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切り落とされた首の話
31
:
名無しさん
:2021/10/23(土) 22:51:59 ID:S/RA0zHE0
地下道に入ると、内部は予想通りの有様だった。
数年間閉じたままの空間。空気は淀み、黴臭い。
一歩進むごとに降り積もった埃が削れ、真新しい足跡が残る。
小さなライターの炎を頼りに歩くには、少々厳しい道である。
( ,,^Д^) 「やはり、この通路は使われていないようですね」
爪'ー`) 「ああ、これを抜ければ使用人専用の支度室。そこから隠し通路が伸びて、屋敷内の全ての部屋に繋がっている」
( ,,^Д^) 「部屋の目星は?」
爪'ー`) 「知らん」
爪'ー`) 「学者なんて人種は変人の集まりだ。変人が何をどこに置くのかなんて想像できるか」
( ,,^Д^) 「それでは総当たりで?」
爪'ー`) 「強いて言うなら……暗くて涼しい所だ。棚の中とかな。だがそんな物はどの部屋にも有るだろう」
地下道は下り坂から上り坂に変わり、やがて木製のドアが現れた。
鍵はかかっていない。小屋の扉が最後の侵入者対策だったのだろう。
ドアの隙間からも、光は漏れ出していない。向こう側も暗闇だ。
( ,,^Д^) 「開けます……」
爪'ー`) 「……」
開かれた扉の内側に人影はない。
空っぽの本棚に、簡素な机と椅子がいくつか。
爪'ー`) 「今から言うことをよく覚えろ」
埃かぶった机に指で図形を描きながらフォックスは語る。
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