したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

( ^ν^)あくたのようです

41名無しさん:2025/07/07(月) 16:12:56 ID:vmhFGvks0

両親から腫れものとして扱われるようになったのは、二十五を過ぎたあたりだった。
派遣を打ち切られたと伝えたときの母親の焦りと絶望の表情を、今でもはっきりと覚えている。

俺が生まれてきたのは、俺が望んだからではない。両親が望んだからだ。
だから両親には俺を扶養する義務がある。
巷で揶揄される『子供部屋おじさん』も、物価高の昨今では合理的な判断だ。そもそも一人暮らしが自立の象徴だなんて、不動産業界の陰謀に過ぎない。

俺の理屈は両親には通じなかった。
最初こそああだこうだと説教を垂れていたが、時間が経つにつれそれもなくなった。
「家計が苦しいからお金を入れてほしい」と頭を下げられたときは、何か苦いものが胸に広がる感覚があった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板