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川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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ぴとん
「ん」
ぴとん、とん
('A`)「朝……か」
朽ちかけた石畳の牢獄の中では、その音だけが夜明けを報せる合図だった。 四方を苔むした冷たい石に囲まれて、隙間からは時折地下水が染みだしてくる。
この場所に来てからというもの、毎晩、毎夜、その音に耳を傾けた。
粗末な食事で死なない程度の栄養を摂ることと、排泄することと、寝る事しか自分には許されないからだ。
雫が落ちる間隔に耳を研ぎ澄ませている内に、気づいた。
天井の石畳に張った結露が、雫となって寝床の傍に落ちてくるのは、毎度決まって朝方ごろだった。
だがここでは正確な時間など知るすべはないため、だいたいそれぐらいという目安でしかない。見張りが起きだしてくるのも、いつもこのぐらいだった。
ノシ`i゚ 益゚i以「メシだ」
('A`)(またコレか)
正面の格子の下から滑らせるように渡された木製のボウルは、
緑色の半ば固形化したスープで満たされていた。
もとは暖かかったんだろうが、手で持った器の生ぬるさが、食欲をさらに萎えさせる。
臭いはなく、味も無味に近い。
ヨーグルトとリゾットの中間ぐらいの食感に、初日は吐き気さえ催した。
ときどき表面に見える茶色の物体は、きのこかなにかのようだった。
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