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レイ「…この服を着れば良いんですね?碇司令」

1以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/07(金) 22:28:27 ID:VJZT4XxE
ゲンドウ「ああ、そうだレイ。…このウィッグとカラコンも忘れるな」

レイ「はい」

レイ「着替えました、碇司令。…これで良いですか?」(茶髪黒瞳白衣姿)

ゲンドウ「…!そこにいたのかユイ…」ガタッ

レイ「?」

2以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/08(土) 14:44:43 ID:EdloP6VE
レイ「碇司令」

ゲンドウ「レイ、その格好でいる時は私のことを″あなた″と呼びたまえ。口調も例えば、そうだシンジや弐号機パイロットと話している時のような口調で話すのだ」

レイ「…はい分かり…っ、分かったわあなた」

ゲンドウ「それで良い、さあ食事だ」

レイ「…ええ」

レイ(何故碇司令はこんな命令を私に?…分からない)

〜食事中〜
レイ「…」

ゲンドウ「…」

レイ「…いか、あなた…」

ゲンドウ「なんだ」

レイ「それ、美味しい?」

ゲンドウ「ああ」

レイ「…」

ゲンドウ「…」

3以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/08(土) 15:42:15 ID:EdloP6VE
レイ「…」

ゲンドウ「…」

レイ「…あなた」

ゲンドウ「…どうした」

レイ「碇君とは、食事しないの…?」

ゲンドウ「…」ピクッ

レイ「?」

ゲンドウ「…碇君ではない。…シンジと呼ぶんだ」

レイ「どうして?…それは、命令?」

ゲンドウ「ああそうだ、命令だ。その格好の時はシンジのことは碇君ではなくシンジと呼べ」

レイ「…」

レイ「シンジ…」

レイ(何だか変な感じ。胸の奥が落ち着かない…)

4以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/08(土) 15:46:07 ID:EdloP6VE
ゲンドウ「ユイ…」

レイ「…」ガタッ

ゲンドウ「待て、何処へ行く…!?」

レイ「食事、終わったので帰るわ…」

ゲンドウ「待て、その格好で外に出ては…!」

レイ「さよなら」スタスタ

ゲンドウ「ユイ!待て、待つんだ!ユイ!」

レイ「失礼します」

ゲンドウ「ユイ!待て!レイ!」

5以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/08(土) 15:53:29 ID:EdloP6VE
リツコ「…!」ビクッ

リツコ(か、彼女…何故、彼女が…)

ミサト「リツコ?どしたの?…彼女!」

ミサト「…まさかね。彼女がここにいるわけないもの。あたしたち、疲れてんのよ。さ、コーヒーでも飲んでちょっち休憩でもしましょ」

ヒソヒソ ザワザワ

レイ(…見られてる?何故?私がこんな格好をしているから?)ドンッ

シンジ「わっ」

レイ「ごめんなさい碇君」

シンジ「良いんだよ、綾波。それより怪我は…」

シンジ「…かあ、さん…?」

レイ「なに…?」

6以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/08(土) 15:58:41 ID:EdloP6VE
シンジ「…あ、ああいや。なんでもないよ…」

レイ「そう」

シンジ「…気を悪くしたらごめん。綾波が母さんに似てる気がして…」

レイ「私は碇君の母親ではないわ」

シンジ「うん。知ってるよ。…でも、なんとなく…その白衣姿で黒髪の綾波が記憶の中の母さんに…似てる気がして…」

レイ「そう」

7以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 10:37:47 ID:p7/55RDs
シンジ「…失礼、だよね。同い年の女の子に母さんに似てるだなんて…」

レイ「良い。別に…気にしてない」

シンジ「そ、そっか…なら良かった」

シンジ(綾波との会話って…元々続かないし緊張するけど…今は母さんに似てて…違う意味で緊張する…)

レイ「…」

シンジ「…」

シンジ(沈黙が気まずい…そういえば、綾波なんでこんな格好してるんだろ…聞いたら失礼かな…)

シンジ(…いやでも、こうやって沈黙が続くよりは)

シンジ「…あ、あのさ!なんで綾波…」

アスカ「あーっ!こんなところにいた!!もうっ、探したのよシンジ!」

シンジ「ア、アスカ…」

アスカ「さぁ、早く帰るわよ!…ん?シンジ、誰よこの人」

レイ「私。私よセカンド」

アスカ「その声、その喋り方…ま、まさか…あんたファースト!?」

レイ「ええ」

8以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 10:45:04 ID:p7/55RDs
アスカ「あんた、なんだってそんなカッコしてんのよ?髪色も瞳の色さえ違うじゃない」

レイ「…それは言えない」

アスカ「はぁ?」

レイ(『私がお前にその服を着せたことは誰にも言ってはならぬぞ』…あの人はそう言ったもの)

シンジ「綾波がその格好をしてるのは…なにか訳があるからなの?」

レイ「…言えない」

アスカ「まさか、それがあんたの本当の姿とか言わないでしょうね?」

レイ「それは違うわ」

アスカ「じゃあ、なんなのよ?ああん!?」

シンジ「や、やめなよアスカ…」

アスカ「だってここまで内緒にされちゃ、気になるじゃない」

レイ「気にしないでちょうだい」

アスカ「…にしても、そうしてると本当に別人みたいね」

レイ「そう」

9以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 10:52:04 ID:p7/55RDs
シンジ「…別人ていうか、母さんに似てる気がするんだよね」

アスカ「母さん?」

シンジ「うん。僕の母さん」

アスカ「…そういえば、このファーストあんたにちょっと似てるかも」

シンジ「え」

アスカ「そうしてるとあんた達まるで兄妹みたいよ?」

レイ「…私と碇君は兄妹じゃない」

アスカ「みたい、って話をしてんのよ」

シンジ「…!」バッ

アスカ「ちょっとシンジ!?いきなりどうしたのよ?そんな柱に隠れちゃってさ」

シンジ「…だって、あれ…」ユビサシ

アスカ「あ、あれ碇司令じゃない!」

10以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 10:59:53 ID:p7/55RDs
ゲンドウ「レイ、ここにいたんだな」

レイ「はい」

アスカ「」サッ

シンジ「なんでアスカまでこっち来るんだよ?」

アスカ「別に良いじゃない!なんか面白くなりそうだしっ」

シンジ「お、面白くなりそうって…」

ゲンドウ「服を忘れていったな。届けにきたぞ」

アスカ「あれ、ファーストのいつもの制服じゃない?」ヒソヒソ

シンジ「…な、なんで父さんが」

レイ「…ありがとうございます」

ゲンドウ「そうだ。もうその服は脱いで良いぞ」

レイ「…はい」

アスカ「今ナチュラルにファーストがこんな格好した理由が暴かれた気が…」

シンジ「…と、父さんが着せたの…?」

11以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 11:09:46 ID:p7/55RDs
ゲンドウ「…というかだな、私と二人きりの時以外はその服は着ないようにしたまえ」

レイ「…はい」

シンジ「やっぱり父さんが着せたんだ…」

レイ「…碇君。いつ戻ってきたの」

ゲンドウ「…シンジ、いつからそこに…」

シンジ「父さんが綾波にその格好するように言ったの?」

ゲンドウ「…」

シンジ「答えてよ。父さんが綾波にその格好するように言ったの?母さんそっくりの格好を」

アスカ「自分の亡くなった妻にそっくりな格好を部下に、それも息子と同い年の女の子に強要させるなんてサイッテー!気持ち悪ぅい!!」

ゲンドウ「私は別に、強要などは…」

12以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 11:14:03 ID:p7/55RDs
アスカ「強要でしょ!ファーストが大人しいのを良いことにっ!」

ゲンドウ「…レイが白衣を着てみたいというからだな」

シンジ「綾波!そんなこと言ったの?」

レイ「言ってないわ…」

アスカ「ほーら見なさい!言ってないって言ってるわよ?」

ゲンドウ「…レイ、恥ずかしいからと嘘はいけないぞ」

レイ「…」

シンジ「父さん!」

13以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 11:22:06 ID:p7/55RDs
アスカ「ファースト!ほんとのこと話しなさい!あたし達はあんたの話を信じるわ!」

レイ「…」

ゲンドウ「今の話が本当の話だ」

シンジ「父さんは黙っててよ!」

レイ「この格好をするように言ったのは碇司令。そしてこの格好をしている時は碇司令を″あなた″、碇君を″シンジ″と呼ぶように言われたわ。話し方は碇君やセカンドと話している時のような話し方で話すようにとも」

アスカ「思いっきり変態じゃない!」


ゲンドウ「………………」

シンジ「父さん!父さんは変態だよ!最低だよ!母さんと綾波を重ね合わせて、そんなことまで命令するなんて!!」

ゲンドウ「…シンジ」

シンジ「ち、近付かないでよ!」

14以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/09(日) 11:27:36 ID:p7/55RDs
ゲンドウ「シンジ」

シンジ「父さん…それ以上僕に近付いたら前歯全部折ってやるから!」

ゲンドウ「…」

シンジ「そ、そのうち僕にも女装しろとか言い出すんでしょ!」

ゲンドウ「…それは冬月だ」

アスカ「きゃー!!最低!!組織のツートップが揃いも揃って変態なんて!終わりだわ…」

15以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/19(水) 19:47:04 ID:9lYCTYGk
ゲンドウ「…いやそんなことは」

シンジ「もう良いよ言い訳しなくて!言い訳すればする程父さんが変態だと言う事実が浮き彫りになってくるよ!」

ゲンドウ「…」

シンジ「自分の父親が変態なんて…情けなくて涙が出てきそうだよ!」

ゲンドウ「…な、泣くなシンジ」

アスカ「誰のせいだと思ってんのよ?」

シンジ「綾波、本当にごめんねうちの変態が…」

レイ「別に…気にしてないから」

シンジ「そっか。…綾波って優しいんだね」

アスカ「ほんとよね。あたしなら顔面殴ってるわ」

シンジ「アスカらしいや…」

レイ「…セカンド、本当に顔面だけで済むの」

アスカ「なっ!?人を狂暴扱いしないでよっ!」

シンジ「あはは」

16以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/19(水) 19:51:41 ID:9lYCTYGk
ゲンドウ「おい…」

アスカ「何笑ってんのよシンジ!」

シンジ「や、アスカなら顔面だけで済まないかもなって思って…」

アスカ「あ、あんたまで!」

レイ「…クスッ」

シンジ「綾波…」

アスカ「あたしあんたの笑顔なんて初めて見たわよ…」

レイ「何でかしら…心が温かくなったの」

シンジ「嬉しいってことだよ、それ」

ゲンドウ「…おーいシンジ…」

レイ「これが…嬉しい」

17以下、名無しが深夜にお送りします:2022/10/19(水) 19:55:30 ID:9lYCTYGk
アスカ「あんた、笑ってる方が良いわよ。可愛いわ」

レイ「…ありがと」

ゲンドウ「…おーい」

シンジ「なんだよ、父さん」

アスカ「まだなんか用なの!?」

レイ「…」サッ

18以下、名無しが深夜にお送りします:2023/01/26(木) 23:36:53 ID:4/MVtfRw
期待


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