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縁壱「遅れて申し訳ございません、兄上。…え? 姉上?」
1
:
1
:2021/08/21(土) 10:10:51 ID:5WdVjFTs
アホエロ。
縁壱×姉上。姉上の一人称。
途中からの女体化ではなく、もともと女。
巨クリのせいで生まれた時に男だと誤認され、跡継ぎにされてしまった姉上の話。
姉上自身、思春期がくるまで自分が男だと信じていた設定。
姉上の身体はふたなりではなく、完全に女でおちちたわわ。
ただし、クリトリスがこどもちんちんぐらいある。
要は、エロマンガによくあるアレ。
巨クリと長クリの違いがよくわからん。ググってくれ。
久しぶりすぎて、会話文だけで書くやり方忘れた。
ゆるく更新。
だらだら書いてく。
92
:
1
:2021/08/29(日) 21:03:20 ID:Em11gPg6
「腿で締めてください。ええ、そうです。上手ですよ…」
最初は驚いたが、意図がわかると、私は懸命に内腿に力を込めた。
女陰(ほと)の表面の媚肉も充分すぎるほど敏感になっていた。さらに、通過する度
に亀頭と肉芽が接触して擦れ、雁の段差で肉芽が弾かれる。
「あんっ…、ひゃ…、う…、あ…は…、ああ…」
腰を打ち付けることはせず、しかし素早い律動で股の間を犯される。
「あ、やぁっ!」
同時に、両の乳首をつままれてくりくりと刺激された。上体を支えていた腕から力が
抜け、顔が布団に突っ伏す。
「あんっ!」
尻たぶを軽く叩かれ、背が仰け反る。
「ひゃっ…! う…!」
もう一度叩かれ、きゅっと腿に力を入れ直した。少しでも気を取られると、力が緩ん
でしまう。
93
:
1
:2021/08/29(日) 21:04:11 ID:Em11gPg6
私は脚の間に手を伸ばした。男根の先端が顔をのぞかせるたびにぬるぬるのそれを握
り、肉芽との摩擦を大きくする。それから、縁壱から教わった手技どおりに敏感な雁
首を刺激した。
「姉…上…、それは気持ちよすぎます…」
上擦る縁壱の声。余裕のないそれがたまらなく嬉しい。
「縁い…ち…、あ…あ…、あ、あ、あ…」
限界が近いのか、動きが激しくなっていく。弾かれる肉芽の刺激で、私も昇り詰めて
いった。
「あ、いい…! イク…、縁壱…、イク…!」
「姉上、一緒に…!」
「! い…、ああああっ!」
達した瞬間は、むしろ腿がぎゅっと締まった。縁壱が私の手の中で射精した。
熱く粘る精が迸るのをこぼさないように手で受け止めた。
94
:
1
:2021/08/29(日) 21:04:39 ID:Em11gPg6
それから、力が抜けて布団に突っ伏した。蕩けた思考の片隅で、開いた脚の間で湯気
を立てた女陰(ほと)がひくひくとわなないている様を見られてしまっているだろう
と思いながら。
「ん…、ん…」
精液の絡んだ指先をしゃぶった。濃いところは喉に引っかかって一度には飲めないの
で、少しずつ口に入れて唾液と混ぜて飲み込もうとした。
「姉上、あなたという人は、どこで男を煽る媚態を覚えてきたのです?」
そんなつもりはなかったのに、縁壱に腰を引き起こされた。また女陰(ほと)に男根
をすり付けられ、私は脚を閉じた。
それから、何度も何度も、お互いため込んでいた熱を吐き出し絞り尽くした。
(続)
95
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/08/29(日) 21:05:17 ID:Em11gPg6
今回はここまで。
あと2回で終わる。
96
:
1
:2021/08/31(火) 18:59:55 ID:AXOzmq/c
投下する。
97
:
1
:2021/08/31(火) 19:00:26 ID:AXOzmq/c
季節がふたつ過ぎた頃、私は玉のような男の双子を産んだ。
どちらも縁壱そっくりで、同じ場所に似たような痣があった。
産婆が慣れた手つきで産湯に入れ、おくるみに大事に包んでくれた我が子を見て、縁壱
は何度も私に感謝し、たいそう喜んだ。赤子をその腕に抱き締めると急に静かになり、
無言ではらはらと涙を流した。
深くは訊くまい、と私は思った。
双子ともに幸い丈夫で病気もせず、小さい時の縁壱のように大人しかった。気構えてい
たのに、拍子抜けするぐらい赤子の世話は楽だった。「もっと手をかけたいのに」と独
りごちたのを、訪ねてきて色々教えてくれる奥方と女中頭に聞かれ、「男の子は動き出
してからが大変よ」などと脅かされたりした。
そうして、子煩悩で世話好きな縁壱とともに、のどやかな日々はあたたかく過ぎていっ
た。
98
:
1
:2021/08/31(火) 19:00:55 ID:AXOzmq/c
出産から一ヶ月余りを過ぎた頃、寝所の襖を細く開け、今夜だけ隣の部屋に寝かせた子
供たちがよく眠っているのを確かめた。
安らかな呼吸を繰り返す無垢な寝顔を眺めていると、あの子たちとそっくりだった縁壱
を生まれた時に殺すつもりだった父の気持ちは到底理解できなかった。また、人形のよ
うに大人しかった母がそのことに怒り狂った気持ちがよくわかった。
大事に育てようと誓った。
襖を閉め、向き直る。延べた布団の上に座る縁壱に近づく。
「よく眠っている」
「姉上のおかげです。子らが健やかで、本当に元気なのは」
そういって縁壱は、立っている私を抱き寄せ、腹部に頬を押し当てた。
「ずっと抱きたくて焦がれていましたが、今宵は無茶はいたしません。子を産む試練に
耐え、これからは子を育てていく尊い身体ですから」
「大げさな。お前は私を崇めすぎだ」
「決して大げさではありません。姉上は私の望む物を全て与えてくれました」
99
:
1
:2021/08/31(火) 19:01:17 ID:AXOzmq/c
そして、私を見上げ、
「何でもいたします。姉上の悦いように」
まっすぐにこちらを見つめる目が気恥ずかしくて、視線をそらした。
「願いを聞いてくれるなら、今夜はただの女に堕としてくれ…」
潜めた声で希望を伝え、片手を縁壱の頬に添えた。
「待ち焦がれていたのは私も同じだ。無茶を…してくれてかまわない」
縁壱はすっと立ち上がり、顎を取って私を上向かせ、覆いかぶさるように口付けを落と
した。大きな男の肉体に包み込まれて母としての意識が脆く去り、女としての自分が目
覚めていく。
縁壱が軽く呼吸を乱しながら、首筋に舌を這わせていく。肌が馴染んで触れ合った箇所
同士がもう離れがたい。
逞しい男の腕の中で私も身体を火照らせ、広い背中に腕を回して存在を確かめた。縁壱
が生きていてくれてよかったと心から思った。
再度舌を絡めながら私の帯を解き、肩を抜いて単衣を床に落とした。がっしりとした腕
が腰を抱いて支え、無骨で太い指が女陰(ほと)に忍び込んでくる。
100
:
1
:2021/08/31(火) 19:01:46 ID:AXOzmq/c
私も縁壱の帯を解いて、単衣の前を開いた。上向いた男根が熱く下腹部を叩く。焦る指
の動きでぐずぐずに蕩かされ広げられる膣が、期待でますます濡れ、しとどに溢れる愛
液が足首まで垂れた。
押し当てた乳房の頂も硬く勃ち、白く半透明の母乳が滲んで互いの間を濡らす。
縁壱が指を抜き、腰を落としてそのまま布団の上に座り、私の腕を引いて胡座の上に腰
を下ろすよう促す。
私は自ら手を添え、男根の先端を充血した媚肉に押し当てた。
待ちかねていた雄を迎え入れる。侵入してくるそれは、すぐに甘い快感を呼び起こした。
中程までは簡単に入った。そのまま重みによってより深く受け入れようとした。くらく
らと酔うような心地だった。
「…ひぅっ!」
ところが、突然、奥にぴり…とした刺激が走った。とっさに縁壱の頭を胸に抱え込み、
それを支えに腰を浮かす。
101
:
1
:2021/08/31(火) 19:02:42 ID:AXOzmq/c
「わぷっ?!」
奥の異常に驚き、思わず縁壱の顔に胸を押しつけてしまった。母乳を出すためにふた回
りも大きくなった乳房に埋まった縁壱に、乳首を口に含まれ、じゅっ、と強く吸われた。
「あんっ?!」
はしたない声をあげてしまう。縁壱は私にかまわず乳首に吸いついたままで、口の中に
母乳が溜まると、ごくりと飲み下した。
「どうしたのですか、姉上? 痛いのですか?」
白い乳で濡れた顔が、胸の谷間から私を見上げてくる。
「痛いわけではない。奥が…おかしいのだ…」
「ああ、これは…」
言いながら、軽く数度小突いてきた。
「やっ! いやっ、乱暴にしないでくれ…」
縁壱はすぐに止めてくれた。
「私の形をすっかり忘れておいでで」
そんなことがあるのか、と思ううち、ゆっくり後ろに押し倒された。
102
:
1
:2021/08/31(火) 19:03:10 ID:AXOzmq/c
「あ…」
「荒療治ですが、無茶をしてもいいと許しをいただいてますので」
息を弾ませた縁壱に膝裏に手を添えられて、脚を大きく開かされる。奥のあたりを数
度、小刻みに強く突かれた。
「あ…、あ…、ひ…ぃ…! あぁ!」
ごりごりと硬い男根が、閉じていた大事な場所を暴いていく。
「だ、駄目…、んあ…、ああっ! ふ…、ああっ!」
ずぐ…、とこじ開けられる音が、体内で響いた気がした。
「やっ、ああぁっ!」
子宮の入り口に先端が届いた。こりこりした入り口を小突かれ、肉襞がいやらしく男根
に絡みついていく。まるで、欠けていた物が埋まるのを喜んでいるようだった。
「もう大丈夫のようですね」
内壁の淫らな変化が縁壱にも伝わったのか、容赦のない突きが始まった。
「あぁっ! あぁっ! ん、あっ! ひ、…ん、ああっ!」
さほど時間がかからず、互いに溜め込んでいた熱はすぐに放出された。
103
:
1
:2021/08/31(火) 19:03:37 ID:AXOzmq/c
久しぶりの中での絶頂にのたうつ身体に、大量の精が注ぎ込まれる。
「あぅ…、ひ、あ…、待て…、待って…、縁壱! やあっ!」
余韻を味わう間も許してくれなかった。激しく出し入れされ、さきほど注ぎ込まれた精
が、白く泡立って繋がった部分から漏れる。
「お願…、もっと…、ゆっく…り…、あ…、い、やああぁっ!」
二度目も、縁壱とともにすぐに達してしまった。
「あ、あ…、ん…」
溢れる雄の粘液が内側を撫で回していく。懐かしいその感触を心ゆくまで味わった。
隙間なく抱き合って少し落ち着いた頃、
「子を産むと具合が良くなるというのは、本当なのですね」
縁壱が満足げなため息をつきながら呟いた。
久方ぶりの子種を浴びて喜んでいる子宮と内壁が、きゅんと締まった。生殖の本能に突
き動かされ、さらに縁壱から搾り取ろうとする淫らな動きを始める。それを悟られるの
が恥ずかしく、身を離して男根を抜いた。熱い精液が外に溢れ、内股を伝い落ち、布団
を汚していく。
104
:
1
:2021/08/31(火) 19:04:10 ID:AXOzmq/c
縁壱が怪訝そうな顔をする。
「またすぐにできたら、困る。その…、次も丈夫な子が産まれるとは限らないのだし…」
私は歯切れ悪く弁解した。抜いた途端に肉襞が淋しがり、男根を追いかけ収縮していく。
もっと子種が欲しいと叫んでいるようで、恥ずかしかった。
「何より…、身籠もっている間ずっと、満足にお前と目合えないというのが…」
これは本心だった。子を腹の中で育んでいる最中に、何度縁壱の股間の辺りを物欲しげ
に見つめてしまったことか。すぐに目をそらしはしたものの、きっと気付かれていただ
ろう。
「もう中に出してしまいましたが」
「そうすぐには孕まない…、と思う」
言いながら、下腹を軽くさする。乳が出ている間はできにくいと聞いた。
「そうですか。では…」
縁壱が、つぷ…、と中に指を入れ、敏感な部分を探り当てる。
105
:
1
:2021/08/31(火) 19:04:38 ID:AXOzmq/c
「ん…っ! あっ! あ、はぁ…っ! あああぁっ!」
そこばかりを擦られ、軽く叩かれ、ぶしゃっ、と透明な体液が噴き出す。漏らしたのか
と思ったが、これが潮吹きというものだと後から知った。
それを淡々と事務的に続けられ、何度も立て続けに達かせられた。
自分ばかりが発情した獣のような痴態を晒しているようで、激しい羞恥にさいなまれた。
「なんで、あ…、私…ばかり…。怒ったのか…?」
「怒ってなどいません」
「お前も気持ちよくなってくれ…。頼むから…入れて…」
懇願したが、返事はなかった。器用に、指の愛撫のみで私を達かせ続ける。
久しぶりの目合いに水を差してしまったことに機嫌を損ねたのか?
そう考えている間にも、身体はどんどん絶頂を迎える。腰から下の感覚は、もう快感し
かなかった。縁壱の意図が読めなかった。
「そろそろよろしいでしょうか」
やっと縁壱が指を抜いて、待ちかねた男根をくれた。ぐぶりと膣肉を押し分けて、硬い
それが入ってくる。
106
:
1
:2021/08/31(火) 19:05:03 ID:AXOzmq/c
けれど、縁壱は動かず、
「女陰(ほと)がここまで緩くなれば、もう大丈夫ですね」
そう言って、後ろに指を忍ばせた。私はやっと意図を理解し、身体から血の気が引いた。
「ああ、逃げないでください」
逃げようとしても無理に決まっていた。身の内深くに楔を打ち込まれているようなもの
なのだから。それでも、抵抗せずにはいられなかった。
「大丈夫、大丈夫ですから。怖がらず、力を抜いていてください」
まるで小さな童をあやすように、空いた手で背を撫で、あくまで優しい声をかけてくる。
その声音と、これから私の身に起こるだろう予測との隔たりが激しく、恐怖でうなじが
そそけだった。
縁壱の太い指に強く押され、愛液と精液にまみれているそこは、簡単に指を受け入れた。
「う、あぁっ!」
思わず、叫んだ。実際の感覚よりも、精神的な衝撃のほうが大きかった。縁壱の身体に
しがみついて、ぶるぶると身体を震わせた。
107
:
1
:2021/08/31(火) 19:05:30 ID:AXOzmq/c
おかまいなしに指が増えていき、後ろをこじ開けていく。薄い壁をはさんで、指と男根
が触れ合うのを感じる。丁寧に広げられる長い時間、涙を滲ませ荒い息を吐きながら、
ひたすらに耐えた。
「姉上…、入れますよ」
縁壱が、しがみついていた私の身体を布団に押さえつけ、膣から抜いて、間髪入れず、
ぬらぬらした男根を後ろの穴に打ち込んできた。
大きな物が、ずるん、と一気に入ってくる。
「…! いや、やあっ! ん…、ふ…、く…、あぁっ!」
「すごい…ですね…。どこまでも入っていって…」
ぐいぐいと押しつけられるままに、指よりも奥へ、どんどん男根が侵入してくる。
「根元まで入ってしまいました。思ったとおり、ちょうど良い締まり具合です」
血の気が引いた身体に、一気に熱が戻ってくる。
「嫌ぁ…っ! 苦し…っ!」
呻く私に、縁壱は軽く口づけを落とした。
「やだ、苦しい…、やだ…、抜い…っ、抜いてくれ…!」
108
:
1
:2021/08/31(火) 19:06:00 ID:AXOzmq/c
指どころではない大きさと太さに陵辱され、ぼろぼろ涙を流した。指の届かなかった奥
を拡張してくる質量におののく。
「お望み通り、しばらく子を作らないならば、こちらも使えるようにしておきませんと」
縁壱はそう言って、私の腹を優しく撫でた。
「私たちは双子でしたし、子たちも双子で、姉上は双子腹かもしれないですね。毎回双
子を孕んで大きなお腹を抱えるのは大変でしょう」
顔中に口付けを降らせてくる。
「子供は好きですが、私も姉上に何度も子を産む負担をかけるのはしのびないので」
思いやりに満ちたことを口にするが、その実、欲望むき出しの眼がこちらを視ていた。
「ちゃんと日を数えて、孕みそう日はこちらを使わせていただきます」
「いやっ、いやあっ! ひど…い…、う、あぁ、あう…!」
こんなことは望んでいない。
縁壱になら何をされてもいいと思っていたが、この羞恥と苦しさはとても耐えられそう
になかった。
「姉上の泣き顔はすごく可愛いですね。前にも言った気がしますが、本当に…、腰が止
まらなくなってしまいます」
109
:
1
:2021/08/31(火) 19:06:38 ID:AXOzmq/c
目を細め、穏やかに笑う。だが、その眼には、やはり猛る欲望が宿っていた。
どれだけ懇願しても受け入れてはくれない。無慈悲な現実に絶望した。
確かに「堕としてくれ」と口にしたのは自分だが、ここまでされるとは思っていなかっ
た。
縁壱は優しい。いつも私を気遣ってくれる。その優しさ故に、解放された雄の情欲を甘
く見ていた。
後ろを突きながら、膣の中にも指を入れられた。さっきのように敏感な所を擦られ、さ
らに親指で肉芽を嬲られる刺激も追加された。
「ひっ! あああぁぁっ!」
身体が跳ね上がり、男根が抜けそうになる腰を押さえつけられる。
「は…、苦し…い…。気が…狂う…。止めてくれ…」
びくん、びくん、と大きく痙攣し、噴いた潮を撒き散らす。あられもなく浅ましい姿を
さらしてしまう。
「おかし…くなる…、身体がおかし…なるから、もう…!」
肉芽を軽く押しつぶされる。なぜか乳首から母乳が漏れた。
110
:
1
:2021/08/31(火) 19:07:40 ID:AXOzmq/c
「ああ、う…あぁ…、駄目…、駄目ぇ…」
無駄とわかっていても、せめて内壁と肉芽をいじる手を遠ざけようと手首を掴む。中を
ぐりっと強めに抉られた。
「止めて! 止めて…! 嫌…! 嫌! いやああああぁっ! いっ、ひぃっ!」
また大きな波に襲われ、びくん!と身体が跳ねて痙攣する。
同時に、粘つく精液を中にぶつけられた気がした。が、朦朧とした頭では定かではなか
った。ずっと絶頂している状態だった。
それから、縁壱が満足するまで幾度も後ろに出された。白い精が奥深くをどろどろに浸
していく。
あられもない格好で泣き叫んで、「止めて」と乞い願って、それでも止まらなかった。
111
:
1
:2021/08/31(火) 19:08:07 ID:AXOzmq/c
何度も潮を噴き、乳房を鷲掴まれて母乳が噴き出、涙、汗、愛液、唾液、精液、延べた
布団があらゆる体液を吸っていく。
赤子が泣いてくれれば子煩悩な縁壱は止めてくれる。藁にも縋る想いだった。
涙で歪んだ視界の中、隣の部屋へ続く襖に向け、無意識に救いを求めて手を伸ばした。
しかし、残酷なことに私の叫びが届かないほどぐっすり眠っているらしく、朝まで泣き
声が聞こえることはなかった。
※ ※
112
:
1
:2021/08/31(火) 19:08:59 ID:AXOzmq/c
どれほど時間が過ぎたのか、身体は汗みずくになり、いつしか私は涸れた喉で甘い声を
上げるようになっていた。
「あ、ふ、あぅ、ああ…、ん、ん…」
局部ばかりを刺激され、嵐のように抱かれた後、今度は全身を包み込まれるように愛撫
されていた。
ひどい、怖いなどの思いは、強い本能によって、些末な感情として押しのけられていた。
再び縁壱の子を宿したいという本能に。
朦朧とした意識の中、力強く逞しい縁壱の肉体を見上げ、こんな男はどこにもいない、
という考えが頭に浮かぶ。
はやく次の子を孕みたい。なりふりかまわずそう思う。とても苦しかった陣痛の記憶さ
え、遠くに霞む。
「縁壱…」
この上なく優秀なこの雄に全てを任せてしまいたかった。そうすれば、どれほど楽で幸
せだろう。
同時に、ぐずぐずにとけた頭の片隅で、そういうわけにもいかない、と淋しく思った。
113
:
1
:2021/08/31(火) 19:09:41 ID:AXOzmq/c
なぜ双子の姉弟などに生まれてしまったのか。血の近さを恨んだ。母の腹の中で同じ羊
水に浸った弟に抱かれている現状を、人としての理性が否定する。
「姉上…」
こちらを気遣う声。縁壱が何かを察したのか、抱き締めてくれた。その腕は、あまりに
あたたかかった。互いに汗と体液塗れのぬめった身体が触れ合い、ふわふわとぬるい液
体に浸かり浮いているような心地にほっとする。
なのに、荒淫で疲れ切ったはずの身体に淫らな波が起こり、先ほど生じたわずかばかり
の理性が霧消する。
縁壱の首に腕を回し、顔を引き寄せ口付けた。
「姉上…」
嬉しそうな声。男根が私の中で再び大きくなる。
そうして、ひと晩かけて私の心も肉体も完全に堕とされてしまった。
(続)
114
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/08/31(火) 19:10:07 ID:AXOzmq/c
今回はここまで。
次回、最終回。
115
:
1
:2021/09/02(木) 20:04:07 ID:TSfvhTlA
投下する。
116
:
1
:2021/09/02(木) 20:05:03 ID:TSfvhTlA
あれから、また子が欲しいと縁壱に何度か訴えたが、逆にたしなめられてしまった。
また双子が生まれ、四人もの子を抱えて、もし私がいなくなったらどうするのです、と。
いくら縁壱が強いといっても、鬼狩りは常に命の危険と隣り合わせの生業だ。
縁壱はこの件では頑なだった。
血の近い者同士で子を作ると心身が弱い子ができやすい。
このことを、縁壱は、子たちが生まれてから初めて目合った後、知った。私は、当然
縁壱が不具の子が出来る可能性を知った上で、それでも私との子を望んでいたと思い
込んでいたので、たいそう驚いた。以前に、「基本的なことや世間並みの教養となる
とかなり心許ないのです」と言っていたが、こういうことかとその時初めて実感した。
あの時の縁壱は常になく顔色を白くして、平謝りに謝ってきた。
たしかに、子たちが健康に生まれてきてくれたのは僥倖だった。私も生まれてくるま
ではとても不安だったのだ。
それでも、また子が欲しかった。理性や理屈でなく、なぜかそうしなくてはいけない
と思った。「この男の血を残さねば」という女としての使命感とでも言えばいいのだ
ろうか。自分でも不可解な衝動だった。
117
:
1
:2021/09/02(木) 20:05:37 ID:TSfvhTlA
私の訴えに子供好きな縁壱はだいぶ迷ったようだが、
「せめて、鬼狩りの悲願が成り、この世から鬼がいなくなるまで駄目です」
と、言い切られてしまった。私はそれ以上、主張できなくなった。理性が勝る時には、
言い募った自分のはしたなさと浅はかさを恥じた。
それでも、縁壱は毎晩のように抱いてきた。子ができないよう注意しながら。時々、
私の腹のあたりをじっと見る。生き物の身体が透けて見える縁壱には、子が出来る時
期かどうか正確にわかるのかもしれない。
毎晩雄を受け入れ、身の内深くに子種を浴びせられているはずなのに、一向に孕まな
い。
その感覚の齟齬が早く身籠もりたくて焦れる本能を刺激した。肉体がより感じやすく
より男を惹き付けるように変容していく。
縁壱のほうにも、女を孕ませるべく、同じような変化が起こっていると感じた。一度
に吐き出される子種の量が多くなり、達する回数も多くなった。逞しさも、さらに増
したように感じる。
それに縁壱も私も抗えず、獣のように互いの肉体に耽溺していった。
118
:
1
:2021/09/02(木) 20:06:10 ID:TSfvhTlA
※ ※
さらに半年ほど経ち、子供たちは這い這いができるようになった。
「男の子は動き出してからが大変よ」の言葉どおり、確かに動き回るようになってか
らが大変だと思った。
といっても、ふたりとも聡い質なのか、ごちんと頭をぶつけるなどの痛い目に遭うと、
すぐ覚えて次からちゃんと避けるようになる。こちらが肝を潰す思いをすることは少
なかった。
それよりも大変だったのは、お腹が減るとふたりして私の身体をよじ登ってきて乳に
吸い付こうとすることだった。
力強いのは頼もしいし、子の成長は嬉しいが、重みで着物が乱れてしまう。
着物がはだけて半裸のまま授乳していたのを、訪ねてきてくれた奥方に見られ、たい
そう気まずい思いをした。
119
:
1
:2021/09/02(木) 20:06:33 ID:TSfvhTlA
その時も、いつものように子供たちから乳を求められた。
足元にまつわりついて、よじ登ってこようとする様子を見て、もうそんな時間なのか
と傾きかけた太陽にふっと目をやり、家事に勤しむ手を休めた。着物を乱される前に、
赤子ふたりを連れて、部屋に引っ込む。
「んー、んー!」
着物の前をくつろげ、赤子を抱いて乳首を吸わせると、もう一人が正座の上に乗ろう
としながら不満げに声を漏らした。双子を育てているため仕方がないが、常に片方を
待たせてしまう。あまりに乳が欲しそうに瞳を潤ませて訴えてくるので、ひもじいの
か、と可哀想に思った。
私は横着して、両腕にそれぞれ赤子を抱え、左右の乳を同時に含ませた。両の乳首に
強く吸いついてくる。
それぞれが小さな両手を乳房に添えて搾り、少しでも多く飲もうとしている仕草がい
じらしかった。
乳が出なくなれば、自然に口を離すはずだった。そして、満腹になった心地よさでう
とうとと眠り出すのが常だった。これまでは。
120
:
1
:2021/09/02(木) 20:06:58 ID:TSfvhTlA
しかし、成長し身体が大きくなったことで足りなくなったのか、凄い力で吸い付いて
くる。どうしても乳が出ないと気付くと、乳首を舌で弄んできた。そうやって刺激す
れば、また乳が出ると信じているかのように。
沸き起こるぞくぞくする感覚に戸惑った。母としての意識が、淫らなものに侵食され
る。
赤子たちの力は強く、すでに力が抜け始めた腕では引き離せなかった。
縁壱そっくりの赤子たちの顔を見て、小さい頃にやはり縁壱に吸い付かれた記憶がよ
みがえる。あの時は手の甲を噛む痛みを頼りに必死に耐えたが、今は両手とも塞がっ
ていた。唇を噛もうとしても、吐息が漏れてそれも叶わなかった。
あの時と同じように肉芽が尖って下衣に触れ、擦れてしまう。
思えば、生まれて初めてどうしようもないほどの淫心が起こったのは、幼い日に縁壱
に乳を吸われた時だった。あの後、誰かの告げ口によって縁壱に構ったことがばれ、
父に殴られた。だが、そのおかげで強い痛みで気が散じて、かえって助かった。今、
その痛みをくれるものはない。身体からはどんどん力が抜けていく。
ともかくも、両手を使ってひとりずつ離すしかない。
121
:
1
:2021/09/02(木) 20:07:37 ID:TSfvhTlA
そう考え、身体を後ろに倒して仰向けに寝そべり、片方の赤子を支えている腕を外し
た。身体の上に乗っていた赤子が横にずり落ちそうなる。しかし、咥えた乳首を放し
てはくれない。乳房が引っ張られ、痛みが走った。慌てて抱き留め、元の位置に戻す。
これ以上何もできず、八方塞がりだった。
幸いなことに、半裸で授乳していたのを奥方に見られて以来、この屋敷には男を近づ
けないように配慮してくれていた。以前は下男が運んできた食事の膳も、今は厨で一
緒に働いていた女たちのうちの誰かが運んできてくれる。
それでも、もし縁壱以外の男に見られたら、と思うと背筋が冷えた。かつて襲われそ
うになった過去を思い出して焦った。私だけでなく、子たちにも危害が及ぶかもしれ
ない。
何とか起きあがって子たちを寝かせ、身なりを整えなければ。
そうはやる心とは裏腹に、女陰(ほと)はどんどん潤ってくる。少しでも身動けば、
ぬるりとした愛液の広がりを自覚してしまう。もう尻たぶと内腿のほうまで濡れてい
た。
122
:
1
:2021/09/02(木) 20:08:06 ID:TSfvhTlA
複数の男たちに犯されそうになった記憶から、その後縁壱に意地悪く抱かれたことを
思い出すと、自然と腰が動き出してしまった。肉芽をますます布地に擦り付けてしま
う。止めようといくら心に念じても、止められなかった。
情けなさと恥ずかしさで涙が滲んだ。仰向けになって、股間を濡らして身悶えている
この状況に。
膣の入り口が男を欲しがってぱくぱくと口を開けているのがわかる。空気が出入りし
て、泡を噴き弾ける感触が断続的に続く。敏感になりすぎた媚肉にはその刺激すら強
い。背が弓なりに反ってしまう。
心臓が音高く鼓動し乳房も揺らすほどだが、子供たちはお構いなしにひたむきに乳首
を吸った。時間の経過で多少分泌された母乳を飲み、それが尽きると舌で転がすの繰
り返しだった。
太陽の角度が変わり、影が伸びてゆく長い時間、「嫌…、嫌…」と恥ずかしさに喘ぎ
ながら、無邪気な赤子たちに弄ばれていた。
123
:
1
:2021/09/02(木) 20:08:36 ID:TSfvhTlA
そこに縁壱が帰ってきた。玄関の戸を開く音がする。
「姉上、今帰りました」
と呼びかけられても、当然返事はできなかった。
しばらくの沈黙。そして、
「姉上! 姉上!」
と、急いで草履を脱ぎ、上がり込む足音。焦って私を呼ぶ声に、大股に廊下を進む足音。
玄関に近い部屋から次々障子戸を開けていく音が聞こえ、ついにこの部屋に到達した。
「あ、縁壱…、助けてくれ…」
私の姿を見ると、縁壱は安心したように大きく息を吐き、畳にひざまずいた。そして、
丁寧に赤子を引き剥がしてくれた。事情を察して何も訊かない縁壱がありがたかった。
子供たちは乳首から口を放すときに少し抵抗したが、縁壱の腕に抱き取られるとすぐ
にふたりともうとうとした顔になった。
縁壱は、赤子たちを寝かしつけるために寝所に連れて行った。
124
:
1
:2021/09/02(木) 20:09:00 ID:TSfvhTlA
私は自分の身体を見下ろした。赤く腫れてつんと立つ乳首。乳輪の周りは歯のない口
でしごかれて、やはり赤い跡が丸く付いている。胸元を戻そうとしたが、布地が触れ
ただけで痛くてできなかった。おまけに、完全に腰がくだけて立ち上がれない。
「ふたりとも、寝ました。ご安心ください、姉う…え…?」
戻ってきた縁壱から驚いた様子が伝わってきた。
せめて、腕で隠そうとしても少しでも乳首に触れると鋭い痛みが走った。
縁壱の喉が大きく動いた。私の傍にひざまずき、
「姉上、いつから動けなかったのですか?」
「一刻ほど…だ。思った以上に力が強くて…。動けなくて…」
顔から火が出るようだった。
縁壱が腿の辺りから着物の合わせ目に手を入れ、奥の湿り具合を確かめた。
「あ…」
尖って露出した肉芽に指が当たって腰が痺れ、さらに愛液が分泌される。
縁壱は、着物の裾を大きく割って、私の脚も開かせた。
125
:
1
:2021/09/02(木) 20:09:37 ID:TSfvhTlA
「! 待て…! このままでは着物が汚れてしまう!」
そのまま抱こうとする縁壱を止めた。
縁壱は私の股間の下辺りの布地に手をやった。自分でもわかるほど湿った音が耳に届
いた。
「表まで染み通っていますから、これはいけません。洗ったとして染みが落ちるとは
思えませんし、新しいのを仕立てましょう」
かぁっと身体がさらなる熱を帯びた。縁壱の前に痴態を晒したことなど数え切れない
が、今回は子の面倒を見ている最中のことだ。母親として、どんな言い訳もできない。
全く違う類の恥ずかしさだった。
呆れられても仕方ないところだが、縁壱もその気でいてくれることがむしろ救いだっ
た。これが冷めた目で見られていたら、本当に死んでしまう。
袴からいきり立った男根が取り出される。
「姉上、本当に…、気を付けてください。赤子らにまで襲われるなんて…」
窘める台詞とは裏腹に、声は熱を帯びていた。入り口に押し当てられ、肉壁をこじ開
けて、ぐぷり…、と硬い男根が入ってくる。
126
:
1
:2021/09/02(木) 20:10:31 ID:TSfvhTlA
「ふ…、あ…、う…、ん、あ、あ、あっ! あぁっ!」
性急に奥へ到達した男根が今度は引かれ、雁首が熟れ切った肉襞をめくる。呼吸を止
めて行われる速い抜き差しに合わせ、私も激しく腰を動かした。さして間を置かず、
他愛もなく達してしまった。絶頂の強い収縮に刺激され、縁壱も精を放った。
「ん、ん、あ…、熱…」
「少しは落ち着きましたか、姉上?」
そう言って縁壱は口付けをしてこようとした。が、覆い被さられた時に乳首に触れてし
まい、私は苦痛の呻きを漏らした。
「痛っ…、痛い!」
思わず、縁壱の肩を突いて押し返してしまった。
「そんなに痛いのですか?」
こくこくとうなずく。上下に揺れる乳房が空気と触れる、その摩擦ですら痛い。しか
し、それを口にしては優しい縁壱は止めてしまうのではないかと危惧し、黙っていた。
「これでは抱き締めることもできませんね」
127
:
1
:2021/09/02(木) 20:11:01 ID:TSfvhTlA
縁壱はつかの間動きを止め、乳首を避けて両手でそれぞれの乳房を包んで、そっと握
った。
「早く赤子の物でなくなればいいのに」
乳が出ている間は乳房は固くなっていて、正直、触り心地は良くない。そのことを言
っているのだろう、と思った。軽いやきもちとわかっているが、なぜかぞっとする恐
ろしさを感じた。けっこう嫉妬深い質なのだろうか。
縁壱は畳に両手を突いて、身体を支えると、めちゃくちゃに突いてきた。気遣いも優
しさもなく、私の内部をかき回す。
「あぁ、あっ! 縁壱、縁壱…!」
何度も名を呼んで縁壱へ腕を伸ばした。強い快感に一時乳の痛みを忘れた。抱き締め
てもらいたかった。
「姉上…、姉上!」
縁壱の腕が伸びてくる。が、感極まって私を抱き締めようとした腕は止まった。代わ
りに、膝裏に手をつかえて腰を上げさせ、上から突き下ろすように犯してきた。
128
:
1
:2021/09/02(木) 20:11:28 ID:TSfvhTlA
「あ、あっ! あ、そんな…! 激し…! う、ああっ!」
あまりに激しい責めに、私は身体をよじって身悶えた。噴き出すように溢れてくる愛
液と、さっき出された精液が混じって、幾筋も私の腹に垂れてくる。何より、繋がっ
ている部分が丸見えだった。抜かれる時にめくれた内壁が膣の入り口からわずかにの
ぞく。赤く充血した肉襞が男を逃がさないようにいやらしく絡みついている様を見せ
つけられた。肉芽が限界まで尖って敏感になり、痛む乳首と同じように空気との摩擦
で感じてしまう。
「こんな…、あっ、うぅ! やあああっ!」
自分の肉の淫らさを目の当たりにして、頭がじんと痺れた。
いつもは包み込むように抱いてくれる縁壱が、今のように局部でしか繋がれない状況
に焦れているのが伝わってきた。着ていた物をもどかしげに脱ぎ捨てる。
何度も何度も激しく突きまくられた。私が達しても、自分が果てても、まだ足らない
と叫ぶように。
129
:
1
:2021/09/02(木) 20:12:07 ID:TSfvhTlA
「あっ、やあああああああああぁっ!」
何度めかわからない絶頂。同時に精が中にぶちまけられて、私はひときわ高く、尾を
引いて長く叫んだ。
痙攣を繰り返す私の上で縁壱が正気に戻り、現実感が遠くなってぼぉっとしている私
の頬を軽く叩いた。反応を返せないままでいると、縁壱は着物一枚を肩に引っかけ、
慌てたように部屋から出ていった。
とにかく気怠く、指一本動かせない。膣からごぽごぽと精液が流れ出ていく。腰と内
腿はまだひくついていた。
水を汲んだ手桶と手拭いを持って縁壱が戻ってきた。私は縁壱が出て行ったときの姿
のままだった。
縁壱は手ぬぐいを水に浸して絞ったが、数瞬動きが止まると、それを手桶の縁にかけ
た。そして、私の頬に手を添え優しく撫でると、
「姉上、すみません…」
と謝って、また私の中に入ってきた。
130
:
1
:2021/09/02(木) 20:12:33 ID:TSfvhTlA
※ ※
日々は過ぎていった。
縁壱があいかわらず私を「姉上」と呼び続けたので、子たちが最初にしゃべった言葉
が「姉上」だった。それに縁壱が嫉妬したこともあったが、子供たちから初めて「父
上」と呼ばれた時には、これ以上ないほど相好を崩した。それから、母乳が終わり、
柔らかくなった私の乳房に縁壱が喜んだりと、他愛のない日常が流れていった。
子供たちはといえば、顔と強さは縁壱にそっくりで、剣が好きなのは私の気質に似た
らしい。
棒を振るって遊ぶようになった三歳の時から、私が剣の稽古を授けた。侍としての立
ち居振る舞いと作法も併せて教えた。子たちは苔が水を吸うように吸収し、五歳で大
人の鬼狩りたちに混じって鍛錬をするようになった。縁壱の使う「日の呼吸」という
ものを早々と習得し、驚異的な上達ぶりだと、煉獄殿から教えられた。
よく食べ、すくすくと育ち、七歳の時には十二歳ぐらいの体格に成長していた。食べ
る物に差を付けられていなければ、縁壱もこのように大きくなっていたのだろうかと
思った。
131
:
1
:2021/09/02(木) 20:12:56 ID:TSfvhTlA
※ ※
不穏な風の吹き出した夕刻のことだった。
縁壱が夜間鬼を討伐する任務に出かけようとした時、普段は聞き分けよく大人しい子
供たちが、「父上についていく!」と強硬に言い張った。
生まれて初めての子供たちの突然のわがままを怪訝に思いながらも、当然私は反対し
た。
縁壱自身も最初は許さなかったが、常にない必死な子たちの様子に、そのうち精悍な
顔つきになり、何事か考え込むと連れて行くと決めた。
「必ず私が守りますから」
そう縁壱は請け合ったが、厳しい顔は崩れなかった。私を安心させるために無理にも
表情を和らげる余裕さえないということか、と思った。
ただ事ではないのだな、と直感した。身も心も引き締まる想いがし、私も決心した。
念入りに、子たちの戦支度を整えた。まだ早いと思っていたが、子供たちの日輪刀を
打ってもらっていたのが、今はありがたかった。
三人の後ろ姿を見送ったが、身をちぎられる想いがした。
132
:
1
:2021/09/02(木) 20:13:18 ID:TSfvhTlA
ひとり屋敷に残され、どんどん夜は更けていった。忌まわしい夜だった。
不安がひたひたと押し寄せ、胸騒ぎがした。
何かが一つ間違えば耐え難いことが起こると予感させた。子たちを行かせたのはその
間違いを正す要素のひとつだった。正すのか、防ぐのか、いずれであるかは判然とし
なかったが。
私の決断は正しかっただろうか。
夜を徹して起きていることに決め、寝間着には着替えず、得物を近くに置いて部屋の
真ん中に端座して帰りを待った。
※ ※
133
:
1
:2021/09/02(木) 20:13:52 ID:TSfvhTlA
夜明けに少し早い時刻。庭のほうが騒がしくなった。
子供らの声が、「二百!」「ちがう! 百五十!」と何かの数を言い争いながら、走
って近づいてくる。
はやる心で縁側へ通じる障子戸を開けると、目の前の閉じた雨戸ががたがたと揺さぶ
られていた。外から雨戸が外され、子供たちが顔を覗かせる。
子供たちの背後から、真っ暗な夜が薄く明けてきて、誇らしげに輝く表情が見えた。
無事を喜ぶ間も与えずに、子供たちは今夜の討伐について、はしゃぎながら勢い込ん
で私に話し出した。
後から縁壱が生け垣を飛び越えて庭へ走り込んできた。
「お休みのところ、騒がせてすみません。どうしても、『母上に真っ先に報告したい』
と子供らがいうので」
子供たちは無邪気に目を輝かせて、「どんなふうに悪い奴をやっつけたか」の話を続
けた。
縁壱はその間にすべての雨戸を繰って開けた。家の中に光が射し込む。
134
:
1
:2021/09/02(木) 20:14:50 ID:TSfvhTlA
子供たちが数を言い争っていたのは、どちらが多く斬ったかを競ってのことだったら
しい。
その時は、ただ初めての鬼討伐の成功にはしゃいでいるのだろうと思っていた。子供
らしく、大げさに誇張してしゃべっているのだろう、と話半分に聞いていた。
「父上はすごいんだよ!」
合間合間に、子供たちが興奮して何度もそう言った。
庭を飛んだり跳ねたりして何度も繰り返す実演を見せられながら、縁壱と縁側に座っ
て微笑ましく聞いているうち、にわかに周囲が騒がしくなってきた。
縁壱が羽織を脱いで、私に着せた。
複数の鬼狩りたちが息を切らせて駆け込んできた。
「戦っている間に、鬼どもが急に崩れて消えた!」
突然そう言われても、とっさには意味が飲み込めなかった。
「おい、日柱! お前、まさか、やったのか! お前が報告したという『着流し姿の
若い男、角なし』とは、鬼舞辻だったのか?! 倒したというのか?!」
厳しい顔の若い鬼狩りが、縁壱に向かって問いつめるように叫ぶ。
135
:
1
:2021/09/02(木) 20:15:28 ID:TSfvhTlA
煉獄殿も、奥方と女中頭とともに慌ただしくやって来た。
縁壱が答えるより先に、子供らが胸を張って説明した。皆驚いて聞いていた。
周囲の色めき立ちようから、鬼狩りの悲願達成を成し遂げたらしい。
「そんなすごいことをやってのけたのか」
私は、半ば茫然と呟いた。
ただ、子たちと夫が無事に帰ってきてくれて嬉しいという一事だけが重要で、そんな
大事が成されていようとは微塵も思っていなかった。思えば、縁壱は自分の強さをひ
けらかすようなことを一切言わないのだ。
「姉上のおかげです」
縁壱が私の身体に腕を回す。
「あっ!」
私は驚いて声を上げた。
曙光が射し始めた庭で、縁壱がその逞しい腕に私を抱き上げ、人目も構わずくるくる
と回った。
136
:
1
:2021/09/02(木) 20:16:03 ID:TSfvhTlA
「姉上が来てくれたおかげです。全てうまくいきました」
縁壱が声を上げて笑っているのを初めて見た。周囲も意外だったらしく、しばらくあ
っけに取られていたが、突如、爆発したように喜びに沸いた。
「いよっ! 日本一!」
年嵩の鷹揚そうな鬼狩りがはやし立てる。
「まさに鸞鳳! 瑞兆そのものであったな!」
煉獄殿が感に堪えたように言い放つ。
「まぁ、おめでたい! さあさあ! お祝いの宴のお料理を作らなくっちゃ!」
女中頭が腕まくりをする。
137
:
1
:2021/09/02(木) 20:16:34 ID:TSfvhTlA
「そうだわ! この機に祝言も上げてしまいなさいな!」
奥方がぽんと手を叩き、「今度は逃がさないわよ」とばかりに艶然と微笑む。
「臆面もなく人前で細君を抱き上げて浮かれるとは。侍の風上にも置けん奴だ」
先ほどの厳しい顔をした男が、表情を和らげて苦笑する。
「父上、悪い奴をやっつけて、鬼のいない世になったのですよね?」
「お約束通り、早く弟か妹をください!」
双子の子たちの願いに、周囲がどっと笑い崩れた。
私は真っ赤になった。恥ずかしいから下ろしてくれという私の願いも聞かず、縁壱は
笑って回り続けた。
「姉上、これからもずっと、お傍にいさせてください」
(終)
138
:
1
◆SkTaT1ovNw
:2021/09/02(木) 20:17:41 ID:TSfvhTlA
最終回。
ここまで読んでくれたお前らに感謝する。
今後の参考のために、どのエロシーンがいちばんエロかったか教えてくれると助かる。
感想もくれると嬉しい。単なる質問や批判も可。
久しぶりなんで、いろいろ意見が欲しい。
スレが落ちるまでは見てる。
139
:
以下、名無しが深夜にお送りします
:2021/09/02(木) 22:37:38 ID:5ddVl2Ec
乙!めちゃくちゃ良かったありがとう!
個人的に好きなエロシーンはおねだり言わされるところとパイズリとアナル開発されるところかな。普段は男口調の姉上が無茶苦茶されると女口調になっちゃうのがいい…
あと、ここ全然人がいないから渋とかもっと見てもらえそうな所にも上げた方がいいんじゃない?
140
:
1
◆SkTaT1ovNw
:2021/09/03(金) 06:12:24 ID:40Vl7zEM
>139
ありがとう。参考にする。
読者層のちがう所で反応をみたかったんだ。
いろいろな事情で姉上の性格を雌にした結果、ほぼオリキャラになったからな。
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