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境界都市@なんでもあり

1名無しさん:2017/07/10(月) 01:04:59
ここだけ境界都市のなんでもありスレです
エログロ・SS等本スレでは避けられるようなものはこちらに書きましょう

2赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:45:08
「パパ……ママ……?」

タンスの中から、パパとママの服の間から這い出て
あたしは二人の亡骸に寄り添った

3赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:46:20
11歳の誕生日。11回目のディア・デ・ロス・ムエルトス(死者の日)
家に押し入った強盗は、命乞いするあたしのパパとママを撃ち殺した
うちの財産、大切なもの、パパとママの命、あたしは全てを奪われた

ママがあたしをタンスの中に閉じ込めたおかげで、あたしが強盗に殺されることは無かった
でもあたしの心は、パパやママと一緒に殺されてしまった。この日を境に、あたしは笑う事ができなくなった

両親が殺された時、犯人の顔を鍵穴から覗いて見ていた。笑みを浮かべてとても楽しそう。躊躇なくパパの頭に向かって引き金を引いた
なぜこんな酷いことをしながら、あんな楽しそうな顔が出来るんだろう?あたしは恐怖と同時に疑問を抱いていた

犯人が立ち去った後、あたしはすぐに重なって倒れる両親のそばへ這いつくばりながら向かった
警察が来るまでただ呆然と、パパとママの亡骸に寄り添って泣いていた。最初に駆け付けたのは、向かいの家に住む叔父さん
叔父さんはあたしをぎゅっと抱きしめて、頭を撫でてくれた。叔父さんにそうしてもらって、あたしは初めて声を上げて泣いた―――

4赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:47:56
「………!!、……!」

叔父の家に泊まりはじめて三日目、真夜中に叔父さんと叔母さんが口論しているのを聞いて目が覚めた
最初の方こそ叔父さん達に引け目を感じていたけど、近い親戚だったし、三日も経てば慣れ始める
両親を失ってまだ時間も経ってなくて、目覚めたのも深夜のことだったから、あたしは寂しくなって、叔父さん達に甘えに行こうとした

でも……ドア越しにあたしは立ち止まった。聞こえてきた言葉に耳を疑った。そして……震えながら部屋へと帰って……あたしは


「――あんな忌み子を受け入れるなんて無理だ……あの子の周りで何人死んだと思ってる!」

あたしには昔、両親のほかに二人の弟がいた。そしてそのどちらもがあたしの目の前で死んだ
一人は水難事故で、もう一人は交通事故。あたしも巻き込まれたけど、何故か毎回あたしだけが生き残った

それで、その所為でおじさんとおばさんは……あたしを受け入れるかどうかで揉めていたみたいだった
家族が死んだのはあたしのせいだって叔父さんは思ったみたい。そう考えるのも仕方がないけど……
優しくされた後に突き放されるのは、初めから拒絶されるよりもとっても……胸が張り裂ける程に辛かった

5赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:49:08
「いいかい■■、おじさん達もお前を引き取ってやりたいけど……うちには子供が二人いる。これ以上は無理なんだ」
「分かってくれ……」

次の日の朝、意気消沈したあたしにおじさんは何時もよりも豪華なごはんをくれた。とても悲しそうな表情で
シロップでいっぱいのパンケーキ。とても美味しそうだったけど、フォークを持つ手が震えて食べられなかった

そんなあたしを見て、おじさんは何かを察したのかもしれない、両親が死んだ日のように、あたしの両肩をそっと持って言った

あたしは……今思うとなんでこんな事をしてしまったんだろう、あたしは叔父さんの手を振り払って、パンケーキを机から払いのけた
そして涙を滲ませながら拳を握って……おじさんを睨みつけながら彼を罵倒してしまった

「どうして……なんで私にうそつくの……?」
「私のことがきらいなら……さいしょからやさしくしなかったらいいのに!!」

「待て、■■!!」

家を飛び出して泣きながら走った。あたしを受け入れてくれる人はいないとそう思い込んで、ひたすら逃げた
だから……これが最後の抵抗だった。叔父に恥をかかせても何にもならないことは知っていたのに

正直今思えば、叔父さんは精一杯あたしを愛そうとしていてくれたのかもしれない
彼の兄が死んだ所為であたしとの向き合い方が分からなくて、ただ混乱していて

子どもを三人も養うのは難しかったし、あたしを施設に預ける事で、一旦心の整理をしようとしていたのかも
あの人は確かに、一度はあたしを愛してくれていたんだと思う。そうでなければあんな悲しそうな顔はできないから

それにあたしも、今は叔父さんのことを憎んではいない。もし一片の愛情のかけらも感じなければ、今頃こんな感情は抱かない



それでもあそこで施設に入れられていたら、あたしは人生に何の意味も見いだせないまま一生を終える事になっていただろう
だからってこの道が素晴らしい光の道だとは言わない。この日を境に、あたしの人生における、地獄のような日々が始まった

あたしが叔父の思いやりを拒絶した所為かは分からないけど、叔父は追って来なかった
施設の職員もあたしを探さなかったし、警察に捜索願も出されなかった。そこであたしはようやく現実を認識した
もうあたしを必要としてるひとはどこにもいない。あたしを愛してくれるひともまた、どこにもいないと


その日からあたしは大人に頼らず、自分の力で生きなくてはいけなくなった

6赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:50:49
「……おいしくない」
「うぷっ……うげぇっ……ゲホッ……ぇぅ……」

ゴミを漁って飢えを凌いだ。

カビの生えたパンに果物の皮。一口噛む度に、酸っぱいにおいが鼻を満たす。ママの料理が恋しくなった
最初の内はとてもじゃないけど食べる事が出来なかった。プライドと嫌悪感が邪魔をしたから

それでも飢えには勝てない。えづきながら、折角食べたゴミをまた吐いて。涙を流しながら腹を膨らませた
ゴミを食べるのに慣れる頃には、あたしの身体は骨ばるまでやせ細っていった

「ぐっ……んぐ…、ぅっ……」
「(痛い……苦しい……)」

売春もした。

男どもから金を奪う事が、収入を得るのに最良の方法だった。売春宿では給与は雀の涙、チップが主な収入源だった
少ないけど、週一で新しいパンを食べられる。今までよりもずっとマシな生活。痣だらけの身体を店のシャワーで洗えるのも嬉しかった

それでも、背中に鞭を打たれたり、悪趣味な恰好をさせられたり。首輪を付けられて犬の様にご飯を食べさせられたり……
あそこには金持ちどもの身の毛もよだつような狂気と、薄汚い欲望が渦巻いていた。耐えきれずに自殺する子もいた

今思えば、あんな穢れた空間で一度もビョーキを貰わなかったのは奇跡だ。あんな汚い男達の子供を授かることもなくて本当に良かった

「はぁっ……はぁっ……」
「っ……!」

殺しだって。

売春宿での商売を始めてから、男に付きまとわれることは珍しくなくなった

特にひどい時には、豚を解体するようなナタを振りかざされて、無理矢理犯されそうになった
お金も貰えないのに、こんな男とするなんてまっぴらごめんだった。あたしは欲望の捌け口じゃない

私は男を突き飛ばして、振り返らずに精一杯走って逃げた。翌朝戻ると、男はそこで死んでいた
降ろしたズボンが脚にもつれて、そのまま電流柵に突っ込んだらしい。受け身も取れず起き上がれもせずに……

罪悪感はなかった。相応しい最期だと心の底からそいつを侮蔑した

でも、死んだ男は売春宿の常連だった。そしてあたしに付きまとうということは、当然あたしの常連でもあった
昨夜から男の周りの皆にあたしを自分の女にすると公言していたらしい。あたしは当然疑われ、店を追い出された
街のみんながあたしに牙を剥いた、当然だ。身よりもない、人殺しの売春婦の居場所なんてこの街には無かった

7赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:53:41
「………」

死んだ魚のような目をしながら、運命を呪った。ボロボロの薄い札束を握り締めて、砂利道を裸足で歩く
道の舗装すらされていないこの貧民街で、あたしはきっといつも食べているゴミのようになって死んでいくのだろう

せめて最後に手元に残ったお金で、行ける所まで行ってみようと、キャブを呼びつけようとした

あたしの旅を締めくくる場所をここにしたくないという一心だった
このわずかなお金で、忌々しいこの街からどれだけ離れる事ができるんだろう?

「わっ……ごめんなさ……」

そう考えていた矢先だった。ガタイのいいおっさんにぶつかって、やせ細った身体はそれだけで吹き飛んだ
尻餅をついて、怯えながらその男を見上げる

禿げ頭にサングラス。無精髭をたくわえて、高そうな服に身を包んでいた。腕の入れ墨を見て、ギャングだと一目で分かった
殺される。頭の中をそんな考えがよぎる

「おい嬢ちゃん、どこに目つけて歩いてんだ?」

これがあたしの人生の第二の起点、というよりもむしろ……ここがあたしの人生の始まりだった

8赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:56:09
「そんな俯いて、なんでそんな顔をする必要があるんだ?」
「上を見な。空はこんなにも青く晴れ渡ってるってのに……」

「……え?」

でも、向けられたのは暴力でも、銃口でもなく、あたしの耳を擽るような低い声
呆気に取られているあたしにそっと差し伸べられたのは、優しく開かれた大きな手

逃げ出してから、あたしに手を差し伸べてくれた人は初めてだった。訳も分からずその手を取る
日に焼けて、しわくちゃで毛だらけ傷だらけ。でもそんな手が……あたしにはとても美しく見えた
おっさんはあたしを引き起こすと、上を見ろと言って笑いながら指で空を指した

「あぁ待て、今日は日差しが強いからな……俺のサングラスを使えよ」
「ほら……綺麗だろ空は!いいか?俺は世界を変える。皆がこんな空を仰げるようにな」

未だ状況が理解できないあたしを尻目に、おっさんはサングラスを外してそっとあたしに掛ける
プラスチックで出来た、安っぽい色合いのサングラス。あたしには少し大きすぎたけど……

空を見上げれば、そこには綺麗な薄暗い青があった。レンズ越しのそれは色あせていた
それでも灰色だったあたしの世界に色が指すのを感じた。視界がぼやけ、あたしの感情が堰を斬って溢れだす

9赤ら顔の骸骨①:2017/07/10(月) 18:58:29
「……俺と一緒に来るか?」

あたしはおっさんのズボンにしがみついてわんわん泣いた。その提案がどれだけ大きな拠り所になったのだろう
必死に頷きながら泣きじゃくると、おっさんは困ったように禿げ頭を掻いて、それからあたしを優しく抱き締めてくれた
汚い身体でスーツが汚れることを気にするそぶりも見せず、おっさんはあたしが落ち着くまでそのまま動かなかった

「そうか、嬢ちゃん……名前は?」

あたしがようやく落ち着くと、おっさんはあたしの名前を聞いてきた

……名前
パパとママがあたしに付けてくれた名前
もうずっと名前を名乗らなかった。売春宿では偽名で働いていたし
だからあたしはその名前を名乗るが少し気恥ずかしくて、それでも幸せで
あたしのコトを名前で呼んでくれる人がまたできるんだって、はにかみながら答えた

……あたしの名前、あたしの価値、あたしの存在の証明

「わたしは……わたしは…………―――」
「―――アレサ」

その時あたしは笑っていたのか泣いていたのか、自分では覚えていない
でも確かなことは、この時あたしの心の中には一筋の光明が差していたこと

ハゲのおっさん、カルテルの若いボス。町一番の極悪人、アルトゥーロ・デ・サンタ
彼があたしの太陽だった

この日を境に、あたしはまた笑えるようになれた

10赤ら顔の骸骨②:2017/07/10(月) 23:08:47
ファミリアに拾われてからの最初の半年は、病気を治して貰い、徹底的な身体づくりを施された
ご飯はたっぷり食べさせてもらったし、毎日ふかふかのベッドで眠る事ができた
誰にも襲われる事も無いし、病気になっても医者が駆け付けてくれる。両親と暮らしていた時よりも、ずっといい暮らしになった

それが幸せかどうかはあたしには分からない。でも一番楽しかったのは、昔を思い出して涙を流す事じゃない
アルトゥーロと裏の世界で生きるための勉強をする時だった。当時のあたしにとっては、アルトゥーロが世界の全てだったから

「いいかアレサ、お前には特別な力がある」
「そしてこの俺様も同じ力を持ってる……異能の力だ」

彼はあたしに不思議な力の存在を教えてくれた。超能力、異能、名前は何だっていい
あたしには命の源を操る力があった。即ち血液だ。身体の外に出た血液を自由自在に操作できる

アルトゥーロは自分の掌をナイフで切って、血液を動かしてみろと笑いながらあたしに言った
あたしは能力の使い方なんて知らないし、そんなことはできないとアルトゥーロに言った
でも傷口から流れ出る血はそんな事は知ったこっちゃないってばかりに、アルトゥーロの身体から逃げていく

あたしは……今考えれば馬鹿馬鹿しいけど、彼まであたしの所為で死んでしまったらどうしようと思った
それで……気が付いたら、アルトゥーロの出血は時が止まったように、完全に進行を停止させていた
あたしの能力で氷の様に固まって、そこからは念じるだけで流出した血はアルトゥーロの身体の中に戻っていった

「ほらな、俺が嘘つくと思うか?」

アルトゥーロはあたしに力の使い方を教えてくれた。あたしに宿る”サンタ・ムエルテ”との付き合い方も
能力を意識して制御出来るようになった頃、あたしの周りで人が死ぬことはなくなっていた。
力と、そして意志との調和。ムエルテと私の意識がようやくつながった時だった

11赤ら顔の骸骨②:2017/07/10(月) 23:09:29
「よし、お前には今日から相棒を付ける」
「アレサ、チコ。チコ、アレサだ。チコはお前よりも先に組織に入ったが、訓練を始めたのはお前よりも後だ」
「お前等!互いに協力して、本物の姉弟みたいに仲良くすること、いいな」

半年間の療養が終わってようやく本格的な訓練が始まった。アルトゥーロともう一人。三人一組での特訓だ
ファミリア第二の能力者、チコ・ビセンテ・ルチャ・ペーニャ。一つ年下の生意気なチビッ子
彼はあたしよりもずっと強力で出力の大きな能力を持っていた。でもあたしとは違い、その扱いに苦労しているようだった

アルトゥーロはあたし達に裏社会での生き方を教えてくれた。ルールやしきたり、常識。主要な勢力から重要人物まで
座学だけじゃない。銃の扱いから格闘技術、パルクールやフリーラン。ネゴシエーション、恫喝、諜報、拷問、隠蔽
実戦的な技術もアルトゥーロは教えてくれた。彼が何故ファミリアの人間から憧れられているのか、はっきりと分かった

「ねぇチコ、身長全然伸びないよね」
「うっせ!俺は大器晩成タイプなの!」

チコとの関係も、月日を経るごとに本当の姉弟の様になっていった。いつからか彼は私を姉貴と呼んでくれるようになっていた
姉貴と呼ばれてあたしは気が付いた。ファミリアがあたしの新しい家族なんだと。あたしはアルトゥーロをパパの代わりにしていたんだ
でも実際は違う。アルトゥーロはあたしのパパじゃない、所詮は他人なんだ。その事実に気が付いて、急にあたしは怖くなった
そしてその恐怖を埋めるために、アルトゥーロへの依存はますます強くなっていった

12赤ら顔の骸骨②:2017/07/10(月) 23:10:38
「………」

雪の日の深夜、あたしはアルトゥーロの寝室へとこっそり忍び込んだ。護衛にはアルトゥーロから呼ばれたと嘘をついて
シャツとスラックスのまま、革靴を履いたままベッドで大の字になっているアルトゥーロを見て、思わずあたしは息を呑む
そして意を決してそっとその隣に座り、横に寝転がって、アルトゥーロの顔を優しく撫でた。……じょりじょりする

「…………何してる」
「ひゃっ!?」

眼を閉じたままアルトゥーロは口を開いて、あたしは驚いてベッドから飛び退いた
あたしが入って来た時から彼は気が付いていたらしい。ホントは最初からずっと起きていたのかも

「いや、あの………アルトゥーロ、あのね……!?」
「今日は一緒に……その、あたしと寝て欲しいなー……?」

「なんて……あは…は……」

愛情の求め方が稚拙だというのは自分でも分かっている。彼が寝ている間に、それを密かに得ようとした卑怯さも
笑い飛ばしながら、内心では泣きたくなっていた。それを見透かすかのように、アルトゥーロは困ったように頭を掻いていた
そして暫く何かを考えるようにして、仏頂面のままあたしへと手招きした。あたしは躊躇なくそれに誘われる

壁にもたれ掛ったまま、アルトゥーロの視線は真っ直ぐにあたしを見据えている
あたしはそれと向かい合うようベッドに腰掛けて、そうして次の言葉を待ちかねていた
しかし彼の口から放たれた言葉は、完全にあたしの期待通りとはいかなかった

13赤ら顔の骸骨②:2017/07/10(月) 23:12:43
「アレサ……俺はお前のオヤジじゃねぇ」
「……うん」

ハッキリとそれを告げる彼の言葉ひとつで、あたしの胸はまるでハンマーで殴られたような衝撃を受ける
胸が締め付けられて苦しい。熱くて冷たい。どうにかなってしまいそうだ

「俺は汚れた人間だ、お前のオヤジの代わりになってやることもできねぇ」
「…ぅ……ん…っ」

追い打ち、逃げ出してしまいたくなる気持ちがわっと込みあげる。涙声になってしまうのを堪えきれないのがとても恥ずかしかった
馬鹿馬鹿しい、自分が求めていたのは結局依存するための心の拠り所だったのだと自嘲する

「でもな」
「俺たちは本物の家族(ファミリア)になれる。お前さえそう信じてくれたらな」

でもそんな思い込みは、アルトゥーロの言葉一つでかき消された。あたしははっと目を見開く
アルトゥーロは何を言っているんだろう、あたしを見放した訳ではないのだろうかと
困惑するあたしに彼は両手を広げて、この気持ちは決して依存ではないということを教えてくれた

あたしの胸に渦巻く気持ち、この苦しさこそ愛であると

「こっち来い、お前は俺の自慢の家族だ」
「っ……!!」

アルトゥーロに抱き着いた。そのまま顔を胸に擦りつけて、ぎゅっとその身体を抱き締めた
彼はあたしを家族として迎え入れてくれると約束した。あたしに持てるだけの愛を与えてくれると

親でも、子でもない不思議な関係。血の繋がりもない。それでも心は繋がっている。それこそが家族(ファミリア)
ファミリアこそがあたしの居場所だ。この日あたしは、アルトゥーロのシカリオとなることを彼の前で誓った

その日からあたしは、髑髏のシカリオ「ムエルタ」と名乗るようになった


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