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俺という存在が宇宙を救っちゃうみたいです

1新十六茶:2013/03/21(木) 17:56:19 HOST:pw126214157104.1.panda-world.ne.jp


ピピピピ ピピピピ ピピピピ

静かな朝の中突然とソレは鳴る

「うるさいな…わかってるよ…今起きるっつの…」

俺はベッドの横にある目覚まし時計を止め、目を覚ました。

「ったく…今何時……!?やっべえええええええ遅刻だあああああああああ!!!!!????」

あの時計野郎昨日落としたと思ったらもうぶっ壊れてやがったか。今日買い換えないとな。

「とにかく二学期そうそう遅刻はマズイ…!タイムスループを使わなくては間に合わん!」

二階から一階までの階段を降りながらそう言い俺はタイムスループと言う機械の前まで辿り着く。

「えっと…いつものように二回右に回して一回左に回せば学校まで直通だよな」

目的地点までの場所のダイヤルを回しいつものように中に入る。機械はトイレのような入口でまずドアの前までつくと顔面認識センサーが作動し、そこから場所移動のためのダイヤルを回す必要がある。

俺は素早く回し学校の玄関前にあるタイムスループに一瞬で辿り着く。

「いよっしゃ!着いた!なんとか間に合ったぜ!…とと、その前に玄関で顔面認識センサーしなきゃ学校入れない…早くしなくては」

そう言い俺はタイムスループを後にし玄関までやや急ぎながら走っていた。



時は2050年

文明も便利可が進み一家に一台はタイムスループ、つまり所謂瞬間移動装置が置かれる時代になった。

おっと自己紹介が遅れたな、俺の名は『神宮司 亮介』普通…といえるかはわからないが比較的普通の高校2年生だ。実をいうと俺には親父がいない。生まれてくる前に失踪していたからだ。まぁ、どうせただれた不倫とかそんな昼ドラ展開だろうと思っている。

だからそれっきり仕事のことも家のこともみんな母さん1人でやっている。女手一つで子どもを学校にいかせるとは結構大変だと俺も思っている。

あ、ちなみにだが俺には妹がいる。くっそ生意気だし最近彼氏が出来たとかくそビッチなこと言い出してるからあまり最近話しかけてはいないがな。

話しを戻すと、今文明は凄まじい進化を遂げている。移動する時は基本タイムスループを使い一瞬で移動するし、携帯電話もスリムウォンと言われ使い勝手もかなり向上している。おばあちゃんがいうには『ゆとり世代もびっくり仰天』らしい。なんのこっちゃ。

2新十六茶:2013/03/21(木) 18:19:25 HOST:pw126214157104.1.panda-world.ne.jp
どうにかこうにかギリギリ遅刻せずにクラスに辿り着くと一番に一人のクラスメイトが話しかけてきた。

「よー!亮介!おはよー!」
「いよっ海斗」
こいつの名は西山 海斗。俺の親友でもあるクラスメイトだ。中学のころから毎年同じクラスで正直うんざりしてるってのは内緒だ。

「いやー亮介お前絶対遅刻すると思ってたぜー!夏休みボケありそうだしなー」

ニヤニヤと笑いながら海斗はそう言った。

「うるせーなーお前こそアホだろアホ、⑨もビックリのアホだろ」
「んだとぉ!?てか⑨もビックリってお前二つの意味で謝れやああああ」

朝から騒いでるせいで騒々しいなこいつは。そう思っていたら教師がドアを開けた。

「オラーお前ら席につけー授業始めんぞー」

「うぉ、やべ!担任の多田野だ!早く席つくか」
「海斗…これで遅刻判定になったらお前末代まで呪うからな…」
「怖すぎィッ!」

そんな他愛もない会話していた時…

「コホン、みんな…落ち着いてよく聞いて欲しい…実は、昨日から…クラスの中山 美沙さんが…行方不明なんだ」




え?


突然放たれた先生の言葉に思わず頭が真っ白になった。


え…なん…で…?だって…中山さんは…昨日まで…一緒に…

思考が停止しパニックが抑えられない。

「心配すんなよ亮介、どうせ一時的な家出かなにかだろ?」

言葉こそ余裕そうな海斗だが手が震えている。口では大丈夫だっていってるがやっぱりお前も…

「これについては…他のクラスからでも被害が出ていてな…先生…思うんだが…この事件…どうも偶然ではない気がするんだ…」

突如クラスがザワザワと湧き出す。

「先生な…一日に一人のうちの学校の生徒がここ最近毎日行方不明ってのは先生はどう考えてもおかしいと思う。いくら警察が探しても犯人の姿どころか生徒の姿すら見つからないのは明らかにおかしい。それに今の時代の警察の捜査クラスならなおさらだ。だから…これは先生大きなことに関わっているんじゃないかと思ってな…だからみんなも気をつけたほうがいいぞ!」

そう演説すると多田野先生は授業にはいっていった。あのアホ教師生徒の不安を煽るようなマネするなよバカ…と思っていたら海斗が話しかけてきた。

「お…おい亮介…お前は偶然だと思うか?」
「大丈夫だろ。さっきお前が言ったことだぞ自信もてよ海斗」
「お、おうそうだよなスマン…」

と言ったが内心俺も偶然ではないと思っていた。現にここの生徒が毎日行方不明になっているもう今日で四日目…つまりは四人目だ。さすがに事件性があるに決まっている。これで全員家出なら笑い話にもならない
。とにかくその時は授業を
聞く気にはならくただただ、ボォーッとしていた。

3新十六茶:2013/03/21(木) 18:35:20 HOST:pw126214157104.1.panda-world.ne.jp


とにかく俺はその後の授業を寝ることにして時を過ごした。


キーンコーンカーーンコーーン

お昼のチャイムが鳴り午後の休み時間が入る。

「お前いーつまで寝てるんだよ。授業中お前に注意の目が向かないように俺が必死に解答言ってアピったんだならなー?」
「わぁったわぁったよ今度カレーパン奢るから」
「今奢れ」
「………」

このダニ野郎調子に乗りやがって原辰徳じゃ阿呆。

とりあえず仕方がないので海斗にカレーパンを奢ってやるべく購買へと向かう。

「おばぁちゃーーん!カレーパン一つ!」
「お前…奢るの俺なんだからもう少し…なんというか…」

俺達は購買まで着き購買のおばちゃんにメニューを頼む。

「アラアラマタキタノ。オニーサンヤスイヨ。オニーサンヤスイヨ」

「おばちゃん…?」
「なんだ亮介お前購買は初めてか、おばちゃんいつもこんな機械音声みたいな人だぞ」


機械音声というかまんま機械じゃ…という疑問はこの際置いておこう。

「オニーサンユルシテ。オニーサンユルシテ。」

ん?

「ンァーッ。アンココワレチャーーーーーーーウ!!!」


やっぱりぶっ壊れてるじゃねぇか!

「ふざけんな!」
「あ、おい…」

俺は思いっきりおばちゃんロボットに蹴りを入れた。

「おばちゃんの口から…カレーパンが…」
「ヴィジュアル的にく…食えねえ…」

「タベモノヲソマツニスルナ。タベモノヲソマツニスルナ」

「「こいつうぜぇ…」」

4新十六茶:2013/03/21(木) 18:59:31 HOST:pw126214157104.1.panda-world.ne.jp

「カレーパンも食ったし教室戻るとするか」
「お前あのヴィジュアルのカレーパン食ったのか…」

カレーパンを無事(?)食べ、俺達は購買を後にする。

その時自分の目が止まった。中庭のほうにこの世のものとは思えないほどの美しい銀髪の少女が立ち竦んでいたからだ。

「おいおいどーした亮介そこで止まってって…ハハーン亮介お前あーいう系が好みなのか。しっかし高等部にあんな綺麗な子いたかな…」
「お、おう…ちとすまん海斗先に教室に戻っていてくれ!後ですぐ行くから!」
「おうわかった。だけどナンパもほどほどになー妹ちゃん怒るぞー」

ニヤニヤしてなにかよくわからないことを言いながら海斗は教室に戻って行った。

とりあえず俺は銀髪の子のもとに早歩きで向かう。自分でもなぜ向かうかはわからない。心惹かれたってのもあるだろうがそれ以上になにかが胸に刺さったきり取れない。なんだろうかこの気持ち…懐かしい…?


「あ、あの…君…さ!」
「?……!」
「?」

銀髪の子は何かに気づいたみたいな様子だったがすぐに平静を保った。なんだろう俺の顔になにかついているのかな。

「君…中等部の子?綺麗だね」


しまったああああああああああこれじゃ本物のナンパ野郎じゃないかあああああ俺はなにが聞きたいんだああああ

「私はここの生徒ではないです…でも…ずっと…逢いたかった…ゼクス…」

そういうが否や急に俺の胸元に抱きしめるように倒れかかった。

冷静になにこれ?モテ期なの?そうなの?バカなの?死ぬの?

「ちちちちちょっとなにしてるのかなぁ君は?!」
「なにって久しぶりの再開なのよゼクス…やっと…やっと逢えたね…」


申し訳ないが電波はNG。いくら美少女でも電波っ娘は難易度高いよマミー。しかも逢いたかったとかまるで知らないしもうなんなのこれエロゲなの?

「多分ゼクス…あなたはこれからまたあそこにいくと思う…いやゼクスはいく運命なの…そうと決まっているから…それがあなたの選んだことだから…」


勝手になに話進めてんのこの女!?

「いやー…悪いけど俺はそろそろこの辺で失礼…」
「ああ!待って!ゼクス!まだ話したいことが!」
「失礼します!!!!!!」

そそくさと中庭を後にし教室に戻った。今思えばここで逃げたのは失敗だったと思う。

教室内は昼休み中なのでまだまだ喧騒が続く。

「おー!亮介、ナンパは成功したかー?」

半分ふざけながら海斗が聞いてくる。

「おう、その上抱きついてもらったぞ」

嘘は言ってないよな嘘は

「な…なななな…な「なぁんですってぇーーっ!!??」

海斗の言葉を遮り一人の女子生徒が声を荒げた。

5新十六茶:2013/04/11(木) 02:04:44 HOST:pw126214007125.1.panda-world.ne.jp
その女子生徒の名は


クラス委員長を務める『霜月 エリナ』だった。
普通委員長と言えばメガネに三つ編みとかまじめ系を想像するだろうがエリナは違って髪を茶髪に染め、腰までかかる長髪であった。


「がががが学校内で…なにハレンチなことしてんですか!?馬鹿なんですか!?ハレンチ罪で捕まえますよ!?」

「すまんエリナ、抱きつかれたっていうのは嘘だ」

「ぐぬぬ…」

ここは嘘も方便だ。エリナと絡むと割りと面倒くさいことになりそうだから俺は手っ取り早く話を切り上げた。
なによりさっきの銀髪の子が未だに忘れられない、もしやこれがスイーツ(笑)が昨今言っている一目惚れというやつなのだろうか。そうなると俺の頭もずいぶん恋愛脳になったものだ。

…本当にこれは単なる恋愛感情なのか?

俺の頭の中で変な思いがグルグルグルグルと回り始める。


あの娘はどうも初めてあった感じがしなかった…だがあんな銀髪の美少女なんて普通忘れないと思うが…


俺の脳内をあの銀髪の娘一人にかき回される。

脳髄から延髄まで引っ張り出されているような気分

そこで俺は一つの答えにたどり着いた。


あ、これ白昼夢だわ。


アホらしいと思うかもしれないがあんな銀髪美少女がこんな学校にいたら一瞬で噂されてるに違いないし俺もあの娘のことを覚えてないはずがない。どう考えても一番あり得る要素としては白昼夢という言い方が的を得ていた。

6新十六茶:2013/04/11(木) 02:16:35 HOST:pw126214007125.1.panda-world.ne.jp

ーーーくん、ーー介くん!

「亮介くんってば!!」

「!?うわぁあい?!」

「何度呼んでも返事ないから心配したのに…」

「お、おおそうかすまんな」

気づいたらエリナが俺の顔のそばまできていた。どんだけ俺は必死に考えていたんだ。

「亮介くんあとで詳しい話は放課後聞くから帰り待っててよ!」
「…へいへーい」

それにしてもエリナはずいぶん今回は食いつくな、やっぱりエリナも年頃だから他人の恋愛話に興味とかあるんだろうなぁ。

なんて親父チックなことを思っていると不意に海斗から声をかけられた。

「なぁなぁ、亮介」

「?どした海斗、もうすぐ昼休み終わりだぞ」

「おっぱい揉みたい」

・・・・・・

「自分の揉んでろよ」

「お前天才」

「ほんとにやるのかよ…」

「まぁ、これも将来脱!童貞のための布石にな」

そういいながら海斗はニヤリとほくそ笑んだが、どうしよう全くと言っていいほどかっこよくない。普段のイケメン補正すら霞むほどのかっこ悪さと童貞力を爆発させてしまっている。

「そのまま人間も卒業しちまえよ…」

「大丈夫だ俺来世はきっとサラマンダーかスペースコブラだから」

「サイコ○ンはやめとけよ…訴えられたら負けるぞ」

「ならインコ○ンなら…」

「アホ」

他愛のない会話が続いた。

7新十六茶:2013/04/11(木) 02:30:49 HOST:pw126214007125.1.panda-world.ne.jp


時間は経ち、太陽も朱色に染まり夕方になった。今日の分の授業も終わりみんな放課後になっていた。

「じゃあ俺部活あるからさ、行ってくるわ」

「おう、頑張って来いよ海斗」

海斗を部活まで見送りした後で俺は教室まで戻って行った。何故って?思い出したくもないが俺はエリナ委員長に呼び出しを食らっているがために残らなければならない。職権乱用とかまじ勘弁。

そして俺は教室までの階段を一歩一歩進む。そしてなにか違和感を覚える。


…?なんだ…なにか意識が…飛びそうで…頭が…痛い…グラグラする…


学校内でこれは明らかに異常である。俺はエリナが心配になり頭が痛いのを抑え教室へと向かった。


「エーリーナー?」

扉を開けて呼んでみたもののエリナの姿はない。それどころかクラスメイトの姿すらいない。

…いくらなんでもおかしくはないか…?普通学校が終わったからって全員一斉にいなくなることのほうが少なく2、3人残ってる方がデフォである。そう思った矢先黒板の前の教卓が揺れているような気がした。いや確実にゆらゆらと揺れていた。それはどちらかというと教卓というより教卓周辺の空気が揺れていたと言った方が正しいか。


「誰か…そこにいるのか…?」

俺はなぜかそんな言葉が知らず知らずのうちに出ていた。


「お 見 事 」


…!?その揺れている磁場のようなものが突如人の形になり俺の前に姿を表した。身長は俺より高く赤い帽子に赤いトレンチコートを纏っていた。

「いや〜まさか人間にバレるとは思いませんでしたよ〜割りと私の変装完璧だったと思うんですけどね〜」

赤いトレンチコートの男はヘラヘラと笑いながらゆっくりとこちらに近づいてきた。腰にナイフを何本をこしらえながら。

8新十六茶:2013/04/19(金) 18:44:47 HOST:pw126214097209.1.panda-world.ne.jp


待て 待て 待て

言葉が発せられない


目の前でなにが起きてるいるのか全く理解できない自分がいてなにも声が出ない。

唖然としていたらいとも容易くトレンチコートの男に接近を許していた。

まずい…避け…


「遅いッッッッ!!!!!」


瞬間目の前がフッと飛び自分が蹴り飛ばされて吹っ飛んだことに気づくのにだいぶ時間がかかった。

まずい…背中から思いっきり掃除用具ロッカーに叩きつけられて…息が…意識も…朦朧(もうろう)と…



「あら?あらあら?もうダウンですか?困ったなぁ…前回の覇者だっていうからわざわざこんな辺鄙(へんぴ)な場所まで来たっていうのに、これじゃ興醒めもいいところですよ」


言った瞬間男は左手で腰のナイフを持ちこちらに近づいて来た。


「そんじゃまぁ、サクっと終わらせちゃいますかねぇ」


既に振り下ろそうとしていた時にはんば俺は諦めていた。運がなかった、ただそれだけだろうと思い生きるという気力すら残っていなかった。ただそれと同時に死にたくないと思っている自分も何故かいた。誰か助けにこないかという甘い考えもあったのだ。


だが…


「んー?助けが来て欲しいって顔してますねぇ?でもざーーーんねん!!この教室に今さっきあなたを蹴り飛ばした後に結界を張らさせてもらいました。助けなんて当然こないしあなたの声も外部に届くことも当然ないわけです。なんでこんなペラペラ喋るかって?私相手に絶望を与えながら殺すのが大好きなんですよ。それに死人に口なしってね」


そういい終わったと同時に男がナイフを振り下ろした。

9新十六茶:2013/04/27(土) 01:44:21 HOST:pw126214099238.1.panda-world.ne.jp


ガキィン…!

男が振り下ろしたナイフがなにかに当たり音が響く。


「…?なんだ…?いったいどうなって…?」

男のナイフは俺の目の前で静止していた。まるでそこに見えない壁があるかのように、いや実際防いでるのだナイフを

「チッ…あの娘余計なことを…少々これはめんどくさいですねぇ…しかも特殊な防護符のようだ…私1人では荷が重いですね」

やれやれといった感じで男はナイフを腰に納めた。


終わった…のか…?とにかくこの防護符のおかげであいつの攻撃が届かないようだ…よかった、と安堵の息をつく。

「生身での殺しは諦めましょう、ですが今度会う時は必ず殺します。ちなみに私の名はカズマです。以後お見知りおきを」

いい終わった瞬間、男…カズマはやって来た通りの同じ帰り方で磁場に揺らぎながら帰っていた。


やけにあっさり引いたな…殺しを目的としてやってきてるのにこんな簡単に諦めるもんなのか?それともこの防護符が強すぎるのか?


とにかく謎だらけで正直混乱状態である。


「待てよ…?防護符なんて…何時の間に俺はもっていたんだ…?」

そう、そもそもこんなものを持っていた記憶なんて俺にはないのである。これがあったおかげで助かってはいるのだがなぜだか釈然としない。

その時ドアから声がかかる。

「迎えに来たよ…ゼクス」

「お前は!昼間の!電波女!」

「やっと結界解けて入れたんだ…ゼクス私のこと覚えて…?!」

「いや、覚えてもなにも昼間会いましたし」


ぐわああああ可愛いけど電波女めんどくせぇぇぇぇぇ


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