したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

コテと名無しの2025初夏から夏 雑談もチラ裏も 3

903一刻庵(いっこくあん)恋慕絵巻:2025/06/28(土) 10:05:21 ID:Ym17iTcM
第十三話「吉原、花の影にて心揺れ」

江戸は本所、長屋「一刻庵」。
ひと癖もふた癖もある住人たちの中に、浪人・五代勇作が居候していた。

美しき若き未亡人、音無響子がこの一刻庵の世話役。
五代は響子に密かに想いを寄せていたが、まだその想いは胸の内に秘めたまま。

ある日、町方から奇妙な噂が流れた。
「吉原の遊郭に、響子様に瓜二つの女が現れたらしい」
そしてその女が、かつての敵、茶屋「斬桜楼(ざんおうろう)」の手先であるという情報も──

響子の名誉を守るべく、五代は吉原への潜入を決意。
だが、そこに一刻庵の隣人たちが便乗する形で次々とついてきてしまう。

更には、江戸女学校の剣術指南役である八神留美も、「五代先生が遊郭に!?」と聞いて血相を変えて駆けつける。
八神は五代に想いを寄せており、怒りと嫉妬で吉原の門を蹴破る勢いだった。

〜吉原「斬桜楼」内〜
艶やかな着物をまとった女性たちが行き交う中、
五代は手拭いで顔を隠し、響子に似た遊女「胡蝶」に接触。
しかし、胡蝶は響子ではなかった。ただ、何者かが響子に成りすまし、悪事を働いているという情報を掴む。

そこへ八神が乱入し、
「五代先生……何してんの、こんなとこで!!」とブチギレ剣で斬りかかるも、間一髪で五代が取り押さえる。

事の真相を追ううち、斬桜楼の裏で、かつて響子の夫・宗一郎が追っていた賭場の一味が関係していたことが明らかに。

〜クライマックス〜
敵方の手の者に囲まれる五代と八神。
八神は刀を振るいながら「遊女がどうとかより、五代先生の心がどこ向いてんのか、そっちの方が気になるんですけど!!」と叫ぶ。

五代:「俺の心は……ずっと響子さんにある」

八神:「知ってますけど!!!」
(でも泣きながら敵を斬る)

そこへ駆けつけた響子が、袖の下から投げた小刀で五代を助ける。
静かに囁く。「……五代さん。私は、私の目であなたを見てますから」

最後は町方により斬桜楼は摘発。
一刻庵へと帰る五代と響子、その後ろを、どこか腑に落ちない表情で歩く八神──




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板