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( ^ω^)百物語のようです2022( ω )
30
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:04:48 ID:OUXFCdss0
[ ( ) ] [ ( ) ]
左の写真にはあなたの父親が映っています。
右の写真にはあなたの母親が映っています。
袋の前には刃渡り三十センチほどのナイフが置かれています。
あなたはどちらかの袋を選び、残った片方を刺し殺さなければいけないと考えました。
なぜそんな考えに至ったのかはさておき、そう考えました。
.
31
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:05:10 ID:OUXFCdss0
あなたは苦悩します。
左の袋から「助けて」と声がしました。
右の袋から「逃げて」と声がしました。
あなたは苦悩します。
左の袋から「早く助けて」と声がしました。
右の袋から「あなただけでも逃げて」と声がしました。
先程と同じくらい悩んで、あなたは左の袋にナイフを突き立てました。
鈍い悲鳴が廊下に響きます。
あなたは廊下を進みます。
.
32
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:05:39 ID:OUXFCdss0
しばらく進むと、あなたは足元に『何か』が落ちていることに気付きます。
それは黒いポリ袋でした。
手のひらに収まるほどの大きさで、口がしっかり縛られています。
等間隔に二つ、地面に置かれていました。
袋のそばには写真が置かれています。
それぞれの袋に添えるように、二枚置かれています。
.
33
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:06:07 ID:OUXFCdss0
[ ( ) ] [ ( ) ]
左の写真にはあなたの母親が映っています。
右の写真にはあなたの大切な人が映っています。
袋の前には刃渡り三十センチほどのナイフが置かれています。
あなたはどちらかの袋を選び、残った片方を刺し殺さなければいけないと考えました。
なぜそんな考えに至ったのかはさておき、そう考えました。
.
34
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:06:44 ID:OUXFCdss0
あなたは苦悩します。
右の袋から「助けて」と声がしました。
あなたは苦悩します。
右の袋から「なんでも言うこと聞くから」と声がしました。
あなたは苦悩します。
.
35
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:07:21 ID:OUXFCdss0
あなたは苦悩します。
左の袋から「幸せになってね」と声がしました。
あなたは苦悩します。
あなたは苦悩します。
今までよりもうんと悩んで、あなたは左の袋にナイフを突き立てました。
押し殺した悲鳴が廊下に響きます。
あなたは廊下を進みます。
.
36
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:07:52 ID:OUXFCdss0
しばらく進むと、あなたは足元に『何か』が落ちていることに気付きます。
それは黒いポリ袋でした。
手のひらに収まるほどの大きさで、口がしっかり縛られています。
あなたから見て左寄りの地面に、ぽつんと一つ置かれています。
そばには写真が二枚置かれています。
一枚は袋に添えるように、もう一枚は無造作に置かれています。
.
37
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:09:15 ID:OUXFCdss0
[ ( ) ] [ ( ^ω^) ]
左の写真にはあなたの大切な人が映っています。
右の写真には左腕に丸印をつけられたあなたが映っています。
袋の前には刃渡り三十センチほどのナイフが置かれています。
あなたは悩まずに左の袋にナイフを突き立てました。
辺りはしんと静まり返ったままでした。
あなたは廊下を進みます。
.
38
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:09:35 ID:OUXFCdss0
あなたは廊下を進みます。
あなたは廊下を進みます。
あなたは「自分はなぜこんな目に遭っているのか」と考えます。
あなたは「そんなこと考えても意味がない」と考えます。
あなたは廊下を進みます。
あなたは薄暗い廊下を進みます。
あなたは薄暗い廊下をひたすらに進みます。
.
39
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:10:18 ID:OUXFCdss0
しばらく進むと、あなたは足元に『何か』が落ちていることに気付きます。
それは二枚の写真でした。
[ ( ^ω^) ] [ ( ^ω^) ]
左の写真には左腕に丸印をつけられたあなたが映っています。
右の写真には右腕に丸印をつけられたあなたが映っています。
袋の前には刃渡り三十センチほどのナイフが置かれています。
選んでください。
.
40
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:11:08 ID:OUXFCdss0
(
)
i フッ
|_|
投下終了です。
ありがとうございました。
41
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:12:38 ID:J40ZHk3o0
二者択一のオマージュだよな
乙
42
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:14:10 ID:jYDiZlUo0
どっちか選んでも別の場所に丸つけられた自分の写真が出てきそう
43
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:17:27 ID:q.NedEmQ0
では、四本目を
.,、
(i,)
|_|
44
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:19:02 ID:q.NedEmQ0
男がひとり、自宅のマンションのベランダで夜風に当たりながら煙草で一服していた。
_
( ゚∀゚)「はあ……。近ごろは夜になっても暑っちいまんまだな」
紫煙を燻らせつつ、ぼうっと外を眺める。
夜も深く、見える明かりの数も少ない。老朽化した街灯が、息苦しそうに不規則な点滅を繰り返していた。
_
( ゚∀゚)「ん?」
男はふと、視界の下の方で何やら白いものが揺れていることに気がついた。
何だろうと思い、柵から身を乗り出して下側を覗き見る。
手が、振られていた。
青白い二本の腕。男の位置よりはるか下、すなわち地上付近にそれはあった。
上空に向けて振られるそれは、まるで男に「おーい」と呼び掛けているかのようだった。
しかし奇妙なことに、その人物の顔が見えなかった。両腕を掲げていれば当然腕と腕の間に頭があるはずなのだが、その部分だけ真っ暗でよく見えない。
地上の照明が幾つか切れているのだろうか……。頭も体も、男からはまるで確認できない。それなのに何故か腕だけがはっきりと白く光っているのだった。
それにしても、あの腕は自分に向けて振られているのだろうか?
そう思った男は、特に深く考えもせずに、
_
( ゚∀゚)ノシ
手を振り返した。
45
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:20:37 ID:q.NedEmQ0
その、瞬間。
白い腕がにゅーーっと伸びてきて、男のいる高さまで到達した。
_
( ゚∀゚)「え」
そして二本の腕は男の体を掴むと、とてつもない力で男を引っ張り上げた。
_
(;゚∀゚)「あ! ちょっ……」
抵抗する間もなく空中に投げ出された男は、とっさに手を伸ばすも、柵に届くこともなく―――。
数秒後、まるで豪雷のような衝突音が辺り一面に鳴り響いた。
「きゃああああああっ!」「え? 飛び降り?」「きゅ、救急車! 救急車だ!」「でも、あれじゃもう呼んでも……」
閑静な夜から急に騒然となるマンション。
その場にはもう白い腕など影もなく、ただ歪にひしゃげた男の死体が残るだけだった。
皆様も、階下にて振られる腕には御注意を……。
(
)
i フッ
|_|
46
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:23:12 ID:RSa3HShM0
>>12
絵可愛い〜と思ってたらブーン怖すぎて泣いた
乙
>>45
さくっと不気味でいいな乙 窓の外見るの怖くなっちゃう
一本目の蝋燭消しときます
(-_-)神通屋敷のようです( ゚∋゚)
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659691355/
(
)
i フッ
|_|
47
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:28:28 ID:RSa3HShM0
>>40
淡々とした文章ゆえに当事者の感情とか思考とか色々考えさせられてぞわぞわする
乙
48
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:31:35 ID:jYDiZlUo0
普通にありそうでいいな
でもビビりの俺は手を振り返したりしないだろうから大丈夫
49
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 19:55:24 ID:SxL5tBOE0
5本目の蝋燭いただきます。
酔狂悪霊退治のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659696801/
.,、
(i,)
|_|
50
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 20:44:30 ID:T46Q8dn20
6本目 スナック菓子のようです
.,、
(i,)
|_|
(=゚ω゚)ノ「マーマッ、おかし、ちょおだいっ」
J( 'ー`)し「はいはい、これでいい?」
(=゚ω゚)ノ∞「おばけスナックだぁ!やったあ!おばけだぞお〜うぅ〜うらめしやだぞお〜〜っ」
"(=゚ω゚)ノ∞"「ヒュードロドロ〜」
( ゚∀゚)「食べ物で遊ぶなよ〜食べちゃうぞ」
(=゚ω゚)ノ「あっにいちゃん!」
( ゚∀゚)∞パクー
(= ;ω;)ノ「あっ!ママー!にいちゃんたべた〜!たべちゃったよお!」
(; ゚∀゚)「何だよごめんって泣くなよ、まだあるじゃん」
(= ;ω;)ノ「ああ〜ん!うあーん!」
( ゚∞∀゚)「あ?え、うわあ」
( ゚∞)「ぇk@+%るゥq4」
(= ;ω;)ノ「ああーん!!!うわーん!!」
(∞∞∞)「ウ 」
J( 'ー`)し「あらあ、おばけスナックそのまま食べちゃったの?だめねぇ、ちゃんと成仏させてからじゃないと乗っ取られちゃうのに」
J( %`)し「ねえ?」
(=゚∴*)ノ「うう〜う」
(∞∞∞)「あーぁあgw1か#33?」
「あは!はははわさかたはら。やなかせはり!」
(
)
i フッ
|_|
ご馳走様でした
51
:
◆y7/jBFQ5SY
:2022/08/05(金) 20:57:30 ID:pVKfDWqg0
7本目 頂戴します
『愛しい貴方の口元に』のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659700497/
.,、
(i,)
|_|
52
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:12:42 ID:WCNMRkJk0
8
ようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659701482/l30
.,、
(i,)
|_|
53
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 21:23:30 ID:imZy0Wfk0
投下終了しました。
酔狂悪霊退治のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659696801/
(
)
i フッ
|_|
.
54
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:20:36 ID:WCNMRkJk0
8
ようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659701482/l30
(
)
i フッ
|_|
55
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:23:29 ID:.aArcxWY0
.,、
(i,)
|_|
9本目は私のモノですわ〜!!
お嬢様vsひとりかくれんぼのようですわ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659705634/
56
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 22:57:08 ID:.aArcxWY0
投下終了しましたわ〜〜〜!!!
お嬢様vsひとりかくれんぼのようですわ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659705634/l50
(
)
i フッ
|_|
57
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:38:34 ID:MRShlChI0
#16「子泣き地蔵」のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659710269/
10本目です
.,、
(i,)
|_|
58
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:42:09 ID:pVKfDWqg0
投下終了でございます
『愛しい貴方の口元に』にようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659700497/
(
)
i フッ
|_|
59
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:47:07 ID:TZQyJmHc0
十一本目
.,、
(i,)
|_|
60
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:48:32 ID:TZQyJmHc0
所属している演劇サークルで合宿に行くことになった。
もともとこのサークルは合宿をやったことがなかったが、同期かつサークル長である津出の思い付きにみんなが乗っかったことで実行に至った。
滞在するのは小さな海沿いの町の民宿で、外観は古びた日本家屋を彷彿させるものだったが、入ってみると中は存外こぎれいな感じだ。
( ,'3 )「このたびはお越しいただきありがとうございます」
中嶋と名乗ったこの民宿の主人が深々と腰を下げる。
齢は50を超えたあたりだろうか。容姿や声からは男なのか女なのかいまいちよくわからない。
ξ゚⊿゚)ξ「これから3日間よろしくお願いしまーす」
津出がサークル員を代表して主人に挨拶および代金の確認をしている間、僕は何となしに辺りをきょろきょろと見回していた。
スリッパが大量に入った下駄箱、その上に置かれた招き猫、ビニール傘が数本入った傘立て、カチカチと音を鳴らす振り子時計、その日の日付を表す日めくりカレンダーなど。
そして奥の壁の方に目を向けると、
( ^ω^)(お?)
(∵)
目を表す二つの点と口を表す一つの点が描かれただけのお面が掛かってあった。
61
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:49:36 ID:TZQyJmHc0
∵お面∴
.
62
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:50:53 ID:TZQyJmHc0
ξ゚⊿゚)ξ「壁のあれは何ですか? お面、みたいですけど……」
津出が気になっていたことを代わりに聞いてくれた。
( ,'3 )「ああ、このお面ですか。これはこの民宿ができた時に―――」
(∵)
無表情であることを「能面のような顔」と喩えることがある。
が、今目の前にあるこのお面は能のそれよりもずっと表情に乏しい。(そもそも能面は角度によって表情がころころと変わるらしい)
顔である、と認識できる必要最低限の要素をまとめました、といった感じだ。
( ,'3 )「―――それで飾っているんですが……」
(;^ω^)「……」
白地に描かれた三角形は妙に不気味な印象をこちらに与えている。主人の話は耳に入ってこなかった。
(∴)
63
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:51:40 ID:TZQyJmHc0
(;^ω^)「!?」
(∵)
気のせいだろうか、一瞬お面が上下逆さまになったような……。
(´・ω・`)「行かないのかい、ブーン?」
(;^ω^)「!」
気づいたら中嶋さんの案内に従ってみんな階段を上っていた。どうやら客室は2階らしい。
(;^ω^)「い、今行くお!」
置いていかれまいとスリッパをパタパタと鳴らしながら僕は後を追った。
64
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:52:48 ID:TZQyJmHc0
部屋に荷物を置いたら早速練習がある。
練習場所の大広間に行くためには玄関の前を通らなければいけない。
つまり必然的にあのお面の前を通ることになるのだ。
他のサークル員たちは別段気にすることなく、その無表情な三角形の前を歩いていく。
僕も皆に付いていたが、お面が妙に気になり足を止めてしまった。
(∵)
(;^ω^)「……」
(∵)
(;^ω^)(何の変哲もないただのお面だおね……)
(∵)
(;^ω^)「……」
(∴)
(;゚ω゚)「!?」
(∵)
(;>ω⊂)ゴシゴシ
(∵)
(;^ω^)(何なんだお……)
(∵)
お面は黙ったままだった。
薄茶色の壁にその白さが浮き立っているように感じられた。
65
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:53:31 ID:TZQyJmHc0
練習が終わり、再びお面の前を通る。ふと目を向けるとその瞬間だけ上下が入れ替わっている。
夕食を済ませ夜練に向かうときも、一瞬だけひっくり返った。
(∴)
とにかく不気味だった。だが、それだけなのだ。お面が上下逆さまに見える。ただそれだけなのだ。
(;^ω^)(風呂やトイレに行くにもあそこを通るんだよな……)
……いったいどうしたというのだ、僕は。
たかがお面じゃないか。
どうしても不気味に感じてしまうなら見ないようにすればいいんだ。
( ^ω^)(簡単なことだお)
66
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:55:02 ID:TZQyJmHc0
以降そこを通る時には、壁ではなく玄関の方を向くようにした。
それでも……、
(((;^ω^) (∵)
(((;^ω^)(∵)
(∵)(((;^ω^)
(∴) (((;^ω^)
(∵) (^ω^;)「!?」
通るたびに、はっきりと見たわけではないが、やはりあの三角形が一瞬だけ、ほんの一瞬だけ逆さになる気配を感じていた。
67
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:57:05 ID:TZQyJmHc0
――――――
( ‐ω‐)zzz
(( ‐ω‐)) ブルッ
( つω‐)(トイレ……)
ガララ
((( ^ω^)))ブルルッ
( ^ω^)(おー、さみっ)
( ^ω^)ペタ、ペタ
( ^ω^)(お)
(∵)
(;^ω^)(うっわ、見ちゃった)
68
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:57:44 ID:TZQyJmHc0
(;^ω^)(やっぱり不気味だお)
(∴)クルッ
(;^ω^)ハッ!
(∵)クルッ
(;^ω^)「……」
(∵)(∵)
(;^ω^)「!?」
(∵)(∵)(∴)(∴)
(;゚ω゚)「お……」
(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)
(;゚ω゚)「お……お……」
(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴) (∵)(∴)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∴)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∴)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)(∴)(∴)(∵)(∵)
「おおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!?!??!!」
――――――
69
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:58:25 ID:TZQyJmHc0
(;゚ω゚)ガバッ!
(;゚ω゚)「ハァ、ハァ……」
(つA`)「ん〜? どーした、ブーン?」
(;^ω^)ハァ、ハァ(……夢?)
汗で湿ったシャツが肌に張り付いて気持ち悪い。
夢に見るほどあのお面が気になってしまうのか。
70
:
名無しさん
:2022/08/05(金) 23:59:48 ID:TZQyJmHc0
合宿2日目の朝を迎えた。
ξ゚⊿゚)ξ「さあ、今日はみっちり台本の中身を体に叩き込むわよ!」
(;‐ω‐)(眠みーお……)
結局、あの後は眠ることができなかった。
朝食を取っても眠気は拭いきれず、朦朧とした頭で大広間に向かう。
そう。朦朧としていた。朦朧としていたにもかかわらず、
(∴)
(;‐ω‐)(やっぱひっくり返ってたおね……)
視界の片隅に入り込んだお面は、僕の脳内に上下反転した鮮明な無表情を残していた。
71
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:00:30 ID:iKqeBdq.0
幸か不幸か津出のスパルタ式の愛の籠った激励(ヒステリックな暴言とも言う)により、練習中はお面のことなぞ頭から抜け落ちていた。
(∴)
しかし昨日同様、あの壁の前を通ると無意識下から白地のお面の存在が表に引き摺り出されてくる。
嫌でもお面の方へ意識を向けてしまうのだ。
見ないように、考えないようにしようとすると、かえって強く意識してしまう事象に何か名称はあるのだろうか。
( ^ω^)(……このまま練習がずっと続けばいいのに)
字面だけを見るとさながら爽やかな青春のワンシーンのようだ、と思わず苦笑した。
72
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:01:10 ID:iKqeBdq.0
( ^ω^)「あのお面、動いてる気がするんだお」
その日の夕食時、ついに僕はそのお面について話した。
('A`)「ん? どういうことだ?」
( ^ω^)「何というか、一瞬だけ、クルって回転する、というか、上下が入れ替わる、というか……」
(´・ω・`)「んー、そんなの気づかなかったな……」
('A`)「気のせいじゃないのか?」
( ^ω^)「そんなんじゃないお……」
確かに目の錯覚ではないかと思うほど一瞬の出来事ではある。
だが、その変化は見間違えなんかではないと、もはや確信できるものだった。
( ,'3 )「はい、おまちどおさま」
(*'A`)「おお、すげえ!」
その晩の献立は豪勢にも中嶋さんが朝に釣ってきたスズキの活け造りだったが、食欲がわかずほとんど楽しむことができなかった。
73
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:02:12 ID:iKqeBdq.0
そしてあっという間に合宿最終日。
幸いにも寝不足だったのが功を奏したのか、妙な夢を見ることなく夜を過ごすことができた。
朝食の後、寝具をリネン室に運び、軽く掃除を済まして玄関へ集合。
そしてやはり薄茶色の壁に目が向いてしまう。
(;^ω^)
(∵)
(;^ω^)
(∴)
(;^ω^)「!」
(;>ω⊂)ゴシゴシ
(∴)
(;゚ω゚)「!?」
(;゚ω゚)「やっぱり、逆になってるお!」
ξ゚⊿゚)ξ「なにが?」
(;゚ω゚)σ「あのお面だお! 目が下に、口が上になってるお!」
(∴)
('A`)「ああ、そうだな」
(´・ω・`)「それがどうかしたのかい?」
(;゚ω゚)「え……!? だって、おかしいじゃないかお!」
('A`)「……? 何がおかしいんだよ」
74
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:02:52 ID:iKqeBdq.0
「お面、てのはそうやって飾るもんだろ」
.
75
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:03:53 ID:iKqeBdq.0
(;゚ω゚)「……?」
宇津田の言っていることの意味が分からない。
(;゚ω゚)「え……、ひっくり返して……?」
('A`)「ああ、そーゆーもんだろ」
お面を上下逆さまにして飾るのが当たり前なのか。
(;゚ω゚)「な、なんで……?」
(;'A`)「いや、なんでって言われても……」
(;´・ω・`)「それが普通、としか……」
(∴)
(;゚ω゚)「……?」
思い返してみれば、民宿に来てから何度もお面が視界に入ったが、上下逆さまの印象が強く残っている。
―――まるで、逆さまに飾ることが普通であるかのように。
76
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:05:00 ID:iKqeBdq.0
ξ゚⊿゚)ξ「あんた、お祭りとか行ったことないの? そこで売ってるお面だってこれみたいに並べてるでしょ」
津出に言われ、記憶を遡ってみる。
祭囃子の音色にソースの匂い、参道に連なる縁日の屋台のうちの一つや二つは、お面をずらりと並べている。
戦隊ヒーローやアニメキャラを模したお面達は、いったいどちらを向いていただろうか。
(;^ω^)「……」
―――言われてみれば、津出の言う通りだった気もしてきた。
何とか仮面もプリティーなんちゃらも、みんな顔がひっくり返っていた……、かもしれない。
( ,'3 )「……ヒトの姿を模したモノはそのまま再現するのではなく、あえて違う部分を残すことがあります。
なんでも、そっくりそのまま創り上げてしまうと、そこに魂が宿ってしまうとか。
お面を逆さまに飾るのも、そういった私たちの文化の表れなのかもしれませんね」
もっともらしい説明をする中嶋さん。お面を逆さまに飾るのが僕たちの文化、なのか。
だとしたらなぜ今の今まで僕は、お面はひっくり返さないもの、と思い込んでいたのだろうか。
( ,'3 )「おや、バスが来たようですね」
ξ゚⊿゚)ξ「3日間ありがとうございましたー」
荷物と言葉にならないもやもやを抱え、僕は団体バスに乗り込んだ。
77
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:06:13 ID:iKqeBdq.0
―――合宿が終われば、当たり前の日常が戻ってくる。
別にあれ以降何かしら怪奇現象が起きたりしているわけではないし、体調を崩したりもしていない。
「おーす、ブーン!」
背後から宇津田の声が聞こえる。
どうせノートを写させてくれ、とでも言うのだろう。
(、∀,)「今日の文化人類学のノート写させてくれよー」
―――結局、お面の見え方の謎は分からずじまいだった。
だけど、自分に見えているものなんて案外当てにならない、と思うようになった。
たまたまものの見え方が他の人と違っていた。ただそれだけだ。
了
78
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:07:09 ID:iKqeBdq.0
(
)
i フッ
|_|
79
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:12:10 ID:8a/aDYgU0
認識阻害系SCPみたいで怖い。
乙でした。
80
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 00:15:58 ID:s.wJxcXw0
#16「子泣き地蔵」のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659710269/
(
)
i フッ
|_|
.
81
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 03:55:56 ID:cW2BLNII0
>>77
ラストのドクオの顔でヒエッってなった
乙です
82
:
◆Wm6SmQ7Jsw
:2022/08/06(土) 07:08:07 ID:H2YrCGkU0
皆様お疲れ様です、意欲的なご参加ありがとうございます。
ただ今07時00分を持ちまして投下は一旦の区切りとなります。
再開は本日18時00分からです。
それまではご歓談などご自由にご利用ください。
83
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 17:07:26 ID:wCOMk/0k0
>>12
5.6コマ目が好きすぎるwww
怖くて楽しくて好き
84
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 18:29:42 ID:imfhe3do0
十二本目、いただきます。
.,、
(i,)
|_|
85
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 18:31:08 ID:imfhe3do0
(,,゚Д゚)「ふう、今日も暑い……」
背広を手に掛け、ワイシャツの袖を捲り上げているサラリーマン風の男が、道を歩いている。
時間帯は昼少し前。夏真っ盛りの今の時期、まるで天井知らずの如く上昇する温度は、彼の皮膚をジリジリと灼いていた。
(,,゚Д゚)「この時期の外回りが一番堪えるな……」
急ぎすぎても汗が噴出する。さりとてゆっくり過ぎれば、いたずらに太陽に責められるだけだ。
男は適度な速度で歩を進めた。この辺りは市街地から離れた郊外ではあるが、得意先が近くにある為男にとっても歩き慣れた道だ。
次の曲がり角を右折すれば公営斎場が見え、その先に目的地の得意先がある。
(,,゚Д゚)「ん……?」
公営斎場を横切るときに、大きめのバッグを背負い、立て掛けた自転車の隣に腰掛ける人が何人か見えた。
彼らの格好は最近町中でもよく見かける。
(,,゚Д゚)(フードデリバリーか。俺はまだ使ったことないけど、最近だと葬式の時にも利用する人がいるんだなぁ)
近年の感染症の影響で急速に発展した、食事を届けるサービス。
歴史的なパンデミックの中でも商機を見逃そうとしない人達もいるのだから、人間というのは逞しいもんだ、と男は思った。
しかし、斎場を通り過ぎた後で、男はちょっとした違和感を覚えた。
(,,゚Д゚)(あれ? なんか変じゃないか?)
86
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 18:32:46 ID:imfhe3do0
男は始め、彼ら配達員は斎場へと食事を持ってきたのだと考えた。
しかし先程見た彼らは、その場に腰掛けたりスマホを弄っていたりと明らかに「待機」していた。
もしあの斎場へと配達を終えたのだったら、まあ多少休憩する人もいるかもしれないが、普通は速やかに次の配達へと向かう筈である。
だが彼らは違う。待っていた。きっと前提が異なるのだ。
彼らは斎場に配達をしに来たのではない。「料理」を受け取りにきたのだ。
(,,゚Д゚)(んん? いやいや、それはおかしいだろ。斎場で何の料理が作られるってんだよ?)
斎場とは当然ながら、葬式を行う場だ。何らかの料理が提供などされることはない。
まあ、あの斎場は公営斎場だから、葬儀場の他に―――
(,,゚Д゚)(『火葬場』も併設されて……いる…………)
火葬場。
即ち言い換えれば―――"肉"を焼いている。
.
87
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 18:33:40 ID:imfhe3do0
(;゚Д゚)「……」
(;゚Д゚)「……ははっ。そんな馬鹿な。あり得ねえって。漫画の話じゃねえんだから」
(;゚Д゚)(でも、じゃあ……。アイツらはあそこで何を待っていたんだ……?)
そこまで考えた男の背中は、いつの間にかじっとりと汗で濡れていた。
夏の太陽に晒されたからではない。言い知れぬ不安と不気味さが、男の肝を冷やしたからだ。
無論、あの斎場で何が行われているかは男には知るよしもない。
ただ、それからというもの、男はその斎場の前を通ることを止めた。
『爺婆eatsのようです』 おしまい
(
)
i フッ
|_|
88
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 19:03:29 ID:FuvAgnzU0
実際どうなのかわからないけどそうとしか考えられないってあるよね
想像で気持ち悪いホラーは好き
89
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 19:11:02 ID:8YNo.TSs0
仄暗い水の底のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659780591/l30
.,、
(i,)
|_|
90
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 19:21:34 ID:8YNo.TSs0
仄暗い水の底のようです 投下終了しました
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659780591/l30
(
)
i フッ
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91
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 19:31:36 ID:.fp56L/Y0
ここまで一言感想
>>11
(-_-)神通屋敷のようです( ゚∋゚)
語りや解説の雰囲気が一々いかにもでニヤリとしてしまう。
これは連載読みてぇなぁ読みてぇよ。
>>12
怖がりドックン
これはたくましい豚さん
とっても素敵なデートでしたおね。
>>15
( ^ω^)取捨選択のようです
緑髪のエレア「本当に想像してしまったのか?」
非常に読みやすくそうめんのようにスッキリ爽やかに楽しめた。
>>43
四本目
シンプルイズベスト
非常に怪談らしい怪談でよい。
>>49
酔狂悪霊退治のようです
冒頭二行で完全に心を掴まれましたおね
そして最後の粋な〆方、素人には真似できない。
>>50
スナック菓子のようです
「だめねぇ」じゃねーおwwww
わさかたはら やなかせはり(ふっかつのじゅもん)
>>51
『愛しい貴方の口元に』のようです
噎せ返るくらい濃厚かつ芳醇な文学臭(誉め言葉/デジャヴ)
タピオカとか言ってるけど一体何年前から祭りを予見して書き始めてたんだ……?怖っ
92
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 19:32:12 ID:.fp56L/Y0
>>54
ようです
不思議なリズム感
このリズムにハマってしまった人は帰って来れないかもしれまい。
>>55
お嬢様vsひとりかくれんぼのようですわ
開幕お嬢様は大草原
俺たちのお嬢様無双を見せてくれ!
>>57
#16「子泣き地蔵」のようです
やっぱ台本形式しか勝たん(言い過ぎ)
これも連載読みてぇなぁ書いてくれんかなー(チラッ
>>59
十一本目
表現がなんだかゲーム的だしマルチエンドの1ルートっぽくて凄く好き
ツクール化してアツマールに載せよう(提案)
>>84
爺婆eatsのようです
どう考えても採算が見合わない……「それでなければいけない理由」がなければ。
それは……つまり……!(アイデア成功、1d3/1d6)
>>89
仄暗い水の底のようです
フィレのキャラ付けが逸品でツボった
大小様々であることの謎が個人的にたいへん興味深い
93
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 20:28:17 ID:EIhU9Bq.0
>>84
想像させる系の空恐ろしさを感じてたのに爺婆eatsで笑っちまった
94
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:09:26 ID:8zWyNnw.0
十四本目 追いかけて来るようです
.,、
(i,)
|_|
95
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:09:57 ID:8zWyNnw.0
o川*^ー^)o「えへへ〜今日はかくれんぼの気分なのかな〜?」
俺は今、奴に追われている。
何度も何度も逃げ出しても、奴は必ず俺を見つけ出す。
体に何か仕掛けられているんじゃないかと思って調べてみたが、何も見つからない。
以前、奴に聞いてみたところ
o川*^ー゚)o「そんなの愛があればわかるに決まってるじゃーん」
とふざけた答えが帰って来た。
じゃあ俺は「お前の事を愛してないからお前がどこにいるか分からないな」と言ってやった。
……その時の俺はわかってなかったんだ。
その一言が特大な地雷だということを
o川 - )o「ふーん……そんな事言っちゃうんだぁ……? 」
o川゚-)o「じゃあ分からせてあげないと」
o川゚-)o「あなたが、私のことをどれだけ愛しているのかを」
o川* ∀ )o「私があなたをどれだけアシテイルノカヲ」
(((((;゚A゚))))「うわああああああああああ!!!! 」
96
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:10:31 ID:8zWyNnw.0
それが今までの経緯だ。叫び声をあげ逃げしたまではよかったのだが、どこに隠れても見つかってしまう。
そのたびに……いや、これはなんでもない気にしないでくれ……
そんな事より、この状況をどう打破すべきかだ。
たまたま見つけた廃ビルにあったロッカーの中に隠れたまではよかったんだが、この場に奴が来てしまったせいで身動きがとれなくなってしまった。
カツカツとヒールの音を鳴り響かせゆっくりと近づいて来ている。
だが、ここには沢山のロッカーがある。他の場所を探している間に飛び出して一気に逃げ出してやる!
そんな走りにくい靴で来たのが敗因だ。ざまあ見ろ……!
俺の気持ちを知ってか知らずか、奴は俺がここにいると確信しているのか語りかけてくる。
o川* - )o「ねぇ知ってる? 昔の話なんだけどさ、セールスマンっているじゃない? あの人たちってチャイムを鳴らした後、何してると思う? 」
o川* - )o「実はね。ドアスコープをじっと覗いているんだって。何でそんな事するんだろうね? って昔不思議に思ったんだぁ」
o川* - )o「それでね、今やっと分かったんだぁ」
ずっと鳴り響いていた音が止み、静寂が訪れた。
(;'A`)「……? 」
諦めたのか、と思いロッカーの空気穴みたいな所から音を立てないように外を覗き見る。
゚ ゚
目が、あった。
97
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:11:00 ID:8zWyNnw.0
(((((; A ))))「うわああああああああああ!!!! 」
恐怖の叫び声が口から漏れ出してくる。
そして、ロッカーがゆっくりと開かれていく。
逃げ出そうにも目の前には奴が、いる。
どこにも、逃げ場は、ない。
奴の手がこちらに伸びてくる。
嫌だ……お願い……誰か……………助けて
o川* ∀ )o「ドックンミィツケタァ」
俺の叫びは、今日も誰にも届かない
98
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:11:43 ID:8zWyNnw.0
(
)
i フッ
|_|
使わせてもらったお題
廃ビル
愛情
ここまでお付き合いいただきありがとうございました
99
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:16:25 ID:FZYm48Yo0
実際どうやって探知してるのか分からんの死ぬほど怖いな
おつおつ!
100
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:23:11 ID:YpmLOYR60
十五
.
.,、
(i,)
|_| .
( ^ω^)∴
( ^ω^)「お」
101
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:23:46 ID:HZywUurU0
てんてんのようて"す
.
,
102
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:24:18 ID:fYAd4KPE0
∵( ^ω^)「おー…」
( >ω<):
.…( ^ω^)「虫…?…違う?」
(^ω^ )":∴
∴( ^ω^)「うーん」
( ^ω^):「何か最近、視界の端に黒い点見えるな」…
…( ^ω^)「飛蚊症ってやつかお?」∴
:( ^ω^)「飛ブーン症…ってやかましいわ」..
( ^ω^)¨「飛蚊症ってそもそも何?」"
103
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:24:49 ID:fMLR0WmI0
:( ^ω^)゙「影送りみたいに」
( -ω-)「目を瞑っても…」
¨( -ω-)∴
( -ω-)∴「見えてるお.」"
:( てωて三そ 「えいおっ!!!!」
( ↑ω↑)∴「うーんセルフ目潰ししたのに見えるお」
104
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:25:14 ID:gFPszBpA0
( ^ω^)."..
( ^ω^)「…'...」
( ^ω^):「……これ、本当に飛蚊症…?」.∴∵
"\(^ω^ )「消えろ〜消えろ消えろ消えろ消えろ消えろ」
( ^ω^)ノ"「きーえろろろろろ」
( ^ω^)
( ^ω^)「お」
(*^ω^)「なくなったお!」
105
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:25:42 ID:gT/j77SI0
( ^ω^)「気のせいだったんだ」
(.^ω^)「お∴∴∴」
( .^ω^)「あ゙れ:?゙」゙
106
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:30:19 ID:Rjf8S0sA0
:‥¨∵…¨∵
:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:
‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…
∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥
∴〝¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:
‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥
…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:
‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵
…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵
:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…
∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵
…∴∵:‥¨∵…¨∵
…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…
¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥
∴〝¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴
∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…
¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵
…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨
∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…∴∵:‥¨∵…¨∵…
107
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:31:27 ID:QZ.aW/OI0
∵:‥
(
)
i フッ
|_|
ちょっとかふ"っちゃってて焦ったせ"
108
:
名無しさん
:2022/08/06(土) 23:41:14 ID:FZYm48Yo0
濁音がそういう表記なのも意味があったのね……
乙でした!
109
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 00:04:47 ID:VJve96HI0
おつ
メール欄まで…
110
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 00:23:49 ID:K5CYx9Fs0
寒がりさんのようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659799329/l30
.,、
(i,)
|_|
111
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 00:35:00 ID:K5CYx9Fs0
寒がりさんのようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659799329/-100
寒いですか?
(
)
i フッ
|_|
112
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:39:08 ID:aZOHw.3A0
十七 のまれるようです
.,、
(i,)
|_|
僕の家族を紹介します。
僕のお母さんは、セツヤクジョウズです。妖怪じゃありません。せつやくって言うのが、とても上手なんです。
おばあちゃんが言うには、物が捨てられない貧乏性なんだって。色んな名前があるのはかっこいいと思います。
僕のお父さんは、暗いし話す声も小さいし、よくわからないことでお母さんや僕を叩くので嫌いです。
シャキちゃんはニコニコずっと笑顔で、明るい性格です。この間なんて楽しそうに踊っていました。僕はシャキちゃんが大好きです。
でも最近シャキちゃんと会えません。
お母さんの具合が悪くなってから会えなくなったような気がします。
113
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:39:34 ID:coljwqf.0
シャキちゃんは陽気で、ついはしゃぎすぎてよく色んなものを壊してしまうのです。この間はテーブル、その前は壁、そのもっと前は……何だったか……。
シャキちゃんは壊した後、ちゃんと「ごめん」と謝れるので、何かしても謝らないお父さんよりずっとえらいなって僕は思うのですが、お母さんは違うみたいです。
シャキちゃんがはしゃいで壊してしまったものや、汚してしまったものをお母さんが片付けているので、あんまり良くないのかもしれません。
だから、お母さんが具合悪いのでシャキちゃんに会えないんじゃないかなって僕は思ってます。
シャキちゃんに、会いたいなぁ。お母さんに聞いてみようかな。
114
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:39:55 ID:Y1LvXH.o0
「お母さん、あのね……具合、大丈夫?」
何だか直接シャキちゃんのことを聞くのはダメな気がして、変な聞き方をしてしまいました。お母さんは目をまんまるくさせて、そのあとふふ、と笑います。
「心配かけちゃったね。ごめんね。本当はもうちょっとしてから言おうと思ったんだけど、お母さんのお腹にはあなたの妹がいるのよ」
ええ!僕は思わず大きな声を出してしまいました。妹に聞こえちゃったかな、笑われてない?
僕はずっと妹が欲しくて、サンタさんにお願いしていたのでとても嬉しくなりました。
115
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:40:17 ID:1WWEhnpk0
ぴょんぴょん飛び跳ねると、お母さんは僕の髪を撫でて「お兄ちゃんになるんだよ、だからたくさん良い子にしてね」と言いました。
赤ちゃんはすごくすごく可愛いけど、すごくすごく弱いからお部屋が散らかっていてはいけないし、大きな声は出してはいけないんだそうです。
僕はぴん!ときました。
もしかしたら妹がくるから、シャキちゃんは遠慮しているのかもしれません。シャキちゃんはお部屋を散らかしてしまうし、大きな声も出してしまうから。
妹が来るのはすっごく嬉しいです。嬉しいけど、シャキちゃんともう会えないのは寂しいです。とても悲しくなって僕は泣いてしまいました。
116
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:40:44 ID:bS3DA9IU0
「あら、あら。寂しくなったのかしら」
違うよ、違うの。お母さんを取られるだなんて思っていないの。シャキちゃんに会えないことが寂しいんだ。
けれど言葉が出てきませんでした。お母さんは優しく撫でてくれて、ぎゅうっと抱きしめてくれたのです。
「大丈夫よ、妹が産まれるまでまだしばらく時間があるからね。それまでたくさん遊びましょう」
そう告げたお母さんの言葉に、頭にゴインと叩かれたような衝撃が走りました。
そうです、妹は、赤ちゃんはまだ産まれてないのです。
それまでだったらシャキちゃんに会うことも許されるのではないでしょうか!
ニコニコ笑う僕を見て、お母さんも笑います。
僕はシャキちゃんに会うにはどうすればいいか考えていました。
シャキちゃんは前までほとんど毎日会っていました。お休みの日はお昼くらいからいることも何回かありました。
117
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:41:23 ID:u6Tlmkq.0
あ!
思わず声が出てしまいます。お母さんは「どうしたの?」と聞いてきましたが、僕は名前を何にするか決めなきゃね、と別の話をしました。
──シャキちゃんに会う方法があります。
魔法のお水です。
それがあればシャキちゃんと会えるのです。思い出しました。
僕はお母さんに宿題しなきゃと言って部屋に行くふりをしました。
そうして、家の中に魔法の水がないか考えました。
魔法のお水は特別なので、本当は僕は触ることもダメだと言われています。
でも一度だけ、こっそり近づいてみたことがあります。なんだかすっごく変な匂いがしたのです。
魔法のお水はどこだろう。
しばらくシャキちゃんと会えていないから、もしかしたらおうちには無いのかもしれない。
でも1番最後にシャキちゃんに会った日のことを思い出すと、いくつか残っていたような気がするのです。
捨てるなんてこと、お母さんは絶対しません。
118
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:42:24 ID:uzVqwvg.0
「あった!」
屋根裏部屋の奥の奥にありました。
ここは埃っぽいから誰も来ないし、見つからないもんね。
僕は嬉しい気持ちでいっぱいでした。これがあればシャキちゃんに会えるんですから!
魔法の水をこっそり僕の部屋に移しました。
お母さんにはバレていません。これなら、今日もうすぐ会える気がします。
ガシャン!
大きな音がリビングからしました。
魔法のお水はここにあるので、シャキちゃんではないはずです。
僕はそうっとリビングに近付いて覗きました。
「俺は働いて来たんだぞそれなのにダメだっていうのかふざけんなふざけんなふざけんなふざけんなふざけんな」
119
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:42:52 ID:8Eg8wOgQ0
お父さんです。何か小さい声でぶつぶつ言っています。
イスが転んでいました。きっとお父さんが投げたか蹴ったかしたのでしょう。
お父さんは何か嫌なことがあると小さい声で何かを言いながら物を蹴ったり投げたりするのです。
お母さんはお風呂掃除をしているみたいで大きな音に気付いていませんでした。
お父さんの機嫌が悪い。そんな時のターゲットはお母さんか僕です。今見つかると大変なことになります。
でも、けど、大丈夫です。
僕には魔法のお水があるのですから!
( ´・ω・`)「お、お父さん!これっ、魔法のお水だよ!」
120
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:43:18 ID:gMZimweI0
.
121
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 01:44:48 ID:6FYK6aWY0
「それで、被疑者の容態は?」
「急性アルコール中毒で病院に運ばれてる」
「嫁さんが妊娠して禁酒中だって公言してたらしいじゃないか、我慢出来なくて一気飲みしちまったのか」
「嫁さんも捨てておけば良かったのになぁ…まぁ隠しておいたのを探し出す執念のがヤバいか」
「酒癖酷かったみたいだな、酔って大声出しては暴れてよくご近所さんに通報されてる記録が残ってる」
「シラフだと暗いくせに酔うと『俺はシャキちゃんだぞ』なんてはしゃいでたみたいですね」
「まぁ浮かばれないよな、酔って首締めるなんて」
「子どものこの顔……何でこんな事しちまったんだろうなぁ、酒は怖いね」
「いやあ怖いのは、のまれた人間さ」
(
)
i フッ
|_|
122
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 02:00:05 ID:7//0kWuY0
えぐぅ……
やるせないな乙
123
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 16:09:10 ID:d6ztpd8w0
つら……乙
124
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 19:24:14 ID:dL8GVl4s0
青天白日吉日のようです
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/21864/1659867646/
.,、
(i,)
|_|
125
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 21:02:58 ID:4G3GKF4I0
やあやあ、十九本目頂くで
.,、
(i,)
|_|
126
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 21:03:37 ID:4G3GKF4I0
(;;^ω^)「おっ、ドクオおいすー」
('A`)「おはようさん。いや今日は暑いな」
(;;^ω^)「ほんとだお。学校来るだけでこんなになっちゃったお」
(;'A`)「いやいくらなんでも汗かきすぎだろ」
(;;^ω^)「おおーん。僕は汗っかきだからお」
('A`)「汗っかきってレベルじゃねーぞ」
(´・_ゝ・`)「全くだね。見てるだけでこっちまで熱くなる」
('、`*川「ブーちゃんだいじょぶ? これ使う?」
('A`)「何故水の入ったバケツと雑巾が……」
(´・_ゝ・`)「内藤君のためにって用意していたよ。いやー伊藤さんは優しいね」
('A`)「優しいのかそれ?」
(;;^ω^)「おおーん。流石に雑巾はノーサンキューだお……」
('、`*川「あら残念」
―――。
127
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 21:04:13 ID:4G3GKF4I0
(;;^ω^)「ふひぃー」
('A`)「拒否すること数日。ついに誘惑に負けて雑巾を被る内藤であった」
(;;^ω^)「いやだってあちーんだお」
('A`)「だからってなぁ……」
('、`*川「似合ってるよブーちゃん」
('A`)「お前は何が目的なんだよ伊藤」
(´・_ゝ・`)「伊藤さんは天才肌だからね」
('A`)「お前はお前でアクロバティック擁護が過ぎる」
(;;^ω^)「まあまあ良いじゃないかお。僕的には助かったお伊藤さん」
('、`*川「よかったぁー。これでウィンウィンだね」
('A`)「ウィンウィンって今日日聞かねぇな……」
―――。
128
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 21:04:51 ID:4G3GKF4I0
(;;^ω^)「あっちぃ……」
('A`)「? あれ? 今日はいいのか伊藤?」
('、`*川「えっ? いいって何が?」
('A`)「何って、雑巾被せなくて」
('、`*川「ん??」
(´・_ゝ・`)「何の話をしてるんだい、鬱田くん?」
('A`)「何の話って、今日も水汲んできてんじゃん」
(;;^ω^)「あー、耐えられないお。勝手に貰うお」
('A`)「最早何の躊躇いもないな……」
('、`*川「え、何のこと? だいじょぶドッくん?」
('A`)「……?」
―――。
129
:
名無しさん
:2022/08/07(日) 21:05:27 ID:4G3GKF4I0
('A`)「あれ? 今日は内藤休みか?」
(´・_ゝ・`)「ん? 内藤って?」
('A`)「えっ? 何言ってんだよ、内藤は内藤だろ。来てないじゃん」
(´・_ゝ・`)「いや、誰?」
('A`)「相変わらずお前のギャグはつまらんなー」
(´・_ゝ・`)「えっ? いやギャグとかじゃなくて……」
('A`)「伊藤、お前からも言ってやってくれよ」
('、`*川「ちょっとドッくんが何言ってんのかわかんないんだけど……?」
('A`)「は……?」
(´・_ゝ・`)「暑くてボケてるのかい? ほら、名簿にも内藤なんていないよ」
(;'A`)「えっ!? お前このギャグの為に偽の名簿まで作ったの!?」
(´・_ゝ・`)「いやギャグじゃないって。大体その内藤って人の席はどこ?」
(;'A`)「そりゃお前、俺のとな……り……?」
(;゜3゜)「ふー、ギリギリセーフ!」
(´・_ゝ・`)「隣は田中君でしょ」
('、`*川「何か最近おかしいよドッくん。本当にだいじょぶ?」
―――。
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