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切り落とされた首の話

24名無しさん:2021/10/23(土) 22:42:27 ID:S/RA0zHE0
( ,,^Д^) 「埋葬が終わりました。出発しましょう」

爪'ー`) 「……そうだな。余計な時間を食った。今日は南西の農村辺りで宿を取ろう」

( ,,^Д^) 「おや、目的地は西の漁村では? 南西方向は遠回りになりますが」

爪'ー`) 「馬鹿が……盗賊はどっちに逃げた?」

生き残りの盗賊達は、街道を西方向に走って行った。
このまま最短距離で漁村に向かった場合、馬車は再度盗賊達と鉢合わせする可能性がある。

爪'ー`) 「どうせまた殺して、穴掘って埋めることになるんだろ?」

「そっちのほうがよほど遠回りだ」とフォックスが続けると、タカラは暫く黙ってから笑い出した。

( ,,^Д^) 「盗賊と遭った時の心配事が、命でも積荷でもなく時間ですか」

( ,,^Д^) 「信頼していただけたようで何よりです。ご主人、あなたと積荷は必ず守りますよ」

爪'ー`) 「……とにかく、進路は南西だ。さっさと荷車に戻れ」

( ,,^Д^) 「いえ、荷車には戻りません。また鍵をかけられると助けるのが遅れます」

( ,,^Д^) 「私も御者台に座りましょう。少し窮屈ですが、命には代えられません」

爪;'ー`) 「おいおい、勘弁してくれよ」

( ,,^Д^) 「いけません。次も無事に鍵を開けられるとは限らない。仕事のためには横に居るのが一番良いのです」


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