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( ・∀・)モララーがまじめに逆転裁判するようです
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立ったら書く
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▼モラ逆シリーズ過去作
第一部
( ・∀・)モララーが逆転裁判するようです
→ttps://buntsundo.web.fc2.com/kouhaku_2016/novel/moraler_gyakuten_saiban-1.html
第二部(※逃亡)
( ・∀・)探偵モララーの事件譚のようです(※逃亡)
→ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/1-98(※逃亡)
→ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1529909042/531-662(※逃亡)
※一応全部の時系列は踏んでますが未読でいいです
※もう二度と安価投げませんがリアタイのレスは頑張って拾います
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証拠品ファイル①弁護士バッジ
弁護士バッジだ。
これが誰も俺のことを弁護士だと認めてくれない。
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人物ファイル①モララー
( ・∀・)。 俺だ。
就活用に撮った写真だが、なかなか男前だ。
.
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〜3月29日 午後1時53分〜
〜ファミリーレストラン ナイスボート〜
(*゚ー゚) ガツガツガツ!
(,,゚Д゚) 「やっぱブイチューバーですって!」
( ・∀・) 「だから発想が破滅思想なんだよ」
( ・∀・) 「ブイチューバーの月収知ってんのか」
.
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(*゚ー゚) ガツガツガツ!
(,,゚Д゚) 「もう他に逆転の一手はないんですよ!」
(,,゚Д゚) 「もう今月の私の給料すら払えないのですよ!」
( ・∀・) 「確かに家ち んよりもお前の給料かよ」
(*゚ー゚) ガツガツガツ!
( ;・∀・) 「勘弁してくれよ!」
( ;・∀・) 「なんやかんやあって俺は弁護士になれたってのに!」
(,,゚Д゚) 「なんやかんやありましたが私は係官復帰できなかったんですよ!」
(*゚ー゚) ガツガツガツ!
.
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( ;・∀・) 「路頭に迷うのはおめーらだけにしてくれ!」
( ;・∀・) 「俺だけでもまともに人生まっとうするからよ」
(,,゚Д゚) 「とかなんとか言って、まだ一度も依頼、受けてないじゃないですか」
(,,゚Д゚) 「その間も、固定費がむしばむのですよ!」
(,,゚Д゚) 「金を!」
(*゚ー゚) ガツガツガツ!
( ・∀・) 「その固定費の半分 」
( ・∀・)σ 「いや、七割が!」
( ・∀・)σ 「こいつのエンゲル係数にかかってんだよ!」
.
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(*゚ー゚) ガツガツガツ!
(*゚ー゚)
(*゚ー゚) ガツ!?
( ・∀・) 「ガツ!?じゃねえよ!」
(*゚ー゚) 「おかわり!」
( ・∀・) 「じゃねえよ!」
.
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(,,゚Д゚) 「私は一介の事務員です」
、 、 、 、 、
(,,゚Д゚)σ 「稼ぎ頭のお前が案件こなさないと、食いでに困るわけですよ」
、 、
( ・∀・) 「お前ッつった?」
(,,゚Д゚) 「私はもとは法廷係官なのです」
(,,゚Д゚) 「案件をこなすべきは、モララーさんじゃないですか」
\てぃろん♪/
人物ファイル②ギコ
(,,゚Д゚)。 元法廷係官。
頭がよくキレるが基本的にゲス。
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( ・∀・) 「ああ、そうだな、ウン、お前はいいよ、お前は」
(*゚ー゚) ガツガツ!
( ・∀・) 「経費計算とか、その辺、うまいことしてくれてンもんな」
( ・∀・) 「税理士代、ありえんくらい高いし」
(*゚ー゚) ガツガツ!
( ・∀・) 「おい! そこのガツガツ!」
(*゚ー゚) ガ…
.
-
(*゚ー゚)
(*゚ー゚) 「おかわり!」
( ・∀・) 「認めないからな!?」
( ・∀・) 「お前まで雇ってるッて、認めないからな!?」
\てぃろん♪/
人物ファイル③しぃ
(*゚ー゚)。 元検察官。
身長一四〇を誇る驚愕のチビ女。
.
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(,,゚Д゚) 「だから!」
(,,゚Д゚)σ 「こいつを働かせるのですよ!」
(*゚ー゚)
(,,゚Д゚) 「バカでも楽して稼げる仕事、」
(,,゚Д゚) 「 ブイチューバーでしょう!」
( ・∀・) 「アー!」
( ・∀・) 「またバカにした! またブイをバカにしたな!」
.
-
( ・∀・) 「チビのことはいくらバカにしても構わんがな」
( ・∀・) 「ブイをバカにするのは許さんぞ!」
(*゚ー゚) 「モララー」
( ・∀・) 「な、なんだよ」
(*゚ー゚) 「コーラ! おかわり!」
( ・∀・) 「自分で注いでこい!」
(*゚-゚) 「ケチィ!」
.
-
スッ……
ぱたぱたぱた……
(,,゚Д゚) 「…」
( ・∀・) 「…」
説明しよう!
彼らは三人とも、元法曹関係者である!
( ・∀・) 「え、誰これ」
.
-
時は遡ること二〇一六年三月!
アパートにて、不可思議な殺人事件が起こった!
>
>( ;・∀・)「なんで俺が、法廷に立つんすか!」
>
>( ;・∀・)「インターンシップじゃなかったんすか!これ!」
>
( ・∀・) 「八年前ってまじ?」
( ・∀・) 「え、俺何歳設定なの」
某大学の法学部生が、インターシップながらも法廷に臨んだ!
絶体絶命としか思えなかった被告人に、まさかの光明!
そして巻き起こる旋風! 旋風! 大旋風!
( ・∀・) 「急にナレーターがカイジ」
.
-
> __
> ̄ ̄
>( ・∀・) 「雨は降ってなかったのか!?」
> ──
裁きの庭のボルテージはマックス!
( ・∀・) 「懐かしいな紅白…楽しかったな…」
>
>(,,゚Д゚)σ 「いまの発言はおかしい!!」
>
なぜか係官まで弁護側に肩入れする始末!
( ・∀・) 「ほんとうに謎だったよな…」
>
>[ Д`] 「真犯人を告発する!」
>
こうして法の秩序は保たれた!
( ・∀・) 「ほんとうに誰?」
.
-
(,,゚Д゚) 「あれからいろいろありましたよね」
(,,゚Д゚) 「探偵事務所開いたまではいいですが、結果逃亡ですもん」
( ・∀・) 「いや、え、さっきのほんとうに誰??」
(,,゚Д゚) 「あれこれ手出ししても続かないの、あるあるですよね」
(,,゚Д゚) 「がッ!」
(,,゚Д゚) 「今回ばかりは、ホンキですよ!」
(,,゚Д゚) 「しぃさんを、もうなんでもいいから、稼がせるのです!」
( ・∀・) 「なんでもいいとすら言っちまったよ」
( ・∀・) 「じゃあバイトさせろよ、バイト」
(・∀・ ) 「ここ、バイト募集してないのかな」
.
-
「コーヒーいかがですか?」
( ・∀・) 「え?」
( ><)
( ・∀・) 「うおっ」
( ・∀・) 「ウエイターさんかよ。 あ、お願いします」
( ><) 「かしこまりました」
.
-
トクトクトク……
(,,゚Д゚) 「……」
(,,゚Д゚) 「ブラックの湯気ほど、人を落ち着かせるものはないですね」
トクトク……
( ><) 「どうぞ」
( ・∀・) 「あ、どうも」
(,,゚Д゚) 「ありがとうございます」
( ><) 「ごゆっくり」
.
-
( ・∀・) 「……」
( ・∀・) 「影の薄い店員さんだったな」
ばたっ!
(*゚-゚) 「戻ったぞ!」
(*゚-゚) 「あたしの、勝手に食べてないだろうな!」
どすっ!
.
-
( ・∀・) 「ああ……大丈夫ッス」
(,,゚Д゚) 「さすがにポテトだけで3皿だと、取る気もしなくなりますよね」
(*゚-゚) 「よおし」
(*゚ー゚) ガツガツガツ!
(,,゚Д゚) - 3
(,,゚Д゚) 「まあ」
(,,゚Д゚) 「楽しいランチ、続けましょうか」
.
-
システム解説だぞ!
原作の雰囲気再現として、逐一 「選択肢」 は出すぞ!
ただし、選択肢は 「オート」 で選ばれる!
ただ、リアタイ勢がいたら、勝手にレス見て選択肢を変えるぞ!
安価は投げないから、要は 「空気を読んで投下してる」 と思ってくれ!
最後に、基本的に、既定路線以外の書きためはしてないからな! 頼むぞ!
ほんまに!
(,,゚Д゚) 「ここのコーヒー、酸っぱいですね」
【調べる】
├ テーブル
├ 店内
└ 窓
【話す】
├ ランチ
└ 気づいたこと
【移動する】
【つきつける】
└ 弁護士バッジ
.
-
にア 【調べる】 テーブル
(,,゚Д゚) 「これは、いい光沢ですね」
( ・∀・) 「そうか?」
(,,゚Д゚) 「そこそこいい、外国製のものを使っていると思いますよ」
( ・∀・) 「そ、そうか」
( ・∀・) 「……」
( ・∀・) 「言われてみれば、いい光沢かもしれないな」
(,,゚Д゚) 「外国製だったらなんでもいいって感じてしまうの、」
(,,゚Д゚) 「日本人の悲しいサガですよね」
( ・∀・) 「なんだ、話を合わせなければいいのか?」
.
-
(,,゚Д゚) 「日本人だったら、合わせるんじゃないんです?」
( ・∀・) 「ならそうするわ」
(,,゚Д゚) 「悲しいサガですねぇ〜」
( ・∀・) 「だったらお前は日本人じゃねえよ」
(,,゚Д゚) 「…ちなみに、ナニ人です?」
( ・∀・) 「火星」
.
-
にア 【調べる】 店内
\……ガヤガヤ/
\……ガヤ…/
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚) 「…」
(,,゚Д゚) 「平日だからかもですが、人が少ないですね」
( ・∀・) 「ね」
(,,゚Д゚) 「全卓20席ほど構えて、着座がワレワレ含め、2、3組……ほど」
(,,゚Д゚) 「客単価からしても、営業が成り立つのか、気になりますね」
( ・∀・) 「さすが事務員、すっかり経理バタケに染まってら」
(,,゚Д゚) 「客単価かけるところの客数が、ざっくり売上ですからね」
.
-
(,,゚Д゚) 「ところで、われらがモララー法律事務所、」
(,,゚Д゚) 「今年の売上高がいかほどか、ご存じですか?」
( ・∀・) 「ド短期バイトで7万、派遣で13万、競馬で3050円」
( ・∀・) 「あと、宝くじが当たれば2億円ほどは増やせるかな」
(,,゚Д゚) 「ジャンプ新人賞が通ればそれもですかね」
(*゚-゚) 「どうしてこんなことに…」
( ・∀・) 「こいつに気にされるレベルで落ちぶれてんだな、俺ら」
(,,゚Д゚) 「気にしてたらポテト3皿も頼みませんて」
.
-
にア 【調べる】 窓
( ・∀・) 「窓だ」
(,,゚Д゚) 「窓ですね」
.
-
にア 【話す】 ランチ
(,,゚Д゚) 「所長がスタッフにランチをオゴるのに、」
(,,゚Д゚) 「クーポンを使う人がいますか」
( ・∀・) 「ほんッと、我が身に関しては浪費も辞さないのな」
( ・∀・) 「経費削減しようよ。 てかランチなんて甘ったれんな」
( ・∀・) 「法律で1円も稼いでない事務所の取る行動か」
.
-
(,,゚Д゚) 「にしても、ドリンクバー30円引きはしょぼいですって」
(,,゚Д゚) 「しかも1テーブル1枚」
( ・∀・) 「だってしぃが」
(*゚-゚) 「だって」
(,,゚Д゚) 「しかもモララーさんのおヒル、なんなんですか」
(,,゚Д゚) 「200円のライスに、100円の温泉卵だけって」
( ・∀・) 「しぃのポテトのケチャップと塩を混ぜてオムライスだぞ」
(,,゚Д゚) 「ほんとうに勘弁してください」
(,,゚Д゚) 「真顔でまぜまぜしだした時は、走って逃げ出そうかと思いましたよ」
(*;-゚) 「ほんっと!」
(*;-゚) 「私のケチャップ、返してよ!」
(,,゚Д゚) 「おっと、いま走って逃げ出していいか?」
.
-
にア 【話す】 気づいたこと
( ・∀・) 「ここ……えっと、ナイスボートだっけ?」
( ・∀・) 「ずっと気になってたファミレスだけど、どう?」
( ・∀・) 「チェーン店じゃないってだけで、ちょっとなんか、良いよな」
(,,゚Д゚) 「サイゼでおk」
( ・∀・) 「ケッ 資本主義の犬がよ」
(*゚ー゚) 「そうだな」
(*゚ー゚) 「静かなのは、昼食をとるうえで悪くはないのだが。」
(*゚ー゚) 「いささか、静かすぎるな」
( ・∀・) 「平日の、それも14時だしな」
\からんころーん♪/
.
-
(*゚ー゚) 「む!」
(*゚ー゚) 「4組目がきたぞ!」
(*゚ー゚)
(*゚-゚) 「…む。」
(,,゚Д゚) 「どうしました」
(*゚-゚) 「4組目、オトコひとりでオンナふたりだ」
(*゚-゚) 「まずいぞ。 修羅場だぞ。 地獄絵図だ」
( ・∀・) 「おいおい、見るな見るな」
(*゚ー゚) 「あと1皿食べたら帰ろうではないか」
( ・∀・) 「ポテトをか? なら俺はどうしよう。 ポテトピザか、チキンライスか」
(*;-゚) 「やー!」
(,,゚Д゚) 「地獄絵図って、ここよりか?」
.
-
にア 【つきつける】 弁護士バッジ
( ・∀・) 「やっぱ、イマドキ弁護士って、儲からないのかなあ」
(,,゚Д゚) 「弱小は精一杯だそうですよ」
( ・∀・) 「就活勝ち組の代表格だと思ってたのに」
( ・∀・) 「法廷に立つだけで、稼げるんじゃないの?」
(,,゚Д゚) 「弁護士みんなが法廷に立つわけじゃあ、ありませんからね」
( ・∀・) 「そうなんだ?」
(,,゚Д゚) 「昔あった、ア○ィーレなんかがわかりやすいですね」
( ・∀・) 「ああ、いっとき流行ってた」
( ;・∀・) 「えー!」
( ;・∀・) 「じゃあ、松○○志vs週○○春とか担当するのは、大御所だけってことォ!?」
(,,゚Д゚) 「最近だと、ま○○ふvsみ○○こなんかもアツいですけどね」
( ;・∀・) 「あれは請けたくない」
.
-
(,,゚Д゚) 「あと、離婚調停とかも、定番っちゃ定番ですね」
( ・∀・) 「あ〜」
(,,゚Д゚) 「遺産相続なんかがあれば、ご近所トラブル、エトセトラ」
(,,゚Д゚) 「むしろ、殺人事件を担当することのほうが、圧倒的に少数派ですよ」
( ・∀・) 「え。」
( ・∀・) 「じゃあ、弁護士は、就活勝ち組じゃないの?」
(,,゚Д゚) 「就活勝ち組は、四大とかですかね」
( ・∀・) 「え、でも俺四大卒だぞ」
(,,゚Д゚) 「就活敗者な理由が垣間見えましたよ、いま」
.
-
\ざわざわ……/
\ガヤガヤ……/
( ・∀・)
( ・∀・) 「…?」
\ざわざわ……/
( ・∀・) 「なんだか、騒がしいぞ?」
??? 「……ハッキリしてください!」
??? 「エクストくんは……どちらを、選ぶのですか!」
.
-
\ざわざわ……/
(,,゚Д゚) 「…む。」
??? 「お、俺は……その……えっと。」
??? 「えっとじゃない!」
(*゚ー゚) 「さっき言っていた修羅場グループだぞ!」
(*゚ー゚) 「こいつは非常にまずい!」
(*゚ー゚) 「刃物が飛び交うぞ! 帰ろう!」
( ・∀・) 「だったらどうしてそんなに楽しそうなんだ」
\がやがや……/
\ザワザワ……/
??? 「……え、選べないッて、言ってんだろ……。」
??? 「どっちか、ひとり、だなんて……。」
.
-
??? 「また逃げる気!?」
??? 「ハッキリしなさいよ、エクスト!」
??? 「ふたりともと仲良くするのが、イチバン良いんだって!」
??? 「……なんで、わかってくれないんだよ……!」
(*゚ー゚) 「うム、」
(*゚ー゚) 「この手の逃げ口上を言う男は得てして、カオだけは悪くないのだ」
(*゚ー゚) 「どれ、確認こそしてみたいが、ああ、ここからだと見えづらいな」
(,,゚Д゚) 「しぃさん、結構この手の話、好きみたいですね」
( ・∀・) 「言ってる場合か。 帰るぞ。 店名からして不吉な流れだ」
(,,゚Д゚) 「お店の名前、なんでしたっけ。 ナイスボート? はやく帰りましょう」
(*゚-゚) 「待って、あと少し、そうだ、アイスを頼まないか?」
( ・∀・) 「アイス? でもケチャップアイスは…… 」
.
-
うおおおおお!!待ってた!!!
そしてまた労力がエグい投下スタイルにしやがって・・・
-
(,,゚Д゚) 「ん?」
\ざわざわ……/
??? 「た、たしかに……さ?」
??? 「いままでだったら、それでよかったカモだけど……」
??? 「その……もう、そんな次元で済む話じゃない、って……言ってるでしょ?」
、 、、 、 、
??? 「おなかの子には……どう説明しろ、って……言うの?」
(*゚ー゚) !?
(,,゚Д゚) 「ぶっはwww」
( ・∀・) 「察するに、二股でデキチャッタ的な? ぶっはwww」
.
-
(,,゚Д゚) www
(,,゚Д゚)
(,,゚Д゚) !
(,,゚Д゚) 「人様の恋路で笑うなんて、シツレイですよ!」
( ・∀・) 「ど、どうしたんだよ急に。 率先して笑いやがったくせに」
(,,゚Д゚) 「そうだモララーさん、ここは一般客を代表して、チューカイに行ってください!」
( ・∀・) 「えー、やだよ、なんでそんな」
(,,゚Д゚) 「二股、デキ婚、調停、浮気調査、」
(,,゚Д゚) 「となれば、ほら………ネ!?」
( ・∀・) 「いったい、なんの… 」
( ・∀・)
.
-
〜同日 午後2時08分〜
〜ファミリーレストラン ナイスボート〜
( \∀\) 「しかたないなあ、ギコのやつ。 仲介なんて。」
( \∀\) 「さて、修羅場はどこだ〜?」
??? 「ほ、他のお客様のメイワクに、な、なりますので……」
( ・∀・) 「ん?」
\ガヤガヤ…/
(;;;><)
( ・∀・) 「あ、さっきの」
(;;;><) 「で、では、シツレイします…!」
.
-
\スタスタ……/
\……/
( ・∀・) 「どえらい怯えようで草」
( \∀\) 「さて、修羅場は?」
<_プー゚)フ
<_プー゚)フ 「ほ、ほら……怒られちゃったじゃんか」
<_プー゚)フ 「もうこの話はやめておこうぜ……な?」
( \∀\)
( ・∀・)
( ・∀・) 「……」
( ・∀・) 「確かに、顔だけは良いな……しぃが言った通り」
.
-
<_プー゚)フ 「俺は、ミセリも、トソンも、同じくらい好きだ」
<_プー゚)フ 「それが、一番なんだよ……ほんとうに」
ミセ*゚-゚)リ 「で、でも………。」
(゚、゚トソン 「それじゃあ、ダメ……なんです……」
壁|・∀・) 「ほう…ほうほう…」
壁|・∀・) 「…トソンさんはApple Watch Ultraか……」
壁|・∀・) 「あ、でも、ミセリさんのスカーフ、エルメスじゃね?」
壁|,,゚Д゚) 「やはりまだまだですね」
壁|,,゚Д゚) 「真の金持ちはこんなところでエルメスを巻きません。 Apple Watch Ultraの勝ち。」
壁|・∀・) 「営業をかけるべきはApple Watch Ultraか」
壁|*゚ー゚) 「やはり顔は良いな。 だが、私はひとえ男子のほうが好みだぞ」
壁|・∀・) 「認めたくねーけど、そりゃあ法律で1円も稼げない事務所って感じだ」
.
-
\すたすた……/
(,,゚Д゚) 「ふう」
(,,゚Д゚) 「ちょっと、割って入れる雰囲気ではなかったですね」
( ・∀・) 「ね」
(*゚ー゚)∩ 「そこのチミ」
( ;><) 「へッ ははい!」
\ぱたぱたっ/
.
-
(*゚ー゚) 「注文を頼む。 ポテトと、バニラアイスと」
( ・∀・) 「ナンと、ライス小と」
( ;><)
( ;><) 「ポテトと、バニラアイスと、ナンと、」
(*;-゚) 「やー! あとケチャップと!」
( ・∀・) 「オッ気が利くね。 じゃあ、あとアーリオオーリオと」
(*;-゚) 「やー!」
≡(,,゚Д゚) 「おっと!走って逃げ出すべきは今のようだ!」
\ぎゃーぎゃー!/
( ;><)
( ;><) 「け、ケチャップ…?と、アーリオオーリオと……」
.
-
(,,゚Д゚) 「経費。 金。 売上。」
(,,゚Д゚) 「………やはり、先ほどの修羅場に、売り込みにいくべきでは?」
( ・∀・) 「えー」
(,,゚Д゚) 「えーではありません。」
(,,゚Д゚) 「今の財務状況、ご存じなのですか?」
( ><) 「お待たせしました、先にライス小です」
( ;・∀・) 「げっ!先に来た!」
( ;・∀・) 「これじゃあケチャップが来る前に冷めてしまう!」
( ;><) 「え、えぇ……」
(,,゚Д゚) 「今の財務状況、ご存じらしいな」
.
-
( ;><) 「でん、伝票さしかえますね」
(,,゚Д゚)っ 「すみませんね」
(,,゚Д゚) 「……えっと、金額は……」
っ⌒i⌒b
( ・∀・) 「なに見てるの?」
(,,゚Д゚) 「なにも何も、メニューと伝票を、照会しているのです」
(,,゚Д゚) 「忘れているかもですが、経費管理は重要なのでね」
( ;><) 「えぇ……?」
.
-
( ・∀・) 「会計時でいいじゃん」
(,,゚Д゚) 「会計ミスで1円でも高く取られてしまっては敵いません」
(;;;><)
( ・∀・) 「それ、店員さんの目の前で言います?」
(,,゚Д゚) 「伝票内容は、1品欠かさず控えておいてください」
\てぃろん♪/
証拠品ファイル②伝票
頼んだらわりかしすぐに来た。
ライス小 14:13 担当者ビロード
.
-
( ;><)
(*゚ー゚) 「しかし、チミも大変だな」
( ><) 「へ。 ぼ、僕ですか?」
(*゚ー゚) 「あの修羅場グループの対応をさせられるなど」
(*゚ー゚) 「私だったら、到底願い下げであるぞ」
(,,゚Д゚) 「むしろウッキウキで対応に出向くまでありそうですよね」
( ・∀・) 「なんだったらまあまあ煽るまである」
.
-
( ><) 「あ、ああ」
( ><) 「……もう、多少慣れはしましたよ」
(,,゚Д゚) 「ということは、常連さんなので?」
( ><) 「そうですね。 本当によく来ます……ほんとうに。」
(,,゚Д゚) 「なるほど」
(,,゚Д゚) 「よければ、少し、彼らのお話を聞かせていただけませんか?」
( ><) 「え、お話?」
(゚Д゚,,) 「名刺」
( ・∀・) 「こういう者でございます」
っっ
( ><) 「あ、これはご丁寧にどうも……弁護士ィ!?」
っっ
.
-
(,,゚Д゚) 「伝票の計算よりも、慰謝料計算のほうがリョウブンでね…」
( ・∀・) 「カッコいい…」
(*゚-゚) 「伝票ですら疑ってかかる連中が?」
(,,゚Д゚) 「えっと、……ビロードさん?」
( ><) 「へっアッはいビロードと申します!」
(,,゚Д゚) 「彼らが常連さんなら、なにか、あるでしょう」
(,,゚Д゚) 「エピソードなり、なんなり」
( ><) 「えっと……そりゃあまあ、なんなりと……」
( ・∀・) 「なんなりとありはするんだな…」
.
-
( ><) 「て、手短に済むのであれば……」
【話す】
├ 修羅場
├ ビロードのこと
└ ナイスボートのこと
【つきつける】
├ 弁護士バッジ
└ 伝票
.
-
弁護士バッジ、、自慢したくない?
-
にア 【つきつける】 弁護士バッジ
( ・∀・) 「どうですか、これ」
( ・∀・) 「ホンモノですよ」
( ><) 「はあ」
( ・∀・) …
( ><) …
.
-
にア 【話す】 修羅場
( ・∀・) 「あんな修羅場、はじめてじゃないんスね」
( ><) 「あれは修羅場じゃないですよ」
( ><) 「いつもの、日常会話です」
( ・∀・) 「ふーん…」
、 、、 、 、 、
( ・∀・) 「待て、日常会話でおなかの子が、とか言ってんの??」
( ><) 「まあまあな常連サマではあるんですけど、」
( ><) 「如何せん、あんなのが可愛く見えるくらいには、」
( ><) 「話の内容が、どれもシリアスで……」
.
-
(,,゚Д゚) 「見ているカンジ、あの男性が二股しているのですよね?」
( ><) 「ああ、エクストさんですね」
( ><) 「どうにも、優柔不断、と言いますか……」
( ><) 「見ての通り、両手に花ッてやつですが、」
( ><) 「煮え切らないというか、お茶を濁している、というか」
(*゚ー゚) 「ほうほう」
.
-
( ><) 「エクストさんから見た彼女らは、ただの友だちでしょうが」
( ><) 「どうもお相手がたは、それ以上の存在と、見ているようでして」
( ><) 「昼ドラなんかで、ありそうな話ですよね」
(*゚ー゚) 「おなかに子までデキて、ただの友だちはなかろうに!」
(,,゚Д゚) 「友だちというより、ツゴウの良い女、なのでしょうね」
( ;><) 「ま、まあ、そんなところでしょーね」
.
-
( ;><) 「そのせいで、たまに話がヒートアップして」
( ><) 「飛び交うんですよ……おしぼりとかコップとか、……フォークとか」
( ・∀・) 「フォークときたか」
(,,゚Д゚) 「足りませんね」
( ・∀・) 「何がだよ」
(,,゚Д゚) 「威力業務妨害も軽犯罪も、イマイチ掠りません」
( ・∀・) 「ナニそろばん弾いてんだよ」
.
-
(,,゚Д゚) 「うーむ」
(,,゚Д゚) 「おなかの子って、片方ですか? 両方?」
( ・∀・) 「そんな、そろばん片手間でする質問?」
( ><) 「両方ですね」
( ・∀・) 「即答? ちょっともためらわないの?」
(,,゚Д゚) 「オッ いいっすね〜」
( ・∀・) 「なにが??」
.
-
(*゚ー゚) 「お相手がたは、いかような婦女子なのだ?」
(*゚ー゚) 「とても、相手が選べないような見て呉れではないのだが」
( ・∀・) 「ね。」
( ・∀・) 「どっちも美人だし、あんなのに執着しなくても大丈夫そう」
( ><) 「ああ……ステキな女性ですよ」
(゚、゚トソン
( ><) 「髪の長いほうの方が、トソンさんといいます」
( ><) 「そちらの方みたいに、話し口が丁寧な方ですね」
(,,゚Д゚) 「せやろか」
( ・∀・) 「なんでやねん」
.
-
( ><) 「で…」
( ><) 「向かいの、クセ毛の方が、ミセリさん」
ミセ*゚-゚)リ
( ><) 「男勝りな、アネゴ肌ですね」
( ・∀・) 「男勝←これなんて読むの?」
(,,゚Д゚) 「義務教育の敗北かよ」
(*゚ー゚) 「しかし、詳しいな」
、 、、
( ><) 「彼らのカカリなので…」
、 、、
( ・∀・) 「カカリなんてあるのか…」
.
-
にア 【つきつける】 弁護士バッジ
( ・∀・) 「どうですか、これ」
( ・∀・) 「ホンモノですよ」
( ><) 「はあ」
( ・∀・) …
( ><) …
( ・∀・) 「なんでこの下りもう一度した?」
(,,゚Д゚) 「>>52」
( ・∀・) …
>>52 …
.
-
にア 【話す】 ビロードのこと
( ・∀・) 「ビロードさんは社員なので?」
( ><) 「バイトですね」
( ><) 「浪人してるんで、ここで働かせてもらってるんです」
(,,゚Д゚) 「バイト……にしては、手慣れてますね」
(,,゚Д゚) 「いろいろと」
( ><) 「歴だけなら、何年も働いてますからね、僕。」
( ><) 「いまじゃ、オーナーの次に長いんですよ」
.
-
(,,゚Д゚) 「浪人バイト、あるあるですね」
(*゚ー゚) 「ほう、どこに受けるつもりなのだね?」
( ><) 「VIP大学の、薬学部ですね」
( ・∀・) 「え。」
( ・∀・) 「俺、あそこの卒業生ですよ」
( ><) 「そうなんですか」
( ・∀・) 「おう」
(,,゚Д゚) 「流れるように態度変えましたね…」
.
-
( ・∀・) 「え、でも、あそこに薬学部ってあったん?」
( ><) 「えっと、センパイ法学部ッスよね」
( ><) 「薬学部は別キャンパスなんスよ」
( ・∀・) 「ほーん、ええやん」
(,,゚Д゚) 「アッこのノリ懐かしいですね」
( ・∀・) 「あ、そうだ」
( ・∀・) 「ここって、バイト募集、してないのか?」
( ><) 「え、どうしてです?」
.
-
( ・∀・) 「ちょっと、バイト探してる子がいてさ」
( ・∀・)σ 「この子なんだけど」
(*゚ー゚)
(*゚-゚)
(*゚-゚) 「え。」
( ><) 「ああ、そうなんですね」
(*゚-゚) 「待て」
(*゚-゚) 「私はモララー法律事務所の所長だが?」
( ><) 「ちょっと、申し訳ないんですが…」
(*゚-゚) 「いや、働かないが??」
(,,゚Д゚) 「一方的にフラれた感がして草」
.
-
( ・∀・) 「えー」
( ・∀・) 「飲食店なんて典型的な3K 」
( ・∀・) 「常に募集してるイメージ、あッけどな」
( ><) 「確かに、出入りは激しいですが…」
( ><) 「多く雇えるほど、潤った経営でも、ないのですよ」
(,,゚Д゚) 「確かに」
(,,゚Д゚) 「儲かってなさそうですものね」
( ><) 「はい、エッ、えっと、どうしてさっきから、どストレートにバカにするんです??」
.
-
にア 【話す】 ナイスボートのこと
( ・∀・) 「ここって、どんなお店なんです?」
( ・∀・) 「イマドキ、チェーンじゃないファミレスなんて珍しい」
( ><) 「ここ、ですか」
( ><) 「…うーん」
( ><) 「 脱サラした男が目指す、夢のわだち……ですかね」
(*゚-゚) 「モララー」
( ・∀・) 「なんだ」
(*゚-゚) 「どういう意味だ。 わだち…」
.
-
( ・∀・) 「……ええと」
( ・∀・) 「 …男のロマン……的な…?」
(*゚-゚) 「……ふーん」
(*゚-゚) 「 店を持つのが、男の浪漫なのか?」
( ・∀・) 「なあ、その辺実際、どうなんです?」
(,,゚Д゚) 「どうなんですか?」
(*゚ー゚) 「どうなんだ?」
( ><) 「待って、もしかして今、問い詰められてます…?」
.
-
( ><) 「でも、ロマンで飯は食えないようでして。」
( ><) 「オーナーも、ここ運営するのに、ロマンどころじゃねえ!…って。」
(*゚-゚) 「モララー」
( ・∀・) 「なんだ」
(*゚-゚) 「どういう意味だ。 浪漫どころじゃない…」
.
-
( ・∀・) 「……ええと」
( ・∀・) 「 …現実はそんなにアマくはない、ってことだな」
(*゚-゚) 「……ふーん」
(*゚ー゚) 「 まるでモララーみたい。」
( ・∀・) 「待て、俺にロマンはねえよ」
( ・∀・) 「お前らに働かされてんだよ」
.
-
(,,゚Д゚) 「しかし、男のロマン、ですか」
( ・∀・) ?
、 、、 、
(,,゚Д゚) 「ハーレムも、言っちゃあ、男のロマンですよね」
( ・∀・) 「ん? まあ」
( ・∀・) 「実際は、メンドウが勝りそうだけどな」
(*゚ー゚) 「これが世に聞く草食系男子か」
(*゚ー゚) 「大和オノコの嘆かわしいことよ」
( ・∀・) 「うっせえよ、ポテト食ってろデブ」
(,,゚Д゚) 「顔にケチャップついてますよ^^;」
.
-
(;;;><)
(,,゚Д゚) 「それにしても、運営、大丈夫なのですか?」
(,,゚Д゚) 「察するに、個人経営でしょう。 採算が立つようには、どうも…」
( ><) 「まあ…一応、キャンペーンとかはやってますよ」
( ><) 「あまり効果はないみたいですがね」
( ・∀・) ’ 「キャンペーン!?」
( ><) 「たとえば今ですと、」
( ><) 「新春!アイスひとつ無料キャンペーン! …だとか」
.
-
(*゚ー゚) 「アイスだと!?早速ひとつ、頂くとしよう!」
( ・∀・) 「お、おい! 俺の分は! ふたつだ!」
( ><) 「では、ハイどうぞ」
( ・∀・) 「……?」
( ・∀・) 「なんすか、これ」
\てぃろん♪/
証拠品ファイル①弁護士バッジ
新春!アイスひとつ無料キャンペーン!
※一度の会計で1枚だけ使えます。
※3月30日以降ご来店時より有効。
.
-
(*゚ー゚) 「では早速 」
( ><) 「次回ご来店時より有効です」
(*゚ー゚)
(*゚-゚) 「…………モララー、これって……」
( ・∀・) 「うーん………。」
( ><) 「ほんとうは、お帰りに渡すものなんですけどね」
(,,゚Д゚) 「ドリンクバーといい、繁盛しない理由が透けて見えますね」
.
-
( ><) 「て、手短に済むのであれば……」
【話す】
◎├ 修羅場
◎├ ビロードのこと
◎├ ナイスボートのこと
└ ハーレム
【つきつける】
◎├ 弁護士バッジ
├ 伝票
└ クーポン
.
-
にア 【話す】 ハーレム
(*゚ー゚) 「あのオノコは、いまでこそ両手に花であるがな」
(*゚ー゚) 「以前は、ふたりどころではないのであろう?」
( ><) 「鋭いですね」
( ><) 「ムカシは、もっといっぱいいたみたいですよ」
( ><) 「その……彼に、ムチュウになっていた女性」
(*゚ー゚) 「やはりな!」
( ・∀・) 「嬉しそう」
.
-
( ><) 「彼が、キレイな女性にだらしないのは、」
、 、、 、
( ><) 「どーも、カノジョ達の共通認識だそうで。」
( ><) 「 『また浮気?』 とか 『今度は誰と一緒なの』 とか」
( ><) 「……そんな会話が、サハンジでしたよ」
(,,゚Д゚) 「貞操観念ガッバガバやんけ」
(*゚ー゚) 「そんなのはダメであろう!」
(*゚ー゚) 「何人の婦女子が不幸になるのか! 考えられていないぞ! アッハ!」
( ・∀・) 「アッハ!wwwアッハ!てwww」
.
-
<_プー゚)フ
( ><) 「……彼は、ですね。」
( ><) 「決して、根っからの悪人じゃあ、ないんスよ」
( ;><) 「ただ……恋愛をしたがっているわりには、」
( ;><) 「めんどくさがりというか、自分のことしか考えられてない、というか」
(,,゚Д゚) 「お??一○楽か??」
( ・∀・) 「おっと、ニ○コイアンチさんがアップ始めたな??」
( ・∀・) 「……ちなみに、誰が好きなの?」
(,,゚Д゚) 「誰が負けヒロインだって?」
( ・∀・) 「お前さっきから会話2行くらいスッ飛ばしてない??」
.
-
( ><) 「……さて、そろそろ」
(*゚ー゚)∩ 「うム、」
(*゚ー゚) 「仕事のジャマして、悪かったな」
( ><) 「ゴーホー的にサボれたと考えたら儲けものッス」
( ・∀・) 「この場合、果たして労働基準法に抵触するのか?」
(*゚ー゚) 「否。 債務不履行の要項を満たしてはいないな」
(,,゚Д゚) 「敬語を用い、顧客より求められた情報を提供している以上、これは接客と」
( ・∀・) 「いや、ここは一石を投ずるべきであり、砂山のパラドックスという思考実験があって」
( ><) 「急にどうしたんだよこいつら」
.
-
\ぎゃーぎゃー!/
\ぎゃーぎゃー!/
( ><)
( ><) 「じゃ、じゃあ僕は、これで…… 」
「そ……そんなのって、あんまりですッ!」
「とッ、トソン! 落ち着けって…!」
( ><) 「へっ」
ガシャアン…ッッ!
.
-
( ><)
( ><)
\しん…/
(*゚ー゚) 「つッ ついにはじまったぞ!」
(*゚ワ゚) 「刃物だッ 血飛沫だッ 骨髄だッ!!」
(*゚ワ゚)∩ 「そしてオノコの脳しょうが卓上にぶちまけられるのだあッ!!」
(,,゚Д゚) 「おまwwww時にモチツケwwww」
( ・∀・) 「唐突なインターネッツ老人会すぎてテラワロスwwwwww」
( ><) 「だからアンタら良識バグってんだろ!!!」
( ><) 「 じゃ なくて」
≡≡( ;><) 「 ハアイただいま対応いたしますぅぅ!!!」
バタタタッ!
.
-
( ・∀・) 「あっちょ」
\しん…/
( ・∀・)
( ・∀・) 「 行っちまったな」
(,,゚Д゚) 「逝ってよし」
( ・∀・) 「お前は帰ってこーい」
.
-
(*゚ー゚) 「火事と喧嘩は江戸の華、とは言うが 」
(*゚ー゚) 「いやあ、火遊びも程々にということであるぞ!」
(,,゚Д゚) 「そんなことより、良いんですか」
(*゚ー゚) 「ふぬ。 ナニが」
(,,゚Д゚) 「あそこでバタついている以上」
(,,゚Д゚) 「当面、ポテトもアイスも届かないでしょうね」
(*゚ー゚) 「……」
(*゚-゚)
(*;-゚) 「あーん!」
( ・∀・) 「え、アッ! ワイのライスかっぴかぴやんけ!」
( ・∀・) 「かっぴかぴやんけ!」
.
-
(,,゚Д゚) 「ちゃんと食べてくださいよ」
(,,゚Д゚) 「そのライス一杯も、経費なのです」
( ;・∀・) 「ぎえー!でも食べられないよ」
(,,゚Д゚) 「だったら、そのライス代は自腹ですよ」
( ;・∀・) 「なんてひどい二択だ」
( ;・∀・) 「あの修羅場グループのせいだ、請求してやる」
\スタスタ…/
(,,゚Д゚) 「…」
(,,゚Д゚) 「意地でも食べないのか…」
.
-
\ざわざわ……/
\ざわざわ……/
(゚、゚;トソン 「ごっ……」
(゚、゚;トソン 「 ご、ごめんなさい、」
(゚、゚;トソン 「ミセリ……さん……。」
ミセ:: -)リ ,
・
ぽたぽた……
.
-
( ;・∀・)
( ・∀・) 「んむッ」
ミセ:: -)リ 「……」
壁|・∀・) 「ああ……水でもかけられたのかな」
壁|・∀・) 「………いやあ、修羅場、修羅場……」
壁|・∀・) 「顔にかかってないだけ、まだマシか」
(゚、゚;トソン 「す、すみません……つい……」
ミセ:: -)リ 「だ……大丈夫」
ミセ:: -)リ 「でも……エクストのコップが……」
.
-
壁|・∀・) 「……おや?」
壁|・∀・) 「うわ。 コップ、割れて散らばってンじゃん」
壁|,,゚Д゚) 「ファミレスにしては珍しいと思ってたんですよ」
壁|,,゚Д゚) 「ガラス製のタンブラーって」
壁|・∀・) 「やっぱり当たり前のようについてくるよな」
( ;><) 「だだッだだッだッ大丈夫ですか!!」
( ;><) 「ままッまんままうずは!まずは落ち着きまうす」
壁|・∀・) 「お前が落ち着けよ」
.
-
ミセ::゚-゚)リ 「あ……ありがとうございます」
ミセ::゚-゚)リ 「ううん…こりゃ、服はアウトかな?」
壁|・∀・) 「水ごときでか?」
壁|・∀・) 「弁償でもさせるつもりかよ、コスい」
壁|,,゚Д゚) 「カシミヤですよ。 アウトでしょ」
.
-
壁|;・∀・) 「ぎえー!カシミヤかよ!カシミヤの勝ち!」
壁|,,゚Д゚) 「まだまだですね」
壁|,,゚Д゚) 「こんなファミレスにエルメスとカシミヤなんて、センスないですよ」
壁|・∀・) 「待てよ、ギコ」
壁|・∀・) 「言い換えると、金の使い方をわかってないエルメスに、交渉をすべきでは?」
壁|,,゚Д゚) 「百理あるわ」
( ><) 「さっきからえらい主張の激しい壁だな…」
.
-
(゚、゚トソン 「ちょっと、お手洗いに……ぬぐいますので」
ミセ*゚-゚)リ 「エクスト、ちょっと待っててね」
<_プー゚)フ 「う、うん……」
(゚、゚トソン 「ミセリさん、ガラスの破片、気をつけて……」
ミセ*゚-゚)リ 「あ……うん。」
スタスタ……
しん……
(*゚-゚) 「あのオノコ……なっとらん」
(*゚-゚) 「なっとらんぞ!」
( ・∀・) 「うわあ出た」
.
-
(,,゚Д゚) 「どうしたので」
(*゚ー゚) 「大丈夫か?」
(*゚-゚) 「 の一言くらい、かけるのが大和オノコと云うモノッ!」
(*゚-゚) 「手前のための騒ぎだ、というのだぞ!」
( ・∀・) 「しー、聞こえるぞ」
(,,゚Д゚) 「しぃだけに?」
「「 げはははははははは!!! 」」
<_フ::-)フ
( ><) 「全部聞こえてるよバカ野郎が」
.
-
すたすた……
(*゚ー゚) 「さて」
(*゚ー゚) 「結局、こたびの修羅場は、例のオノコが火元なようだな」
( ・∀・) 「まあ……」
( ・∀・) 「本当に、あんなユージューフダン、いるんだなって」
(,,゚Д゚) 「でも、これはオイシイですよ」
(,,゚Д゚) 「モララーさん」
( ・∀・) 「なんだなんだ」
( ・∀・) 「嫌なこと考えてる時の目を、してやがる」
.
-
(,,゚Д゚) 「これはもう、ビッグなビジネスチャンスです」
(,,゚Д゚) 「探偵事務所で、ドラム缶なんか探すよりも、ビッグです」
( ・∀・) 「ああ……その設定、引っ張るんだ」
(,,゚Д゚) 「いいですか」
(,,゚Д゚) 「まず、これは典型的な、三角関係」
(,,゚Д゚) 「 に、とどまらないのです」
(,,゚Д゚) 「それは、なぜか」
( ・∀・) 「………フォークを投げるから?」
.
-
(*゚-゚) 「バカモノ!」
(*゚-゚) 「おなご達のおなかには、赤子がいるのであるぞ!」
( ・∀・) 「ああ!」
( ・∀・) 「いろいろ衝撃的すぎて、インパクト薄かったわ」
(*゚ー゚) 「修羅場はいくら笑っても構わんがな、」
( ・∀・) 「かまおうよ」
(*゚-゚) 「 赤子に罪は、ない!」
( ・∀・) 「こんなこと言うやつが、他人の脳しょうを期待してんだからな」
( ・∀・) 「世の中わからんね」
.
-
(,,゚Д゚) 「今回は、弁護士の出番たるや、ですよ」
( ・∀・) 「ああ、」
( ・∀・) 「未婚二股ッてところがミソなのね」
(*゚ー゚) + 「脳みそ!?」
(,,゚Д゚) 「いいえ」
( ・∀・) 「いいえって俺に言った?しぃ?」
、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、 、、 、 、 、 、 、、
(,,゚Д゚) 「本件だけでは、慰謝料を請求するには至らない」
(,,゚Д゚) 「そこが、ミソなのです」
(*゚ー゚) 「婚約も内縁もないなら、そうだな」
(*゚ー゚) 「この手の案件なら、手切金が関の山だろう」
( ・∀・) 「脳みそに続けて法律を語るんじゃねえよ」
( ・∀・) 「そのクチを慎め」
.
-
(,,゚Д゚) 「だからこそ!」
(,,゚Д゚) 「元法曹関係者が集う、」
(,,゚Д゚) 「元探偵事務所のワレワレを、売り込むのです!」
( ・∀・) 「探偵のことは忘れようよ…まあまあな黒歴史なんだよアレ…」
(,,゚Д゚) 「まず、二股で、それぞれを妊娠させている」
(,,゚Д゚) 「しかし悲しかな、法的に追及することはできない」
.
-
(*゚ー゚) 「やっこさんは、どちらかを決めるような」
(*゚-゚) 「もっというと結婚を考える素振りが見られなかったからな」
(*゚-゚) 「その点で、追及材料はないと見ていい、自由恋愛の範疇だ」
( ・∀・) 「慎めッつってんだろ」
( ・∀・) 「脳みそにウジ湧いてんのか」
(*゚ー゚) + 「脳みそ!?」
( ・∀・) 「うるせえよ」
(,,゚Д゚) 「過去の判例で、あるものなんですかね……この手の案件」
っП ’
.
-
'_
(,,゚Д゚) 、 「あ。 ありましたね」
っП
( ・∀・) 「へえ」
(,,゚Д゚) 「平成二一年十月に、東京高裁で判決が出ています」
(*゚ー゚) 「ほう!」
(,,゚Д゚) 「ただ……ふむぅ」
(,,゚Д゚) 「要は、一部出費に対しての折半のみ、ですね」
(,,゚Д゚) 「訴訟費用もほぼ原告持ち」
(,,゚Д゚) 「まあ、一矢は報いた判例として、一部界隈では有名だそうです」
.
-
ここで天の声だ!
この作品に登場する法律知識はすべてがでまかせだぞ!
アテにするな!
(,,゚Д゚) 「なんかハエが飛んでますね」
( ・∀・) 「天の声をハエ呼ばわりかよ」
ちなみにこの判例は判例時報2108号でググったら出てきたぞ!
(,,゚Д゚) 「いやに詳しいハエですね」
( ・∀・) 「はえー、サンガツ」
.
-
(,,゚Д゚) 「……ま。 そんな世界ですので」
(,,゚Д゚) 「どちらかというと、円満解決に導く、を軸においてですね」
(,,゚Д゚) 「探偵と弁護の、半々で売り込む、というのは……」
( ・∀・) 「そういえば高尚に法律語っておいて、要はカネの話をしてたんだな」
( ・∀・) 「やっぱり、エルメスとカシミヤのバカっぽそうな方に売り込みたいね」
「クリーニング代は、のちほど出しますので……」
「いいって、たかが水だし。 私も、その……言いすぎたし。」
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