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川 ゚ -゚) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
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川 ゚ -゚) ここはブーン系小説読み物イラスト練習&総合案内所だ
川 ゚ -゚) 要はここではブーン系に関する相談や雑談、イラスト、30レス未満の作品投下が出来る
分からないことがあったらなんでも聞いてほしい。潜んでる住民が親切丁寧に教えてくれるぞ
川 ゚ -゚) ただし最低限、下記のルールだけは守ってくれ。あとは君達の良心と常識を信じる
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総合案内所で短編投下をする際の基本ルール
・ながら投下・連載は禁止
・一つの話は30レス以内
・誰かが投下していない限りは投下してOK
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川 ゚ -゚) よくわからない時はひとまずここを見るといい。本当にありがたいな
ttp://www43.atwiki.jp/boonkei/(ブーン系wiki)
川 ゚ -゚) ブーン系投下・活動場所はこちらだ
https://hebi.5ch.net/news4vip/(ニュース速報VIP)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/13029/ (ブーン系創作板:したらば)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/21864/(ブーン系創作板ファイナル:したらば)
ttp://jbbs.livedoor.jp/internet/16305/ (ブーン系小説板2:したらば)
ttp://shiba.2ch.net/test/read.cgi/siberia/1446334277/(シベリア図書館)
ttp://hanabi.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1454735690/(ラウンジ板)
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/22495/(o川*゚ー゚)oキューちゃん板NEO:したらば)
※前スレ
( ^ω^) ブーン系小説&イラスト練習総合案内所
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1651368564/
川 ゚ -゚) ↑ここまではざっくりと要約したテンプレだから、もう少し詳しいのは↓に続くぞ
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投下します
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('A`)ボランティアのようです
昨日は5度目の月の墜落。一昨日はイエローストーンの大噴火。
この分だと、今日はそろそろ核弾頭だな。眠い目を擦ってストレッチ。
(・∀ ・)「おい鬱田、授業中だぞ〜」
動きが大きかったのだろう。教室は笑いに包まれる。
俺を笑っていやがる。のんきな連中だ。こんな平和なら意味がない。
('A`)(ったく。誰のおかげで今日があると思っていやがる)
何を隠そう、毎夜のように世界の崩壊を食い止めてるのはこの俺だ。
それも大きな騒ぎにならぬよう、人知れず人知れず。
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('A`)「お師匠、こんなのやっぱりおかしいぜ」
( ´_ゝ`)「ああ。俺も常々そう思う」
深夜三時、夜の海。
ミサイルの雨は、どうにか宇宙空間に追いやった。
師匠と二人、今日もなんとか乗り切った。
( ´_ゝ`)「この活躍は全世界同時中継されて然るべきだろう・・・」
('A`)「だよな。じゃないとやってられないぜ・・・」
ボロボロになりつつの奮闘が、ほぼ誰にも知られないのは寂しいし理不尽だ。
だから、一仕事終えた後は自然と愚痴り合う。
なに?黙って仕事をするのがカッコいい?そう思ってた時期もあったよ。
だけどもう戦って戦って、守って守って、うんざりしてるんだ。
それでも、仮初の平和を崩さないよう、一線だけは越えない。
それが俺らの不文律だった。
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『今日も無事で何よりだった。明日もよろしく by師匠』( ´_ゝ`)
家に帰ってスマホを開くと、いつもこのメッセージが入ってる。
だけどお目当てはこれじゃない。
好きなゲームのログインボーナスが、自分へのささやかなご褒美だ。
('A`)「ドゥフフ・・・この有難みが分かるのは俺だけだ・・・」
明け方、登校前の至福のひと時。
しかしアプリを起動すると、信じられない文字が飛び込んできた。
(;'A`)「は?サービス終了?」
(;'A`)「しかも親会社の倒産って・・・」
おそるおそる、他のアプリも確認する。
最悪だ。全滅だ。好みの偏りの弊害が出てしまった。
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('A`)「ログインボーナスで満足していたからか?」
('A`)「ほとんど課金しなかったからか?」
('A`)「あー・・・億万長者になりて〜」
思えば本来、そのくらいの資格はあるはずだ。
なのに友達も彼女もいない、挙句の果てには笑われる。
好きなゲームを救う事すら許されない。
('A`)「・・・そういや、今日の体育ドッジボールか」
('A`)「昨日ミサイル投げすぎて、もう肩上がらねぇよ・・・」
テレビをつけると、好きだった声優が電撃結婚していた。
パソコンを見ると、お気に入りの漫画が最終回。
悪い事がこうも重なるものか。
きっと今日、学校に行ったら、好きなあの子が手でも繋いでいるのだろう。
そうだ。絶対そうだ。もう知らん。
俺は、再び毛布にくるまった。
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(-A`)「・・・・・・ん〜」
(-A`)「なんだ・・・騒がしいな」
一体どのくらい寝たのだろう。
まだまだ眠い。今何時だ?地鳴りのようなサイレンが聞こえる。
('A`)「よっ・・・こいしょ」
重たい体を無理やり起こしてテレビをつける。
窓の外は真っ暗だ。どこの局もニュースをやっている。
それも緊急速報だ。
('A`)「あーあー。俺が行かなかったからか?」
('A`)「そんなんで滅びる世界なら滅びちまえ」
('A`)「しかし、どんな災害なのかな・・・」
あのお師匠でも手に負えないとなると、よほどの事だろう。
意味もなくチャンネルを回し、美人のアナが映った所でストップする。
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ξ゚⊿゚)ξ『繰り返しお伝えします』
ξ゚⊿゚)ξ『こちらが、先ほど海洋に現れた巨大な未確認生物です』
ξ゚⊿゚)ξ『現在、アメリカ軍が指揮を執り、撃退を進めている様子ですが』
ξ゚⊿゚)ξ『・・・あっ!中継が繋がったようです』
ξ゚⊿゚)ξ『それでは現在の様子をご覧ください・・・』
アナウンサーの言う未確認生物は、だれがどう見ても「怪獣」のそれだった。
まるでフィクションのような現実。
(;'A`)「おいおい、嘘だろ・・・」
よく見ると、怪獣の背中の先に、見慣れた人が立っている。
何か叫んでいるようだが、まるで聞こえない。
('A`)「とりあえず現場に向かうか」
良く寝たせいか、体が軽い。
軽く伸びをした後、俺は部屋を飛び出した。
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ノパ⊿゚)『この未確認生物、先ほどから何発もミサイルが命中していますが・・・』
ノパ⊿゚)『どうも、全く効果がありません!』
ノパ⊿゚)『こうしている内にも、怪獣は陸地に向かってその歩を進めています』
ノパ⊿゚)『あっ、今、毒ガス兵器が投入されたようですが』
ノパ⊿゚)『一瞬で全部吸い込まれてしまいました!』
ノパ⊿゚)『もはや、人類に打つ手は無いのでしょうか・・・!』
いつのまにか、アナウンサーはニュース担当からスポーツ担当に代わっていた。
それはどこの局もそうだった。破滅へのリアリティに対抗する、精一杯の術。
( ´_ゝ`)「ふふ・・・頃合いかな〜」
その様子を怪獣に乗り、ラジオ越しで楽しむは、他でもないお師匠だ。
彼もまた、ログインボーナスを楽しみに日々を凌いでいた者だった。
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せめて弟子と、悲しみを共有していればどうだったか。
約束の時間に誰も現れず、糸が切れてしまったのだろうか。
( ´_ゝ`)「さあ、人類よ、刮目せよ!今日だけでいい!」
(# ´_ゝ`)「この俺、流石兄者が世界を救う所をとくと見よ!」
雷鳴と共に、またもミサイルが命中する。
効かない事など分かっていても、祈りのこもったミサイル弾。
果たして、積もりに積もった思いが通じたのだろうか?
(>(エ)<)「グオオ・・・」
前進を続けていた歩が、ゆっくりと止まる。
(-(エ)-)「グオオオオ・・・」
そして山が倒れるように、怪獣は海へと沈んでいった。
もがいて暴れることもない。立ち止まってから10秒ほどの、あっけない最期。
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ノハ *゚⊿゚)『これは一体どういうことか!?』
ノハ *゚⊿゚)『人類の叡智の勝利でしょうか!?』
ノハ *゚⊿゚)『・・・アインシュタインは間違っていなかった!!』
ノハ *゚⊿゚)『アルフレッド・ノーベルの発明も!!』
ノハ *゚⊿゚)『今日、この時のための下敷きだったのでしょう!!』
中継を見ると、ミサイルの着弾が決め手のように映っていた。
怪獣の動きが止まった瞬間、一体どれほどの人が希望を胸に抱いただろう。
( ´_ゝ`)「・・・・・・余計な事しやがって〜」
('A`)「お師匠。俺を差し置いて何やってんだよ」
実際の決め手は、着弾に合わせたドクオの必殺キック。
うまく爆風に紛れ、彼の姿はまるで映っていなかった。
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怪獣が倒れ、一夜明け。
お師匠の家に乗り込むと、部屋一面、空いた酒瓶だらけだった。
('A`)「・・・・・ひどい有様だな」
(;;´_ゝ`)「オエ〜」
ゲロを吐きつつ、師匠はわざとらしく正座に居直る。
はぁ。こういうのは問い詰める方も気が重いが、仕方ない。
('A`)「目立ちたいから、わざと災害を表に出したのか?」
(; ´_ゝ`)「ん〜〜〜」
('A`)「それが大人のやる事かよ・・・」
(;;´_ゝ`)「オエ〜〜〜」
('A`)「ゲロでごまかさないでくれ!」
(; ´_ゝ`)「いや本当に・・・うぷっ」
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酒の匂いとゲロの匂いが混じって、俺も鼻の奥がツンとしてくる。
(;;´_ゝ`)「オエ〜」
( ゚A ゚)「オロロロロロロロロ!」
(;;´_ゝ`)「オエ〜」
( ゚A ゚)「ゴボボボボボボ!」
気が付けばお師匠と二人、貰いゲロのループに嵌ってしまった。
もはや対話どころではない。それでも言葉を絞り出す。
(;'A`)「オエ・・・俺、実は正直、ちょっとスッキリしたんだよ」
(; ´_ゝ`)「オエ・・・んん?」
('A`)「師匠が自分勝手してるの見てさ」
( ´_ゝ`)「・・・・・・ダメだ。昨晩の記憶がない」
(;'A`)「は?あの時点で酔ってたのか?」
( ´_ゝ`)「ヤケ酒しつつも災害現場に向かったとこまでは覚えてるんだけど・・・」
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('A`)「なんだそれ。おかげで世界は大迷惑だよ」
( ´_ゝ`)「そうか〜そうだったのか〜」
('A`)「ったく。大人はいいなぁ。都合悪い事は都合よく忘れられて」
( ´_ゝ`)「はっはっは。お前も飲むか?」
('A`)「・・・飲めば、昨日の師匠みたいになれるのか?」
( ´_ゝ`)「だーかーら!昨日の自分を覚えてないのさ」
俺は無言でテレビをつける。
やはりどの局も、昨日の怪獣についての大報道。
( ´_ゝ`)「なんと!しくじったのか!」
('A`)「・・・・・・本当か?」
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( ´_ゝ`)「・・・いや。俺の性格だからな、多分わざと逃がした」
('A`)「反省は?」
( ´_ゝ`)「半分してる」
('A`)「もう半分は?」
( ´_ゝ`)「よくやった!」
(;'A`)「・・・・・・はぁ」
( ´_ゝ`)「・・・呆れたか?」
('A`)「呆れたよ。呆れすぎて笑えてくる」
( ´_ゝ`)「・・・今の俺はまだ酒が入ってるから笑えるが」
( ´_ゝ`)「お前はシラフで笑えるんだな、今のうちだぞ〜」
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よく分からない脅しを受けたが、何を言ってるのか。
お師匠のネジの外れっぷりを見て、俺もすでに数本空けているのだ。
( ´_ゝ`)「んん?なんだお前、よく見たら顔赤いじゃないか」
( ´_ゝ`)「どれ、アルコール検査だ、息を吐け」
( ゚A ゚)「ふーーーーーーーーーーーー!」
(; ´_ゝ`)「んんんん・・・酸っぱい匂いだな!」
('∀`)「あっはっはっは!」
( ´_ゝ`)「そうだ、お前今日、学校は?」
('A`)「休みだよ。お師匠のおかげで」
( ´_ゝ`)「そうかそうか」
思えば、お師匠とこうして話すのはいつぶりだろう。
積もる話もあったりなかったりで、つい話し込む。
そして気が付けば夕暮れ。そろそろ災害準備に移る時間だ。
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( ´_ゝ`)「さて・・・酔いも醒めてきたな」
('A`)「うぷ・・・まだちょっとクラクラするぜ」
( ´_ゝ`)「それでも、世界のためにサボる訳には行かない」
('A`)「だよな。昨日はゴメンな」
(; ´_ゝ`)「それはいいが・・・うう・・・冷静になると昨日の自分の失態が・・・」
(;'A`)「あ!何また飲んでるんだよ」
( *´_ゝ`)「ぷはぁ」
('A`)「ったく・・・こうなりゃ俺も!」
(*'∀`)「ぷはぁ」
( *´_ゝ`)「それじゃあ行くか!」
(*'∀`)「おう!」
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ξ゚⊿゚)ξ『昨夜に続いて緊急ニュースです』
ξ゚⊿゚)ξ『酔っ払いの男二人が、何やら喧嘩をしている様子ですが』
ξ゚⊿゚)ξ『周囲への影響が凄まじく、周辺数100k㎡の町は既に瓦礫の山と化しています』
ξ゚⊿゚)ξ『このまま喧嘩が激化すると、世界規模の災害になる見通しです・・・』
ξ-⊿-)ξ『また、昨日のように、ミサイルが救世主になってしまうのでしょうか・・・』
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おしまい
途中からお酒が入ってすみません
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