[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
レス数が900を超えています。1000を超えると投稿できなくなるよ。
( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
142
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:00:00 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「……」
(*゚ー゚)「……」
( ´_ゝ`)"ふむ? あそこのカップルの男の方、ちらちらこっち見てくるな?"
爪゚ー゚)"ん? それは他の客も同じじゃない?"
( ´_ゝ`)"いや、ちょっとばかり目線のやり方が特徴的だ"
爪゚ー゚)"そうなのかい? 君がそう言うなら気にしてみるけど"
( ´_ゝ`)"他の客と比べて『自然すぎる』"
爪゚ー゚)"……なるほど?"
( ´_ゝ`)"これは、思わぬ勢いで獲物が掛かったかもわからんね"
爪゚ー゚)"そうだとして、印象最悪だろうなぁ……"
( ´_ゝ`)"どれ、ちょっとカマかけしてみるか"
爪゚ー゚)"マジ?"
( ´_ゝ`)9m「そこの男」
(;,,゚Д゚)「!?」
143
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:00:33 ID:U9hligrQ0
( ´_ゝ`)「服装から察するに市場関係者ではないか?」
(,,゚Д゚)「はい、そうですが……」
( ´_ゝ`)「今しがたの話について、何か知っていることはないか?」
(,,゚Д゚)「いえ、特には……」
レ ´∀`)"嘘、です"
爪゚ー゚)"だ、そうだけど?"
( ´_ゝ`)"……正直わからんかった。が、これもまた『自然すぎる』"
爪゚ー゚)"クロっぽいなぁこれは"
( ´_ゝ`)"念話送ってみて"
爪゚ー゚)"おっほ。攻めるねぇ"
( ´_ゝ`)"興奮してねーで早くやれ"
爪゚ー゚)"はいはい"
爪゚ー゚)"やあ、聴こえるかな?"
(;,,゚Д゚)「ッ!?」
144
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:01:06 ID:U9hligrQ0
爪゚ー゚)"僕ら、外から来てね。この島とは縁も所縁もない、というか祭司長サマとバチバチに命のやりとりしてるくらいの関係なんだけど"
(,,゚Д゚)「……」
爪゚ー゚)"君、浦島隊とやらなんじゃないかい? Yesならこっちを見てくれ"
(,,゚Д゚)「……」
爪゚ー゚)"ふっ、用心深いね。まあそれなら勝手に話すけど、僕らの目的は千手の巫女の救出"
(,,゚Д゚)「……!」
(*゚ー゚)「? どうしたの?」
爪゚ー゚)"君らの目的が何なのかは知らないけど、お互いに協力し合える部分があると思わないかい?"
(,,゚Д゚)「……」
爪゚ー゚)"もしよければ後で少し話せないかな? 場所はそっちが指定していい。……ああ、この魔術は双方向だから念じればこっちに通じるよ"
(,,゚Д゚)"……2時間後、市場の8番倉庫で"
爪゚ー゚)"オーケー、わかったよ。……ってことだから"
( ´_ゝ`)"おけ、把握"
(,,゚Д゚)「ッ!」
( ´_ゝ`)"おいおい、殺気漏れてんよ。安心しろよ、祭司サマとかじゃねーから"
145
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:01:40 ID:U9hligrQ0
<;o,o>「大っ変お待たせしやした! わたつみと茹蛸です!」
( ´_ゝ`)「ご苦労」
爪゚ー゚)「遅い!」
<;o,o>「す、すんません!」
( ´_ゝ`)「この程度のことで怒鳴るな。どれ、早速頂くとしよう」
爪゚ー゚)「……はい」
( ´_ゝ`)ゴク...
( ´_ゝ`)「やはりわたつみは良い物だな」
( ´_ゝ`)"これ、海藻の焼酎か。ほのかな海の香りいいな"
爪゚ー゚)"タコと合いそうだね"
( ´_ゝ`)「どれ……うむ、適度な歯ごたえに確かな旨味、そしてワサビ醤油の香り」
爪゚ー゚)「これはなかなかですね。茹で具合が丁度いい」
( ´_ゝ`)「旨いぞ、店主」
<;o,o>「ありがとうございやす」
レ ´∀`)モグモグ...
146
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:02:13 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「……出るぞ」
(*゚ー゚)「えっ?」
爪゚ー゚)"お邪魔してしまってすまなかったね、また二時間後に"
(,,゚Д゚)「用事を思い出した」
(*゚ー゚)「ふーん……?」
(,,゚Д゚)「すまんが会計を頼む」
<;o,o>「はいよー! サカタくん、2番さんお会計!」
( ´_ゝ`)"念話ぐう有能"
爪゚ー゚)"だねぇ。ちなみに二人とも結構な魔術師っぽいよ、女の方の魔力は君以上だし」
( ´_ゝ`)"ほう、なるほどな。男の方は武術もかなり使いそうだ、前衛後衛ってとこか?"
爪゚ー゚)"反乱組織じゃなきゃ密偵かもね"
( ´_ゝ`)"……密偵だったら詰むなあ"
爪゚ー゚)"まあもし密偵なら、ものの十数分でここに管理局員が殺到するだろうさ"
( ´_ゝ`)"ここなら裏路地だし、探知が遅れなきゃ逃げ切れる"
爪゚ー゚)"だといいけどねぇ……"
147
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:02:47 ID:U9hligrQ0
<;o,o>「お待たせしやした! アナゴの天ぷらです!」
( ´_ゝ`)「うむ」
爪゚ー゚)「ほう……」
レ ´∀`)サクッ...
( ´_ゝ`)「……うまい。しっかりと脂が乗っているな」
爪゚ー゚)「はい、まさかこのような店でこれほどの……衣が羽のように軽い」
( ´_ゝ`)「旨味と香りの余韻が素晴らしい。わたつみとの組み合わせがまたたまらんな」
爪゚ー゚)「店主、素晴らしい腕だ」
<;o,o>「あ、ありがとうございやす!」
レ ´∀`)モグモグ...
( ´_ゝ`)"いやマジでうまいなこれ。近所にあれば通うレベル"
爪゚ー゚)"衣が素晴らしいね。サックサクだし香りもいい"
( ´_ゝ`)"……なんか、フクザツだなぁ"
爪゚ー゚)"……それには同意するよ"
148
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:03:20 ID:U9hligrQ0
【C-3地区市場】
\ | \ |\ }| 」「二二二二二二二7三三三三三三三三三三三三三三三=-
`ヽ、 \| _. | \ | }| 」「二二二二二二三三三三三三三三三三三三三三=‐ |
`ヽ\ |_|┌| \ 」| 」「二二二二二7三三三三三三Y^Y三三三三=- |
`ヽ、└| 「:| | ハ__」「二二ニ=‐  ̄ ̄ _/人ノ_ -  ̄ _ -‐  ̄
=‐ `ヽ、└' |_ 了 ̄_,,.... --─…宀jT二三三ア | | ̄ _ ‐┐ | |
‐=ニニ=‐ `ヽ、|_|ュ___ | ̄ xヘ_ -ー  ̄ /| | /-‐:| |ー  ̄___ ー| | |-‐  ̄
_  ̄丁ニ=- _ `丶、_|_| ___,二ニ|.:.:.:.| ===ァ'~___| |-‐/ :| |T丁[| |_|..┘ | |
|И丁|i||丁 ̄ ー ニ≧o。 `Y..|\┐ |i‐‐‐‐/|.:.:.:.|/||'⌒>、|| ̄ :| |/瓧瓧瓧リ |冖¨ ̄: : | | |
しリИリ||/ ̄||i〕iト 〕丁〕iトミ≧s。 |┐|i√/|二二|^||┬'゙ || :| |二二LLLL|_|: : : : : : : | | | ./ ̄ /
_匚]___,|| ||¶‡♭||ルリ川i|| ̄||ニ≧z|iИ⊥OO[][]z====z :| |二|=|LLLL| ======┤ ( ̄)( ̄)/:::::::/
|\」二|ト ̄`弌==zz==┬:┬冖丁_ ‐  ̄i|| |_|ニニl _|i|∝∝∝|_| |宀宀LLLL| ccc |( ̄)( ̄)( ̄)(⌒)(
三二ニ=─_二Lニ─丁 |_ ⊥‐ ¨ L|_|ニニjく_/|∽∽∽|。oSSx==L_ ̄丁(_)(__)' ̄ ̄/のの(⌒)(⌒
¨~~ ̄|二二|- 丁_ -二 ̄ へ|k-く‰‰‰‰77⌒ヽ==彡(_)(_),/ ̄/ア¨アののく /
| _⊥‐ニ三三‐ ‐ ‐ ‐ \| |\\rr竺竺竺>=彡'()「|─_ /─/ ∠,。oぅううぅs。ノ
_ └三三三- - _、-冖'\\|i:i:。0℃℃℃℃℃。  ̄ ─二__,。oぅうううう必ううう
_-三三‐‐ ‐ ‐‐ {iシシシシシ_\\℃℃℃℃℃℃℃℃ i< ̄>,、--.、,、‐‐.、ノううう
二三- - - - {i7アシシシシ \\℃℃℃Ω.<´ ̄`Y´`Y´ `'|`¨¨´|`¨¨´|`'<う
三- - |iシシシシ<辷ヘ\℃Y´-- ミ`¨¨´|`¨´ト`¨´|'´ ̄Y´ ゙̄Y゙ ̄`
三三-- - - - - Lシ^辷辷辷7 へ\_|`¨¨¨´|ニ´<´ ̄`>\`¨¨´|`¨¨´|`¨¨´
Ξ- 二 - - - 「辷辷辷ン^V⌒\|\ |i´ )`¨( ̄ ̄) \'´ ̄`'Y´ ̄
- 二二 - - |辷ン<( ノ⌒7⌒|\\```ア´ ̄`ヽ¨¨´|\|`````|`¨¨´
二二ニ── --〈⌒ ハ^'<⌒Yシ⌒Vヘ\|\ ゝ ノ|く´ ̄ ̄`>'^7⊂二
ニニ── ─ ─∧(⌒V^ヽ)⌒i ノ^7^ヽ\|\````__|\`¨ア⌒7⊂二二
二── ─ ‐ ‐二二∧v'⌒Y⌒>-─<ノ⌒>'⌒:、\`i二|\`'<二二⊂ニ二二二
149
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:03:53 ID:U9hligrQ0
(´∀` 三 ´∀`)キョロキョロ...
( ´_ゝ`)「なかなかの賑わいだな」
爪゚ー゚)「時間帯的に意外っちゃ意外だね」
( ´_ゝ`)「それだけ娯楽が少ないってことじゃないか?」
爪゚ー゚)「ああ、なるほど」
( ´_ゝ`)「そういう意味じゃ昼兵衛が昼間から大繁盛なのもわかるな」
レ ´∀`)「おいしかったです」
爪゚ー゚)「良い店だったね。ここがアレとは思えないくらい」
( ´_ゝ`)「ああ。ほんっっとフクザツだよ」
爪゚ー゚)「……だね」
( ´_ゝ`)「……まあ、とっとと倉庫に向かうか」
爪゚ー゚)「ちょっと長居しすぎたからね、急がないと」
( ´_ゝ`)「下手に迷子になったらすっぽかしちまう」
爪゚ー゚)「せっかくのコネをフイにしたくはないしね、急ごうか」
―――。
150
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:04:27 ID:U9hligrQ0
【8番倉庫】
{__].:| | | | | l\\\:|\||/||\\\\\\\/ | :| :|//\\\\\\.| |\\ | | | //| |
{__].:| | | | | | | |\\|\||/||\\\\\\/:| :| :|//\\\\\\\ | | \\| | |// | |
{__].:| | | | | | | | 「|\|\||/||\\\\\/ :| :|//\\\\\\\\、| | \| | |/ | |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\\\/| :| :|//\\\\\\\\_、- | |_─ ̄| | | ̄─_| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\\/ | :|// \\\\\\\ _、<ニ=:| |_‐‐ ̄| | | ̄‐‐_| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\/ :| :|// \ \\\\\ ,、<ニ=- .::| |\\ | | | //| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|| l:/ | :|// \\\\\\.,、<ニー : : :| | \\| | |// | |
{__].:| | | | | | | | | | | |/||\l/ :| :|//\\\\\\ _、<ニ=- _ =:| | \| | |/ | |
{__].:| | | | | | | | | | | |\|l / | :|//\\\\\\,、<ニ=ー _ = ̄ | |--¬¨¨| | |¨¨¬--| |
込ヘ,| | | | | | | | | | | |i::/ | :|//.::| | | \\\ ,、<ニ=- _ = ̄___ | |--¬¨¨| | |¨¨¬--| |
(し' .) | | | | | | | | | | |/| | |//| | | | | | | | \/ニ=-' ̄|l _ = ̄_ ‐' ̄ | | |\\ | | | //| |
≧≦ニニニニニニニニニ::|/| l_//ニニニニニニニニニニ:|=-「 __,|l= ̄ | | | | \\| | |// | |
\ || / :.:.::|/|//|: : : | |: : /: :\: : |: :||_ =  ̄|| .:| _ ┘ー| | \| | |/ | |
\||/ : :.:|/||\||: \| |/: : : : : :\|:=||´ :/|:|| └T「=  ̄: : | |_ -‐| | |‐‐- .| |
¨¨¨¨~¨~||¨¨¨¨~¨¨~゙|\||/||¨¨¨| |¨¨¨¨¨¨¨¨¨:|: :|| : || |:||__ == ''^| |: : : : : ::| |_, -| | |─-- | |
|| : :|/||\||: : : | |: : : : : : : : : :|: :||: _|| |:||'"´ : :| |: : : : : ::| |\\ | | | //| |
==|¨~¨¨¨~¨¨゙|===:=:|\||/||==| ̄|=========|'"||´ |/.:||: :.: i´ ̄ ̄ ̄`i: :| | \\| | |// | |
| 匚] 匚]| : : |/||\||: : | |: : : : : : : : : |: :||: :.: :.::_||:| ̄ ̄|____|: :| | \| | |/ | |
| 匚] 匚]| : : |\||/||: : |_|: : : : : : : : : |: :||___γ⌒'| |´ ̄ ̄ ̄`|: :| |--‐‐…| | |…─--| |
==| i|¨¨¨¨¨:|i====:|/||\||====||=========|:ァ⌒V:ハ::::{===={====}: :| |--─…| | |…─--| |
| i|=====:|i . .:|\||/||: :| ̄ ̄|: : : : : : ⌒i|::::::::|:::::::|:::| | |: :| |\ | | | /| |
_| i| |i__,|/||\||: :| |: : : : : :|:::: ||::::::::|:::::::|:.:{===={====} | |\\ | | | //| |
/ ̄└──┘ ̄\|\||/|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝイ乂__ノ_ノ__| | |_,,| |_\\| | |//_| |
 ̄ ̄¨/: : : : : `、 ̄ \  ̄ ̄ . . . . . . . : : : : : : : : : : : :  ̄ ̄≧=‐-‐=≦:;j|_|二二\| | |/二二| |
 ̄ ̄/ . .:`、 ̄ ̄\ . . . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : ::;.:,:;.:,:;.:, ̄””¨¨¨”””” ̄ ̄
151
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:05:01 ID:U9hligrQ0
(´∀` 三 ´∀`)キョロキョロ...
( ´_ゝ`)「来たぞー」
爪゚ー゚)「ふむ、やはり着いた途端管理局員が大歓迎状態、というわけではないようだね」
( ´_ゝ`)「そらそうだろ、店の方2時間近く何もなかったんだし」
爪゚ー゚)「しかし、さっきのお似合いカポーはどこかな? まだまだ罠の可能性も微粒子レベルで」
( ´_ゝ`)「その韜晦は流石になしだろ、お互い探知し合っておいて」
爪゚ー゚)「いやいや、僕の探知を欺く使い手の可能性も」
( ´_ゝ`)「そうだったら即死じゃん」
爪゚ー゚)「そうだよ?」
( ´_ゝ`)「ま、それはないとは思うが……そうだよな?」
(,,゚Д゚)「……」
(*゚ー゚)「……」
.
152
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:05:35 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「……あんたら、ナニモンだ?」
( ´_ゝ`)「探偵、流石真理男」
爪゚ー゚)「群馬県警、地流椎菜」
(,,゚Д゚)「探偵だと……?」
(*゚ー゚)「群馬県警……? 群馬っていうと」
(,,゚Д゚)「千手烏賊のある岩手からはかなり離れた、内陸の県……だったはずだ」
(*゚ー゚)「そんなところの警察がこっちに来るの? 日本の警察は縄張り意識が強いって聞いたけど」
爪゚ー゚)「僕は別に仕事で来たわけじゃないからね。彼の仕事の付き合いさ」
(,,゚Д゚)「探偵って言ったな。つまり――」
( ´_ゝ`)「千手の巫女の夫の依頼でな。彼女を連れ戻すのが仕事ってわけだ」
(*゚ー゚)「千手の巫女の、夫……」
(,,゚Д゚)「……なるほどな、筋は通ってる」
爪゚ー゚)「だけど信用ならない。そう言いたげだね?」
(,,゚Д゚)「そう簡単に信用するわけにはいかん。そこで、だ」
153
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:06:08 ID:U9hligrQ0
( ´_ゝ`)「踏み絵、かな?」
(,,゚Д゚)「ああ。この会話は録音されている。その前提で神を冒涜するようなことを言って欲しい」
爪゚ー゚)「浮鮫のフカヒレっておいしいのかな?」
( ´_ゝ`)「刺身もうまいんじゃないか? 所詮鮫だし」
(,,゚Д゚)「えっ」
爪゚ー゚)「そうだね、所詮鮫だし。魚類乙〜」
( ´_ゝ`)「ウス族気取ってみても無駄だぜ、外じゃゴキブリのようにコソコソしてるくせに」
(*゚ー゚)「……」
爪゚ー゚)「ほんとだよね、まあ大手振って歩いてたら駆除されちゃうから仕方ないかな」
( ´_ゝ`)「神とか自称してるくせに雑魚すぎる」
(,,゚Д゚)「……」
爪゚ー゚)「鮫と似てるねって言われただけでおこになっちゃう器の小ささ」
( ´_ゝ`)「どう見ても鮫やろがい」
(*゚ー゚)「……」
154
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:06:41 ID:U9hligrQ0
爪゚ー゚)「ね。カマボコにしようか」
( ´_ゝ`)「A地区に工場を建てよう、とても効率的だ」
(;,,゚Д゚)「……あのー」
爪゚ー゚)「ん? 何だい?」
(;*゚ー゚)「え、そこまで言います?」
( ´_ゝ`)「なんだ、本当のことしか言ってないぞ?」
(,,゚Д゚)「いや、それは……ははは、これはマジで外の人っぽいな……?」
(*゚ー゚)「そうだね。私達でもそこまで言えないよ……」
爪゚ー゚)「え? それじゃあ、逆にどこまでなら言えるんだい?」
(,,゚Д゚)「……クソ野郎どもがー、とか」
(*゚ー゚)「……絶対許さない、とか」
( ´_ゝ`)「あー。まあ実際に脅威に抑圧されている身ではお気軽に馬鹿にはできんか」
(,,゚Д゚)「そういうこと、みたいだな」
(*゚ー゚)「自覚はなかったけど……」
155
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:07:15 ID:U9hligrQ0
( ´_ゝ`)「で、信用して貰えたってことでいいのか?」
(,,゚Д゚)「とりあえずは、な。しぃも同じだろ?」
(*゚ー゚)「うん。……ところで、そっちの子は? さっきは名乗ってなかったけど」
レ ^∀^)「私は……レモナです」
( ´_ゝ`)「元家畜の子」
(;,,゚Д゚)「はぁ!?」
(;*゚ー゚)「え、本当なの?」
レ ^∀^)「はい」
爪゚ー゚)「成り行きでね。ああ、もう家畜ではないから勘違いしないように」
(;,,゚Д゚)「いや、いやいやいや、もう家畜ではないってどういうことだ?」
(;*゚ー゚)「そんなこと、あるものなの……?」
( ´_ゝ`)「重要なことか? そうでないなら説明は後回しにしたいんだが」
(,,゚Д゚)「ん……いや、重要かと言われると……」
(*゚ー゚)「……もしかしたら重要かも……?」
156
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:07:48 ID:U9hligrQ0
爪゚ー゚)「どういうことかな?」
(,,゚Д゚)「……俺達としてもどうにかして家畜を引き込めないか試したことがあった、だが」
(*゚ー゚)「全っ然駄目。そもそも価値観が違いすぎて話が噛み合わない」
( ´_ゝ`)「まあ、そうだろうな……洗脳解除だけじゃ無理、ゼロから教育しなおすくらいの根気が必要」
(,,゚Д゚)「流石にそれは無理だからな、諦めてたんだが」
(*゚ー゚)「一体どうやって?」
爪゚ー゚)「運だね。僕らは何もしてないし」
( ´_ゝ`)「当人曰く、前世の記憶が蘇った、らしい」
(,,゚Д゚)「は?」
(*゚ー゚)「それは一体?」
爪゚ー゚)「よくわからないんだよね、これが。だから運」
( ´_ゝ`)「まあ、その道の専門家も見たことないって話だからな。期待したなら悪いが」
(*゚ー゚)「むぅ……」
レ ^∀^)「?」
157
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:08:26 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「……まあいい。本題に入るか」
爪゚ー゚)「その前に自己紹介をお願いしたいんだけど?」
(*゚ー゚)「あっ」
(,,゚Д゚)「おっと、これはうっかりしてたな。俺はギコ、こっちはしぃ」
(*゚ー゚)「しぃです」
( ´_ゝ`)「んで、今度はこっちが聞くが。何者なんだ、あんたら」
(,,゚Д゚)「俺たちは、浦島隊。この社会が理不尽だと感じる奴らの集まりだ」
爪゚ー゚)「ん、まあどっからどう見ても理不尽だけど」
( ´_ゝ`)「それを感じる者が少ない、と。予想通りではあるが」
(*゚ー゚)「私たちは気付けたのか、気付いてしまったのか……」
(,,゚Д゚)「気付かない方が幸せだったんだろうが、気付いちまったもんはしょうがない。
俺たちは戦う、自由を手に入れるために」
爪゚ー゚)「なるほどね」
( ´_ゝ`)「実にわかりやすい集まりだということは理解した」
158
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:08:59 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「俺たちの最終目的は外に出ること」
(*゚ー゚)「一部の目に余る動きを止めたりもしてるけどね」
( ´_ゝ`)「外に出るってそんなに難しいのか?」
爪゚ー゚)「僕ら結構ふつーに入ってきたけどね」
(,,゚Д゚)「そう簡単なことじゃない。船は厳重に管理されている」
(*゚ー゚)「船があるのはE地区だけ。それもわたつみの兵が厳重に警備してるの」
( ´_ゝ`)「ん、気を悪くしたらすまんが。あんたら混血じゃないのか?」
爪゚ー゚)「ね。それなら泳ぎは得意そうなものだけど」
(,,゚Д゚)「……いや、混血だが。外との道が開く時の天候を知ってるか?」
( ´_ゝ`)「時化だな」
(*゚ー゚)「私たちは殆ど人間だから。荒れた海を泳ぐとか無理」
爪゚ー゚)「ふむ、血が薄いということかな?」
(,,゚Д゚)「そういうわけでもないと思うんだが、表面化してない奴らばかり集まってる」
( ´_ゝ`)「なるほどな、何となく納得いく話ではある」
159
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:09:32 ID:U9hligrQ0
爪゚ー゚)「組織の規模はどれくらいなのかな?」
(,,゚Д゚)「数百人ってとこだ。全員C地区に集まってる」
( ´_ゝ`)「あー……人数多すぎて逆にやり辛そうだな」
爪゚ー゚)「ん? 僕は思ったより少ないと感じたけど」
( ´_ゝ`)「そうじゃなくて。その人数全員脱出しようと思ったら、E地区襲撃でもしないとならんってこと」
爪゚ー゚)「あー……少人数なら密航って手段もあるって話? どうなんだいその辺?」
(;*゚ー゚)ノシ「無理無理。試そうとしたことはあるけど」
(,,゚Д゚)「船の周囲は結界が張り巡らされてる。それに、仮に乗り込めたとしても海上でやられるのがオチだ」
(*゚ー゚)「だよね、海の上じゃ絶対勝てないもん……」
爪゚ー゚)「だ、そうだけど?」
( ´_ゝ`)「思った以上に厳重だな……多少逃げ出されたところでどうということはなさそうに思うんだが」
爪゚ー゚)「む? ……言われてみればそうかもしれないね。確かにちょっと違和感がある」
(,,゚Д゚)「……そうなのか?」
( ´_ゝ`)「ん?」
160
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:10:05 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「外では人間社会の方が繁栄してるんだろ? ここの情報が知れれば攻めてくるとばかり思ってたんだが」
( ´_ゝ`)「……どうだろうな。薩摩ならやりかねんが」
爪゚ー゚)「大規模な攻勢に出られる戦力があるのかがまず問題だね。当面はスパイを潜り込ませる程度になりそうだ」
(*゚ー゚)「えっ?」
( ´_ゝ`)「外では人間が繁栄してるったって、色んなバランスの上に成り立ってる話だからな。
この島を余裕で潰せるような力があると考えているならそれは違うぞ」
(,,゚Д゚)「むぅ……そうなのか」
(*゚ー゚)「うーん……」
爪゚ー゚)「もしかして、僕たちと接触した目的はそれだったり?」
(,,゚Д゚)「……ああ。外からの襲撃のどさくさに紛れてE地区を攻められないかってな」
( ´_ゝ`)「まあ仮に襲撃あったとして、襲撃側にあんたらの想定通りの戦力があったなら無理だろうな。
どう考えてもついでに殲滅されるぞ」
(*゚ー゚)「あー……そっか、そうかも」
(,,゚Д゚)「それは……」
爪゚ー゚)(情け容赦なく突きつけるなあ)
161
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:10:45 ID:U9hligrQ0
( ´_ゝ`)"ちなみにレモナ、今のところ嘘はないか?"
レ ^∀^)"ないです"
爪゚ー゚)「君たちの目論見は崩れちゃったみたいだけど、どうする?」
(,,゚Д゚)「……それならそれで、何か協力し合えることがあれば協力したいところだ」
( ´_ゝ`)「こっちとしては、色々情報を貰えると助かるんだけど」
爪゚ー゚)「生憎あんまり返せるものがないかもなあ……」
(*゚ー゚)「でもあなたたち、千手の巫女にちょっかいかけるんでしょ?
そうなれば、こっちとしても動きやすい状況ができるかも」
( ´_ゝ`)「かも、で良いならな。A地区で暴れるとかはするつもりないし」
爪゚ー゚)「どう考えても下手打った時なんだよねぇ、その状況……」
(,,゚Д゚)「なら、さっきの魔術を教えて貰えないか」
( ´_ゝ`)「念話か? そういえば慣れない感じだったな」
(,,゚Д゚)「ああ、あんなもんがあるとはな。あれがあれば、活動が格段にやりやすくなる」
(*゚ー゚)「あ、さっき言ってたやつ? 確かにそうだね」
爪゚ー゚)「ここは魔術先進国だと思ってたから意外っちゃ意外だね。他にもあれば教えるよ」
162
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:11:26 ID:U9hligrQ0
(,,゚Д゚)「祭司でもない一般信徒が使える魔術なんて限られたもんだ」
(*゚ー゚)「A地区にいるような人たちは違うんだろうけどね。
C地区でも魔術の専門家みたいな人はいるけど」
(,,゚Д゚)「普通はせいぜい生活や自分の仕事で使う魔術くらいだな」
( ´_ゝ`)「まあそんなとこだろうな。特に戦闘向けの魔術は広まっていないと見た」
(*゚ー゚)「その通り。私たちはある程度使えるけどね」
爪゚ー゚)「それはちょっと羨ましいな。僕はそっち方面はあまり適性がなくてね」
( ´_ゝ`)「俺も。っていうか俺まともな魔術殆ど使えない……」
(*゚ー゚)「えっ?」
(,,゚Д゚)「それだけの魔力があってか? 冗談だろ?」
( ´_ゝ`)「まともなのは強化くらい。他は到底まともと言えるものではない」
爪゚ー゚)「水のやつはサバイバルではお役立ちじゃないかい?」
( ´_ゝ`)「そうだけども」
(,,゚Д゚)「ああ……あんた程の達人なら強化一本でも十分驚異的かもな」
( ´_ゝ`)「今ならわたつみくらいは正面から殺れる……はず」
163
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:11:59 ID:U9hligrQ0
(*゚ー゚)「あ、ギコくんと同じこと言ってる」
(,,゚Д゚)「正面からとか絶対やらんけどな、その状況になってる時点でもう終わりだ」
( ´_ゝ`)「まあ、あんたらの状況だとそうだろうな。そうでなくても正面からはやらんが」
爪゚ー゚)「僕は見たことないんだけど、結構な化け物らしいしね」
( ´_ゝ`)「新田さんと同格くらいだ」
爪゚ー゚)「あれと同格は普通にヤバい。……って、追いついちゃった君も大概だよ?」
( ´_ゝ`)「それほどでもない。歩兵一個中隊いれば普通に制圧されるだろうし」
爪゚ー゚)「……そう考えると軍隊ヤバいなあ。さっきはああ言ったけど人類も大概じゃないかい?」
( ´_ゝ`)「正面切って撃ち合いするならその通りだと思うぞ。チート戦力もチートミサイルで何とかなるようだし」
爪゚ー゚)「そうでもなきゃ今頃絶滅してるか」
( ´_ゝ`)「そのへん、技術が発達していない頃は天成とかが守ったりしてたんかね?」
爪゚ー゚)「どうだろう? 昔は昔で魔術師が凄かったってのはありそう」
( ´_ゝ`)「なるほど、一理ある」
(*゚ー゚)「あのー……?」
164
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:12:43 ID:U9hligrQ0
( ´_ゝ`)「おっとすまん、つい脇道に逸れた」
爪゚ー゚)「お互いに出すものは決まったし、あとは連絡方法でも決めておくかい?」
(,,゚Д゚)「この倉庫は俺の管理下だ。普段は奴隷を立たせてるから、そいつに伝えてくれればいい」
( ´_ゝ`)「ん、君らも奴隷は使うのか」
(*゚ー゚)「そうしないと運営上おかしく見えちゃうから。別に不必要に虐げたりはしてないしね」
(,,゚Д゚)「自由を求める俺らとしちゃ思うところはあるがな」
爪゚ー゚)「これだけ仲良く話しといて、実は盛大に価値観が違うとかじゃなくてよかったよ」
( ´_ゝ`)「ああ。さっき家畜の話もしたからわかってた話ではあ――」
lコ"兄者! 聴こえるか!?"
(;´_ゝ`)「!?」
165
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:13:16 ID:U9hligrQ0
(´<_`;)「まずいことになった……!」
Case12「海色の声」
Day7A「浦島隊」
To be continued...
166
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:13:49 ID:U9hligrQ0
今回はここまで
167
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/03/17(日) 22:15:13 ID:U9hligrQ0
リ゚▽゚ リ<l「ペースを あげたい 所存」
168
:
名無しさん
:2024/03/18(月) 00:16:37 ID:.HY1x3iU0
乙!
169
:
名無しさん
:2024/03/19(火) 12:28:03 ID:Yyb5uYCs0
おつおつ
引くくらい冒涜するとこすき
170
:
名無しさん
:2024/03/20(水) 03:35:35 ID:aXwhdUGI0
週1ペースはマジキチだと思った
無理なくやってくれてええで!
171
:
名無しさん
:2024/03/20(水) 12:01:22 ID:BbzILSpM0
>爪゚ー゚)「そうだね、所詮鮫だし。魚類乙〜」
ここ、めっちゃ可愛いかった。
もっと冒涜してくれてええんやで^^
172
:
名無しさん
:2024/03/24(日) 20:18:06 ID:gfA7y0/M0
乙乙
リアルでも曰く付きな団体が出してる食べ物が美味しかったり物の品質が良かったりすると複雑な気持ちになる…
173
:
名無しさん
:2024/03/27(水) 22:12:10 ID:mR3Rt/lE0
乙乙
穴子の天ぷらはサクッとフワッの食感が楽しいよね
174
:
名無しさん
:2024/04/01(月) 01:52:22 ID:DoJuUqEI0
全部読み返して来た。各勢力の関係性とかが分かって読むとより一層面白かった。
是非頑張ってくれ。日向ながら応援してる。
175
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/04/14(日) 23:08:54 ID:iPJbg3Mg0
>>168
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
>>169
(,,゚Д゚)「ぶっちゃけ引いた」
>>170
( ´_ゝ`)「今となってはどうやってたのかわからない」
>>171
爪゚ー゚)「なるほど?」
>>172
(´<_` )「ほんとそれな……」
>>173
|゚ノ ^∀^)「おいしいです」
>>174
(´・ω・`)「その言葉が聞きたかった。ジオンはあと10年は戦える」
176
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/04/14(日) 23:09:28 ID:iPJbg3Mg0
リ゚▽゚ リ<l「進捗70%」
177
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/04/30(火) 23:46:55 ID:fdE6EctI0
リ゚▽゚ リ<l「明日くらい投下するで」
178
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:26:52 ID:.JYb6wSU0
前回のあらすじ
・……なんか、フクザツだなぁ
・そうだね、所詮鮫だし。魚類乙〜
・まずいことになった……!
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
179
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:27:25 ID:.JYb6wSU0
Case12-Day7B
;;;彡ソ;;;ゝ);;));ヾ;;) ノ::;;ヽ;;;;ゞヽゝ'´ゞvゝ、7-ー<ヾ:'(゙'〆、,,;">-、7-ー<
ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;:;ミ;;(;;;ゝヾミゞ(〆、,,;">>、;ヽ、:;;:y':/;:.バ:.:.:.:.:.:.`‐ヾミ;ソ
〃;;;彡;;i!;:i!|/〃;;;彡;"'ハ,,;)ヾ.:.:バ:.:.:.:.:.`‐ヽ:::;:;:::/:;;/ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;)'.:
::':.,|:;;:i!;;i!;:i!|`ヽ\|;;レ;/;;'';;.:.:.:.:.:.゙:.~^:.:>ー.,!i!;;:;:;y'彡^.ゝミノノ:;ミ;;;'':.:.:.:.:
ヽ.:;};;:i!;;i!;:i!|;:;:;:;:);;;;;;/''ヽV/.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:l;;:;;;:;:|:.:.:.:.:);ソ.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
;:;:Y;;:i!::i!:;;:i!|v,l|V::从X、ノメ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;i:;:;;:l;:;:;://v、;;、八ゞ;:;:;:;:;:;
;:;:;:|;;:i!::i!;;:i!:|、lW:八ヘ{V::从ivヾ;;) :;:;:;;;;;:;:;:;v|;;::;!i!;|:;:;{;;{wX、从,!|lilXx,,、
;:;:;:|;;:i!;:i!;;i!;:|XゞV:从XゞViv:l;,ゝ);)'" _从(i!;:;:;;:;|::;:;ゞヽiv,l|V::从X八
八ゞivXx::イ八X、 γ从Wwv~ ' __)ゞハ/;:;;:;;:;;:l;ミx;;,イiv:l;,イイ、八ゞv
iソゞiv,l|V::从|lililレ/X、w,,'~" . ' ィイ、X|;::i!;::;;リ'ヾゞゞ, ;ミx、:l;,イイ、八
_、八ゞiv,l|iv:l;,イイ、八イ,,~=- ,、 .,イivV|;;:i!;;:;;:|`:;;;;;ゝ);;));ヾ;;) iv,l|V
V从;、lW:八ヘ{V::从Xゞ (:;ハ、;vvヾヘwゝ);;));ヾ;;) ノ 从X
ハ、;vvヾヘwゞ,,;;''~" ー'^ゞ,イiv:l;,イイ、八ゞiv:l;,ゝ);;)川 ゚ -゚)
180
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:27:59 ID:.JYb6wSU0
lコ"何があった?"
(´<_`;)「岩場で釣りをしてたらわたつみの兵と出くわしてな」
<(' _'<人ノ「釣りをしている二人に気を取られていたので不意打ちで倒しましたが、
付近の海中に仲間が……海中では追いかけるのも難しく、取り逃がしました」
lコ"むぅ……一応確認だが、今は移動中か?"
(´<_`;)「うむ。先程差し掛かった丘からC地区らしき街は確認している」
lコ"魔術で補強してるとはいえ、それくらい近くないと通信通らないよね、。とりあえず一度合流するかい?"
<(' _'<人ノ「はい。ですが私たちの恰好でC地区に入っても大丈夫でしょうか?」
lコ"うーん、弟者はともかく美和ちゃんは怪しいな。暗くなるまで待った方が無難か?"
lコ"その方がよさそうだね。僕らは今C-3地区市場にいる。市場の場所は街に入ればすぐわかると思う"
lコ"B地区最寄りの市場だからな。……なあ、ここに仲間呼んでも大丈夫か?"
<(' _'<人ノ「どなたかご一緒なんですか?」
lコ"例の組織の人だよ"
181
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:28:32 ID:.JYb6wSU0
(´<_`;)「えっ、マジですか? 随分あっさり接触できましたね」
lコ"実に都合よく接触できたよ。何かの罠じゃないかって不安になるくらいには"
<(' _'<人ノ「それは、その……大丈夫なんでしょうか?」
lコ"総合的に見て問題ないという判断になった。十中八九大丈夫さ"
lコ"おし、オーケー貰ったぞ。日が完全に落ちたら市場の8番倉庫まで来てくれ"
(´<_`;)「……それなんだが、できれば迎えに来て貰えないか?」
lコ"ん? どういうことだ?"
<(' _'<人ノ「累次くんが呼んだ式神に荷物を載せてるんです。流石にこのままC地区に入るのは……」
lコ"えっ、荷物持ってきてるのかい?"
lコ"マジか。あった方が助かるのは事実だが……どうしてそういう判断になった?"
(´<_`;)「山だからな、追手が掛かるにも猶予があると判断した」
<(' _'<人ノ「流石に何もないと、取れる選択肢が減ってしまいますから」
182
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:29:05 ID:.JYb6wSU0
lコ"ふむ、なるほどな。そういうことなら迎えに行くわ"
lコ"どうせなら台車借りて行こうか。さっき貴族ゴッコしてた君が荷運びしちゃ見咎める人がいるかもしれないし"
<(' _'<人ノ「貴族ゴッコ……?」
lコ"ま、情報収集の一環でな。そういうことなんだが、台車借りられるか? ……二つ返事とはありがてぇ"
lコ"ってこれ築地カートじゃないか。ここでも普及してるんだねぇ"
lコ"数は少ないが自動車も走ってたし妥当なとこだろ。外でも昭和30年代には普及してたって話だしな、築地カート"
(´<_` )「悪い、無駄話はその辺にして貰えるか。人気のない林道だからさほどリスクは高くないが……」
lコ"おっとすまん。それで、迎えに行くのは良いが……問題はどこで合流するかだな"
lコ"悩ましいところだね。林道抜けちゃうと流石に見咎められそうだ"
<(' _'<人ノ「かといって何も目印がないと……」
lコ"俺らと同じルートを歩いてるなら、林から抜ける手前に作業小屋があるはずだ。そこで合流しよう」
(´<_` )「わかった。他になければ交信終わるぞ」
lコ"おk"
183
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:29:39 ID:.JYb6wSU0
(´・_ゝ・`)「いやあ、通信繋がってよかったね」
(´<_` )「はい、ようやく一息つけた感じです」
<(' _'<人ノ「合流の目途も立ちましたし、なんとかなりそうですね」
(´・_ゝ・`)「正直な話、さっきまで生きた心地がしなかったよ」
(´<_` )「いや、まだ気を抜かないでください。いきなり敵と出くわす可能性はなくなってません」
<(' _'<人ノ「私が警戒していますので、大丈夫ですよ?」
(´<_` )「美和ちゃん、本職基準で考えちゃ駄目だ。気を抜いてたら逃げることすらできなくなるのが普通だからな」
(´・_ゝ・`)「それは……否定はできないかな」
<(' _'<人ノ「む……なるほど、一理ありますね」
(´<_` )「ゴールが見えて気が抜けた瞬間が一番危ない。月並みですが」
(´・_ゝ・`)「違いない。漁でもそういうことはあるからね」
<(' _'<人ノ「万事に通じますね」
184
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:30:12 ID:.JYb6wSU0
r-.、 _ , ‐- 、_,_,,,-..ヘ
ノ゙'::,ノ , -.. ''" ..:' .::' ,.:'.. ゙';: .`'.!
,..‐'"';__;.ノ ,/ ,:'' ::, ゙':. ': .:' /.:' ,.: ,.... :' ;\
,r´゙':,r'´ _,, -―,, '',::'.:' ' ゙': ゙':ヾ ::. '::, ::, ,._ 、 i,,.〉
/_,., ′ _ - ´ ,:' .:' .:;' ;::' ,.::::;, ゙:. ';, ゙':...゙ `'' _ .. `!
,l゙''"| ,, -";: ゙;, ::;' .; ':, .';: ' ゙':, ':. '':;,、:, r' ヽ ヘ
.|':;,:'、 / .! :, ':, ゙ ; ,;' .゙ ゙' ,' ., : ,r `i ':,_ ノー '
' , . ,:'`´,::'_,イ':., '; ,.:' ,;' :; ψ ': ゙.:.゙ ,:' i ゝ-'
`ー '" |., ` ゙':,i:; ゙;, ,::' :, . |:::::;,_ .::.' .,:' ,.:キ
|゙'::.., '、,_; .,゙ :, ':;..| ゙' ::..._ /,r-、' キ
| ,:| ‐- _ '::, '::゙|::.._ ,.:'.`ヽ キ ゙''::゙i,
|゙':, `''ー'キ.:.:.:.r ` ― ^、....::' ' ゙",`i、.゙i ,.,._., 'i,
ヘ .,,._ ,;キ.:丿 ゙i、_ ,.:' `''ー -、゙':'i,
l\゙'' ''゙ノ/  ̄ `' ‐ 、._、'; \\
| ., , T:ノ ベ ,) ;'ヽ._
ゝ'_,ノ ゝ、_ノ \ )゙.´`;
`ー-、ノ
185
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:30:45 ID:.JYb6wSU0
(´・_ゝ・`)「いやしかし、式神ってのは便利なものだね」
(´<_` )「自動車ほどではないですけどね」
<(' _'<人ノ「それは……確かに」
(´<_` )「自動車に勝るのは小回りくらいか? 他は戦闘力も含めて一切勝てない」
(´・_ゝ・`)「あぁ……だから廃れちゃったのかな?」
<(' _'<人ノ「……否定はできませんね。自動車に勝るのは魔の者を相手にする時くらいでしょうか」
(´<_` )「こいつが自動車のぶちかましより強いとでも?」
<(' _'<人ノ「物理的な破壊力だけが強さではないということです。例えば、実体のない怨霊相手なら自動車は何もできません」
(´<_` )「……なるほど(怨霊とかもいるのか……)」
<(' _'<人ノ「私も、自動車を正面から受け止めることはできませんが。自動車に負けることもありません」
(´<_` )「まあ、操縦者狙うなりタイヤ狙うなりやりようはあるもんな」
<(' _'<人ノ「直線的な動きなら避けるのは簡単ですからね。窓くらいなら障害にはなりませんし」
(;´・_ゝ・`)「えぇ……ヤバ……」
186
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:31:19 ID:.JYb6wSU0
(´<_` )「まあ、こいつには美和ちゃんと同じことはできんだろうがな。側面から飛び掛かったところで吹っ飛ばされるのがオチだ」
<(' _'<人ノ「術には、術者の気質が色濃く出ます。……累次くんは、優しいですから」
(´<_` )「あー……式神の攻撃力がしょっぱいのは俺がヘタレだからか……」
(´・_ゝ・`)「いいじゃない、適材適所ってやつでしょ」
<(' _'<人ノ「まさに。この白虎は持久力に優れていますし、気配も読み難いです」
(´<_` )「なるほどな。確かにツルさんから聞いていたより維持の負担は軽い」
(´・_ゝ・`)「足音も静かだね」
<(' _'<人ノ「今の状況では高い攻撃力よりも余程助かります」
(´<_` )「まあ、そうだな」
(´・_ゝ・`)「戦闘になったら不安があるのも事実だけど」
<(' _'<人ノ「私がいますので。切り捨てるためのサポートをして貰えれば十分です」
(´<_` )「ああ、それくらいはな」
(´・_ゝ・`)(おしとやかな見た目や仕草によらずゴリゴリの力押し脳筋志向だよねぇこの娘……)
187
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:31:52 ID:.JYb6wSU0
【作業小屋】
. ; ';/ /;': :: .. . .., . :, ,;':.'、" 、 ".;': :. . . ;: ,; ::. :.. . :;; ;; "
:; ;: ''''';:',,:,.''il'''''' .;: . . .;, ,;':: : .. .: . ; ''''''ll!;!l'''' " " ,
; ; ;:、:. ..;'.. ゙;.,'_ .;.:::.. _ . ;:' :: . . :. ;;, l!l;,l "" '' 、
;; : . ;. :;': ;. ';'l」 |___| lェ|_____ ;、;;. :; "'' " " ,
: . . ':、;:' : ; ,. ';、/ / / / / / / / / / / / /ヽ'''゙.. " ::'':;,, "
;: :. : '、 :: : ;. ;, / / / / / / / / / / / /三ヽ;::,、"; ;; :;, "
: ; ; . . .:;, : :... ... ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;; .:;,'''::: ..;;';、
"゙''::;'':;,,' ;; :: : . . ;ニ∠ニニム三三三三|; l l;|:: .. .;;、: .. . :: :;., . ;. . ;,
; :. , : ; .."':,,;,,..;; ''' .;,三|田田| l三三三三;|; l l;|、 , . ;;、 :..::: .. ..:;, .;':: . .;,
; ; : ., ., :. :._ ';三|田田|_l三三三三;|エエエィ ,,,;;;;:::'''':::;;;; ;, ,; : :. . .;,
;; :. .. .". .. ゙ ,, " ;.;ェェェェェェェェェェェ,,,;;::::'''::;;'''::ll|;,;;;::.';.:: . '':;; ,; :: . : . ;,
; ;:. .゙ ;: : : . . . '';' ''::::;;;、、l;;'''"; . .:::; .. "''::;'''": : ..: : ゙;; ::: .. . ;,
; ;; ;:.. ,, " '' ; : ::::;; : ;; " ;; ::: : .. . ;; :::: . ;,
188
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:32:26 ID:.JYb6wSU0
<(' _'<人ノ「……まずいですね、中に人の気配が」
(´・_ゝ・`)「えっ」
(´<_` )「む」
<(' _'<人ノ「一旦そこの茂みへ。暫く様子を見ましょう」
(´<_` )「わかった」
(´・_ゝ・`)(気配とかわかるの凄いなあ……)
―――。
189
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:32:59 ID:.JYb6wSU0
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;。;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;o;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
:::::::::::::::::::::::-☆:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ,,.,.,.,.,. _,,.. --、,._. ... :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;。; ;;;; ;;;;;;;;:::::;;;;;;;;
::::::::::::::::::::::: ::::: ,.r''" ゙`、 :: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;;;;;:::;;;;;;;;:::::;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::::::::::::::::: ,/ ゙i.、 ..:: :::: :::::::: ::::::;;;;:::::::;;;;;;;;;;:;;;;::::;;;;;
:::::::::::::: i i. :::::::::::::: :: :::: ::::: ::::: ::::::;;;;;; ;;;; ;;;;;;;;
,. ,.. ,;::::;,. ,.;:::.. ;;:::: ,..;:::...;;;; ,.:::,.. ,.....;::::::::,.:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
.::,;:'" ゙゙゙:::...::'" `::'" ゙::'"゙:::'''""'':::::.....::";; ,,;;;;;;..:;;""゙゙;;;" ,,,;;;;;;::;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;;;;;;
::: . ....::. ............... ................:::..... ....... ........ ... ....... ....... ...
190
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:33:32 ID:.JYb6wSU0
. ; ';/ /;': :: .. . .., . :, ,;':.'、" 、 ".;': :. . . ;: ,; ::. :.. . :;; ;; "
:; ;: ''''';:',,:,.''il'''''' .;: . . .;, ,;':: : .. .: . ; ''''''ll!;!l'''' " " ,
; ; ;:、:. ..;'.. ゙;.,'_ .;.:::.. _ . ;:' :: . . :. ;;, l!l;,l "" '' 、
;; : . ;. :;': ;. ';'l」 |___| lェ|_____ ;、;;. :; "'' " " ,
: . . ':、;:' : ; ,. ';、/ / / / / / / / / / / / /ヽ'''゙.. " ::'':;,, "
;: :. : '、 :: : ;. ;, / / / / / / / / / / / /三ヽ;::,、"; ;; :;, "
: ; ; . . .:;, : :... ... ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;; .:;,'''::: ..;;';、
"゙''::;'':;,,' ;; :: : . . ;ニ∠ニニム三三三三|; l l;|::/ ゚、。 /. . :: :;., . ;. . ;,
; :. , : ; .."':,,;,,..;; ''' .;,三|田田| l三三三三;|; l l;| ∪ ∪, ...::: .. ..:;, .;':: . .;,
; ; : ., ., :. :._ ';三|田田|_l三三三三;|エエエィ | | |''':::;;;; ;, ,; : :. . .;,
;; :. .. .". .. ゙ ,, " ;.;ェェェェェェェェェェェ,,,;;::::'''::;;'''::ll|;,;;;::.';.:: . '':;; ,; :: . : . ;,
; ;:. .゙ ;: : : . . . '';' ''::::;;;、、l;;'''"; . .:::; .. "''::;'''": : ..: : ゙;; ::: .. . ;,
; ;; ;:.. ,, " '' ; : ::::;; : ;; " ;; ::: : .. . ;; :::: . ;,
191
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:34:05 ID:.JYb6wSU0
(´<_` )(誰か出てきたようだな。このまま立ち去ってくれればいいが……)
<(' _'<人ノ「……」
(;´・_ゝ・`)「……」
/ ゚、。 /「……」
(´<_`;)(何だ? 何をキョロキョロしている?)
<(' _'<人ノ「……」
(;´・_ゝ・`)「……」
/ ゚、。 /「……」
192
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:34:39 ID:.JYb6wSU0
/ ゚、。 /「Increspate, fate eco e smascherate i miei nemici.」
<(' _';<人ノ「っ!!」
━━━━━━━━ ,イ━━ ,イ ,イ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
|l!1!|!l./ム―7 レ .レ i| !i| !li| |i! |! | |l!1!|!l
|l!1!|.//ニ7/ .i| !li| |i! l: |l!1!|!l
|l!1!|/' ̄7/ il !li| |i! | |l!1!|!l
|l!1!|!l. // !li| |i! |l!1!|!l.
|l!1!|!l. /' . __ li| |i |l!1!|!l
|l!1!|!l /´ > ,.イ i| |!: |l!1!|!l
|l!1!|!l ´ ̄ /_/ !| | |l!1!|!l
|l!1!|!l // | | |l!1!|!l
|l!1!|!l // .| | | |l!1!|!l
|l!1!|!l | |/,イ,イ ,イ | | l| |l!1!|!l
|l!1!|!l |! レレ // ,ィ | | l| |l!1!|!l
|l!1!|!l |! /' / .i | |i || |l!1!|!l
|l!1!|!l |! ./ / .|/レ'i || |l!1!|!l
|l!1!|!l |!, // .|/|i | i || |l!1!|!l
|l!1!|!l |!i ´ .| l / .i i.|| |l!1!|!l
|l!1!|!l |!l , イ |i | | И /| .l l:|| |l!1!|!l
━━━━━━━━━━━レ'━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(´<_`;)(美和ちゃん!?)
193
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:35:13 ID:.JYb6wSU0
|!
|!
|!
|!
|!
.,,,,,, ,,..、 .,i、 {|
:| │ ! l,゙.l'" |l|w/\
:l''''′゙‐'''" ゙''゙'j \{w└´ /
:!ーッ .r‐┐┌┘ \´ 彡x
:| │ .l゙ ! > ∠─
‘'''"./ . l il} }|
./ / \{ └´ /
.ヽ‐゛ \´ 彡x
> ∠─ .,i \
il} }| .\ ./ ,r、
\{ └´ / .`゛ ,i" ./.
\´ 彡x / . /
> ∠─ . / /
il} }| r'" /
\{ └´ / ヽ‐´
> ∠─
il} }|
´ヾ, r、r‐|^`
|!
|!
|!
|!
|!
|!
194
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:35:46 ID:.JYb6wSU0
¨ - ¨_‐ _
¨ - ¨_‐ _ /|
¨ - ¨_‐ _ /::::::|
¨ - ¨_‐ _ /i:::::::::::|
¨ - ¨_‐ _ l\ /、:/::::::::::::|
¨ - ¨_‐ _ 、、 | \ハ ./!/i癶ァ::::::::::|
¨ - ¨_‐ _` ∨ |/l::ィ::::/^7
z¨ - ¨ 〈j{/:::::::/
< /::::::::::::/. l\ /|
 ̄ア ムィ⌒7_ 、、 | \ハ ./! /::::::|
/ -=7 /^::::::::::::/. - ¨_‐ _` ∨ |/l::::::::::|
/ /レ^\::::::::::/. z¨ - ¨ 〈:::::::/
/<:::癶:}::::::::`:/ < /::::/
「::::::::/!:::::/.  ̄ア /::::/
|::::::/::l/ / -=7 /^::::/
|::イ:/ / /レ^::::/
|/ /< |::::::/
|/
195
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:36:19 ID:.JYb6wSU0
三/ ゚、。;/「むっ!?」
<(' _';<人ノ三(外されたッ!? でも障壁は剥がした、畳みかけるッ!!)
/ ゚、。 /「Onde impetuose, trafiggete i miei nemici.」
, ,
/'゙ イ/ >''"/ /'゙
イ/ // >''" ,/ , >''"/ ,,/
// ,,/ , +. / / / /'゙ / / //
/´ >''"/ /'゙ / / />''" /ィ /リィ
, ,/ / >'゛ /´ >ィ .//+
,' / / * / >'', , // //ィ゙ > ´
/ / / >'' /'゙ /'゙ /ィ /'゙ /
> ゛ , > ゛ , ´ / + / /
'゙ , /イ , /'゙ / リ / >''゛
/'゙ >ィ * /'゙ / / /> ''
// / / /
, /ィ , / > ´ /
/'゙ >ィ /'゙ / イ / > ´
// >''"/ /゛ * / > ´
/ィ >''" ,/ / >''"
/ / + / / ィ
/ >'゛ * / リ /゙
/ >'' / /
<( _ <人ノ「――」
196
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:36:53 ID:.JYb6wSU0
,./ / l,
、 / _..-‐''.'".`゙゙´^"'''ー ..,,/ !
.l / ,/゛ / `゙'ー..、 !
..!, / / / `'-、 |
| / / / `'-、 !
〉 / / / \ l
l ./ / ,/ \ |
l ./ l゙ / ,,, : r ̄y .\ │
l ./ l′ . / ,iilll! .,iii、弋_ノ \ !
.X ,,ii __ | ./ ,illll゙ llll \/
/ l lllll,,iiiiill!!!′ .l゙ .,/ ,illll゙ lllll iii、,,,,, /'、
./ .l lllll!!゙″ :! . / ,,,iiiiiiiil ゙゙゙ .'llll, .゙!!!! ゙゙,illl!゙’ / .ヽ
/ ..l .lllll _,,,,iiiill!!′ |./ ' ゙゙゙lllll,,,,,,、 ゙ ̄ illl!゙ / ヽ
../ ..l. lllllll!!!゙゙´ ./| .,,iiiiilll!!!!!!゙ / .ヽ
/ .l, . / .l / .ヽ
. l. ,/゛ ! / l,
ヽ _/ l、 / ._,,コ-'''
l. _/゛ ! ,i′ ._,,.. -'''"゛ l
.,/./ l ,i--‐'''"゛ ゙l、
,/゛ ヽ l _,,,.. -‐''゙゙/
/ ヽ l _,,,.. -‐''''"゛ /
. _/゛ ヽ ヽ _,,,.. -‐''''"´ /
″ ヽ __...んー'''''"´ /
__,......+-ー''''''^゙´ .ヽ /
──ヽ‐.''.''."゙゙゙゙´ ヽ ヽ /
197
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:37:26 ID:.JYb6wSU0
三/ ゚、。 /「ほう?」
<(' _'#<人ノ三「獲ったッ!!」
-、
-、 `、l
〈`'-ーー-'^ヽ `、l
ヽ-''´~ソ /
,/ く
_,.r' .,へ `ヽ
=ニ-ー'´ `;、ノ
\ |l|\ |l|w/\ |l|w\ |l|\ |l| \ |l|w/L ,r_/
_________\\{w└ \\{w└ ¨ ´\\{w└ ¨\\{w└ ¨\\{w└ ¨\\{w└ ¨ ´ /________
___________ _______
/´ヾ, r、/´ヾ, r、r/´ヾ, r、r /´ヾ, r、/´ヾ, r、/´ヾ, r、r‐|^`
// }´ // }´ // }´ // }´ // }´ // }´
,ー-、
`l、_l ,,-ァ
,,.-''/
r、__,,.-''゙,,.-'´
ヽ_,rー'゙´
198
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:37:59 ID:.JYb6wSU0
(´<_`;)「なっ……!?」
(;´・_ゝ・`)「えっ……!?」
:,: (/)
ノ霜斧ミx,゜ '´ _ノ(
(圭圭圭{!' (圭{
寸圭圭イ :';''' '´⌒
τ'{{7⌒∴:
)/
。∴{! _,ィ(。
_,ィ( `'''´⌒'・
,ィ圭||ア '’ __ ,ィ(____,ィ∵ ,ィ(_
炸圭( ,ィ升彡 ノ圭圭圭圭そ 。 佳圭心、_
⌒`寸ト、 ,{抄'⌒ ノ斧ミ、 o ∴炸圭圭圭|iて ',∴ ・ _ノ佳佳佳て。
゜ ノ/ ⌒∴ ・ ノ(_ノ圭斥⌒',寸ミ、 ',.:,:・'`¨∵¨¨⌒´
,,、 // ノ( /少'⌒ ` ..,, _,.。x≦少"・ ,ィ(_∴_,:・・
π_ノ心、_ノ(,炸||( ,,.,⌒ ・っ ∴ ・ ;,,ィ炒⌒;. c=≠二,ィ炸圭圭(;''
)圭圭圭圭圭ア ∴:¨'` ` ',∴ ・ ⌒ 寸筵τ'⌒``
τ`Ⅷ:圭圭圭圭(_ノ廴 τミx。、∴__ ノ廴_,ィ炸廴ィ
)}圭圭圭圭圭そ `⌒'・ __,ィ圭掛x、∵ ,ィ炸圭少⌒'・
_,ィ炸圭圭才寸圭廴。x:≦少"´⌒''''⌒¨∵¨´ ⌒¨¨∵:・
⌒`寸ト、∴`寸ミ、 ∵:・
`寸そ:¨'`沁っ
199
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:38:32 ID:.JYb6wSU0
<(' _'メ<人ノ(今のは……ッ!?)
/ ゚、。 /「……なるほど、わたつみの兵が遅れを取ったというのも頷ける」
(´<_`;)(こいつは……!)
(;´・_ゝ・`)(まさか……追っ手!?)
<(' _'メ<人ノ(不意打ちを仕掛けてこれでは、少々分が悪いですか……)
(´<_`;)(不意打ちした美和ちゃんが逆にダメージを負った……信じられんが、相手との力量差があるということ!)
(;´・_ゝ・`)(待って待って、ヤバいんじゃないのこれ!?)
<(' _'メ<人ノ(最後の一撃、あちらは明らかに対処できていなかった。これは何かカラクリがありますね)
/ ゚、。 /「だんまりか、まあそれも良い。法の下に逮捕を遂行するまで」
<(' _'メ<人ノ(……ここは、時間を稼ぎますか。真理男くんが来てくれれば、カラクリごと押し切れるはず)
(´<_`;)(む、美和ちゃん。……見に回るつもりか? なら、こちらも機を見極めようか)
(;´・_ゝ・`)(はわわわわわ)
―――。
200
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:39:42 ID:.JYb6wSU0
:,: :(::)
/⌒''⌒) :,,゜ ' ,,,,,,,
(:::::::::::::::!' (::::::)
ヽ::::::::';''' ''`` 。
τ'::/ .;:
)/
。 ' 、 ;: 。
`'''`~''・ ' `
f''`⌒( ,,,, !:(',,,,、 ::,,,,,、...
,!,,,、( /::τ ノ:::::::::::::::::) 。 !::::::::::`! 、
:.、 !:::( ノ::`! o (::::::::::::::::::τ (:::,,;,;,、; 。
゜ (/ ⌒・ . ・、;::::::::::::;;.;`` ''
,,、.. // ノ' //'''`'`'` ` ..,,.. _,,,.、 ・ ,, ...:・..
π /;::::::::(,.,.(;;;::::( ,,., ・っ ;,;;( ):::::;. c::── '`'''::::::::::;''
):::::::::::::::::::::::::::/ '''''` ` '` ⌒ ` !.:::τ'' ``
τ !::::::::::::::::::::::::::::)/,,,,, γ :'`'``:!
(::::::::::::::::::::::::::::冫 `'`' 、,:'::::::`:::,,,, !:::::ノ ・
:::':'::::::::::::::::::::::::::::;(,,,,,,,、:::::::-ー''''`'`''''''''"
201
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:40:15 ID:.JYb6wSU0
<(' _'メ<人ノ「くっ……!」
/ ゚、。 /「さあ、大人しく逮捕されろ」
<(' _'メ<人ノ(ふむ、実力はほぼ互角、前衛後衛の差でこちらが有利。なのに、最後の一線で返されますね)
(´<_`;)(くそっ、どっちも速すぎて機が見えん……!)
(;´・_ゝ・`)(WAWAWA!)
/ ゚、。 /「Onde morbide, afferrate i miei nemici.」
<(' _'メ<人ノ「祈念流――」
(;´・_ゝ・`)「!?」
(´<_`;)(これは――!)
202
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:40:49 ID:.JYb6wSU0
l │ 、 ,i′ ,{ \, ヽ\ て
ノ | ., llノ|゛ l \ ヽ ヽ/ !
\ ! メ/ . ,i'! / ゙h、 ゙l、 .!l
..l.| ./ ./ │ ! ゙i,゙'i、 l / l_z¬r
.リ ./ / . iゞ ! _-‐==l...lヽ、 .しイ .ヽ
,イ / i l゙ l _,,..-一ー¨¨ _l ヽ..ヽ 从__
'/ !゛ lゝ l -┬'''"´ _,,,.. --・''' ̄´ l ゙ly ヽ, } ハ
./ / .l゙ .! _,,.. -;;ニニ-ー'''゙゙゙´ l .゙乂 \ ∪ l /!
/ / !、 ,! _...;;;;ニニー''''"゛ ! .l .ヽ ∨{
│/ .、 ! │ _,,.. -''^゙´ l l .\ |
/./ 从 } ! -‐'″ l, .l ヽ, │
!/ N ヾl │ ! l ヽ
/ . ! ,! ! ∧ ヽ
! l ! ! lハ ヽ
.|!、 .l | ! . l .ヽ /
|,ヽ 〔 ! ! ! /
)._ ヽ l ! ! / ._/゛
ヽ ヽ ! │ ! ! , /
.ヽ .`-ゝ l ,! '“゛
ィて L ! ,..-'" _
)ン ) ! ,..-'" _..-'゙//
ム .l ! ,..-'"゛ i.て
|ハ l ! _..-'"゛ _.. -''''" ._..-'´
│ ! _.. -'" ,..-‐"゛ _..-'゛_そ
'l./ .l _,, -''"゛ _,, て|,! -‐='゙′ て
.ヽ l _,, ‐'"゛ , て¨ ̄l}  ̄ ̄
、 ! |. .._,, ー''"゛ ゙,゙ニ=―'||
.l'、 .| |,,.. -‐''"゛ -‐¬¨¨¬--'"゛ l′
! ゙'ゞ ._,,,.. -ー'''"゛ て-‐== l
203
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:41:23 ID:.JYb6wSU0
(´<_`;)「……」
人(´<_` )「四神転輪、救急如律令!」
゙ミ::::::::::::::::::::::ゝ ,,ィ":::::::::::::::彡"
ミミ:::::::::::::::::::::::ゝ ,,,ィ":::::::::::::::彡"
゙ミミ:::::::::::::::::::::ゝ、'、 _,, ‐":::::::::::::::彡"
゙ミ::::::::::::::::::::::::::ゝ_ _,, ‐"´::::::::::::::::::彡
゙ミ:::::::::::::::::::::::::::::ゝ_ _,,,, ‐"´:::::::::::::::::::::::ミ彡
ミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ _,, ‐"´:::::::::::::::::::::::::::::::::::ミ゙
. ミミ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ _,, ‐"´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミミ゙゙
゙ミミミ::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ--......,,__,,,, ‐"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミミミミ゙゙゙
`゙゙゙゙゙ミ:::::::::::::::::::::::::::::::.................::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミミミミ゙゙
`゙ミミ:::::/:::://::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ミミミミミ゙゙
___,,,,,,,,,,-‐""/:::/:::/::::/:::::/;;;;;;;;;;;;;ミミミミミミミ゙゙゙
ヾ;;;;;;;;;;;;;;;/::/::::::/::::::/:::.:::/;;;;;;;;;;;:: : : : : : .::::゙l
_,/:::/::::::::/::::::::/;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;:::.:.:.:.:.:.:.:.::::ヽ
`゙゙゙゙゙゙‐‐--‐‐ッ‐''"´:::::::::::::::::::::::::::;:‐"´´``ヾ::|
,,,ィ´::::::::::_;;::‐ュ:::::::::::::ノ ヾ
. ,ィ::::,. ‐ "´ ,ィ":::::::::/
/./" ,/,;:::-‐"´
/./ //
.// 、 ,//
ノン' ヾ 〃
,ィ'/_,../从|
ノi〕_..| 、_ノ' ||
ノ''´l.ノ |.| '
// |
" '
204
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:41:57 ID:.JYb6wSU0
【林道】
;;;彡ソ;;;ゝ);;));ヾ;;) ノ::;;ヽ;;;;ゞヽゝ'´ゞvゝ、7-ー<ヾ:'(゙'〆、,,;">-、7-ー<
ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;:;ミ;;(;;;ゝヾミゞ(〆、,,;">>、;ヽ、:;;:y':/;:.バ:.:.:.:.:.:.`‐ヾミ;ソ
〃;;;彡;;i!;:i!|/〃;;;彡;"'ハ,,;)ヾ.:.:バ:.:.:.:.:.`‐ヽ:::;:;:::/:;;/ヾミ;ソ(;;;;;;フノハ:;)'.:
::':.,|:;;:i!;;i!;:i!|`ヽ\|;;レ;/;;'';;.:.:.:.:.:.゙:.~^:.:>ー.,!i!;;:;:;y'彡^.ゝミノノ:;ミ;;;'':.:.:.:.:
ヽ.:;};;:i!;;i!;:i!|;:;:;:;:);;;;;;/''ヽV/.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:l;;:;;;:;:|:.:.:.:.:);ソ.´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
;:;:Y;;:i!::i!:;;:i!|v,l|V::从X、ノメ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|;;i:;:;;:l;:;:;://v、;;、八ゞ;:;:;:;:;:;
;:;:;:|;;:i!::i!;;:i!:|、lW:八ヘ{V::从ivヾ;;) :;:;:;;;;;:;:;:;v|;;::;!i!;|:;:;{;;{wX、从,!|lilXx,,、
;:;:;:|;;:i!;:i!;;i!;:|XゞV:从XゞViv:l;,ゝ);)'" _从(i!;:;:;;:;|::;:;ゞヽiv,l|V::从X八
八ゞivXx::イ八X、 γ从Wwv~ ' __)ゞハ/;:;;:;;:;;:l;ミx;;,イiv:l;,イイ、八ゞv
iソゞiv,l|V::从|lililレ/X、w,,'~" . ' ィイ、X|;::i!;::;;リ'ヾゞゞ, ;ミx、:l;,イイ、八
_、八ゞiv,l|iv:l;,イイ、八イ,,~=- ,、 .,イivV|;;:i!;;:;;:|`:;;;;;ゝ);;));ヾ;;) iv,l|V
V从;、lW:八ヘ{V::从Xゞ (:;ハ、;vvヾヘwゝ);;));ヾ;;) ノ 从X
ハ、;vvヾヘwゞ,,;;''~" ー'^ゞ,イiv:l;,イイ、八ゞiv:l;,ゝ);;)川 ゚ -゚)
205
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:42:31 ID:.JYb6wSU0
( ´_ゝ`)「さて、もうちょいで到着するが」
爪゚ー゚)「どうでもいいけど、操縦うまいね?」
( ´_ゝ`)「耕運機とかで慣れてるからな」
爪゚ー゚)「え、耕運機と似てるのかい?」
( ´_ゝ`)「近いっちゃ近い。小型特殊らしいといった趣」
爪゚ー゚)「ふむ、なるほどね」
( ´_ゝ`)「……ところで、気付いてるか?」
爪゚ー゚)「まあね。あれ、管理局かな?」
( ´_ゝ`)「ギコが監視着けてる可能性もゼロではないな」
爪゚ー゚)「……ゼロではないけど、高くはないね」
( ´_ゝ`)「うむ、だいたいそんな感じ」
爪゚ー゚)「殺るかい?」
( ´_ゝ`)「……うーむ。どうしたもんか」
206
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:43:04 ID:.JYb6wSU0
爪゚ー゚)「ふむ? 放置しておいて良いとも思えないけど」
( ´_ゝ`)「合流して叩くべきか、ともな」
爪゚ー゚)「あー……確かにその方がいいかな?」
( ´_ゝ`)「一人でも逃がしたら大惨事だからな。一網打尽にするなら戦力が多い方がいい」
爪゚ー゚)「一理ある」
( ´_ゝ`)「というわけでこのまま前進だ」
爪゚ー゚)「了解」
( ´_ゝ`)「言うまでもないと思うが、警戒は怠るなよ」
爪゚ー゚)「もちろんさ、君の童貞を貰うまで死にたくはないからね」
( ´_ゝ`)「童貞の証拠はないし、仮に童貞だったとしても貴様にはやらん」
爪゚ー゚)「絶対童貞でしょ。タカさんとかガガーランさんに絡まれてそうな童貞臭がする」
( ´_ゝ`)「Theガッツ知ってるとか何歳だよ……」
爪゚ー゚)「ブーメラン乙」
207
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:43:38 ID:.JYb6wSU0
爪゚ー゚)「おや? 何だか特徴的な鳥がこっちに来るね」
( ´_ゝ`)「む……? あれって……弟者の式神か?」
爪゚ー゚)「何かあったのかな?」
( ´_ゝ`)「……そういうことだろうな。何もなきゃ荷運びさせてるはずだし」
爪゚ー゚)「あっ、戻ってく。……どうする?」
( ´_ゝ`)「予定変更だ。一旦停めるから、地流さんはこれ持って走ってくれ」
爪゚ー゚)「君はどうするんだい?」
( ´_ゝ`)「追っ手を待ち伏せ。敵なら狩る」
爪゚ー゚)「……これ持ってっちゃっても大丈夫なのかな?」
( ´_ゝ`)「持ってかないと意味がない。式神加勢させてないってことは、加勢できないほどの戦闘だってことだ」
爪゚ー゚)「そんな戦闘に嘴挟む自信ないんだけど……慣れた武器ならともかく」
( ´_ゝ`)「牽制になりゃ、あとは美和ちゃんが何とかするっしょ。こっちは無理そうならどうにか足止めだけしとく」
爪゚ー゚)「まあ、追っ手が敵なら逃がすわけにはいかないしね……あっち何とかして戻ってくるしかない、か」
レ ^∀^)「……」
208
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:45:21 ID:.JYb6wSU0
|.l
l .| /
\ ! } //
\\ .,, / │ .,i / /
\ \ i、 巛 ! , '/./ /
\ `.-、 l`、| !/ 〃 ,/
\ `'-.ゝ ./ //
_..-'"゛ .ッ \ / /
_ / ._..-''____Z  ̄'''―--z__
──==二二二__ 、. r────────
/ _/´ _.;;彡-ッ '、.ヽ, .,,,,、 \
/ ,/ '"´ / ,.. / ヽ .ヽ. ..\¨''ーニ;;、、
,/./ ,.;;ン‐″./ ., l .゙!l>、. \ ´
,/,/ ,..广 ./.,v /! .i'i.|.l ヽ`'-、. `'-,
/,/ " .,i./ |./ ,! l゙ リ ! ヽ. `'-、\
/./ 〃 i}′| l .l .ヽ `'''ゝ
/,./ ,i″ ! ,! .l .ヽ
.,ノ./ l′ │ / l ヽ
.,ノン゛ | / .} .ヽ
,ノ/ |/ l l,
.,ノ./ |′ ! l,
..,i'/ ,! l
./ ! l
! l
! !
! |
l !
! !
l !
209
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:45:54 ID:.JYb6wSU0
三<(' _'メ;<人ノ「くうっ!」
/ ゚、。 /「貰ったッ!」
¨ - ¨_‐ _
¨ - ¨_‐ _ /|
¨ - ¨_‐ _ /::::::|
¨ - ¨_‐ _ /::::::::::::|
¨ - ¨_‐ _ l\ /::::::::::::::::::|
¨ - ¨_‐ _ 、、 | \ハ ./!:::::::::::::::::::::::|
¨ - ¨_‐ _` ∨ |/l::::::::::::::::::/
z¨ - ¨ 〈:::::::::::::::/
< /::::::::::::/
 ̄ア /::::::::::::/
/ -=7 /^::::::::::::/
/ /レ^:::::::::::::::/
/<::::::::::::::::::::::/
|::::::::::::::::::/
|::::::::::::/
|::::::/
|/
/;゚、。 /「っ!? これは――」
人(´<_`;)「……」
210
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:46:27 ID:.JYb6wSU0
<(' _'メ<人ノ「ふう……助かりました」
(´<_` )「これくらいしかできないがな。どうやら、手打ちの魔術程度なら問題なく完封できるらしい」
/ ゚、。 /「結界術師だったか……面倒な組み合わせだ」
(´<_` )「物は相談なんだが、ここらで終わりにしないか? 2対1で……五体満足で勝てるとは思ってないよな?」
/ ゚、。 /「問題ない。面倒だが、それだけだ」
(´<_` )「……致命傷への確定カウンターのカラクリ、大体見えてきたと言ってもか?」
/ ゚、。 /「……ハッタリだな」
人(´<_` )「試してみるか?」
/ ゚、。 /「……」
人(´<_` )(兄者達が想定通りに動いてくれれば……!)
草ー゚)
草草草
211
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:47:01 ID:.JYb6wSU0
爪;゚ー゚)r=≡=
ジャキッ
三/;゚、。 /「っ!?」
| / | / , __
,\__ノし// \__ノし// 、 ___ __ _ __ __ / /
/ )/⌒ヽ(_ __)/⌒ヽ(_ ', 7 /ン ) / / /,イ | /,イ|./,イ.| / /
 ̄ ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄  ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄ ./ /ン) / /_. //7| // | './ | | .L/
´ /⌒|「⌒\ /⌒|「⌒\.  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ∠フ __
| / , ___ __ _ __ __ / /
\__ノし//´ 7 /ン ) / / /,イ | /,イ|./,イ.| / /
| / ,, )/⌒ヽ(_ / /ン) / /_. //7| // | './ | | .L/
\__ノし// ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ∠フ
)/⌒ヽ(_ /⌒|「⌒\
 ̄ ̄)ヽ__ノ( ̄ ̄ ̄
´ /⌒|「⌒\
/;゚、。 /「ぐはっ……!! Vapore, esplodere e nascondermi.」
212
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:47:34 ID:.JYb6wSU0
r'⌒ヽ. '⌒ .
( ) ヽ...ノ⌒:
)ノ´ )ー'
( , ( )
..ノ⌒ヽ , , '⌒ヽ
( } ( ノ r'⌒ヽ.
,ゝ. 人 ,ゝ ⌒ヽ ( )
( 、 `ヽ. ..ノ⌒ヽ. ( `⌒ヽ )ノ´
ヽ r '⌒ヽ ( ノ ヽ .. .ノ (
) .ノ、 ノ .人 ノ ( )' Y´ ,
( ( 、 )〜'⌒ヽ )'⌒ヽ、 ノ⌒ 人..ノ⌒ヽ
ヽ ( ⌒ヽ
( ノ ) }
..'⌒ )' ..ノ
<(' _'メ<人ノ「煙幕!?」
(´<_` )「ちっ、判断が早い。地流さん、あいつの魔力はどっちに?」
爪;゚ー゚)「どうやら逃げ出したみたいだ」
<(' _'メ<人ノ「むぅ……咄嗟に追撃できずすみません。まさかいきなり撃つとは……」
(´<_` )「兄者はレモナの護衛ですか?」
爪;゚ー゚)「いや、彼は追っ手と接触中。だから急いで戻らないと」
(´<_`;)「何だって!?」
213
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:48:08 ID:.JYb6wSU0
r-.、 _ , ‐- 、_,_,,,-..ヘ
ノ゙'::,ノ , -.. ''" ..:' .::' ,.:'.. ゙';: .`'.!
,..‐'"';__;.ノ ,/ ,:'' ::, ゙':. ': .:' /.:' ,.: ,.... :' ;\
,r´゙':,r'´ _,, -―,, '',::'.:' ' ゙': ゙':ヾ ::. '::, ::, ,._ 、 i,,.〉
/_,., ′ _ - ´ ,:' .:' .:;' ;::' ,.::::;, ゙:. ';, ゙':...゙ `'' _ .. `!
,l゙''"| ,, -";: ゙;, ::;' .; ':, .';: ' ゙':, ':. '':;,、:, r' ヽ ヘ
.|':;,:'、 / .! :, ':, ゙ ; ,;' .゙ ゙' ,' ., : ,r `i ':,_ ノー '
' , . ,:'`´,::'_,イ':., '; ,.:' ,;' :; ψ ': ゙.:.゙ ,:' i ゝ-'
`ー '" |., ` ゙':,i:; ゙;, ,::' :, . |:::::;,_ .::.' .,:' ,.:キ
|゙'::.., '、,_; .,゙ :, ':;..| ゙' ::..._ /,r-、' キ
| ,:| ‐- _ '::, '::゙|::.._ ,.:'.`ヽ キ ゙''::゙i,
|゙':, `''ー'キ.:.:.:.r ` ― ^、....::' ' ゙",`i、.゙i ,.,._., 'i,
ヘ .,,._ ,;キ.:丿 ゙i、_ ,.:' `''ー -、゙':'i,
l\゙'' ''゙ノ/  ̄ `' ‐ 、._、'; \\
| ., , T:ノ ベ ,) ;'ヽ._
ゝ'_,ノ ゝ、_ノ \ )゙.´`;
`ー-、ノ
214
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:48:41 ID:.JYb6wSU0
( ´_ゝ`)ノ「よう、早かったな」
爪;゚ー゚)「ふう、無事だったようだね」
<(' _'メ<人ノ「真理男くん、追っ手とやらは?」
( ´_ゝ`)「まさかの浦島隊だった。見慣れない奴が備品のカート使ってるから気になったんだと」
爪゚ー゚)「えぇ……それって本当だろうね?」
(´<_` )「兄者の読心技術があるとはいえ、まさか鵜呑みにしたのか?」
( ´_ゝ`)「あっちの口からギコの名前が出たからな、ギコが泳がされてるんでもなきゃ大丈夫だろう
これは地流さんにしか伝わらないだろうけど、レモナにも確認したし」
爪゚ー゚)「ふむ、であれば問題はなさそうだ」
<(' _'メ<人ノ「ギコというのが、通信で仰っていた浦島隊の方ですか?」
爪゚ー゚)「そうだよ」
( ´_ゝ`)「ところで、そっちはどうなったんだ?」
(´<_` )「刺客らしき男と戦闘になったんだが、取り逃がした」
(;´_ゝ`)「えっ、マズイなそれ。美和ちゃんでも仕留めきれなかったのか……」
<(' _'メ<人ノ「面目ないです……」
(´<_` )「インチキ臭い絡め手を持ってる相手で、攻めきれなかった。地流さんが不意打ちしてくれて助かったよ」
215
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:49:15 ID:.JYb6wSU0
(;´_ゝ`)「そうなると、立ち話してる場合じゃねーな。8番倉庫に急ぐぞ」
爪゚ー゚)「だね。町に入る前に管理局員の警戒網を敷かれちゃ、身動きが取れなくなる」
<(' _'メ<人ノ「荷物、積み込みました!」
( ´_ゝ`)「弟者、運転頼む。俺と美和ちゃんで盛岡さんとレモナ背負ってササッと町まで入る」
(´<_` )「……運転嫌だとか言ってる場合でもないからな、了解。朱雀に上空から偵察させとく」
<(' _'メ<人ノ「レモナさん、乗ってください」
レ;^∀^)「は、はい」
( ´_ゝ`)「盛岡さんも」
(;´・_ゝ・`)「わ、わかった」
( ´_ゝ`)「地流さんはカートに追走して、周囲の探知を。少しでも異変あれば通信くれ」
爪゚ー゚)「任されよう」
―――。
216
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:49:48 ID:.JYb6wSU0
【8番倉庫】
{__].:| | | | | l\\\:|\||/||\\\\\\\/ | :| :|//\\\\\\.| |\\ | | | //| |
{__].:| | | | | | | |\\|\||/||\\\\\\/:| :| :|//\\\\\\\ | | \\| | |// | |
{__].:| | | | | | | | 「|\|\||/||\\\\\/ :| :|//\\\\\\\\、| | \| | |/ | |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\\\/| :| :|//\\\\\\\\_、- | |_─ ̄| | | ̄─_| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\\/ | :|// \\\\\\\ _、<ニ=:| |_‐‐ ̄| | | ̄‐‐_| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|l\\/ :| :|// \ \\\\\ ,、<ニ=- .::| |\\ | | | //| |
{__].:| | | | | | | | | | | |\||/|| l:/ | :|// \\\\\\.,、<ニー : : :| | \\| | |// | |
{__].:| | | | | | | | | | | |/||\l/ :| :|//\\\\\\ _、<ニ=- _ =:| | \| | |/ | |
{__].:| | | | | | | | | | | |\|l / | :|//\\\\\\,、<ニ=ー _ = ̄ | |--¬¨¨| | |¨¨¬--| |
込ヘ,| | | | | | | | | | | |i::/ | :|//.::| | | \\\ ,、<ニ=- _ = ̄___ | |--¬¨¨| | |¨¨¬--| |
(し' .) | | | | | | | | | | |/| | |//| | | | | | | | \/ニ=-' ̄|l _ = ̄_ ‐' ̄ | | |\\ | | | //| |
≧≦ニニニニニニニニニ::|/| l_//ニニニニニニニニニニ:|=-「 __,|l= ̄ | | | | \\| | |// | |
\ || / :.:.::|/|//|: : : | |: : /: :\: : |: :||_ =  ̄|| .:| _ ┘ー| | \| | |/ | |
\||/ : :.:|/||\||: \| |/: : : : : :\|:=||´ :/|:|| └T「=  ̄: : | |_ -‐| | |‐‐- .| |
¨¨¨¨~¨~||¨¨¨¨~¨¨~゙|\||/||¨¨¨| |¨¨¨¨¨¨¨¨¨:|: :|| : || |:||__ == ''^| |: : : : : ::| |_, -| | |─-- | |
|| : :|/||\||: : : | |: : : : : : : : : :|: :||: _|| |:||'"´ : :| |: : : : : ::| |\\ | | | //| |
==|¨~¨¨¨~¨¨゙|===:=:|\||/||==| ̄|=========|'"||´ |/.:||: :.: i´ ̄ ̄ ̄`i: :| | \\| | |// | |
| 匚] 匚]| : : |/||\||: : | |: : : : : : : : : |: :||: :.: :.::_||:| ̄ ̄|____|: :| | \| | |/ | |
| 匚] 匚]| : : |\||/||: : |_|: : : : : : : : : |: :||___γ⌒'| |´ ̄ ̄ ̄`|: :| |--‐‐…| | |…─--| |
==| i|¨¨¨¨¨:|i====:|/||\||====||=========|:ァ⌒V:ハ::::{===={====}: :| |--─…| | |…─--| |
| i|=====:|i . .:|\||/||: :| ̄ ̄|: : : : : : ⌒i|::::::::|:::::::|:::| | |: :| |\ | | | /| |
_| i| |i__,|/||\||: :| |: : : : : :|:::: ||::::::::|:::::::|:.:{===={====} | |\\ | | | //| |
/ ̄└──┘ ̄\|\||/|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝイ乂__ノ_ノ__| | |_,,| |_\\| | |//_| |
 ̄ ̄¨/: : : : : `、 ̄ \  ̄ ̄ . . . . . . . : : : : : : : : : : : :  ̄ ̄≧=‐-‐=≦:;j|_|二二\| | |/二二| |
 ̄ ̄/ . .:`、 ̄ ̄\ . . . . . . : : : : : : : : : : : : : : : : ::;.:,:;.:,:;.:, ̄””¨¨¨”””” ̄ ̄
217
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:50:22 ID:.JYb6wSU0
(´<_`;)「ふう……どうにか無事にたどり着けたか」
( ´_ゝ`)「ああ。だが、ここからが問題だ」
(,,゚Д゚)「すぐに捜索が始まるだろう。悪いが、長期間庇い切れる自信はない」
爪;゚ー゚)「そりゃ、そうだろうね。3人……いや、実質4人が人相割れちゃってるし」
( ´_ゝ`)「なら、だ。ここは逆に打って出るしかないだろう」
(´<_`;)「それは……何か勝算があって言ってるのか?」
( ´_ゝ`)「浦島隊が掴んでいる中で、管理局のサーバーに繋がっている端末の情報があるらしい。
末端はともかく、支部単位の連絡は意外にもこいつで取っているらしいから……あとはわかるな?」
(´<_`;)「……なるほど。欺瞞情報流しまくって引っ掻き回そうってわけだ」
( ´_ゝ`)「そゆこと。E地区に向かったことにでもしちまって、その隙に山まで逃避行できればベスト」
<(' _'メ<人ノ「そううまく行きますかね……? もちろん、累次くんの技術は心配してませんが」
爪゚ー゚)「まあ、上手くキマっても平坦な道ではないだろうね。とはいえ――」
( ´_ゝ`)「他に名案があれば飛びつくぞ。何かあるか?」
(´<_` )「……ないな。残念ながら」
( ´_ゝ`)「みんな、異論はないな? ……よし、準備して管理局施設にGOだ!」
218
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:50:55 ID:.JYb6wSU0
(;*゚ー゚)「えっ、正気なのこの人たち……!?」
(;,,゚Д゚)「これが……外の人間……!」
Case12「海色の声」
Day7B「発覚」
To be continued...
219
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:51:29 ID:.JYb6wSU0
Case12-Tips11 観測者
|::━◎┥「情報:ゲストアカウントとしてログイン成功」
*(‘‘)*「おっしゃああ!! 検索:聖印!」
|::━◎┥「検索結果:1件」
*(‘‘)*「スクリーン!」
|::━◎┥「状況を表示します」
*(‘‘)*「……なにこれ、キャンプ?」
*(‘‘)*「ま、まあそっか、やられちゃったんでもなきゃ生活しなきゃだもんね?」
*(‘‘)*「魔力探知:異界全体 ソート順:魔力降順」
|::━◎┥「結果を表示します」
*(;‘‘)*「うわっ、ヤバいねこれ。見つかったら絶体絶命……!」
|::━◎┥「メッセージ受信:教授」
*(‘‘)*「……うーん。……うーーーーーーーーーーん」
|::━◎┥「メッセージを表示しますか?」
220
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:52:02 ID:.JYb6wSU0
Case12-Tips12 C地区最強の男
/ ゚、。 /「おい」
(;1兵1)「だ、ダイオード曹長! ……!? そ、そのお怪我は!?」
/ ゚、。 /「……不覚を取った。少尉殿に連絡。敵は4名、薙刀使いの白い女、結界術師の地味な男、散弾使いの暗殺者。もう1名は詳細不明。
1対1なら負けんが、各々が油断ならない実力を持っている、と」
(;1兵1)ゝ「はっ! 復唱しま――」
/ ゚、。 /「不要だ、早く行け。詳細は追って連絡すると伝えろ」
(;1兵1)ゝ「了解!」
(;2兵2)「曹長! 肩をお貸しします、早く医務室へ!」
/ ゚、。 /「ああ、すまないな……」
(;2兵2)「しかし……信じられません。正面戦闘ならC地区最強の曹長が、このようなお怪我を……」
/ ゚、。 /「詳細不明の1名を警戒していたが、もう1名潜んでいたのが計算外だった。
少尉殿なら察知できたのだろうが……これが生まれの差というものか」
(;2兵2)「はい、いいえ曹長殿! 少尉殿では察知はできても生存はできなかったでしょう!」
/ ゚、。 /「……それは否定しない。それほどの手練れだった」
221
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/01(水) 21:52:35 ID:.JYb6wSU0
今回はここまで
222
:
名無しさん
:2024/05/01(水) 21:54:03 ID:t4hj2ZGg0
乙だ
223
:
名無しさん
:2024/05/01(水) 22:51:19 ID:P08KPJrw0
乙乙なんだか面白そうな敵が来た
>結界術師の地味な男
地味に酷い事言ってる
224
:
名無しさん
:2024/05/04(土) 00:31:09 ID:/K1GQ9MQ0
乙!
225
:
名無しさん
:2024/05/05(日) 16:58:11 ID:evOVz1dA0
乙
後方支援職は地味な方が怖いような気もする
226
:
名無しさん
:2024/05/08(水) 15:14:18 ID:Y5EAIMkk0
乙乙
ヘリカルがめっちゃ頑張ってるけど教授からのメッセージかぁ
続きが楽しみ
227
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:28:39 ID:WUIiGwUQ0
>>222
,224
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
>>223
∬´_ゝ`)「単なる事実だが?」
>>225
(´・ω・`)「正直それはあります」
>>226
(‘_L’)「相変わらずみたいですね、彼女は」
228
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:29:46 ID:WUIiGwUQ0
前回のあらすじ
・ってこれ築地カートじゃないか。ここでも普及してるんだねぇ
・最後の一撃、あちらは明らかに対処できていなかった。これは何かカラクリがありますね
・……なるほど。欺瞞情報流しまくって引っ掻き回そうってわけだ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
229
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:30:20 ID:WUIiGwUQ0
Case12-Day7C
|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|
| | |
|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|
| | |
|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠≠米≠|
| | |
|ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X|
230
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:30:54 ID:WUIiGwUQ0
(´<_` )"人目を避けて近くまで来たは良いが……本当にうまくいくのか?"
( ´_ゝ`)"基本的に外敵はいないわけだから、そもそも警備の経験知不足だし気も緩んでいるのが道理。
最近は浦島隊が活動してるって言っても、外の工作員やテロリストと比べりゃお遊びレベル。ギコ達には悪いがな"
爪゚ー゚)"ふむ、一応周囲に結界は張られているようだ"
( ´_ゝ`)"流石にその程度はな。だが、恐らく下水道までは警戒されていないはず"
(´<_` )"はず、ねぇ。下水道なんか、何なら化け物でも蔓延ってそうだけどな。汚水も一応水だし"
( ´_ゝ`)"無論そんな状態だったらプラン変更。とりあえずは人目に着かなそうなマンホール探して中の様子を調べる"
爪゚ー゚)"正直、下水道とかご勘弁願いたいけどねぇ……一番無難そうなプランなんだから仕方ないね"
( ´_ゝ`)"うむ、無論俺だって嫌だ。名案があるなら出してくれ、弟者"
(´<_` )"ねーよ。あったらとっくに言ってる"
( ´_ゝ`)"というわけで、まずはマンホール探し。スタートだ"
―――。
231
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:31:27 ID:WUIiGwUQ0
_,,、、-‐‐‐‐- 、.,_
. _、-'' ` ´''‐ ,_
_、‐`. __,,,,,__. ´'‐,_
、 `. , '"´ \/\´"' ,.. ^ _
. 、`. , ゛..\/\/\/\/..゜ 。. ´ ,
. ,` , '゙ \/\/\/\/\/. ゜。 ´_
,`. ,:゙ \/\/\/\/\/\/ . ゜,.. ',
,′. ,: \/\/\/\/\/\/\/...゚,... '
. ;. ,゜./\/\/.┌──‐┐_/\/\/゚, :
. !. ; . \/\/\ | .| \_/\/\. ; i
. !. { /\/\/`゚| .|../\/\/ヽ}. i
. , ゚, \/\/\_.└──‐┘\/\/\._,゜ ;
'. ゚,/\/\/\/\/\/\/\/.,' ,′
.. ´,. ゚:,_/\/\/\/\/\/\/ヽ,:゙. ,'
. ´_ ゚ , _/\/\/\/\/\/\. ' _`
. ^、 ゜ , _/\/\/\/\/\ ゜ 、`
. ' _ ' ., '\/\/\/,. '゛. _ `
. ´-._. ´ ' ー----‐ ''" 、‐`
´‐、,_ _,、‐'`
´''‐- 、、.,,_____,,..、、-‐ ''`
232
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:32:01 ID:WUIiGwUQ0
( ´_ゝ`)"よし、ここなら人目に着かなそうだ"
(´<_` )"工事中の看板は立てたぞ"
爪゚ー゚)"ククク、なんだか楽しくなってきたね"
( ´_ゝ`)"流石だな。俺は楽しいというより過去の仕事思い出してちょい落ち着いた"
(´<_` )"あー、わかるわ。何度もやってるからな、工事看板。急に日常感出てきた"
爪゚ー゚)"ふ、リラックスできたなら何よりだ"
( ´_ゝ`)"ああよ。焦ってしくじるリスクは下がった"
(´<_` )"朱雀、屋上に到着したぞ。マジで上はがら空きなのな"
( ´_ゝ`)"そりゃ、警戒する対象がいねーからな。中世の軍隊が対空警戒しないのと同じ"
爪゚ー゚)"この距離でも操れるってのは便利なもんだね。僕も習ってみようかな?"
(´<_` )"どうでしょうね、距離については俺の適性が大いに影響してそうなんで"
爪゚ー゚)"ふむ、まあ今度試しに教えてよ"
( ´_ゝ`)"よっと"
233
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:32:34 ID:WUIiGwUQ0
_,,.. -──‐-.._,,、、-‐‐‐‐- 、.,_
,. =二三三三_、-'' ` ´''‐ ,_
, ===三三三_、‐`. __,,,,,__. ´'‐,_
. =三三三三 、 `. , '"´ \/\´"' ,.. ^ _
,ニ三三三三、`. , ゛..\/\/\/\/..゜ 。. ´ ,
. =ニ三三三三,` , '゙ \/\/\/\/\/. ゜。 ´_
,i三三三三二,`. ,:゙ \/\/\/\/\/\/ . ゜,.. ',
. i三三三三二,′. ,: \/\/\/\/\/\/\/...゚,... '
. i三三三三三.;. ,゜./\/\/.┌──‐┐_/\/\/゚, :
|三三三三三゙!. ; . \/\/\ | .| \_/\/\. ; i
|三三三三三 !. { /\/\/`゚| .|../\/\/ヽ}. i
|三三三三三 , ゚, \/\/\_.└──‐┘\/\/\._,゜ ;
. l三三三三三 '. ゚,/\/\/\/\/\/\/\/.,' ,′
.. =三三三三ニ´,. ゚:,_/\/\/\/\/\/\/ヽ,:゙. ,'
. =三三三三ニ´_ ゚ , _/\/\/\/\/\/\. ' _`
. =三三三三三^、 ゜ , _/\/\/\/\/\ ゜ 、`
=三三三三二' _ ' ., '\/\/\/,. '゛. _ `
=三三三三ニ´-._. ´ ' ー----‐ ''" 、‐`
=三三三三ニ´‐、,_ _,、‐'`
` ==三三三三ニ''‐- 、、.,,_____,,..、、-‐ ''`
`` ‐-----‐ '"´
( ´_ゝ`)"おし、既に悪臭漂ってるが入るぞ。地流さん、探知に反応あったらすぐ教えて"
爪゚ー゚)"了解"
(´<_` )"……気は進まないがしゃあないよなぁ"
―――。
234
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:33:08 ID:WUIiGwUQ0
【下水道】
\ : # ' #; : . . \ : # ' #; : . . . . : ;# ' # : / . . : ;# ' # : /
#;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:. #;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:..:; ;,' ,; ' ; ゛ / ; ,;# .:; ;,' ,; ' ; ゛ / ;
;; #;. ;_ __ , ; ' ; . . #;. ; _ __, ; ' ; ._ ..__ . ; ' ; , _ __ ; .;# . _. ; ' ; , _ __ ;
 ̄ ̄ i ̄  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ i ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ i ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ i ̄ ̄
| | ;;:゙´ √...: ;,.#,.;,.,,,.,' ., |
;.,;.,; ;,._z;.,;; ;.,;';. ;;.,##;;. l ;,.;'' ;,..,, '' |
メ;,; l ;,'';.,"'" ;,.; ,; ; l !
|. ;. ;,.' : ;.,;.,; ;,._z;.,;; |......;.,;';. ;;.,##;; :
;,.';,,,,..,.゙|, | メ;,; |. ;,'';.,"'" ;,.; ,; ; |
;;,# ::';、;;,'' | ;. ;,.'..| |
. ,'.... |.. メ ;;,'.,' | ;,.';,,,,.., .., l
''.,;..|. ;;;;;;;,.' "".,;,,゙|. ;,'; l ::';、;;,''
: i | :
| ;.,';.''' '.,; | ';
| | ;.,';., ;;;;. i !
| ;,.;,';.,'...... !. ;.,;;.,;z=- : :
i : i.;.,';., ;;;;
| | | ;,.;,';.,' ;.,;;.,;z=-
 ̄ ̄ /  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ /  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ \  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ \  ̄
 ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ :| ̄
ー ~゚= ~゚=- ^~゚ ゜-= ~゚=- ゜^~゚- =゚^~ - ー~゚~゚= =-゚^ ~゚゚ ゚゚゚~ ^゚~-=~゚~゚゚゚=- ゚~ ~- =~゚ -ー^~゚= ゚゚~ ~゚ ゚^~=-
- = - ―= ≡ = ― _ - = - ―= ≡ = ― _ - = - ―=
ー = - _ ― _ = - _ - = ー = - _ ― _ = - _ - = ー = - _ ―
_ = ≡ = - _ -= ≡ _ = ≡ = - _ -= ≡ _ = ≡
_ = ≡ = _ = ― = _ _ = ≡ = _ = ― = _ _ = ≡ = _
235
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:33:42 ID:WUIiGwUQ0
(;´_ゝ`)「うへ、くっさ」
(´<_`;)「下水道のメンテしてる人達、改めて凄いな……」
爪;゚ー゚)「ちゃっちゃと抜けちゃおう。とりあえず灯り」
\|/
― ○ ―
( ´_ゝ`)∩「ほい」
(´<_` )「方向は……あっちか」
爪゚ー゚)「あってると思うよ」
( ´_ゝ`)「地流さん、今のところ探知は問題ないよな?」
爪゚ー゚)「問題なし」
( ´_ゝ`)「んじゃ、行くぞ。さっさとオサラバしないと体調崩しそうだ」
―――。
236
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:34:15 ID:WUIiGwUQ0
┌──────────────────────────────────────┐
│┌────────────────────────────────────┐│
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
┴│××××××××××××××××××××××××××××××××××××│┴
. :│××××××××××××××××××××××××××××××××××××│:
┬│××××××××××××××××××××××××××××××××××××│┬
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
││××××××××××××××××××××××××××××××××××××││
────────────────────────────────────────
237
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:34:48 ID:WUIiGwUQ0
( ´_ゝ`)「ふむ、流石に柵くらいはあるか」
(´<_` )「距離的にはそろそろ敷地に入るくらい、か」
爪゚ー゚)「結界は……あるにはあるけど、経年劣化してるね。この程度なら簡単に誤魔化せそうだ」
(´<_` )「鍵開けはいけそうか?」
( ´_ゝ`)「余裕だな、やはりというか申し訳程度でしかない」
爪゚ー゚)「正直助かるね、長居したくないし……よし、結界の方はこれでオッケー」
( ´_ゝ`)「おし、鍵も開いた。いくぞいくぞー」
爪゚ー゚)「順調すぎるくらい順調だねぇ」
(´<_` )「ですね、油断しないで行きましょう」
( ´_ゝ`)9m「高度に柔軟な警戒を維持しつつ臨機応変に前進」
(´<_` )「それ駄目なやつじゃねーか……」
―――。
238
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:35:22 ID:WUIiGwUQ0
【出口】
\ : # ' #; : . . \ : # ' #; : . . . . : ;# ' # : / . . : ;# ' #/ ̄ ̄ ̄ ̄\
#;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:. #;, ; \ " ; ' ;, ',; ;:..:; ;,' ,; ' ; ゛ / ; ,;# .:; ;,' ,; ' ( )
;; #;. ;_ __ , ; ' ; . . #;. ; _ __, ; ' ; ._ ..__ . ; ' ; , _ __ ; .;# . _. ; ' ; ,_\ /
 ̄ ̄ i ̄  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ i ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ i ̄  ̄ ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ i====
| | ;;:゙´ √...: ;,.#,.;,.,,,.,' ., |
;.,;.,; ;,._z;.,;; ;.,;';. ;;.,##;;. l ;,.;'' ;,..,, '' | ====
メ;,; l ;,'';.,"'" ;,.; ,; ; l !
|. ;. ;,.' : ;.,;.,; ;,._z;.,;; |......;.,;';. ;;.,##;; :====
;,.';,,,,..,.゙|, | メ;,; |. ;,'';.,"'" ;,.; ,; ; |
;;,# ::';、;;,'' | ;. ;,.'..| |====
. ,'.... |.. メ ;;,'.,' | ;,.';,,,,.., .., l
''.,;..|. ;;;;;;;,.' "".,;,,゙|. ;,'; l ::';、;;,'' ====
: i | :.
| ;.,';.''' '.,; |====
| | ;.,';., ;;;;. i !
| ;,.;,';.,'...... !. ;.,;;.,;z=- : :.====
i : i.;.,';., ;;;;
| | | ;,.;,';.,' ;.,;;.,;z=-
 ̄ ̄ /  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ /  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ \  ̄ ̄  ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ \  ̄
 ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄  ̄  ̄ ̄ :| ̄  ̄ ̄  ̄  ̄  ̄ :| ̄
ー ~゚= ~゚=- ^~゚ ゜-= ~゚=- ゜^~゚- =゚^~ - ー~゚~゚= =-゚^ ~゚゚ ゚゚゚~ ^゚~-=~゚~゚゚゚=- ゚~ ~- =~゚ -ー^~゚= ゚゚~ ~゚ ゚^~=-
- = - ―= ≡ = ― _ - = - ―= ≡ = ― _ - = - ―=
ー = - _ ― _ = - _ - = ー = - _ ― _ = - _ - = ー = - _ ―
_ = ≡ = - _ -= ≡ _ = ≡ = - _ -= ≡ _ = ≡
_ = ≡ = _ = ― = _ _ = ≡ = _ = ― = _ _ = ≡ = _
239
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:35:56 ID:WUIiGwUQ0
(´<_` )"お、これじゃないか?"
( ´_ゝ`)"恐らくそうだろう。とりあえず登るか"
爪゚ー゚)"……パッシブ探知では、近くに魔力の多い人間はいなさそう"
( ´_ゝ`)"よっ、ほっ、一番上まで行ってもう一度探るぞ"
爪゚ー゚)"そうだね"
(´<_` )"ふむ……"
( ´_ゝ`)"最上段到達。……周囲に物音はなし"
爪゚ー゚)"……魔力も、大丈夫そうだ"
( ´_ゝ`)"それじゃあ、機を逃さないようビビらずパパっといくか"
(´<_` )"怖いな……"
( ´_ゝ`)"最悪速攻でとんずらこくから、心の準備だけよろしく"
爪゚ー゚)"ああ"
(´<_` )"わかってる"
(;´_ゝ`)"それじゃ、開けるぞ……!"
240
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:36:29 ID:WUIiGwUQ0
【倉庫?】
/"'' ‐- ,,.._
/ | "'' ‐- ,,.._
/ | "'' ‐- ,,.._
/ | "'' ‐- ,,.._
/ | ' ‐- ,,.._ "'' ‐- ,,.._ .:'"゙:.:゙
./ .| ーー''''"゙゙ | "'' ‐- ,,.._ "'' ‐- |/:;,':,:;.,:.,
/ 〆| .| |_,,,、--''"゙゙' ‐- , ,.._ "'' ‐- ,,.._ | ,";'.:.:;”:;,`:;,':,”:;:;
”:;:;.,:;.:;'.:.:;”:;.....| 〃 | .| .∩ ‐- , ,.._ " '' ‐ - , ,.._ "'' ‐. :;.:".:;.:'"゙:.:゙,:;、,"ノ
,"ノ'.:;ノ'.:.:;”:;,` | >、 |_ソ .| | | " '' ‐ - - , , .. |,`ヽ|/:;,':,:;.,:;.:∨
. :∨//.:";'/.:.:.| | 丿 .| .∪ ┌ ,,.._ |.. :;.:'";|'ノ.:.:;”:;,`:;:i
イイイイイイイイイイイイイ .| | ||"' ┐ |. ;\i;|i;/:,:;.,:;.::i;i;
| .| .| .| | || | .| . :".:i;i|.:';'.:.:;”:|:i|.;,
| ┌──┐ | .| .| | || | .| . `:;,i;;i|;'.:.:;”:;:i;i|.,/
| | | | .| .| | || | ロ |.....:.:|iii|;”:;,`:;,'|i;i|.:,”
| | | | .| .| | || | .| . ヾ'|;|'ノ.:.:;”:i;i|i:;,/
| | .0| | .| .| | || | .| . ".:i;i|.:';'.:.:;:i;i||”:;,
| | |∩ | .| .| | || | .|. :;,i;;i|;'.:.:;”|:i;i|.:;l:;
| | |.|.| .| ミ、、 .| | || .| .| . '.:.:|iii|;”" :i;i|.|i;,`::
| | |∪ || ミ、、 ..| | || ,┘"""""""" ;i|,i;;ii:i;;i:i,`:;;,`:;,':,_
"""""""""""""""" ミ、 .| └ ∥∥∥∥∥∥
""""""""""""""" """"""""""""""""""""" \ \
241
:
◆KDJGUfbY2o
:2024/05/10(金) 23:37:02 ID:WUIiGwUQ0
( ´_ゝ`)"……よし、付近に気配なし"
爪゚ー゚)"探知もクリア"
(´<_` )"ここは……倉庫、か?"
( ´_ゝ`)"幸いこれも鍵はしょっぱそう、中入って着替えとかしよう"
爪゚ー゚)"ああ、この恰好のままじゃ臭いで即バレだし……"
( ´_ゝ`)"ただの物陰とかより安心して作業できる、ツイてるぜ"
(´<_` )"ツキを使い果たさなきゃいいがな……"
( ´_ゝ`)"おし、開いた"
―――。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板