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切り落とされた首の話

18名無しさん:2021/10/23(土) 22:31:55 ID:S/RA0zHE0
山賊の持つ短剣が無防備な背中に迫る。しかし、それがフォックスの体を傷つけることは無かった。

開放された扉から伸びた腕が、瞬間のうちにフォックスを荷台の中に引き込んだのだ。
入れ替わるようにして飛び出した奴隷。その手には積み荷の鉈が握られている。

( ,,^Д^) 「……」

(  ゚∀゚ ) 「何だお前――――

言い終わるのを待たず、奴隷の鉈が山賊の頭を叩き割った。
真っ二つに割れた断面から血とも脳漿ともつかない液体が溢れ出す。

( ФωФ) 「……は?」

( ,,^Д^) 「ご主人」

爪;'ー`) 「な、何だ!?」

( ,,^Д^) 「どんな仕事を任されるのかと心配していましたが、得意なことで良かったです」

( ,,^Д^) 「私が呼ぶまで荷台に隠れていてください」

( ,,^Д^) 「……すぐ済みますので」

( #ФωФ) 「殺せ!お前達、こいつを殺せ!」

掛け声を受け、山賊達は奴隷に襲いかかる。
何本もの剣が、槍が、奴隷を殺すべく向けられた。

しかし、山賊たちの武器は奴隷の身には掠りもせず、
奴隷はただ淡々と、一人一人の頭を一撃のもとに叩き割っていく。

信じられぬ光景を目の当たりにし、フォックスの胸の内にはふたつの思いが渦巻いていた。
ひとつは生き延びられたことを喜び、幸運に感謝する思い。
そしてもう一つは――――

爪;'ー`) (あいつ、どうやって殺そう?)


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