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( ・∀・)花占いマンは恋をがんばるようです
1
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:20:21 ID:UpRJ3gog0
*
(( (#゚;;-゚)っノ
壁| ゚ -゚)「よし、でぃは一人だ。今なら二人きりで話せるぞ」
壁|; ・∀・)「う、うん……」
壁| ゚ -゚)「いいか、落ち着くんだ。大声とか出しちゃダメだぞ。
びっくりさせちゃうからな」
壁|; ・∀・)「了解! よし、行ってくる!」
(;・∀・)「落ち着いて大声出さずに……よーし!」
三三三( ・∀・)ノ「やあ東野!!!!!!!!!!!」ズサーーッ
(;#゚;;-゚)" ビクッ
( ・∀・)「なんだなんだ花なんか持って!!!!!!!!
あれか!!! 緑化委員が教室に飾っていたやつだな!!!!!」
(;#゚;;-゚)「あ、うん……もうすっかり萎れちゃったから……。
わたし緑化委員だし……」
*
( ・∀・)っノミ「これから捨てに行くわけか!!!!! よし貸してみろ!!!!!」バッ
(;#゚;;-゚)っ「えっ」
( ・∀・)∩"「好き!!嫌い!!好き!!嫌い!!好き!!嫌い!!!」ブチブチブチブチ
( ・∀・)σ「嫌いだとよ!!!! はっはっは、ザマァないな東野!!!!!!」
┗(・∀・ )┓三三三「はーはっはっはっは!!!!!!」ダーーーーッ
(;#゚;;-゚)
壁| ゚ -゚)
(;#゚;;-゚)「ええ……?」
壁| ゚ -゚)「マジで最悪」
2
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:21:05 ID:UpRJ3gog0
( ・∀・)花占いマンは恋をがんばるようです
.
3
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:21:42 ID:UpRJ3gog0
( ;∀;)「またやっちゃったーーーーーー!!!!!」
川 ゚ -゚)「またやっちゃったなあ」
('A`)「またやっちゃったかあ」
( ;∀;)「なんで東野の前だと素直になれないんだ……」
川 ゚ -゚)「素直になれないなんて次元ではないな。
ただの意味わからん奴でしかないぞ」
('A`)「純粋に怖いよね」
( ;∀;)「うぐっ……」
川 ゚ -゚)「急に叫んでスライディングしながら来たと思ったら花占いして帰っていった奴」
('A`)「謎すぎ」
川 ゚ -゚) σ「嫌いだとよ!!!! はっはっは、ザマァないな東野!!!!!!」
('A`)「マジでコイツ何??って思うよね」
( ;∀;)「もうやめて……」
4
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:22:29 ID:UpRJ3gog0
( ;∀;)「うぐぐ……もうダメだ……この恋は叶わないんだ……」
川 ゚ -゚)「まあ、私なら謎の花占いマンは無理だな」
('A`)「現状が謎の花占いマンだからなあ。望みがないよね」
( ;∀;)「誰が謎の花占いマンだよ!!!」
川 ゚ -゚)「お前しかいないだろ」
('A`)「この世に二人といないよ謎の花占いマン呼ばわりされる奴」
( ;∀;)ヒーン…
('A`)「いよいよ泣き声が情けなくなってきた」
( ;∀;)「ダメだ……もうダメだ……さっきの花占いも嫌いで終わったもん……」
('A`)「一応占う意図はあったんだ。純度100%の奇行だと思ってた」
川 ゚ -゚)「でぃからしたら純度100%の奇行だけどな」
( ;∀;)「僕は東野に嫌われてるんだぁ……」メソメソ
川 ゚ -゚)「まあ好かれてはないだろう」
('A`)「どう考えてもザマァないのモララーなんだよなあ」
5
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:23:14 ID:UpRJ3gog0
( ;∀;)「どうやったら東野と付き合えるんだろう……」
('A`)「奇行をやめる」
( ;∀;)「それはそう……」
川 ゚ -゚)「まずは無害な存在であると認識してもらわないとな」
( ;∀;)「スタートラインそこからかあ……遠いなあ……」
川 ゚ -゚)「自ら遠くしたんだよなあ……」
( ∩∀∩)"「クーとドクオはさ、付き合ってるわけじゃん?」ゴシゴシ
v川 ゚ -゚)人('A`)v「付き合ってま〜〜す!!!!」
(;・∀・)「ああ〜ムカつく……。どういう経緯で付き合ったの?」
('A`)「クーに告白されてオッケーした」
( ・∀・)「クーからなんだ。なんて言って告白したの?」
川 ゚ -゚)「『ダイヤのように美しいその瞳を、誰よりも近くで眺めさせてくれ』って言った」
( ・∀・)「クセ強っ」
('A`)「俺糸目で瞳見えないのに何言ってんだこの人と思ってオッケーした」
( ・∀・)「よくオッケーしたな……」
6
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:24:03 ID:UpRJ3gog0
( ・∀・)「そういう感じかー……なんか思ってたよりロマンチックじゃなかったな」
川 ゚ -゚)「は? ロマンチックだろ??」
( ・∀・)「いや……うん……」
('A`)「ロマンチックな告白なんざ漫画の中だけだろ」
川 ゚ -゚)「私の告白はロマンチックだがな」
( ・∀・)「う、うん……」
川 ゚ -゚)「ともかく、現状のままだと告白どころじゃないぞ」
(;・∀・)「うん……」
川 ゚ -゚)「まずは落ち着いて喋れるようになれ」
(;・∀・)「うん! がんばる!」
(#゚;;-゚)っ|扉 ガラッ
( ・∀・)「やあ東野!!!!!!!!!
なんだどうしたこんな放課後に!!!!! 暇か!!!!!!!」
('A`)「即落ち2コマ」
7
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:24:58 ID:UpRJ3gog0
(;#゚;;-゚)「え、えっと……」
( ・∀・)「あれか!!!!!
緑化委員の仕事が終わったところか!!!!!!!!」
(;#゚;;-゚)「う、うん……」
川 ゚ -゚)「おい、モララー」
(;・∀・)ハッ
('A`)「あーごめんね東野」
(;#゚;;-゚)「ううん……」
('A`)っロ「あ、そうだ東野。これ借りてた漫画。面白かった」
( ・∀・)「えっ」
('A`)「東野はどのキャラが好き?」
(*#゚;;-゚)「わたしはオサムさんかな……!」
('A`)「分かるわーオサムは漢だよな」
(*#゚;;-゚)「明日また続き持ってくるね……!」
('A`)「マジで? サンキュー」
(*#゚;;-゚)ノシ「じゃあ、また明日……!」
('A`)ノシ「おー」
川 ゚ -゚)ノシ「またな」
8
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:25:47 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)「なんっ……ドクオ、なんっ、なんで……!!」
('A`)「あー、東野って少年漫画とか好きらしくてさ」
(;・∀・)「なんそれ……知らん……」
('A`)「兄が二人いるらしくて、兄の影響で少年漫画を読むようになったらしいぞ」
(;・∀・)「か、家族構成まで……!?」
('A`)「明日続き借りる約束したから楽しみだな」
( ;皿;)「キィーーーーッ!!!!!!」
っA⊂
('A`)「ハンカチ噛んで悔しがる人リアルで初めて見た」
9
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:26:31 ID:UpRJ3gog0
( ;∀;)「ずるい悔しい羨ましい〜〜!!!!」
川 ゚ -゚)「しかし私も驚いたな。いつの間に仲良くなったんだ?」
('A`)「この前『うちのモララーがすみません』って謝りに行った時に話が弾んでな」
川 ゚ -゚)「オカン……」
( ;∀;)「うぐぐ……羨ましい……僕も東野と仲良くなりたい……」
('A`)b「ガンバ!!!」
三三三┏( ;∀;)┛「クッソォ覚えてろ!!!!!」ダーーーーッ
川 ゚ -゚)「あーあ、捨て台詞と共に逃げちゃったぞ」
「やあ東野!!!!!!! 今帰りか!!!!!!!!」
川 ゚ -゚)「あっ」
('A`)「あー遭遇しちゃった」
「見よ!! 僕のエア花占い!!!! 好き!!嫌い!!好き!!嫌い!!」
「はーはっはっはっ……」ダーーーーッ…
川 ゚ -゚)「一発芸を披露して帰っていく奴になってる」
('A`)「一発芸押し付けマン」
10
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:27:25 ID:UpRJ3gog0
〜翌日〜
( ;∀;)っ|扉「おはよう……またやっちゃったよ……」ガラッ
川 ゚ -゚)「おはよう。やっちゃったな」
('A`)「一発芸押し付けマンしてたな」
( ;∀;)「さっき下駄箱で東野と会ったんだけど、
持参した花で花占いして逃げてきちゃった……」
川 ゚ -゚)「追加でやらかしてる」
('A`)「持参すんな」
( ;∀;)「また嫌いで花占い終わっちゃったし……」
川 ゚ -゚)「奇行のついでにちゃっかり占うな」
( ;∀;)「昨日のエア花占いも嫌いで終わったし……」
('A`)「エア花占いくらい好きで終わらせなよ……」
11
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:28:39 ID:UpRJ3gog0
川 ゚ -゚)「とにかく! 今日こそ落ち着いて話せ。普通に話しかけるんだ」
( ;∀;)「うん……がんばる……」
〜放課後〜
川 ゚ -゚)「はよいけ」
(;・∀・)「緊張しちゃって……」
('A`) 「東野もう帰ったぞ」
っ⌒/⌒/
(;・∀・)「ドクオはちゃっかり漫画借りてるし……。
ていうか帰っちゃったの!?」
川 ゚ -゚)「いや、緑化委員の仕事があるからまだ帰っていないはずだ。
今週は花壇の草むしり当番らしいぞ」
('A`)「あ、そうなの?」
川 ゚ -゚)「ああ、まだ中庭にいるだろう」
(;・∀・)「よ、よし、行ってくる!」
12
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:29:24 ID:UpRJ3gog0
〜中庭〜
(#゚;;-゚)づ ブチブチ
( ・∀・)「やあ東野!!!!!! 草むしりか!!!!!!!!」
(;#゚;;-゚)" ビクッ
(;・∀・)「あ、いや、えっと……」
( ・∀・)「草!!!!!!!!!」
(;#゚;;-゚)「!?」
( ・∀・)
(;#゚;;-゚)
(;・∀・)「…………むしり?」
(;#゚;;-゚)「……う、うん……」
壁| ゚ -゚)「大声を出さない努力はうかがえる」
壁|'A`)「でも結果的に新手の奇行になっている」
13
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:30:18 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)「……」
(;#゚;;-゚)「……」
(;・∀・)「……手!!!!!!!」
(;#゚;;-゚)「手……?」
(;・∀・)「……て、てつ、てつだ……」
壁|'A`)「鉃田……?」
壁| ゚ -゚)「手伝うって言おうとしてるんじゃないか?」
壁|'A`)「あー、なるほどね」
(;・∀・)「て、ててて、手!!!!!」
(;#゚;;-゚)っ「……手?」キュッ
(;*・∀・)っ「ホ!!!? ホア!!!!? ホアーーーーーーーーッッ!!!!?!?」
(;#゚;;-゚)∩「あ、ご、ごめん……」パッ
(;*・∀・)っ(手!!!?!? つ、繋いだ!!!!!?!?!?)
:(;*・∀・)っ:(東野と繋いだ僕の手……国宝じゃん!!?)ワナワナ
(;*・∀・)∩「こ、国宝ハンド……!!」
(;#゚;;-゚)「国宝ハンド……!?」
壁|'A`)「国宝ハンドって何?」
壁| ゚ -゚)「知らん……」
14
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:31:18 ID:UpRJ3gog0
(;#゚;;-゚)「も、茂羅くん……? 大丈夫?」
(;*・∀・)「あ、ああ、うん大丈夫!! えっと……」
(;・∀・)「て、て、手伝う!! 草むしり!!!」
(;#゚;;-゚)「え、いいの……?」
(;・∀・)「もちろん!!!!!!!!」
(;#゚;;-゚)「じゃ、じゃあ……お願い」
(;・∀・)ノシ「よし!! むしり尽くす!! 更地にする!!!」ブチブチ
(;#゚;;-゚)「花壇のお花はむしっちゃダメだよ……」
(;・∀・)ノシ「もちろん!!!!!!! 草むしり占い!!!
好き!!嫌い!!好き!!嫌い!!」ブチブチブチブチ
壁| ゚ -゚)「新手の占い始まった」
壁|'A`)「奇行のレパートリーを日々増やすな」
15
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:32:15 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)「そ、そういえば緑化委員ってクラスに二人じゃないっけ!?
もう一人誰!?」
(;#゚;;-゚)「もう一人は指田くん……」
(;・∀・)「指田って……あのサボリ魔の指田プギャーか……。
あいつサボって東野に仕事押しつけてんの!? 許せねえ……」
(;#゚;;-゚)「き、きっと忘れてるだけだよ……。
それよりさ、茂羅くんって花占いが好きなの?」
(;・∀・)「えっ……いや、別に……」
(;#゚;;-゚)「別に好きじゃないんだ……。いつもやってるから好きなのかと思ってた」
(;・∀・)「いつも嫌いで終わるし……」
(#゚;;-゚)「……好きな人がいるの?」
(;*・∀・)「エ゛ッ!!!!!!?!?」
(*#゚;;-゚)「あっ、やっぱり好きな人がいるんだ……!」
16
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:33:06 ID:UpRJ3gog0
(;*・∀・)「いや、その、えっと……」
(*#゚;;-゚)「わたし、応援するよ……!」
(;・∀・)「えっ?」
(*#゚;;-゚)「茂羅くんの好きな人って誰……!?」キラキラ
(;・∀・)「えっ、いや、あのー……」
(*#゚;;-゚)「あ、もしかしてクーちゃんとか? よく一緒にいるよね……!」
(;・∀・)「確かによく一緒にいるけど……」
(*#゚;;-゚)「わたしに協力できることがあったら言ってね……!」
(;・∀・)「いや、ちが……」
(*#゚;;-゚) キラキラ
(;・∀・)
(;・∀・)「う、うん……」
壁| ゚ -゚)「『うん』じゃねえ〜〜〜〜〜〜」
17
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:34:04 ID:UpRJ3gog0
(*#゚;;-゚)「あ、そろそろ下校時間……。
茂羅くん、今日は手伝ってくれてありがとう……!」
(;・∀・)「ま、また手伝うよ!!!!」
(*#゚;;-゚)「ほんと? じゃあその時に作戦会議しようよ……!」
(;・∀・)「作戦会議……?」
(*#゚;;-゚)「クーちゃんと両想いになるための作戦会議!」
(;・∀・)「あ、あー……」
(*#゚;;-゚)ノシ「じゃあね、茂羅くん……! また明日!」
(;・∀・)ノシ「また明日……」
(;・∀・)「……」
川 ゚ -゚)「おい」
(;・∀・)「はい……」
川 ゚ -゚)「『うん』じゃねえぞ」
(;・∀・)「だって……東野の瞳がキラキラで……!」
川 ゚ -゚)「ドクオの瞳の方がキラキラだが!!!!?
ダイヤモンドだが!!!!!!?!?!?」
(;・∀・)「そこ張り合うの?」
('A`)「俺糸目で瞳見えないのになあ」
18
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:35:14 ID:UpRJ3gog0
('A`)「とにかくどうするよ? 面白いこじれ方したぞ」
川 ゚ -゚)「面白がるな。私とモララーのラブラブ大作戦が発足したんだぞ」
(;・∀・)「ラブラブ大作戦……」
('A`)「それは東野の誤解なわけだし……」
川 ゚ -゚)「このままだと私とモララーがラブラブにされてしまうぞ」
(;・∀・)「ならないよ……」
川 ゚ -゚)「絶対にならないがな。それでも早く誤解を解かないと面倒なことになる」
('A`)「間違いなく面倒で面白いことになる」
(;・∀・)「めちゃくちゃ面白がってる……」
川 ゚ -゚)「モララー、明日ちゃんと誤解だと伝えるんだぞ」
(;・∀・)「うん……」
川 ゚ -゚)「そして私とドクオはラブラブカップルアピールをする」
(;・∀・)「それ必要?」
川 ゚ -゚)「必要だ!!!!」
(;・∀・)「力強い」
('A`)「クーがモララーに脈なしだとアピールした方がスムーズにいくだろう」
川 ゚ -゚)「そういうことだ。
ドクオ、明日からところ構わず一生ラブラブチュッチュするぞ」
('A`)「ところ構わずチュッチュはちょっと……。照れるから……」
(;・∀・)「ところ構わずラブラブもちょっと……。第三者的に気まずい……」
川 ゚ -゚)「ノリが悪いな」
19
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:36:06 ID:UpRJ3gog0
〜翌日〜
( ・∀・)「おはよう東野!!!!!」
(*#゚;;-゚)「あ、おはよう茂羅くん!」
(;*・∀・)「おはよう!?!???」
(;#゚;;-゚)「え?」
(;*・∀・)「おはよう…………」ジーン
(;#゚;;-゚)「茂羅くん……?」
壁|'A`)「東野に笑顔で挨拶されたことにめちゃくちゃ感動してる……」
壁| ゚ -゚)「普段はでぃの戸惑った顔ばかり見ているからな」
壁|'A`)「二人ともかわいそう……。
戸惑ってばっかの東野も、好きな子に戸惑われてばっかのモララーも……」
壁| ゚ -゚)「モララーに関しては自業自得だがな」
20
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:37:05 ID:UpRJ3gog0
(;#゚;;-゚)「茂羅くん大丈夫……?」
(;・∀・)「あ、ああうん何でもない!
えっと、昨日のことなんだけど!!」
(*#゚;;-゚)「あ、作戦会議のこと? 放課後に中庭で待ち合わせしようね……!」
(;*・∀・)「ま、待ち合わせ……!?」
(;*・∀・)
(;*・∀・)「うん!!!!!!!!」
壁| ゚ -゚)「だから『うん』じゃねえ!」
壁|'A`)「さては待ち合わせのデートっぽさに感動したな」
壁| ゚ -゚)「このままだとマズいな。ドクオ、フォーメーションAだ」
壁|'A`)「え……フォーメーションA……? 全く知らん……」
壁| ゚ -゚)「でぃの前でラブラブチュッチュしてカップルアピールするぞ」
壁|'A`)「それがフォーメーションAか……。チュッチュは照れるから無しで……」
壁| ゚ -゚)「ノリが悪いな」
21
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:38:06 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)(マズい、思わず『うん』って言っちゃった……。
早く誤解を解かないといけないのに……!)
「モララー、でぃ!」
(・∀・;)(この声は……クー! 助けに来てくれた……!)
('A`)
∩川 ゚ -゚)「おはよう!」
(・∀・;)
(・∀・;)「なんで肩車……?」
∩川 ゚ -゚)「フォーメーションAだ!!」
(・∀・;)「何も分からない……」
('A`)「クーのラブラブアピールがちょっと独特だった……。
手を繋ぐとかで良かったのに……」
(;・∀・)「ああ、そういうこと……。これじゃ伝わらないよ……」
(;#゚;;-゚)「か、肩車だなんてそんな……! 二人はラブラブなの……!?」
(;・∀・)「伝わった!」
('A`)「クーと東野の感性が奇跡的に一致した」
22
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:39:19 ID:UpRJ3gog0
(;#゚;;-゚)(ドクオくんとクーちゃんは付き合っていたの……!?)
(;#゚;;-゚)(こ、このままじゃ茂羅くんがショックを受けちゃう……!)
(;#゚;;-゚)「茂羅くん! 見ちゃダメ!」バッ
⊃⊂
(;*⊃∀⊂)「う、ウワーーーーーー!!?!?
東野の手が僕の目に!!? 僕の目が国宝アイに!!!!!?!?」
(;#゚;;-゚)「茂羅くん安心して! 幻覚だから!」
⊃⊂
(;*⊃∀⊂)「え、幻覚!!? この東野の手は幻覚!? いや幻触!!!?」
∩川 ゚ -゚)「何この状況」
('A`)「肩車してる俺らも大概だよ……」
23
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:41:04 ID:UpRJ3gog0
(;#゚;;-゚)(ど、どうしよう……勢いで茂羅くんの目を隠しちゃった……)
⊃⊂
(;#゚;;-゚)(ドクオくんとクーちゃんが付き合っているのが現実なら、
⊃⊂ そこから目を背けさせても意味がない……!)
∩(;#>;;-<)∩「茂羅くんごめん……! これが現実……!」バッ
川 ゚ -゚) ('A`)
∩(;#゚;;-゚)∩「あ、あれ……? 肩車していない……」
川 ゚ -゚)「おい、なんで降りたんだ」
('A`)「照れちゃって……」
(;#゚;;-゚)「えっ、本当に幻覚だった……?
つまりドクオくんとクーちゃんは付き合っていない……?」
川 ゚ -゚)「マズい! ドクオ、早く私の肩に乗れ!
それか私を肩に乗せろ!」
('A`)「俺、漫画より重いもの持てない……」
川 ゚ -゚)「ええい貧弱!!」
24
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:41:58 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)「……東野」
(;#゚;;-゚)「茂羅くん、さっきは急にごめん。本当に幻覚だったみたいで……」
(;・∀・)「違う!!!! 幻覚じゃないんだ!!!!!」
(;#゚;;-゚)「え、で、でも……」
(;・∀・)「さっきのは現実なんだよ!!!」
(;#゚;;-゚)「そ、そんな……! 信じたくない……!」
川 ゚ -゚)「なんつー会話だ」
('A`)「俺らの肩車は現実か幻覚かを議論されてるの変な感覚」
25
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:43:09 ID:UpRJ3gog0
('A`)「あー、東野。俺とクーは付き合ってるんだよ」
川 ゚ -゚)「ラブラブチュッチュだ」
(;#゚;;-゚)「そんな……茂羅くん……」
('A`)「あと、モララーが好きなのはクーじゃない」
(;#゚;;-゚)「えっ、そうなの?」
(;・∀・)「う、うん……」
(;#゚;;-゚)「ごめん……わたし、早とちりしちゃった?」
(;・∀・)ノシ「僕がちゃんと否定しなかったせいだから!!!」
(;#゚;;-゚)「ごめんね……。じゃあ、茂羅くんは他に好きな人がいるってこと?」
(;*・∀・)「え、あ、ああ、うん……」
(#゚;;-゚)「今度こそちゃんと協力する……! 茂羅くんの好きな人って誰……!?」
(;*・∀・)「えっ!? えっと、それは、その……」
(#゚;;-゚)「また早とちりしたくないから、茂羅くんの口から聞かせて……!」
(;*・∀・)(マズい……逃げ道が塞がれていく……!)
(・∀・*;)(こんな時こそ頼れる友! 助けて!!)
('A`)b(ガンバ!!)
川 ゚ -゚)b(当たって砕けろだ、モララー!
私がドクオに告白した時も当たって砕けろ精神で挑んだんだ。
だがドクオは硬いダイヤモンドだからな、砕けるはずなどなく……)
(・∀・;)(頼りにならない!!!
そしてクーは当たって砕けろ(ドクオが)精神で告白したの!?)
26
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:44:47 ID:UpRJ3gog0
(;*・∀・)「僕が好きなのは……!」
(*#゚;;-゚)「好きなのは……!?」ゴクリ
(;*・∀・)「す、好きなのは……ひ、ひ、ひが、ひひひひひ」
(;#゚;;-゚)「ど、どうしたの? 急に笑い出して……」
(;*・∀・)(腹を決めろ僕!! きっとこの機会を逃したら二度と言えない……!!)
(;*・∀・)(言うんだ……! 僕が好きなのは東野だと……!!)
(;*・∀・)(僕が好きなのは東野……僕が好きなのは東野……!)
(;*・∀・)「ぼ、僕が好きなのは……!!」
(*#゚;;-゚)「好きなのは……!!?」
(;*・∀・)「さ、指田!!!!!」
(#゚;;-゚)「えっ」
川 ゚ -゚)「は?」
('A`)「草」
(;^Д^)「えっ?」←通りすがりの指田くん
(;・∀・)「なんで!!!!?!?」
川 ゚ -゚)「いや……こっちが聞きたいが……」
27
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:45:59 ID:UpRJ3gog0
(;^Д^)「え……? えっと……?」
(;・∀・)「ち、違う!! 違くて!!!」
川 ゚ -゚)「おい、何やってるんだモララー」
(;・∀・)「照れ隠しが斜め上の方向に行っちゃったっていうか!!!!
最後の最後で逃げてしまったっていうか!!!!!」
(;^Д^)「えっと……俺、付き合うとかあんまり興味なくて……」
(;・∀・)「誤解でフラれた! ちがっ……、あの、ちがくて!!」
(;#゚;;-゚)「茂羅くんは指田くんのことが好きだったなんて……!」
(;・∀・)「東野! ち、ちが……」
(#゚;;-゚)(そうだ、指田くんはもう一人の緑化委員……!
上手くやれば草むしりの時に茂羅くんと二人きりにさせてあげられるかも!)
(#゚;;-゚)「指田くん!」
(;^Д^)「あ? なんだよ」
(#゚;;-゚)「今日の放課後、緑化委員の草むしりがあるから絶対に来てね!」
(;^Д^)「は? ヤダよめんどくせー」
(#゚;;-゚)人「お願い指田くん! 放課後になったら一緒に行こ!」
(( (;^Д^)「ヤダっつってんだろ……めんどくせー……」スタスタ
(( (;#゚;;-゚)「あ、待って指田くん!」タタタ
('A`)「あー行っちゃった」
川 ゚ -゚)「おいモララー、何ひとつ誤解が解けていないぞ。いいのか?」
( ;∀;)
川 ゚ -゚)「泣いとる……」
28
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:47:07 ID:UpRJ3gog0
( ;∀;)「ひ、東野……指田のことをデートに誘って……!」
('A`)「他の何よりもそれがショックなんだ……」
川 ゚ -゚)「そもそもデートじゃない。緑化委員の草むしりだ」
( ;∀;)「東野は指田のことが好きなんだ……もうダメだ……」
('A`)「全方位誤解しかない地獄の三角関係できちゃったな」
川 ゚ -゚)「なぜか巻き込まれた指田がシンプルにかわいそう。
とにかくまずは落ち着けモララー」
( ;∀;)「東野は指田のことが好き、嫌い、好き、嫌い、好き、嫌い、好き……」
( ;∀;)「う、うわあああ〜〜〜〜!!!!」
川 ゚ -゚)「だから落ち着け!」
('A`)「なんでこういう時に限ってエア花占いが好きで終わるんだ……」
( ;∀;)「やっぱり東野は指田のことが好きなんだ……僕のエア花占いは当たるから……」
('A`)「お前の匙加減だよそれ」
川 ゚ -゚)「お前の匙加減でしかないその占いを今すぐやめろ」
29
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:48:22 ID:UpRJ3gog0
川 ゚ -゚)「モララー、早くでぃの誤解を解いてこい」
( ;∀;)「いいんだ……。僕は東野の恋を応援する……」
('A`)「お前まで誤解したらおしまいだよ」
(( 川 ゚ -゚)「もういい、私がでぃの誤解を解いてくる」スタスタ
('A`)「よろしく頼んだ。おいモララー、泣きやめ泣きやめ」
( ;∀;)「僕はこれから脱水症状で死ぬまで泣くんだ……」
('A`)「落ち込み方が極端」
(( 川 ゚ -゚)「……」テクテク
('A`)「あ、おかえり。どうだった? 東野の誤解は解けた?」
川 ゚ -゚)「……モララーが自分で言ったことしか信じないとさ。
モララーが私を好きだと勘違いしたことが相当申し訳なかったらしい」
('A`)「東野の誠実さが裏目に出た……」
30
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:49:31 ID:UpRJ3gog0
〜放課後〜
( ;∀;)サメザメ
川 ゚ -゚)「まだ泣いとる」
('A`)「本当に脱水症状になるぞ」
( ;∀;)「ポカリ飲んでるから大丈夫……」
('A`)「脱水症状で死ぬ気1ミリもないじゃん」
(( (ノ#゚;;-゚)ノ(( (;^Д^) オスンジャネェ
川 ゚ -゚)「あ、でぃが指田と一緒に草むしりに向かってるぞ。いいのか?」
( ;∀;)「……」
川 ゚ -゚)「よくないんだろう? ほら、さっさと行ってこい」
( ;∀;)「……行かない」
川 ゚ -゚)「ウジウジしてんじゃねーーーぞコラ!!!!」
(;・∀・)"「!?」ビクッ
('A`)「あーあ、クーがキレた」
(;・∀・)「ドスの効いた声を真顔から出さないで……」
川 ゚ -゚)「私はいつでもニコニコ満面の笑みだが?」
(;・∀・)「とんでもない嘘つくじゃん……」
('A`)「仮にそれが真実だとして、ニコニコ満面の笑みからドスの効いた声は出してほしくないよ」
31
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:50:34 ID:UpRJ3gog0
〜中庭〜
(;^Д^)「ダリー……おい、帰りたいんだけど」
(#゚;;-゚)(茂羅くん遅いなあ……中庭で待ち合わせって言ったのに……)
(;#゚;;-゚)(あ……クーちゃんと付き合うための作戦会議って言ってたんだった。
茂羅くんがクーちゃんを好きなのは誤解だったから、
作戦会議の約束は無かったことになったのかも……)
(;#゚;;-゚)(指田くんと付き合うための作戦会議とか言って改めて誘うべきだった……。
……どうしよう)
(;^Д^)「おい! もう俺帰んぞ!」
(;#゚;;-゚)「あ、ま、待って待って! もうちょっとだけ!」
(;^Д^)「ハァ? もうちょっと居たところでなんなんだよ」
(;#゚;;-゚)「お、お願い待って……」
(#^Д^)「……しつっけえな」
(;#゚;;-゚)" ビクッ
(#^Д^)「チョーシ乗ってんじゃねえぞ。俺はイライラしてんだ」
(;#゚;;-゚)「ご、ごめんなさ……」
三三三(#・∀・)「指田コラ!!!!!!!!」ズサアアアアアアア
(;^Д^)「うわっ!!? スライディングでなんか来た!!!」
32
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:51:39 ID:UpRJ3gog0
(#・∀・)「おいコラ指田!! なに東野を威嚇してんだコラ!!!!」
(#^Д^)「あ? なんだテメー」
(#・∀・)「コラ!!!!!!!」
壁| ゚ -゚)「コラしか言わないなあいつ」
壁|'A`)「怒り慣れてない」
(#・∀・)「女子を威嚇するな!!!
そもそも女子に限らず人を威嚇するな!!!!」
(#^Д^)「うっせーな。
朝から何なんだよテメーは。俺を好きだとか何とか言いやがって」
(#・∀・)「別に好きじゃない!!!!」
(#^Д^)「はぁ? 言ってることちげーじゃねーか。なんだテメー」
(#・∀・)σ「うるさい!! だったら花占いで勝負だ!!!!」
(;^Д^)「は?」
壁|'A`)「花占いって勝負するものだっけ……」
壁| ゚ -゚)「知らん……」
(;#゚;;-゚) オロオロ
33
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:52:42 ID:UpRJ3gog0
(#・∀・)「今から、僕が指田を好きかどうか花占いをする!!!」
(;^Д^)「なんで?」
( ・∀・)「えーと、手頃な花……」
(;^Д^)「ねぇなんで?」
(;#゚;;-゚)「……あ、花壇の花は取っちゃダメだよ」
( ・∀・)「もちろん! えーと……花……」
(;・∀・)
壁| ゚ -゚)「ちょうどいい花が無いみたいだな」
壁|'A`)「どうするんだろ」
(;・∀・)「花がない……から何か代用品……」
(#・∀・)「僕の学ランのボタンを代わりに毟る!!!!!」
(;^Д^)「だからなんで!!?」
( ・∀・)「え、だってボタンに桜の模様がついてるから……判定としては花かなって」
(;^Д^)「俺はもっと根本的なところに疑問を感じてんだよ……。
もうヤダよ……コイツ怖いよ……」
34
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:53:58 ID:UpRJ3gog0
(#・∀・)σ「占いの結果が『好き』なら指田の勝ちで『嫌い』なら僕の勝ちだ!!」
(;^Д^)「本当に何の勝負???」
(#・∀・)∩「この国宝ハンドで一個ずつ毟っていく!!」
(;^Д^)「国宝ハンドって何!?」
(#・∀・)「いくぞ!!!!!」
(;^Д^)「本当にやるの? 何がお前をそうさせるの??」
(#・∀・)∩"「好き!! 嫌い!!」ブチブチ
(;^Д^)「本当に毟ってる!! 怖い!!!」
(#・∀・)∩"「好き!! 嫌い!! 好き……」ブチブチブチ
(;・∀・)
壁|'A`)「あいつ、学ランのボタンが五個しかないことに今気づいたぞ」
壁| ゚ -゚)「どうしてもっと早く気づけなかったのか……」
(;・∀・)∩"「……嫌い!! 好き!!」ブチブチ
壁|'A`)「咄嗟に袖に付いてるボタンも含めた」
壁| ゚ -゚)「ギリギリ持ち直したか」
(#・∀・)∩"「嫌い!! 好き……」ブチブチ
(;・∀・)
壁|'A`)「そして両袖のボタンは合計四個しかないことに今気づいたぞ!」
壁| ゚ -゚)「もっと大局を見てから勝負に出てほしかった」
35
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:54:52 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)
(;#゚;;-゚)「茂羅くん……」
壁|'A`)「終わったな……」
壁| ゚ -゚)「……いや、まだだ。あいつの目はまだ諦めていない」
壁| ゚ -゚)「まだ勝機はある……!」
壁|'A`)「勝ったところで何なんだって話だけどな」
壁| ゚ -゚)「それはそう」
(;・∀・)づ「……!」ガバッ
壁|'A`)「急に学ランを脱いだぞ」
壁| ゚ -゚)「……どうやら勝機を掴んだようだな」
壁|'A`)「えっ?」
(#・∀・)∩"「嫌い好き嫌い好き……」ブチブチブチブチ
壁|'A`)「あいつまさか、学ランの裏ボタンまで毟って……!?」
壁| ゚ -゚)「なかなかやるな、モララー」
壁|'A`)「いや執念やばぁ……」
(#・∀・)∩"「嫌い!!!!」ブチィッ
ヽ(#・∀・)ノ「勝った!!!!! 勝ったぞーーーー!!!!!!!」
(;^Д^)「怖いよ〜〜〜〜!!! もう帰りたいよ〜〜〜〜〜!!!!」
36
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:56:01 ID:UpRJ3gog0
(#・∀・)σ「見たか指田!!!! 僕の勝ちだ!!!!!!!」
壁|'A`)「なんなら負けじゃね? ふつう裏ボタンまで使う?」
壁| ゚ -゚)「レギュレーションが確立されていない以上はやったもん勝ちだろう」
壁|'A`)「ボタン毟りバトルのレギュレーションが制定される機会なんて未来永劫ないよ」
壁| ゚ -゚)「ボタン毟りバトルが今後開催される機会も未来永劫ないだろうな」
(#・∀・)∂「勝った!! 勝ったぞ!!! 僕が勝った!!!!」
(;^Д^)「わ、分かったよもういいよお前の勝ちだよ帰らせて」
(#・∀・)「東野を怖がらせたことを謝ってから帰れ!!!」
(;#゚;;-゚)「え、いいよ別にそんなの……」
(;^Д^)「ビビらせて悪かったよ……。ちょっと虫の居所が悪かったんだ……」
(;#゚;;-゚)「な、何か嫌なことでもあったの……?」
(;^Д^)「朝から茂羅に好きとか言われてビビるし、
その後放課後までずっと泣いてたから俺がフったのそんなに堪えたのかと……」
(;・∀・)「あ、あー……」
(;^Д^)「気まずくてさっさと帰りたかったのに草むしりに来いって連れてこられるし……」
壁|'A`)「指田は本当に巻き込まれただけなんだよな……」
壁| ゚ -゚)「ひたすらシンプルにかわいそう」
37
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:57:01 ID:UpRJ3gog0
(;・∀・)「……えーと、色々とごめん。まず指田が好きっていうのは誤解だ。
なんか勢いで言っちゃったみたいなもので……」
(;^Д^)「ならいいけど……」
(;・∀・)「あと、さっきはよく分かんない勝負に巻き込んでごめん……」
壁| ゚ -゚)「誰も何も分からない勝負をするな」
壁|'A`)「誰も何も分からない勝負でなんか負けた指田かわいそう」
(;^Д^)「もういいよ……さっきの勝負は未だによく分かんねえけど……」
(;・∀・)、「ごめん……」シュン
(#・∀・)σ「あ、でもサボるのは良くないぞ!!!!!
東野に仕事を押し付けるな!!!!!!!!」
(;^Д^)「急に元気になるなよ!! 悪かったよ東野、仕事サボって!!」
(;#゚;;-゚)「う、ううん……」
(( (;^Д^)「じゃあもう俺帰るからな!!」
(;#゚;;-゚)ノシ「また明日……」
38
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/20(水) 23:58:49 ID:UpRJ3gog0
(#゚;;-゚)「茂羅くん……ありがとう。わたしのために怒ってくれて」
(;*・∀・)「いやそんな……」
(*#゚;;-゚)「……嬉しかった」
(;*・∀・)ノシ「と、当然のことをしたまでだよ!」
(;#゚;;-゚)「……ところで、結局なんの勝敗を決めてたの?」
(;・∀・)「……わかんない」
壁| ゚ -゚)「せめて発案者のお前は分かっておけよ」
壁|'A`)「自分すらよく分かっていない勝負で学ランのボタン全部毟るの怖い」
(;#゚;;-゚)「……茂羅くんが指田くんを好きっていうのは誤解だったんだね……。
また勘違いしちゃってごめんね……」
(;・∀・)「東野は悪くない! 僕が自分で言ったんだし……」
(#゚;;-゚)「好きな人が指田くんじゃないってことは、他の人が好きなんだよね?」
(;*・∀・)「へっ!? ……う、うん」
(#゚;;-゚)「本当は誰が好きなの……?」
(;*・∀・)「そ、それは……」
39
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/21(木) 00:00:44 ID:RFGAH9RI0
(#゚;;-゚)「茂羅くんが一生懸命で優しい人だってこと、伝わってるよ」
(#゚;;-゚)「だから、茂羅くんの気持ちが報われてほしいなって思ってるの」
(;・∀・)「……」
(;・∀・)「……ひ、東野」
(#゚;;-゚)「うん?」
(;*・∀・)「東野!!!!!」
(;#゚;;-゚)「え? ど、どうしたの?」
(;*・∀・)「ぼ、僕の好きな人は!!!! 東野だよ!!!!!」
(;*#゚;;-゚)「……えっ? え?」
┗(・∀・*;)┓三三三「はーはっはっはっは!!!!!!」ダーーーーッ
壁|'A`)「あ! あいつ逃げた!!」
壁| ゚ -゚)「照れ隠しの高笑いしながら逃げたな」
40
:
◆1gQg2RmXXQ
:2021/10/21(木) 00:02:01 ID:RFGAH9RI0
(;*#゚;;-゚)(茂羅くんが……わたしを好き……?)
(;*#゚;;-゚)(茂羅くんのこと変わった人だなあと思ってたけど、
もしかしてずっとわたしと仲良くなろうとしてくれてたの……?)
(;*#゚;;-゚)(ずっと花占いしてたのは、わたしが茂羅くんを好きかどうか占っていた……?)
(;*#゚;;-゚)(……)
(;*#゚;;-゚)(……わたしはどうなんだろう)
(;*#゚;;-゚)(わたしは、茂羅くんのことどう思ってるんだろう……)
.
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