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ξ゚⊿゚)ξ ブーン系小説&イラスト練習総合案内
641
:
名無しさん
:2025/08/08(金) 23:14:22 ID:cDud4xbw0
流石に怖い
642
:
名無しさん
:2025/08/08(金) 23:16:23 ID:JEBcT/Dg0
本編
>>611-640
投下終わりました。
読んでいただき、ありがとうございました。
643
:
名無しさん
:2025/08/09(土) 21:26:02 ID:/dVJ0mf.0
乙!
644
:
名無しさん
:2025/08/11(月) 16:27:16 ID:6j6i4lsQ0
情景と心理描写がうまいので幽霊なのは早めに察せたからそこからもうひとつ何か欲しかった
645
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 22:25:22 ID:FViFLrNA0
夏といえばな作品教えてくれ
646
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 22:30:38 ID:l7BZRmoY0
学校で化け物?に追い回されるんだけど、すがる思いで親にかけた電話がオチになるやつ
647
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 22:47:53 ID:FViFLrNA0
>>646
気になりすぎるだろ
教えてくれさい
648
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 22:48:58 ID:1Ie..OtY0
>>646
夜の校舎のようです
http://mzkzboon.blog.fc2.com/blog-entry-909.html
これかな?
649
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 23:11:41 ID:FViFLrNA0
>>648
ブーン系のプロの方?
ありがとうございます
650
:
名無しさん
:2025/08/15(金) 23:29:48 ID:l7BZRmoY0
>>648
ありがとう
2013年で白目剥いた
651
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:12:32 ID:H/PCvB2.0
投下します。
ホラーなので、苦手な人は閲覧注意。
652
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:13:24 ID:H/PCvB2.0
『ミセ*゚ー゚)リ廃墟レビューデビューのようです(゚、゚トソン』
.
653
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:14:02 ID:H/PCvB2.0
アイドル事務所『ファイナルプロダクション』
<ガチャ
ミセ*゚ワ゚)リっ「お疲れさまでーす! ダンスリハ終わりましたー!」
((゚、゚トソン「お疲れさまです」ペコ
□⊂( ゚д゚ *)三「リハお疲れトソン! 遅くまで本当にご苦労さま! ほらタオル!」ピュー
□⊂(゚、゚トソン「どうも。優秀なマネージャーがいると助かりますね」
ミセ;゚ー゚)リっ「ありが……ってアレ、なんで一枚だけ? 私のは?」
□⊂( ゚д゚ *)「あとコレ、いつもの常温の水素水! 他にもスポドリとか色々用意してるからな!」サッ
□⊂(゚、゚トソン「ありがとうございますミルナさん」ウケトリッ
ミセ;*^ワ^)リ「……ミルナさん! 私もたくさん踊ったから喉乾いたな〜!」
( ゚д゚ )「向かいの公園に蛇口あったぞ」
ミセ#゚ー゚)リ「溺死させてやんぞテメェ」
ミセ#゚Д゚)リ「トソンとユニット組んでデビューしてからず〜っと思ってるけどさぁ!
ミルナさん、なんかトソンと比べて私の扱いひどくない!? 差別よ差別!」
( ゚д゚ )「何を大袈裟な。ちょっと俺の主観と偏見で扱いに差を設けてるだけなのに」
ミセ#゚ー゚)リ「堂々とした差別じゃねぇか」
ミセ#゚皿゚)リ「ミルナさんに限った話じゃないわ! 送られてくるファンレターだって、私とトソンで全然違うじゃん!
テレビだってライブだっていつも二人で出てるのに何でよ!!」
(゚、゚トソン「そうですか? 同じくらいの数届いてたと思いますけど」
ミセ#゚ー゚)リっロ「中身が問題なんだって! ほら見なさいよ今朝届いたコレとか!」
ロ⊂(゚、゚トソン「どれどれ……?」チラーミィ
654
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:14:22 ID:H/PCvB2.0
三瀬ミセリへ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
乙
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
鬱田ドクオ
655
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:14:46 ID:H/PCvB2.0
ミセ#゚ー゚)リ「ファンレターが『乙』だけってナニ!? 紙の無駄遣いにも程があるでしょ!」
( ゚д゚ )「紙っていうかレスの無駄遣いでは?」
(゚、゚トソン「総合短編における1レスの価値は重いんですよ」
ミセ#゚皿゚)リ「余計なツッコミしてくるんじゃねぇ!!」
(゚、゚トソン「そもそもこのご時世、乙って言ってくれるだけ凄くありがたいことなんですから。贅沢ですねミセリは」
ミセ;゚ー゚)リ「そ、それはそうかもしれないけど……じゃあトソン宛てのファンレターはどんな感じなのさ!」
( ゚д゚ )「今日届いた分だけでいいなら、そこのテーブルの上に全部積んであるぞ」
ミセ*゚ー゚)リ「テーブルの上……って、え?」
656
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:15:18 ID:H/PCvB2.0
............................::::::::::::::::_,,,...:-‐‐=-..,,,_::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
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↑山のように積もった手紙を見事に表現した素晴らしい大型AA
Σミセ;゚Д゚)リ「いや多っ!? どこが同じくらいの数!? 量でも私負けてんじゃん!!」
( ゚д゚ )「存在しない千の位を四捨五入したら同数になったから……」
ミセ#゚ー゚)リ「義務教育やり直せ」
( ゚д゚ )「でも実際マジで同じぐらいの数だぞ。お前のと違ってトソンのファンはみんな熱い長文をしたためて送ってくるから手紙も厚くなるんだ。お前のと違って」
ミセ*゚ー゚)リ「芸能界ってここまで残酷だったんだ……普通に泣きそう今……」
ロ⊂(゚、゚トソン「あっ、この手紙多分さっきミセリ宛てのファンレター送った人と同じのですね。差出人の名前が同じです」
ミセ*゚ワ゚)リっロ「えっそうなの? というコトはあのふざけたファンレター、トソンも貰ってたんじゃん! どれどれ〜?」チラッ
657
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:15:52 ID:H/PCvB2.0
都村トソン様へ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
蝉時雨が未だ止まない晩夏の最中ではございますが、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
お体にお障りなくお過ごしでしょうか。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
私もまた燦々と照る太陽の光に身を焼かれる毎日
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ですが、貴女という輝きを初めて浴びたあの日に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
比べれば、この猛暑の中で肌を焼きに来る熱風も
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
爽やかな夏風のように感じます。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
先日のドームライブ、拝見させていただきました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
澄み切った快晴の青空すら霞んでしまうほどに迫力ある
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ダンスと、水面に揺れる波紋の如き静かで精密な
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
パフォーマンスに、私はまた心を奪われました。きっと
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
深海に突然引きずり込まれた人間というのは、あのような
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
夢心地になるのでしょう。それほどまでに幻想的で、素敵で、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
心に残るライブでした。本当にありがとうございました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
まだまだ暑い日が続くと思われますが、体調と、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
なんかライブの時にも貴女のすぐ隣にいたよく動く緑色には
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
くれぐれもお気を付けください。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
長々とした長文、大変失礼いたしました。次、また
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
おめもじ叶う日を心より楽しみにしております。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
どうかお疲れの出ませんように。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
貴女の永遠のファン、鬱田ドクオより
658
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:17:07 ID:H/PCvB2.0
ミセ#゚皿゚)リっ╮=ロ「ンだよこの差はよォーーーーーーーーー!!!!!!!!」ポーイ
(゚、゚トソン「うるさっ」
( ゚д゚ )「あー、また貴重な1レスが無駄に……」
(゚、゚トソン「いくつか不自然な長さのレスが出来ちゃってますよ」
ミセ#゚ー゚)リ「わざわざ私宛てのファンレター送る必要あった!? 明らかな差別してんじゃん!! フライゴンとガブリアスみたいな格差出来ちゃってんじゃん!!」
(゚、゚トソン「色も緑で似てますしね(笑)」
( ゚д゚ )「Z-Aでメガ進化出来るといいな(笑)」
ミセ#゚皿゚)リ「ひんしにすんぞオラッッ!!!」
( ゚д゚ )「まぁ、そんな気にすることないぞミセリ。ちょっと相方と比べて応援と人気が少ないくらいでクヨクヨするな。
お前にしか出せない魅力みたいなモンが、きっと何かしら少しはどっかにあるかもしれないだろ?」
ミセ#゚ー゚)リ「マネージャーとは思えないぐらいフワフワした励まし止めろ」
(゚、゚トソン「元気出してくださいミセリ。ファンレターに綴られた文章の熱も手紙の数も私に敵わなかったのは事実ですが、それでもミセリを応援してくれる人はこの地球上に数人ぐらいきっといますから」
(゚、゚トソン「どうしようもないことを気にし過ぎてはいけません。少しでもマシな現実を意識して、前向きとは言わずとも斜め下くらいを見て生きましょう。ね?」
ミセ*゚ー゚)リ「すんげぇモヤモヤするアドバイスしてくる……もうユニット解消しようかな」
ロ⊂( ゚д゚ )「別にいいけど今だと莫大な違約金が発生するぞ」ペラッ
ミセ*゚ー゚)リ「常日頃から契約書持ち歩いてるマネージャー嫌すぎるんですけど」
659
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:18:32 ID:H/PCvB2.0
( ゚д゚ )「さて、ユニークなジョークで場も和んだし、仕事の話をするか」
ミセ#゚ー゚)リ「ジョークに分類されるかどうか決めるのは私だからな」
ロ⊂( ゚д゚ *)「まぁまぁこれで機嫌直せミセリ。ほら資料。なんと夏特番のバラエティ企画だ!」テテーン!
ミセ*゚ワ゚)リ「えっ……うわ、ホントじゃん! しかもあの超有名なゴールデンの!?」
( ゚д゚ )「ああ。そこに書いてある通り、お前たち二人が森の中にある廃墟の屋敷を探検するっていう企画だ」
(゚、゚トソン「面白そうですね。10代の現役アイドルが涙を浮かべながら恐怖に怯える姿……良い数字が取れそうです」
ミセ;゚ー゚)リ「視点と発言がテレビ局側過ぎる……って、あれ?」
( ゚д゚ )「ん? どした? ガソリンが切れそうなのか?」
(゚、゚トソン「ENEOSならここを出て真っ直ぐ走ったトコですよ」
ミセ*゚ー゚)リっロ「いきなり人を車扱いすんな……そうじゃなくて貰った資料だよ、なんか私とアンタらので数字違くない?」
( ゚д゚ ;)「えぇっっ!?!? す、すすすすす数字ィ!?!?!?」ギクッ
(゚、゚;トソン「そそそそんな訳ないじゃななななななな」ギクギクッ
Σミセ;゚ー゚)リ「きゅ、急に何!? そこまで動揺する!?」
ミセ*゚ぺ)リっロ「ほら、ここだよ日付のトコ! 私に配られた資料だけ日付間違ってんじゃん!」
( ゚д゚ )「へ……? あっホントだ。ミセリのだけ来年になってるな」
(゚、゚トソン「そっちでしたか……ビックリしてしまいましたね」
ミセ*゚ー゚)リ「まったく、こういう細かいトコまでちゃんとするのがミルナさんの仕事でしょ!」
( ゚д゚ )「すまんすまん。いや〜てっきりミセリとトソンでギャラの額が違うのがバレたのかと思ってさ」
(゚、゚トソン「いやぁ良かったよかった。日付でしたか、なら大したことじゃないですね」
ミセ*゚ー゚)リ「もう! 今度から気を付けてよねっ!」
ミセ*゚ー゚)リ「いや待てどういうことだ」
660
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:19:17 ID:H/PCvB2.0
そして翌日
ミセ;゚Д゚)リ「うわ無理やり展開進められた!! 地の文一切ないタイプの作品じゃないのコレ!?」
( ゚д゚ )「冒頭にも地の文あっただろ。完全ナシでやるのって意外と難しいんだからな」
(゚、゚トソン「キャラの会話だけじゃ結構しんどいんですよね」
ミセ;- -)リ「それは最早ただの技量不足でしょ……」
( ゚д゚ )「とにかく、今日はもう昨日説明した夏特番の撮影ロケだ。さっさと切り替えて仕事しろよ」
ミセ*゚ぺ)リ「……てか、企画説明された次の日にいきなりロケなんて、実際やらなくない?」
( ゚д゚ #)「仕方ないだろ30レスしか使えないんだから!! カツカツの中どうにかやってんだよコッチは!!」
(゚、゚#トソン「フィクションってのが分からないんですか!? 綺麗事だけじゃブーン系なんてやってけないんですよ!!」
ミセ;゚ー゚)リ「粉飾決算がバレた町工場みたいなキレ方だ……」
<ぶっぶー
(゚、゚トソン「おや、もうロケバスの用意終わってるみたいですね。早速乗りに行きましょうか」
ミセ*゚ー゚)リ「なんで効果音が半角カタカナじゃないんだよ。いつもは平仮名使ってないだろ」
:∩:(゚、゚*トソン「何故だか分かりませんが無性に車を運転したくなってきました」ウズウズ
ミセ;゚ー゚)リ「ホントにお願いだから絶対やめてね。終わるから。全てが。マジで」
( ゚д゚ )「ちなみにだけどバスの中でも撮影あるからな、ひみつの嵐ちゃんのVIPリムジンみたいな感じのやつ」
ミセ*゚ー゚)リ「多分それ伝わる読者いないと思うけど……って、え?」
661
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:19:54 ID:H/PCvB2.0
キラキラ・:*+..:+ ・:*+..:+キラキラ
__________________
f´f´f´f´f´f´f´f´: : : : : : : : : : : : : : : :`l
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|三三三三.三」| 」|lニニニニニニニニニニニニコ| || || || || |
└――――‐'´|_/ | __<X>_ | || || || || |
圭圭/´:∨{ヨエエ|三三三三|エエE} 干|干|干|干|干|干
〔}::|::::「 ̄|::〔}::[_[________] ==============
ヽ:_;ノ_;ノ ヽ:_;ノ_;ノ ヽ:_;ノ_;ノ ヽ:_;ノ_;ノ
キラキラ・:*+..:+ ・:*+..:+キラキラ
↑どこからどう見ても超豪華大型リムジンバスを表した秀逸な大型AA
ミセ;*゚ワ゚)リ「うわわわ! めちゃくちゃ豪華なロケバスじゃん! いや〜私たちも有名になってきたもんだね〜!」
( ゚д゚ )「あぁいや、アレはトソンが乗る方のロケバスだぞ。ミセリのはあっち」
ミセ;*゚ー゚)リ「えっ……ま、まさか一人一台!? ありがたいけど、私はトソンと一緒の方が……」
662
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:20:55 ID:H/PCvB2.0
~◎ )))==v=)))
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=======□
/.||
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/ /||~ヽ\
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↑何があっても自転車の大型AAにしか見えない完璧な大型AA
ミセ*゚ー゚)リ「いやチャリンコじゃねぇか」
.⊂( ゚д゚ )チリーン
ミセ#゚ー゚)リ「次ベル鳴らしたら問答無用でぶん殴るからね」
( -д- )「俺だってバス用意してやりたかったんだけど、仕方なかったんだよ。
予算とか好感度とか人気とか……色々あってな……」
ミセ;゚Д゚)リ「いやどう考えてもあのデカいバスに二人でいいって! 私も乗れるでしょ!?」
( ゚д゚ )「switch2とかモニターとか積んだらお前が乗れるスペースなくなってさ」
ミセ#゚ー゚)リ「遊ぶ気満々じゃん!! 私よりswitch2の方が優先順位高いのかよ!!」
( ゚д゚ )「そりゃそうだろ。二ヶ月前に起きた『全世界switch2爆発事件』で価値跳ね上がってるんだから」
ミセ;- -)リ「総合短編同士で話繋げるの無法すぎるでしょ……」
⊂( ゚д゚ )「一応置いとくか」ヨイショ
『
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1724338435/510-539
』
ミセ#゚皿゚)リ「宣伝入れんなッ!!」
663
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:21:42 ID:H/PCvB2.0
数時間後
ミセ; ー )リ ゼーハーゼーハー
↑マジでチャリ漕がされたミセリ
(゚、゚トソン「お疲れ様ですミセリ。マリカのロード中にロケバスから見下ろしながら応援してましたよ」
ミセ; ー )リ「ダマレェ……」ゼェゼェ
(゚、゚トソン「そう不貞腐れないでください。たくさん汗かいて疲れたでしょう?」
ロ⊂(゚、゚トソン「はいコレ、バスの中の冷蔵庫で冷やしておきましたから。どうぞ」
ミセ;゚ー゚)リっロ「あ、ありがとう。もう喉カラカラだよ……」
(゚、゚トソン「カロリーメイトです」
ミセ*゚ー゚)リ
(゚、゚トソン「ミセリの好きなチョコ味ですよ」
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ*゚ー゚)リ
ミセ#゚ー゚)リ ブチッ
664
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:22:30 ID:H/PCvB2.0
ミセ#゚Д゚)リっ三三ロ「ざっけんじゃねぇーーーーー!!!!!!!!」ヒューン!!
(゚、゚;トソン「ああっ! 私の思いやりが詰まったカロリーメイト(ブロックタイプ)が!!」
ミセ#゚ー゚)リ「喉乾いたっつってんでしょうが!! しかもなんでよりによってブロックの方!? パッサパサ通り越して喉にヒビ入るわ!!」
(゚、゚;トソン「ただでさえ今は何が原因で炎上するか分からない時代なのに!
食べ物を無駄にするアイドルなんて大問題ですよ!」
ミセ#゚皿゚)リ「人として問題外なヤツに言われたくないから!!」
ミセ;- -)リ「ゴホッ…叫んで喉痛い……もうマジでユニット解消したくなってきたな……」
ロ⊂(゚、゚トソン「具体的な違約金は五千万円らしいですね」ペラップ
ミセ*゚ー゚)リ「なんでアンタも紙持ち歩いてんのよ」
(゚、゚トソン「安心してください。こっちが原本ですから」
ミセ;゚ー゚)リ「いや別に何にも安心できない……」
(゚、゚トソン「別に盗んだとかじゃないですよ? 鍵かかってたミルナさんのデスクの奥に仕舞われてたのを拾っただけです」
ミセ;゚ー゚)リ「聞けば聞くほど安心できない……」
665
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:23:11 ID:H/PCvB2.0
(゚、゚トソン「なーんちゃって。アメリカンジョークですよ、HAHAHA!」
ミセ#゚ー゚)リ「アメリカなら絶対アンタに発砲してるからな」
(゚、゚トソン「ちゃんとミセリのドリンクを用意してますから。おーい、ミルナさーん!」
<ンー?
(゚、゚トソン「来たきた……って、アレ?」
□⊂( ゚д゚ *)「ぷはーっ! やっぱりこのクソ暑い時期に呑むソルティライチ美味すぎ……ん? どうした?」
ミセ*゚ー゚)リ「……ねぇトソン、私の分のドリンクって、まさか……」
(゚、゚トソン「………」
( ゚д゚ )「………」
ミセ#゚ー゚)リ「………」
( ゚д゚ ;)
( ゚д゚ ;)
彡(; ゚д゚))サッ
ミセ#゚ー゚)リ「こっちみろや」
666
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:23:53 ID:H/PCvB2.0
(-@∀@)っロロ「それじゃ、こちらが撮影用のスマホです。失くさないよう気を付けてくださいねー」ドゾー
↑番組スタッフ
ミセ*゚ー゚)リっロ「へぇ、これで私たちだけで撮影するんだね」ウケトリッ
ロ⊂(゚、゚トソン「スタッフさんたちがいないからこその臨場感ある画が撮れそうですね」ウケトリッ
;( ゚д(メ));「気を付けて行くんだぞ……1レス先は闇って言うからな……」ボロッ
(゚、゚トソン「1レスで顔ボコボコになった人が言うと説得力ありますね」
ミセ*>ー<)リ「うわ〜ホントに森の中入るんですかぁ? 怖いよ〜〜!」キャー!
(゚、゚トソン「1レスで顔ボコボコにした人が言っても説得力ないですよ」
森の中
ミセ*゚ー゚)リ「うわぁ……予想以上に真っ暗だね。自然の中ってこんなに暗いんだ……」テクテク
ロ⊂(゚、゚トソン「………」ジーッ
ミセ*゚ー゚)リ「ちょっとトソン! さっきからじっとスマホ見てるけど、ちゃんとカメラ回してるの?」
ロ⊂(゚、゚トソン「……すいません。ただここ、全然……」
ミセ*゚ぺ)リ「もーう、一応仕事中なんだから歩きスマホなんてダメだよ! じゃあ私がカメラ回すからトソンは後ろから明かりを……」
ミセ*゚ー゚)リ「……ん?」
(゚、゚トソン「おや?」
667
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:24:29 ID:H/PCvB2.0
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↑誰が何と言おうと立派な屋敷にしか見えないマーベラスな大型AA
ミセ*゚ー゚)リ「立派なお屋敷……あれが目的の場所だよね?」
(゚、゚トソン「ええ、資料に載っていた写真通りの外観です」
ミセ*^ー^)リ「んじゃ、さっそく中入ってみよっか! 森の中はもう結構撮ったし!」
(゚、゚トソン「………」
ミセ*゚ー゚)リ「どうしたのトソン? もしかして、ちょっと怖がってる?」
(゚、゚;トソン「こ、怖いという訳ではなくてですね、この辺りは森の中で暗いし、万が一何かあったらと思うと心配というか……」
ミセ*^ー^)リ「大丈夫だって! いくら廃墟って言っても番組の企画に選ばれたってことは安全確認くらいしてるだろうし!
それに、何かあったらスマホでミルナさんたちに連絡すればいいんだから!」
(゚、゚トソン「いや連絡するってどうやって……」
ミセ*゚ワ゚)リ「よーし行こう! お邪魔しまーす!」
⊂(゚、゚;トソン「ちょっとミセリ! 一人で先に行くのは……!」
668
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:26:14 ID:H/PCvB2.0
<ガチャ
ミセ*゚ー゚)リ「あれ? なんか廃墟って感じしないね。綺麗な別荘みたい」
(゚、゚トソン「そうですね。誰か住んでるって言われても信じてしまいそうです」
ミセ;゚ー゚)リ「うーん……これ、テレビ的に不味くない?
さっきからカメラ回してるけど、このままじゃただの内見と絵面変わんないよ」
(゚、゚トソン「手分けしましょうか。私はこの部屋を見て回るので、ミセリは1階の他の部屋と2階全般をお願いします」
ミセ#゚ー゚)リ「ほぼ全部私じゃねぇか」
(゚、゚トソン「冗談です。1階は私がレビューするので、2階はミセリが。玄関の大広間に階段ありましたよね?」
ミセ*- -)リ「はいはい……ま、別行動した方が何かあるかもしれないしね。
もし何かあったらすぐ私のスマホに電話しなよ」
(゚、゚トソン「……あの、さっきから何か勘違いしてませんか?」
ミセ*゚ぺ)リ「へ? 勘違いって……」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、そうだ! トソン、連絡するっていっても私の普段の番号にかけちゃダメだよ!
ちゃんと渡されたスマホの方にかけてよね!」
(゚、゚トソン「いえ、そうではなくて、此処は……」
ミセ*^ー^)リ ノシ「んじゃ行ってきます! どっちが良い恐怖映像撮れるか競争だよー!」
⊂(゚、゚;トソン「ちょっまだ話は終わってない……ミセリー!?」
669
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:26:40 ID:H/PCvB2.0
約20分後 屋敷、2階
ミセ*゚ー゚)リっロ「……という訳で、トソンと別れて一人で探検し始めて、もう20分くらい経ちましたねー」テクテク
ミセ;゚ー゚)リ(うーん……さっきから何にも面白いの見つからないなぁ。時々物音とかはするけど、多分私か、下の階を歩いてるトソンの足音だろうし……)
ミセ;- -)リ(ここまで何にもないなんてある? こういうのって、番組側が何かしらあらかじめ用意してるモンなんじゃないの?)
ミセ;゚ぺ)リ(もうほとんど見たし…うーん、一旦トソンと合流しようかな……)
ミセ*゚ー゚)リ「………って、あれ?」ピタッ
ミセ*゚ぺ)リ「廊下の奥に大きなドア……見逃してたのかな?
ミセ*゚ー゚)リ「ちょうどいいや。あの中を見終わったら下に降りてトソンと……」
<プルルルル!!
Σミセ;゚ー゚)リ「きゃあっ!? な、なに!?」ビクッ
ミセ;- -)リっロ「……って、なんだスマホの着信音か…心臓止まりそうになった……」
ミセ*゚ぺ)リっロ「はーいもしもし! ミセリですけど!」ピッ
670
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:27:32 ID:H/PCvB2.0
『ミセリか? 俺だよ俺』
ミセ*゚ー゚)リ「ミルナさん? どうしたの……なんかちょっと声変だね」
『電話だからな、変に聞こえても仕方ないさ』
ミセ#゚ー゚)リ「ていうか急に電話かけてこないでよ! めちゃくちゃビックリしたんだから!」
『ははっ、驚かせちゃったか。ごめんな』
『それより、廃墟はどうだ? 中々良い所だろ?』
ミセ*゚ぺ)リ「まぁ、正直思ってたより綺麗だけどさ……これって本当に廃墟なの? 全然住めそうじゃない?」
『住めそうか! そうだろそうだろ? 廃墟なんて言われてるけどそうなんだよ』
『良い所なんだほんとうに。すごく住みやすくて居心地がよくて。とっても良い所なんだよ住めるんだそれにさ』
ミセ*゚Д゚)リ「そーれーよーり! コレどこまで探検すればいいの?
もうほとんど見終わったけど怖い所なんてないよ。このままだと企画がボツになるって!」
ミセ*- -)リ「キリなさそうだし、今から一旦トソンと合流してそっちのロケバスに戻るから。
それで企画練り直した方が……」
『……はぁ? 何を言ってるんだ?』
ミセ;゚ー゚)リ「な、何よ……怒ってるの? だって、本当にココ何もなさそうだし」
『………あぁ、いや、そうじゃなくてさ』
『トソンなら、ずっとロケバスで休んでるじゃないか』
.
671
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:28:10 ID:H/PCvB2.0
ミセ*゚ー゚)リ「…………は?」
『気分が悪くなったって言って、一人で戻ってきて……今もこっちにいるぞ』
ミセ;゚ー゚)リ「いやいや……何言ってるの? ドッキリしかけるにしてもさ、流石にずさん過ぎるっていうか」
『おーいトソン、ちょっと電話代わってくれ。ミセリが変なこと言ってるんだ』
ミセ;- -)リ「あのねぇ、その三文芝居まだ続けるの? トソンなら今屋敷の1階に……」
『――ミセリ? どうしました?』
ミセ;゚ー゚)リ「―――え」
『私ならここにずっといますけど。何か私に用事が?』
ミセ;゚ー゚)リ「いや……え、えっと……なに、そういうドッキリ?」
ミセ;゚ワ゚)リ「す、凄いじゃん! え〜どこにカメラ仕掛けてあるの? 結構隅々まで見たけど気付かなかったなぁ〜!」
『どうしたんですか。あ、もしかして疲れてるんですか? 少し休んだ方がいいですよ』
ミセ;^ー^)リ「べべべ、別に元気だけど? いや〜見事にやられたよ、参った! あ、これってもしかしてまだ騙されたフリ続けた方が」
「―――ミセリ?」
(゚、゚トソン「……誰と、話してるんですか?」
ミセ;゚ー゚)リ「………………あ」
672
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:28:47 ID:H/PCvB2.0
『どうしました、ミセリ?』
(゚、゚トソン「どうしました、ミセリ?」
ミセ;゚ー゚)リ「あ………あぁ、あ――」
(゚、゚トソン「本当に何してるんですか、スマホを耳に当てたりなんかして……新曲のチェックならロケが終わった後にしてくださいよ」
『ミセリ? 私はここにいますよ。ミセリ、何かありましたか? 私はこっちですよ?』
ミセ; ー )リ「……は…はぁ、や………ぃや……」
(゚、゚;トソン「ミセリ……?」
ミセ; Д )リ「いやっっ!!!!」
Σ(゚、゚;トソン ビクッ
ミセ; ー )リ「こ、ここ、来ないで……こないでよぉ!!!」ガタガタ
ダッ三ミセ; ー )リ
⊂(゚、゚;トソン「ど、どこに行くんですか!? ミセリ!!」
673
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:29:28 ID:H/PCvB2.0
ミセ; Д )リ「はぁっ、はぁっ……!!」ゼェゼェ
『ミセリ、どうしたんですか、何があったんですか?』
『おいミセリ、どうしたんだ! 大丈夫か!』
ミセ; ー )リ「わ、私の目の前にもトソンが……! なによコレ!! どうなってんのよ!?」
『落ち着いてください。とにかく偽物の私から逃げましょう! 奧へ!』
『そうだミセリ、急いで奧に行くんだ! 奧の部屋へ!』
ミセ; ー )リ「奧……おく、おくっ……!!」タッタッ
ミセ; ー )リ(もう ちょっと、で、奥のドア……!!)
「どこに行くんです、ミセリ!」
ミセ; Д )リ「いやっ……こないで、こないでってばぁ!」
ミセ; ー )リっ(一旦、部屋の中に逃げて――!)
ガシッ
ミセ; Д )リ⊂( 、 トソン
( 、 トソン「………おいついた」
674
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:30:22 ID:H/PCvB2.0
ミセ; Д )リ「あぁっ…!? イヤッ、離して はなしてよぉ!!!」
『ミセリはやく! はやくドアをあけて!!』
『あけて早く! 中に入るんだ! 入らなきゃ!!』
ロ三⊂( 、 #トソン「このっ……!」ポイッ
コロコロ…
Σミセ; Д )リ「あぁっスマホ……!! やめてやめてやめて!! 離してはなして! やめてよぉ!!」
『ミセリはやく!! はやくなかに!!!』
『入ってはいって!! はやく!!!』
ミセ*;Д;)リ「たすけてだれか!! ヤダヤダぁ!!」
ミセ*;ー;)リ「だれ か、だれか……トソン、ミルナさん……!!」
(゚、゚#トソン「ミセリ!!!!!」
Σミセ* Д )リ「いやあぁっ!!!」ビクッ
ロ⊂(゚、゚;トソン「――ここ、圏外ですよ」
(゚、゚;トソン「さっきから貴女……誰と、話してるんですか?」
.
675
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:31:28 ID:H/PCvB2.0
ミセ*;ー;)リ「………え……?」
(゚、゚トソン「圏外なんです。この森の中、入ってからずっと」
(゚、゚トソン「私に渡されたスマホ、どこまで進んでもアンテナが立たなくて。それなのに、スマホが繋がらないのに貴女はずっと『電話すればいい』って……」
ミセ;゚ー゚)リ「えっ……だ、だって、わた、わたしの スマホは――」
『………』
ミセ;゚ー゚)リ「あ、あれ? そういえばスマホ、どこに……?」
⊂(゚、゚;トソン「一応、あっちに転がってますけど……」
ロ
『………』
ミセ;゚ー゚)リ「な、なんにも聞こえてこない……通話、切れたのかな?」
(゚、゚;トソン「……いえ」
(゚、゚;トソン「通話って切れたら、『プー』って音、鳴りませんでしたっけ」
ミセ;゚ー゚)リ「………あ」
『』
『』
『はいれよ』
.
676
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:32:13 ID:H/PCvB2.0
『はいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよすめるっていったよねえいったよねぇすめるんだよねぇすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよすもうよずるいよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいてよいいところだよいいいいいいいいいところだよだよだよあけてあけてあけてひらけひらけひらけひらけひらけひらけひらけひらけおなじひらけなってなってこっちこっちこっちこっちこっちこっちこっちこっちはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよはいれよぉぉぉおおオオぉォおおォおぉォおオオお!!!!!!!!!!!!!!!』
ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
( 、 ;トソン「ひッ……!!」
ミセ; Д )リ「いやぁっっ!!!!!」
ダダッ
677
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:32:58 ID:H/PCvB2.0
――私たちは、逃げるように慌てて屋敷を出た
ずっと何かを発し続けるスマホと、突如鳴り出した奥のドアを叩く音が、ずっと耳にこびりついていた
どれくらい走ったか分からない
とにかく二人で森を走った 一度も振り返らなかった
気が付いたら森を抜けていた
いつも通りの呑気な顔をして待っていたミルナさんを見たら、なんだか気が抜けちゃって
( ゚д゚ ;)「お、おい……二人とも、どうしたんだ?」
ミセ*;ー;)リ
(;、;トソン
二人で、わんわん声をあげて泣いた
ミルナさんのワイシャツがクシャクシャのビチョビチョになるまで、ずっと泣き喚いた
678
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:33:42 ID:H/PCvB2.0
結局、あのロケの仕事はお蔵入りになった
元々あの屋敷は、テレビ局のお偉いさんの親戚が所有していたものらしい
その人がいつの間にか失踪していて、あの綺麗な屋敷だけが残ったそうだ
そして、屋敷の所有権を買ったお偉いさんが、投げやりに今回の企画に使うことを思いついた
心霊現象なんて本当は期待していなかったらしく、ただ、人気が出てきた旬のアイドルである私たちを使いたかっただけとのこと
私があの屋敷で使っていたスマホは、後日スタッフによって回収された
そこに、通話の記録は全くなかったとのことだ
もちろん、私が撮影していた筈の動画や音声も、何一つ残っていなかった
この話を聞いた番組プロデューサーは「アイドルが心霊現象に見舞われたなんて、数字が取れる」と息巻いて、うちの事務所に連絡してきたそうだが
( д )「……申し訳ありませんが」
( ゚д゚ #)「うちの大切なアイドルたちの身が最優先ですので」
ミルナさんがきっぱり断ってくれて、話は結局完全に白紙になったらしい
また、これは完全に余計な情報だろうが
あの屋敷に心霊現象などの類の噂は、今まで何一つなかったそうだ
.
679
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:35:23 ID:H/PCvB2.0
数日後
( -д- )「……すまなかった二人とも。まさかあんなコトになるとは」
(゚、゚トソン「……いえ、もう過ぎたことですから」
ミセ*゚ー゚)リ「まぁ、ビックリはしたけどねー……!」
( ゚д゚ )「強がらなくていい、怖かっただろう」
( 、 トソン「……」
ミセ* ー )リ「……」
( ゚д゚ )「……最近は輪をかけて忙しかったしな。急だが、二人ともまとまった休みを取ろう。リスケは俺が何とかしておくから」
(゚、゚トソン「……そう、ですね。なら、お言葉に甘えて……」
ミセ*゚ー゚)リ「――ううん、私は大丈夫だよ」
( ゚д゚ ;)「えっ?」
(゚、゚;トソン「えっ?」
680
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:36:08 ID:H/PCvB2.0
ミセ;゚ー゚)リ「そりゃあ、あの時は正直怖かったけど……でも、あんなのを理由に止まってられないよ!」
ミセ*゚ー゚)リ「私が…ううん、私たちが目指してるのは、トップアイドルなんだから!」
(゚、゚*トソン「ミセリ……」
( ゚д゚ *)「……そうか、そうだったな。お前はそういうヤツだった」
(゚ー゚*トソン「まったく……こういうトコ、ミセリには本当に敵いませんね」
ミセ*^ー^)リ「えへへ……立ち直りの早さならトソンにも絶対負けないからね!」
( ゚д゚ )「でも、無理はよくないからな。比較的しんどくない仕事から、また身体を慣らしていこう。
それじゃ、早速なんだけど――」
ミセ*゚ワ゚)リ「うん! なになに〜?」
681
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:37:36 ID:H/PCvB2.0
ロ⊂( ゚д゚ )「『チャリ漕いで北海道一周してみたようです』って企画のオファーがミセリに来てて」
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱり休み貰っていい?」
『ミセ*゚ー゚)リ廃墟レビューデビューのようです(゚、゚トソン』 おわり
682
:
名無しさん
:2025/08/27(水) 23:43:51 ID:H.nMv.wY0
これこれ
こういうのだよ
683
:
名無しさん
:2025/08/28(木) 02:12:23 ID:mvA6/cDU0
おつおつお
684
:
名無しさん
:2025/08/28(木) 07:32:24 ID:52xOU10U0
おつ!
685
:
名無しさん
:2025/08/28(木) 16:53:46 ID:HiiFwIXM0
おつ
1レス先は闇でお茶ふいた
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