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( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
1
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/04/22(土) 22:26:58 ID:V1JPaZRY0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
前スレ:( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
1:
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1638101622/
2:
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1648136222/
3:
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1658664818/
4:
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1670762953/
613
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/07/30(日) 02:35:42 ID:a9hOkfb60
( ´_ゝ`)「ふぁ……思ってた以上に疲れ溜まってるな。ねむ」
( ´_ゝ`)(今回も色々あったなあ……弟者マジで危機一髪だったし)
( ´_ゝ`)(……このまま探偵続けてて身が持つのかね? 転職も考えた方がいいか?)
( ´_ゝ`)(弟者はどこででもやってけそうだが、問題は俺だなー……)
( ´_ゝ`)(組織勤めとかは絶対向いてないしな、かといって別の事業やるってのも一人じゃ無理だし)
( ´_ゝ`)(母者の跡継ぐのは……最後の手段だな、そっちはそっちで身が持たなそう)
( ´_ゝ`)(んー、見事に潰しが効かんな俺)
( ´_ゝ`)(ちゃらんぽらんでも歓迎されそうなの仁田さんとかバーボンハウスとか、見事に探偵より危険そうなとこしかねぇ……)
( ´_ゝ`)(……俺の再就職の問題はあれど、弟者のことを考えるとどうも)
( ´_ゝ`)(せめて、小池がやめるのを期に高崎に移転とかは普通にアリかもな)
( ´_ゝ`)(美和ちゃん傍にいる分弟者の安全度は上がりそうだし……)
( ´_ゝ`)(ああ……そもそも二人結婚するとかなったら、
美和ちゃんの仕事はどう考えても辞められないから、弟者が筆府で探偵続けるのはどの道不可能なのか)
( ´_ゝ`)(となると俺の身の振り方はもうちょい真面目に考えとかないとなー……そういうの苦手なんだが)
614
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/07/30(日) 02:36:16 ID:a9hOkfb60
( ´_ゝ`)「ふぁ……ねみ」
( ´_ゝ`)(……眠い中考えててもしゃあないか、ねよ)
パチッ!
( -_ゝ-)「……」
( -_ゝ-)(今頃、弟者は美和ちゃんの実家、だよな……致した直後に泊まり行くの、割と気まずい、だろうな)
( -_ゝ-)(俺は……かっちゃんと、どうすんの、かね……)
( -_ゝ-)(結婚、結婚かぁ……いまいち、想像つかんの、だよなぁ……)
( -_ゝ-)(地流さんと方向性は違えど……俺のその辺の感覚も、結構、普通じゃ……)
( -_ゝ-)(……)
( -_ゝ-)zzz...
615
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/07/30(日) 02:37:09 ID:a9hOkfb60
' ☆ . ゚ 。 ゚
゚ . 。 ゜ + ゜ 。 。 ゚ 。 ゚
。 ' o ゜ ☆ ゜ +. ;/ ゜ 。 '
゜ 。 ゜ 。 o ゚ ゚' ☆ . ' 。
* . ゜ 。 ゜ + 。 ゜ ゚
゚ 。 . + 。 + ゜ 。 ゚
。 + 。 * . ゜ ゜ ゜ 。 。
゚ ,;/ 。 . + 。 . '
。 ゚ 。. + 。 . ' ゚ 。 * . ゜ + ゜
。 ,;/ ' ゜ o ゚ ゚ .
。 *'' * .゜ 。 ゜ 。
' ゜ 。 ゚ ゚ ゜ + ゜ 。 ' ゜
/ / ,。 ・ :* :・゚'
Case11「捜朔島」 Complete!
To be continued...
616
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/07/30(日) 02:37:42 ID:a9hOkfb60
今回はここまで
617
:
名無しさん
:2023/07/30(日) 08:45:38 ID:fVjwU4SA0
乙
風呂で寝るのは危ないぞ兄者
618
:
名無しさん
:2023/07/30(日) 12:06:36 ID:aLaSU6lo0
おつです
619
:
名無しさん
:2023/07/30(日) 17:17:40 ID:jqx2zlYY0
乙!!
620
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/05(土) 23:22:30 ID:gKWurjDs0
>>617
( ´_ゝ`)「いや風呂上がってから寝たぞ、AA省略でよくわからんようになってるが」
>>618-619
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
621
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/05(土) 23:23:04 ID:gKWurjDs0
今日はまにあわず
622
:
名無しさん
:2023/08/06(日) 07:45:52 ID:dHfVcF6E0
乙乙
行きつけの場所が無くなるのは心が削がれるよね
一番問題な事が終わったら、兄者と弟者はバラバラで仕事するのかな…なんか切ない
623
:
名無しさん
:2023/08/06(日) 11:56:10 ID:JW1pf4to0
>>620
ちょっと待ってください
兄者風呂から出て寝たとは言っても
パンツ履いたとは明言されてない以上
フリちん睡眠法を取り入れてる危ない奴ってことも…!?
624
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/07(月) 00:51:26 ID:YDsmOxy60
進捗45%くらい
>>622
(´<_` )「いや兄者一人で仕事とか無理だろ……どうしよ……?」
<(' _';<人ノ「だ、大丈夫ですよ! 真理男くんもあれで結構しっかりしてますし」
∬´_ゝ`)「ふぅん、それは買い被りというものだ。愚かな方の弟だからな」
>>623
( ´_ゝ`)「危ない者……? 取り消せよ、今の言葉」
(´<_` )「エース!」
リ゚▽゚ リ<l「世の中には全裸入眠族が結構多いんやで、これがな。危ない奴扱いはあかんで」
( ´_ゝ`)「まあ俺は服着るけどね」
625
:
名無しさん
:2023/08/07(月) 05:30:31 ID:.hpslt9I0
いつオカルトが襲ってくるかわからん状況で全裸寝するのはメンタル強すぎるってかイかれてるわな
最悪全裸でオカルトと相対さなきゃいけなくなるんだぞ
626
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/08(火) 02:02:45 ID:Ml6Ls1KQ0
進捗50%
>>625
( ´_ゝ`)「いや別にそういうわけでもないが……母者との山籠もり修行の影響は正直あるな。夜襲は"ある"前提」
627
:
名無しさん
:2023/08/13(日) 15:41:56 ID:BT0MyOXE0
( ੭˙꒳ ˙)੭
628
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:51:19 ID:paeksVhI0
>>627
リ゚▽゚ リ<l
629
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:53:06 ID:paeksVhI0
前回のあらすじ
・いやー実は、今年度で店閉めようかと思ってんだ
・よっし美和ちゃん、あとは煮るなり焼くなり任せる
・その時は自分で自分を逮捕して自分で自分を弁護するさ
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
630
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:53:39 ID:paeksVhI0
Case11.5「人の力」
__
/__∧ ノ⌒ヽ
| {} | | ,,--- 、 /⌒;';';';'く
______________,| | |_,,'’/: : :\`丶、 ^>゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙〉
: : : : : : : : : : : : ____: : : : : : : : :|__|:,,'’:/: : : : : : :.\: :`丶、 ノ゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;く/⌒\__
: : : : : : : : : : : :/ ̄ ̄/ ̄/ : : : : : : : : : : ,,'’: /: : : : : : : : : : : \: : : `丶、 ノ^'"´゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
: : : : : : : : : : :/__/_/.: : : : : : : : :,,'’:: :/: : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : :`'(゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;\゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:/_、‐''゛「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´|``〜<゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;/゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
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____ ___ __ |..:/| | | ̄ ̄| | ̄ ̄| :| ノ'⌒゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;'∨゙;゙}/゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
|___| |___| |__| | | | | |__| |__| :| ^>゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙}ノ⌒゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
| | | | | | | |-:| | | ̄ ̄| | ̄ ̄| :| :|'^i⌒ソ⌒¨¨´゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙/゙;゙;゙;゙;゙
| | | | | | | | | | _|__|__|__|_ :| :| | ⌒ゾ;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
_|___|_|___|_|__|__|_|_⊥=‐| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:::|=-|-⊥_|_ ⌒¨づ;゙;゙;゙;゙;゙;/゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;゙;
ニニニニミニニニニニニニニニニニニニニニニ」-一…T¨`¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´¨¨|…─--ノ゙:, ⌒V{_//⌒¨⌒\;';';';'
ミ;ミ | /^ヽ :| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´| | /^ヽ,:゙.:.:.:゙:, ,:゙:|::::ハ ,:^:, ´"つ
/´ミ;ミ;ミ; /⌒ヽ /⌒ヽ :| | | | | /二二二二二\ : | | | ,:゙.:.:.:.:.:.゙, ;.:.:|:::|.::; ,:゙.:.:.゙:,
| ミ;ミ;ミ;ミ;, | | | | | | | | | | |¨¨¨¨¨|¨¨¨¨¨゙| | | | | ,:.:.:.:.:.:.:.:.:, ;.:.:.|:::|.:.; ;.:.:.:.:.:;
´"´"´"´"´"´"´"´"´"´|¨¨| ̄ ̄|¨¨| ::| | | | | | ̄| | | ゙̄| | | | | | ,:.:|¨¨| ̄ ̄|¨¨|"´"´"´"´"´"´"´
;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'; |二| ̄ ̄|二| ::| | | | | |: : | | |: ::::| | | | | | ;.::|二| ̄ ̄|二|;';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
;';';'ミ;';';';';';';';';';';'ミ;ミ;ミ;ミ;;';';';|二| ̄ ̄|二|ヱヱヱiiヱヱヱi|iヱヱヱiiヱヱヱ|二| ̄ ̄|二|;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
;';';'ミ;';';';';';';';';';';'ミ;ミ;ミ;';';';';ミ|二| ̄ ̄|二|工工工||工工工|||工工工||工工工|二| ̄ ̄|二|;';';';';';';';';';';'ミ;';';';';';';'
;';'八;';';';';';';';';';'乂八乂从|二| ̄ ̄|二|丁丁丁||丁丁丁|||丁丁丁||丁丁丁|二| ̄ ̄|二|;';';';';';'ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;ミ;
 ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄|二| ̄ ̄|二|||||||||||||||||||||二| ̄ ̄|二| ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄
| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄~ |二| ̄ ̄|二|||||||||||||||||||||二| ̄ ̄|二| ̄ ̄ ̄~~| ̄ ̄ ̄
| | | |二| ̄ ̄|二|⊥⊥⊥||⊥⊥⊥|||⊥⊥⊥||⊥⊥⊥|二| ̄ ̄|二| :|
631
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:54:12 ID:paeksVhI0
(;´_ゝ`)「いかん、めっちゃ緊張してきた」
(´・ω・`)「はは、面白い冗談ですね。あれだけの啖呵を切っておいて。あんたもそう思わないか?」
(‘_L’)「話を振らないでください、殺しますよ?」
(;□ー□)「ちょっとちょっと、ここでおっぱじめるのは勘弁してくれ!」
ミサ ^ー^)ト「そうですわ。まとめて黙らされたいんですの?」
(‘_L’)「あなたは黙っててください」
(´・ω・`)「ほう? それは自分の立場をわかって言ってるのか?」
ミサ ^ー^)ト「もちろんですわ! 一昨日来やがれですわ!」
(;□ー□)「ちょっと!?」
(´<_`;)「何なんだこのメンツ、酷すぎる……」
(;□ー□)「いやあ参ったなあ。ははは」
(;´_ゝ`)「やっぱ村上さん連れてくるべきだったかなぁ……」
(´<_`;)「いやー流石に村上さん巻き込むのはな」
ミサ ^ー^)ト「まったく、早く行きますわよ。お父様を待たせると飽きて遊びに行くかもしれませんし」
(‘_L’)「相変わらず自由ですねあのクソ悪魔」
632
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:54:46 ID:paeksVhI0
/フフ ム`ヽ
/ ノ) ) ヽ
゙/ | (;;・∀・;;)ノ⌒(ゝ._,ノ「皆さま、お待ちしておりました!」
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ 。 ノ、 。|/
`ヽ `ー-'_人`ーノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ _/ 十∨
.
633
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:55:20 ID:paeksVhI0
【一条邸 応接間】
|:| |::〕iト \ 8 8 8 8 8\____________| | |:/ / /../||::::
|:| |::| || 〕iト 八\,山山山山 ,8 | |: / / /.::||
|:| |::| || |::| l::〕iト ., 《》〈〉 (__)SS(__) 〈〉___________________|______,|/__,/¨| ||/
┴ L .|::| || |::| l::| |::| }i:i〈〉)(〈〉Ы^∬Ы〈〉)(〈〉_____________________,| :|: | |/||/
~^ ‐ _┴ L| |::| l::| |::| {i:i0(_)0〈_〉〈_〉〈_〉0(_)0:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |::| |::l :|: | |/||
~^ ー _┴ L| |::| Wi:i:i:i:i:i:i}(__)(__)(__)|:| |:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |::| |::l :|: | | ||
. | | ~^'' ┴L_ Wi:i:i:i:i:i} |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |::| |::l :|: | | ||
- .._ | | {i:i:i:i:i:i:i:} |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |::| |::l :|: | | ||
ー-=ニ._¬=- ..,| |__ Wi:i:i:i:i:} |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |::| |::l :|: | |\||
| | ̄ …rr=ニ__─- .Wi:i:i:i:i} |:| |;|_|;|_|;| |;|_|;|_|;|_ |::|_|;;|_|;;|_|::| |::| |::l :|: | |\||\
| | | | i|;|~^' Wi:i:i:i} |:| ||¨¨~~~¨゙|| ||¨¨¨¨¨~~|| |::||¨¨¨¨¨¨¨¨|||::| |::| |::l :|: | |\||\
| | | | i|:| Vi:i:i:} |:| || || || || |::|| |||::| |::| |::l :|: | | ||\
| | | | i|:| |∨i:i} |:| || || || || |::|| |||::| |::| |::l :|: | | ||
| | | | i|:| || ̄ ̄| :| ||_______,|| ||________,|| |::||____|||::| | ̄ ̄ ̄| |: | | ||
| | | | i|:| ||__| :| |:| ̄|:| ̄|:| |:| ̄|:| ̄|:| |::| ̄|::| ̄|::| ̄|::| | | |: | |/||\
| | _,,,..| |、、 -|:l-ーー| | 八 |:| |:| |:| |:| |:| |:| |:| |::| |::| |::| |::| |`iTニTi´ |: | | ̄|| ̄
--‐‐..ニ| |二 --─| |¨~ ̄|:| ̄ | | | |_,|;|_{`¨¨¨¨¨¨´}_}`¨¨¨¨¨¨´{l |::| |::|_|;;|_|;;|_ |: |:}.:.::{ | |: | |廴||__
”” ̄ | | r‐=ニ:: ̄:{| | |二Y´ ヽ ̄ ̄/ √|i ̄ ̄ ̄| 冂_|;;| |:{___ へ__|┐:|}:. .{:| 〈_〉 |==||=
| | {::::::::::::::::::{ _」 |:::|圦__/ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ /: :/| |:{::::::::::/: :/⌒ヽ:::} {. ..|\ ̄ ̄ ̄
| | _,廴_ .:.:.┘^>-|:::|ニニニニニiニjiニニニニニ|¨¨¨|:::::|/`¨¨¨\/ //∧} .{..::|\\ \ ̄
_,. -宀二”-T「三三i=-< |:::|______Y´`'Y八____|::::::::|/| ̄””~¨¨“""''<ハ {: :|\\| ̄ ̄|
_二- T:「 _」⊥-ニ”廴_ /⊆⊇ 乂_乂{__} /|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:|:|__{__| \| |
_」.斗rセ〔⌒ /___________/ / .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:| \ | !
´: : : : |_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_|/. . . .|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:| \| |
: : : : |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:|  ̄ ̄
634
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:55:54 ID:paeksVhI0
(;;・∀・;;)「どうぞお掛けになってください!」
( ´_ゝ`)「なんだろう、黒磯さんのお陰で緊張解れたわ」
(´<_` )「わかる」
(‘_L’)「どうも黒磯さん」
(;;・∀・;;)「ローレンツ様! ご無沙汰しております!」
(´・ω・`)「おんやぁ? 悪魔倒すべし! 魔王しばくべし! じゃなかったのかな??」
(‘_L’)「あ? 殺しますよ?」
( ´_ゝ`)「おいマスター、らしくないな。下らん煽りはいい加減にしてくれ」
(´・ω・`)「……ああ、すみません。アレと会話とか嫌すぎてつい苛ついてしまった」
(‘_L’)「……それについては完全に同意しますよ。何ならこの機に討伐しますか?」
ミサ ^ー^)ト「あまりお勧めはできませんわね。うまくいっても半数は死にますわ、ご自信が半数に入らない自信はありまして?」
(;□ー□)「はは、そうだねぇ……教授は怖いからなぁ」
ミサ ^ー^)ト「サブロウは心配しなくて大丈夫ですわ、私が守りますもの」
(´<_` )(俺絶対半数に入るから断固としてやめて欲しい……)
635
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:56:27 ID:paeksVhI0
(;;・∀・;;)「どうぞ、粗茶ですが!」
( ´_ゝ`)「あざす」
(‘_L’)「ありがとうございます」
(´・ω・`)「ズズ……うん、これが粗茶なら大方のお茶は粗茶ですね」
(´<_` )「おいしいですね」
(;;・∀・;;)「恐縮です!」
( ´_ゝ`)(黒磯さんがこの場にいて白髭さんがいない、意味深だな。
雨霧さん今回は味方だとは思ってるが、もし――)
ミサ ^ー^)ト「ん? 何ですの?」
( ´_ゝ`)「白髭さんは?」
ミサ ^ー^)ト「メイン盾をやっていますわ」
( ´_ゝ`)「ふむ?」
ミサ ^ー^)ト「黒磯さんを仲間外れにするのは少ぉーし可哀想ですからね」
( ´_ゝ`)「なるほど」
636
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:57:01 ID:paeksVhI0
( □ー□)「いやしかし、皆さん。改めて感謝を」
(‘_L’)「あなたがそれを言う必要はないでしょう。それぞれ思うところがあってのことですし」
(´・ω・`)「むしろ、立場上一番まずいのはあんたでしょう。よく決断したと思います」
( □ー□)「はは、退職届は出してきたよ。人手不足だから受理はされないだろうけどね」
( ´_ゝ`)「話を聞くほどにブラック職場すぎんだよなぁ……」
(´<_` )「まあ常に有事の自衛官みたいなもんだからな……」
( □ー□)「平和を守るためには仕方ないさ。いまいち守り切れてないのが問題なんだけど」
ミサ ^ー^)ト「世間の平和なんかのためにサブロウが命を張る必要なんてありませんのに」
( □ー□)「いつも言われてるけどこればっかりはなあ。僕らのような被害者を一人でも減らしたいからね」
(‘_L’)「立派な志です。悪魔どもは本当に碌なことをしない」
(´・ω・`)「そうやって一括りにして欲しくはないんだがね」
(‘_L’)「何事にも例外はある、それはよくわかっていますよ。そしてその例外すら宿命からは逃れられなかったことも」
(;;・∀・;;)「……」
637
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:57:35 ID:paeksVhI0
(´・ω・`)「そう思っているなら、何故この案件に手を貸すんだ?」
(‘_L’)「主に義理ですよ、今は亡き彼女への。そしてそれは希望でもあり、試金石でもある。そう言うあなたは?」
(´・ω・`)「助けを必要とする同類がいて、助けになる機会がある。見過ごしては寝つきが悪くなるだけじゃ済まないだろう」
(‘_L’)「なるほど。ちなみに君達は?」
( ´_ゝ`)「俺ら? お得意様へのアフターサービスだけど?」
(´<_` )「知ってしまって放っておくのも心苦しいですし、丁度何とかなりそうな伝手もあったので」
ミサ ^ー^)ト「私達は言うまでもありませんわね。どうにかしたいとは思っていましたの」
( □ー□)「そうだね、可愛い妹分のことだし」
( ´_ゝ`)(ぶっちゃけ俺らだけ動機が軽いよな。まあだからこそ話をまとめられたんだが)
(´<_` )(柵の中の人たちじゃそもそもこの発想は出てこなかったろうしな。部外者だからこそできる足し算)
(;;・∀・;;)「皆さま、お嬢様のためにありがとうございます!」
( ´_ゝ`)「ま、乗りかかった船ってやつよ」
638
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:58:10 ID:paeksVhI0
ギギー
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639
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:58:44 ID:paeksVhI0
爪'ー`)y‐「ふむ、待たせてしまったか?」
ミサ ^ー^)ト「待たせる気満々だったくせによく言いますわ」
( ´_ゝ`)「……あの、ひょっとして盗み聞きしてたり?」
(´<_` )「何?」
爪'ー`)y‐「ほう?」
(‘_L’)「それは少々、礼を失するのでは?」
爪'ー`)y‐「はは、これは失敬したな。盗み聞きというのは聞こえが悪いが、確かに聞かせて貰っていた」
(´・ω・`)「……よく気づきましたね?」
( ´_ゝ`)「いや、ドアの方からなーんか嫌な感じしたから。マスターはそんな感じしなかった?」
(´・ω・`)「いえ、僕は全く。流石は探偵といったところですか」
ミサ ^ー^)ト「コソコソ盗み聞きとかダサいったらありゃしませんわ! 当家の恥ですわよ!」
爪'ー`)y‐「はっはっは! では、そのように虚勢を張るのはダサくないのかね?」
ミサ;^ー^)ト「っ……!」
(;´_ゝ`)(うわ、唯我独尊が服を着て歩いてるような雨霧さんがビビッてる。改めてやべーな教授)
640
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:59:17 ID:paeksVhI0
爪'ー`)y‐「それで、ご用向きを伺おうか?」
(‘_L’)「聞いていたのでしょう、改めて言うまでもないと思いますが?」
爪'ー`)y‐「貴様には聞いていない。それとも貴様が代表なのか? 違うだろう?」
(#‘_L’)「……まあ、良いでしょう。冨竹さん」
( □ー□)「今日は、交渉に来ました」
爪'ー`)y‐「ああ」
( □ー□)「ミノリちゃんを檻から解放して貰いたい」
爪'ー`)y‐「ふむ、別に檻に入れているつもりはないのだがね」
(#‘_L’)「今すぐそのニヤケ面と葉巻をやめなさい。礼を失するにも程がある」
爪'ー`)y‐「相変わらず威勢がいいな、小僧。前にも言ったろう、分を弁えろ」
(;‘_L’)「うっ……!?」
(´・ω・`)「なら僕から言おうか。今すぐそのニヤケ面をやめろ」
爪'ー`)y‐「ふふ、まあ貴様なら許そう。既に人間の範疇にはない猛犬よ」
(´・ω・`)「……僕は人間だ、撤回しろ」
爪'ー`)y‐「お前のような人間がいるか、愚か者」
641
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/14(月) 23:59:51 ID:paeksVhI0
(#´・ω・`)「……相変わらずムカつくクソ蝙蝠だ」
爪'ー`)y‐「ふふふ、本気で潰さないでやった恩も忘れてよくもほざく」
(#´・ω・`)「あ"?」
⊂(;´_ゝ`)⊃「マスター、ストップ! そこまで!」
(#´・ω・`)「むっ……!?」
(´<_`;)「堪えてください! 人間なら理性的に話し合うべきです!」
(´・ω・`)「……」
爪'ー`)y‐「ほう?」
(´・ω・`)「……はぁ、しょうもない煽りに乗るところだった。ありがとうございます」
(;´_ゝ`)「ほんとだよ。しっかりしてくれ」
爪'ー`)y‐「はは、大したものだ。その男は既に半ば大名の使徒。その手綱を握るとは」
( ´_ゝ`)「……俺からも改めて言う、取り消せよ。この時代の名は白髭だ」
(´<_`;)「よくもまあこの状況でネタが出てくる、流石だな兄者」
爪'ー`)y‐「はっはっは! いや、大した男だ。名を聞こう」
642
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:02:50 ID:QLIW/Sj60
( ´_ゝ`)「流石真理男」
爪'ー`)y‐「認めよう、流石真理男。私は貴様に興味を抱いている」
( ´_ゝ`)「そりゃ、どーも」
爪'ー`)y‐「何故、生きている?」
( ´_ゝ`)「ん?」
爪'ー`)y‐「先日の一件で調べさせて貰った。死ぬだろう、普通。これほどまでに渦中にいて生きている人間、非常に興味深い」
( ´_ゝ`)「あー……総合的に考えて、運がよかった?」
爪'ー`)y‐「まさにそれだ。貴様は運命に愛されている」
( ´_ゝ`)「……正直ご勘弁願いたいんだが」
爪'ー`)y‐「人の世にはたまにそういった人間が現れる。シモ・ヘイヘ然り、アレックス・ツクール然り。
この瞬間もまた、貴様の英雄譚の一ページというわけだ」
( ´_ゝ`)「英雄譚なんて大仰なもんだとは思わんが。あんたの目が曇っていることはよくわかったよ」
爪'ー`)y‐「ほう?」
( ´_ゝ`)「俺じゃねぇ。俺達、だ」
(´<_` )「おい、勝手に巻き込むな」
643
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:03:23 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y‐「なるほどなるほど、確かに一人では切り抜けられまい。
しかし物事には必ず主と従があるのものだ」
( ´_ゝ`)「陰と陽はあっても主と従はねぇ。それがわからん程度か? 何年生きてんだっけ?」
爪'ー`)y‐「ふっ、くくく。すまんな、生憎と主と従がない関係には縁が遠い」
( ´_ゝ`)「ああそうだろうよ。そしてそれはこの場に集った俺らの関係でもある」
爪'ー`)y‐「ほう?」
( ´_ゝ`)「誰一人欠けてもあんたと交渉なんて話にはならなかったさ。
寝覚めを悪くしながら見て見ぬふりか、はたまた玉砕か」
(´<_` )「あなたがどれほどの怪物だろうと、ここに集った皆の想いだけは馬鹿にさせません。
そしてそれは、他でもないあなたの娘のためなんです」
( □ー□)「……」
ミサ ^ー^)ト「……」
(‘_L’)「……」
(´・ω・`)「……」
(;;・∀・;;)「……」
644
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:03:57 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y‐「絆の力とでも?」
( ´_ゝ`)「うんにゃ、ジッサイ大した絆はねぇ」
(´<_` )「おい」
爪'ー`)y‐「肯定するなら興覚めだったぞ。それで?」
( ´_ゝ`)「人間の力だよ。あんたら、大名の連中と組めるか? 竜宮会と組めるか?」
爪'ー`)y‐「ふむ。たとえ戦略目標が同じだったとしても、組むことはなかろう」
( ´_ゝ`)「俺らは、組める。目的が同じなら、天成だろうが大名だろうが竜宮だろうが」
爪'ー`)y‐「……なるほど、実に興味深い考察だ。確かに、それこそが人間の力と言えるかもしれん。
しかしだ、そこで縮こまっている小僧や様子を見ていることしかできない小僧に何の意味がある?」
(‘_L’)「……」
( □ー□)「……」
(´<_` )「それがわからないのがあなたの限界でしょうね。知らんけど」
( ´_ゝ`)「人間をナメんなよ、教授。その驕りがいつかあんたを殺す」
645
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:04:31 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y‐「ふっ、それも悪くない。そしてそれは今ではないし、貴様らにでもない。……違うか?」
(;´_ゝ`)「「っ!」」(´<_`;)
(;´_ゝ`)(なんっつープレッシャー! だが)
(´<_`;)(……あれ? 何か身に覚えがあるというか……?)
( ´_ゝ`)「……ふん、やっぱあんた、人間を見縊り過ぎだよ」
爪'ー`)y‐「ほう……!?」
(´<_` )「今のに匹敵する殺気、俺ら受けなれてるんで」
( ´_ゝ`)「やっぱ人類最強かもしれんな、母者」
(´<_` )「言葉にされるとああやっぱりかという感想しか浮かばんが」
爪'ー`)y‐「はっ、なるほど。犬どもが手を焼くのも必然ということか」
( ´_ゝ`)「ん……?」
(´<_` )(……やっぱ母者、自覚なく化け物狩りまくってるんじゃ?)
( ´_ゝ`)(いくら母者でも……いや、母者ならやりかねん……)
646
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:05:04 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y-「いいだろう、交渉に応じる」
(´・ω・`)「ほう?」
爪'ー`)y-「しかし、対価に何を差し出す? そうそう見合うものがあるとも思えんが」
( ´_ゝ`)(うーん……これは弱ったな)
(´<_` )(交渉というよりは脅迫のつもりだったからなあ……フィレンクトさんや雨霧さんが気迫で圧されるのは誤算もいいとこ)
爪'ー`)y-「まさか、何ら対価も用意していないと?」
( ´_ゝ`)「まあうん、どちらかというと脅迫路線だったからな。
狂信者と魔女が思ったよりヘタレで破綻したが。冨竹さんヘタレるのは想定通り」
(‘_L’)「ちょっと、それは聞き捨てなりませんよ」
ミサ ^ー^)ト「……返す言葉もありゃしませんわね、全く」
( □ー□)「えっ、僕だけ想定通りって聞こえたんだけど?」
ミサ ^ー^)ト「そこがサブロウの良い所ですのよ」
爪'ー`)y-「ならばどうする? 何も差し出せないというのであればこれまでだが」
(;□ー□)「……」
647
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:05:38 ID:QLIW/Sj60
( ´_ゝ`)「……竜宮会の神槍、なんてどうだ?」
爪'ー`)y-「それは……まさか手に入れた、と?」
(´<_` )「……いえ、入手は"まだ"ですね」
ミサ ^ー^)ト「ターサナイルの二叉槍……!」
(‘_L’)「何ですって……!?」
(´・ω・`)「それは?」
ミサ ^ー^)ト「鮫どもの神話に登場する海神ターサナイルが、神官に授けたとされる神器。
現在はあの糞忌々しい竜宮会幹部の生ゴミが所有していますわ」
(´・ω・`)「む……例の女か」
( □ー□)「君たちはその人の居場所を知っているということかい?」
( ´_ゝ`)「知るわけもないが、手掛かりになりそうなものは持っている」
(´<_` )「そして、この面子なら居場所さえわかれば奪取も夢物語ではないでしょう。
……個人的にはそこまでする義理はないと思うが」
( ´_ゝ`)「この面子なら、だろう?」
(´<_` )「……尚更そこまでするか? 確かにミノリちゃんには恩があるとはいえ」
648
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:06:12 ID:QLIW/Sj60
( ´_ゝ`)「ここで美少女を見殺しにするのは俺らの憧れた探偵じゃねぇ」
(´<_` )「……最早探偵って何だっけ状態ではあるが、まあうん」
( ´_ゝ`)「十分助けられるのに助けないとか、一生引きずるわ」
(´<_` )「それは……そうだな、引きずるだろうな」
( ´_ゝ`)「全力投球なら安全マージンもそれなりだ。分の悪い賭けじゃない」
(´<_` )「むぅ……」
( ´_ゝ`)「雨霧さんへの義理も……まあ一応ちょっとくらいは残っている気もするし」
ミサ ^ー^)ト「何ですのその煮え切らない言い方??」
( ´_ゝ`)9m「自分の胸に聞いてみろ」
ミサ ^ー^)ト「割と邪魔ですわ」
( ´_ゝ`)「いやおっぱいの話じゃなくてね……」
( □ー□)((確かにでかいけど))(´<_` )
649
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:06:52 ID:QLIW/Sj60
( □ー□)「……本当にやる気なのかい?」
( ´_ゝ`)「ああよ、ミノリちゃんいなかったら事務所か命か、どっちかなかっただろうしな。だろ?」
(´<_` )「うむ、それは紛れもない事実だ」
( □ー□)「……恩に着るよ。君たちがその気なら、僕も協力は惜しまない」
(‘_L’)「良いですね、先日は逃がしてしまいましたし」
ミサ ^ー^)ト「わたくしは言うまでもございませんわー! お掃除ですのよー!」
(;;・∀・;;)「……僭越ながら私も! 微力ですがお手伝いさせて頂きたいです!」
(´・ω・`)「ふ、こういうの好きですよ。何だろうな、何とも言えない感慨がある」
爪'ー`)y-「……」
(;;・∀・;;)「教授! ご許可頂けますか!?」
(‘_L’)「あ、そういえば交渉の途中でしたが。教授、受けますよね? 受けなさい」
(´・ω・`)「珍しく意見が一致したな。黙って従え、教授」
ミサ ^ー^)ト「お父様ぁ! いつも通り放蕩娘の我儘を聞いて欲しいですわー!」
( □ー□)「どうかお願いします、この通り!」
爪'ー`)y-「……ふ」
650
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:07:33 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y-「はは……ははははは!
なるほど、これほど素晴らしい寸劇を見せられてはそれくらいの観劇料は払わねばなるまい。
良いだろう、貴様らがそれを手に入れたあかつきには、実里を開放しよう」
( ´_ゝ`)「よっ! 教授太っ腹!」
(´<_` )「流石は教授! なんて優雅で知的なんだ!」
ミサ ^ー^)ト「ありがとうございますわー!」
( □ー□)「ありがとうございます!」
(´・ω・`)「……ふん、これだから嫌いなんだよ」
(‘_L’)「あなたに同意するのは癪ですが、そうですね。
この魔王級の悪魔が何世紀にも亘って人間社会に半ば許容されている理由でもある」
・ .・ ・ .・ .・ ・ .・ ・ ・ ・ ・
(´・ω・`)「この男は確かに人間を愛している。ただし、愛玩動物として」
(‘_L’)「愛などではありませんよ。それこそがこの男が悪魔たる所以」
爪'ー`)y-「人間は興味深い玩具であり、有用な資源でもある。
故に、好きか嫌いかで言えば好きに決まっているがな」
(´・ω・`)(いや……自覚があるのかは知らんが、そうではないだろう。
もしも無自覚であるとするなら、それこそがこの男の隙になるかもしれん)
651
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:08:07 ID:QLIW/Sj60
爪'ー`)y-「では、健闘を祈る。あれほどの神器が手に入るのであれば、対価としては十分だ」
( ´_ゝ`)「そりゃ良かった。これで駄目なら清浦さん騙くらかして共闘せにゃならんところだったし」
(‘_L’)「いや、流石に不可能でしょう」
(´<_` )(兄者ならやりかねん……)
(´・ω・`)「エッグいこと考えてんなぁ……確かにあんたと僕、二人がかりならいけなくもない、か?」
( ´_ゝ`)「一人じゃ絶対無理だが協力すれば踊らせられる可能性はある」
(;□ー□)「はは、凄い発想だ。うちにスカウトしたいくらいだよ」
( ´_ゝ`)「あ、そういうのはマネージャー通してください」
(´<_` )「誰がマネージャーだ。うちって言いますけど退職届出してきたんじゃなかったでしたっけ?」
(;□ー□)「あ、そうだった」
(;;・∀・;;)「私もご協力しても構いませんか!?」
爪'ー`)y-「構わん。アレの護衛を疎かにしない範囲でなら、だが」
(;;・∀・;;)「もちろんです!」
( ´_ゝ`)「んじゃ、場所移して作戦会議といくか。マスター」
(´・ω・`)「ふっ、そうですね」
652
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:08:40 ID:QLIW/Sj60
【BAR バーボンハウス】
;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 寂 駅 そ
,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ れ 近 ん
、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て .た. く な
}; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 バ に . わ
ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た |. あ け
,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. に る で
└i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
|エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
|エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
-,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_
''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
653
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:09:13 ID:QLIW/Sj60
【BAR バーボンハウス】
Ⅲ A Ⅱ ∨ 日
≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡
(´・ω・`) 目 W ][ ∩ Ⅲ
|つ凵⊂| _________
 ̄ ̄ ̄ ̄
. ――――――――――――
━┳━ ━┳━
 ̄ ̄ ̄ ̄┻ ̄ ̄ ̄ ┻  ̄
(‘_L’)「ふん、ふざけた外観の割に中はちゃんとしてますね」
(´・ω・`)「さ、各々好きな席に」
( ´_ゝ`)「おう」
ミサ ^ー^)ト「では遠慮なく」
( □ー□)「いやカウンターの中はやめなよ……」
( ´_ゝ`)「その傍若無人ぶりもさっきのビビりっぷり見た後だと笑えるな」
( ´W`)「ククク、見られなかったのは残念ですが、実に愚かで滑稽で可愛らしい方でしょう?」
ミサ ^ー^)ト「うるっせーですわ!」
(´<_` )(教授の殺気に負けなかったことで、俺らとマスターの発言力が相対的に増したな……)
654
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:09:47 ID:QLIW/Sj60
(´・ω・`)「とりあえず、何飲みます?」
( ´_ゝ`)「カミカゼ」
ミサ ^ー^)ト「ブルームーン」
(´<_` )「ん、人数多いし生とかの方がいいですかね?」
(´・ω・`)「見くびらないでください、全く問題ないですよ」
(‘_L’)「ではマティーニを」
( ´W`)「ほう、サミュエル・スミスのエールがあるのですか。ではこのオールドブルワリーを」
( □ー□)「「生で」」(´<_` )
(´・ω・`)「あいよ」
655
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:10:20 ID:QLIW/Sj60
.| .| . ゙゙ゝ..、 _..-'" |i |i ヽ }l
`゙゙'''''‐.! l .`'''く、 |i |i l }l
.| .レ~゙'''ー、i..,,、 `ゝ、 |i |i l |!
.| ! ,/゛ .`'''ー ..,_ `ゝ、. |i │ | |!
._イ .|'´ `゙'ー ,,, `'-、 |i ! _,,....._,,,.. } !
./ .! | `'-. _ .‐|i |'''¨¨"´ | |
/ / | .l ,..-‐''"゙ ゙゙゙゙̄"''ー ,,. _,,. -¬'"¨-¬'"¨´ |l | j} |
./ ! ,,-″ _..-''''''¬- " _,, -'''.゛ | l j} | / /
.! / .∠-‐''"゛ ._.. -'"´ |l j} l ///// //
./′ ./ _,, -''㍉,,、 j} | ./ ///////
./ ./_,, -'"゛ `''ー、,、 j} |! ./゛ / / /
-'''フ ,i[゛ ゙''-ミ'-、、 / ! . / /
. / l |! `'-,,゙゙'-、、 / l,/゛ /
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l :}l `'-、 `''-、 ./ ! /
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l{ }l У l . /
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| l{ :}l _.. -''″ / /<
| l{ }i _,, -'''″ / / \
| l{ }i / / \
.! ,l{ ヽ / / \
656
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:10:54 ID:QLIW/Sj60
( ´_ゝ`)「例によって自重する必要ない時はすさまじい手さばき」
ミサ ^ー^)ト「やりますわね」
( ´W`)「流石はプロですな」
(´・ω・`)「カミカゼとブルームーンお待ち」
( ´_ゝ`)「あざす」
ミサ ^ー^)ト「ありがとうございますわ」
(´・ω・`)「マティーニとオールドブルワリーお待ち」
(‘_L’)「……どうも」
( ´W`)「ありがとうございます」
(´・ω・`)「で、生三つ」
( □ー□)「ありがとう」
(´<_` )「ありが――三つ?」
(´・ω・`)つ|_|
657
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:11:27 ID:QLIW/Sj60
,. -‐==、、
,. ===、、 o ○o. i :::ト、
_,/ `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l :::ト、\イヤッッホォォォオオォオウ!
// .::::/ :::::!===l :::|ス. ',
/./ .::::/ ::::l | __ ..... _::::|} ヽ l-、
. ,ィク ,'..__ .::::/ ::::l :l '´ `)'`ヽ ヾ;\
/::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l `'::┬‐--<_ } ./;:::::\
/::::::::! ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、 |l::ヽ /;';';';';::::\
. /|::::::;';';'\/} (ヽ、 _/| (´ _,.ィ!::ヽ. ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、
(´・ω・`)「……カツオ」ボソッ
( ´_ゝ`)「むっ」
ミサ ^ー^)ト「今何て?」
(´・ω・`)「カツオ、ありますけど」
(´<_` )「戻り鰹ですか? いいですね」
(´・ω・`)「でしょう? 皆さん食べますよね?」
\(´<_` ) ( ´_ゝ`)ノ ( □ー□)ノ ミサ ^ー^)トノ ( ´W`)ノ (‘_L’)ノ
(´・ω・`)「よろしい。ちょっと待っててください」
658
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:12:01 ID:QLIW/Sj60
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i≡≡≡≡≡--: : : : : : : : : : : : : : : : ≡ニ==、、
il__  ̄ ̄`,`,: : : : : : : : : : : : : :、.─ ‐‐ _i i
il ─ ‐ _i i: : : : : : : : : : : : : : i i i
il l: : : : : : : : : : : : : : :i i i
il l: : : : : : : : : : : : : : :i i i
il i: : : : : : : : : : : : : : :i i i
vメメx iーー‐ _ l..._______l_____i i
xメ キメ  ̄ ̄ ヽ i i i i
v メx . /l l i i i i .i i
キ メx / l l .i i i i i i
キ メx / l l i i i ii i
キ ◎ メx /ニ l i i i i
キ メx - ‐/_l l.| |: : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :i i
キ メメ ̄─‐‐‐l l.| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : i i
キ メメ !iiiii!==i i __i i  ̄ ̄i
キメメ メ xメ∥llli i iーーーィ_ ‐一''' "__ 一 一┘
ilィiilイメ |___i‐ 一一 ̄
ゝ!ii!メメ
`xメメ
659
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:12:35 ID:QLIW/Sj60
从'ー'从「あ、マスター。戻ってたんですね」
(´・ω・`)「ん、まだいたのか?」
从'ー'从「荒巻さんに頼まれてた仕事があったのでー」
(´・ω・`)「はぁ、そんな体なんだからあんまり無理はするな」
从'ー'从「逆に暇だと滅入っちゃうんですよねー」
( ´_ゝ`)「ども、渡辺さん」
(´<_` )「ご無沙汰してます。お加減は如何ですか?」
从'ー'从「んーまあぼちぼち? 脊髄損傷とか人外でも治るもんではないしー」
(´<_` )「えっ、そうなんですか、俺はてっきり……すみません」
( ´_ゝ`)「えっ、でも例の伊藤さんとやらは?」
(´・ω・`)「そこが不思議なんですよ。足腰どう見てもバチバチに完璧でしたから」
(‘_L’)「……先日の九頭竜とやらを誰も知らなかったように、
悪魔どもが我々が知らない秘術を持っているというのは別におかしな話でもないでしょう」
( ´_ゝ`)「それって逆に言うと、奴らの幹部あたりとっちめれば治療の糸口があるかもってことか」
(´・ω・`)「……ええ、なので探してはいるんですが、ね」
660
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:13:08 ID:QLIW/Sj60
( □ー□)「どうも、先日以来完全に地下に潜っているみたいだ、文字通りね」
ミサ ^ー^)ト「陰気な奴らですわ全く」
(´・ω・`)「まったくです」
( ´_ゝ`)「それは、タン・シェンロンも?」
( □ー□)「いや、奴は今も悠々と山小屋だね。怪しい動きは多いんだけど尻尾を掴ませない」
(´<_` )「クックルや香那さんと普通に付き合いあること考えると恐ろしいな……」
( ´_ゝ`)「まあ、あの二人ならそう易々と魔の手に落ちるってこともないだろうが……」
(´<_` )「心配か?」
( ´_ゝ`)「ないって言えば嘘になる程度にはな」
(´<_` )「だよなぁ」
(‘_L’)「関東の特課は手ぬるい。九州ならとっくに山小屋ごと吹き飛んでいそうですがね」
(;□ー□)「いやいやいや。あっちだって流石に証拠もなしにそこまでできませんよ、仮にも政府機関ですから。
それに、碌に情報がない状態で迂闊に藪を突くというのも」
( ´_ゝ`)「あればやるのか……いやうん、やってたけど……」
(´<_` )「あんま後先まで見通せてたようには思えないのは俺の気のせいか……?」
661
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:13:53 ID:QLIW/Sj60
ミサ ^ー^)ト「虎の子の儀礼済ミサイルを湯水の如く打ち込んだ末に相打ちみたいな状態で封印したとか。
とても後先を考えていたようには思えませんわね」
(;□ー□)「はは……っていうか何で知ってるんだい?」
ミサ ^ー^)ト「お父様から聴きましたわ」
( ´W`)「ククク、まあご安心ください。我が主の戯言を信用するような輩はこの場の人間くらいのもの」
ミサ ^ー^)ト「友達いなくて悪かったですわね!」
(‘_L’)「……特課の防諜、見直されては?」
( □ー□)「ああうん、いやでも教授だけはどうしようも……」
( ´_ゝ`)「義理とはいえ雨霧さんの親だけあって何かうん、そっくりというか……」
ミサ ^ー^)ト「ちょっと、それは聞き捨てなりませんわ。わたくしのどこがお父様に似ていると?」
( ´W`)「そうですぞ、教授はこのように儚くも可愛らしくありません。撤回をお願いします」
( ´_ゝ`)「あーはいはい、確かに教授があんな風にビビってるとこは想像つきませんね」
( ´W`)「まさに!」
ミサ ^ー^)ト「……ビビらないあなた方が異常なんですのよ」
( ´_ゝ`)(まあ、近いが故ってのはありそうだな。俺らなんて教授の恐ろしさの内実知らんし。
知らないから怖いこともあれば、知っていると怖いこともある、か)
662
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:14:27 ID:QLIW/Sj60
(´・ω・`)「待 た せ た な!」
( ´_ゝ`)「おっ!」
(´・ω・`)「戻り鰹のタタキお待ち。薬味はお好みでどうぞ」
(´<_` )「色々ありますね、ネギ、おろししょうが、スライスにんにく、みょうが、大葉」
ミサ ^ー^)ト「全部乗せですわ」
( ´W`)「ですな、せっかくですし」
( □ー□)「僕はまずはしょうがとにんにくで行ってみようかな」
(‘_L’)「みょうがと大葉はパスで」
( ´_ゝ`)「ではでは……うひょ、うんめぇ!」
(´<_` )「脂乗ったカツオにさっぱりポン酢が実にいい」
ミサ ^ー^)ト「おいしーですわ!」
( ´W`)「ふむ、これはなかなか。臭みがないですし、次は薬味を減らしてみますか」
(‘_L’)「……確かに、うまい。こんなにうまいカツオは暫くぶりです」
( ´_ゝ`)(根野さんか……)
663
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:15:00 ID:QLIW/Sj60
从'ー'从「あ、ちゃっかりご相伴に預かってまーす。やっぱり戻り鰹ですよねー!」
( ´W`)「ですな。初鰹も悪くはないのですが」
( ´_ゝ`)「この脂乗りがたまんねー。うまみ」
(´<_` )「俺はどっちかというと初鰹の方が好きかな? いやそんなん関係なくうまいけどなこれ」
(‘_L’)「ですね。酸味のあるたれがしっかり引き締めてます」
ミサ ^ー^)ト「うまうまですわ」
( □ー□)「薬味沢山乗せても負けないね」
(´・ω・`)「ふふ、そうでしょうそうでしょう」
( ´_ゝ`)「いやーやっぱ人生うまいもん食ってナンボ」
(´<_` )「前に署長さんも言ってたけどここって和食店だっけ?」
(´・ω・`)「バーです」
(‘_L’)「……」
664
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:15:34 ID:QLIW/Sj60
(‘_L’)「……認めますよ、あなたは大した料理人だ」
(´・ω・`)「いや、バーのマスターなんだが」
(‘_L’)「これを認めないようでは友に顔向けができません」
(´・ω・`)「ん……?」
(‘_L’)9m「……ですが、あなたを討伐するのはこの私です」
(´・ω・`)「あーはいはい、その時のために早いとこ強くなってくれ」
ミサ ^ー^)ト「見なさい白髭さん、わたくしよりよっぽど愚かで滑稽じゃありませんこと?」
( ´W`)「さて、どうでしょう? バチカンの秘術には思いもよらぬものも多いですからな」
从;'ー'从「って、今更だけど凄いメンツ……!」
( ´_ゝ`)「本当に今更だな」
(´<_` )「冨竹さん、戻っても吊し上げ食らうのでは……?」
(;□ー□)「あはは……覚悟の上さ」
ミサ ^ー^)ト「ま、どうせサブロウほどの人材に厳罰を与えられる余力はありませんわ」
( ´_ゝ`)「いくら何でも余力なさすぎだろ、不安しかねぇ……」
665
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:16:08 ID:QLIW/Sj60
(´<_` )「……あれ? そういえば俺ら、作戦会議のために場所変えたんじゃ……?」
( ´_ゝ`)ノシ「こまけーことはいいんだよ!」
(´<_` )「えぇ……」
(´・ω・`)「……まあ、多少は親睦を深めないことには、ね。
九頭竜の時と違って今回はお互いに背中を預けることもありそうですし」
(‘_L’)「不本意ながら、そういうことですね」
ミサ ^ー^)ト「? なんで皆さんこっちを見てるんですの?」
( ´W`)「ぶふっ! ククク……一番好き勝手しそうだからでは?」
( ´_ゝ`)「正解」
ミサ ^ー^)ト「まあ! 全く以てその通りですわね!」
(´<_` )「えぇ……?」
ミサ ー )ト「……悪いですけれど、生ゴミ掃除のことになると冷静ではいられませんの」
(;´_ゝ`)从;'ー'从「「っ!」」(‘_L’;)(´<_`;)
(´・ω・`)「あーもう、確かに教授の娘だよあんた」
666
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:16:54 ID:QLIW/Sj60
( ´_ゝ`)「ミノリちゃんはあんなにいい子なのに……」
(´<_` )「ふむ……? 教授から見れば彼女は餌、対して雨霧さんは道化。
その辺りの違いなのかもしれないな」
( ´W`)「我が主に対しては面白がって直接魔術の手ほどきなどもなされておりましたから。
実里お嬢様よりも距離感が近いのは間違いありませんな」
(‘_L’)「……それは、教授の後継者ということでしょうか?」
(´・ω・`)「馬鹿か。アレが後継者なんか、まして人間の娘なんかに」
( ´W`)「えぇ、そうですね。あなたが正しいですよ正太郎クン。ただのお遊びに過ぎません」
( ´_ゝ`)「あー……失言を詫びるわ雨霧さん。あんたは一生懸命だもんな、教授とは違う」
(´・ω・`)「……なるほど。そういうことでしたら、確かに」
(‘_L’)「……」
ミサ ^ー^)ト「今度は一斉に哀れみの視線が来ましたわ??」
( ´W`)「サブロウ様にベッドの上で慰めて頂いては?」
ミサ ^ー^)ト「セクハラですわクソ従者」
(;□ー□)「や、僕らそういう関係じゃないですからね?」
667
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:17:28 ID:QLIW/Sj60
(´・ω・`)「漬け」ボソッ
ミサ ^ー^)ト「……あの、今何て?」
(´・ω・`)「せっかくなんで漬け、食べます?」
( ´_ゝ`)「……カツオの?」
(´・ω・`)「イエス」
ミサ ^ー^)ト「食べますわ!」
( ´_ゝ`)「むしろ何故食べないと思ったのか」
(‘_L’)「当然頂きます」
(´<_` )「……漬け丼いけます?」
(´・ω・`)「米が冷凍でよければ」
从'ー'从「解凍しますー。そして私も漬け丼食べます!」
( □ー□)「あー……僕も頂けるかな?」
(´・ω・`)「もちろん」
668
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:18:02 ID:QLIW/Sj60
.| .| . ゙゙ゝ..、 _..-'" |i |i ヽ }l
`゙゙'''''‐.! l .`'''く、 |i |i l }l
.| .レ~゙'''ー、i..,,、 `ゝ、 |i |i l |!
.| ! ,/゛ .`'''ー ..,_ `ゝ、. |i │ | |!
._イ .|'´ `゙'ー ,,, `'-、 |i ! _,,....._,,,.. } !
./ .! | `'-. _ .‐|i |'''¨¨"´ | |
/ / | .l ,..-‐''"゙ ゙゙゙゙̄"''ー ,,. _,,. -¬'"¨-¬'"¨´ |l | j} |
./ ! ,,-″ _..-''''''¬- " _,, -'''.゛ | l j} | / /
.! / .∠-‐''"゛ ._.. -'"´ |l j} l ///// //
./′ ./ _,, -''㍉,,、 j} | ./ ///////
./ ./_,, -'"゛ `''ー、,、 j} |! ./゛ / / /
-'''フ ,i[゛ ゙''-ミ'-、、 / ! . / /
. / l |! `'-,,゙゙'-、、 / l,/゛ /
/ / }l ゙''-、`'-、、 / l /
l :}l `'-、 `''-、 ./ ! /
,! }l `'-, .`''-./ ,! /
.l゙ :}l \ / ,! /
l{ }l У l . /
.il }l / l /
.!l{ }l _..-'/ ! ,/
,! l{ }l _..-'"゛ ./ ! _/
| l{ }l _..-'"´ / / . /
| l{ :}l _.. -''″ / /<
| l{ }i _,, -'''″ / / \
| l{ }i / / \
.! ,l{ ヽ / / \
669
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:18:35 ID:QLIW/Sj60
(´・ω・`)「漬け皿に漬け丼、お待ち」
Case11.5「人の力」 Complete!
To be continued...
670
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/15(火) 00:19:08 ID:QLIW/Sj60
今回はここまで
671
:
名無しさん
:2023/08/15(火) 02:01:07 ID:QResJg/60
lastwordだと…
672
:
名無しさん
:2023/08/15(火) 03:17:00 ID:8zz.KR8o0
乙乙
673
:
名無しさん
:2023/08/15(火) 12:45:08 ID:TKLgxkB20
乙
かつおの漬け作るか!!
674
:
名無しさん
:2023/08/15(火) 18:39:35 ID:h6JlT98E0
>爪'ー`)y‐「何故、生きている?」
それは本当にそう
675
:
名無しさん
:2023/08/15(火) 20:54:28 ID:I/hNZK0w0
乙
なんでマスターはオススメをボソッと言うねん
676
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/08/19(土) 23:01:46 ID:W/IpVVlQ0
進捗5%
>>671
リ゚▽゚ リ<l「東方にわか勢だからどれのこっちゃわからんで」
>>672
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」
>>673
从'ー'从「この時期良いですよねー」
>>674
爪゚ー゚)「凄いよねぇ」
>>675
(´・ω・`)「どうしてでしょうね?」
677
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/02(土) 23:59:18 ID:Y9quAUro0
リ゚▽゚ リ<l「明日くらいに投下……したい……!」
678
:
名無しさん
:2023/09/03(日) 14:12:50 ID:NsY2lYTA0
待ってました
679
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/03(日) 21:46:50 ID:Y1XOCZ.I0
リ゚▽゚ リ<l「ぬあーあかん、進捗50%くらい」
680
:
名無しさん
:2023/09/03(日) 23:19:16 ID:6nnfQsQY0
ここまでのペースが異常すぎたのさ
いくらでも待つよ
681
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/08(金) 22:40:09 ID:XhSzfYy20
リ゚▽゚ リ<l「待 た せ た な! 明日投下するで!」
682
:
名無しさん
:2023/09/09(土) 01:58:16 ID:g.rLNMfU0
パンツ脱いだ
683
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:40:19 ID:cfa3a.5s0
前回のあらすじ
・ミノリちゃんを檻から解放して貰いたい
・この瞬間もまた、貴様の英雄譚の一ページというわけだ
・人間の力だよ。あんたら、大名の連中と組めるか? 竜宮会と組めるか?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
| 流石だよな、俺ら |
\_ _____ __/
V V
d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
\ /. \ /
l l l l
//l | | l\\
 ̄  ̄.  ̄  ̄
【標準AA環境】
※右のAAのズレない環境が標準です。 | |\|/ | | |
| ∧ ∧ |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
|(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|
684
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:40:53 ID:cfa3a.5s0
Case12-Day1A
| | ̄ ̄ ̄|:l | | ::| ,| |
| ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| 流 石 探 偵 事 務 所 | |
l__________________,| |
| |`''-、_ | |
| | 「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |
| | | | | |
| | | | | |
| | | r‐┐| r‐┐ ,| |
| | | | ||! ! .| |
ノヽ-ヘィiヘl^ヽ-, | | l └‐'゙ l└‐' | |
―――――┐ス ! ! | | | |
| ,レi | | |______,|_____,,| |
| Z | | / ,|_|/
| ヘ |_|/
685
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:41:26 ID:cfa3a.5s0
:::::.: .:. . . . . .: ::
:: :.: . . /彡ミ゛ヽ;)ヽ、.
: :.: . . / :::/:: ヽ、ヽ、i . .:
 ̄ ̄ (_,ノ  ̄ ̄ヽ、_ノ ̄
( ´_ゝ`)「清浦捜索の手掛かりは絶たれた……」
(´<_` )「これどーすんだ?? あんだけ啖呵切っといて」
( ´_ゝ`)「特課の方の専門家とやらに期待して待つしか」
(´<_` )「雨霧さんに無理なもん何とかなるとは思えんがな」
( ´_ゝ`)「まああの人も得意苦手偏ってそうだし」
(´<_` )「ハロルドさんみたいなオールラウンダーの方がレアなのはまあわかる」
( ´_ゝ`)「魔術以外の技能だってレベルが上がるほど偏ってくのが普通だしな」
(´<_` )「うむ、違いない」
686
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:41:59 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「そう考えると、やっぱりというか別府だけ大魔術師クラスでも別格だなという気がしてしまう」
( ´_ゝ`)「神霊の類であろう時雄でも結界が下手くそだったりしたしな」
(´<_` )「そうじゃなかったら村長宅潜入できなくて詰んでたな……」
( ´_ゝ`)「まあその代わり遊び癖が酷いけどな別府は。教授もだけど」
(´<_` )「そのへん何というか超越者って感じだよなあ……」
( ´_ゝ`)「俺らとしては助かる限り」
(´<_` )「別府が本気で殺しに来たら絶対死ぬもんな」
( ´_ゝ`)「うむ、間違いない」
(´<_` )「抗う術がないというのは精神衛生上よくない」
( ´_ゝ`)「一応今は抑止力積みあがってるから」
(´<_` )「遊びだからこそ抑止力とか頓着しなさそう」
( ´_ゝ`)「遊びなら俺らでも遊ぶだろ、いきなりサクッと殺しには来ねーよ」
(´<_` )「……一理ある、のか?」
687
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:42:32 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「あ、良い手があるかも」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)「朔の秘石」
(´<_` )「……交渉装って呼び出すってか? 連絡手段どうすんだ」
( ´_ゝ`)「配信とかかな、清浦さんにだけわかるメッセージ仕込むとか」
(´<_` )「木葉さんや天丼さんに協力して貰えばやれんことはないか」
( ´_ゝ`)「届くかどうかはめっちゃ運だけどな」
(´<_` )「筆府速報はカルト勢力にも何気に注目されてたりしそうだが」
( ´_ゝ`)「あー……なくはない。匿名インタビューとかにして貰って」
(´<_` )「千手烏賊の事件の特集なら流石に目を通しそう」
( ´_ゝ`)「だなあ。ただ、ただなぁ……」
(´<_` )「言いたいことはわかる」
688
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:43:06 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「特課に完全マークされそうだ。冨竹も副隊長に降格したらしいし」
(´<_` )「んー、話を聞くに新隊長の小野木さんは強硬派寄りみたいなのがまた」
( ´_ゝ`)「下手すりゃ事務所お取り潰しとかありそう」
(´<_` )「……否定できねぇ。結構アウトロー寄りのことやってるから正攻法でも材料色々あるし」
( ´_ゝ`)「今のところお目こぼしして貰ってるってのを甘く見ると死にかねない」
(´<_` )「んで事務所潰して俺らは特課に強制徴兵ってか。世知辛いなぁ……」
( ´_ゝ`)「万が一そうなったら地流さんとかのツテで群馬勤務にしてもらおうぜ」
(´<_` )「ん?」
( ´_ゝ`)「いつまでも遠距離恋愛ってのもあれでしょ」
(´<_` )「む……それは」
( ´_ゝ`)「皆まで言うな。俺だって色々考えてんだよ」
(´<_` )「……」
( ´_ゝ`)「話を戻すぞ」
689
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:43:40 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「若伝さんに占ってもらうのもSAN値が心配で心苦しい」
(´<_` )「……最後の手段、かな。その分礼を弾むって言ってもあの人一万円しか受け取らんだろうし」
( ´_ゝ`)「一万円で赤の他人に命の危険を冒させるとか鬼畜外道すぎるからな……」
(´<_` )「そんなブラック企業いっぱいあるけどな」
( ´_ゝ`)「よそはよそ、うちはうち」
(´<_` )「うーむ……良い案が浮かばんな」
( ´_ゝ`)「九州の特課がイケイケドンドン状態だったら竜宮会の拠点襲撃とかも提案できたが」
(´<_` )「出血大サービス状態だったってんだから無理」
( ´_ゝ`)「そらそうだよな、じゃなきゃ竜宮会の拠点が堂々と現存してるわけもなく」
(´<_` )「大きく動いたら見せしめに派手にやる、ってのが方針っぽいよな」
( ´_ゝ`)「そういう意味では竜宮会側にも何かしら制裁したかったんだろうが」
(´<_` )「あれは清浦さんの引き際がうまかった。時雄が弱ってりゃもうちょい違っただろ」
( ´_ゝ`)「あんだけドッカンバッコンやっといて死闘状態じゃないってのがもうね」
(´<_` )「それはほんとにそう……」
690
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:44:13 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「……そういえば、星野ガービー」
(´<_` )「ん? 奥多摩の時の廃墟探訪か。それが?」
( ´_ゝ`)「今度奥多摩の廃坑ツアーやるとの茜ちゃんさん情報」
(´<_` )「死ぬ気か? ってか何故木葉さんから」
( ´_ゝ`)「twinbirdのスペースで言ってたらしい」
(´<_` )「意外な趣味だな……」
( ´_ゝ`)「正直、止めた方がいい気がするんだけど。今は時期が悪い」
(´<_` )「……まあ別に大丈夫なんじゃないか? 敢えて排除するメリットがあるとも思えん」
( ´_ゝ`)「余計なものを見なければな」
(´<_` )「あー……それ言ったら普通に事故死する可能性の方が高そうだけども」
( ´_ゝ`)「廃坑だからなぁ……そもそも危険が危なすぎて何も言えねえ」
(´<_` )「ほんと酔狂な人もいるもんだよな」
( ´_ゝ`)「ロマンはあるから気持ちはわからんでもないが」
(´<_` )「ロマンに命は賭けらんないな俺は……」
691
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:44:47 ID:cfa3a.5s0
_
ミ |\
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/ //: || |└―┘|| | |:|:_三二ニ≡=- :\ : : :
/ / : || |┌――┘| | |:| :/ | :| | || : : : :
/ || |└―――┘┌┬┬┐:\ー――――― ―― - : : : :
/:. ::|| || └┼┘|三二ニニ=-|| : : : :
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: : : : ────――――┘| || | | :::::::::::::::::: :| | |└――――──: : : : :
: : : : :  ̄: : : :  ̄ ̄:.: ̄ ̄ ̄ :|| | | :::::::::::::::::: :| | :.. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄: : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ニ≡=-:: : :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::_三二ニ≡=-: : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| ー――――― ―― -: : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:|| | | :::::::::::::::::: :| |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ | |:::: ::: : :: / ̄ ̄ ̄
| | : :: :../
| |: : /
|_|/
692
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:45:20 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「「!?」」(´<_` )
タ;・ケ・)ダ「た、探偵さん! 大変なんです!」
.
693
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:45:53 ID:cfa3a.5s0
(´<_` )「武田さん? 一体どうしました?」
タ;・ケ・)ダ「弘子が、弘子がいなくなったんです!」
( ´_ゝ`)「……マジ?」
タ;・ケ・)ダ「ああ、一体どうしたら……!」
(´<_` )「武田さん、まずは落ち着いてください。兄者」
( ´_ゝ`)「はいはい、ここ座って。目を閉じて深呼吸」
タ;-ケ-)ダ
( ´_ゝ`)「お茶淹れてくるからそのまま、そのままね」
タ;-ケ-)ダ
―――。
694
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:46:26 ID:cfa3a.5s0
jI斗一  ̄ ̄ `
ア゚ ,., `'≪
ア゜ ~"寸 〝〟
,' ,イ ア ヽ
i {{ ゝ ' ノリ _jI斗‐━ァマ
¦ ゞー__ 。o 彡'' f^''"~ j! ',
‘, _,, ...__ ・ ̄ ', { j}
¦ ,ィ ~"''≪ ゛、_rf(  ̄~"''ゝ。'
_У `寸 ァ(
/ '; ,, r‐ ', _,xく
_j幺ェェォ__イ__,:ノ. r㎡_ ア_幺孑ヤ升
,,。*''“゚ j´。厂゛>、 うぅ==七"
,ィ'” ..: : '⊂⊃ ノo゚イ . 寸
〃 . : ' χ イ{ ゛ :. マ
{{ .0o 。 ゜ ζ δ ゚ :. リ
“t。 ゚ c。 λ .。廴 s ;,ィ(、
/∧(h。 ゙^ 〜 ‘’ ,+`,らヘ
た//, う≧=ー-- 一=≦ 八/ム
£///: , ,:'////}
Ⅵ///_ゝ、, . イ////Ⅳ
ゞ//////≧ぃzッzzャぉI〔///////
`'≪////_///////////__j彡''’
 ̄ ―--=‐━  ̄
695
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:47:00 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「少しは落ち着いた?」
タ ・ケ・)ダ「はい、ありがとうございます」
(´<_` )「それで、一体どういうことなんです?」
タ ・ケ・)ダ「今朝起きたら弘子の姿がなくて」
( ´_ゝ`)「ふむ」
(´<_` )「……何か予定があったのを失念しているなどは?」
タ ・ケ・)ダ「それはないです。今日は二人で買い物に行く予定だったので」
( ´_ゝ`)「連絡は?」
タ ・ケ・)ダ「Linerの既読も着かない状態です」
(´<_` )「……兄者、雨霧さんに――」
ミサ ^ー^)ト「その必要はございませんわ」
696
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:47:34 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「このタイミングであんたが来たってことは」
ミサ ^ー^)ト「……どうやら"その時"が来てしまったようですわね」
(´<_`;)「なん……だと……」
697
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:48:07 ID:cfa3a.5s0
タ;・ケ・)ダ「そ、そんなっ……!」
(;´_ゝ`)(嘘、だろ……こんなにも早く……!)
(´<_`;)(そんな、二人はこの間結婚したばかりなんだぞ? そんな残酷なことって……!)
タ;・ケ・)ダ「じょ、冗談ですよね?」
ミサ ^ー^)ト「ところがどっこい、これが現実なんですわ」
(;´_ゝ`)「クソが、その返しだと冗談にしか聞こえねーよ、ふざけんじゃねぇ」
(´<_`;)「不謹慎です」
ミサ ^ー^)ト「あら、これは失敬。……決して嘘偽りなどではございませんわ。亡き両親に誓って」
タ;・ケ・)ダ「……」
(;´_ゝ`)((あ、これマジなやつだ……))(´<_`;)
698
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:48:41 ID:cfa3a.5s0
ミサ ^ー^)ト「後始末は任されますわ。ついでにお掃除もできそうですし」
( ´_ゝ`)「ん? その口ぶりだと……彼女は今どこにいるんだ?」
ミサ ^ー^)ト「飼鱈場沖ですわね。恐らくは本能的に海に向かい、同胞と合流したと思われますわ」
(´<_`;)「なんてことだ……」
タ;・ケ・)ダ「後始末って……彼女を殺すってことですか!?」
ミサ ^ー^)ト「散々説明したはずですわ。それでもいい、と言ったのはあなたでしてよ」
タ;・ケ・)ダ「いや、でも、だけど……こんなに早いなんて……!」
(;´_ゝ`)「……何とかならんもん? 未来に解決方法が見つかることを期待して封印しとくとか」
ミサ ^ー^)ト「難しいと思いますわ。あの子は千手の巫女、それが覚醒したとなれば」
(´<_`;)「手加減できる余裕があるとは思えない、と?」
ミサ ^ー^)ト「ですわ。少なくとも抑え込めるだけの前衛が揃っていませんと」
699
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:49:15 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「……俺じゃ不足、だよな? 当然」
ミサ ^ー^)ト「あなたが白髭を片手間で相手できるレベルなら可能だと思いますわ」
(´<_` )「それは……可能なのはマスターくらいでは?」
( ´_ゝ`)「逆に言うとマスター連れてくれば可能、そういうことでいいんだな?」
ミサ ^ー^)ト「……そうなりますわね。でも、どうしてそこまでしようと思いますの?」
( ´_ゝ`)「愚問だろ。武田さん、彼女の命……本当に命だけだと思うけど、いくら払える?」
タ ・ケ・)ダ「俺に払えるものなら何でも!」
( ´_ゝ`)「良い返事だ。美容師やめてラーメン屋やれって言ったら、やる?」
(´<_` )「おい、まさか……」
タ ・ケ・)ダ「そんなことで彼女が助かるならいくらでも転職します!」
ミサ ^ー^)ト「……」
( ´_ゝ`)(散々"お掃除"してきた雨霧さんからすりゃ想う所しかなかろうが……)
ミサ ^ー^)ト「ふん、いいですわ。なら、とっとと正太郎クンのところに行きますわよ」
( ´_ゝ`)「ああ」
700
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:49:48 ID:cfa3a.5s0
【BAR バーボンハウス】
;ヾ、,.、,、.、rツ ッッシ、:':' r':' _,、-'゙_, や 寂 駅 そ
,、,、,ミッン、,._ _,、-'゙_,、-'゙. っ れ 近 ん
、ィッ ,:、 ゙''ゞ=ミ、~.: _,、-'゙_,、-'゙ __, て .た. く な
}; ヾ ゙' {!li;:,. _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,::|_| 来 バ に . わ
ゞァ''゙ぐ _,、-'゙_,、-'゙ _,、-'゙,、-''" .|_ た |. あ け
,ヘ:'_,、-'゙_,、-'゙..::「┴_,エ ┴ ''"_|_| の. に る で
└i'゙-ニ,ニエ,.:|ニ「 _エ ┴ ''"_|_ だ
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ __.|_|_
|エ | ニエ, |ニ「 _エ ┴ 「fj.||__|__| _|
|エ | ニエ, |[8] _エ ┴ └‐_|_|__l__,|⊥ |__
|エ | ニエ, |二 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |┴ _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__|
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |__|__| _|_|_
|エ | ニエ, |工 _.エ 二.._ |_|__l__,|⊥ |__
-,-=''┷━━|┬ニエ ┬-- .|__|__| _|_|_
''ーニ_''ー::、_ ゙┷ 工_二'‐-、,_|_|__l__,|⊥ |__
二二二`''ーニ`_''ー-、_¨''━、L|__|__| _|_|_
二二二二二二二`''ーニ_''ー 、_ |⊥ |__
701
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:50:22 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「えぇ……それ、本当にやるんですか?」
( ´_ゝ`)「ありゃ、意外な反応」
(´・ω・`)「流石に、堕ちきった状態からどうこうするというのは……夢物語の範疇すら超えていて」
(´<_` )「すみません、感覚がよくわからず」
(´・ω・`)「不可逆なんですよ、根本的に。だからこそ我々は、進行を抑える方法を探している。
焼いた肉を生肉に戻せるか、という話ですね」
( ´_ゝ`)「ふむ……」
(´・ω・`)「それに……戻せるかも、なんて考えてしまったら。それは、僕らを死に至らせる猛毒だ」
( ´_ゝ`)(そりゃ、そうかもな……散々刈り取ってきてるんだし)
(´<_` )(実は救えた、だなんて……確かに耐えられんな、そんなの……)
( ´_ゝ`)(救えるかも、でやられちまうってのもありそうだし、そうなるか)
(´<_` )(改めてきっつい境遇だな……)
702
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:50:55 ID:cfa3a.5s0
ミサ ^ー^)ト「ま、可能性は無に等しいですわ。高位の神の不条理な権能なら或いは、と言ったところ」
( ´_ゝ`)「んー……そこまで不可逆ってことは、それってたぶん根本は精神の問題じゃないってことだよな?」
(´・ω・`)「そうですね。どちらかというと魂の領分になります」
ミサ ^ー^)ト「洗脳したところですぐに綻びますわね」
( ´_ゝ`)「魂、魂ね。魂に干渉する魔術ってのは珍しいものなのか?」
(´・ω・`)「珍しくはないですがね。例えば先日渡辺が使った地蔵菩薩の加護は、魂も癒します」
ミサ ^ー^)ト「ただ、基本的に魂本来の機能にバフやデバフをかける形ですわ。
それ以上のことは難しいですわね」
( ´_ゝ`)「なるほどなるほど」
(´<_` )「ん、兄者。もしかしてあれのことか?」
( ´_ゝ`)「うむ、やはり弟者も引っかかったか」
ミサ ^ー^)ト「あれってどれですの??」
703
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:51:29 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「ベプレーゴの檻、魂を隔離する魔術。そして前提条件となる夢の臨界。
つまり、夢の臨界は精神ではなく魂にアクセスしている」
(´・ω・`)「ん……それは、そうかもしれませんね。ただあれも、選択しているのは魂自身でしょう。
視界にちょっとしたフィルターを掛けているに過ぎない」
( ´_ゝ`)「あー確かに、当人が絶対しないような操り方はできない感じだしな……。
弟者が五月ちゃんに欲情してたのは事実だし、社の見張りが島民に疎まれてたのも事実だし」
(´<_` )「殺すぞ」
ミサ ^ー^)ト「ベプレーゴの檻、あれはちょっと別格ですわね。神格の権能に直接アクセスしていると思われますわ。
極力使用しないことをお勧めしましてよ」
( ´_ゝ`)「えっ、こわ」
(´<_` )「まあ、あんな機会はそうそうないだろ」
( ´_ゝ`)「とはいえ、だ。魂に強力な干渉を行う魔術の実例はあるわけだ」
(´・ω・`)「その話からすると魔術、というカテゴライズが正しいのか甚だ疑問ではありますがね」
ミサ ^ー^)ト「ちょっとした神霊儀式ですわね。たぶん使用者は魂の一部を汚染されてますわ」
(;´_ゝ`)「うわ……絶対使わんとこ」
(´<_`;)「俺もう既に使っちゃったんだが……」
ミサ ^ー^)ト「ま、見たとこただちに影響ないから大丈夫だと思いますわ」
704
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:52:02 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「そういえば、ベプレーゴとは別府自身であるという予想でしたが。
幸いと言って良いのか比較的低級な分霊なのでしょうね」
ミサ ^ー^)ト「そうなりますわね、それほどの権能を持った神格がわたくし達と比較になるレベルであるはずもなく。
本当にお遊びレベルの……そうですわね、スマホゲームのアバターくらいのノリの分霊だと思いますわ」
(´<_` )「高位神格、ヤバいですね……」
(´・ω・`)「ほんと、そうで。本体なんか暴れだした日には世界が危ういですよ。
だからこそあまり本格的に現世に干渉してくる神格はいないわけで」
ミサ ^ー^)ト「カルト連中はそれを降臨させようとか本気でやってるんですから、完全に頭がおかしいですわ。
その点世界を遊び場だと思っているお父様は連中と比べれば比較的安全ですわね」
( ´_ゝ`)「そういう意味じゃ特課とかからの教授の扱いには納得」
(´<_` )「人間社会が本格的にダメージ受けるような状況なら利害が一致する、そういうことか」
(´・ω・`)「概ねその理解でよいかと」
ミサ ^ー^)ト「ですわ」
705
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:52:36 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「ん……話が逸れたが、可能性の一端は示せたと思う」
(´・ω・`)「……天文学的な確率のような気はしますがね」
ミサ ^ー^)ト「ああ……たぶん、それでも良いんだと思いますわ。わたくし、ちょっとわかりますの」
(´<_` )「同感です。可能性がゼロではないなら、縋らずにはいられない」
(´・ω・`)「……ふう。僕は同意しかねます。永遠に奇跡を待っていれば両手が空かない、前に進めない」
( ´_ゝ`)「そこは人によるでしょ、俺はどちらかというとマスター寄りだけど。
どうせ両手が空かないなら、待つ奇跡があった方がいい」
(´・ω・`)「……なるほど、一理ありますね」
( ´_ゝ`)「だろ? 雨霧さんの両手はどう見ても永久に予約済だし、弟者もたぶん片手は既にそう」
ミサ ^ー^)ト「……」
(´<_` )「……」
706
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:53:22 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「過去の武田さん達にどんなドラマがあったのかは知らんけど、せっかく叶った夢まで二つ返事で捨てられる。
空かないだろ、両手。奇跡待ちがあろうがなかろうが」
(´・ω・`)「ふむ……そういうことであれば、協力するのも吝かではありません」
( ´_ゝ`)「おっし、助かる」
(´・ω・`)「例の清浦とやらの居場所、手掛かりがあるかもしれませんし」
(´<_` )「ですね、同族と合流したということなら竜宮会とも関わりがあるはず」
( ´_ゝ`)「あっ……よく考えたら急がないとまずい?」
ミサ ^ー^)ト「正解ですわ。千手様が呼び出されでもしたら目も当てられませんし」
(´・ω・`)「でしたら、ひとまず近場の荒巻さんに探りを入れて貰いますか」
(´<_` )「盛岡さんにも気を付けるように連絡しておきましょうか」
( ´_ゝ`)「例によってアテになるかわからんけど冨竹経由で岩手の特課にもな」
707
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:54:14 ID:cfa3a.5s0
(´・ω・`)「我々はどうしましょうか? 僕はこの後ちょっと外せない用件がありますが」
( ´_ゝ`)「俺らも午後何件か依頼人との打ち合わせがあるから、動けて夕方」
ミサ ^ー^)ト「わたくしは先に飼鱈場に向かいますわ」
(´<_` )「……マスター、外せない用件って何です?」
(´・ω・`)「ん? ああ、それほど大したことでは。長岡のお守りです」
( ´_ゝ`)「ああ、それは外せないな……一人じゃ普通にやらかしそう」
(´・ω・`)「はは、そうなんですよ。本当に手のかかるやつで」
ミサ ^ー^)ト「手のかかる子ほど可愛いと言いますわね?」
( ´_ゝ`)「一般論のそれは方便だと思ってるが、実際マスター良い顔してる」
(´・ω・`)「あいつの明るさに助けられてるところはありますよね、正直。
フサさん達がやられてからは特に」
(´<_` )「なるほど……」
(´・ω・`)「あいつが一人前になるまでは保たせてやりますよ、絶対に」
( ´_ゝ`)(……結構危うい、という理解で良いか。まあ教授も言ってたしな……)
(´<_` )(マスターに"その時"が来たらマジでどうするんだろ……)
708
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:55:08 ID:cfa3a.5s0
【とんかつ 小豚】
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ニニ|二二二二二二|ニ|二二二二二|ニニ| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ |
|////| 人灯人. |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | |
|////| `´ .|ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | |
 ̄ ̄ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | | |
____ |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | ├: .|_
||お品書 || |ニニ|:_|_|_|_|_|_|_|_|_|_|:|ニ|_|_|_|_|_|_|_|_|_:|ニニ| | | |: :|: : :
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_||____.|._.|ニニ|ニニニニニニニニ::|ニニニニニニニニ:|_______________ ト、|: :
|| .]| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \|二
709
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:55:51 ID:cfa3a.5s0
( ^ω^)「いらっしゃいませー。あ、どうもですお」
( ´_ゝ`)ノ「よっす」
( ^ω^)「こちらへどうぞですお」
( ´_ゝ`)「うむ」
( ^ω^)「お水とメニューお持ちしますお」
( -@ω@)「お、いらっしゃい。久しぶりだね」
(´<_` )「ご無沙汰してます」
( ´_ゝ`)「もうすっかり元気そうじゃん」
( -@ω@)「ん? ああ、腰のこと? 結構前だからね」
(´<_` )「お元気そうでよかったです」
( -@ω@)「ああ、ありがとう」
( ^ω^)「お水とメニューお持ちしましたお」
( ´_ゝ`)「あざす」
(´<_` )「さて、何にするか」
710
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:56:24 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「今日は丼いきてぇなあ」
(´<_` )「おっ、いいな」
( ´_ゝ`)ノ「カツ丼大盛!」
(´<_` )「……ネギ塩チキンカツ丼お願いします」
( ^ω^)「かしこまりましたお」
( ´_ゝ`)「ネギ塩もいいな」
(´<_` )「今日暑いしな」
( ´_ゝ`)「確かに涼やかなイメージある」
(´<_` )「実際涼やか、ってかカツ丼はカツ煮だから暑苦しい」
( ´_ゝ`)「一理ある」
d(´<_` )「だがそれがいい、そういうことだな?」
( ´_ゝ`)b「それもある」
711
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:56:58 ID:cfa3a.5s0
( ´_ゝ`)「いやーしかしこんなことになるとはな」
(´<_` )「うむ……」
( ´_ゝ`)「……実は弟者、あんま乗り気じゃないよな」
(´<_` )「実はというか普通に乗り気ではないな」
( ´_ゝ`)「ふむ」
(´<_` )「俺らは配管工の英雄じゃない」
( ´_ゝ`)「おう」
(´<_` )「正直、雰囲気に流されすぎちゃいないか?」
( ´_ゝ`)「……ない、とは言い切れねぇ」
(´<_` )「俺は運命なんてもんは信じてないが。……何か誘導されているような、そんな違和感があるな」
( ´_ゝ`)「……それも、わかる」
(´<_` )「まあ、魔術で操られてるとかそういうことはないんだろうが。何というか、こう」
( ´_ゝ`)「うーむ」
712
:
◆KDJGUfbY2o
:2023/09/09(土) 21:57:36 ID:cfa3a.5s0
( ^ω^)「お待たせしましたー。カツ丼大盛ですお」
( ´_ゝ`)「おっ、来た来た」
( ^ω^)「で、ネギ塩チキンカツ丼ですお」
(´<_` )「ありがとうございます」
( ^ω^)「あ、そういえば次の原稿できましたお」
( ´_ゝ`)「おお、騎十先生の新作が!」
(;^ω^)「先生はやめてくださいお」
(´<_` )「依頼人も喜びます」
(;^ω^)「恐れ多いことですお……。あ、邪魔しちゃいましたお。冷めないうちにどうぞですお」
( ´_ゝ`)「うむ」
(´<_` )「では失礼して」
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