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lw´‐ _‐ノv逆上せ上がるなら君がいいようです(ФωФ )
3
:
名無しさん
:2025/08/01(金) 21:13:28 ID:l74WHbvE0
そんな静けさを破るかのように、ガザゴソと、怪しげな音が玄関から聞こえてきた。
嫌な予感がしてペンを置く。廊下を歩き、玄関の前に立つ。やはり、ドアのすぐ外側から奇妙な音がしている。
内心で『またか』と思いながら、少し勢いよく玄関のドアを開けた。
lw´‐ _‐ノv「うわっ、危ないなあ。ドアを開ける時は一声かけなよ」
( ФωФ)「吾輩の家のドアをいつ、どう開けようと、吾輩の勝手であろう」
lw´‐ _‐ノv「朝っぱらから不機嫌そうだねぇ、ロマ。まさかこんな時間から勉強してたのかい? 全く、医学生という生き物は本当に変わったことをするもんだね」
( ФωФ)「早朝から人の家の前で何かやらかそうとしている人間に言われたくないであるよ、シュー」
玄関の前で蹲りながら何かをしでかそうとしていた少女の名前を呼ぶ。
大きな麦わら帽子の下からは、黒檀のように美しく、長い髪が伸びている。
『砂尾シュール』。下の名前の呼び方を変えて、自分だけでなく他の友人たちからもあだ名で『シュー』と呼ばれている。二年前まで自分と同じ大学に通っていた女性だ。
通っていたと過去形なのは、彼女は自分と同じ六年制の医学部ではなく、四年制の農学部の学生であったから。
だが彼女は大学卒業後の進路を就職でなく、進学という方向に舵を切ったことで、今は農学研究員二年として大学院に在籍している。
そして余談だが、彼女が先ほど口にした『ロマ』とは自分のあだ名だ。
『杉浦ロマネスク』という自分の本名の、下の名前から一部だけを取り出して『ロマ』。シューだけでなく、他の友人からも呼ばれている呼び名だ。
もっとも自分から「そう呼んでくれ」などと吹聴した訳ではなく、眼前で座り込んだままの彼女が広めた呼び方であるが。
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