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The Sealed Swordman "K"

469ザマコスキー(仮) ◆c5Fznoa1wE:2023/11/18(土) 02:24:29 ID:fVXcnnFQ0
「ウチは次は東淀川浄水場に行けばええんやな。」「そうンマ。」「水道も冗長化されてるとはいえ面倒やな……」
「正直今回のコシニズムの犯行はインフラを人質にされてるような感じンマから……」「奴ら本当に面倒な事をしてきやがったな。」
"A.C."は東淀川浄水場に飛ぶ。「そういやウチらはいつまでこうしてればええんや?」
「今会社で復号化プログラムの汎用化とマニュアル作成をしてるからそれが終わるまでンマ。」
「汎用化…?」「このプログラム自体不確定要素の実験も兼ねてるから、それを取り除いて他の環境で使っても大丈夫なようにする作業ンマ。」
「…?」「要はプログラムを実行して必要な物以外に手を出さないための調整ンマ。」
「なるほどな、ウチらはそれまで重要設備を守ればいいと。」「そういう事ンマ。進歩的にもうすぐ終わりそうンマ。」
「なら後数カ所程度で良さそうだな。」"A.C."は復号化作戦を再開する。
幸い東淀川浄水場は感染初期の段階であり、ランサムウェアの影響は然程大きくなかった。
しかし被害が出始めの初期という事もあり、多数のエンジニアが目を光らせていた。
「ランサムウェアはどうにでもなるが問題はエンジニアやな……」「数が多いうえにランサムウェアの周りを重点的に固めてるンマね。」
「偽装用プログラム、アレ用を作ってくれないか?」「人間が見張ってる以上作れたとしても相手が気付かないかは別問題ンマよ。」
「機械相手なら騙すんが楽なんやがな……」二人は攻め込むためのルートを模索する。
「…なぁ、あの通り、警備が手薄に見えんか?」"A.C."は他より配置密度の低い筋を見つける。
「確かにあそこだけ手薄な感じがするンマね……」「あそこならクイックターンをフル活用すれば抜けられる気もするで。」
「やってみる価値はありそうンマね。」けんまは念のため周囲のサイバーエルフの配置を調べる。
「…今ならあの一筋だけがまともに使えそうンマね。」「なら行くか。覚悟は出来てる。」
"A.C."は深く構えた後、弾丸のようにランサムウェアのコア目掛けて飛び出した。
当然エンジニアとアンチウィルスに見つかったものの、クイックターンを駆使して無理やり攻撃を避けていく。
そして回転しつつランサムウェアのコアを斬り落とす。「ここはバックアップから戻すみたいンマ!無力化だけしたら離脱するンマ!」
"A.C."は素早くランサムウェアを無効化し、すぐさま東淀川浄水場を離脱する。

グタンダ共和国掲示板に戻ると、カナチが次に行くべき場所を考えていた。
「カナチ、大丈夫か?」「あぁ、順調に事は進んでるぞ。」「多分もうそろそろ……」けんまの端末にメールが届く。
内容を確認するけんま。「とりあえず今回の作戦は終了ンマね。」「もう動かなくて大丈夫か?」
「被害が出た場所に復号化プログラムとマニュアルが届いたみたいンマ。だからログアウトを――」
作戦終了を決めようとしたけんまだったが、来た時には無かったバックドアがある事に気付く。「…ンマ?」
けんまがバックドアを調査する。「この先は…… 警視庁のサーバー!?」「なんやて!?」「まさかまだ残党が残ってたのか!」
「とりあえず行くしか無いンマね。」「…なぁ、これが警察にバレたらどうなる?」「…当然逮捕ンマね。」
「流石にウチはそのリスクはよう踏めんぞ。」「二者択一になるンマがTorプログラムを使うンマか?」
「それで何か変わるんか?」「一応かなり追跡はしにくくなるンマ。恐らく僕のとこまでは辿り着けないと思うンマよ。」
「ならランサムウェアに攻撃されるより追跡されにくい方を選ぶな。」「カナチは今の話聞いてどう思うンマ?」
「オレもTorプログラムを使うな。」「了解ンマ。」けんまは二人にTorプログラムを適用する。「とりあえず追跡リスクは下げたンマ。」
「少々不安だが…… 行くか。」二人は裏口(バックドア)から警視庁のサーバーへと飛んだ。

「ここは……」「僕が調査すると追跡されそうだからしないけど見た感じ何かのデータベースの保管庫ンマね。」
二人は周囲を見渡す。「…ん?」カナチが何か物陰で何かをしているサイバーエルフを見つける。
「念のため挟み撃ちにするぞ、バレないように裏に回ってくれ。」「了解。」
"A.C."は姿勢を低くし、誰にも気付かれぬよう移動する。「奴の死角で待機してる、いつでも動けるぞ。」
カナチは居合の構えを取り、一気に接近する態勢を整える。
カナチと"A.C."が死角で相手の動きを観察していると、システムの正面入口から自動巡回のプログラムが入ってくる。
プログラムはすぐにコシナイトの残党に気付く。プログラムは与えられた使命通り、警報を鳴らそうとした瞬間、ランサムウェアを適用させる事で無力化した。
「おい……」「あぁ、間違いねぇ。アイツはコシナイトの残党だな。」「これじゃ迂闊に近付けないンマね……」
「バスターで〆るか?」カナチはセイバーからバスターに持ち替える。


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