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( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )

1 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:26:58 ID:V1JPaZRY0
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 |  流石だよな、俺ら  |
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  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
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前スレ:( ´_ゝ`)/こちら流石探偵事務所\(´<_` )
1:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1638101622/
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3:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1658664818/
4:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1670762953/

2 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:35:27 ID:V1JPaZRY0
前回のあらすじ
・動画配信者の木葉茜ちゃんさんをご存知でしょうか?
・302号室の宅配ボックスに通販の荷物が入っていたことがあって……その宛先がなんとか茜、だったような……
・このまま羽田から飛行機で福岡かあ


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 |  流石だよな、俺ら  |
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  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
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【標準AA環境】

   ※右のAAのズレない環境が標準です。  |     |\|/ |     |   |
                             | ∧ ∧  |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
                             |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|

3 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:36:01 ID:V1JPaZRY0
Case11-Day2A
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                         ラーメン滑-走-路FUK三
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  |  _, 斗<¨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄>圻' "~|| | イ〕_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ |  |i:i:i:i:i:i|.  |i|     ||
三三三______________ ,沂'"~ ||__||イン_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ ,\|i:i:i:i:i:i|.  |i|     ||
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4 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:37:02 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「遂に来た……ッ!」

(´<_` )「旅の目的地に辿り着いたみたいなノリだが中継地点だからな?」

( ´_ゝ`)∩「ラーメン滑走路ッッ!!」

ハ’ノ_’ ハ「お兄さんラーメン好き?」

(´<_` )「いやまあ俺も好きですけど」

( ´_ゝ`)「おや、ハロルド氏はラーメンはお嫌いかな??」

ハ’ノ_’ ハ「いえ、人並みには好きですけど」

(´<_` )「すみません、初めて本場のとんこつラーメン食えるってテンション上がってるみたいで」

( ´_ゝ`)「冷静ぶるなよ弟者。俺らの気持ちは一つ!」

(´<_` )「わかったわかった、飛行機間に合わなくなったら最悪だからとっとと行くぞ」

( ´_ゝ`)「しゅん」

ハ’ノ_’ ハ「はは、何かこないだの印象と違いますね」

(´<_` )「いやはやお恥ずかしい……」

5 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:37:38 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「ただここ博多ラーメン全然ないんだよな」

(´<_` )「らしいな」

( ´_ゝ`)「ラーメン滑走路で博多ラーメンは2店舗しかない」

(´<_` )「せっかく博多ラーメンという観光資源があるのに流石にどうなのかという」

( ´_ゝ`)9m「というわけで、今回はその2店舗のうちのここッ!」

(´<_` )「うるせえ。……ハロルドさん、ここでいいですかね?」

ハ’ノ_’ ハ「オッケーです」

( ´_ゝ`)ノ「いざ入店ッ!」

(´<_` )「お店の人びっくりしてるじゃん」

ハ’ノ_’ ハ「ははは」

6 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:38:12 ID:V1JPaZRY0
【屋台ラーメン 王龍】
  `'' <i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i||ミs。: : : : : : : : : : : : :: : : : : : : : : :::|::::::::::: :: |: /   /  レ'":::::::::::::::::::,.ィi〔::::::::::::::::::::::::::::::
 ̄=-_  ``'<i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i||i:i:i:i|≧s。.,:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_|::::::::::::::::|/____∠ニニニ|:::::::::::::::::,.ィi〔⌒:::::::::::::::::::::_Tニ
:::|    ̄ =- _ `' <i:i:i:i:i:癶i:i:i|       |: : : : : : : : : :: : : : : : :: : : : : : : : : : : : ::|。o癶、:::ィi〔⌒: : :::┌─_二 |二弋ニ
:::|  |¨| |‐ __ ̄ =- _ /  \      |:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:_:,,:|::| ̄~゙:lー:┬ー ┬‐|ニ| ̄  |_jI斗r≦
:::|  | :| | :| | :| |¨:|Τi..┬=ニ=─      |`'< ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~:|::|   :|::::::|__| _」斗r≦⌒::::::::::::::
:::|  | :| | :| | :| | |::| :| | | ||  |┬┐   |  |≧=‐:┬──────,ヘ‐::| ̄|||::|‐─┘_-=¨ ̄:::::::::::::::::::::::::::_,,..
:::|  |_,| |_,| | ,| | |::| :| | | ||  |││   |  |/¨∨:::|     __| ̄|/_Ⅵ_|||::|_,,|::|i‐┬───── ''  ̄
¬=─-- 二_┘|_,| |_|_||  |⊥⊥   |  |/ ̄'.:: |    |_| |_||  | /_Ⅷ|=:||::|=:|::|::::::|
               ̄  |││   |  | | ̄ ̄|        ̄    .|::| ||::| |::|::::::|             |
                  |└┘   |  |_|__|________|::|_,,||::|_,,|::|::::::| __rー-ミ、__   |三三三
                  |       |  |i:i:i:i:i:i:i:i:i:ィニr‐ュ、i:i:i:i:i:マニニニム≧s。廴|::|::::::| |ー{≧==≦「 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.              __ -=ニ|ニニニニニ:|ィi〔|zzzュ‐‐‐ァi:i|:::::|─‐_‐__‐───「」i:i:トミ ̄ ̄ゝ-ゝ|三三三|ニニニニヲ_
        _,,. -=ニl ̄ |i:i:i:i:i:|i:rzzzュi:i:|i:i:i:i|:|:|:|:|┬イ ̄|ーr┬:|:|:|:l:|┬rzzzzzz(_)|、i:i:i| |≧s。  ゝ-_--' 弋ニニニ乂__
   _ -ニ「i:i:i:i:i:||i:i:|_口_|─‐┴┴┴‐ァ|i:i:i:i|::::::::|フ    | r气‐ |:::::_:|__|_|_|_|_|\s。`|二T Ti:i:i:⌒≧s。  `¨¨´乂__
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i:i:i:i||i:i:i:i:i辷二二ニニコ‐┬i:i:i:i|:::|=== 彳i:|i:i:i/||¨¨||'v,   /:〉i∧|| ||ヘ: : : : : : \||`マi:i:i:〕iト  ``'<r‐ / /-ミi:i:≧s。
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ィ〔i:i:iィ=====彳| ゙v:,   |:|                   ∨i:i:i:ハ:__:_:_:_:_::ノ∧∨: : : : : : : : : : : : :::: :::__|\  | |i:i:i:i:i:
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7 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:38:45 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「おっ、食券か」

(´<_` )「まあここは基本っぽい王龍ラーメン一択だろ」

( ´_ゝ`)b「おう」

ハ’ノ_’ ハ「あー、じゃあ俺もそれにしよ」

( ・店・)「いらっしゃいませー!」

( ´_ゝ`)っ「カタメンで」

⊂(´<_` )「同じく」

⊂ハ’ノ_’ ハ「あ、じゃあ俺も」

( ・店・)「少々お待ちください!」

( ´_ゝ`)「たのしみ」

(´<_` )「だな」

ハ’ノ_’ ハ「所詮空港の店だからどうですかね」

8 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:39:18 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「バカにしちゃいけない、空港内で20年以上やってる老舗らしい」

ハ’ノ_’ ハ「へぇー、凄いですね」

(´<_` )「どう考えても小池とかと同類」

( ´_ゝ`)「最初はこんなもんかと思ってもまた食べたくなる系だろ絶対」

ハ’ノ_’ ハ「ああ、ありますよねそういうの」

(´<_` )「事務所の近所に中華そば小池って店があるんですけどね」

( ´_ゝ`)「最初は普通すぎて物足りんなーなんて二人で言ってたんだけど今じゃすっかり常連」

ハ’ノ_’ ハ「あ、聞いたことあるかも? 昔ながらのラーメンの店でしたっけ」

( ´_ゝ`)「そうそう」

(´<_` )「近くを通りがかったら是非」

ハ’ノ_’ ハ「八王子の麺屋フニャコがお弟子さんですよね、そっちは行ったことあります」

( ´_ゝ`)「え、何それ初耳」

(´<_` )「いや、八王子で弟子が店やってるような話は聞いたな……」

9 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:39:52 ID:V1JPaZRY0

( ・店・)「お待たせしましたー!」

( ´_ゝ`)「おっ、はやい」

(´<_` )「カタメンだからな」

ハ’ノ_’ ハ「ん、これぞ博多豚骨って感じですね。どれ」



  ( ´_ゝ`) ズー(´<_` ) ズー ハ’ノ_’ ハズー
  (っ. 川 .o     (っ川 .o     (っ川 .o
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄\



( ´_ゝ`)b「「うめぇ……!」」d(´<_` )

10 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:40:26 ID:V1JPaZRY0

ハ’ノ_’ ハ「うん、思ったよりあっさりですね」

( ´_ゝ`)「こういうのでいいんだよ、こういうので」

(´<_` )「うむ、豚骨の割に普段から食べられそうなあっさり感、臭みもあまりない」

( ´_ゝ`)「これは高菜たっぷり乗せがうまそうだ」

(´<_` )「紅ショウガは……様子見ながら足すか」



  ( ´_ゝ`) ズー(´<_` ) ズー ハ’ノ_’ ハズー
  (っ. 川 .o     (っ川 .o     (っ川 .o
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄\



( ´_ゝ`)「あ、うん。めっちゃいい。高菜うま」

(´<_` )「紅ショウガもやはり鉄板。麺は思ったよりもっちゃりしてて好み分かれそうだな」

ハ’ノ_’ ハ「あー。そうかもですね」

( ´_ゝ`)ズズ...「うん、しっかり出汁効いてる」

(´<_` )「なんだろ、この普通さがいいな。長く続いてるだけあるわ」

11 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:41:00 ID:V1JPaZRY0
                                                     _,vr,z
                                                 _,,,,allllllllM″
      .__                                       ,,,,,,w*l,l空所・',_、
   .,,,vl|レ  `~゙゚"'''┬--,_,_、                   __,,,,,,w*l!'゙|,,,sllll㌍・~`,xぐ~゙'|゙作
  ,r'″    .―+-、,l゚.と    .~゚`¬-__            ,,,,,,,iiWlll''゙”,,,,vrニニi@'゚゛ .,,x'"  .,l" ,,i´
  ゚lこー、、、、rッ   .ヘ"```'''       `゙゚''―-、,,,,,,,,,,pwllll!'ヴ゙゙゙,,,,,v,,ゴ〒''',,,,,i,l广` ,,r'"   .,l°.,i´
   `ヘv,、 .゙l「′ --、.,,、 l'ッ               ̄~"'¬=lニ二,,|m,zll广` `` ,,r'"    .,,i´ ,i´
     ~'―x,,,,,_    ゙l,|,,,,,_,,,ー、、、、、ァi、             ~゙`''゚゙‐'‐m,,,r'″    .,√゙",l",,,,,,iglllll態iヤ
          `゙゚"''―'タiil,,l,, .l川ニ,!-、,,|i广"ヽ--、、,.l┐            `~''''―--,,,,コ。,,,,,ll厨l!|㌍・'″
                   'l,'ll,.゚L  ゙~゙'ト~゙ヘr,,_    .り゜ "'.←、、.,、,,,、  .,〟  .,,--,yu,y,,,,,,,,,、゙'F″
             r'゚゙゙゚'气,,l乂゚l,  |,,,,r・’ ゙゚',ls,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,_     ``¨" |,lト__,,,li,,.ヒ ,巛,rfニ-r"
             |,,_ .,ん,i[,!゙|i,゙li、 | ,|,,゙'《lllll″       ゙゙̄"'''''''''''''''''''"゙゙″   ゚''゚“'”
                 ~゙[   .i゙゙゙'lレi,ltl,゙,,il言゙“
                  ゙ヘ-- lr‐―"

12 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:41:33 ID:V1JPaZRY0
【五島福江空港】
                  ____________________________________
               / |
             /   |ニ|                    五 島 福 江 空 港
.     /| ̄ ̄ ̄ ̄|  |ニ|  ┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬
―――|  | :::::::::::::::::: |  |ニ|  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |
二二二|  | :::::::::::::::::: |  |ニ|  ├─┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼―┼
二二二|  | :::::::::::::::::: |  |ニ|  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |  |
二二二|  |____|  |ニ|  └─┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴
二二二|/___/.   |ニ|___________________________________
二二二二二二二二ニ/ |  | : : : : : : : : : : : : : : : : : :|  |: : : : : : : : : : : : : : : : : : |  |: : : : : : : : : : : : : : : : : : | |: : : : : :
二二二二二二ニニ/: : ::|  |_________|  |_________|  |_________| |___
二二二二二二二二二ニニ|  |    ||       ||     |  ||  ||  ||  ||  ||  ||  |  ||   ||   ||    | |  ||
二二二二二二二二二ニニ|  |    ||       ||     |  ||  ||  ||  ||  ||  ||  |  ||   ||   ||    | |  ||
淡二二二二二二二二ニニ|  |    ||       ||     |  ||  ||  ||  ||  ||  ||  |  ||   ||   ||    | |  ||
X  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡xメ淡Xx
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13 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:42:07 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「ふぃー着いた着いた」

(´<_` )「昨晩と合わせて飛行機2回乗ったのに未だ中継点だけどな」

ハ’ノ_’ ハ「いやー遠いですねえ」

( ´_ゝ`)「確か船まで時間あるんだよな」

(´<_` )「うむ、ちと時間あるな」

ハ’ノ_’ ハ「どうします? 港で海でも眺めますか?」

( ´_ゝ`)「……うどん」

(´<_` )「何て?」

( ´_ゝ`)「五島に来てうどんを食わずに帰れるだろうか?」

ハ’ノ_’ ハ「さっきラーメン食ったばかりじゃ?」

( ´_ゝ`)「替え玉できなかったし」

(´<_` )「時間なかったからな」

( ´_ゝ`)「故にうどん一杯くらい入るだろ」

ハ’ノ_’ ハ「まあ別に食えますけど……」

14 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:42:40 ID:V1JPaZRY0

(´<_` )「とはいえどこに行くんだ? 一応空港のレストランでも五島うどんやってるみたいだが」

( ´_ゝ`)「ククク、我に秘策アリッ!」

(´<_` )「あのさ、一応仕事だからな? わかってるよな?」

( ´_ゝ`)「……はい」

(´<_` )「で、どこ行くんだ?」

( ´_ゝ`)「こういう時はあれだよあれ」

(´<_` )「……タクシーの運ちゃんに聞く?」

( ´_ゝ`)9m「そうそれ」

ハ’ノ_’ ハ「なるほど」

( ´_ゝ`)っ「というわけでタクシー乗り場にGO」



 ―――。

15 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:43:15 ID:V1JPaZRY0
【鬼岳四天王】
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                                     |\i\          \|\i
               lニニi                      |\| ̄\          \,|
         i\,―─┴─┴――‐、  i\             | ̄ | `┰―― liニニi―┰|
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         |\| ̄\          \,|                          |    |
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16 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:43:48 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)ノ「五島牛肉うどん!」

(´<_` )「あ、俺も」

ハ’ノ_’ ハ「じゃあ俺も」

( ・運・)「では私も」

( ・店・)「かしこまりましたー」

( ・運・)「いやあ本当に御馳走になっちゃっていいんですか?」

( ´_ゝ`)「男に二言はない」

(´<_` )「俺は二言を呈したい」

ハ’ノ_’ ハ「ははは、双子だけあって仲いいですよね」

( ´_ゝ`)「だろ?」

(´<_` )「そうか?」

( ´_ゝ`)「そうだろ?」

( ・運・)「そうですね、息ぴったりですもん」

17 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:44:22 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「まま、店案内してもらった報酬だと思って」

(´<_` )「むぅ」

ハ’ノ_’ ハ「地元の人のお勧めは間違いないですからね」

( ・運・)「ふふ、前に案内したお客さんも満足されてましたよ」

( ´_ゝ`)「俄然楽しみ」

(´<_` )「あんまハードル上げんなよ?」

ハ’ノ_’ ハ「五島うどんって食ったことないんですよね」

( ´_ゝ`)「同じく」

(´<_` )「……まあ、一度食べてみたいとは思ってました」

( ・運・)「五島牛もよろしく!」

( ´_ゝ`)「五島牛肉うどん、何という死角のないメニュー……!」

( ・運・)「本格派は地獄炊きの方なんですけど、個人的にはこっちが好きですね」

ハ’ノ_’ ハ「へぇー」

18 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:44:55 ID:V1JPaZRY0

( ・店・)「お待たせしました、五島牛肉うどんです」

( ´_ゝ`)「うむ」

(´<_` )「めっちゃいい匂いすんな」

ハ’ノ_’ ハ「うまそうですね」

( ・運・)「実際うまいです」

( ´_ゝ`)「どれ……」



  ( ´_ゝ`) ズー(´<_` ) ズー ハ’ノ_’ ハズー
  (っ. 川 .o     (っ川 .o     (っ川 .o
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄\



( ´_ゝ`)b「「うめぇ……!」」d(´<_` )

19 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:45:29 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)b「素晴らしい喉越し」

(´<_` )「芳醇なアゴだし……だけではないか? 少なくとも昆布出汁は入ってそう」

ハ’ノ_’ ハ「おお、いいですねこれ。肉うまっ」

( ・運・)「でしょうでしょう?」



  ( ´_ゝ`) ズー(´<_` ) ズー ハ’ノ_’ ハズー
  (っ. 川 .o     (っ川 .o     (っ川 .o
 ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄ ̄`ー―′ ̄\



( ´_ゝ`)「あーうめー」

(´<_` )「うむ」

ハ’ノ_’ ハ「正直さっきラーメン食ったしって思ってたんですけど、全然いけますね」

( ・運・)「スルスルいけちゃうでしょ? そうでしょ?」

( ´_ゝ`)「いやー食いに来てよかった。なっ?」

(´<_` )「うむ……否定する言葉を持たない」

20 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:46:04 ID:V1JPaZRY0
【福江港】
      /.:.:.:.:.:.:.:.:  ヽ                                        | |
⌒ヽ  _ノ           ノ   ノ⌒ー'⌒ヽ、_                            | |__
 ̄´  `ー─ ── ' ´  r''' ゙  .: .: .: .: .:    )          ノ⌒⌒ヽ        -‐ | |__ `ヽ
____             ゝ _____ ノ   /⌒⌒ヽ   ゝ _ ノ    _ ノ   | |////|   ヽ
    l!l!l!l!|                           ゝ _ ノ           (      | | ̄ ̄   ノ
三三三 〉 |                            ┌И=         ` ───| |⌒ー─''´       /
 ̄ ̄ ̄ |! |                                ||                  __| |           / ; ;
田田   |! |   __                          ||                  |x | |          / ; ;Y;
冖冖冖 |! |Yヽ| __ |   __ .......................................................................||..................................................|x | |......................./ ; ;从 ; ;
从从从从r仏└||┘从 }!.:.:|""  " "" "  "  "  "     "|| ~   """  ""  〜  ̄| | """  "/ ....; ; ....:;:;:;:
 ̄ ̄|乂ミ乂ハ ||从 __}!.:.:| ~~  "  ~  〜   〜〜  "  ||    〜〜   ,,,      | |  〜'/ ; ;´ ;,,:;:;..,"; ;
__|从ハ从乂/||YY|i:i:i:i:i:i:| ~  〜〜     ,,   ~ ~   || 〜 〜   Ω         | |~'~/ ;......乂 ;'" ; :;:;从
.;三三三≧s。.;.;.;|| ; 「」「」「」|    ,,,    ~ ~        ~  __||   〜  ' }{   苅三三三| |/,,;:;:Y^Y:;.....:; .; 乂 :,:,
.;.;.从;.从三三≧s。  ̄ ̄ ̄ \´´´´´´´´´´´´´´´´´´´rrrr≠|i仆、Y;.;.;.;Y.;.;.;.}{YY|xixixixixixi| |.;.;.;从.;.;Y.;.;.;.;.;Y.;.;.;.;i!.;.
从.;.;从.;.;.;从.;三三≧s。i:i:i:i:i:i:i:ヘ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 「ИlXk|i:i:i:i:i≧s。ノ ̄{从从| ̄〕xixixix| | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
.;.;ハ.;.乂.;.イ.;.;.从.;乂三三≧s。i:i:i:i〉              `>≠─<Γ〕iト、 \_,|  〕ixixixi| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
⌒``ヽ^ヾ.;从.;.;从.;:;.;.Y 三三≧s。                           ⌒> ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
       `ヽ:;从:;:;:;乂 三三三三≧s。                           ⌒>     ̄ ̄≧s。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\三三三三≧s。                            ⌒>     ≧s。
......\                \三三三三三≧s。                            ⌒>    ≧s。
............\               \三三三三三三≧s。                            ⌒>   ≧s。

21 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:46:38 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「さて船」

ハ’ノ_’ ハ「しかしよかったんですか? もっと聞き込みとかしとかないで」

(´<_` )「フェリーに乗ったところまではSNSの情報から確からしいので」

( ´_ゝ`)「福江で本格的に聞き込みするとしたら帰りかな」

ハ’ノ_’ ハ「なるほど。まあ俺は素人なんでお任せしますけど」

(´<_` )「本格的に聞き込みするまでもなく既に引っかかっていることはありますが」

ハ’ノ_’ ハ「それは?」

( ´_ゝ`)「タクシーの運ちゃんが全くピンときてなかったことだな。
      この容姿だ、どう見ても成人にゃ見えんし一人旅してりゃ目立つ」

(´<_` )「服装もコスプレチックですし、運転手の間で噂くらい流れそうなものです」

ハ’ノ_’ ハ「はあ、なるほど」

( ´_ゝ`)「まあ多少引っかかるレベルだな、乗降数それなりだし」

(´<_` )「羽田とかだったらそりゃ知らんだろってなるが、一日の乗降500人も行かないからな。
      逆に新島とかだったら知らんわけないだろってもんだし、絶妙に多くも少なくもない」

22 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:47:12 ID:V1JPaZRY0
【フェリー】
            _
        ノ |_   ll__l---||_       Nice boat.
      rj「l__`ー'  ヽlーj  L---┐
      |―┴┴―`ーrュ-‐< ̄.ィj .__jl
      |[][][][][][] i """ _..,,rr=''´ l
      l ̄ ̄ ̄ ̄/7-‐'´     /
   f  jL-、 _-‐'      -‐´~~
   ヽ |  ̄  _j_ -‐'~´~~
     `ー〜´~~~~

23 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:47:46 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「おっ、出航か」

(´<_` )「何か思った以上にガラガラだな」

ハ’ノ_’ ハ「連休シーズンとかは結構混むんじゃないですか?」

( ´_ゝ`)「かも。どのみち捜朔島の乗降者はほぼいないんだろうが」

(´<_` )「他の島のついでなのか知らんが停泊してくれて助かるな」

( ´_ゝ`)「それな。フェリーなかったらめんどかった」

(´<_` )「しかしこの乗客数で採算取れてるのか?」

( ´_ゝ`)「駄目そうだよな。公的補助とか出てんじゃね?」

ハ’ノ_’ ハ「でしょうね。見るからに厳しいですもん」

( ´_ゝ`)「群馬ならバス廃止されても車あるし高齢者以外はまあ……って感じだが海はな」

(´<_` )「バス廃止されるような集落は高齢者ばっかなのが問題ではあるが……流石に一家に一台モーターボート、って感じでもなかろうしな」

ハ’ノ_’ ハ「船は高そうですもんね……」

24 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:48:20 ID:V1JPaZRY0
                            \
                             \
          ┼┼ ヽ ,    ───────  ○  ───
            ノ   /             /    、
                  ┼┼ ヽ ,     /  / | γ⌒ヽ
            r´⌒ヽ.     ノ   /  /   /  |(   ⌒
   , ⌒ヽ    γ⌒  ⌒ヽ        /    / ,'⌒
  (    '   (      ⌒ヽ⌒ヽ、 /     γ'⌒
  ,ゝ    `ヽ(              )      (⌒
 (      γ⌒ヽ, '⌒         ヽ- 、 γ⌒

25 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:48:53 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「うーん、船のスタッフの人も茜ちゃんさん見覚えない、か」

(´<_` )「半ば予想はしてたがな」

ハ’ノ_’ ハ「このがら空き具合でそれは、流石にちょっと違和感ありますね」

( ´_ゝ`)「そういやみんな、今んとこ電波大丈夫そう?」

(´<_` )「問題なし、5Gは流石に通らないが」

ハ’ノ_’ ハ「全く問題ないですね」

( ´_ゝ`)「まあそうだよな。docodemoは山間部以外全域で通じるらしいし」

(´<_` )「……茜さんが電波を気にしていたことか?」

( ´_ゝ`)「うむ。不安がるからには何か理由があったのかなと」

(´<_` )「いや普通に不安だろ、対応エリアになってれば繋がるってわけでもなし」

ハ’ノ_’ ハ「確かに、島で電波通らないと心細くなりそうです」

( ´_ゝ`)「いや、逆に……島でSNS見たくない口実、か?」

(´<_` )「あー……あるかもな。わざわざ何もないような島行きたいってくらいだし」

ハ’ノ_’ ハ「なるほど、都会の喧騒から離れて的な」

26 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:49:49 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「そう考えると、実際に捜朔島に行った可能性は俄然高くなるな。
      航路の他の島、そこそこ観光名所とかあるみたいだし」

(´<_` )「教会とかな。そのうちのどれがオカルト面なのか気になっちまうが」

( ´_ゝ`)「それはそれ」

(´<_` )「まあうん、兄者の推測は割と当たってそうな気がする」

ハ’ノ_’ ハ「SNSの発言一つからそこまで考えられるものなんですね」

( ´_ゝ`)「マニアックな島だから普通にエリア情報通りじゃないかもって考えた可能性もなくはないが」

(´<_` )「いや実際、マジでマニアックなんだよな。
      寄り付くのは船持ちの釣り人くらいで、釣りスポットの情報しかない」

( ´_ゝ`)「釣り竿借りれれば釣りするのも一興か」

(´<_` )「観光やってる千手烏賊のようにはいかんと思うがな」

( ´_ゝ`)「それはそうか」

八‘⊿‘)「あのー、すみません」

(´<_` )「ん?」

27 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:50:27 ID:V1JPaZRY0

八‘⊿‘)「先ほど、船員さんとお話されていた方ですよね?」

(´<_` )「そうですが……何か?」

八‘⊿‘)「捜朔島に来られるんですか? 私、島の者なので」

( ´_ゝ`)「ほう?」

(´<_` )「ああ、島民の方ですか。ええ、我々は捜朔島にお邪魔する予定です」

八‘⊿‘)「やっぱりそうなんですね! ……あの、もしかしてご連絡頂いていた流石さん?」

(´<_` )「あ、はい。もしかして役所の方でしょうか?」

八‘⊿‘)「はい、村役場の吉野ハルです」

( ´_ゝ`)「俺は流石真理男」

(´<_` )「弟の累次です」

ハ’ノ_’ ハ「ハロルド・エンヴィーです」

八‘⊿‘)「よろしくお願いします」

( ´_ゝ`)(ふむ……?)

28 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:51:01 ID:V1JPaZRY0

ハ’ノ_’ ハ「やっぱり、捜朔島に行く人って珍しいんですか?」

八‘⊿‘)「ですね。釣りの人がボートで来ることは結構ありますけど」

( ´_ゝ`)っ「じゃあ、この人知ってる?」

八‘⊿‘)「いえ、見たことないです」

( ´_ゝ`)「……なるほど。実は捜朔島に行くと言ってから行方がわからないんだよね」

八;‘⊿‘)「ええっ!?」

(´<_` )「実は我々、この人について知っている人がいないか聞きに行こうとしていまして」

八;‘⊿‘)「うーん……流石にこんな子、島に来たら忘れないと思うけどなあ……」

ハ’ノ_’ ハ「そうですよね」

( ´_ゝ`)「たまたま会ってないだけって可能性もあるし、他の人にも聞いてみたい」

八;‘⊿‘)「行方不明なんて大変なことですもんね……わかりました、みんなに協力お願いしてみます!」

(´<_` )「それは助かります」

29 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:51:40 ID:V1JPaZRY0
【捜朔島 漁港】
__________
               \                                         __,、,、,、,、,、,、,、
                \,、,、,、,、,、,、,                      _,、‐‐‐‐〜〜〜''";';';';';';';';';';';';';';';'
____________\;';';';';';';';'``爻、xX爻爻爻爻爻'"~^^'〜〜〜''"´;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
¨¨¨|                  |;';';';';';';';';';';';';';';'爻爻爻爻爻爻;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';
::::::::|    | ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|    |;';';';';';';';';';';';';';'、─────‐ < ̄ マ7777777777ム;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
 ̄    |─|─|─|─|─|    |;';';';';';';';';'; / \///////////\ ∨/////////∧;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
      |  |  |  |  |  |    |;';';';';';';'/     \///////////\∨/////////∧;';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';';'
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄     :|;';';';'/        |¨..二二二二二丁゙| ̄ ̄ ̄l ̄~~|二二..| ̄ ̄⌒二ニ=-   __
三三三三三三三三三i三i三i三| _|        l| |__||::::::::::| [| | ̄ ̄ ̄   |  _|__: : : : : : : : : : : : ̄
| ̄ ̄ || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄,        |/\,|        l|     | ̄ ̄.:.[| |口       |─‐|三≧s。 ~''  .,_: : : : : : : : :
|_:_:_:_:_||:::::::::::::::::::::::::∧       :|[] |        l|二二二二≧s。[| |         |: : : |三三三≧s。.,_>: : : : : :
| | ̄ ̄|:::::::::::::::::::::::::「∧     [___| ____   |.:.:.:.:.:.: | ̄ ̄~:|¨| |¨|┌┐ 匚] |─‐|::| ̄ ̄ ̄ ̄~ ||::::|: : : : : :
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| |  ヘ::::┌‐込ィ<^'く二二二匚]=-L|    ~^ -=ニ二三ニ=- _ ̄ ̄ ̄ ̄匚]口兀 ̄ ̄ ̄二ニ=-   |_|: : : : : :
|_|_,|  \|`ヽ、__`ヽ`'弌ニ=- __ ⌒ニ=- _      ~^ -=ニ三三二ニ=‐-   ..,,_  ‐ ‐ ──二二三三
__{\_>。,__`'<二>。, ``'弌ニニ=-  __ ⌒ニ=-   _    ̄   ──-----/       __  -=ニ
   \ `ヽ、|\:::\ ` ''<ニ>。, ``'' ─=ニ二二二二二二二二二二>        /__,,..  -=ニ⌒: : : : : : : : :
二二二>。, `'弌二|\へ、`¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨7 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒ニ=-  -=≦ ̄ : : : : : : : : : : : : : : : : : :
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vivi小从小从小viviv;:;::::::.:.:.: : : : : : : : : : .:.: : : : : : : : : : : .:.:.:.:.:.:.: : : : : : : : : : :
从川从川从川从川乂;:;:;:;:;:;: : : : : : :.:.:.:.::::::.:.:.: : : : : : : : : : : : :.:.:.:.:.:: : : : : : : : :

30 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:52:14 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「着いた」

(´<_` )「ふむ……漁師町だけあって雰囲気は千手烏賊に近いな」

( ´_ゝ`)「確かに」

八‘⊿‘)「まずは公民館ご案内しますね」

( ´_ゝ`)「本日の宿」

(´<_` )「ありがとうございます」



 ―――。

31 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:52:48 ID:V1JPaZRY0
【捜朔島 公民館】
            |                                      |
            |              捜 朔 島 公 民 館             |
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     ̄ ̄ ̄ ̄┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ┃ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
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            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                  (←)┃(→)              ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
            ┃                ┃               ┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /                                           \
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32 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:53:23 ID:V1JPaZRY0
【和室】
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                  | |l                                l | |
                  |_,,ソ                                 !,|_,ン

33 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:53:57 ID:V1JPaZRY0

八‘⊿‘)「こちらのお部屋を使ってください。お布団は押し入れに入ってます」

( ´_ゝ`)「おけ」

ハ’ノ_’ ハ「結構広いですね」

(´<_` )「ちなみに夕飯食べれるような店ってあります?」

八‘⊿‘)「えっと、そういったお店はちょっと……」

( ´_ゝ`)「マジか」

八‘⊿‘)「ただ、丁度よかったですね。今日は月例祭なので」

(´<_` )「月例祭?」

八‘⊿‘)「みんなでお鍋を食べて、さくのかみ様に感謝するお祭りです」

(´<_` )「ほう? さくのかみ様というのは?」

八‘⊿‘)「長寿と健康を齎してくださる、島の神様です」

( ´_ゝ`)「なるほど……」

ハ’ノ_’ ハ「おかげで我々はお鍋にありつける、と。ありがたいですね」

34 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:54:54 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)(否応なく漂ってくるオカルト臭……)

(´<_` )(さくのかみ……イワサク・ネサク、か? ご利益も近いし。
      しかし場所柄的にどうなんだ……?)

( ´_ゝ`)(千手烏賊の神様は悪い神様ではなかったが、さて……?)

(´<_` )(イワサク・ネサクであればオカルト面でも悪いものではなさそうだが……)

( ´_ゝ`)「ここらってキリスト教が盛んって聞くけど」

八 ‘⊿‘)「そうですね、五島は歴史的に外国との接点が多かった土地柄ですから」

(´<_` )「ということは、さくのかみ様のような神様は逆に珍しいのでは?」

八 ‘⊿‘)「そうかもしれません」

( ´_ゝ`)「お社とかあるのかな?」

八 ‘⊿‘)「はい、後でご案内します」

(´<_` )「お祭りなら準備とかありますよね? 何かお手伝いした方が?」

八 ‘⊿‘)「あ、大丈夫です。お鍋は女衆のみんなで作りますし、設営は長机を出すくらいなので」

35 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:55:28 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「しかしそうなるとみんな忙しいかな? 聞き込みとかはやめといた方がいい?」

八‘⊿‘)「あ、そうですね。私もあまりご案内できる時間はないですし……」

(´<_` )「まあ祭りの時にでも聞いて回るか」

ハ’ノ_’ ハ「そうなると、祭りまでどうします?」

( ´_ゝ`)「んー……山とかって勝手に入ってもいいのかな?」

八‘⊿‘)「え? はい、大丈夫ですけど……猪がいるので気をつけてくださいね」

( ´_ゝ`)「え、猪?」

(´<_` )「結構いるらしいぞ、離島の山間部。いなかった筈の島に泳いで渡ってきた話だとか聞いたことある」

ハ’ノ_’ ハ「えぇ……猪ってそんな遠泳できるんですね」

(´<_` )「母が生粋の猟師で兄者も仕込まれてるんで、まあ大丈夫かと」

( ´_ゝ`)「ま、山だらけの群馬育ち。猪のテリトリーに踏み込まない方法くらいは心得ている」

八‘⊿‘)「はあ、ならいいですけど……」

36 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:56:25 ID:V1JPaZRY0
【山林】
: : :j   |洲洲洲洲i:i::::::::::::::::: ; |;:;:;:;:;:;:;:;:: : : ⌒㍉ミミミミミミミミミ州i洲i洲|::::i:i:i:刈爻災淡淡淡淡
: : {   |川^刈洲jl|i:i:::::::::::: : : :|__彡゙⌒乂ツ;';';';';';乂ミミミミミミ泌ミ洲洲i|::::i:i:i:i爻爻爻爻淡淡淡
: : :{   }i:i|ハi:i寸ミ|i:i:::::::::: : : :.:|刈爻;';';';';';';';'⌒ン;';';';'⌒ヾミミh、刈ノi:i{::::i:i:i:i:i爻爻j/:::::x'爻爻
: : :}  {i:i|圦:i:i≧{i:i:i:::::::: : : :.:|洲爻;';';';';';';';';';';';';乂;';';';ツ災淡{∨i:i:ハ::::i:i:i:i:|爻ァ'゚::::イ川}ハi:i
: : :{  :〔i:|ノノへi:i:i:i:i:i:::::::: : : : |川州洲x;';';';';';';';';';';'刈爻爻炎圦i:i:/ミミ}:::i:i:i:i:レ'゙::,.ィジ:ノノ乂ji:i
: : :{  : {i:|ilililil/ヽi:i:i:i:::::::{ : :{ :|ノノノノ洲刈爻爻xく爻从爻爻ハi:∧乂ミj:::i:i:i:i:i/i:i:i:i:彡ィイシ{i:i
^i : { : : {i:|ililili|i:i:i:|ilili:i:::::j' : 川水彡j乂爻爻爻爻ミ爻乂ノ^i|:|i:i:i:ヘ`'{::::i:i:i:iノi:i:x<个i:i:i:「爻{i:i
;:;{ : : :、 :{i:|ililili|i:i:i:|ilili:i::::: : ::{: |i:i:/刈ilili|\「i:i刈爻トミ刈メj::::i|::|i:i:i:/刈:::i:i:i:i|i:i:i:乢j|i:i:i:i|爻ミ|i:i
.:.:\: ::  Wililil|i:i:i:|ilili:i:::::: : :{:.:|i:i|⌒|ililil|^'vi:iノノ: : : ^'ッjリイ:::シ| |i:i:i:|㍉|:::i:i:i:i|i:i:i:i|^'リi:i:i:|^Yi:i|i:i
..::.. : ::  ヤililil|.\|ilili:i:i::::: : :j: |i:i|.....|ililil|.. .|i:i|:|.. .. .. .. .|::|.l::/ |::|i:i:i:|.....|:::i:i:i:|i:i:i:i|.. .||i:i:i|. .|i:i||i:i:
.:.: { : :{  ,ハililil|  ,|ilili:i:i:::: : ノ: :|i:i| . |ililili|. .|i:i|::|  . .  .|::||::| |::}i:i:i:| . |::::i:i:i|i:i:i:i| . .i|i:i:i|. .|i:i|.|i:i:
.:.:.:{ : :i '/∧爻爻|ililili:i:{::: :{:  {i:i| |ilili从 |i:i|;:l     .|::リ::| j:::}i:i:i:| |::::i:i:i|i:i:i:i|  i|i:i:i| |i:i| |i:i:
\j{ : :{ :  {寸爻|ililii:i:i:{::: :ヽ {i:i} jilili:i:i:i゙|i:i|;:;{   ノ::j':::|ノ:::ノi:i:i:i:Ⅵ::::i:i:i|i:i:i:i|爻j|i:i:i:刈i:i:リi:i
;:;:ノi| : :}i  j やりililリi:i:乂: :〈 {i:川ilililili:i:|i:i|::从ニ二 ̄ ̄爻爻i:i:i:i:i:j{.:.:i:i:i:Ⅵ从j'りi:i:i从シシi:i:i:
;:;:;:;j|i: :|i \   ∨ilil}i:i:i:}ilil〕h、 乂vwvwl|i:i|'   . :  ̄ ̄>''"""∨.:ノ。s≦{{三三/洲洲ノシ从
;:;:;:川 八: : 》 : : ヤ洲洲洲州州沁,爻爻リi:i:|⌒ヽ、_:_:_:_:ノ´_-二三ノイ三V(_j}三三/(xxXXXXX
;:;:〈 ∨/∧/: : 〉: ::}爻爻爻爻爻刈州川X刈爻ミx  ̄_ ̄ ̄ ̄-=ニ二三\\ / /刈;';';';';';';';'
;:;:;:;〉:∨:/∧: : ::Vハ,;゙,;゙,;゙:゙:゙:゙:゙:゙:゙:゙:゙:゙``''ミ爻ミ爻ミ爻ミx ---=ニ二三三三三\∨/∧ 乂;';';';';';';';'
∧(: : ∨.:/∧: : :}八,:゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙,:゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙,;゙``` ー¬宀宀宀¬冖⌒      }:}// )/'"´
i:i∧.: .: 〉;:;:/∧ : '/∧从--─…¬宀冖ニ““¨¨”” ̄~´"''〜-  _        }// /ア=-
i:i:i:〈\ノィノi:i:;:;:\: : /ヘ{.:レイィ;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;::::::::::``''ー‐--─'////.,.,   从
i:i:i:≪^ヾノ>i:i:i:i:刈ノノYノノix;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/i:i/´;:;:;:;:;:;:)V)V)V
⌒ヽノ川从ハi:i:^Y水川从从シ爻ミx;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:._、-─……─--  _イジ;:;:;:;:;:;:;:;:川从川
....,シ从ヾ;:ミ:爻乂从州洲洲洲从シ''^^ ̄   ̄  ̄  . . . : : : :, :, :, :,```````⌒⌒''<⌒

37 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:57:34 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「さあて中々にオカルト臭漂ってきたぞ」

(´<_` )「んーでも、さくのかみ様って多分、日本神話のイワサク・ネサクだと思うんだよな。
      イザナギが息子を惨殺した時に剣先にしたたった血から生まれた神」

( ´_ゝ`)「それだけ聞くとめっちゃ物騒なんだけど」

(´<_` )「剣の神であり生命力の神。ご利益は生命力の向上」

( ´_ゝ`)「さくのかみ様のご利益は長寿と健康、なるほど」

(´<_` )「ただな、九州でイワサク・ネサク祀ってるってのは正直聞いたことない」

( ´_ゝ`)「小規模な信仰なんてそりゃ聞かんだろ。例えばお隣の市にいくつ神社があるか知ってるか?」

(´<_` )「むぅ、そう言われりゃそうだがな」

ハ’ノ_’ ハ「あ、山の中は流石に電波厳しいみたいですね」

( ´_ゝ`)「あ、ほんとだ」

(´<_` )「まあ前情報通りか」

38 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:58:10 ID:V1JPaZRY0

( ´_ゝ`)「まだわからんけど、来てない可能性もワンチャンあるなこれ」

(´<_` )「というと?」

( ´_ゝ`)「ハルちゃん嘘ついてなさそうだったし」

(´<_` )「ふむ」

( ´_ゝ`)「しかしあの子何歳だ? 限界集落っぽい島にしちゃ若い役場職員だな」

(´<_` )「見た目は20そこそこに見えたがな」

( ´_ゝ`)「臭い的にもあってるはず」

(´<_` )「……なあ、女性をナチュラルに臭いで評するの変態っぽいからやめないか?」

( ´_ゝ`)「そうか?」

(´<_` )「そうだ」

ハ’ノ_’ ハ「お兄さんは犬並に鼻が効くんですね」

( ´_ゝ`)「いや、この流れで犬並ってワードはなんというか、こう……」

39 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:58:44 ID:V1JPaZRY0

(´<_` )「で、山に来てどうするつもりなんだ?」

( ´_ゝ`)「最悪の想定としてだな。山ん中に逃げ込んだ時にどう逃げるか」

ハ’ノ_’ ハ「正直そんなことになって欲しくないですけどね」

(´<_` )「地元民相手に通用するもんかね?」

( ´_ゝ`)「いまいちかもな。何も知らないで踏み入るよりはマシレベル」

ハ’ノ_’ ハ「そうなった場合最終的にどうするんです? 籠城ってわけにもいかないでしょう?」

( ´_ゝ`)「結局のとこ船がないと脱出できんしなあ。最終的に港を目指す必要はある」

(´<_` )「釣り師の情報によると山を越えた側にも小さい船着き場はあるようだが」

( ´_ゝ`)「そこに船があるならそっから脱出が良い」

ハ’ノ_’ ハ「ああ、船があることを確認しに行こうって感じですか」

( ´_ゝ`)「そんな感じ」

(´<_` )「時間足りるのか……?」

40 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:59:18 ID:V1JPaZRY0
 ゚ ,   , 。 .   +  ゚   。  。゚ . ゚。, ☆ * 。゚. o.゚  。 . 。
。 .  .。    o   .. 。 ゚  ゚ , 。. o 。* 。 . o. 。 . .
        。   .   。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .   .   .  。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
    ゚  。   ゚  .  +。 ゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
 。  .   . 。 。゚. 。* 。, ´。.  ☆。。. ゚。+ 。 .。  .  。   .
  .   。  ゚ ゚。 。, .。o ☆ + ,゚。 *。. 。 。 .    。    .
 ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. +。 * 。゚。゚., ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚. ° 。 .   ,      ゚    ゚
 。, .゚。 + ☆。,゚. o。 。+ 。゚.,  . ゚   ,   。     。   .   .
 ゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ 。 。 ゚。 ゚ 。  ゚
゚` .゚ .゚. ゚. . ゚  .  ゚  .   ,  .  .    / .  .   。      ゚ .
                          /
                        ☆

41 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 22:59:51 ID:V1JPaZRY0

八‘⊿‘)「あ、流石さん! もー、戻ってこないから心配したじゃないですか!」














  Case11「捜朔島」
  Day2A「さくのかみ様」

                          To be continued...

42 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/22(土) 23:00:24 ID:V1JPaZRY0
今回はここまで

43名無しさん:2023/04/23(日) 05:17:54 ID:M2abGnK60
おつです

44 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/29(土) 22:53:13 ID:FlVTDnNw0
本日間に合わずー

>>43
リ゚▽゚ リ<l「乙ありやで」

45 ◆KDJGUfbY2o:2023/04/30(日) 23:21:37 ID:sik8UZBM0
リ*▽* リ<l「あかーん、目痛で全然進まず明日以降持越しや」

46名無しさん:2023/05/01(月) 02:38:08 ID:/t4AnwOE0
人によっては今週は毎日が日曜日みたいなモノなので何時でも大丈夫!
言い換えれば毎日投稿でもええんやで!

47 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/01(月) 23:19:22 ID:FdEirU620
>>46
リ゚▽゚ リ<l「フリモメン奥義毎日が日曜日やな、たまには本気出して空想具現化して貰いたいもんやであのターコイズブルー筋肉」

48 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/02(火) 00:07:55 ID:y4.KzWsE0
リ゚▽゚ リ<l「進捗6割……」

49名無しさん:2023/05/02(火) 14:57:02 ID:W7twCbtY0
たまにはお休みしてもええんやで

50 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/02(火) 22:20:17 ID:y4.KzWsE0
>>49
リ゚▽゚ リ<l「いやよく言うやん、油断一瞬エタ一生て」

51 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/02(火) 23:40:45 ID:y4.KzWsE0
リ゚▽゚ リ<l「進捗7割……」

52 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:22:50 ID:l9mK0gMA0
リ゚▽゚ リ<l「100%……!(戸愚呂弟)」

53 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:24:24 ID:l9mK0gMA0
前回のあらすじ
・ラーメン滑走路ッッ!!
・五島牛肉うどん!
・あ、流石さん! もー、戻ってこないから心配したじゃないですか!


 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
 |  流石だよな、俺ら  |
 \_  _____  __/
    V      V
  d( ´_ゝ`)人(´<_` )b
  \   /.  \   /
    l   l     l   l
  //l |      | l\\
   ̄   ̄.       ̄   ̄

【標準AA環境】

   ※右のAAのズレない環境が標準です。  |     |\|/ |     |   |
                             | ∧ ∧  |/⌒ヽ、| ∧_∧ | ∧∧ |
                             |(,,゚Д゚)||,,゚ Θ゚)|(; ´Д`)|(=゚ω゚)|

54 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:24:58 ID:l9mK0gMA0
Case11-Day2B
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55 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:25:32 ID:l9mK0gMA0

八‘⊿‘)「もー、戻ってこないから心配したじゃないですか!」

( ´_ゝ`)「すまんすまん」

(´<_` )「すみません、猪の気配がしたので少し時間がかかってしまいました」

八;‘⊿‘)「えっ! 大丈夫でした?」

( ´_ゝ`)b「問題なし、しっかり遭遇避けた」

ハ’ノ_’ ハ「いやー大したもんですね。俺は全然気づかなかったですよ」

(´<_` )「伊達に猟師の息子やってないので」

( ´_ゝ`)「よゆーよゆー」

ハ’ノ_’ ハ「いや二人とも大したもんですよ」

八;‘⊿‘)「そ、そうですか、ならよかったです」

( ´_ゝ`)「それで……なかなか賑やかになってるけど」

八‘⊿‘)「あ、はい。もう設営も終わったところです」

56 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:26:05 ID:l9mK0gMA0



              (ヽ、00  ∩
            ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
             ,, -‐- \   | |/⌒ヽ  〇  〇
            ( ⊂ニニ   / /⌒) )
             `ー――'′ し∪  (ノ
                           (ヽ、00  ∩
                         ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
                          ,, -‐- \   | |/⌒ヽ  〇  〇
                         ( ⊂ニニ   / /⌒) )
                          `ー――'′ し∪  (ノ



.

57 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:26:39 ID:l9mK0gMA0

(´<_` )「……何か想像以上に若い人が多いですね」

( ´_ゝ`)「確かに。もっと年寄りばっかかと思ったわ」

ハ’ノ_’ ハ「正直それはあります」

八‘⊿‘)「みんな新鮮なお魚を食べてますし、さくのかみ様のご利益がありますから。
      ほら、あの人とか50代ですよ?」

( ´_ゝ`)「えウッソ!?」

ハ’ノ_’ ハ「芸能人並みの若作りですね……」

( ´_ゝ`)「え何、若作りの島??」

(´<_` )「いやでも、結構子供の姿も多いぞ」

( ´_ゝ`)「ふむ」

ハ’ノ_’ ハ「確かに」

58 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:27:13 ID:l9mK0gMA0

八‘⊿‘)「ふふ、みんな頑張って産んでますから」

( ´_ゝ`)(ん?)

ハ’ノ_’ ハ「その口ぶり……あなたもお子さんが?」

八‘⊿‘)9m「はい、あそこの――」

( ´_ゝ`)「えっ、中学生くらいに見えるんだけど……」

八‘⊿‘)「今度13歳になります」

ハ’ノ_’ ハ「えっ、マジっすか?」

(´<_` )「……失礼ですが、おいくつですか?」

八‘⊿‘)「私ですか? 31です」

(;´_ゝ`)「……は? マジ?」

(´<_`;)「えウッソ」

59 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:27:46 ID:l9mK0gMA0

(;´_ゝ`)(嘘言ってる感じはないが……見た目はともかく臭いは余程周到にやらんと誤魔化せんぞ。
      一体どうなってんだ……?)

(´<_`;)「すみません、正直年下かと思ってました……」

八‘⊿‘)「えっ? ふふ、いくつに見えました?」

ハ’ノ_’ ハ「いやあ、20歳くらいかと。驚きました」

八‘⊿‘)「やだもう、お上手ですね」

( ´_ゝ`)「いやいや、マジでそれくらいに見えるから」

ハ’ノ_’ ハ「お綺麗ですし、旦那さんが羨ましくなりますね」

八‘⊿‘)「えっ? ああはい、そうですね」

( ´_ゝ`)(ん……?)

(´<_` )「結婚式とかもやっぱり神前ですか?」

八‘⊿‘)「ええと、そんなような感じです」

( ´_ゝ`)(んんー……?)

60 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:28:20 ID:l9mK0gMA0

「おーいハルちゃん! 稀人さん紹介してよ!」

八‘⊿‘)「あ、はーい! ……というわけなので行きましょうか」

( ´_ゝ`)「ほい」

(´<_` )「何かちょっと緊張するな……」

ハ’ノ_’ ハ「はは、そうですね」

八‘⊿‘)「そんな緊張しなくて大丈夫ですよー」

( ´_ゝ`)「そうだぞ弟者、俺を見習って自然体でだな」

(´<_` )「兄者は自然体すぎる」

ハ’ノ_’ ハ「ちょっと真似できないですよねー」

( ´_ゝ`)「そうか?」

(´<_` )「そうだ」

八‘⊿‘)「ほらほら行きますよー」

61 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:28:53 ID:l9mK0gMA0
  +     ゚  . +            . . .゚ .゚。゚ 。 ,゚.。゚. ゚.。 .。
   . .   ゚  . o    ゚  。  .  , . .o 。 * .゚ + 。☆ ゚。。.  .
            *- - -*   。       。  *。, + 。. o ゚, 。*, o 。.
  ゚  o   .  。   .  . ヽ  ,  . , o 。゚. ,゚ 。 + 。 。,゚.。
 ゚ ,   , 。 .   +  ゚  ヽ 。  。゚ . ゚。, ☆ * 。゚. o.゚  。 . 。
。 .  .。        *- - -*. 。 ゚  ゚ , 。. o 。* 。 . o. 。 . .
        。   .  ヽ 。  . .゚o 。 *. 。 .. ☆ . +. .  .
 。 .  . .   .   . ヽ 。 ゚。, ☆ ゚. + 。 ゚ ,。 . 。  , .。
    ゚  。   ゚  .  +。 *゚ * 。. , 。゚ +. 。*。 ゚.   . . .  .
 。  .   . 。 。゚. 。* 。, ヽ´。.  ((★))。。. ゚。+ 。 .。  .  。   .
  .   。  ゚ ゚。 。, .。o ☆ ヽ+ ,゚。 *。. 。 。 .    。    .
 ゚ .゚ ゚  。゚ + 。. +。 * 。゚。゚.,* ,+ 。゚. 。 . .   ,    ,   .
゚。゚+゚`, o。。.゚*。゚ 。.゚ 。 ☆+。。゚.ヽ ° 。 .   ,      ゚    ゚
 。, .゚。 + ☆。,゚. o。 。+ 。゚.,  . ヽ゚   ,   。     。   .   .
 ゚. o * 。゚。゚.。゚。+゚ 。 。 ゚。 ゚ 。 *゚
゚` .゚ .゚. ゚. . ゚  .  ゚  .   ,  .     .  .   。      ゚ .
 .  .     . ,     。       .           .  ,    .
      。                 ゚   .           。
 , .        .           ,       .     .

62 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:29:27 ID:l9mK0gMA0

利 'ー`)「やあどうも、村長の石田純一だよ」

( ´_ゝ`)「ぶほっ!?」

(´<_` )「おい兄者」

八‘⊿‘)「あはは、村長がよその人に名乗ると大体そうなります」

ハ’ノ_’ ハ「え、失礼ですが本名ですか?」

利 'ー`)「本当に失礼だね。本名だよ」

八‘⊿‘)「しょうがないですよ、顔似てますし」

利;'ー`)「うーん、そんなに似てるかな??」

( ´_ゝ`)「や、そっくりさんってほどではないけど……」

(´<_` )「雰囲気似てますね」

ハ’ノ_’ ハ「だからてっきり持ちネタなのかと……すみません」

利 'ー`)「まあうん、いつものことだから構わないけどね……」

63 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:30:01 ID:l9mK0gMA0

八‘⊿‘)「ほらほら、微妙な顔してないでみんなに紹介してください」

利 'ー`)「わかったわかった。……皆の衆、注目!」



( A島A)( B島B)( C島C) !!



( ´_ゝ`)(ふむ、村長はしっかりと島民から一目置かれている人物のようだな)

利 'ー`)「朔の夜、月例祭の今宵、数奇なる稀人の方々を紹介する!
      ……ささ、自己紹介を」

( ´_ゝ`)「うむ」



( ´_ゝ`)キリッ



( ´_ゝ`)b「江戸川コナン、探偵だ……!」

64 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:30:35 ID:l9mK0gMA0



              (ヽ、00  ∩
            ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
             ,, -‐- \   | |/⌒ヽ  〇  〇
            ( ⊂ニニ   / /⌒) )
             `ー――'′ し∪  (ノ
                           (ヽ、00  ∩
                         ⊂ニ、ニ⊃ ⊂ ⊃
                          ,, -‐- \   | |/⌒ヽ  〇  〇
                         ( ⊂ニニ   / /⌒) )
                          `ー――'′ し∪  (ノ



(´<_`;)(こ、こいつ……ッ! やりやがったッ……!!)

利;'ー`)「……失礼だけど、本名なのかな……?」

\( ´_ゝ`)/「あ、流石真理男でぇーっす! 探偵やってまぁーっす!」

利;'ー`)「……は??」

65 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:31:10 ID:l9mK0gMA0

八‘⊿‘)「マ……リオ……?」

利;'ー`)「……失礼だけど、本名なのかな……?」

( ´_ゝ`)「失礼な、誠に遺憾ながら本名だッ!」

利;'ー`)「そ、そうか、すまないね……」

ハ’ノ_’ ハ「一応、俺が保証しときますね」

(´<_` )「弟の累次です。同じく探偵」

八‘⊿‘)「る……いーじ……?」

ハ’ノ_’ ハ「あー……」

( ´_ゝ`)「俺がッ! 俺たちがッ!! 完全オリジナル流石兄弟だッ!!」

(´<_` )「ミスター師範じゃねーか」

ハ’ノ_’ ハ「?」

66 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:31:44 ID:l9mK0gMA0

利;'ー`)「……失礼だけど、本名なのかな……?」

( <_  )「すみません、本名なんです……すみません」

ヾ利;'ー`)ノシ「わー! ごめん、ごめんよ! わかるよ、辛いよね!」

( ´_ゝ`)「なんだろ、シンパシー感じるよ村長」

ハ’ノ_’ ハ「えー、ハロルド・エンヴィーです。よろしくお願いします」

利 'ー`)9m「普っ通ッ! 一人だけ普通でズルいッ!」

ハ’ノ_’ ハ「えぇ……?」

( ´_ゝ`)「外国人が一番普通とか地獄かな??」

(´<_` )「やはり何を考えて命名したのか、改めて父者達に問い質す必要があるな??」

( ´_ゝ`)「……それを質すは野暮だ、我が弟であるならばそれくらいは解せよ」

(´<_` )「……そうなのか?」

( ´_ゝ`)「そうなのだ」

67 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:32:18 ID:l9mK0gMA0

利;'ー`)「えー、以上三名の稀人さんが月例祭に参加くださる。皆、よろしくな」

八‘⊿‘)ノ「はーい!」

石 ^山^)b「おうよ!」

( ´_ゝ`)ノ「よろしくー!」

(´<_` )「「よろしくお願いします」」ハ’ノ_’ ハ

石 ^山^)「それより村長さんよ! そろそろおっぱじめようぜ!」

利 'ー`)「ああうん、そうだね。みんなー! グラスは持ったかー!?」



( A島A)ノ( B島B)ノ( C島C)ノ「「おー!」」



八‘⊿‘)っ「どうぞー」

( ´_ゝ`)っ「あざす」

⊂(´<_` )「「あ、ども」」⊂ハ’ノ_’ ハ

68 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:32:51 ID:l9mK0gMA0

利 'ー`)つ「今月もさくのかみ様のご加護で健やかに過ごせた。
       来月も変わらず頑張っていこう!」

石 ^山^)つ「おうよ!」

利 'ー`)つ「乾杯!」



                           ,. -‐==、、
              ,. ===、、 o   ○o.  i       :::ト、
            _,/      `ヾ´´`ヽ、 ゚ .l       :::ト、\イヤッッホォォォオオォオウ!
            //      .::::/  :::::!===l      :::|ス. ',
             /./       .::::/   ::::l    |  __ ..... _::::|} ヽ l-、
.           ,ィク ,'..__    .::::/    ::::l    :l '´    `)'`ヽ ヾ;\
       /::{゙ ヽ、 ``丶、;/‐‐- 、::::l     `'::┬‐--<_   } ./;:::::\
     /::::::::!   ,>---‐'゙ー- ...__)イ ,. -‐‐-、ト、   |l::ヽ /;';';';';::::\
.     /|::::::;';';'\/} (ヽ、  _/|   (´    _,.ィ!::ヽ.  ヾー'´;';';';';';';';';:: /ヽ、

69 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:33:25 ID:l9mK0gMA0

石 ^山^)「おう、俺は山口 巌ってもんだ。よろしくな!」

( ´_ゝ`)「よろしく。山口さんは漁師の人?」

石 ^山^)「ん? おう、あたぼうよ!」

八‘⊿‘)「巌さんは若い衆のリーダー的存在なんですよ」

ハ’ノ_’ ハ「へぇ」

石 ^山^)「ガハハ! そんな大したもんじゃねーけどな!」

利 'ー`)「いやあ、よくやってるよ巌君は」

石 ^山^)「へへ、そうっすか? 村長にそう言われると照れるっすね」

ハ’ノ_’ ハ「ちなみにおいくつですか?」

石 ^山^)「おん? 33だが」

(´<_` )「まさかの見た目通り」

( ´_ゝ`)(うーん……確かに見た目はそうだが……)

70 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:33:59 ID:l9mK0gMA0

八‘⊿‘)っ「皆さん、こちらをどうぞ」

⊂ハ’ノ_’ ハ「これは?」

( ´_ゝ`)っ「おっ、こりゃ潮汁か?」

八‘⊿‘)「はい、新鮮なお魚で作った潮汁です」

(´<_` )「おー、素晴らしい」

石 ^山^)「月例祭では定番だ」

八‘⊿‘)「巌さんがとってきてくれた新鮮なお魚ですよー。ね?」

八*‘⊿‘)^山^)

石*^山^)「んっ!? そ、そうだぜ!」

( ´_ゝ`)(ん、この人が旦那さんなんかな?)「客の前でイチャつくんじゃねぇ」

(´<_` )「兄者、本音と建前が裏返ってるぞ」

( ´_ゝ`)「ハッ!?」

石;^山^)「む、こりゃ失敬」

71 ◆KDJGUfbY2o:2023/05/03(水) 01:34:32 ID:l9mK0gMA0

ハ’ノ_’ ハ「お二人はご夫婦なんですか?」

石;^山^)「おっ? あー……まあ、な?」

八*‘⊿‘)「そうなんですー」

( ´_ゝ`)(嘘……)

石;^山^)「おい、客の前でひっつくなよ」

( ´_ゝ`)(なのに、臭いが……? これは……)

利 'ー`)「はは、二人は仲がいいね」

石;^山^)「いやあははは」

(´<_` )「……潮汁、うめぇ」

ハ’ノ_’ ハ「魚介の出汁が凄いですね……これが潮汁」

( ´_ゝ`)「あっ、こら先に食ってんじゃねー」

(´<_` )「食ってみろ、トブぞ」

( ´_ゝ`)「言われんでも食うぜ。……うほっ、良い出汁……」


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