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The Sealed Swordman "K"

1ザマコスキー(仮):2018/12/04(火) 02:08:33 ID:H7QCUWdo0
※クッソ長くなるの現時点でもう確定してるのでまとめ兼専スレ化

305 名無しっ子 2018/10/01(月) 03:06:49 ID:8h9M8.Mg0
https://i.imgur.com/HXG19Iy.jpg
決まらないならここで聞けばいいじゃないって言われたので現段階で決まってる物をひとまずルーズリーフ片面に書く
原型留めてないのはいつもの癖

今作りかけのが完成したら3D環境の練習も兼ねてこのゲーム作りたい…

そして自分の中でのリンゴ飴先輩の扱いが会長と似たりよったりになってきてるという

23ザマコスキー(仮):2018/12/10(月) 03:35:27 ID:Xj0Yk8s60
疲れた!あとがきは起きてから書く!

24名無しっ子:2018/12/10(月) 09:13:49 ID:6iQL0qZU0
六実ちゃんの遊び(意味深)

25ザマコスキー(仮):2018/12/10(月) 12:17:02 ID:Xj0Yk8s60
あとがきというか世界感解説というか
カナチ初直撃回
今回は全体的にロックマンZX感ある気がする
ステージBGMはロックマンエグゼ トランスミッションの火事のインターネット(だっけ?ファイアマンの曲)
後半は眠かったのかかなり雑な気がする
道中で座間子が乱入するのはプレイアブル化しようとしてるので
六実の烏座の力及びアーマーデザインの元ネタは流星のロックマンのコーヴァス
コーヴァス以外にもロックマンZXのプロメテの要素もあったり
https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=20209140
知らない人向けに言うとこの絵のメイン二人の左がプロメテ、右がジャック・コーヴァス アーマーのデザインは分かりやすいくらいコーヴァスベース
座間子のセリフの「仲間を助けるのに理由なんて必要かしら?」はZXの「ヒトの命をすくうのに リユウなんて いるのかい?」が元ネタ
六実の技でペインヘルフレイム、グレイヴクローはコーヴァスのやつ、ヘル・ノクターンはプロメテのやつ 「楽しもうじゃないかぁ!!」もしっかり入れる
昇炎斬はゼロシリーズでお馴染みデイヤーから、フレイムアロー周りはオリジナル
六実が戦闘狂になったのは洗脳の影響とコーヴァスの力の影響が半々くらい
本作でE缶相当のアイテムを携帯治療キットにしようか携帯食料にしようか未だに悩んでる 一応今は前者のつもりで書いてる

余談
今回座間子に好きなように性癖詰め込んでみる 個人的な座間子のイメージがギッシリ詰まってます
読み返したら「その時」の使用頻度高すぎやしないか…?

26名無しっ子:2018/12/11(火) 00:19:41 ID:4AwKKcRM0
六実っ子も使えるようになるのですか?

27ザマコスキー(仮):2018/12/11(火) 00:31:30 ID:on.Dqpxw0
思い出したので若干追記
アイスジャベリンを盾にして突っ込むって表現、元ネタ的に言えばこんな感じ
https://i.imgur.com/7ODHt4z.png
座間子のレヴィの力は本来炎属性が弱点なんだけどエグゼ仕様にして逆転させるという

>>26
4ボス全員使えるようにする予定ですを
ただ個別アビリティはまだ未定

28ザマコスキー(仮):2018/12/14(金) 16:12:16 ID:4tBo5.W20
Stage4、日曜の投稿はちょっと無理そう
調子良かったら月曜日の晩が最速かも
まだステ開始まで書けてない

あと酉組んたほうがいいかな

29ザマコスキー(仮):2018/12/18(火) 15:42:19 ID:ag/q2PmU0
先週は疲れ溜まってたので今週末に投下予定
ボスの執筆入ったから最速で明後日

30名無しっ子:2018/12/20(木) 22:17:10 ID:Wr0qjo1o0
六実ちゃんのアビリティは掴み技とか
女キャラに使うとムチュムチュに変化

31ザマコスキー(仮):2018/12/21(金) 02:37:52 ID:wV2YQQWw0
何となく考えてるやつ
・ZXのO.I.S.っぽいの
・専用技
・O.I.S.専用の広範囲攻撃

六実ちゃんの場合は「天焦列波」(てんしょうれっぱ)とか考えてたけど没になりそう
名前の元ネタと違ってX8の天照波の炎属性版を前方に連発していくイメージ("照"でなくて"焦"なのはそこから)
名前の元ネタは伝衝烈波だけど読みは若干違う

32ザマコスキー(仮):2018/12/21(金) 10:44:37 ID:wV2YQQWw0
烈じゃなくて裂だわ

33ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:36:43 ID:JK2dJXLk0
6067文字、111行(改行込)とかいう量でまた続編投下するやで〜

34ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:37:03 ID:JK2dJXLk0
Stage4 -常磐- (BGM:https://youtu.be/BPPu52ElZw0)

―「どうしても麻酔を入れなきゃいけないのか。」「…ンマ。」けんまが縦に首を振る。「流石のカナチでも麻酔無しは耐えられないンマ。
常人が麻酔無しでやったらショック死するンマ。」「…そうか。」カナチが吸引麻酔用のマスクを付ける。
「多分カナチなら1日もあれば回復すると思うンマ。だからそれまで…」「分かった。長い説教はゴメンだ。」カナチがけんまの話を遮る。「分かったンマ。」けんまがスイッチを入れる。
「…それじゃ、おやすみンマ。」カナチにこの声が聞こえてるのか、そんな事を考えてけんまはその場を去った。

翌朝、けんまが起きてくると先に座間子が起きていた。「カナチさんの具合はどう?」「今のとこは問題無いンマ。多分カナチの体力なら高速再生機の出力を上げても大丈夫ンマ。」
「そう… 六実さんは?」「彼女はカナチみたいに体力が無いから高速再生機を使っても一週間は掛かるンマ。急所に攻撃が当たってないから回復は早いと思ってるンマが…」
二人は高速再生機の画面を見ながらカナチと六実の様態を話していた。

「…ねぇ、けんまさん。大阪の要塞、私が行っていいかしら?」「なっ、何言ってるンマ!?今出たら昨日みたいになるンマよ!?」
「大丈夫よ。昨日はゆっくり休んだし。 …それに私以外に出れる人は居ないでしょ?」「確かにそうンマが… 別に座間子が無理をして行く必要も無いンマ!」
「あら、私が無理してるとでも?心配性さんね。ちゃんと自分の体調くらいは分かってるわよ。」「…そこまで言うなら行ってくるンマ。」
けんまは半分根負けして朝食の用意をしに台所へ向かった。

座間子が朝食を待っている間に見ていたテレビによれば、あの工場地帯に立ち込めていた火は今朝早くにようやく鎮火したらしい。
夜を徹しての消火活動を強いられたあの炎は工場7棟を全焼させたらしい。現在は警察が捜査に入ってるとの事で、テレビには焼け焦げた外観しか映っていなかった。

二人は朝食を食べると出撃準備に移った。
―「左腕のケースにマーカーが入ってるから、コアを壊してマーカーを付けてほしいンマ。」「分かったわ。」けんまが座間子にミッションの説明をする。
「それじゃあ、行ってくるね。」「くれぐれも無理はしないでほしいンマ!」「大丈夫よ。」座間子はけんまに微笑みながら大阪に転送された。

35ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:37:23 ID:JK2dJXLk0
大阪城公園に転送された座間子だが、眼前には元が分からないような光景が広がっていた。複雑に入り組む木の枝、アスファルトを割り線路まで伸びる根、
ダンジョンを構築するかのように絡まった蔦、そびえ立つ複数の大木― まるで森が人間に牙を剥いたかのようだった。
「自然を暴走させる能力ンマか…?」けんまが通信機越しにその惨状を見て驚く。「ニュースだと逆側しか映ってなかったからこんな事になってるとは思わなかったンマ…」
「人工的に作られた自然の要塞ってとこかな…」「ややこしいンマ。人造なのか天然なのかはっきりしてほしいンマ。」「でも行かなきゃね。」
座間子は槍を握り、鬱蒼とした森の中に入る。
森の中はまるで迷路のようになっており、何度も同じような光景が続いていた。「この道で合ってるのかしら…」「一応エネルギー反応には近付いてるみたいンマ。」

薄暗い森を進んでいくが、不思議な事に敵の気配はあまりしなかった。洗脳兵は所々に居たが、機械兵をあまり見なかった。それどころか機械兵を見かけたとしても、一切動かない物がほとんどだった。
「…なんでこんなに故障した機械兵が居るンマかね?」「さぁ…」「一応何らかのデータが手に入るかもしれないンマ。マーカーを使って転送してくれないンマか?」「分かったわ。」
座間子が故障した機械兵を転送する。(もしかしてあの人が? …まさかね。) 座間子にはこの事について思い当たる人が居たが、気のせいだと思う事にした。

しばらく進んでいくと、日が差す広い空間に出た。足元には複雑に蔦が絡まり合っており、下層の様子が見えた。しかし座間子がその広間に入った時、待ち構えていたかのように何かが乱入してきた。
「嫌…」その姿を見て座間子は生理的に嫌悪を覚えた。所々でもぞもぞと動くパーツ、黒く光沢を持った甲殻、大型の複眼、毛の生えた脚部、座間子の3倍はあろう巨大な体格―
まるで蟲のおぞましい部分だけを集めた風貌をしていた。頭では機械と分かっていても、身体が逃げようとする。引こうにも本物と見間違うムカデ型ロボが入り口の周りで多数徘徊している。
「やめて… 来ないで…」恐怖心に縛られた座間子の目には涙が浮かんでいた。けんまが必死に座間子に呼びかける。「座間子!アレは機械ンマ!虫なんかじゃないンマ!!」
そんな事は重々承知している。しかし本能がここから逃げ出そうとしている。座間子はどんどん追い詰められる。次第に逃げ場が無くなっていく。
遂に壁際まで追い詰められた。恐怖心で逃げられなくなった座間子を蟲型機械兵が襲おうとした時だった。

36ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:37:40 ID:JK2dJXLk0
座間子に送信主不明のメッセージが入る。通信機は淡々と機械音声で読み上げる。
「なんとか権限掌握出来た 相手とのせめぎ合いでハックが相当困難になっている だが多少の時間稼ぎは出来る 完全に閉め出される前に倒してくれ」
そのメッセージには、署名代わりにこんな英文が綴られていた。
"There's no way back,the time is now for me."と。
通信が入ったと同時に敵はビープ音を出して動作を停止した。メッセージ通りならエラーでも吐かせて無理やり止めたのだろう。
座間子は落とした槍を拾い、再び動き出す。「"帰り道は無い、この時間は私の物なんだ" ね…」その言葉が座間子を励ましたのか、もはや恐怖心など無かった。
「…そうね、自分の意志でここに来てるからにはやらなきゃね。」座間子が再び槍を構える。脇を抜けて横に出た時、機械兵も再び動き出す。
機械兵は蜂型のドローンを卵を産むように放出する。「やっぱり怖い…」座間子は怯えるが、それでも果敢に立ち向かう。
彼女の決意が影響を与えたのかは分からないが、怯えを振り払うと同時に座間子を狙っていたドローンの挙動も不安定になる。急に姿勢を崩したり墜落して再起不能になったりした。
(そうね… 私は決して一人でないんだわ。)彼女は意を決して槍の力を放つ。「スピリット・オブ・ジ・オーシャン!」氷の双竜は残ったドローンに向かって飛んでいく。
氷竜はドローンを喰らう。喰われた残骸からは機械である証のように火花が飛び散る。
機械兵は一気に距離を詰めようと、脚を全て設置させるために倒れ込む。突進しようとしたその時、一瞬動きが止まる。座間子はその隙を見逃さず、死角に潜り込む。
ガラ空きになった空間に機械兵は構わず突っ込む。裏を取れた座間子には致命傷を与える絶好のチャンスが来ていた。
槍を構えた座間子だが、彼女の意思と関係無く槍が力を纏う。槍に纏った力は意志を持ったかのように自分から竜の姿を取る。
それも今まで使ってきたものと比べ物にならないくらい大きな竜の姿を。氷竜は形成されると同時に唸り声を上げる。―まるで生命が宿ったかの如く。
だが座間子はその氷竜を通じて何か感じ取っていた。1つはとても頼もしいオーラを。もう一つは座間子にはとても理解出来ない物だったが安らぎに近い物を感じた。
座間子が槍を構えて突進すると、氷竜もそれに呼応するかのように機械兵に喰らいつく。それも一度だけでなく何度も。
いくら硬い装甲を持つ大型機械兵とはいえど、氷竜の連撃は着実に装甲を削っていった。そして装甲が剥がれ、座間子は止めの一撃を放つ。
「落烈斬!!」槍は氷を纏い、騎馬槍の如し刀身を形成する。貫通力を増した槍は敵に空いた穴から内部機構を破壊し、遂にはもう一度装甲を貫通し機械兵を串刺しにする。
機械兵はその場に崩れ落ちる。座間子は恐怖に打ち勝ったのだ。「…やっと倒せたみたいね。」「一時はどうなるかと思ったンマ。座間子!頑張ったンマね!」
座間子が恐怖に打ち勝ったのを見届けるかのように、巨大な氷竜も音を立てて崩れる。「…ありがとうね。」座間子は氷竜の欠片に感謝を言う。
座間子が広間から出ようとした時、けんまが氷竜の残骸から何かを見つける。「座間子、ちょっと待ってほしいンマ!」「どうしたの?」「あの残骸からまだ電波が出てるみたいンマ。」
「どういう事?」「あの氷竜、多分中に何かあったと思うンマ。ちょっと調べてくれないンマか?」座間子が氷竜の残骸を調べると、1枚の基盤が落ちていた。
「なんだろ、これ。分かる?」「何かの部品だと思うンマが…?それちょっと持って帰ってきてほしいンマ。」「分かったわ。」座間子は基盤を拾って広間を後にした。

37ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:38:32 ID:JK2dJXLk0
広間を抜けると、複雑だった道もほとんど無くなった。恐らく侵入対策してあるのはあの広間までだったのであろう。
しばらく行くと、玉座と思われる大部屋に着いた。「ここがゴール…なのかな?」「エネルギー反応見てる限りではそうっぽいンマが…」
しかしその大部屋は妙に小ざっぱりしていて誰も居なかった。―その時までは。
「よく来たわね、いらっしゃい。」天井から一人の少女が降りてきた。「あの蟲、あなたが壊したのね。見かけによらず大した度胸だわ。」
「座間子、気をつけるンマ。この反応、城主の反応ンマ。」けんまが座間子に警告する。
「えぇ、あのロボットは少し苦労したわ。」「あらそう。ならば少しは退屈しのぎになりそうね。まさかここまで来れる人が居るとは思わなかったもの。」
「何の偶然かは知らないけど、ここまで迷わず来れたわ。」(迷ってたンマよね…)「ならその"偶然"とやらをここで私にも見せて頂戴!」
敵はいきなり爆弾を放つ。「フォレストボム!」木の実のような爆弾は炸裂すると同時に大量の枝葉をそこら中に撒き散らす。
一瞬にして障害物を発生させると、敵は更に追撃体制に入る。「まだまだよ!」もう一度フォレストボムを放つ。
「くっ…!」座間子は飛んでくるフォレストボムを斬り落とすのがやっとだった。「あら、さっきまでの威勢はどうしたの?もうおしまい?ならこの十七実が直々に手を下す必要は無さそうね。」
「何ですって…!」座間子は再び槍を構える。「アイスジャベリン!」十七実目掛けて氷の槍を飛ばす。しかし一七実は余裕の表情を見せている。
「ホーネットチェイサー!」なんとバスターから蜂型のドローンを複数召喚し、槍を強引に相殺した。
「その程度の攻撃なら私が喰らうまでもありませんわ。行きなさい!」十七実は再びホーネットチェイサーを放つ。
蜂型ドローンが座間子に襲いかかろうとする。

しかしその時、襲いかかってきたドローンが急に全て動作を急に停止した。
「上手くいったンマ!座間子!」「けんまさん!どういう事なの?」「実はついさっき差出人不明のプログラムが送られてきたンマけど…」
(差出人不明… あの時の人?)「そのファイルがどうも敵の機械兵にピンポイントで感染するウィルスだったみたいンマ。感染するとシステムの制御権を乗っ取るバックドアを作るんだけど―」
「けんまさん、私にそういう話されても…」「すまないンマ。要約すると、あのドローンはこっちで制御出来るンマ!それじゃ早速…」
けんまがドローンを再起動する。「貴様…!一体何をした!!」「…これがあなたの言うところの"偶然"ってやつかな。」今や先程召喚されたドローンは座間子のオプションとして動いている。
「ならばもう一度召喚するまでだ!!」十七実はホーネットチェイサーを放つ。しかしそれに反応するように座間子のホーネットチェイサーも激しく動き出す。
なんとそれに呼応するかのように放たれたドローンが再びこちらに寝返る。「もうウィルスに感染したンマ!?なんて感染力ンマ…」通信機越しに見ていたけんまが驚く。
「…そんなにすごい事なの?」「凄いってレベルじゃないンマ!!これは…大戦でも通用する軍事兵器レベルンマ!!」けんまが興奮気味に話す。

38ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 01:39:11 ID:JK2dJXLk0
「一度ならぬ二度までも!!もういい!ならばこちらから行ってやろうじゃないの!」十七実が勢いよく後ろに飛び退く。
「喰らいなさい!フライングインパクト!!」十七実が勢いよくこちらに突っ込んでくる。
座間子はアーマーによって強化された身体能力で回避したが、それでも座間子の反応速度では到底避けきれない速度だった。
「あぁっ…!!」左脚が敵の攻撃に喰らってしまう。「そう、それでいいの。大人しく私の退屈を紛らわせてくれればいいの。」攻撃を喰らった座間子の左脚からは血が垂れる。
「座間子!大丈夫ンマ!?」「平気よ… これくらい…。」「平気じゃないンマ!!座間子は人に余計な心配させたくないのは分かってるンマ!!」
「ありがとう、けんまさん。でも…」座間子が槍を使って再び立ち上がる。「でも、私が行きたいって言ったから最後までやり遂げないとね。」
座間子は覚悟を決める。(神様… どうか私を護って…!)「いでよ氷竜!スピリット・オブ・ジ・オーシャン!」「そのザマでまだやるとはねぇ… 私も見直したよ。」
座間子はドローン、氷竜と共に突っ込む。左脚から垂れる血が軌跡を描く。「一刀両断!」座間子が槍を振り上げる。
「よろしい!ならばその意気に迎え撃ってあげましょう!!」十七実も両腕を合わせ、斧のようになった腕部を振り上げる。
その時だった。座間子の高ぶる精神と覚悟に同調したのか槍が輝き出す。「OVERCLOCK ACTIVE」槍が電子音声を発する。
座間子は興奮して聞こえなかったのか、そのまま振り下ろす。「水月斬!!」同時に十七実も腕を振り下ろす。「割木斬!!」

相打ちかのように思われたが、結果は一目瞭然だった。なんと、槍は十七実の腕に付いていた刃を切り落とした。
しかし座間子も今の一撃で力を使い果たしたのか、槍の光が消えると共に倒れ込む。十七実は今の一撃で唖然としていた。
無防備になった十七実に蜂と氷竜が喰らいつく。蜂はアーマーを破壊し、氷竜はコアを喰らう。
コアを破壊され、力を維持出来なくなった十七実は気を失い倒れ込む。

しばらくしてから座間子が再び立ち上がった。「やっと… やっと終わったのね…」座間子の頬には涙が伝っていた。
「こちら座間子、回収をお願いするわ。」座間子は十七実と共に拠点に帰還した。

Stage5に続く

39ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:02:47 ID:JK2dJXLk0
2週間溜め込んでようやく書き上げた、主人公が一時的に座間子になったカナチの話ですを
疲れからか、何か雑な作りになってしまう…
遅くなった大半の要因は十七実の設定が決まりきってなかったからという
今回は座間子への偏見と愛情の塊で書いてます 自分の中では座間子は純粋
BGMはメモがてらに書いてたやつがなんかNG回避してたからもう書いてるけど流星3の環境システムの電脳 https://youtu.be/BPPu52ElZw0

・恒例の世界観解説(?)
ゲームの方ではプレイヤーキャラの被ダメで使用不可になる事は無いです
ゲーム内世界ではカナチら以外にも"A.C."と戦ってる人は居る
"A.C."が率いる軍団はポリホーモや自衛隊等の"数で圧倒する"タイプの敵に非常に強い編成になっており、国防兵はあまり役に立ってないという
その反面カナチらのように"少数精鋭"タイプに非常に弱く、比較的簡単に内部への侵入を許してしまう編成になっている
座間子を助けたのもカナチら以外に"A.C."と戦ってる人の一人
ちなみに座間子の読み(故障した機械兵の件)は実は当たっていて、設定的には機械兵潰した奴=座間子助けた奴=けんまにウィルス渡した奴
自分の中では自分のキャラ当ててるつもりで書いてたりしますが恒心でそれはご法度なのは分かってるので読み手が各自解釈してください
一応設定としては変態ハッカーという設定だけはある事を言っておきます 他の設定はわざと作ってないです
正直座間子好き過ぎて恒心関係無いキャラ何度も出しそうになってる()
座間子は素は普通の女の子って感じなので虫嫌いという設定を組んでみる (個人的には)泣き顔も可愛い
オーバークロックについてはZXで言うO.I.S.に相当するシステムになる予定 詳細はまだ決まりきってない
There's no way back,the time is now for me.の一文は好きな曲の歌詞から取ってる
分かる人はGT5Pのあの曲から取ってると言えば…?
ホーネットチェイサーが木属性なのはエグゼ6のリスキーハニーのイメージ フライングインパクトは原作同様木属性

40ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:17:26 ID:JK2dJXLk0
以下フレーバーテキストみたいな物
この世界は本家〜ゼロ(DASHは何か違う気がする)、エグゼ・流星の世界とは違い、現実の延長線上世界観になっており、ロボットはネットワークに強依存している
そのため世界金融とかもウィルス1つで壊滅させれたりする
完全に自分専用の設定ですが、時代設定は2180年台のイメージ 多分自分の他作品との兼ね合いで前後する
"A.C."が率いる機械兵はIA-64をベースにしたアーキテクチャを使っており、150年以上前に廃盤になった設計なので作中世界ではその辺の知識を持つ人はごく一部
ちなみに普遍的に使われているのはAMD64とARMをルーツに持つ設計(現代のソレとは設計が大幅に違う為命令互換は無いという設定)
作中で出てきたウィルスのモデルはIoTウィルスの顔と言われているMiraiがモデル
作中で用いられたウィルスは廃盤になってから見つかった脆弱性を利用したウィルスであり、敵の機械兵が使うIA-64ベースの設計にピンポイントで刺さる設計
敵がIA-64ベースを使う理由は廃盤になって資料がほとんど消失されている事がセキュリティ的に好都合だったから
ちなみにけんまはその辺の知識無いですが、ウィルスに同梱されたメモにその辺の事を書いてある

多分次投稿出来るのは年明けしてからだと思います 年末までに色々やりたい事があるんでちょっと執筆は休みます
あとこれ完結したらこれの派生で1本書きたいところ

41ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 03:20:28 ID:JK2dJXLk0
ちなみに今手元で書いてるファイルには57,987バイトって出てます
これ文章だけで100KB行くわ(確信)

42名無しっ子:2018/12/22(土) 08:08:26 ID:i5drX.Ng0
>>41
何文字分ぐらいあるんですかね?

43名無しっ子:2018/12/22(土) 09:02:04 ID:i5drX.Ng0
レス読み飛ばしてたねすみません

44名無しっ子:2018/12/22(土) 09:03:29 ID:uAfk7Gy.0
超大作で草

45名無しっ子:2018/12/22(土) 09:23:54 ID:gpwcF6J.0
いいゾ��これ
恒心ラノベ部やね

46名無しっ子:2018/12/22(土) 11:38:23 ID:.IE0q1Bs0
これはいい。

47ザマコスキー(仮):2018/12/22(土) 13:23:57 ID:JK2dJXLk0
>>42
手元のファイル見る限り20414文字、計377行(本文のみ、改行・BGMメモ込)です
ようやく折り返し地点で50KB超えてるから120KB行きそう

世界観解説等も全部入れたらもっとある

48ザマコスキー(仮):2018/12/27(木) 01:58:15 ID:y3mX551M0
宣言というか戒めというか
本編完結したら外伝でけんま×カナチの話書きます
自分の中で話が粗方完成してるからさっさと本編書くぞ

49名無しっ子:2018/12/27(木) 12:21:08 ID:BYtaeVyI0
期待

50ザマコスキー(仮):2018/12/29(土) 19:31:41 ID:bPWDD/uw0
https://www.tokyometro.jp/station/yardmap_img/_station_%E6%B8%8B%E8%B0%B7_yardmap_images_yardmap.jpg
ダーキニーちゃんのステージ、渋谷駅にするのは決まってるんだけど攻略ルートどうしよう…
ボス戦は銀座線ホーム辺りにしようと思ってるが中ボスどこに置こう
ハチ公像の辺り?
帰ったらストリートビュー見とこ…

51名無しっ子:2018/12/30(日) 06:02:21 ID:bBZke4fw0
渋谷ならB5F東横(入口)→B4F中間乗り換えフロア(中ボス)→B3F田都(ボス)でええんちゃうか?
銀座線は東急百貨店の中にホームがあるから中ボスは自然と百貨店になるで
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a9/Railway_map_around_Shibuya_Station_20130316.svg/710px-Railway_map_around_Shibuya_Station_20130316.svg.png

52ザマコスキー(仮):2018/12/30(日) 10:13:57 ID:u/.y2epg0
出感。その方向で書きますわ

53ザマコスキー(仮):2018/12/30(日) 15:59:44 ID:u/.y2epg0
ルート決定:ヒカリエに転送される→B2Fに上がって宮益改札の所から田園都市線ホームに入る(中ボス)→ハチ公改札のほうに抜ける→しぶちかを抜けてJR線のほうへ→JR南改札から山手線ホームでボス戦
うーん、複雑!w

現地行った事無いだけにこのルート考えるの時間掛かりますわ…
参考資料:https://yahoo.jp/3BDf-X

54ザマコスキー(仮):2019/01/01(火) 20:22:07 ID:KBWuQaJo0
最速で今日寝るまでに投稿出来そう

55ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:44:05 ID:hJcAyXrI0
ようやく完成したので投稿…と言いたいとこだけど自分のよく分かってないミスで一気にやる気削がれてたので次に繋げる為にもちょっと愚痴らせてほしい

年末にバックアップしようとしてSDカードを泥から抜いたらまさかのデータ破損という悲惨な事件が起きた
これを自分でどうにかしようとして頑張ったけど、今の自分じゃどうしようも出来ない
せめて創作世界の自分のように頭おかしいってレベルの技術力があれば何とかなったんだろうけど、現実の自分じゃ精々強引にバックアップするのが精一杯だった
復元は今の自分には夢のまた夢なんだろうけど、それでも"将来の自分"に全てを託してみようという気持ちはある
変態技術は持っていないものの、一度熱狂的になったら他が忘れようともただ追い続ける自分を信じて…

https://i.imgur.com/pr1j53t.png
4年間の思い出よ、未だ見ぬ復活の時夢見て安らかに眠れ
来たりし日には主に再びその姿見せて安堵を届けよ

56ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:48:24 ID:hJcAyXrI0
さて、どうでもいい厨ニ臭い文章を垂れ流した後は本編投稿よ
今回は過去最長の6000文字、160行超えとかいう話になった
SSだとかなり長い方になるけどこの話全体として見ると短いほうという
何か書き上げるのに時間掛かったような気がするけどこの文章量じゃ当然か?

57ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:49:02 ID:hJcAyXrI0
Stage5 -閃光-

座間子が十七実を倒したその夜、拠点はいつもより静まり返っていた。
処置室でただ静かに光る高速再生機のモニター、誰も居ない食卓、研究室からカタカタと聞こえるキーボードの音…

座間子は満月に照らされた屋上で、夜景を見ながらただ一人考えていた。
何故"A.C."が私を狙ったのか、何故男性の洗脳兵が居なかったのか、そもそも何故私が隊長格だったのか。
降り積もった雪がよるの静寂を作り出していた。

研究室では、けんまが故障した機械兵の解析をずっとしていた。
「ンママ… コレを送ってきた人はどんなバケモノンマか…」けんまがディスプレイを見て驚愕する。
「2日で暗号解析してその上ウィルスにまで感染させるとか人外ンマ…」故障した機械兵はウィルスによりシステムを破壊されていた。
けんまに送られたファイルには、機械兵の解析に必要な事が一通り書かれており、けんまはそれを見ながら解析していた。
「こんなアーキテクチャ初めて見たンマけど、どうやって解読したンマか…」けんまは一心不乱にキーボードを叩く。
機械兵が破壊された時には自身のデータを消去するという挙動が書かれていたのだが、感染したウィルスがその挙動ごと強引にねじ伏せていた。
「どういう考え方してたらこんな綺麗にシステムだけぶっ壊せるンマか…」

解析を続けていると、ある特徴的なデータを見つけた。「ンマ…?このデータ、もしかして…?」
けんまは見つけたデータにアクセスしてみるが、エラーでアクセスを拒否されてしまう。
しかしけんまはエラーコードで何かを察したようで、「最後の鍵は東京にあるンマか…」と呟いた。

翌朝、麻酔が切れて眼が覚めたカナチが食卓に来ると、既にけんまと座間子が起きていた。
「カナチ、おはようンマ!身体の調子はどうンマ?」「若干痛みは残ってるが何ら問題は無い。それより座間子、その脚どうしたんだ?」
座間子の左脚には血が染みた包帯が巻かれていた。「ううん、大丈夫よ。」座間子がカナチに笑顔で返す。
カナチは大丈夫じゃないだろと言おうとしたが、けんまがこれ以上聞くなという気迫でこちらを見てきたので、それ以上聞かない事にした。
「カナチ、朝ご飯の用意は出来てるから出すンマ。それと、ご飯食べてる間にバスターを改造させてほしいンマ。」
そう言ってけんまはバスターを受け取り、朝食を取りに行った。

58ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:49:33 ID:hJcAyXrI0
カナチがテレビを点けると、新宿で機動隊と"A.C,"の部隊が衝突する映像が流れていた。
機動隊は"A.C."の部隊に向かって発砲するも、何ら動じる事無くただ歩み寄り、それどころか謎の閃光と共に何人かが敵に寝返っていた。
その後、"A.C."の部隊が撮影されている事に気づいたのか、カメラに銃口を向けた後、映像が崩壊して終了した。
流石にカナチもこれは捏造だろうと思ったが、別のカメラもその事を捉えており、その映像には敵の指揮官らしき人物も映し出されていた。
―そこには、10代前半であろう少女が、大型武装を身に付け飛び回っていたのだ。
こちらのカメラは先程の謎の閃光を捉えた後に身の危険を察したのか、その後急いで撤退する様子が映されていた。
「次の相手はアイツか…」「あの女の子… けんまさんと同じくらいの歳?」「恐らくそうだ。顔はよく見えなかったが、背丈からするとそうだろう。」
けんまが朝食を用意してくれたのでカナチは朝食を食べた。その間テレビでは、大阪城公園に生えた巨木に対する議論の様子が映されていた。

カナチが朝食を食べ終わり、けんまの下へ行くと、バスターの最終調整をしていた。
「カナチ、ちょうどいいとこに来たンマ。後ちょっとで調整が終わるンマ。」けんまがバスターを弄る。
「…よし、出来たンマ。」「今回はどんなのだ?」「えっと… まずこの"エレメント・ヒート"が―」けんまが試し打ちをする。
「こんな感じで炎の矢を扇状に飛ばせるンマ。で、こっちの"エレメント・ウッド"が―」再び試し打ちをする。
「こんな感じで衝撃で起爆する爆弾を飛ばすンマ。」「分かった。」カナチはけんまからバスターを受け取る。

「今回は渋谷に行けばいいんだな。」「ンマ。」「相手が相手だから少々やりにくいが…」カナチが転送機に乗る。
「それでもオレがやるしか無いな。けんま、転送を頼む。」「ンマ!ここまで来たカナチだから今回もきっと大丈夫ンマ!」
「カナチさん… 必ず帰ってきてね。」「あぁ、負ける訳にはいかないな。」カナチは二人に見送れられて渋谷に転送された。

カナチが転送された先では、空調から"A.C."の部隊と機動隊が衝突した時の火薬の臭いがしていた。
「…渋谷駅を要塞化したか。アイツの所まで辿り着くのに時間が掛からなければいいのだが…」
カナチは要塞化された渋谷駅を進む。普段なら一般人でごった返している渋谷駅なのだが、今日は違った。
歩いているのは自動哨戒用の機械兵、重装備を身に纏った洗脳兵、軽めの装備とローラーブレードを身に着けた機動歩兵…
更に道中には鉄道用電源や商用電源を使ったであろう電撃トラップが仕掛けられていた。
カナチはセイバーとバスターを手に転送された渋谷ヒカリエから飛び出した。

59ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:09 ID:hJcAyXrI0
元々"魔境"と称される渋谷駅なだけあり、敵将の所まで辿り着くのも一苦労だ。
レーダーを使って探し出そうにも、電撃トラップが放つエネルギーがそれを邪魔する。
「クソッ…!自分で探すしか無いのか!」
カナチは改札前に居座っていた洗脳兵を倒し、改札を飛び越える。
普段なら駅員が居て止められるが、今日は駅員は誰一人居ない。仮に居たとしても洗脳兵に取り込まれてるだろう。
カナチは改札を越え、階段を駆け下りた。

地下4階は待っていたと言わんばかりに大量の敵兵が配置されていた。
敵兵はカナチに気づくと、電撃などを飛ばして攻撃する。
カナチは迫りくる電撃を潜り、飛んできた銃弾を飛び越え、敵を無力化していく。
けんまも応戦の為に、早速昨日入手したウィルスを実戦投入する。
カナチは洗脳兵を、けんまは機械兵を相手取り、ひたすら敵を迎え撃つ。

道中のトイレには、偶然戦火から逃れた一般人が隠れていた。
一般人は敵兵と思い込んで怯えていたが、カナチがあやす。
「ヒッ… も…もう終わりだ…!!」「おい、落ち着け。オレはお前を偶然見かけたから助けに来ただけだ。ほら、コレを使え。」
カナチは転送用マーカーを手渡す。「コレを貼ればお前を仲間が回収してくれる。オレの拠点は奴らには見つかってないから安心しろ。」
「あなたは一体…?」「オレの名はカナチだ。奴の存在を追う者と言っておこう。」「カナチさん!!あなたは私にとっての英雄です!!この恩は一生忘れません!!」
「英雄か… オレは正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えも無い… ただ自分の信念に従って戦っているだけだ。」
カナチはそう言って、転送されるのを見送ってその場を去った。

敵将がどこに居るのか分からない中、カナチは直感で田園都市線のホームに向かう。
カナチが地下3階に上った時、大型の敵がカナチを待ち伏せていた。
声こそ発してはいないが、生身の腕が垣間見えてる辺り、洗脳兵が乗り込んで使うパワードアーマーのようだ。
「クソッ…!こんな狭いところで!!」カナチは電車4両分の幅で戦う事を強いられる。
柱や壁を盾に使ってもいいが、下手に使うと天井崩落の危険もある、匙加減の難しい地形だ。
双方睨み合いが続いたが、先に動いたのは敵のほうだ。
敵は周りの地形を気にせずいきなりガトリング銃を放つ。
放たれた弾丸は時刻表、ゴミ箱、安全柵などといった物を破壊していく。
カナチも敵の掃射に合わせて動くが、天井が低く思うように避けられない。
カナチの皮膚を数発の弾丸が切り裂く。傷口からは弾丸を追うように血が飛び出る。
距離を詰めようにも、機銃掃射のせいでまともに近づけない。
「けんま!どうにかしてくれ!!」カナチはけんまに助けを求める。
「カナチ、そんな事いきなり言われても…」けんまも必死でキーボードを叩く。
敵の機銃掃射は止む事なく無慈悲にカナチを狙い続ける。

60ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:33 ID:hJcAyXrI0
その時だった。辺り一面が一瞬で暗くなる。
「停電か!?」「ち、ちょっと調べてみるンマ!」
しかし空間が闇に覆われると同時に敵の機銃の音も止まった。
しばらくすると再び明かりが点いたが、敵兵は動き出せなかった。
「どうやらオーバーキャパシティ(電力超過)だったみたいンマね。」「電子制御であるが故の弱点か…」
敵のパワードアーマーには駅の商用電源を使っていたようで、余りの消費電力にブレーカーが落ちたのだ。
再起動にも相当な電力が必要なのか、カナチが動き出してもまだ動かない。
動かないパワードアーマーなど最早ただの鉄塊に過ぎない。カナチは一気に駆け寄りガトリングを斬り落とす。
充電が終わったのか、ようやく再起動したパワードアーマーだが、時既に遅し。
武装の剥がされたパワードアーマーは手際良く解体され、操縦者のコアを破壊する。
パワードアーマーは再び膝を付く。その鉄塊は二度と動き出す事は無かった。
カナチは破壊されたパワードアーマーを横目にハチ公改札の方へ走っていった。

地下2階に上がったカナチだが、未だに相手が居る位置を把握してない。
「どこだ…!」カナチが再び動き出そうとしたその時、上のほうで何かが崩れる音がした。
カナチが急いで階段を上がると、巡回兵が東急百貨店を荒らして回っていた部隊と衝突した。
敵はいきなり発砲してきたが、低い姿勢で弾丸を掻い潜り、敵の懐に潜る。手慣れた手付きで敵のコアを破壊していく。
巡回部隊を無力化した後東急のほうに向かうと、大胆に破壊された壁と飛散した瓦礫で変わり果てたしぶちかの姿があった。
進むか戻るか悩んでいたカナチだが、レーダーが一瞬強力なエネルギーを捉える。
「この反応… 山手線のほうか!」カナチは瓦礫で埋まったしぶちかを駆け抜ける。
途中、地上で交戦中の自衛隊員を見かけたが、構っている余裕など今は無い。
今はただ、敵将を探し出す事に集中しなければならない。

再びJRの駅構内に入ると、最後の守りと言わんばかりに敵兵が固まっていた。
敵兵は一斉に襲いかかってくるが、カナチは果敢に立ち向かう。
一見カナチが不利なように見えるが、カナチはこの状況を利用する。
先陣を切って突っ込んでくる機械兵の脚を斬り落とすと、後続がそれに躓くように次々と倒れていく。
銃弾を放ってくる敵に対しては高速で飛び回り、相手を翻弄する。
すると銃撃の精度があまり良くないのか、撃ち損じが別の敵兵に当たる。
カナチは次々と同士討ちで敵を無力化する。しばらくすれば、辺りは斬られた機械兵の残骸ばかりになっていた。
カナチは散らかった残骸を後に、奥に進む。南改札を抜けホームに降りる。

61ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:50:59 ID:hJcAyXrI0
ホームに降りたカナチは衝撃を受けた。
テレビで見たあの少女が、鉄道用電源で充電をしていたのだ。
「アイツ…アンドロイドか!?」カナチは自分の目を疑う。しかしセンサーが感知した信号にはきっちりと"人間"と出ていた。
「どういう事ンマ…!? 20kVの電源ンマよね!?」けんまも通信機越しに驚く。
向こうもこちらに気づいたのか、充電を終え、こちらに近づいてくる。
「ちょうどいいタイミングで来たのです。」「…アンタがこの部隊の指揮官か。」
「そうなのです。あんな奴らに電(いなづま)が自ら出向く必要は無いのです。」
「やけに自信たっぷりだな。それが20kV電源からくる自信か。」
「電の本気を見るのです!雷鳴に慄くがいいのです!!」電は蓄えた電力をオーラのように纏う。
「ならばその意気に答えさせてもらおう!!」双方が突っ込む。
お互い手にした武器には刃が形成されていた。
「落砕牙!」「昇炎斬!」お互いの斬撃が交差する。
しかしお互いに傷一つ付けなかった。初撃はお互いに様子見で放っただけだ。
「電の攻撃に怯まないのは流石なのです。」「あの程度でビビるようじゃ、ここまで来れないんでな。」
お互いの武器には斬った時の炎と電撃が残る。
電は再び武器を構える。「次は本気なのです!!」
銃口から電撃弾が放たれる。ゆっくりとした動きなのだが、かなりのエネルギーが圧縮されているのがカナチでも分かる。
「さぁ!私から逃げ惑うといいのです!」電撃弾は時折大きく放電しながらこちらに迫ってくる。
逃げ惑うカナチに電は追い打ちをかける。「こっちからも逃げてみるのです!スクランブルサンダー!!」
銃口から地を這う電撃が放たれる。電撃弾は双方からカナチを追い詰める。
「ならば…!」カナチもバスターを構える。「アイスジャベリン!!」
氷槍は電撃弾に向かって飛んでいく。氷槍は2つの電撃弾を貫き、ショートさせて強引に相殺した。
その隙にカナチも突っ込む。しかし突っ込まれるのを相手も想定していたのか、即座に反撃される。
「読み通りなのです!雷光閃!!」電は電気をオーラのように纏い、目にも留まらぬ速さで突き抜けた。
「ぐぅっ!!」カナチはセイバーで弾いたが、それでも電撃から逃れる事は出来ず、感電してしまう。
アーマーの効果により、致命傷にはなっていないものの、依然として痺れは残る。
「まだまだなのです!!スクランブル―」「させるか!!」電が構えたところにすかさずカナチがバスターを連射する。
カナチは息を切らせつつも再び立ち上がる。「この程度の攻撃で… くたばるかッ!!」
再びセイバーを握り懐に潜り込もうとするカナチ。「何度やっても同じなのです!!雷光―」

62ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 18:51:28 ID:hJcAyXrI0
「見切った!!」カナチは背中回り込み、コイル状のパーツを斬り落とす。
電の背中で急激に解放された電気が爆発を起こす。「ぐうっ!!」電はその衝撃でダメージを受ける。
斬り落とされたパーツからは、依然として火花が散る。
「よくも… よくもやってくれたのです!!もう怒ったのです!!」電は残った電力を全て解き放とうとする。
「ライトニング…」電の武器の間に巨大な電撃球が作られる。
カナチはバスターを放つも、強力なエネルギーに遮られる。
「これで終わりなのです!!ライトニングボルト!!」

電が電撃球を放とうとした途端、背中のパーツがオーバーロード(負荷超過)を起こしたのか、一斉に爆発してしまう。
「がはっ…!!」電は爆発の衝撃で大きく吹き飛ばされてしまい、線路に頭をぶつけて気絶してしまった。
「大丈夫か!?」カナチが近寄ったが、反応は無い。カナチは焦ったが、まだ脈はあるので生きてる事は確認した。
そしてカナチは静かに電のアーマーのコアを破壊した。
「けんま、聞こえるか?対象を無力化した、回収を頼む。」そう言ってカナチは幼き兵士と共に拠点に戻った。

Stage6に続く

63名無しっ子:2019/01/02(水) 19:01:42 ID:EwsooL/60
出感。
こまめなバックアップは大切やね

64ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 19:31:43 ID:hJcAyXrI0
システムと愛情が合わさった結果、座間子がレギュラーメンバー化してるカナチの話
4ボス書いたから後は実家だ!
今回の文量は6278文字、167行(BGMメモ・改行込)と、かなり長い
BGM:https://youtu.be/bsNHB_V1hTU
何回か変わった結果、ロックマン11のヒューズマンの曲に決定

毎度恒例のクッソ長いあとがきゾーン
ステージ出てから座間子はどうしてるって感じだけど、救護担当として転送されてきた怪我人を担当してる設定
今回は過去作からセリフやら技やら引っ張ってきてるので全部解説
・カナチの「オレは正義の味方でもなければ、自分を英雄と名乗った覚えも無い…」ってセリフ
 ゼロの数ある名言のゼロ4のバイル第2形態開始時のセリフ 名言だらけだからゼロコレを買え(ゼロスレ感)
・電の技各種
 雷光閃はX8、スクランブルサンダーは無印11、落砕牙はゼロ3、ライトニングボルトはロクフォルより 全部同じ感じの技として書いてる
・電の「雷鳴に慄くがいい」ってセリフ
 ヒューズマンのセリフからそのまま持ってきた 公式サイトで聞ける(3番のボイス)やで

今回は前に書いてた世界観の描写をしてみた(ポリホーモとか少数精鋭に弱いとか)
男性洗脳兵に関する設定を使うかどうかは悩んだ 一応対ポリホーモとかに駆り出される捨て駒って感じで考えてる
電が最初に出してた電撃弾はエグゼ・流星のサンダーボールのイメージで書いてます
今回は弱点不使用で倒させたかったからああいう感じにしてある 理由は特に無いけどレギュラー化出来るか?って感じ

電の言動ってあんな感じでいいの…? 艦これページ開いた事無いどころかDMM垢すら作ってないから分からん
二次創作から来てる知識を独自解釈して構成してるから多少ズレてそうな節はある

65ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 19:43:30 ID:hJcAyXrI0
軽い世界観解説
この世界のカナチは英雄となるべく生まれた存在ではなく、元々ただのやたら強い一般人
自分の信念に従って"A.C."を追っていたらこうなっただけ
他にも不殺の信念を持っており、機械兵しか完全に破壊しないのと「無力化」って表現にこだわってるのもそこから来てる
倒された洗脳兵は傷の程度はあれど裏では全員生きてる設定(3話参照)
弱点使わずに倒したらプレイアブル化するのもカナチが傷つけないように手加減してるって設定

現在の容量;75749B(73.9KB)
現在の手元のファイルの綜文字数/行数:26698文字/546行

66ザマコスキー(仮):2019/01/02(水) 20:22:36 ID:hJcAyXrI0
>>63
バックアップしようとした矢先にこれだから相当凹んだ

67名無しっ子:2019/01/02(水) 23:45:02 ID:EBIEVnMA0
やはり大作ですね
ダーキニーちゃんは六実ちゃんに癒してもらおう

68名無しっ子:2019/01/03(木) 03:36:25 ID:8PG3mZ560
SDカードは安物チップやから壊れやすいで
あとddrescue使ったんか?

69ザマコスキー(仮):2019/01/03(木) 11:46:14 ID:4vt55uUo0
>>68
ddrescueは使ってないけどDiskInternalsのやつ使ったら復旧出来そうなので資金に余裕が出来たら買いたいところ
仮想Linux組んでるからまた試してみるわ

Paragon Backup & Recovery 有能 エラー吐かない フォーマット無視してバックアップ出来る

70名無しっ子:2019/01/03(木) 15:28:03 ID:8PG3mZ560
>>69
壊れたものを修復は不可能やで
読めなかったところは0で埋めとるだけや
そのあたりはどのソフトウエアも同じ

71ザマコスキー(仮):2019/01/03(木) 18:10:19 ID:4vt55uUo0
ddrescue何で諦めたか思い出した
強制マウント出来ないからだ

72ザマコスキー(仮):2019/01/04(金) 19:40:11 ID:gmEsMpzE0
6話書き出しをルーズリーフ片面半書いたけどまた130行に届きそうな気がする
多分また片面殆どがステージ始まる前の掛け合いで埋まるわこれ

73名無しっ子:2019/01/04(金) 23:54:05 ID:gI2e80NA0
力作に身が震える。
それだけの文章だとまとめるだけで大変そう

74名無しっ子:2019/01/06(日) 23:48:58 ID:bZJXG1WA0
そういえば弱点をついて倒してしまったら六実ちゃんたちは仲間にならないのですか?

75ザマコスキー(仮):2019/01/07(月) 02:32:32 ID:CLrJ5tO20
>>74
その辺は今書いてるみたいに実家から全員無条件で使用可(特殊フラグ必要にするかも)にするかロクロクみたいにそれっきりか悩んでる
一応死んでないから傷が回復し次第動けるって設定は決まってるが…

76ザマコスキー(仮):2019/01/07(月) 21:28:42 ID:Jd/i7wOg0
ちょっと悩んでる事:ヒーローテーマをエグゼ5のやつか流星のやつ使うかで悩んでる
両方好きなだけにどっち使うか悩ましい

77ザマコスキー(仮):2019/01/09(水) 14:25:14 ID:D43MpfpM0
なんか6話の中ボスだけで2000文字ありそう
多分今の流れだとラスボスより強いわコイツ

78ザマコスキー(仮):2019/01/09(水) 14:36:37 ID:D43MpfpM0
今見返したらもう145行あって草
これもしかしたら300行行くんじゃ…?

79ザマコスキー(仮):2019/01/10(木) 15:21:32 ID:AEmapo820
今のペースだと多分最終話より長いやつが週末に投下出来そう
今の段階で前回より長いからな

80名無しっ子:2019/01/10(木) 20:53:23 ID:WrfWvEes0
ほんま大作ですね
頑張ってください

81ザマコスキー(仮):2019/01/11(金) 18:35:49 ID:M/vl83nY0
何となく全員にEX技(コマンドは両方チャージして地上上or下入れ同時解放)実装したいが木属性枠どうしよう
六実:天焦烈波
座間子:アイスメテオ
電:ライトニングボルト
は確定してるけど十七実はどうしよう
プリズムフォレスト?(MMBN2感)

82名無しっ子:2019/01/12(土) 12:02:59 ID:w5AWKT0U0
おっぱい大好き十七実は接近技にしてほしい

83ザマコスキー(仮):2019/01/14(月) 02:52:23 ID:7xSrZP920
ようやく長かった「中ボス戦の」執筆が終わった
あとは勢いでどうにか出来るやろ
ボスも行動フローチャート組んでるカラコロスだし

84ザマコスキー(仮):2019/01/16(水) 02:13:34 ID:WN8J8zBQ0
【悲報】6話、現段階で1万文字超えしてる
これ投稿する時何分割しなきゃいけないんですかね…
https://i.imgur.com/fvuTOQc.png
https://i.imgur.com/I53DLQx.png
ボス入ったからペースは一気に上がったんだけど

85名無しっ子:2019/01/16(水) 10:21:42 ID:Z.M17BlA0
画面真っ黒で草

86ザマコスキー(仮):2019/01/16(水) 14:35:49 ID:WN8J8zBQ0
ようやく完成した
今晩投稿したいとこ

注意:クッソ長くなった
量的に見ても6話の倍以上とかいう文字数だから専スレ立てて良かったって思うくらいの文量
これでしばらく絵のほうに専念出来そう

87名無しっ子:2019/01/16(水) 22:04:15 ID:CWDZqDOU0
投稿するだけで大変そう

88ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:38:33 ID:q3Y89z/U0
クッソ長くなって執筆に悩んだ6話、投下するナリよ〜

89ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:39:25 ID:q3Y89z/U0
Stage6 -変幻- (BGM:https://youtu.be/DYMyJzGDkig)

カナチが電を抱えて帰ってから5日、けんまはずっと謎のデータの解析を続けていた。
札幌、渋谷、大阪、福岡の4箇所にあった"A.C."の部隊活動拠点を制圧して鍵は全て揃ったはずなのだが、解析は難航していた。
それぞれの街は賑わいを徐々に取り戻しており、人々が惨状を過去の物にしようとしていた頃だった。
ニュースでは当てにならない情報が流され、挙句の果てには陰謀論まで出回りだしていた。

拠点の中でも"A.C."の正体は分からず終いかと思われていたが、その日の夜、けんまが大慌てで全員を呼び出す。
「たっ、大変ンマーーー!!!」「けんま、どうしたんだ?いきなりそんな大声出して。」
「とりあえずコレを見てほしいンマ!!」けんまはテレビに解析した情報を出す。「何だよ…コレ…」
そこには通信の発信元と思われる海上要塞の座標及び"A.C."の活動部隊のリストが表示されていた。
「多分ここに"A.C."が居るンマ。割ったデータが正しければ、あの要塞はだんだんこっちに近づいてきてるンマ。」
「…戦いはまだ終わってないって事か。」「それじゃあ… 私達は囮だったって事!?」
「…多分そうンマ。要塞の兵装情報を見てる限りではアレが本命っぽいンマ。」
「けんま、アレに乗り込めそうか?」「カナチお姉ちゃん!?」
「セキュリティ解読さえすれば一応行けるンマが… でもカナチ、本気ンマ!?まだセイバーの修理は終わってないンマよ!?」
「バスターだけで何とかする。どうせ余裕は無いんだろ?」
「確かに計算が合ってれば2日程度しか無いンマが… それでもセイバー無しで行くのは無茶ンマ!!」
「じゃあ何だ?一日で直せるのか?」「それは…」けんまがうつむく。
カナチのセイバーはけんまの理解力を超えた設計で、けんまでさえ少なくとも一ヶ月は掛かる物だった。
「だったらオレがセイバー無しで行ったほうが―」

「待って。」座間子がカナチの話を遮る。「多分あの人なら… あの人なら1日で直してくれるはず…」
「ンマっ!?そ、その人はどこに居るンマ!?」
「それは言えないの… あの人ちょっと変わってるから。でも私が持っていけばやってくれると思うわ。」
「1日か… 賭ける価値はありそうだな。分かった、お前を信じる事にするよ。」
「カナチさん… 分かったわ。けんまさん、後で私が言った所に送ってくれない?」「わ、分かったンマ。」
そう言って座間子は別の部屋に行った。どうも電話してるようだが、相手が誰かは分からなかった。
しばらくして座間子が出てきて、けんまからセイバーを受け取ってどこかへ転送された。
彼女がどこに行ったのか気になったけんまは追跡しようとしたが、向こうから通信が切断されたらしく、追跡出来なかった。
「本当にアレを1日で直せるンマかね…」「今はアイツを信じるしかない。」

翌日になっても座間子との通信は途絶えたままだった。
泊まりになると言っていたので帰ってこないのはわかっていたが、通信も出来ないとなると不安だった、
「まさか座間子ちゃん、変な事に巻き込まれてないよね?」「座間子お姉ちゃんはきっと大丈夫なのです!」
電が拠点に漂う不安を和らげようとする。「果たして間に合うかどうか…」
その日いっぱいは座間子からの応答は無かった。

翌日、朝早くに座間子から連絡が入り、けんまは寝ぼけ眼で応答する。
「けんまさん、セイバーの修理、終わりました。」「ふぁー… 分かったンマ、今回収するンマ。」
けんまが座間子を回収する。「カナチさんは?」
「まだ起きてないンマ。けんまはまだ眠いからもう少し寝かせてほしいンマ…」
けんまはソファーで眠りについたが、しばらくして非常事態が起こる事はこの時誰も予想してなかった。

あれから2時間程度たった時、突如として防災スピーカーから鳴り響く"武力攻撃"を意味するアラート。
拠点中が騒然とし、出勤時間になりつつある街は一瞬で静まり返る。その瞬間、日本中がパニックに包まれた。
―一部の人物を除いては。

90ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:40:16 ID:q3Y89z/U0
「…遂に奴が来たか。」アラートでカナチも眼が覚めたが、けんまと対照的に冷静沈着だった。
「あっ、カナチさん!セイバーの修理終わりましたよ!!」座間子がカナチにセイバーを手渡す。
「間に合ったのか。」「えぇ、あの人の技術力を甘く見てはいけませんわ。」
受け取ったカナチは早速セイバーを起動してみる。
「!! 何だこの出力…!!」出力がさらに上げられていたのか、カナチでも両手で持たないとセイバーに振り回されそうだった。
「座間子、コイツに何をした?」「あの人、"修理したついでに自分が出来る限界までチューニングした"って言ってたけどまさかここまで…」
「まさかコイツがここまでの性能を秘めていたとはな。面白い、使いこなしてやろうじゃねぇか。」
「凄いンマ… けんまでも悩んだあの構造を一日で修理した上にあそこまで改造するって一体何者ンマ…?」
「本人は"イリーガルな機械馬鹿"って言ってたけどね。そんな事より朝ごはん、用意しなくていいの?」
「忘れてたンマ!!」「けんまちゃん、まだ朝ご飯用意してなかったの!?なら私も手伝うから早く用意するよ!!」
けんまは六実に急かされながら、台所に朝食を用意しに向かった。

朝食を待っている間にテレビを点けると、どこの局も例の海上要塞と米軍及び海上自衛隊が交戦する様子が映されていた。
事態が事態なだけに当然と言えば当然なのだが、危機感と同時に違和感も伝わってきた。
今まで国内でここまで大規模な軍事テロが無かったので、この映像には複雑な感情を感じた。
しかし感心している場合でも無く、事態は深刻だった。
急遽招集された軍艦が海上要塞に攻撃するも、謎のエネルギーによって防がれ、反撃される様子が放映されていた。
あの要塞は緊急招集された艦とは言えど、軍艦の攻撃を物ともしない程に堅牢な物だった。
早く撃退しなければこのままでは"A.C."の部隊に制圧されてしまう、未曾有の国家存続危機でもあった。
放送は国内どころか世界中に恐怖と衝撃を与えた。一体あんな化物をどうやって倒すのか。

「カナチお姉ちゃん、電も行ったほうがいい?」「お前は来ないほうが身のためだろう。恐らくオレでやっとの所だ。」
「カナチさん、無理だと思ったら帰ってきてもいいのよ。」「分かってる。だがここまで来た以上、退く訳にはいかない。」
「お待たせンマ!朝ご飯出来たンマよ!」「…やけに今日は豪華だな。」
「カナチちゃんを私達も全力でサポートしたいから本気だしたわ!」「六実…」
「さて、けんまは先にセキュリティの解読の続きをしないといけないンマね…」けんまは飯を食べずに先に研究室に向かう。
が、すぐに出てきた。「何か分からないけどセキュリティが無効化されてたンマ… 誰かやったンマ?」
「あの人がやったんじゃないの?軍事通信解読したって自慢するくらいだし。」「恐ろしいンマ… その人って人間ンマよね?」
「一応人間よ。」(何だよ"一応"って…)

全員が食事を終え、出陣用意をする。
「…遂に決戦の時が来たか。」「えぇ。私だけでなく、皆がカナチさんの事を応援してるから… 絶対に帰ってきてね。」
「けんまも頑張るンマからカナチも負けないンマよ!!」「電も応援してるのです!!」
「無理そうなら私達も呼び出していいのよ?」「お前ら… よし、行ってくる。」
「カナチは絶対負けないンマ!」「…オレを信じろ。」
カナチは海上要塞に転送された。

91ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:40:41 ID:q3Y89z/U0
海上要塞の小さな一室に降り立ったカナチ。外からはまだ砲音が聞こえる。
(妙な胸騒ぎがするな… 国家存続危機だからか?) カナチは何かを感じ取っていたが、それが何か分からなかった。
だがここで悩んでる時間は無い。カナチは小部屋から飛び出す。

カナチ小部屋から出て、真っ先に見た光景は不思議な物だった。
ぶら下げられてる訳でも無いのに宙に浮かぶ足場、宇宙でもないのに落ちていない水、所々で飛びかう謎のエネルギー球…
「何だこの空間… まさか別次元とかじゃないよな?」「一応GPSで捕捉出来てるンマが…」
カナチは浮いた足場に乗っても落ちないどころか、逆に上昇する。
「この空間一帯がトラップっていう訳か。」カナチは浮遊足場を次々に渡っていく。
浮遊足場を渡り抜けると、次は氷塊の間に出た。
しかし、この部屋も奇妙で、氷塊と燃え盛る炎が同じ空間に存在していた。
炎の側にある氷は何故か溶けず、炎も消えずに弾けながら燃えていた。
敵の構成も同じように、氷を吐き出す機械兵と火炎放射機を携えた洗脳兵が居た。
「…ここにも洗脳兵が居たのか。」カナチが敵を斬ろうとしたその瞬間、カナチの眼の前に電撃が落ちる。
「!!」カナチが上を見ると、放電装置を背負った機械兵が居た。
「流石に本命なだけあって守りは硬いか。」機械兵相手にウィルスを感染させてある程度減らせてるとは言えど、ここは敵の本丸。
並大抵の敵の量では無かった。「ならば!」カナチはバスターを構える。
「フォレストボム!」大地の力を固めた爆弾は機械兵に向けて飛んでいく。
炸裂した時に放たれた蔦は放電装置の僅かな隙間に入り込み、複雑に絡まり合う。
もう一度放電装置を起動した時、基盤がショートを起こし、内部から破壊する。
そのままカナチは残った2体も流れ作業の如く対応する。
「次だ!」カナチは更に奥に居る敵にも奇襲をかける。
機械兵に背後から斬りかかり、背中から両断する。そのまま側に居た洗脳兵にはバスターを連射する。
奥に居た機械兵もバスターで撃ち抜く。

92ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:41:37 ID:q3Y89z/U0
そうしていくつかの部屋を切り抜けていったカナチだが、広く開けた部屋に出た時、カナチは目を疑った。
「そこに居るのは… 山岡!?何故こんな所に!」「よう、久しぶりだな。アンタも奴を追って来たのか。」
「あぁそうだ。分かっているなら先に進ませてくれ。」「おっと、そうはいかねぇ。"彼"にここを守れとの指令があった。」
「…そうか。」「だから俺はココでお前を倒す。」
「カナチ!知ってるンマか!?」けんまが通信機越しに驚く。「あぁ。アイツは… アイツはかつての仲間だ。」
拠点が騒然とする。「ど…どういう事ンマ!?」
「記憶が曖昧になってるが、これだけははっきりと覚えている。封印される前、オレはアイツと共に行動していた。
オレらは"A.C."を追っていた。ただ…」「ただ?」「それ以外の事が思い出せない。今覚えている事はこれだけだ。」
「何を一人で話している。お前の相手は俺だろ。さぁ、かかってこいよ。」「やるしか無いのか…!」
「いざ尋常に!」「「参る!!!」」
双方が剣を構え、お互いの隙を探る。歴戦の強者同士、いきなり突っ込むと反撃を喰らうのは分かっている。
カナチは必死に山岡の癖を思い出そうとする。山岡は鋭い目線でカナチの弱点を探る。
「どうした、以前のように突っ込んで来ないのか?」山岡がカナチを挑発する。
「あいにく以前どうしてたか思い出せないんでな。その挑発には乗らんぞ。」
「そうか、それは好都合。ならばこっちから!!」山岡が姿勢を低くし、弾丸のように突っ込んでくる。
山岡が手にした剣で斬りかかろうとするも、咄嗟にセイバーで防ぐ。
「そうだ!それでこそお前だ!」防がれたのを確認してから追撃しようとする。
「何故お前はオレに斬りかかる必要がある!」カナチも反撃の構えを取る。
「それはだな!"彼"が選ばれたからさ!」双方の斬撃が衝突する。
「"彼"とは誰の事だ!」鍔迫り合いしながら山岡に問う。
「教えてやろう!」山岡はカナチの斬撃を跳ね飛ばし、一旦距離を置く。
「"彼"とは私の同期… いや、我らが"尊師"だ!喰らえ!スクリーンディバイド!!」
山岡の剣から一瞬刀身が消えたかと思えば、何と離れた場所に居るはずのカナチを斬撃が襲う。
「ならばその"尊師"とやらに何を望む!」カナチも負けじと剣を携え一気に突っ込む。
「喰らえ!雷光閃!!」「遅い!!」何と山岡はカナチの斬撃を見てから回避した。
「その程度では"尊師"が望む"優しい世界"には適応出来ないぞ!」山岡がカナチの背後に回り込む。
「前より強くなってるが、まだ俺に追いついてないぞ!」山岡がカナチを羽織っていたマントで包む。
「奥義!アスパイアブレイク―」「させるか!昇炎斬!!」カナチはマントごと山岡を斬る。
山岡は寸前で回避したが、切っ先は山岡の髭を焦がす。「ほう… 少しはやるな。」
「当たり前だ。でなければここまで来れてないからな。」カナチは焼けたマントを払う。
「だが俺にはその斬撃に迷いが見える。だから俺に攻撃が当たらない。先に進めないのだ。」
「悩みだと?」「悩みを捨てきれてないからいつまでも俺の格下止まりなんだぞ!フミコミザン!!」
山岡が弾丸の如しスピードでカナチに斬りかかる。
「クソっ…!」カナチは反応したが、完全に防御する事は出来なかった。
「これが俺とお前の実力差だ!分かったか!」山岡は再び追撃の構えを取る。
「させるかっ…!!」カナチはバスターで咄嗟に山岡の腕を撃つ。
山岡の構えが解ける。「ほう、そんな物に頼るのか。お前らしくないな。」
「言ったはずだ、以前のやり方を思い出せないと。」カナチは再び立ち上がる。
「だが、思い出せないからこそ出来る事もある!フレイムアロー!!」
放たれた炎の矢は山岡の逃げ場を封じる。
「これでどうだ!水月斬!!」カナチは大きく振りかぶり山岡に斬りかかる。
「何だと!?」山岡はカナチの斬撃を防ぎきれなかった。
「…面白い、ここからが本番と行こうじゃないか。」
山岡は体制を立て直しながら笑うように呟く。
「我が力!"尊師"に認められ、"Colonel"(大佐)として認められた力を見せてやろう!!」
山岡の発した言葉と精神の昂りに同調するかの如く、山岡のセイバーが唸り、刀身が紅く染まる。
「今までの力は抑えていた物だという事を教えてやろう!クロスディバイド!!」
紅に染まった刀身は唸り、揺らめき、煙の如く形を失う。

93ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:42:08 ID:q3Y89z/U0
同時にカナチを貫くように2つの斬撃が同時に発生する。
「ぐはっ…!!」
X字にカナチを貫こうとする斬撃は、強化されたセイバーの出力でもいなしきれないくらいの力だった。
完全に相手のペースになっている。このまま戦い続けたらカナチが負けるのは確実だ。
「おっと、今のはただのウォームアップだぞ。こんなのでくたばってたらこの先には進めないぞ。」
山岡が再びカナチを挑発する。カナチのセイバーを握る手にも力がこもる。
「ならば!!」カナチは飛び石を渡るかの如く、低い姿勢で一気に突っ込む。
「この!オレが!お前に!負けるなど!誰が!決めた!昇炎斬!!」カナチが怒涛の連続攻撃を叩き込むも、全てかわされてしまう。
―最後の一発を除いて。
揺らぐ炎は山岡のアーマーを焦がす。ようやくまともな一撃が入ったのだ。
「ようやくか。よく当てれたな。それだけは褒めてやる。だが… それだけでは足りん!!」
再び剣を構える山岡。その構えはフミコミザンの物だった。
「喰らえ!フミコミ―」「させるか!!」カナチは振り抜く寸前で山岡の剣を弾く。
「何!?」剣を弾かれた事に動揺する山岡。
「一度喰らってアンタの癖は何となく分かった。こっちも成長してない訳ではないんでな。」
「…そうだ。それでこそお前だ。お前は以前から"喰らって覚える"タイプだった。」
「…昔のオレの事か。」「俺は以前からお前のその能力が羨ましいと思っていたくらいさ。」
「他人の強烈な技くらい一度見たら誰だって覚えるだろう。」
「いや違う。俺が見た中でそんな事が出来たのはお前くらいだ。」
「…何が言いたい。」「つまりだな… お前は最初から戦うべくして生まれた存在なのだ。」
「戦うべくして生まれた存在…」「隙あり!!」山岡は動揺したカナチに斬りかかる。
「覚えてないだろうが言ったはずだ。"戦いは一瞬たりとも気を抜くな"と。」
咄嗟に反応して無理やり鍔迫り合いに持っていくカナチ。
「その反応速度、見事だ。ここまで来れただけあるな。」
カナチの剣を払い、再び距離を取る山岡。
「そしてお前は今この戦いの中でも洗練されている感じがするな。流石は天才だ。」
「そうか。だが―」カナチも山岡の如く高速で突っ込む。
「出来れば剣は振るいたくないがな!水月斬!!」
山岡も剣で防ぐ。「いつまでそんな世迷い言を言っている!!」
追撃体制に入るカナチ。「世迷い言だと?」カナチの剣に電撃が走る。
「山岡ァ!何故オレがこうしてお前と戦う事になったのか考えろ!雷光閃!!」
セイバーは山岡の頬を掠める。
「…今のオレは誰も殺したくない。昔はどうだったか知らないが、少なくとも今はそうだ。」
「フッ…」山岡はカナチの言葉を鼻で笑う。「何がおかしい?」
「争いの為に生まれた者が争いを拒むとはな… それがどれだけ無駄な事か分かってるのか?」
「…どういう事だ。」カナチは剣を突き出したまま山岡に問う。
「お前はだな… お前の信念を真っ向から否定する事が最も重要なのだよ!!分かるか!?」
「山岡… 貴様ァ!!」カナチがキレる。山岡と同じように、精神の昂りに応じるが如く、刀身が蒼く輝く。
「そうだ!その感覚だ!!」カナチの剣を即座に弾き、カナチを飛び越え距離を取る。
「お前の力は怒りによって解放されるのだ!!」山岡はクロスディバイドの構えを取る。
「怒りの力、どれ程の物か見せてもらおう!!クロスディバイド!!」2つの斬撃がカナチを襲う。
「見切った!!」カナチはいなす事すらせず避ける。そのままの勢いで山岡に突っ込む。
「覚悟しろ山岡ァ!!」怒涛の連撃で山岡に斬りかかる。
剣は荒々しくも力強い軌跡を残すが、全てかわされてしまう。
「どうした!それがお前の本気か!」山岡は剣で受けるどころか身体を軽く反らすだけで全てかわしてしまう。
しばらく挑み続けるも、一発も当たらない。息を切らすカナチと余裕の表情すら見せる山岡。
「何故当たらない…!」「さぁな。お前がそんな事も分からないとは俺は思わないぜ?」
剣を持つカナチの手には焦りの色が見え始める。当然ながらこの戦闘には他の仲間はついて行けてない。
カナチの中では怒りが焦りに変わり始めていた。怒りが強かった分、また焦りも強い物となる。
山岡が何もせずともカナチは窮地に追い詰められる。一体何が悪かったのか、今のカナチには見当も付かない。
焦りで周囲の音が聞こえなくなっていく。砲音も、山岡の声も、仲間の声も、自分の声さえも―
自分でも何を言っているのか分からず、知る手段も無かった。

94ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:42:29 ID:q3Y89z/U0
山岡がカナチに止めを刺そうと一気に距離を詰めた時、カナチの脳裏に聞き覚えのある声がした。

「激流に逆らおうとする者は自らの身を滅ぼす。だが激流に同調する者はどうか?答えは自分で見つけよ―」

ふと意識が戻るカナチ。眼前には迫る山岡。
いつか聞いた師の言葉を思い出したカナチは最小限の動きで山岡の斬撃をいなす。
同時に忘れていた一つの技を思い出す。その技は未完成だったが、山岡の勢いを利用すれば完成しそうな予感がしていた。
(師匠、貴方の言っていたことの意味がようやく分かった気がした。言いたかった事はこういう事なんだな!)
自分の感覚に確信を持つカナチ。
「今の防御、見事だ。だがコイツはどうかな!!」再び猛牛の如し気迫で迫る山岡。
「甘い!!」山岡の斬撃の勢いを利用し、宙を舞うカナチ。(この感覚… 出来る!)
「何だと!?」斬撃を利用され、驚く山岡。空中で回転しながらセイバーを構えるカナチ。

「一刀両断!幻夢零!!」

強化されたセイバーの刀身がそのまま衝撃波となって地を割りながら飛んでいく。
しかしこの威力ではアーマーを粉砕するどころか山岡すら真っ二つにしてしまう。
「山岡ァ!よけろ!!」カナチは山岡に叫ぶ。
山岡もクロスディバイドで相殺しようとしたが、威力が高すぎて斬撃すら"斬り裂いて"しまった。
山岡は間一髪のところで避けたが、衝撃で壁にぶつけられる。山岡が着ていたアーマーの下には砕けたコア部分が見えていた。
彼も他と同じく、"A.C."の被害者だった。

「あれ… 俺はどうして…?それになんだ?この格好。」しばらくして山岡が目を覚ます。
「山岡、大丈夫か?」「えーっと、あなたは…」「オレはカナチだ。」
「カナチ…」山岡はカナチの名前を聞いてしばらく黙り込む。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」山岡が突如大声を上げる。
「ど、どうしたんだ!?いきなりそんな大声出して!?」不意の自体に驚くカナチ。
「カナチさん、早く奴を止めてください!!このままだと…!!」どうやら山岡は記憶が残っていたようだ。
「分かってる、鍵出してくれないか?」カナチに言われ、着ていたアーマー中を急いで探す山岡。
「あったコレです!早く止めてください!!」「確かに受け取ったぞ。お前は一旦拠点に帰ってろ。」カナチは転送マーカーを渡す。
「それ、付けたらオレの拠点に帰れるぞ。今動くのは危険だから一旦安め。」「お、おう。じゃあ気をつけてな。」
山岡は落ち着かぬ様子で拠点に戻った。拠点はざわめいたが無理も無い。今まで男性が居なかっただけに山岡の存在は異質だった。
「けんま、山岡はさっきと違って素は紳士だからそんな騒ぐ必要無いぞ。」
カナチは山岡を見送って再び歩みだした。

95ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:43:10 ID:q3Y89z/U0
ここまで来れば玉座までもう一息、しかし奇妙な空間は奥へ奥へと広がっていた。
まるで現実世界と仮想空間の境目が分からなくなっているようだった。
しかし奥から何か強烈な物を感じるのでこの先に何かがあるのは確実だ。
カナチはひたすら奥へ進む。進むごとに仮想空間に近づいているような気もする。
敵も様変わりしており、いつの間にか洗脳兵はおらず、機械兵ばかりになっていた。
「…別世界に迷い込んでないよな?」「多分時空は乱れてないと思うンマが…」
カナチが更に進むと、シャッターを発見した。「ようやく玉座か。早いとこここから去りたいところだな。」

カナチが中に入ると、これまた奇妙な空間の中に奇妙な"何か"が居た。
「…お前ナリね、ひろあきを倒したのは。」「あぁそうだ。お前の名は何だ?」
「当職はカラコロス、この要塞の主ナリよ。」カラコロスはこちらを向き、首元から炎を吹き上げる。
「ここまで誰も来なかったナリが、ようやく誰か来たナリね。でも当職は忙しいナリ。」
「外の事か。」「●はい。でもお前には当職の邪魔させないナリよ!」
「カナチ、来るンマよ!」「分かった!」
「バトルオペレーション、セット!」「イン!」
「すぐに灰にするナリよ!」
カラコロスが戦闘意思を示した瞬間、空間が一瞬歪む。今まで絨毯だと思っていた物が突如パネル状に変化する。
カナチが困惑してる間に先に仕掛けたのはカラコロス。目の間から居なくなったと思えば突如上から降ってくる。
カナチは間一髪のところで避けるも、再びテレポートする。
「コイツ…!超能力者か!?」カナチが目で追うも、テレポートされて見失う。
ノイズとともにけんまから通信が入る。「―ようやく繋がったンマ。」「けんま、どうした?」
「どうやらカナチはカラコロスの力で一種の電脳世界に入り込んでしまったみたいンマ。」
「電脳世界… というと?」けんまと通信してる間にもカラコロスは休む間も無く猛攻を続ける。
「お互い見てる限りデータ化されてるっぽいンマ。だからその空間では―」
再びノイズが強くなって聞こえなくなる。同時にカラコロスの眼も光る。
カナチの眼前に謎の光が発生する。本能的に危険を察知したカナチはすぐさま離れる。
光が大爆発を起こす。爆発が空間を揺らす。不思議なことに衝撃波と鼓膜を破るくらいの爆音は発生しなかった。
爆発が落ち着くとともに通信も再度安定する。「―カナチ!何があったンマ!?」
「分からない。ただアイツがいきなり爆発を起こしただけだ。」
「通信妨害ンマか…?まあいい、さっきの話の続きンマ。カナチの居る電脳世界では、全てがデータ化されてるみたいンマ。」
「…何となく察した。」「話が早いンマね。多分カナチの予想通り、データさえ書ければどうにでも出来る世界になってるンマ。」
「奴の動きは全部その影響か。」「カラコロスが有利になるコードなのは間違いないっぽいンマね。」
「書き換え次第で強化も弱体化もするって事か。」「そうンマ。だからけんまも―」再びノイズが強くなる。
再びカラコロスも動き出す。どうやらカラコロスの行動が止まると通信が安定化するようだ。
カラコロスはちゃぶ台返しの要領で床を剥がそうとする。
「させるか!」カナチもバスターを連射しながら突っ込む。
カラコロスが床を弾き飛ばす。パネル状の床は破片となってカナチのほうに飛んでくる。
「当たるか!」カナチは軽やかに飛んできた破片を飛び越え、カラコロスの懐に潜り込む。
「喰らえ!!」カナチは怒涛の猛攻をカラコロスに叩き込む。
しかしカラコロスからは血が飛び出る事もなく、それどころか傷一つすら付かなかった。
カラコロスは再びテレポートでカナチの元を去る。同時にけんまとの通信も安定する。
「―カナチ!」「どうもアイツが動くと切れるみたいだな。援護出来そうか?」
「分からないンマ。今やってみてるけど…」通信機越しにひたすらキーボードを叩く音が聞こえる。
カラコロスがようやくじっとしたかと思いきや、いきなり体が光りだす。
光が落ち着いたかと思ったら、カラコロスが放っていた光の色も変わった。

96ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:43:45 ID:q3Y89z/U0
先程まで赤い炎のような光を放っていたが、今度は硫黄のような黄色い光を放っていた。
「光無きところに光を。」カラコロスがそう言い放つと、カナチの足元のパネルが突如電気を纏いだす。
そして次の瞬間、その電気に引き寄せられるかのように雷が落ちる。カナチは雷が落ちる瞬間にカラコロスのほうに突っ込んで回避する。
再びカラコロスを斬りつけるも、やはり傷は付かなかった。「けんま!応答しろ!」「カナチ!どうしたンマ?」
「カラコロスを斬っても傷一つ付かないがちゃんと攻撃は通ってるのか?」「ちょっと待ってほしいンマ…」
再びけんまはキーボードを叩く。「…あったンマ!どうやらちゃんとダメージは通ってるみたいンマね。」
「一応斬った感覚はあったから通る事には通ってたんだな。」「一応このくらいのデータなら…」けんまの打鍵音が加速する。
「よし、出来たンマ!これでカナチにもカラコロスの体力が見えるようになったと思うンマが…」
そう言われ逃げ回るカラコロスをカナチが見ると、確かに足元に数字が表示されていた。どうやらこれが体力らしい。
「攻撃が通ってる事が分かっただけでもありがたい。サンキューけんま。」「容易い御用ンマ!」
「当職の秘密を探るとはいい度胸ナリね。」そう言うとカラコロスは再び強く光りだした。
今度は体から翠玉(エメラルド)のような光を放ち出した。
カラコロスが「身が震える。」と言うと、いきなり部屋自体が大きく揺れだした。
「カナチ!足元から何か来るンマ!」けんまがノイズまみれの通信でカナチに伝える。
カナチはそれを聞いて壁伝いに上へ上へと逃げる。
部屋の揺れが一段と大きくなった時、カラコロスが居るパネル以外を突き破るように巨大な木の杭のような物が飛び出してきた。
「あんなのに貫かれちゃお陀仏だな…」カナチは高所で杭が引っ込むのを待った。
不思議なことに、杭が引っ込むのと同時に割れて無くなったと思っていたパネルがどこからともなく出現する。
どうやらこの空間では自分達だけでなく、部屋自体がデータ化されてるようだ。
再びカラコロスは逃げ回る。カナチは動かずして上から落ちてくるのを待ち構える。
カラコロス視界から消える。もしやと思って上を見ると、やはり上から落ちてきた。
「来たな!」カナチは読み通りカラコロスを迎撃する。3段斬りに加え、昇炎斬も当てる。
カラコロスの足元に出ていた数字が大きく減る。「…どうやら弱点のようだな。」
「今のは痛かったナリよ。でもこれはどうナリか?」そう言うとまたカラコロスの体が光りだす。
カラコロスは瑠璃色の光を纏い、「始まりはいつも雨でした。」と呟くと、謎のエネルギーが上空で氷塊を形成する。
「裁きを。」カラコロスがそう言うと、空中で固定されていた氷塊が落ちてきた。
氷塊はカナチを追跡するように落ち、逃げ場を奪うように追い詰める。
カラコロスは次の攻撃の体制を整えている。「クソっ…!ならば!」カナチはセイバーを構える。
「雷光閃!」電撃を纏い、一気に突き抜ける。切っ先はカラコロスの腹を刺す。
「ナリッ!?」カラコロスは不意に攻撃されたからなのか、全身が麻痺して動かなくなる。
「今のうちに!!」カナチは畳み掛けるように連撃を決める。カラコロスの体力が残り300を切る。
カラコロスは再び翠玉色の光を纏い、カナチに「もうやめにしませんか。」と言う。先に仕掛けてきたのはそっちだろうが。
奴が翠玉色の光を纏ったという事はもう一度あの攻撃を出そうとしている。さっき分かったが、ギリギリ一発くらいなら入れる隙はある。
「身が震える。」そう言い放ち、再び部屋ごと揺らす。
「今だ!」カナチは壁を蹴り、回転しながら宙に舞う。
「一刀両断!幻夢零!!」放たれた斬撃はパネルを斬り裂きながらカラコロスを襲う。
カラコロスは逃げようとしたが、時既に遅し。強烈な斬撃はカラコロスを真っ二つに斬り裂く。
「自分の無力感… なぜ…こんなに…」カラコロスは最後に何か言っていたようだが、カナチには聞き取れなかった。
斬られた衝撃でカラコロスの体から何かのチップが飛び出てくる。カナチはそれを拾おうとしたが、その瞬間に山岡から通信が入る。

「カナチ!早く逃げろ!!崩壊するぞ!!!」山岡がそう言った瞬間、カナチの居た空間が再び歪む。
どうやらあの電脳空間はカラコロスの力で維持されていたらしく、息絶えると同時に元の空間に戻った。
そして同時に海上要塞自体も大きく揺れだす。明かりが消え、壁も崩れだす。
どうやらカラコロス自体が動力源になっていたようだ。要塞はゆっくりと落ち出す。
息絶えたカラコロスの体からは青白い光が発生している。カナチは急いでチップを拾い帰還する。

97ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 00:44:10 ID:q3Y89z/U0
カナチが拠点に戻り、アーマーを脱ごうとした瞬間、拠点が大きく揺れだす。
「地震か!?」揺れはしばらく続いた。
揺れが収まって、カナチはけんまに拾ったチップを手渡す。
「山岡は大丈夫なのか?」「見た感じ、大きな怪我は無いンマ。」「俺を誰だと思ってるんだよ。」
「…その様子だと全然問題は無さそうだな。」「あの程度の怪我、回復を待つまでも無いぞ。」
「で、さっきの揺れは何だったんだ?」「…アレは奴が爆発したんだ。」
爆発と聞いて一同が騒然とする。「爆発…ンマ?」「あぁそうだ。奴の体で発生していた核エネルギーが抑えられなくなったんだろう。」
「という事はオレが見たあの光とも関係がある訳か。」「…チェレンコフ放射ンマね。」
「何だそれ?」「詳しい説明は省くけど、簡単に言えば物質中の原子が速すぎる時に出る光ンマ。大抵の場合、核施設関連で発生するやつンマ。」

不安になった電がテレビを点けると、海底でカラコロスが爆発する瞬間の映像が流れていた。
マイクをぶち壊す程の爆音や異様な揺れと同時に巨大な水柱が立つ瞬間が収められていた。
側に居た複数の軍艦は押し流され、海面が大きくうねる様子が映されていた。
その爆発で津波が発生したらしく、画面には津波警報の表示がずっと出ていた。

カナチは報道内容に衝撃を受け、一人部屋に戻る。心配した山岡はカナチの部屋に入った。
「お前が辛いのも分かる。"A.C."が何を考えていたのかは知らないが、お前は救世主なんだ。」
「…オレはアイツを倒して良かったんだろうか?」カナチは暗い声で山岡に問う。
「俺は倒すべきだと思ってたぞ。あのままだと国自体が滅んでいたかもしれん。それに―」
「分かった、しばらく一人で居させてくれ…」カナチはそう言って山岡を部屋から追い出した。
(カナチがあそこまで辛いのは分かるが、奴を倒し損ねてたらもっと辛かっただろうな。)
山岡は言いたかった事を心に秘めつつ部屋を出ていった。

今回の事件でカナチはしばらく部屋から出てくる事は無かった。

Stage7に続く

98ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 01:26:13 ID:q3Y89z/U0
あまりにも長すぎて9分割になったカナチの話の6話ですを
6話、異様なまでに長いんですよ。その長さ、なんと13746文字・362行(改行・BGMメモ込)ですよ!
これがどれくらい長いかと言うと5話(6278文字・167行)の倍以上あるんですよ。
そのせいで遂に手元のファイルが100KBを突破したという

・毎回恒例のやたら長いあとがきゾーン
BGMはこのステージだけ特殊で全部エグゼ仕様
道中が"Two of Braves"
ボス戦前の掛け合いが"Distortion!"
山岡戦が"決戦!電脳獣!"
カラコロス戦が"Surge of Power!"
ステージクリアが"Enemy Deleted!"
https://www.youtube.com/playlist?list=PLOzb7RSW8xgfWSuYtUWh_cDkbBvLrE7qM

山岡が強すぎる件 執筆ペースが遅かったのも大体コイツのせい
山岡の居る部屋に入ってから出るまでに5008文字・134行も使ってるから話の半分が山岡戦という

元祖帯刀キャラの山岡ですが本作ではカナチの元仲間という立ち位置で登場
実力は本編描写通り大体カナチと対等なくらい強い 多分名実共にラスボスより強いと思う
本作の山岡は"A.C."率いる軍隊の陸軍大佐って設定 なんで山岡はスーツ姿ではなく軍服姿です
BGMがエグゼで階級が大佐って言われると分かる人はこの時点でもう分かると思いますがデザインベースはカーネル.EXEになります
もちろん技もカーネル譲りで"スクリーンディバイド""クロスディバイド""アスパイアブレイク"はまんまカーネルのやつ
フミコミザンはバトルチップより なお5ではフミコミザン自体が無いもよう(ブルース固有のみ)
ラスボスより強いって言いましたけど現状作中最強の技がコイツのアスパイアブレイクという
内部的な話になるけどこの技、なんと威力550というバ火力なんですよ なお原作同様の威力(重要)
この550、なんとカナチの体力を一撃で半分以上持っていく超必殺技レベルの大技
(カナチの体力内部値は1000でエグゼ・流星の改造無し最大値と同値)
ちなみに普通にピンピンしてるのでここで活躍は終わりではないです
強さとしてはゼロ4のクラフトみたいな感じか…?もっと強いか?
漫画とかでよくある"飛ぶ斬撃"はビームサーベルみたいな剣にして"刀身自体を飛ばす"って表現にしてみる エネルギー剣だから出来る事

99ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 01:49:34 ID:q3Y89z/U0
続き
カナチの師匠の設定は特に無いです
別に自キャラ当ててるとかそんなんじゃなくて設定の事考えてないです
ただカナチが50年封印されてたし死んでてもおかしくない

師匠とは逆に内部的に設定がある例の部外者、また登場
7話でも出す予定
ちなみに内部的にはこの後別のゲーム(非恒心)に繋がっていく …と思う
ガチ恋してるから設定は幾つかしか出さない間接的な形で自分サイドのキャラ出して座間子応援したいんや…
一応設定かなり少なめに書いてるから各自で自分のキャラ当てれるはず

カナチが今回習得した技の"幻夢零"、どこからどう見てもX5のアレです
空中で回転して出すのはMvC仕様っぽいイメージ
内部数値は威力250を予定
ちなみに山岡戦でやってた飛び石のように突っ込んで連撃っての、あれゼロ3のメシアステップからの乱舞のイメージで書いてる
https://i.imgur.com/XCxmwRi.gif 例の乱舞(ヒッフッホッフッハッホッデイヤー)

カラコロス戦はどう見てもエグゼを意識してます
https://i.imgur.com/f1Qsox7.png (画像はイメージです)
特に試合開始の例の掛け声
カラコロスが電脳世界に引きずり込んだのは超越神力か何か
尊師語録使ったら執筆が進む進む
ちなみにカラコロス、全キャラの中で唯一行動パターンまで完成してるキャラなんですよね
https://i.imgur.com/xuatybT.jpg
モデルになったのはどこからどう見てもエレメントマン 属性変わるとことか4属性に対応したパターンあるとことか

100ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:06:27 ID:q3Y89z/U0
書きたい事がまだあるからまだ続く

ちなみに今回の"A.C."サイドの作戦、主目標は"カナチを再起不能にする"だから要塞こそ落とされたが目標は達成してたり
山岡を登板させたのもその辺の理由

カラコロス、本作の設定だと地球外生命体かもしれない謎の存在って設定
主食は水と少量のウラン鉱石 体内で核融合と核分裂の両方が発生してる設定
カラコロスが最期に核爆発したの、核兵器ネタ及び尊師MMDの形式に従ってとりあえず爆破した
ちなみに放射能の問題はどうなのかって話だけど、一応建物の残骸及びカラコロスの死骸が全部吸収したって事で
体内から出てきたチップは放射能汚染されてないのでご安心を 中身は"A.C."に関するデータで
あと幻夢零習得フラグが無いと解析された情報からカナチのもう一つのEX技、"エレメンタルソニック"(エグゼ3のアレ)を習得させる予定

山岡のアスパイアブレイクの元ネタについてはこれ参照(カワリミマジックで避けてるのがソレ)
https://youtu.be/NDbTztytqwc?t=379

101ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:14:53 ID:q3Y89z/U0
7話についてはちょっと執筆休止したい
どうせ来週末にでもなったらまた書いてるだろうけど

現在の容量:114579 B(111 KB) 前回比:+38830 B(37.9 KB?)
現在の手元のファイルの綜文字数/行数:40450文字/910行

102ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 02:39:57 ID:q3Y89z/U0
そういや読み返して気付いたけど、この話擬音使ってないな
擬音に頼らずともここまで書けるのか

103名無しっ子:2019/01/17(木) 15:50:14 ID:yxH1GT1Q0
カラコロスはガッツリ爆散してて草

104ザマコスキー(仮):2019/01/17(木) 20:05:13 ID:qUvHPs8k0
ガバガバ仕様書書いてたらセーブデータは32バイトあればセーブ機能実装が出来そうな気がする
なお中身はバイナリデータだからjsonになる可能性も

105ザマコスキー(仮):2019/01/19(土) 11:49:25 ID:IE6p2zgo0
ネタメモ
実装優先度低
例の山岡のシーン、座間子でイベントフラグ(例のバイナリ表で2のやつ)あると千刃剣魔乱入
設定はMMBN6のコピーロイドみたいなの

106名無しっ子:2019/01/19(土) 18:24:51 ID:aPex4MO.0
師匠はオメガくん説

107ザマコスキー(仮):2019/01/20(日) 01:34:38 ID:F3Z0g98s0
設定は考えてないですが、セリフは北斗の拳のトキのイメージで書いてたり

激流に身を任せどうかする

108ザマコスキー(仮):2019/01/25(金) 01:31:19 ID:5ssrYyUc0
山岡、前に書いた通り陸軍大佐の設定を付けてカーネルベースでデザインしてみたら"山岡だった物"と化して全くの別キャラが見事出来上がるという

山岡の原型どこ…?
https://i.imgur.com/H9TbdqT.jpg

109名無しっ子:2019/01/26(土) 12:02:33 ID:pAa5iTzY0
この鎧の下でも乳首ビンビンしてるってマジ?

110ザマコスキー(仮):2019/01/30(水) 10:45:36 ID:IEd0251c0
芸術路線スレ久々に見たらカオスなやつ投下されてて海老
対カラコロスで採用しようかな

207 無名弁護士 sage 2018/12/23(日) 21:19:56.92 ID:V60NAGAl0
https://www.axfc.net/u/3949738
レタパニキが尊師音源で遊んでて草
玉音放送と無能ボイス(絶叫脱糞)と核ドラムでパーカッション周りだ
け原曲のやつらしい
絶叫脱糞と核ドラム以外の元の音分からんわ

111名無しっ子:2019/01/31(木) 23:16:42 ID:sFUYTSIw0
激しくて草

112ザマコスキー(仮):2019/02/04(月) 22:25:51 ID:RvY65wcY0
https://i.imgur.com/OUGGmMw.jpg
リンゴ飴先輩、いつものノリでデザインしたら例の如く原型無くなってて草
ラスボスらしい貫禄はあると思うんだけどな

デザインのノリがエグゼのソレだな

113名無しっ子:2019/02/04(月) 23:40:15 ID:aoYNGMRI0
頭のお団子がないと先輩感がなくなってしまうな

114ザマコスキー(仮):2019/02/04(月) 23:53:07 ID:NL6P6Qqo0
一応リンゴ飴もどきをブンブンするから…(震え声)

115ザマコスキー(仮):2019/02/11(月) 02:14:17 ID:u2qxgTyA0
仮連鎖値メモ
ヒッフッハ(ヒッフッホ):1-2-3
デイヤー:4
水月斬:3
割木斬:5
雷光閃:1
各種移動・空中・チャージセイバー:1
回転斬り:1-2-3-4-5-6
豆:0
セミCS:1
フルCS:2
フレイムアロー:1
アイスジャベリン:1-2-3-4-5
スパークバレット:1-2
フォレストボム:1-2-3-4

116ザマコスキー(仮):2019/02/13(水) 19:15:07 ID:WdseLtYk0
実装優先度メモ 20190213版
H
エグゼ式計算式実装
EX実装
連鎖値実装
セーブ実装
パッド対応
4ボス+山岡プレイアブル化
8属性実装
強化アイテム実装
掛け合い実装
リザルト実装
Win以外に移植
連動関連実装
EdgeAPI実装
L

117ザマコスキー(仮):2019/02/19(火) 01:22:42 ID:AVsUvNT60
Q:投稿遅すぎだろ書いてるのか
A:今ボスラッシュ書いてるからまだ待って…

リアルで疲れ溜まってるから思うように書けないんや
一応ボスラッシュの2体目執筆してるとこ

118名無しっ子:2019/02/20(水) 08:10:07 ID:/AFKyGCk0
応援してますを

119ザマコスキー(仮):2019/02/25(月) 18:35:23 ID:GqBGr7Wc0
https://i.imgur.com/lj4YplY.jpg
各種EX技のネタが固まってきたのでメモ書き

120名無しっ子:2019/02/27(水) 21:33:31 ID:eO8Yz7gQ0
>>119
ラーニングするとカナチの色変わったりするんですかね

121ザマコスキー(仮):2019/02/28(木) 01:18:29 ID:5LxeZ31M0
>>120
今のとこ色は変わらない方向で考えてる
ゼロ4みたいに装備変えたら変わるようにしようかな

122ザマコスキー(仮):2019/03/02(土) 02:24:12 ID:il9XHTh60
途中報告:現在12472文字/303行まで書いてる
執筆途中でも読みたいならpastebinで一時公開する


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