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虐厨いじめスレ

218恨みと報い 1/2首おいてけ濠 ◆vBEOnE9fo2:2019/06/20(木) 03:18:08 ID:oKnK7rpI0
虐太には大事なものがいた
ペットのちびギコだ
しかしそれはある日突然いなくなった
殺されたのだ
彼が殺したちびギコの仲間に報復されて
以来彼は、「ちびギコ」に分類されるものすべてを憎み襲った
飼いだろうがレッサー種ではなかろうが構わず襲った
おかげで何度もギコや戦闘型のしぃ等に追い回された
それでも彼はやめなかった

それから、数年後
虐太には仲間ができた
うっかり「飼い」に手を出してしまい
しかも飼い主の目の前でやってしまったため
その場で複数回刺された上に川に蹴落とされたのだ
それでも急所は外れていたのか、彼は死ぬことはなかった
なんとか岸に這い上がったところで
その区画の虐待組織の一人に拾われたのだ

ある日
帽子を目深にかぶり、コートを着た男がパイプ椅子に座って彼を出迎えた
「よお、遅かったな」
広いホールは血まみれだった
あちこちに組織の構成員が倒れている
男はガムを吐き捨てると、虐太へゆっくりと歩いて近づいた
「ずっと探したぜ、娘の仇のてめーをな」
男は帽子を取った
「つー族・・・!?」
赤いAAで「ギコ猫」に分類される種族だ
特に高い攻撃性と戦闘力で知られている反面
喧嘩を売ったりしない限り向こうから手を出してくることはなく
むしろ親切にしてくれる見た目と裏腹な紳士的種族として知られていた
そう、喧嘩を売ったりしなければ・・・
男は一枚の写真を出した
黄色いリボンのちびしぃがそこに映っていた
「見覚えねぇとは言わせねぇ、てめぇが殺したんだからな!」
男は写真を懐へしまうと、ナイフを取り出した
「ま、まてよ・・・」
虐太はつー族の男の説得を試みる事にした
うめき声があちこちからしていた
まだ息のある者が少なくない数いる・・・
虐太はこの組織に並々ならぬ恩義を感じていた
だから、できる限り構成員を多く助ける事を決意した
「お前が手を出したこいつらは復讐と無関係だろ!?」
「・・・・・・・・」
男は止まった
脈ありと見た虐太は言葉をつづけた
「お前は無関係の、ただの殺しをしただけだクソアイゴ!だから・・・」
『おとーさん、お友達と遊んでくるね!』
「おまえには娘の仇討する資格なんざねぇ!」
『警察です、あなたのお子様が事件に巻き込まれまして・・・』
「申し訳ないと思うなら、倒れてる奴を助けろ!」
『残念ながら、現場で死亡が確認されました』
「無関係・・・無関係、か・・・」
ぼそりとつぶやいたその言葉に
「そ、そうだ! 息のある奴の手当てを手伝ってくれ!」
男をもう少しで説得完了できる、と虐太はおもっていたが
あいにくと彼の言葉など耳に入っていない
『おねーちゃんは、むかんけいだっていったのに、さされた』
『あのおじちゃんは、ちびぎこはいきているだけでつみなんだって』
『ぼくたち、なにもしていないのに』


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