と一言漏らした。

「さぁ帰るぞ。腹が減った」
「はい」
「夕食は美作に作らせる」
「やめてください死人が出ます」
「死ぬのはお前だけだ」
「もっと嫌です」
「ばっちゃーん私も手つなぐー!」
「む?」

 倉刀の手を引くハルトシュラーを見ていた美作が、残る手を掴んで引っ張った。

「こら引っ張るな」
「早く帰ろ!」
「痛いぞこら! 倉刀なんか言ってやれ!」
「ところで師匠、帰ったら男に戻してくれますか?」
「ダメに決まっている」
「ですよね」

 美作に引っ張られながら、倉刀を引っ張るハルトシュラーは二人の間に挟まれて、三人でおしゃべりしながら帰路に着く。
 帰っても倉刀には雑用が待っている。原稿の仕上作業もある。それが済んで明日の朝になれば、また朝食の準備をするだろう。








     ※

297名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:43:36 ID:qIVrXFJM0






「そこに直れ眼鏡野郎」
「なに怒ってんだよ」
「あぁ?」
「はい座ります。すぐ正座します」

 目の前に立つ鬼の形相の人物は裏刀を震え上がらせるには十分すぎる殺気を纏って、仁王立ちして裏刀に凄みを効かせる。
 足元にビニール袋が置いてあって、中身はジャガイモや豚バラや玉ねぎにニンジン。カレーの材料だろうか。

「よし、貴様に説明する機会を与えよう。せいぜい言い訳するがよい」
「なんの話だよ」
「お黙り」
「さっき説明する機会がどうのって……」
「やかましい」

 なんか分からないがものすごく怒っている。
 今朝、電話で話していた時はこちらの身を心配していてくれたが、今は逆に身の危険を感じて、裏刀は何があったのかとあれこれ考えていた。

「……来なきゃよかった」
「なんで」
「うん、いいの。私来たら困るもんねそりゃそうだよね」
「おいどうした」
「ああ、こんなコトなら家で死んだ姉さん見守ってればよかった。置手紙までしてきたのに」
「死んだ……?」
「ええそうよ。今朝起きてたら姉さん死んでたの」
「お前それなんで言わないの!?」
「言う必要ある?」
「いやいやいや、あるだろ!」
「いいのよ今頃生き返って普通にごろごろしてるだろうし」
「生き返って……!?」
「ええ。あら言ってなかったっけ?」
「ああ、どういう事だか」
「まぁ説明してあげてもいいけど。でも必要ないかな。あなたにはもう関係ないかもしれないもの」
「なくはないだろ」
「じゃ、あなたからお先にどうぞ。存分に取り繕え」
「なんの話だよ」
「ふーん」

298名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:44:17 ID:qIVrXFJM0
 仁王立ちしていた彼女は正座した裏刀の前にしゃがみこんで、顔面を掴んで顏を自分に向けさせ、睨みつけた。
 あ、鬼がいる。
 それが裏刀の素直な感想だった。

「言いたくないなら私が言おうか? いいの?」
「だから何があった!?」
「私が来たのはついさっきだったけど、実はけっこう前から家の前に居たのよ」
「え?」
「だってさ、邪魔したくなかったから。夕方くらい、とは言ってたけど、何時に、とは言わなかったから、つい早く来ちゃって。暗くなり始めの頃には玄関の前に居たりした」
「電話すりゃよかったろ」
「だから邪魔したくなかったの。で、そしたら玄関の向こうで誰かが靴を履いてる音がして」
「音がして?」
「どう考えてもあなたじゃなかった。勘だけど。でもなんかこれはあなたじゃない、って感覚で分かった」
「それで?」
「思わず隠れた。そしたら出てきたの。ええ。フリルの付いたスカート履く黒いニーハイが似合うかわいい女の子が出てきたわ」
「……それかよ」
「なんだその顔はコラ」
「いろいろと凄まじい誤解があるが」
「ふーん。まだ弁明出来ると思ってる?」
「いや、お前が考えている事は解る、だけど、それは間違いだ」
「いやあんな子居たんだね。ええ、おっぱいが上の下くらいの感じで。下の下で悪かったな」
「何言ってんだ」
「前もアンタそんなDVD持ってたな。そんなに無い物を求めるか」
「そこはほっとけ」
「うんうん。夕方にあの子追い出して、そっから来いって事だったんだよね」
「違う。原稿の目途が付いたからだ」
「あらその原稿はどこ?」
「持ってったよ。その黒のニーハイが」
「証拠がないじゃない。ほんとに作画してたの?」
「そうだよ」
「じゃ、あの子誰?」
「倉刀だよ」
「は?」
「だから、あれ倉刀だ」
「……言うに事欠いてそれ? もっとマシな言い訳思いつかない?」
「いやマジだから。知らないの? 今のアイツが変なコトになってるって」
「人を舐めるのもいい加減にしてよ。今こうして怒られてるだけマシと思わない? 別にそのまま帰って二度と連絡しなくても私良かったけど」
「だから誤解だって」
「もういい」

 彼女は裏刀の顏を離して、すっと立ち上がる。
 先ほどまでの鬼の形相はすっかり消え失せ遠くを眺めていたが、その無表情ぶりがさらに怖くて、裏刀は座ったまま後ずさりした。どこからともなく黒い刀が現れて、彼女の手に握られる。

「おいおい何する気だ」
「決まってるじゃない」

 無表情から一転し、彼女はニッコリと素敵な笑顔を浮かべてみせた。

「斬り落とす」










 おわり

299名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:44:37 ID:qIVrXFJM0
↑以上です。お願いします。

300名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:49:13 ID:mHkeOOQY0
誤爆したよ!
了解

301名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 20:58:47 ID:mHkeOOQY0
終了

302名無しさん@避難中:2012/11/19(月) 21:00:04 ID:qIVrXFJM0
確認しました。ありがとう。

303名無しさん@避難中:2013/02/22(金) 14:28:07 ID:Q7gH32Yg0
【依頼に関してのコメントなど】初めてこのスレを利用いたします。お願いします。
 連投規制に引っかかってしまいまして……>>42の続きと終わりのメッセージです。
【スレ名】自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた 第75章
【URL】ttp://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1361022572/l50
【名前欄】そらのいくさ
【メール欄】sage
【本文】↓
「なるほど――小麦の量が減っていますね」
「今は、何処もかしこも戦争でね。むしろお宅の国の常識はずれの注文の量に担当者が即答したほどでして……お聞きしますが、日本国なる国の人口は?」
「前も言ったはずですが、約1億2千万人です」
「いえ、ですからそのような誇張ではなく」
「ですから、誇張ではなく、うちの国は約1億2千万人の人口がいるんですよ」
「……聞きますが、それ、本当に自由民の数ですか? 奴隷とかは数えてませんよね?」
「我が国にそのようなくくりはありません。ありていに言えば国民は全員、市民権を有した立派な自由民だけで構成された国家です」
警官の一人、谷垣はそう怒ったように口を開く。
奴隷のあたりに反論したい気持ちが抑えられなかったのかそれとも純粋に怒っていたのか。
「……ではお聞きしますが、これだけの食料を要求とはどういうことでしょうか? はっきりいって何故自活できないのか……まるで理解が出来ません。それだけの人口があり、自由民? 御伽噺だ」
「あなた方のその懸念も分かります。ですが、人口の話は事実だ。実のところ、自活しようと思えば出来なくはないのです。ただし、それでも1億2千万人全員を養うことは出来ない。かつて、うちのくには増え続ける人口を自活できる範囲に収めようと海外に人を捨ててきたことがあるくらいです」
「捨ててはいない、移民だ、岡部」
「はいはい。とにかくうちの国はそういう国で、今じゃ貿易することで手に入れた金銀財宝で各国の食料を買い捲るってやり方で1億2千万人を養っているんです。というわけで、よほど足元を見た値段じゃない限り払いますから、何とかなりませんか?」
「……事情は一応分かりましたが、無理ですな。そもそも、今は各国何処も戦争でして……むしろあなた方を無駄飯ぐらいとして批判なさる貴族様がたの所領から買い付けるのは……その大変な……手間を必要としまして」
岡部は頭を抱えたい気持ちになる。
(何で、俺ばかり頭を抱えねばならんのだ!)
「まぁ、まぁ、双方疲れたでしょうから、会食などいかがですかな?」
領主の声で商談は一時終了となった。

商談相手の商会の商人は日本側の備品に注目していた。
岡部がしきりに利用していたボールペンや鉛筆。そしてメモ帳。
どれもこれも非常に便利そうで、見たことがない。



終わりです。第1章やたらなげー
そして、リメイク前の無条件降伏演説につながる過程とかを第2章では予定したり……
なんだこの大長編。
最近、なろうとかそう言う場所に進出することを考えてたり……
規制とか…ありますから

そして、石動さんや前スレの新作など、楽しみにしてます。

304名無しさん@避難中:2013/02/22(金) 14:28:44 ID:Q7gH32Yg0
どなたかおりましたらよろしくお願いします。

305名無しさん@避難中:2013/02/22(金) 19:40:42 ID:S.sg9Hio0
いってきます?

306名無しさん@避難中:2013/02/22(金) 19:44:36 ID:S.sg9Hio0
いってきました?

行が長すぎるとエラーが出たので一部改行させていただきました
ご確認ください

307303:2013/02/22(金) 21:12:58 ID:dTxObhK.0
確認しました、ありがとうございます。
エラーが出ましたか……以後気を付けさせていただきます。
今回はありがとうございました。

308名無しさん@避難中:2013/05/01(水) 22:47:15 ID:Ve5iaDRk0
【依頼に関してのコメントなど】
作品投下でなく、駄レスなので・・・
もしもお暇な慈悲深い方がいらっしゃったらで良いです

【スレ名】
都道府県擬人化スレ その3
【URL】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1362583470/
【名前欄】

【メール欄】
sage
【本文】↓
>>28乙です! 相変わらず仕事早いw

世界“文化”遺産なんだね
世界自然遺産だと思ってた・・・どういうわけなんだろう? 日本人の富士山信仰?

しぞーかとなっちゃんで盛り上げていってほしい!
なにげにこの二人の組み合わせが好きなんだよねw

なっちゃん → 張り合おうとアピール必死w お姉さんキャラ演出するもおっちょこちょい
しぞーか  → 頓着せず、でもなっちゃんに優しい。天然ボケなおっとり癒し系

こんなイメージ。そういや、萌えキャラ「ふじタン」はどーした!? 
いつ仕事するか? 今でしょ!!w

309名無しさん@避難中:2013/05/01(水) 22:51:53 ID:grePhgxg0
いてくる

310名無しさん@避難中:2013/05/01(水) 22:52:37 ID:grePhgxg0
いてきた

311名無しさん@避難中:2013/05/01(水) 23:01:10 ID:Ve5iaDRk0
ありがとうございます!
ていうか、こんなくだらないレスでお手をわずらわせて申し訳なかったです
すみませんでした

312名無しさん@避難中:2013/05/05(日) 00:12:16 ID:Dh51y1.o0
紀勢食らってた。おねがいしますー


【スレ名】
都道府県擬人化スレ その3
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1362583470/
【メール欄】
sage
【本文】↓

甲駿が沸き立つ一方かなこは鎌倉が却下されてぐぬぬってなってる・・・のかしら。

>>31
なにげにお茶生産量ランキングになってるっていう。
しかしかごしまのAAは浮いてるなぁw


村上駅に実際にあるらしいですわ。
ttp://download4.getuploader.com/g/sousaku_2/399/0505.jpg

313名無しさん@避難中:2013/05/05(日) 04:03:18 ID:VsmmnKd.0
いてきた

314名無しさん@避難中:2013/05/06(月) 00:32:43 ID:I64Q9f1Q0
ありがとー

315名無しさん@避難中:2013/05/06(月) 04:25:42 ID:Wu/u5MFs0
【依頼に関してのコメントなど】
またも駄レスです スレの賑やかしとして……

age sage については、ようわかりません
お暇で慈悲深いブッダのような方がいらしたら……
単レスなので、無視でも全然OKです

【スレ名】
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2

【URL】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282057444/
【名前欄】

【メール欄】
あえて空欄で!

【本文】↓
>>142
二次創作……?
と思ったけど、とりまググってもそれらしいものは見当たらない
オリジナル作品かな?


文章は読みやすい、キャラ構成もなかなかにそそるものがあった
続きを書いてくれたらいいのに!

316名無しさん@避難中:2013/05/06(月) 09:21:04 ID:RZReMwC60
いてきた

317名無しさん@避難中:2013/05/06(月) 11:52:47 ID:Wu/u5MFs0
ありがとうございます!

318名無しさん@避難中:2013/05/11(土) 03:50:05 ID:A58XTj.Y0
NGワードが出たんで、テスト
クリスマス

319名無しさん@避難中:2013/05/16(木) 00:57:42 ID:x53oUoWM0
【依頼に関してのコメントなど】
ホントくだらないんで、もしお暇かつ心の広い方がいらっしゃれば……

【スレ名】
【没ネタ】未完成作品の墓場【殴りがき】 Part2

【URL】
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282057444/l50

【名前欄】
(無しで)

【メール欄】
代行して下さる方にお任せします。

【本文】
昔の児童用特撮本みたいにしようと思ったんだけど、そういう塗り方時間かかるし、
グズグズしてたら完全に時宜を逃してしまったので没に。
http://dl6.getuploader.com/g/sousaku_2/421/rks.jpg
オレ純粋な絵そのもののセンスや技術は酷いもんだから、 この手のネタで時宜外しちゃうとどーしようもないわけよ。

上のと一連として一緒に投下しようと考えてたもの。
今回の投下のためにわざわざ描いた。没ネタの描きかけのために新しく描きかけを描く俺。なにをやっているのか。
http://dl6.getuploader.com/g/sousaku_2/422/rkss.jpg

320名無しさん@避難中:2013/05/16(木) 22:40:18 ID:Ggfs0cg60
いってくる


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