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( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )

682名無しさん:2024/12/09(月) 04:59:58 ID:hQdixHl60
乙!!

683名無しさん:2024/12/10(火) 17:05:09 ID:/wXGCurE0
乙乙
弟者のいないとこで弟者をめぐる女の戦いが始まってる……
責任を取るためにも目を覚まさないとね

684名無しさん:2024/12/12(木) 23:12:05 ID:r7BdgC4c0
乙乙
弟者ばっかりモテてずるい…

685名無しさん:2024/12/15(日) 15:48:52 ID:pRPLhm1M0
母者の強者感やっぱり半端ないわ。安心感が違う。

686名無しさん:2024/12/20(金) 21:32:10 ID:D5YmfQFs0
乙!
やっぱり味方側の最強戦力が来ると安心感がすごいな
コレが…母性…!

687 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 22:49:18 ID:12MsDpLE0
年内とは……?

688名無しさん:2024/12/31(火) 22:59:28 ID:1eHSiZIs0
全裸待機のままだから風邪ひく前に頼むぜ
良いお年を

689 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:46:44 ID:12MsDpLE0
>>682
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」

>>683-684
(´<_` )「待とう、待ってくれ。さ――山井さんは頭がおかしくなってるだけだから俺の責任では」

>>685
/;①八①ヽ「こ、これがあの時の――!」

>>686
爪゚ー゚)「もちろん乳もでかい」

>>688
( ´_ゝ`)「まず服を着ます」

690 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:47:17 ID:12MsDpLE0
Case13-Tips6 仏さんのお導き
         |  | ̄ ̄ ̄|:l  |       | ::|       ,| |
        | ̄ ̄      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
        |       流 石 探 偵 事 務 所      | |
        l__________________,| |
           |  |`''-、_                 | |
           |  |   「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
           |  |   |         |          | |
           |  |   |         |          | |
           |  |   |         r‐┐| r‐┐      ,| |
           |  |   |         |  ||!  !       .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-,   |  |   l        └‐'゙ l└‐'      | |
―――――┐ス  !  !    |         |          | |
          | ,レi |  |   |______,|_____,,| |
          | Z |  |  /                   ,|_|/
          | ヘ |_|/

691 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:47:51 ID:12MsDpLE0

八-ム-)「むっ……出張中、か」

八^⊿^)「えーっ!? 探偵いないのか!?」

リ’-’ル「会いたかったのにー」

八-ム-)「すまないね、こりゃ連絡してなかったあたしが悪い」

八^⊿^)「残念だなー……事件の話とか聞きたかったのに」

リ’-’ル「ね!」

八-ム-)「まあ、また機会はあるさ」

ハ’ノ_’ ハ「おや……? あなたは、ツルさん?」

八-ム-)「あん? あんたは……?」

ハ’ノ_’ ハ「ハロルド・エンヴィーです。異界でお世話になりました」

八-ム-)「ああ……そういえば見た顔だね。あんたもかい、異界のあたしは余程の世話焼きだったようだ」

ハ’ノ_’ ハ「ぶっちゃけ尊敬してます。あの、このシャツにサインして頂けませんか?」

八;^⊿^)「サイン!?」

リ’-’*ル「ばっちゃん凄い! ゲーノージンみたい!」

692 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:48:25 ID:12MsDpLE0

八-ム-)「あんた何言ってるんだい?」

ハ’ノ_’ ハ「立ち話もなんです、よかったらご一緒にラーメンでも如何ですか? 生憎流石探偵は留守のようですし」

八^⊿^)「ラーメン!」

リ’-’ル「わっ、食べたーい!」

八-ム-)「ちょっとあんたたち」

ハ’ノ_’ ハ「ご都合悪いですかね? ご馳走しますけど」

八-ム-)「……まあ、予定もなくなっちまったとこだ。ご馳走になろうかね」

八^⊿^)「やったな、リル!」

リ’-’ル「ラーメン! ラーメン!」

ハ’ノ_’ ハ「ではご案内します」



 ―――。

693 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:48:58 ID:12MsDpLE0
【中華そば 小池】
. :|:..  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄...:|: ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|__|  |
__小___________.十___________| ̄|  |_____
 |  |{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:',    |  |_|
 |  |:',:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.,,:.:.:.:.:.:.:.;;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',   |___|
 |  |:::',:.:.:.:.:〝:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.#:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',   | ;,::,:,|
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 |  ||〈大_\_____________________\.!__|___
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 |  ||「 ̄ ̄.|::::::中::::::||::::::華::::::||::::::そ::::::||::::::ば::::::||:::::小池:::|| ;.  |三三三三三
 |  ||| //  .!:::::::::::::::::|| :::::::::::::: ||:::::::::::::::::|| :::::::::::::: ||::::::::::::::::: ||   |三三三三三
 |  ||| /    ̄/|| ̄ ̄ ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||/ / ̄ ̄/ || ̄ ̄!   !三三三三三
 |  |||′    / .||         ||//     // || /    / . ||:::┐::| ,,  |三三三三三
 |  ||「 ̄ ̄ ̄ ̄|         |「 ̄ ̄ ̄ ̄.[!|「 ̄ ̄ ̄ ̄.!三[:::| # .|三三三三三
 |  |├ ――‐,┤      .||----------||--------.||:::]三|   |三三三三三
 |  |||        ||         ||  ,;,     ||        .||三;/:|   |三三三三三
 |  |||        ||         ||          ||        .||:::] [::|,,   |三三三三三
 |  |||        ||         ||          ||    ##" ||ニニニ|   |三三三三三
 |  |||========||         ||==========||========.||::::::::::|   |三三三三三
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\:::::::::::::\:::::::::::::\:::::::::::::\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄人_人 ̄ ̄ ̄ ̄

694 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:49:31 ID:12MsDpLE0

( "'Д')「らっしゃーせー!」


ハ’ノ_’ ハ「こんにちは」

八-ム-)「邪魔するよ」


( "'Д')「おっ、新しいお客さん連れてきてくれたのか?」

ハ’ノ_’ ハ「九州から旅行に来てる方々です」

( "'Д')「へぇ、そいつぁ遠いとこから来たもんだ!」

リ’-’ル「岩手に行ったんだよ!」

八^⊿^)「岩手めっちゃんこ遠かった、です」

( "'Д')「そりゃすげー! 九州から岩手とか殆ど日本一周したようなもんだぜ!」

リ’-’ル「わーい!」

八^⊿^)「北海道も行ってみたい、です」

( "'Д')「おっ、いいじゃねーか! 北海道にもうまいラーメンがあるぜ、うちもうまいけどな!」

ハ’ノ_’ ハ(北海道旅行行きたいなあ)

695 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:50:05 ID:12MsDpLE0

ハ’ノ_’ ハ「中華そば大盛りお願いします」

八-ム-)「あたしゃネギを頂こうかね」

八^⊿^)「俺はチャーシュー!」

リ’-’ル「お兄ちゃんとおんなじの!」

ハ’ノ_’ ハ「結構量あるけど大丈夫かな?」

八-ム-)「この子のは少な目で頼むよ」

リ’-’ル「すくなめー!」

( "'Д')「あいよ! 大盛り、ネギ、チャーシュー、チャーシュー小盛だな」

ハ’ノ_’ ハ「チャーシュー人気ですよね」

( "'Д')「ん? おう。常連にはブロックで売ってるぜ、事前に言ってくれればよ」

ハ’ノ_’ ハ「あ、そういうのもあるんですね」

( "'Д')「急に言われても用意できないけどな! だから常連限定」

ハ’ノ_’ ハ「なるほど」

リ’-’ル「わくわく」

696 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:50:38 ID:12MsDpLE0

八-ム-)「それで……エンヴィーさん、だったかい?」

ハ’ノ_’ ハ「ハロルドでいいですよ」

八-ム-)「むぅ……事情は知っちゃいるが、こっちは殆ど初対面だよ。礼儀知らずのババアにはなりたかないね」

ハ’ノ_’ ハ「あぁ、そうか。そうですよね……すみません」

八-ム-)「あたしに何か用だったかい?」

ハ’ノ_’ ハ「えっ? いえ、特には……恩人を見かけたからメシくらい奢りたいなあと思っただけで」

八;-ム-)「そ、そうかい。わかってても面食らうもんだね」

ハ’ノ_’ ハ「"違う"のはわかってるつもりなんですけどね……」

八-ム-)「一概にそうとも言い切れんさ、アレの権能ともなれば」

ハ’ノ_’ ハ「それはまあ……確かに」

八-ム-)「それはいいとして。自称弟子は最近どうだい?」

ハ’ノ_’ ハ「えっ、聞いてないんですか?」

八-ム-)「ん……?」

ハ’ノ_’ ハ「実は――」

697 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:51:12 ID:12MsDpLE0

( "'Д')つ「大盛り、ネギ、チャーシュー、チャーシュー小盛お待ち!」



            ζζζ
            ____
     ( "'Д')つ\∽∽/
              └─┘




  八^⊿^) ズー 八-ム-)ズー リ’-’ル ズー ハ’ノ_’ ハ ズー
  (っ. 川 .o   (っ 川.o    o川u)    o 川⊂)
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ `ー―′ ̄ ̄ `ー―′ ̄\




八*^⊿^)「「うめぇ……!」」ハ’ノ_’*ハ

リ’-’ル「おいしー!」

八;-ム-)「こっ、これは……!?」

698 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:51:45 ID:12MsDpLE0

ハ’ノ_’ ハ「ん、どうかしました?」

八-ム-)「この味は……店主!」

( "'Д')「おっ、なんだ?」

八-ム-)「あんた……神戸出身だったりしないかい?」

( "'Д')「いや、ここいらだぜ」

八-ム-)「む、そうかい……? このチャーシュー、食べたことある味だと思ったんだけどね」

( "'Д')「ン、そいつぁ……」

ハ’ノ_’ ハ「ラーメンは独学だって言ってましたよね」

八^⊿^)「なにそれかっけー!」

リ’-’ル「お兄ちゃん、ドクガクってなにー?」

( "'Д')「いやそうなんだけどよ。ちょいと不思議な話もあってな」

八-ム-)「不思議な話?」

( "'Д')「麺もスープもメンマも、屋台時代に試行錯誤して完成したもんだ。
      しかしなぁ……チャーシューだけはどうも」

699 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:52:18 ID:12MsDpLE0

ハ’ノ_’ ハ「え、不満があるとかそういう話です? 食べ飽きないしめっちゃうまいですけど」

( "'Д')「いや、俺もそう思うよ? だけどな、このチャーシューがどうやって完成したのか……とんと思い出せねーんだわ」

八-ム-)「そ、れは……!」

( "'Д')「試行錯誤してた時期はよく覚えてるんだけどよ、そっからどうしてこうなったのか」

ハ’ノ_’ ハ「へぇー、それは確かに不思議ですね。……あれ?」

八-ム-)「……」

( "'Д')「まああれだな、仏さんのお導きかもしれねーな!」

ハ’ノ_’ ハ「仏さんの」

八-ム-)「……そう、なのかもしれないね……」

( "'Д')「実際、誰かに教わったような気がしてならねぇんだよなぁ……本当に仏さんなのかもな」

八-ム-)「きっとそうさ。……あたしのことも、見守ってくれていたのかな……」

( "'Д')「ん? 何て言ったんだ?」

八-ム-)「チャーシューを買いたいって言ったんだ」

( "'Д')「おっ! 気に入ってくれたみてーだな!」

700 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:52:51 ID:12MsDpLE0

八-ム-)「懐かしい味がするんだよ」

ハ’ノ_’ ハ「それは……」

八-ム-)「もしかしたら……いや、たぶんきっと……」

( "'Д')「うーん、普段なら当日は断るんだが。今日は余り気味だから出せないこともなさそうだな」

八^⊿^)「えっ、マジ!?」

リ’-’*ル「チャーシューおいしー!」

( "'Д')「折角遠くから来てくれたしな! 土産に買ってってくれ!」

八-ム-)「それはありがたいね。生きてるうちにまた来るよ」

( "'Д')「何言ってんだ、見たとこ50代だろ? 人生まだまだこれからだぜ!」

ハ’ノ_’ ハ「おやっさんが言うと説得力ありますねえ」

八-ム-)「これでも還暦は超えちまってるんだけどねぇ。そうかい、まだまだこれからか」

( "'Д')「おう! 人生意外と長いし、年寄り暮らしも思ったより悪くねーもんだ!」

ハ’ノ_’ ハ「良いですね、人生の先達がそう言ってくれると勇気が湧いてきます」

( "'Д')「先達なんて大したもんじゃねーけどな!」

701 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:53:26 ID:12MsDpLE0

八-ム-)「……いや、大したもんだよ。こんなうまいもんを作れるんだからね」

八*^⊿^)「ラーメンってうめー! 岩手で食ったのともまた違ってうまい!」

リ’-’*ル「おいしー!」

( "'Д')「ガハハ! それほどでもあるけどな、なんつって!」

八-ム-)「岩手でも凄いババアに会ってきたけどね、まさかここでは凄いジジイとは」

ハ’ノ_’ ハ「俺は五島でも凄いお婆さんに会いましたけどね」

八^⊿^)「祖母ちゃんすげーからなあ。イノシシが突進してきてもズドン! だし」

リ’-’ル「ばーちゃんすごい!」

( "'Д')「はは、良い孫じゃねーか! な、まだまだくたばってらんねーだろ?」

八-ム-)「ふっ……そうか、そうだね」

( "'Д')「せっかく生きて来たんだ、行けるとこまで行かねーとよ!」

八-ム-)「ああ。……仏さんに報いるためにも、ね」

ハ’ノ_’ ハ「……」

八-ム-)(顔も覚えてないあんた。あたしゃ、意外と元気にやってるよ……)

702 ◆KDJGUfbY2o:2024/12/31(火) 23:53:59 ID:12MsDpLE0
Tipsに時間かけすぎて本編進捗60%くらい

703 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:46:57 ID:woFwOlXE0
前回のあらすじ
・だって、廃墟好きが嵩じて廃坑ツアー主催しちゃうようなイカレた奴だぞ?
・策を凝らせば不可能ではないでしょう。奇跡ってそんな安いもんじゃないですよ
・こりゃ、土産話のテンション下げないように仕事成功させないとだな


 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 |  流石だよな、俺ら  |
 \_  _____  __/
    V      V
  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
  \   /.  \   /
    l   l     l   l
  //l |      | l\\
   ̄   ̄.       ̄   ̄

【標準AA環境】

   ※右のAAのズレない環境が標準です。  |     |\|/ |     |   |
                             | ∧ ∧  |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
                             |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|

704 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:47:31 ID:woFwOlXE0
Case13-Day3A
                      _.......----‐‐‐‐''''''-- 、..,,
             _,,......--‐‐''''''´       /  ,-‐‐---  ll`‐‐-......,,__
          /´               /  /       l l l ̄`''''‐--..二l―‐-...,,,_
        /                 /  /       l l lヽ   l ̄l   l `''''''ー-l
      /  ( ´_ゝ`)   ('A`)     /  // ̄ ̄ヽ   .l lヽヽ  l  l    l      l
     /    G⌒Q   ( ∞ )    /''‐、/      /  ,,l lヽヽ l  l    l      l
   ィ__,,.........----―‐‐‐''''''''''''''' ̄´/  l/_,......--‐‐''''´ ̄  l l ヽ-‐    l      l
  /                   ./   l            l l    ̄ ̄ ̄ ̄l ̄ ̄ ̄`l
. /.                    l    l          ´ l l l_____,,,,......l-----―l
.l                     l    l   ,,........--‐‐''''''''´l l        l      l
l                __........----‐‐''''l           l l l         l       l
l l ̄ ̄ ̄`-´ ̄ ̄ ̄ ̄´/          l            l l l         l / ̄ヽ l
l l―――――――――l           l           / `l        l /`ヽ -' l
l`'-------------------l------.-------l      / ̄ ̄〈  l      _,,.,... l l /`ぃン
l  l              l          l     / ̄ ̄\ ヽ l ....-‐'''´   l/ l l
.l  l             .l          l    ./  /ヽ l l l     ,,..-‐l'´ ヽ/l
..l  `‐‐‐---..............,,__   l    __   l    / /   l l / l_,,..-‐''    ヽ_/
 l     l    l    ̄ ̄    l   l   l..--‐T  l    l 〉‐''´
 └---.._l...,,____l         `‐-、l       l  l    l l
          ´`''''''''‐---..........,,____,,......--‐'''''''〈   \__,/ /
                             ヽ___/

705 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:48:06 ID:woFwOlXE0
  ________
. /_||_| |_||_||三三≡=─
f目テ=、____|三三≡=─
`て((◎)――(◎)三三三≡=─



( ´_ゝ`)「いよいよだな」

('A`)「ですねぇ」

( ´_ゝ`)「出来る限りの準備はしたつもりだが」

('A`)「どんぐら不安ですねぇ」

( ´_ゝ`)「その割にはリラックスしてるな」

('A`)「なるようにしかなりませんし」

( ´_ゝ`)「メンタル強者の理屈だなあ」

('A`)「所長ほどじゃないです」

( ´_ゝ`)「そうか?」

('A`)「そうです」

( ´_ゝ`)「まあ我ながら超合金メンタルではある」

706 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:48:39 ID:woFwOlXE0
           _______________
.__          |     ┌────────┐     |
|  |_____|  ○ |    奥 多 摩    | ○  |
|  |_____|     └────────┘     |
|  |          | ┌────────────┐ |
|  |  ┏━━┓| |                        | |
|  |  ┣━━╋| |   こ の 先   3 k m     | |
|  |  ┣━━╋| |                        | |
|  |─╂──╂| └────────────┘ |
|  |━┻━┳┻┳━━━━━━┳━━━━━┳━
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XXX「]XXXXXX「]XXXXXX「]XXXXXX「]              「]XXXXXX「]XXX゙|  .:ii|X「]XXXXXX「]X
XXX|||XXXXXX|||X| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |:X|||              |||XXXXXX|||XXX゙|  .:ii|X|||XXXXXX|||XX
XXX|||XXXXXX|||X|  村営駐車場 |:X|||              |||XXXXXX|||XXX゙|  .:ii|X|||XXXXXX|||XX
XXX|||XXXXXX|||X|_______|:X|||              |||XXXXXX|||XXX゙|  .:ii|X|||XXXXXX|||XXX
XXX|||XXXXXX|||XXXXXX|||XXXXXX|||              |||XXXXXX|||XXX゙|  .:ii|X|||XXXXXX|||XXX
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|             | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄_|  .:ii| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄.               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |__i」 ̄

707 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:49:13 ID:woFwOlXE0
【奥多摩】
       (⌒ ヽ
      (     )
       (    ヽ⌒ヽ 、
        (          )
               , ⌒ヽ.
             (    '
             ゝ   `ヽ
              (    ⌒ヽ
              _,,,...:-‐‐=-..,,,_
.、            ,r'":: ::      ::\,,..,、.,                   __,,.. -'''""
::.`'::.、      ,,r'":: :: :...     ::: . ::; :::.`'::.、        __,,.. - ‐‐ ''''"" ..:: :: ..::..
::  :::.`'::.、  ,:r'::: :: .::: ::      ::    :; ::: .:: `':.、--‐‐''''"" ::: :: .::: ...::   ..::.. ...::
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 ヾ  ,r'"::::   ;ゞ   ゞ    '''' ''':‐-,, ,,      ::. ::`'::、_     __,, - ''"":::.. ::.
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708 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:49:47 ID:woFwOlXE0

( ‘∀‘)ノ「まっちゃん!」

( ´_ゝ`)ノ「かっちゃんおひさ」

( ゚∋゚)「どもっす」

( ´_ゝ`)「よっ、クックルも久しぶりだな」

('A`)「初めまして」

( ‘∀‘)「あ、君が例の助手君?」

('A`)「です。ドクオっていいます」

( ‘∀‘)「あたしは御前香那!」

( ゚∋゚)「俺は大木括、よろしく」

('A`)「よろしくお願いします」

( ´_ゝ`)「悪いな、無理言って」

( ‘∀‘)ノシ「いやいや、地元の危機って言われちゃほっとけないって」

( ゚∋゚)「っすね。どれだけ力になれるかはわかんないっすけど」

( ´_ゝ`)「いや、どんな援軍より頼もしいぜ」

709 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:50:21 ID:woFwOlXE0

('A`)「俺が言うのもなんですけど、よく信じましたね」

( ‘∀‘)「おいおい何言ってんだ、まっちゃんほどの男が助けを求めてんだぞ?」

( ゚∋゚)「こういうジョーク言える人間じゃないっすからね、先輩は」

( ´_ゝ`)「……やべ、なんかちょっと泣きそう」

('A`)(あ、マジでちょっと涙ぐんでる)

( ‘∀‘)「ガハハ! ま、あたしがどれだけ力になれるかはわかんないけどさ」

( ´_ゝ`)「百人力」

( ゚∋゚)「上からも手回しがありましたし」

( ´_ゝ`)「むっ、そうか。一応言っておいたからな」

( ゚∋゚)「まあ、なくても来たっすけど」

( ´_ゝ`)「ありがてぇ……!」

('A`)(人望あるよなぁ所長)



 ―――。

710 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:50:54 ID:woFwOlXE0
【修験者の家】
.::|: :|: ::|:|:  / / : |:| : : :.  |:|   :   . . ::|:|: .    |:|: : ノ,           .|:|.:.:|:|.:,.:.|:|: : | |: :| ::|: : |:| :| :|: :
~|: :|´"|:|"' ′   |:|: : ::|:i  |:|   :    . :|:|:.::    ¦: : :ノ,____  . :.:|:|.:;:|:|.:.:.:|:|: : | | : | ::|:; :|:l.: | :|.:.:
_|: :|:.:.::|;| ,:  .' ´~|:ト、: j|:|: . ’  :|    /´´´´´´三三三三三三三∧.:. : : |:|.:.:|:|.:.,.:|:|: : | |: :|| ::|.:.:|:| :|| :|:;.:,
:|: :|:;.:, : : /__./: :   | ´'|:|: : i    :|:i   `ア^´´´´´´´´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:};: \ : |:|;.:,|:|:;.:.:|:|: : | |: :|:| ::|:;:|:|_,|:| :|'"
:l: :|:;.:,:;.:,/ /: : : :   :.  ´´"|:|:.  .,|:|   . :      .    . : : .    };:;.:;:;.ヽ|:|:;.:|:|.:.:.:|:|: : | |‐:| | ::|~|:|: | | :|: :
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_| /__/``'价'"~"'㍉: : : : : /_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:______:_:_:_:_:_;'ノ;': :;:;, ;;: :;;: :;, ;;: ;: :;\: : |_|.:| ::|: : |_|.:| :|::
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\ノ\.:\/\{/´ ̄ //、、`ヽ|i:i:i:i:i:|_|i:i:i:i:i:i:i|_|{_}_|_|::::::|二|二二|_|ニ=-‐…¬冖 ¨ ̄__ ´" ( `ヽノ| _|_;:;:;:;:;:;:
.:.:.:\/\j.:.:.:ノ|⌒ヽ//\ミミッ<; ; ; , , ∴: . .         . . . . . : : : ; ; ; ; ;';';';';';';';';⌒ヽ }ノ)))``Y⌒ヽノ)狄爻
 ̄`|``'く ̄:|:::|`ヽノく:::::::{'´ ̄`ヽ、, ;爻爻v : ; : ; : ;';';';' ; ; ,    : : : : ; ; ;;';';';';ァ'´ ̄`ヽノイつ-(__ノ⌒)ノX狄狄ミ
.:.:.:人,.:.:.:.\|:::|i:, .{.:.:.:\ノ'く⌒''〜ミ爻父uv_j_:_: ; ; ; : .   . . : : : vivぃfv、、 j/⌒7´``ノ'´ ノ|:|ー‐‐-ミ爻ミ爻ミ
.:./|.:.:.}h、.:.:.:寸ソ込,.:.:.:.:}::::ノ)>。,_____ ´く㌻¨.:.:.,ィf爪北vぃvfぃぃvf此此批批紕紕紕{: :.i´: ,ィi紕|:|)>。,.:.:. 寸爻ミミ
/狄.:ノ}}尖c。.,_∨/父=彡狄絲絲狄爻'゙.:.:.:,ィi紕妣妣批此北此北批批妣妣妣刈ミ狄ノ{,ィi紕批|:|批尖c。,_V爻爻

711 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:51:28 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「ここが修験者のハウスね」

( ゚∋゚)「へー、こんなとこに家あったんすね」

( ‘∀‘)「あたしは近場で仕事したことある。住んでる人に会ったことはないけど」

('A`)「なんというか、古風な家ですね」

( ´_ゝ`)「いまどき修験者なんてやってる人間の住処としてはしっくり来る感じ」

('A`)「確かにマンションとかよりはイメージ近いですかね」

( ´_ゝ`)「……ひょっとして洞窟とか想像してた?」

('A`)「あっはい。少し」

( ‘∀‘)「流石にそんな仙人みたいな奴いたら有名人だと思うぞ?」

( ゚∋゚)「修験者ってだけで十分仙人みたいっすけど」

( ´_ゝ`)「それでいて二人とも知らないってことは、余程ひっそり修行してるんかな」

('A`)「そこはイメージ通りですけどね、2tube配信しながらド派手に修行とかしてたら流石にビビります」

( ‘∀‘)「なにそれおもろ」

( ´_ゝ`)「まあそうだなあ」

712 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:52:02 ID:woFwOlXE0

(=゚д゚)「その通り」

(;´_ゝ`)「「っ!?」」(‘∀‘;)

( ゚∋゚)「「えっ??」」('A`)

(=゚д゚)「ひっそりとやらせて貰っておるよ。世を騒がすのはご法度故な」

(;´_ゝ`)「い、いつから……? 全く気付かなかった……!」

(=゚д゚)「ここで瞑想しておったからの。お主ほどの手練れに気取らせぬとは、良い瞑想ができておったようじゃ」

( ‘∀‘)「おー、なんかホンモノっぽい!」

('A`)(思ってたより若そう……40前くらいか? だけど確かに雰囲気あるな、出で立ちも和装だし)

( ´_ゝ`)「あんたが登良さんか。聞いてると思うが、俺は流石真理男。探偵だ」

(=゚д゚)「ワシは登良義行。修行の傍ら、特課の外部協力者などしておる」

( ´_ゝ`)「熟練の修験者とは聞いていたが、どうやら本当らしい」

(=゚д゚)「ワシなどまだまだ。特課の若造よりは先を行っているつもりじゃがの」

( ‘∀‘)「あたしは御前香那!」

(=゚д゚)「御前……ひょっとして利夫殿の縁者かね?」

713 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:52:37 ID:woFwOlXE0

( ‘∀‘)「孫! なに、じっちゃんと知り合いなん?」

(=゚д゚)「何度かお会いしたことがあるくらいじゃな」

( ‘∀‘)「へー」

( ゚∋゚)「大木括です」

('A`)「探偵助手のドクオです。よろしくお願いします」

(=゚д゚)「うむ、よろしく頼むぞ。立ち話もなんじゃて、中に入るとええ」

( ´_ゝ`)「それじゃお言葉に甘えて」

( ‘∀‘)「家ん中どんな感じなのかちょい楽しみ!」

( ゚∋゚)「「お邪魔します」」('A`)



 ―――。

714 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:53:11 ID:woFwOlXE0
【登良の家 室内】
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715 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:53:44 ID:woFwOlXE0

('A`)「囲炉裏……素敵ですね」

(=゚д゚)「そうかの? 若いのに物好きじゃな」

( ‘∀‘)「すげー、イマドキあるんだな」

( ゚∋゚)「ですよね。普段使いしてるのは流石に見たことないっす」

( ´_ゝ`)「俺は割と最近見たが、より本格的な感じだな」

(=゚д゚)「戦前から残る建物を改修しておるからのう」

('A`)「うわ、凄い」

( ‘∀‘)「先祖代々って感じ?」

(=゚д゚)「いや、ワシに教えを授けた師が戦後に買い取ったものじゃ」

( ゚∋゚)「それを受け継いでるわけっすね」

( ´_ゝ`)「じゃあ、長いことここに住んではいるんだな」

(=゚д゚)「そうじゃな、もう20年以上か」

( ´_ゝ`)「なるほど、それだけの間周囲に気取らせないんだから……俺が気付かなかったのも納得か」

('A`)(あれ? 意外と気にしてたのかな?)

716 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:54:17 ID:woFwOlXE0




                         jI斗一    ̄ ̄  `
                     ア゚    ,.,           `'≪
                     ア゜     ~"寸     〝〟
                     ,'    ,イ   ア ヽ
                   i    {{    ゝ '   ノリ      _jI斗‐━ァマ
                     ¦   ゞー__  。o 彡''  f^''"~     j!  ',
                  ‘, _,, ...__ ・ ̄         ',      {   j}
                    ¦ ,ィ   ~"''≪       ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。'
                  _У       `寸          ァ(
                   / ';     ,, r‐  ',       _,xく
         _j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_       ア_幺孑ヤ升
       ,,。*''“゚      j´。厂゛>、  うぅ==七"
    ,ィ'”    ..: : '⊂⊃ ノo゚イ .   寸
   〃  . : '       χ イ{  ゛ :.   マ
   {{ .0o 。  ゜  ζ δ  ゚  :. リ
   “t。  ゚    c。 λ .。廴   s  ;,ィ(、
  /∧(h。      ゙^ 〜  ‘’ ,+`,らヘ
  た//,   う≧=ー-- 一=≦   八/ム
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717 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:54:51 ID:woFwOlXE0

(=゚д゚)「……なるほどのう。確かにここ最近、言葉にできない違和感を覚えておった」

( ´_ゝ`)「マジか……そうなると、ますますヤバそうだな」

('A`)「言葉にできない程度なら、まだ深刻ではないんですかねぇ……?」

( ´_ゝ`)「どうだかな。地底奥深過ぎて伝わって来てないって言われても驚かんぞ」

( ‘∀‘)「そういやこないだ、山小屋で刀傷沙汰あったんだけど……何か関係あったりする?」

(=゚д゚)「ふむ……田無山荘かの?」

( ‘∀‘)「そうそれ」

(=゚д゚)「あそこの主は恐らく妖魔……関係ないとは言い切れん話じゃ」

( ´_ゝ`)「……登良さんでも恐らくってレベルなのか?」

(=゚д゚)「そうじゃのう、恐ろしく擬態が上手い。状況証拠含みじゃから、何もなければ気付かんかったろうな」

( ´_ゝ`)「心理迷彩は苦手なようだがな……」

( ゚∋゚)「でも、タンさんも困惑した感じだったっすけど」

(=゚д゚)「……奴がわざわざあそこで騒ぎを起こす理由もない、か。となると、ふむ……?」

( ´_ゝ`)「言葉にできない違和感……もしかしたら、メンタル弱者にぶっ刺さったか……?」

718 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:55:25 ID:woFwOlXE0

(=゚д゚)「霊的防備もなく、神経過敏や薄弱であるなら……ありえる話じゃな」

( ´_ゝ`)「何かあると仮定して、精密に調べることはできないのか?」

(=゚д゚)「既にやっておる。特に何も出んかったがな」

( ‘∀‘)「そういや事情聴取とかどうだったん?」

( ゚∋゚)「あー……何故あんなことをしたのかわからない、申し訳ない、って泣きながら言ってるらしいっす。
     酒もクスリもなし。容疑は認めてるのに、動機だけ全然わかんない状態っすね」

( ‘∀‘)「マジかー」

('A`)「そりゃ、薄気味悪い話ですね……」

( ´_ゝ`)「うーむ……その件は今考えてもしょうがなさそうか」

(=゚д゚)「そうじゃの。頭の片隅に置いておく必要はありそうじゃがな」

( ´_ゝ`)「ああ。気には留めておこう」

( ‘∀‘)「そういや、あと何人か来るんじゃなかったっけ?」

( ´_ゝ`)「うむ、ツアーガイドとメイン盾が来る」

('A`)「今しがた連絡あったんで、もうじき来ると思いますよ」

719 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:55:59 ID:woFwOlXE0
【登良の家 室内】
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720 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:56:33 ID:woFwOlXE0

( ’▽’)「こんにちは」

(´・ω・`)「どうも」

( ´_ゝ`)「来たか」

(;=゚д゚)「……!」

( ‘∀‘)「ん? どしたん?」

(=゚д゚)「……よもやこれほどとは。恐ろしき力じゃ」

(´・ω・`)「それはどうも」

(=゚д゚)「不躾な話ですまんが……少々術式を仕込ませて貰っても良いか? 何の安全装置もないのは心臓に悪い」

(´・ω・`)「構いませんよ。有効な安全装置があるならむしろ助かります」

(=゚д゚)「どこまで有効かはわからんがの。無いよりはマシじゃろう」

( ´_ゝ`)「間違いなく今回の不安要素の一つではあるからな……」

(´・ω・`)「そこは申し訳ないですが。いなければいないで不安要素でしょう?」

( ´_ゝ`)「そう、戦力的にな……相手のテリトリーに入ってくわけだから、逃げを打つのもままならなそう」

(´・ω・`)「最悪敵陣で自爆するつもりではいますが、無理だったらすみません」

721 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:57:07 ID:woFwOlXE0

('A`)(物騒な話だなぁ……)

( ´_ゝ`)「それは一旦置いとくとして。今回のツアーの説明をしようか」

(=゚д゚)「む、そうじゃな。そうして貰えると助かる」

( ´_ゝ`)「ドッくん、プロジェクターを」

('A`)「はい。……ちょっと見難いけど大丈夫です?」

( ‘∀‘)「問題なし!」

(=゚д゚)「すまんのう、うちにテレビがなかったばかりに」

( ´_ゝ`)「まあ見えるからいいっしょ」

( ゚∋゚)「土壁白くてよかったっすね」



 ―――。

722 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:57:41 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「まず、今回の目的は奥多摩の地下で何かよからぬことが起きていないかの調査。
      背景としては皆も知っての通り、異能者による予言。ここまでは良いな?」

( ‘∀‘)「おう!」

(=゚д゚)「うむ、問題ないぞい」

( ´_ゝ`)「敵の本拠地に正面から乗り込むことにもいかんから、周辺の廃坑に入って様子を伺う。
      星野さんの情報によるとかなり怪しい通路があり、敵のテリトリーに繋がっている可能性もある」

( ゚∋゚)「ここまでは事前に共有して貰った情報っすね」

(´・ω・`)「ええ」

( ´_ゝ`)「ドッくん、地図を」

('A`)「はい」

( ‘∀‘)「おっ、ここいらの地図だな」

( ´_ゝ`)「現在位置がここ、ポイントα。で、目的の坑口がここ、ポイントβ」

( ゚∋゚)「あー……あそこですか」

( ‘∀‘)「お、知ってる感じ? あたしも近くまでは行ったことあるけど、あの辺にあるのかー」

( ゚∋゚)「不明者の捜索で一度。かなり巨大な廃坑に繋がってるとこっすね」

723 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:58:15 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「そのあたりは専門家に解説頂こうかな」

( ’▽’)「実際かなりでかい石灰鉱山跡ですね、素人がうっかり入ったら迷って出てこれないでしょう。
      内部は炭鉱とか金属鉱山とかと比べれば比較的安全な方ではあります」

( ‘∀‘)「ほーん。と言ってももちろん危険なんだよな?」

( ’▽’)「そうですね、廃坑全般の話ですけど、囲いもなく放置されてる竪坑とか沢山あります。
      崩落も、危険度が高いか低いかまでは岩肌とかの様子からわかりますが、絶対ではないですし。
      閉塞している場所では酸素濃度がヤバかったり、急な増水とかでヒヤッとしたことも」

('A`)「危険だらけじゃないですか……」

( ゚∋゚)「そりゃそうですよ。閉山後も継続して管理されてる区画もあるっすけど、そうじゃないところは」

( ´_ゝ`)「現役の鉱山だって沢山犠牲が出るのにましてや、って話だな」

( ’▽’)「天然の洞窟も危険なとこ多いですからね。そっちは隙間にハマるパターンが多いんですが」

( ´_ゝ`)「予習してる時にその手の動画も出てきたから見たわ。あれ怖すぎる……」

( ’▽’)「鉱山であのパターンは崩落の隙間を無理矢理進もうとした時くらいですね」

(´・ω・`)「それは、流石に僕でも救出できるか怪しいんで気を付けてください。転落とかなら極力何とかします」

( ´_ゝ`)「変にハマり込むと無理矢理引っぱり出すのもできなくなったりするからな……」

724 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:58:49 ID:woFwOlXE0

( ゚∋゚)「海外のレスキューの資料とか勉強で読むんすけど、どうやっても引っぱり出せなくてそのまま亡くなったりとか見たっすね……」

( ‘∀‘)「こわー」

( ’▽’)「危なそうな場所は適宜教えますけど、各自でも気を付けておいてくださいね」

( ゚∋゚)「そうっすね、それがいいかと」

( ´_ゝ`)「あ、説明の順番が前後するが。坑口の近くに拠点を設営する予定だ。
      それで、クックルとかっちゃん、ドッくんはそこで見張りをして欲しい」

('A`)「了解です」

( ‘∀‘)「おう、任されよう」

( ゚∋゚)「4人だけで大丈夫っすか?」

(´・ω・`)「非常時に素早く撤退するにはむしろその方が良いですね」

(=゚д゚)「そうじゃの。狭い道も多かろうし」

( ´_ゝ`)「緊急事態を伝達する札を双方で持っておいて、何かあればそれで連絡する。
      マスター、札の射程距離とかは問題ないんだよな?」

(´・ω・`)「距離は問題ないはずですが、中で異変が起こっているとすると結界などに遮られる懸念はあります」

(=゚д゚)「そのような兆候があれば一度引き返すべきじゃろうな」

725 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:59:23 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「そういう場合は意見を教えてくれ。最終判断は俺に委ねて貰いたい」

(´・ω・`)「それで良いでしょう」

(=゚д゚)「ふむ……通常ならお主の信頼性を問うところじゃが。
     サブロウ殿の人を見る目は確かじゃからな、信用しておくとしよう」

('A`)「人を見る目が――」(´・ω・`)「確か……?」

( ´_ゝ`)oO〇(ミサ ^ー^)ト デスワー!)

( ゚∋゚)「なんか諸説あるみたいな感じっすけど?」

(=゚д゚)「むっ……? そうか?」

( ´_ゝ`)「そうだ」

(=゚д゚)「ふっ、それも構わん。ワシはサブロウ殿を信頼しておる」

( ´_ゝ`)「信用はできるが信頼はできかねるなあ、個人的に」

(´・ω・`)「そこはまあ、同意しますけどね。反面、彼ほど信用が置ける人柄もそうない」

(=゚д゚)「破局的な人手不足の中、無理を言って外部協力という形を継続させて貰っておるでな。借りが大きすぎるのじゃ」

( ´_ゝ`)「あー……なるほど」

726 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 19:59:57 ID:woFwOlXE0

(´・ω・`)「ちなみに、入口から目的地まではどれくらいかかるんです?」

( ’▽’)「安全確認しながら進む都合、片道3時間はかかりますね」

( ‘∀‘)「うわ、マジででかいんだなー」

('A`)「想像してたより遥かに広そうですね……」

( ゚∋゚)「行くだけでそれだと、調査も含めるとかなり時間かかりそうっすね」

( ´_ゝ`)「まさにそこが拠点設営する理由。一度戻ってきてまた行く可能性もあるしな。
      逆に中で野営する可能性も考えて、寝袋とかも持っていく予定」

( ‘∀‘)「マジ? 連絡なしで一晩とかめっちゃ心配なんだけど」

( ´_ゝ`)「そこなんだよな。一応、過去にレスキューでも使用されたという洞窟特化の無線機は、ツテで仕入れてあるが」

('A`)「どこまで使い物になるかは全くわかりませんからね」

( ’▽’)「俺も初めて見ましたよこれ。噂は聞いてましたけど色々ハードル高くて」

( ゚∋゚)「使い方とか大丈夫なんすか?」

( ´_ゝ`)「使うだけならな。細かい調整はどこまでやれるか正直わからん」

( ’▽’)「それだと深部までは厳しそうですねぇ……」

727 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:00:31 ID:woFwOlXE0

(=゚д゚)「なるほどのう……そのようなものがあるなら、術で補助すれば何とかなるやもしれんぞ」

( ´_ゝ`)「むっ……なるほど?」

(´・ω・`)「いけるかもしれませんね。やってみないとわかりませんが」

('A`)「これは、ちょっと明るい材料増えましたかね」

( ´_ゝ`)「それいけたらかなり捗るな。いけること祈っとくか」

(=゚д゚)「そんなに期待されても困るんじゃが……まあ現着したらやってみるとしよう」

( ‘∀‘)「拠点側は何か気を着けとくことある?」

( ´_ゝ`)「猟師でも林業でも登山者でもなさそうな不審者が近づいてきたら即緊急事態だな。
      その場合は速攻で札破って撤収、特課の詰所……ポイントδに急行してくれ」

( ゚∋゚)「え、あそこが詰所だったんすか? 行ったことあるっす」

( ‘∀‘)「あー、岬さんのとこじゃん。そういや微妙なとこに工場建てるなーと思ってたけど、そういうこと?」

( ´_ゝ`)「高級仏具の工場とかいかにもじゃん」

(=゚д゚)「実際作ってはおるしな。実戦用じゃし仏具以外のものもあるが」

('A`)「意外とそこらへんでやってるんですねぇ」

728 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:01:04 ID:woFwOlXE0

(´・ω・`)「一旦そんなところですかね?」

( ´_ゝ`)「そうだな。内部の話とかは拠点設営後にでも」

(=゚д゚)「では、早速向かうとしようかのう」

(´・ω・`)「星野さん、現場までのナビはお願いします」

( ’▽’)「了解です」

('A`)「集団で移動したら目立ちますかね……?」

( ´_ゝ`)「……念のため、別れて向かうか。こっちのナビはクックルに頼むわ」

( ゚∋゚)「了解っす」

( ‘∀‘)「あたしはどうしよっか?」

( ´_ゝ`)「バイク組は分けよう。マスターの車についてってくれ」

(=゚д゚)「ワシは流石殿の車に同乗で構わんかの?」

( ´_ゝ`)「あー……荷物満載してるんで、マスター……あれ、そういやそっちの二人は自己紹介してたっけ?」

(´・ω・`)「してないですね。凡田です」( ’▽’)「星野です」

(=゚д゚)「ワシは登良義行、道中よろしく頼む」



 ―――。

729 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:01:38 ID:woFwOlXE0
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730 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:02:11 ID:woFwOlXE0
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    〇   ≡=─. /_||_| |_||_||三三≡=─
 ∠〆〜rワ≡=─f目テ=、____|三三≡=─
 《*)ヒ≦0(*)≡=─`て((◎)――(◎)三三三≡=─


( ´_ゝ`)「さっきは助かった」

('A`)「え、何の話ですか?」

( ´_ゝ`)「別れて向かう話。全員固まってたら明らかに様子のおかしい集団だったからな」

('A`)「いやまあ、どうなんでしょう。そのくらいで気取られたりしますかね?」

( ´_ゝ`)「連中の監視網がどこに広がってるかわからんから、下げられるリスクは下げたい」

('A`)「あっちは熟練っぽい登良さんいるから良いですけど、こっちは俺のなんちゃって探知ですよ?」

( ´_ゝ`)「恐らく目視のリスクの方が高い、大名神社周辺とかならともかくな。
      無節操に魔術的監視なんかしてたら、流石の特課も対処してるだろ」

('A`)「あー……それはそうかもですね」

( ´_ゝ`)「……気付かないほど無能、という可能性は……登良さんを見る限りなさそうだしな」



 ―――。

731 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:02:45 ID:woFwOlXE0
【山林】
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 ソゝゞ,:;゙;''`|,:j;;l;,:i|"゙`| l:; | ::;;;, ::. :;;| |i;li|;':;ヾゞ;ヾ;|;:  :l:   .:|  :r :|;;:ミ:;ミ;| '; i; ト、;:ヾ:;゙';;:'|;l:j:;|;,:ij;:| 〈;:;..|;';:;|    |;;':;.
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732 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:03:18 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「車で行けるのはこの辺までか」

( ゚∋゚)「そっすね。残念ながら、坑口までそこそこ距離あるっす」

(´・ω・`)「星野さんによると、坑口から近い地点に拠点設営によさそうな場所があるそうです」

( ’▽’)「探索に行くときは大体そこで一息ついてから行きますね」

( ゚∋゚)「確かに思い返すと、そんな場所あったような気も」

(´・ω・`)「荷物どうします? なんなら車ごと担いでってもいいですが」

( ゚∋゚)「えっ?」

( ´_ゝ`)「ナイスジョーク。特に重いものはマスターに頼むわ、他は手分けする」

(´・ω・`)「わかりました。まあ、車なんか担いでたら普通に脚埋まりそうですからね」

('A`)(マジで持ち上げられるんだろうなぁこの人……)

( ´_ゝ`)「それじゃ、荷物振り分けるからみんな集まってくれ。終わり次第出発」



 ―――。

733 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:03:52 ID:woFwOlXE0
【山林】
. :.::| : : : : : ;:;:;:;:}い∵ン\;:;:;:;:\爻ソ| : : ;:;|; ; 爻; ;いハ乂ハン ノいソ; ; ;ノノ⌒´ . : : \\: : ::|i:i:| ; ; ; , ,.: .\i:\|i:i:|\_ノ
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_|  : : : ;:;:i:i:i:i:i}爻ノィ(ィノー…ー-:ミ.: .:|:  : : :;:;:;| ‐ ─ニ|i:i:i:i|‐ ‐ 二三ΞΞニ=-`` . . : .:.:;'.:.:. . . : : : . . . . .: : : : . . ;' ;';';';';';'; |.:
.l  : : : ;:;:i:i:i:i:i}''""^´´``'㍉,;:;:;:;:;:;:`'| : : : .: :;:;|ー---弍::i:i:|三三二-‐ ``. . : : ; ; ; : : . .  . : : : .:.:.:.::;';'.:.:;';';'.:.:.:;';爻爻淡淡|i:i:
l  : : : ;:;:;:;:i:i:i:};:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ー-ミミぃ;:;:;:| : : .:i:i:i:i:|;:;:;:;:;:;:;:;:``''ー=ニ二_:;.:,:;.:,;';';';';';';';':;.:,: : : : : : _:_:,、,、,、,vivuiuf-'^'^'^'""´::/i:i:
  : : : ;:;:;:;:i:i:i:}-_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、::|  : : i:i:i:|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:`丶、 ´"''ー─…¬冖テ''"""">-─┐.: . . .:.: . . ;';';'.:;'/i:i:i:i:
  : : .:.:;:;:i:i:i:i:i}Ξ二‐_;:;:;:;:;\;:;:::::::::::ノ  .: .:i:i:i|、\;:;:;:;:;:;:;:;:\;:;:;:;:;:;:ニ─   -=辷彡'゙:/;:;:;/;:;:;:;:;/⌒^>─<、.:;':/i:i:i:i:i:
  : : :;:;::i:i:i:i:i:}- -‐ニΞ‐_;:;:;:;:\;:;:;:;:{    : :i:i|:、`:、\;:;:;:;:;:;:;:;:>……‐-  -=≦;:;:;/;:;:;/;:;:;:;:;:/-''"´^^㍉_、‐''゛:/i:i:i:/i:i:
  . : : ::;:i:i:i:i:i{;:;\;:;:;:;:-二二-;:;:;:;:;:;:;} :  . : :i:i|≧=‐ ‐ ‐二ΞΞ二─ ‐ --…::〈;:;:;:;:/::::_、‐''゛;';';';',、ぃゞ``. : :;';';'价vぃ爻
 : : ;:;:i:i:i:i:i:i:i}-;:; ;:\;:;:;:;:=ニ: ; ;..-=ニ} :. .:i:i:: :,i:|ΞΞニニ……─ ‐ ‐  ‐  ‐ ‐…ニΞ ̄: : : : _、‐''゛: ::;_、‐''゛:;.:,:_、‐''゛ノ(ィノ(
. : :;:;:;:;:i:i:i:i:i:i{三ニ=‐‐ ‐=ニ三Ξ竺ニ{ .:i:i:;: ;:;:i:i|‐ ‐…二三三ニ-  ‐  ‐ ‐‐ニ…- -‐…ァ''゚.:.::::::_、‐''゛;:;:;:_、‐''゛.: _、‐''゛;:;::::
. : ;:;:;:;:i:i:i:i:i:ノ `` 二   ‐ ‐ニΞ-{..:i:ソ: : ;:;:i:i|ΞΞ竺Ξ二三ニ-  -  - -=…::∵∴(: : : :::::;:;:;:;_、‐''゛─ァ''"´;:;:;:;:;.:,:;/
..;:;:;:;:i:i:i:i:i:i:{: : . . .,,..    . . . : :;.;:{i:i:i|: : :;:;i:i:i| =_=_ニモニ竺=- - - -=- -‐……ニΞΞこ二‐/γ´;:;:;/;:;:;:;:;:;:_、‐''゛::::
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;:;:;:;:i:i:i:i:i:i{- -   ‐_‐_   ;';';';';'ンi:i:i:i|;:;:i:i:i:i:i:|Wぃ, _ _   ,,. ..   -Ξニ-…∴ΞΞ二‐ ‐ ‐ L__、‐''゛_、‐''゛:::/::,;'´
;:;:i:i:i:i:i:i:i:{二─ ‐   _  vu - -=彡乂i:i:i:i:i:i乂辿ぃv ‐_‐_ _ _    ‐ ‐  ∴ .   . . . : : :  . . ‐_‐_‐___彡'′.:;′.:
;:;:i:i:i:i:i:i:i:{三二─ ‐     ぃiい爻父父爻爻いぃ,ノ(ノ(爻乂-_-_-_-_   ‐ ‐  ── ‐   =_=_=_=_=_=_=_=_彡'′.:′

734 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:04:25 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「ふうっ、ここか」

(;'A`)「はあ、はあ。んっ……フィジカルお化けの所長が息ついてるの、なんか意外です」

( ‘∀‘)「確かにちょっと意外」

( ´_ゝ`)「慣れないことすりゃ疲れるし、元々持久力はそこまで自信ない」

( ゚∋゚)「大学時代なら余裕だったと思うんすけどね」

( ´_ゝ`)「あの頃は結構登ってたから登山筋がな。逆に戦闘筋は今の方が断然ある」

(;'A`)「な、なるほど」

(;’▽’)「ふうっ、皆さん凄いですね」

(´・ω・`)「鍛えてますからね」

(=゚д゚)「そうじゃの」

( ´_ゝ`)「ドッくんと星野さんは休んでて。登良さんは周囲警戒を。残りの皆でチャチャッと設営しようか」

( ‘∀‘)「わかった!」( ゚∋゚)「了解っす」

(´・ω・`)「やり方教えてください」

(=゚д゚)「任されよう。ついでに結界も張っておこうかの」



 ―――。

735 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:04:59 ID:woFwOlXE0
【拠点】
.           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄} ̄\
        /           /      /   丶、
.      /           /       /       =- _
    /           /      /           =- _
.  /           /    _/ ___________=- ___
_,∠=-─‐┬‐───┬=ニ二  ̄ ̄| ̄{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|―――|二二ニ==―‐┐
| ___   | __    | r┬‐┐  |  |         | ̄ ̄  |//////|    |.     |
| |_((_|  | |_((_|   | |_ノノ__」   |  |       |      |//////|    |    |
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                 `’<__{__{_ =-   ̄

736 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:05:32 ID:woFwOlXE0

( ‘∀‘)「おー、なかなか広いじゃん」

( ゚∋゚)「結構高かったんじゃないすか、これ?」

( ´_ゝ`)「懐が滅びのバーストストリーム」

(´・ω・`)「調理とかの設備も数日滞在するには十分ですね」

( ’▽’)「いやー、本格的に探検隊って感じでワクワクしてきました」

('A`)「持ってくるの大変でしたけどね。一番軽かった俺が言うのもなんですが」

( ’▽’)「同じくです。皆さん力持ちすぎません?」

( ‘∀‘)「そうか?」

( ´_ゝ`)「そうだ。ただ、マスターと比べると全てが霞む」

(´・ω・`)「屈強なクックルさんはともかく、御前さんの妹さんは想像以上でしたけど」

( ‘∀‘)「おん? 兄貴の知り合い?」

(´・ω・`)「うちの常連さんですね、いつもお世話になってます。鹿燻製も時々頂いてますよ」

( ‘∀‘)「へぇー」

737 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:06:05 ID:woFwOlXE0

(=゚д゚)「結界の設営終わったぞい」

( ´_ゝ`)「あざっす。マジ助かる」

(=゚д゚)「残留組で魔術の心得がある者はおるんじゃったか?」

('A`)「あ、俺です」

(=゚д゚)「ならば、お主に権限を移譲しておくとしよう。着いて来るのじゃ」

('A`)「わかりました」

(´・ω・`)「なら、一息つく前にこちらもいくつか」

( ´_ゝ`)「だな」

(´・ω・`)「……その、状況に似つかわしくない釣り道具。察するに――」

( ´_ゝ`)「あってる」

(´・ω・`)「今渡しておきましょう。急に託されても困るでしょうし」

( ´_ゝ`)「……おう。わかってる」

( ‘∀‘)「?」

738 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:06:38 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「かっちゃん、これを」

( ‘∀‘)「なになに? ……えっ、これって……」

( ´_ゝ`)「行方不明扱いの闇レミントン。持っといて」

( ‘∀‘)「……わかった」

( ´_ゝ`)「いざとなったらためらわずに使ってくれよ?」

( ‘∀‘)「いやー……銃持って撃ちたくないとか思うの、誤射以来だなあ」

( ´_ゝ`)「すまん。本音を言うと渡すか迷ったが……命の方が大事だからな」

( ‘∀‘)「まっちゃんが持ってかなくていいのか?」

( ´_ゝ`)「問題ない。洞窟でショットガンぶっぱなすとか、爆音で味方がヤバい」

( ‘∀‘)「あー、それもそうか」

( ´_ゝ`)「……もっと本音を言うと、かっちゃんを巻き込みたくはなかった」

( ‘∀‘)「水くせぇな! あたしとまっちゃんの仲だろ?」

( ´_ゝ`)「結婚してくれ」

( ‘∀‘)「えっ?」(´・ω・`)「えっ?」( ゚∋゚)「えっ?」

739 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:07:13 ID:woFwOlXE0

(;´_ゝ`)「あ、いや……待て、落ち着け。今のは聞かなかったことに」

( ‘∀‘)「……わかった! あたしは何も聞いてない!」

(;゚∋゚)((えぇーッ!?))(´・ω・`;)

(;´_ゝ`)「えっ? いいのか?」

( ‘∀‘)「いいよ! ただ、"今は、聞いてなかっただけ"だからな?」

( ´_ゝ`)「……」

( ‘∀‘)「"なかったことに"は、今しか受け付けねーぞ? ……"聞かなかったことに"でいいのか?」

( ´_ゝ`)「……ああ」

( ‘∀‘)「ならよし! いずれちゃんとしたTAKE2を待ってるぜ!」

( ´_ゝ`)「俺、かっこわりぃなぁ……」

( ‘∀‘)「ガハハ! そうだなぁ!」

( ゚∋゚)「(小声)流石にカッコ悪すぎるっすよね、何でそのタイミングで言い出したか意味不明」

(´・ω・`)「(小声)その上聞かなかったことにとか何言ってんのかと思いました」

( ´_ゝ`)「聞こえてんよ」

740 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:07:46 ID:woFwOlXE0

(´・ω・`)「さて、お話が一区切り着いたところで。お二人に切り札の説明をしておきましょうか」

( ´_ゝ`)「あっはい。頼む」

( ‘∀‘)「ん? 他にも何かあんの?」

( ゚∋゚)「切り札っすか?」

(´・ω・`)「登良さんの家での会話でもちょっと出て来た"札"です」

( ‘∀‘)「あー、そういえば何のことだろうと思ってたんだよな」

( ゚∋゚)「そっすね」

(´・ω・`)「簡単に言えば魔術を封じたお札で。魔術を使えない人でも使うことが可能です」

( ‘∀‘)「おー」

( ゚∋゚)「そんなものがあるんすね」

(´・ω・`)「なのでいくつかの用途の札を渡しておきます。まず――」



 ―――。

741 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:08:21 ID:woFwOlXE0

('A`)「戻りましたー」

( ´_ゝ`)「む、どうだった?」

('A`)「無事に移譲できました。必要な時にちゃんと操作できるかは……俺次第ですけど」

(=゚д゚)「ま、問題ないじゃろう。簡素な構成じゃからの、大雑把な操作で十分じゃ」

('A`)「パニックとかにならなければ、ですね」

( ´_ゝ`)「それこそ大丈夫っしょ。ドッくん恋愛以外では見かけによらず強心臓だし」

('A`)「そうですか……?」

( ´_ゝ`)「そうだ。今ここにいる時点でな」

(´・ω・`)「ふっ、違いないですね」

( ゚∋゚)「そっちも終わったなら一息つけそうっすね。飯でも食っときます?」

( ´_ゝ`)「そうするか。アルファ米とかの保存食はかなりの量持ってきたし」

( ゚∋゚)「先輩のことだから食料は全部ラーメンかと思ってたっす」

( ´_ゝ`)「まあ俺はラーメン一択だが」

('A`)「えぇ……?」

742 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:08:54 ID:woFwOlXE0

( ´_ゝ`)「こっから先は修羅場だからな。みんなも好きなもん食っといてくれ」















  Case13「混沌の極点」
  Day3A「虎穴の前の静けさ」

                          To be continued...

743 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/02(木) 20:09:29 ID:woFwOlXE0
今回はここまで

744名無しさん:2025/01/02(木) 22:32:31 ID:.Sr1VuXA0
あけおめ乙

745名無しさん:2025/01/03(金) 10:00:05 ID:pF9Y2prM0
乙乙あけおめ
チャーシュー麺久しく食べてないな。美味しそう。
3時間かけて敵の近くまで行くのめっちゃ怖いけどテントが本格的で格好良い

746名無しさん:2025/01/04(土) 18:58:37 ID:bX61m.W.0
乙!そしてあけおめ!
どっくん成長したねぇ…

747 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:13:12 ID:ejrHGYno0
>>744
リ゚▽゚ リ<l「あけめー!」

>>745
( ´_ゝ`)「実際は最初の区画抜けるのに約3時間だそうだ。やばくね?」

>>746
('A`)「素直に喜べない……」

748 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:13:46 ID:ejrHGYno0
Case13-Tips7 多少無理を通しても
                                                          >'≦≧ッ。
                                                       >'´     `'ヾ}iッ。
                                                    >'´           .ヾi}ヽ
                                                  /           _,,。-‐'''"´
                                          >;;;;\ ̄ ̄ ̄ ̄  〉彡ゞ‐'''""´
                                       >'´;;;;;;;;;;;;;;;;;i}┐>===ミ_i{/
                                    >'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ゞ=ヽ{             __
                                 >'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;>ヾ_>'´           >'´  \
                               >ニ≧s。;;;;;彡ゞ'´ ` ̄´          >'´       \
                             >ニ二>ニニヾシ'´            >≦ヾ。      >'´_ノ
                           >ニ二>ニニニゞ'´           、=ッ|\イii,イii、.ヾ。 >'´ >'´
                        >'´  ヾッ。二ゞ'´          i'つi |  |.\.\.ヽ ヽゞ'´>'´
                     .>'´       }iゞ'´           .| ..| |  |   \}i >'´
                  >'´        >´              |、 >''"´ヾム,  ´
                >'´        >'´            ノミi ノヾ>''"´_,,i}ィ'
             >'´        >'´              /  /イ )i´ゝイ''"´
          >二i}ッ、      >'´                / 、/ミ /
       >≦二}、ヾ}iニi、   .>'´                  `"´'''''´
    >≦二ゞ'´、{ムニマムニiゞ'´
  >≦二ゞ'´   弌弐}i'
イニニニゞ'´       Ⅷ}
.ヾiゞ'´

749 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:14:20 ID:ejrHGYno0

( ゚∋゚)「銃のメンテっすか?」

( ‘∀‘)「おう。まっちゃんを信用してないわけじゃないけど、こればっかりは自分でしっかりやらないと」

('A`)「流石はプロですね」

( ゚∋゚)「道具の状態は生死に関わりますからね」

('A`)「考えてみれば道理です。俺もパソコンのチェックは念入りにしますもん」

( ‘∀‘)「ドッくんはパソコン使えるんだよな。いやー凄いぜ」

('A`)「えっ??」

( ‘∀‘)「あたしは全然わかんないからなー。兄貴が教えてくれようとしたこともあったけど匙投げたし」

('A`)(あの人が匙投げるのは相当だなぁ)

( ゚∋゚)「俺の中でパソコンと言えば累次先輩なんだけど。教えて貰ってたりする?」

('A`)「あー、前にとあるサーバー構築の時にちょっとだけ。バイト始めた時は入院されてたんで……」

( ゚∋゚)「あー……そうか」

( ‘∀‘)「早くよくなるといいけどな。まっちゃんも結構思い詰めてたみたいだし」

750 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:14:53 ID:ejrHGYno0

( ゚∋゚)「そりゃそうっすよ。二人で三人みたいな感じだったっすからね」

('A`)「? 二人で一人の間違いじゃ?」

( ゚∋゚)「いや。一人でも一人前なんだけど、二人揃うと出来高1.5倍くらいになるんだよね」

( ‘∀‘)「あー、なんとなくわかる。まっちゃん弟君いないからショボクレてたもん」

( ゚∋゚)「できれば、幻滅はしないであげてほしいっす」

( ‘∀‘)「冗談。オバチャンむしろ惚れ直したわ」

( ゚∋゚)「えぇ……?」

( ‘∀‘)「そんな状況でも強がってみんなを引っ張ってく。ちょっとカッコよすぎない?」

('A`)「わかります」

( ゚∋゚)「……そうっすね」

( ‘∀‘)「だろ? ……本当にあたしなんかで良いのか、ってのは正直な心境だよ。まっちゃんカッコよすぎる」

('A`)「いや、御前さんほどカッコイイ女性もそうそういない気がしますけど」

( ‘∀‘)「……そうか?」

( ゚∋゚)「そうっすね。出会うタイミングとか色々違えば惚れてたかもしれないっす」

751 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:15:28 ID:ejrHGYno0

( ‘∀‘)「「えっ?」」('A`)

( ゚∋゚)「あ、言っときますけど深い意味はないっすよ。俺は俺で婚約者いますし」

( ‘∀‘)「うぇっ? いやそれも初耳なんだけど」

( ゚∋゚)「言ってないっすからね」

('A`)「それじゃ独り身は――」

(;'A`)「あっ!?」

( ‘∀‘)「ん、どうした?」

(;'A`)9m「結界に反応ありました。方角はあっち、敵意なし」

( ゚∋゚)「ん……それは」

( ‘∀‘)r=≡=
     ジャキッ

(;'A`)「……覚えのある魔力です。これは――」



 ―――。

752 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:16:01 ID:ejrHGYno0
【拠点】
.           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄} ̄\
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_,∠=-─‐┬‐───┬=ニ二  ̄ ̄| ̄{ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|―――|二二ニ==―‐┐
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              `’<     | |      _  =- }__|      ̄ ̄ ̄
                 `’<__{__{_ =-   ̄

753 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:16:34 ID:ejrHGYno0

( ‘∀‘)r=≡=

\(;´ー`)/\(;=゚ω゚)ノ

(;´ー`)「おいおい、マジかよ」

(;'A`)「刑事さん!」

( ‘∀‘)r=≡=「……本当に本物?」

(;'A`)「……刑事さん! 俺の好きな人、知ってますよね!?」

(;´ー`)「ン……ヌケド店員のクール系美人だよな? アルバイトのプロフェッショナルを自称している」

(;=゚ω゚)ノ「黒髪ロングの店員さんです!」

('A`)「あっ、本物です」

( ‘∀‘)スッ

( ‘∀‘)「警察?」

('A`)「です」

(;‘∀‘)「ふぅ〜……緊張した」

(;´ー`)「こっちの台詞だ」



 ―――。

754 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:17:08 ID:ejrHGYno0



                         jI斗一    ̄ ̄  `
                     ア゚    ,.,           `'≪
                     ア゜     ~"寸     〝〟
                     ,'    ,イ   ア ヽ
                   i    {{    ゝ '   ノリ      _jI斗‐━ァマ
                     ¦   ゞー__  。o 彡''  f^''"~     j!  ',
                  ‘, _,, ...__ ・ ̄         ',      {   j}
                    ¦ ,ィ   ~"''≪       ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。'
                  _У       `寸          ァ(
                   / ';     ,, r‐  ',       _,xく
         _j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_       ア_幺孑ヤ升
       ,,。*''“゚      j´。厂゛>、  うぅ==七"
    ,ィ'”    ..: : '⊂⊃ ノo゚イ .   寸
   〃  . : '       χ イ{  ゛ :.   マ
   {{ .0o 。  ゜  ζ δ  ゚  :. リ
   “t。  ゚    c。 λ .。廴   s  ;,ィ(、
  /∧(h。      ゙^ 〜  ‘’ ,+`,らヘ
  た//,   う≧=ー-- 一=≦   八/ム
 £///: ,                  ,:'////}
  Ⅵ///_ゝ、,          . イ////Ⅳ
   ゞ//////≧ぃzッzzャぉI〔///////
    `'≪////_///////////__j彡''’
         ̄ ―--=‐━   ̄

755 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:17:42 ID:ejrHGYno0

( ´ー`)「ふぅ、人心地ついたぜ」

(=゚ω゚)ノ「ですねぇ」

( ‘∀‘)「正直すまんかった」

( ´ー`)「いや、状況を聞いた上では妥当な判断だったと思うぜ」

(=゚ω゚)ノ「そうですね。撃たれてないから言えることですけど」

( ゚∋゚)「見てるこっちもヒヤヒヤしたっす」

('A`)「場所は教えてましたし、それを伝達しておくべきでしたね……」

( ‘∀‘)「いや、それ知ってても同じ対応したけどな?」

( ´ー`)「だろうな、今も気を抜いた風で警戒は解いてない。できるな嬢ちゃん」

( ‘∀‘)「嬢ちゃんって歳でもないけど。おかしな動きがあれば撃つよ」

( ゚∋゚)「警察手帳も本物だったっすけど」

( ‘∀‘)「本物奪い取って来たかもじゃん?」

( ´ー`)「ありえる話なのが情けねーなおい。まあ、縛るなりなんなりしてくれても良いぞ」

( ‘∀‘)「流石にそこまではなー」

756 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:18:15 ID:ejrHGYno0

('A`)「それで……刑事さん達はどういったご用件で?」

( ´ー`)「許可が下りたんでな、加勢に来た」

(=゚ω゚)ノ「署長はだいぶ無茶したみたいですけどねぇ……」

( ゚∋゚)「えっ? 神奈川県警ですよね?」

( ´ー`)「ああよ。本来なら警視庁が動くところだな」

(=゚ω゚)ノ「警視庁はオカルト面ではどうしても守りを疎かにできないですからねぇ……」

('A`)「……宮内庁の意向、ですかね」

( ´ー`)「詳しい経緯は知らねーよ、憶測レベルだな。なんにせよ俺らが抜擢されたわけだ」

(=゚ω゚)ノ「教授も静観ですけど、逆に言うと筆府に戦力留め置いてますからねぇ。筆府は何とかなるという判断かと」

('A`)「行政機関にあるまじき希望的観測すぎて泣けてきますけどねぇ……」

( ´ー`)「ぐうの音も出ん」

(=゚ω゚)ノ「ですねぇ……」

( ゚∋゚)「リソースがカツカツなのはどこも同じですね」

('A`)「警察も大変だ……」

757 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:18:50 ID:ejrHGYno0

( ´ー`)「ま、俺ら公僕が来たからには。いざとなったら俺らが体張る」

(=゚ω゚)ノ「皆さんはもう少しリラックスして頂いても大丈夫ですよ」

( ‘∀‘)「いやー、そうもいかんでしょ」

( ゚∋゚)「俺も公僕ですしね、非番っすけど」

('A`)「魔術師も一人くらい必要でしょう?」

( ´ー`)「そう言うんじゃないかとは思ったがな」

(=゚ω゚)ノ「ですねぇ」

( ‘∀‘)「でも、実際助かるわー。何かあったら6割がた駄目だろうなと思ってたし」

( ゚∋゚)「生々しい数字やめてください。でもこれで、6割がた大丈夫かもしれないっすね」

('A`)「魔術師は相変わらずワンオペですけどね」

( ´ー`)「魔術師の応援もじきに来るぞ」

('A`)「えっ?」

(=゚ω゚)ノ「やっぱりあれなんですよ、流石探偵。人望が凄い」

( ´ー`)「多少無理を通してでも力になりたい、そう思わされるくらいにはな」

758 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/07(火) 00:19:23 ID:ejrHGYno0
本編はもうちょいお待ちを

759 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/09(木) 23:52:26 ID:2gXAFDLc0
Case13-Day3B 進捗80%

760 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:29:21 ID:1.9LjSAM0
前回のあらすじ
・ワシは登良義行。修行の傍ら、特課の外部協力者などしておる
・実際かなりでかい石灰鉱山跡ですね、素人がうっかり入ったら迷って出てこれないでしょう。
・(小声)流石にカッコ悪すぎるっすよね、何でそのタイミングで言い出したか意味不明


 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 |  流石だよな、俺ら  |
 \_  _____  __/
    V      V
  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
  \   /.  \   /
    l   l     l   l
  //l |      | l\\
   ̄   ̄.       ̄   ̄

【標準AA環境】

   ※右のAAのズレない環境が標準です。  |     |\|/ |     |   |
                             | ∧ ∧  |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
                             |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|

761 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:29:55 ID:1.9LjSAM0
Case13-Day3B
        |        |  :::|   |      |     | |   /: : |/|/:/  /     /:  /: : :/: :/.:.:.:.:.:/: : ::/.:.:::::
          |       | .::/    |     /\   /  |  |: : :/ |/  /    /: /: : : /: :/.:.:.:.:.:/.:.:.:./.:.:::::/
.         |    / ̄\  /     :|    /    \   |   :| : /  :|  /   . ./: /: : : : //.:.:. .:.:/.:.:.:./: :.:.:/;:;
        |   |   : : : >─、  | /  /  /;:;:|:   |   |:/  |:::|: /  . . :./: /: : : /: :./.:.:.:.:/.:.:/: : :.:/:;:;
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     {   /:   :|    /: : : :|\ : |       ┌───ー‐┐   〉: : : : :/: /: :/: : : : : ::|::::::|.:.}: : : :.:.:∧;:;:;:;:;::
     _」_/  .:   ::|    /: : : : :|.:.:.:.;:;|_______| KEEP OUT |__/: : : : ./: /: :/  : : : : :./:::::::∨: : : : .::.::∧;:;:;::
   /   `丶、 .::|   /: : :γ^ヽ : :/\:/::::>────< ̄|:::::|: : / ̄|\/  . : : : /: : :|;:;:|: : : : : : .: :.∧:;.:
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狄小viviviv,,,;; ; ; ; ; ; , ,   . . : : :, :, : : . .       . . : : : : :, :, :, :, : : : : {  . ...::;;;{    }: : }ハ: : : //////; ; ; , , ;
狄水狄狄爻Xx;';';';';' ;' ; ,  :, :, : : : :, :, :, : : : : : : : :, :, :, :, :, :, :, :, :, :, : `¨¨¨¨´ 乂__,_,,,ノ;;;,,},,///////;:;:;:;:;:;: ; ;

762 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:30:30 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「ここが坑口か……」

(´・ω・`)「いかにもって感じですね」

(=゚д゚)「星野殿。案内をよろしく頼む」

( ’▽’)「はい」

( ´_ゝ`)「いよいよか……」

(´・ω・`)「まあ、例の場所まではそんなに緊張せずとも良いでしょう。プロの案内ですし」

(=゚д゚)「あまり緩みすぎるのもよくないがの」

( ´_ゝ`)「そん時は登良さんが締めてくれ」

(´・ω・`)「昆布締めでいいですか?」

( ´_ゝ`)「昆布締めでも酢締めでもねーしマスターでもないが」

(=゚д゚)「ふっ、良い塩梅にほぐれたようじゃな」

( ´_ゝ`)「たすかる。……さて、星野さん。頼むぜ」

( ’▽’)「じゃあ、早速入っていきますね」

763 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:31:03 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、 i,__ii,_i,-''゙i,   i_,、-ー''゛!、 ミ゙ィ.
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--' ニ=,-ー'゛(,  i゙  ゙i   ゙i l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i ゝ,  ″、.| _,..-.゙ー ゙i l ゙i
   / l / ー゙.-..,_ レ″  ,ゝ i゙\   .`i.、"゛^'‐'''"´__,、_l」..:イ;;;;   7´   〈  j l   (, | ]. !;,
  ,;! .] | ノ   l j  〉   `7   、   ,.ゝ ヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7  7;;;;;;; ,.!:     (, `    |il ソ.,_
   _,.ソ li|    ´ ノ     :!、   ,.!  i/  ;;;;;;;;;;;;;;;;; 〉 〈   /;;;;;;;;! |   〈  {.  ソ,  ゙!、 ,.l゙
   ゙l、 ノ゙  ,ソ  .}  〉   | !  i| j }   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;  !  〉 l.、;;;;;;;j |    ゝ, ゝ    `゛ 、. "゛
  "゛ .、 "´    ゝ ,ゝ    | j`'i   〉   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;-.L_/   ,!;;;;;;i'´    」  \    ,.. j  {
   }  j .、   /  」    `'i   〉   ;;;;;;;;;,,,,,,ニ .,.  ゙i 」 i   \        !,  {  ゛'  .
  .  '"  }  ,!        /   i 」 /,,;;;;..,, 二二    :.゙i 」,   ゝ,    7   j   l.  |  !|
   |!  |  .l   j   7    ,ゝ   ,」 /.:  ―――― .::..\l  ,r'´    {.   ,r'.   j. ,.|
   |、.j   .ヽ   .}    `ヽ  l/..::.  ―.'――',―  :...:.: '=, |       !.    ゙i    ン'`l,
   ,l`'く    /    .!       | ,=' :.:...: ―.'.'――-',',―:.:.......:.:.:;;゙ィ_゙i:    (,,    (,  {.
     .}  ノ    ,ノ    :/_ゞ;;:.:.:.......:.:―.'.'――――',',.:::::::::.:...::::::::::::'-,_., 、.,     ,.ー'゙   ,.''
  ''、  ゙'ー、    ,.、 ,._,-'::::::::::::...:.:::::::::..'.'―――――..',',― ................:::::::゛ゝ ゛;.   i''´  / 、
  、 \  `''i   .;" ゝ":::::::................   ――――――=.',',―..  ......:,,. . ,,,::::::::::゛''-,,_  ,r'  ,.
 、 ヽ  _,,-''"::::::::::,,, . .,,:......     ―――――――.............、,r'.!.゛ ⌒゛' ゙i...:::::::::::::゛''!  !.

764 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:31:37 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「うおー……こりゃ凄え」

(´・ω・`)「下に線路通ってて、いかにも鉱山って感じですね」

(=゚д゚)「ふむ……現時点では魔術的にも変わったところはないのう」

( ’▽’)「ここらへんは概ね安全なので、サクサク行きましょう」

( ´_ゝ`)「最初の関門が数百メートル先だったか」

( ’▽’)「です。あそこは素人にはなかなか……まあ皆さんの身体能力なら大丈夫だと思いますけど」

(´・ω・`)「うっかり壊さないかだけ心配ですね……」

( ´_ゝ`)「それだけは勘弁」

(=゚д゚)「安全策を取るなら、先に拡張するべきじゃろうな」

( ´_ゝ`)「無理矢理通ろうとして支えを破壊しちまったら最悪だからな……」



 ―――。

765 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:32:11 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道 崩落地点】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、 i,__ii,_i,-''゙i,   i_,、-ー''゛!、 ミ゙ィ.
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--' ニ=,-ー'゛(,  i゙  ゙i   ゙i l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i ゝ,  ″、.| _,..-.゙ー ゙i l ゙i
   / l / ー゙.-..,_ レ″  ,ゝ i゙\   .`i.、"゛^'‐'''"´__,、_l」..:イ;;;;   7´   〈  j l   (, | ]. !;,
  ,;! .] | ノ   l j  、,,_,,,,-‐'゛``''、,.. .. . ... ヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7  7;;;;;;; ,.!:     (, `    |il ソ.,_
   _,.ソ li|    ´ ノ' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''゚ ;~'',;;.'',;;.. .. . ... .::::.. . . .,,,::    . ... .{.  ソ,  ゙!、 ,.l゙
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  ''、  ゙'ー、    ,.、 ,._,-'::::::::::::...:.:::::::::..'.'―――――..',',― ................:::::::゛ゝ ゛;.   i''´  / 、
  、 \  `''i   .;" ゝ":::::::................   ――――――=.',',―..  ......:,,. . ,,,::::::::::゛''-,,_  ,r'  ,.
 、 ヽ  _,,-''"::::::::::,,, . .,,:......     ―――――――.............、,r'.!.゛ ⌒゛' ゙i...:::::::::::::゛''!  !.

766 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:32:44 ID:1.9LjSAM0

(;´_ゝ`)「うわっ、こりゃあ……!」

(=゚д゚)「殆ど天井まで土砂で埋まっておるの」

( ´_ゝ`)「えっ、星野さん普通にここ通ってんの?」

( ’▽’)「そうですね、ちょっとキツいポイントではありますけど」

( ´_ゝ`)「言葉が出んな……」

(´・ω・`)「あー……念のため、ちょっと拡げて貰った方が良いかもしれません」

( ´_ゝ`)「そうしよう。マスターの体格には厳しそうだし、うっかりで天井崩されたらたまらんからな」

( ’▽’)「くれぐれも慎重にお願いしますよ?」

( ´_ゝ`)「無論」

(=゚д゚)「ワシも手伝った方が良いかの?」

( ´_ゝ`)「いや、俺一人でやる」

(´・ω・`)「下手に複数人でやるよりその方がよさそうですね」

( ’▽’)「拡げ方指示するのでその通りにお願いします」



 ―――。

767 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:33:17 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道 崩落地点】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、 i,__ii,_i,-''゙i,   i_,、-ー''゛!、 ミ゙ィ.
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--' ニ=,-ー'゛(,  i゙  ゙i   ゙i l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i ゝ,  ″、.| _,..-.゙ー ゙i l ゙i
   / l / ー゙.-..,_ レ″  ,ゝ i゙\   .`i.、"゛^'‐'''"´__,、_l」..:イ;;;;   7´   〈  j l   (, | ]. !;,
  ,;! .] | ノ   l j  、,,_,,,,-‐'゛``''、,.. .. . ... ヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7  7;;;;;;; ,.!:     (, `    |il ソ.,_
   _,.ソ li|    ´ ノ' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''゚ ;~'',;; ;;;;;;;;;;;;;;;;; :::.. . . .,,,::    . ... .{.  ソ,  ゙!、 ,.l゙
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768 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:33:52 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「こんなもんか?」

(=゚д゚)「うむ、十分じゃろう」

(´・ω・`)「ありがとうございます」

( ’▽’)「いやー早いですね、それに指示した通りの正確さ。流石です」

( ´_ゝ`)「感心してないで進むぞ。まだまだ序の口だろ?」

( ’▽’)「あ、はい。そうですね、行きましょう」



 ―――。

769 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:34:26 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道】
'''''--;;;,,,,,,,,;  .........::::::;;;;;;;;;;;;〉--''''""""''''---;;;;_,,,i .....::‐                 ,
....   ::;;;ヽ...........:::::::;;;;;;;;;/;;;      .......:::::;;;;/....::::::::;;;;;;;/::::;;;;;〉"    、..... _,, ー-、
...   :::;;;/''''--;;;,,,,,;;;;-''";;;;;;;;ヽ    ......:::::;;;;;;;;i'''--;;,,,,;/_,, ー-、    ゙̄"    ゙̄"   .´   `
...  :::;;;;;;l  ....:::;;;;;;〉--''''""''''--、,,.........::::::;;;;;;;;/...:::;;;;;;/      `    .‐―ー.  .‐―ー.   ^''
....  :::;;;;i  ...:::;;;;;;/   ......:::::::;;;;;;ヽ_,,,;;;--;;,,,i.::::::;;;;;;;〉    .^''
.....  ::::;;〉 ....:::;;;;;;;i      ...:::;;;;;/ ....::::;;;;;;〉::;;;;-‐                ,,,,,..-― .,,,,,..-― .
.  :::;;;;/ .....:::::;;;;;/     .....::::;;;;;;i.....::::::;;;;;;/""    ..,,,,,..-― .     .´     .´
... :::;;;;〉""'''''--;;;,,     .....:::::;;;;;;;〉::;;;;;;-""     _,, ー-、    ゙̄-丶    丶       _
..::::;;;;;/  .....::::;;;;;;;ヽ,, ........:::::::;;;;;;;;/"""‐                 , ーゞ  ,..-.ーゞ  ,.-/三/
''''--;;,,,   ......::::;;;;;;;〉--''''"'''-、''"                .、    . _,  .       |        ̄/
... :::;;;;ヽ  .....::::;;;;;/   ....::::;;;〉      _,, ー-、.. _,, ー-、    ゙̄"   .´   __ /  /
....  ::;;;l ...:::;;;;;;;;;;;i  .....::‐             `    .‐...`    .‐―ー   ./三ミ/  /三
...  ::;;;〉....:::;;;;;;;;〉"........:::;;;;;;;;i"         、.^''       ^''               ̄/  / ̄ ̄
... :::;;;;;l;'''-;;,,,;;--;;;,,__;;--"" _,, ー-、    ゙̄"   .´    ´゛      ´..___/  /__
. :::;;;;;'' ..::;;;/......:::;;;;;;;〉        ` ..,,,,,..-―...  ,,,,,..-― .     .´./三三/  /三三三
....::;;;;;,' ...::;;;i...:::;;;;;;;i'"       .^''           -丶      -丶 . ̄ ̄/  / ̄ ̄ ̄ ̄
`-;;,;''...::::;;;;/`'''''""                 ´゛     `^─. ___/  /____
...::;;;〉.::;;;/         ..,,,,,..-― .     .´.       ,.   /三三/  /.三三三三三
.:;;;/::;'''"                   -丶   ‐    |   .. ̄ ̄/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
‐                  _,, ー-、    ゙̄"   .´     ____/  /_______
           、    . _,  . . `    .‐―ー    ./三 ./  /三三三三三三三三
  _,, ー-、    ゙̄"   .´.    ^''               ̄/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      `    .‐―ー             ´..___/  /_________
.    ^''.           ,,,,,..-― .     .´./三三/  / 三三三三三三三三三三
            ´゛     `^──...-丶 . ̄ ̄/  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

770 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:34:59 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「いやーヤバいなこれ。たかが数キロがこんなに遠いとは」

(=゚д゚)「確かに、距離感覚が地上とは全く違うのう」

( ´_ゝ`)「支えの木が散乱しまくってるのがほんとホラーだわ。さっきなんて木片が山になってたし」

( ’▽’)「支保杭ですね。崩落を防ぐためのものなので、崩れてると割と黄色信号ではあります」

( ´_ゝ`)「ちなみに赤信号は?」

( ’▽’)「支保杭が大きく歪んでるのは特にヤバいです、現在進行形で崩落してる状態ですからね。
      あとは露出してる岩の状態とかでの判断になりますけど、この坑道は特に崩れやすいところは金属板で覆ったりしてるので、
      赤信号レベルはつい先程の二ヶ所目の崩落くらいです」

( ´_ゝ`)「なるほどな。……って普通に赤信号渡ってるんだが?」

(´・ω・`)「確かにあそこ、金属板で覆われてましたね。突き破って崩落してましたが」

( ’▽’)「あそこ、帰れるかは毎回不安になります。通り抜けてる間の崩落は確率的に低いですけど、
      通り過ぎた後の崩落は滞在時間の関係上確率跳ね上がるので」

( ´_ゝ`)「いや酔狂だなほんと。すげーわ」

(´・ω・`)「流石に同意します」

(=゚д゚)「ワシは少々親近感を覚えるな。ワシらの修業とはある意味そういうもんじゃからな」

( ´_ゝ`)「修験道もヤベえ……」



 ―――。

771 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:35:33 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道 崩落地点】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、 i,__ii,_i,-''゙i,   i_,、-ー''゛!、 ミ゙ィ.
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--' ニ=,-ー'゛(,  i゙  ゙i   ゙i l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i ゝ,  ″、.| _,..-.゙ー ゙i l ゙i
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  ,;! .] | ノ   l j  ,,_,,,,-‐'゛``''、,.. .. . ... ヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7  7;;;;;;; ,.!:     (, `    |il ソ.,_
   _,.ソ li|    ´ ノ' ;~'',;'''',;'';'' ;~'',;''゚ ;~'',;; ;;;;;;;;;;;;;;;;; :::.. . . .,,,::    . ... .{.  ソ,  ゙!、 ,.l゙
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  ''、  ゙'ー、    ,.、 ,._,-'::::::::::::...:.:::::::::..'.'―――――..',',― ................:::::::゛ゝ ゛;.   i''´  / 、
  、 \  `''i   .;" ゝ":::::::................   ――――――=.',',―..  ......:,,. . ,,,::::::::::゛''-,,_  ,r'  ,.
 、 ヽ  _,,-''"::::::::::,,, . .,,:......     ―――――――.............、,r'.!.゛ ⌒゛' ゙i...:::::::::::::゛''!  !.

772 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:36:07 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「既に3時間近いが未だ一本道、そしてまた崩落」

(=゚д゚)「なかなか良い精神修行になりそうじゃ」

( ´_ゝ`)「まだ心折れるほどじゃないが、かなりしんどいな……」

( ’▽’)「一本道最後の関門です。ここは拡張しなくても大丈夫そうですね」

(´・ω・`)「ええ、通れると思います」

( ´_ゝ`)「くれぐれも慎重に頼むぞ。絶対だぞ」

(´・ω・`)「わかってます」

(=゚д゚)「体が大きいというのも難儀じゃな」

( ’▽’)「細身だとこういう時に得なんですよねぇ」

( ´_ゝ`)「いや、普通はこんな状況ないけどな……」



 ―――。

773 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:36:40 ID:1.9LjSAM0
【A区画 坑道】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--'l: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i l              l
   / l / ー゙.-..,_ レ″  ,ゝ i゙\   .`i.、"゛^'‐'''"´__,、_l」..:========================= !;,
  ,;! .] | ノ   l j  〉   `7   、   ,.ゝ ヾ;;;;;;;;;;;-ヘ   7  |.| |.| |.| |.| |.| |.| |.| |.| |.|ソ.,_
   _,.ソ li|    ´ ノ     :!、   ,.!  i/  ;;;;;;;;;;;;;;;;; 〉 〈  二二二二二二二二二二二二 ,.l゙
   ゙l、 ノ゙  ,ソ  .}  〉   | !  i| j }   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;  !  〉 l.、;;;;|| : ::::::::::::::::::::::://|、. "゛
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  ''、  ゙'ー、    ,.、 ,._,-'::::::::::::...:.:::::::::..'.'―――――..',',― ................:::::::゛ゝ ゛;.   i''´  / 、
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774 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:37:15 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「むっ、何かでかい構造物が見えて来たぞ」

( ’▽’)「ホッパーですね。上から落とした鉱石を鉱車に積み込むための機械です」

( ´_ゝ`)「ほう、これがそうなのか。現地で見ると雰囲気違うな」

(´・ω・`)「……用途的にちょっと危なそうですね」

( ’▽’)「はい、廃坑では壊れている場合が多いです。これは直近大丈夫そうですが、崩壊しているものや寸前のものが多い」

( ´_ゝ`)「うへー、なるべく遠くを歩いた方が良いな」

(´・ω・`)「皆さんなるべく僕の近くにいてくださいね、何とかするので」

( ‘∀‘)「……何なら普段より安心感ありますね。不意の崩落なんてどうにもならないですから」

( ´_ゝ`)「そりゃそうだ。何とかなる方がおかしい」

(=゚д゚)「とはいえ岩盤ごと落ちてくるようなレベルじゃと流石にどうかの」

(´・ω・`)「パッと見無理そうなら皆さん抱えて退避しますよ」

( ´_ゝ`)「とても頼もしい」

( ’▽’)「ですねぇ」



 ―――。

775 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:38:13 ID:1.9LjSAM0
【B区画 坑道】
      ;;;;;;;,,;;;;;;;,/      ―.'.'.............,! 、 "    ノ   ,,-、  、 i,__ii,_i,-''゙i,   i_,、-ー''゛!、 ミ゙ィ.
   .ゞミ ノ"''ー-、,_i   ,/''-,i_,ii__,i !ニ 」, '、,,し‐''冖'''''"、..-"  .`'--' ニ=,-ー'゛(,  i゙  ゙i   ゙i l
   l /   /  ゙i  ノ"'ー-,=ニ 」, i゙\   .,,ノ゙' 、,,し‐''  `'ー..,_,゙i ゝ,  ″、.| _,..-.゙ー ゙i l ゙i
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776 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:38:47 ID:1.9LjSAM0

(=゚д゚)「むっ、分岐か」

( ’▽’)「ここから分岐が沢山あります。迷ったらまず出られないので、皆さんくれぐれもはぐれないように」

( ´_ゝ`)「こえー……」

(´・ω・`)「逸れなければ良い話です」

(=゚д゚)「最悪逸れても、まあ何とかなるじゃろう」

( ´_ゝ`)「二人とも流石だな。そこまで怖いもの知らずにはなれねーわ俺……」

( ’▽’)「油断はしないでください。突然足元が崩れて幾トンもの岩石とともに数百メートル真っ逆さま、なんてこともありえますから」

(´・ω・`)「すみません、気を引き締めます」

(=゚д゚)「うむ、少々緩んでおったかもしれん」

( ´_ゝ`)「頼むぜ。更には急な襲撃だってありえるんだからな」

(´・ω・`)「そうですね」

(=゚д゚)「そこに対しては気を張っておるが、今のところ変わった様子はないの」

( ´_ゝ`)「なによりだ。引き続き頼む」



 ―――。

777 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:39:20 ID:1.9LjSAM0
【B区画 坑道】
        __,  〈  ..:::::j <___j /  、::::
       f__ノj   ー=≦      }     \:::::
         ̄ __         ー 、__.ィ厂.:::
         /: イ=- _                、_
        ___l/ニl=--: : ̄ ─ _        -...、
     / /-ニニlニ===--: : : : : :  ̄ ‐┐{_ ...::::j
     i r<ニニニニlニニニニ===--: : : ://li    ̄
   /| | . .  ̄ -=ニニニニニニニニ/ . :l  li
  _ : :| | : : : : : . . .  ̄ -=ニニ//l: :ll  li
  二 | |: : : : : : : : : : : : . . . ̄ | l  l: :ll  li
   ̄ | |: : : : : : : : : : : : : : : : : | l  l: :ll  li
  : : : ‐ -=ニ:_: : : : : : : : : : : : :| l  l: :ll  li    _
  ニ=- _7´ `ヾー=ニ _: : : : : :| l  l: :l|/. _ /: :>
    -= { O ノ .. _ 7 ¬=ニ l  |/ニニニ=- .
      ゝ ー彡=ニニニ{  O  } ‐ ´ / ̄: .-=二
      l{: :r:^: :/  ̄:乂_ ノ二=- ´: _: :/: : : :
       ̄ーl{ : : i/      ̄  -=ニニニ=- .∠
   ....::;        ̄        r'^: : /  ̄> -=ニニ
    ̄                 <{: : r:^ /    ̄
      __              ー一
     f´rク}    r ─:.、        r冖::;、
      ´     〈  .::j「         ¨¨´

778 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:39:54 ID:1.9LjSAM0

( ´_ゝ`)「いやマジで分岐だらけだな。あの地点からツリー状に広がってるのか?」

( ’▽’)「今までの調査でわかってる限り、そうです。大多数は途中で閉塞してますけどね」

(´・ω・`)「数少ない閉塞していない分岐を進んでいくわけですね」

( ´_ゝ`)「む、これは……トロッコか」

( ’▽’)「グランビー鉱車ですね。動力のない荷台で、当時はバッテリーロコに牽引されていたものです」

(´・ω・`)「随分と古いもののようだ。博物館みたいですね」

( ’▽’)「まさにそれが古い廃墟の魅力ですね。そういった古いものが博物館と違い、当時のままに留め置かれている」

( ´_ゝ`)「なるほどな。確かにロマンは感じる」

( ’▽’)「ここの廃坑はそういった遺構は密度薄めなんですけど、なにしろ広いから見どころは沢山あります」

( ´_ゝ`)「観光ツアーのつもりはなかったんだが、ガイドが優秀すぎるな」

(´・ω・`)「確かに、かつての光景に想いを馳せてしまいますね」

( ’▽’)「気に入ったなら今度お誘いしますけど」

( ´_ゝ`)「それは遠慮しとく」

(´・ω・`)「……考えておきます」



 ―――。

779 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:40:28 ID:1.9LjSAM0
【B区画 坑道】
│ .l  'i   |  !│ .l  'i   |  !   ′ i' .|   .!  j  ,  .,i'1  .|  l .|  ! ; i′ i' .|   .!  j  , /  /
.l゙ .i,!  .!  .|.l'  .l゙ .i,!  .!  .|.l'   、   .l   、 |  l  .|   l !   l   !  l  l   .l   、 |  l  .| l  /
.! l}  .!  | !  .! l}  .!  | !   l ...|   | .!   !  ! .  !|  .l゙   !  .「  l゙, ...|   | .!   !  ! ."  !
  |,!     |   /|,!     |   / l  .〉  | .| 「 .!,," .iト    |.ll  !   .,!    ."l  .〉  | .| 「 .!,," .iト
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 .l! l.  .l, .,!  、 .r、、   .|.l'   、   .l   γ~’” ̄\/ .!  ., .} |│ l   l゙ l  ".!  l .、.!  !、 .l !
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. i ′│  ! ."" .,! .!   .ヽ、 |   / l  .〉  ,,l}        l . l }  !  .ゝ,!    ! /   .! ! !  .ネ !   |
 !  !  !  ` ヽ ~|  .  | 、  ,! .]/│ /          l  ! ! l.゙   )、   .! .|.  1l゙  !  .,リ  j !
 ! ! |  ゛    .゙l. 」 .|  .l;;i.l、  ″ '|l゙  ,!:          /゙l ネ .;;.! i   .}i、  .! .,!|  ,!  l │l  .| !
.'i. .".!'、   │ .|゙!|  |  .!  `-.     ill         │.l  l、 |.| .l   .l!l i   !1 /  、  !  !, l゙‐ !
 l,  .l l 、  |  ! . l l., 、  l   ミ'-.  j          ] |   ヽ ./l   .ヽ|.l   !; .!  .|  !   | │
  .!  " ゙'│ "  ! .| ."l  !  l 、 | 、 \          l.!.! ! 、 .゙t、′    .! .!  .!"| .|; " ! 、  !  |i
  .!    |.l     |  .!、 .! .! .| .ゝ ! .l .l 、 ヽ       l.,.l′.l .! .; ゙゙゙.l、`'ー..__   !  !.゙"   " .l.i   ,!|
 │  i ゛|  !  .|_  .!ヽ゛ ‘ .|.! │ ` 〉 .!  !三三三三三 l │.1 .".! .|  .l i  | ,ヽ、 !    :! .、  ".l  ./ l 、
  .! .,  .!    |.!   l  l.゙li_._,, --,,,,゙,,.... -――┘三三三三三 ゙'''''"´゙'''―‐'''''ー|. !.、,!.l .、ヽ.|    ! .l     │. ′
l │.! .、  .l゙,! _,.__,.l._./   = ─二 ─ニ─―― ──二  = ─二二  !'゙‐'... l  &..,,,_、 .|   i  .!│
゛  .゛ ...l,, -¬" __  -   ニ     ――  __ ─二 ̄ ̄  __    ―   ̄ ̄`'-、l、 |  ゛ |

780 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:41:01 ID:1.9LjSAM0

( ’▽’)9m「あっちの横穴はホールに繋がってます」

(´・ω・`)「どれ……うわ、これは凄い」

( ´_ゝ`)「でかいな。ここ降りてくのか?」

( ’▽’)「まさか。下はそんなに高さないように見えますが、落ちて来た土砂で塞がってるだけですからね」

(´・ω・`)「うっかり降り立つと奈落の底まで、ってなりかねないわけですか」

( ´_ゝ`)「こわー。よく見りゃ下の方に横穴見当たらないし……奈落の底まで行かずとも普通は帰ってこれないな」

( ’▽’)「皆さんなら案外大丈夫かもしれませんけど、どのみちルートではないのでスルーです」

(´・ω・`)「なのに紹介したんですね。本格的に廃坑ツアーになってきてません?」

( ’▽’)「いやー、好きな眺めなのでつい紹介したくなっちゃったんですよね」

( ´_ゝ`)「まあ、多少なら気分転換になっていいけどな。こんな地中にいちゃ嫌でも気が滅入る」

(´・ω・`)「そうですね」

(=゚д゚)「視界も空気も悪いからのう」



 ―――。

781 ◆KDJGUfbY2o:2025/01/11(土) 23:41:35 ID:1.9LjSAM0
【B区画 竪坑】
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : _,,,.. -ー: : : :ト、: : : 、: : :.{: : : : :‐-、 : : : :Y: : : :ヽ;_;ノ: :: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :-、: : :/:Y: : : : : : : :ヽ: : : \;_;_;_;_;/\: : : : : : : :/-‐ ''" \: :^'〜 ..,,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : ,: : ;_;_;_;_;/ : : :|: : : ‐-: : :∠フ― '": : : : `ー--‐, '         :ヽ;_;ノ: : : : : :- 、、: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : ,,/″/ : : `ー--' \;_;_;_;ノ: : : : |: : \;_;_;_;_;/\: : : : : : : : |: : : ‐-: : :∠フ\: :-‐ :/  `ヽ、: : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : :ヽ;_;ノ: : : : : :/l: :;/ ー'''"三三三三`ー-┴― '"三三三`ー--‐, '三 \;_;_;_;ノ´三三 ヽ;_;ノ: : : : : :`ヽ、: : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : /'" \: :-‐ :/: |:/三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三 " \: :-‐ :/   ヽ: : : : : : : : : : : :
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