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川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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川 ゚ -゚) ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所だ
川 ゚ -゚) 要はここではブーン系に関する相談や雑談、イラスト、30レス未満の作品投下が出来る
分からないことがあったらなんでも聞いてほしい。潜んでる住民が親切丁寧に教えてくれるぞ
川 ゚ -゚) ただし最低限、下記のルールだけは守ってくれ。あとは君達の良心と常識を信じる
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総合案内所で短編投下をする際の基本ルール
・ながら投下・連載は禁止
・一つの話は30レス以内
・誰かが投下していない限りは投下してOK
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川 ゚ -゚) よくわからない時はひとまずここを見るといい。本当にありがたいな
ttp://www43.atwiki.jp/boonkei/(ブーン系wiki)
川 ゚ -゚) ブーン系投下・活動場所はこちらだ
https://hebi.5ch.net/news4vip/(ニュース速報VIP)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/13029/ (ブーン系創作板:したらば)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/21864/(ブーン系創作板ファイナル:したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/ (ブーン系小説板2:したらば)
ttp://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/(シベリア図書館)
ttp://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1454735690/(ラウンジ板)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/22495/(o川*゚ー゚)oキューちゃん板NEO:したらば)
※前スレ
( ^ω^) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1651368564/
川 ゚ -゚) ↑ここまではざっくりと要約したテンプレだから、もう少し詳しいのは↓に続くぞ
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投下します!
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思えば、最初から違和感はあった。
それでもひさしぶりに会える喜びのほうが勝った。
唐突に呼び出されたことも、待ち合わせが喫茶店なことも気にしないようにした。
かと思えば、近況報告中も上の空。なんだかソワソワしているように見える。
具合でも悪いのだろうか。私が口を噤んだ瞬間、それを待っていたようにミセリは矢継ぎ早に喋り始めた。
ああ、このために呼んだのか。そう考えると胸にストンと落ちた。
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ミセ*゚ー゚)リ「ほんとにね、すっごく素敵なの! だからトソンにも知ってもらいたくて……」
目を輝かせ、頬を紅潮させ、鼻息荒く語るミセリ。自分の行いは善行なのだと一ミリも疑っていない。興奮に比例して声のボリュームも上がっていく。
通路を挟んだ席から視線を感じる。いかにもな好奇の視線は、見世物にされているようで居心地が悪い。
でも私があの人の立場だったら同じように見てしまうかもしれない。責める気も起きなかった。
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ミセ*゚ー゚)リ「あ、もちろん興味あったらでいいから! 私はただトソンが興味持ってくれたら嬉しいなってだけで……」
そう言いながらも、ミセリは大袈裟なくらいの身振り手振りと早口でそれの良さを捲し立てる。
できたらでいい。気が向いたらでいい。「私は一歩引いた立場で見ていますよ」という顔をしながら、そのくせ瞳を爛々と輝かせて、なんとか私を引きずり込もうと画策している。
そんな見え透いた手に引っ掛かるほど子供ではないというのに。
寂寞の思いでかつての親友を見つめる。ミセリは私の視線にも、私が先程から押し黙っていることにも気付かず、自分の喋りたいことだけを一生懸命に喋っていた。
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(゚、゚トソン(こういうのって、大学生のとき以来だな)
見た目が地味だからカモにしやすいと思われるのか、私は昔からこういう目に遭っていた。
親友だったミセリにも当然話した。あのとき確かに、ミセリは私を心配してくれた。「怖かったね」「嫌だよね、そういう人達」と、そう言ってくれたのに。
月日は残酷なほどに人を変える。目の前で意味不明な単語を捲し立てるミセリも、それを憐みの目で見ている私も。
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ミセ*゚ー゚)リ「本当は動画で履修してほしいんだけど、投票してくれるだけでもいいから! このサイトで一日一票入れられるから、隙間時間とか本当暇なときに……」
ミセリがテーブルに置いたスマートフォンには、顔写真が並べて映し出されていた。
どれも同じような制服、同じような顔。私にはあまり区別がつかない。
ミセ*゚ー゚)リ「一番右がさっき話した私の推しで、今が大事な時期なの。私達の一票でデビューできるか決まるんだ。この子ね、本当に頑張ってて……」
(-、-トソン(はぁ……)
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『この春大学生になる人注目!悪質な推し布教の断り方』
『【神回】喫茶店で布教されたから論破したwwwww【成敗】』
『推し活にハマった人の末路がヤバ過ぎる…#short #布教 #末路』
(-、-トソン(ミセリは元々抜けているところがあったけど……まさか布教に手を出すなんて)
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世間に潜んでいる、布教という名の迷惑行動。
どれだけ注意喚起されても世間から白い目で見られても変わらない。
大学生の頃は先輩から、最近は社会人サークルで知り合った人にも布教された。もう懲り懲りだ。
近頃はどのサークルも『布教活動を行った者は即退会』と定めているくらいなのに、なぜ恥ずかしげもなく出て来れるのだろう。
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昔の私であればきっと「馬鹿なことはやめなさい」と止めていただろう。
私が親友を救ってやるのだと使命感に燃え、滾々と説教をしていたと思う。だけど今は違う。
あなたがそうしたいのならそうすればいい。あなたの人生なのだから好きにすればいい。
そう突き放せるくらいに、私とミセリの距離は開いていた。
ミセ*゚ー゚)リ「絶対この子を落としたくないの! トソンの一票で救われるかもしれないんだよ、だから……」
当のミセリはというと、私の心中など知らず、いつまでもスマートフォン片手に熱弁を振るっていた。
布教活動のようです
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おしまい
読んでいただきありがとうございました!
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