したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

それじゃあ、バイバイのようです

21 ◆Jf73tb1kAI:2021/10/17(日) 22:09:02 ID:N7zK4HMk0
( ・∀・)「……あのさ、僕だってどうしたらいいか分かんないよ」

( ・∀・)「よく知らない、久々に会った女の子に泣かれてさ」

立ち上がり、座っている伊藤さんを見ながら話し続ける。
彼女は泣くのを止め、僕の方を見上げていた。

( ・∀・)「今日だって、僕は何か素敵な事が起こるかもと思ってやってきたんだ」

( ・∀・)「1年の頃から好きだった女の子にはこっぴどくフラれた、単位は落とした、酒に酔いつぶれては街中で寝てた」

( ・∀・)「こんな事ばかりでもう最近はウンザリしていたんだ」

( ・∀・)「そんな中君から届いた手紙は僕の希望だった」

( ・∀・)「ほんのちょっとの妄想に胸膨らませながらその日を待ってた」

そして僕は目の前にある、砂浜へと降りる階段へと歩き始めていた。
座っていた彼女は「待って」と言って急いで後を追って来る。
砂浜へと降りると僕は海沿いをずかずかと歩き始めた。
波の打ち寄せる音と、吹きすさぶ海風が身体に打ち付ける。
僕はそれら諸々の勢いに合わせて、心の内を喋り続けた。

( ・∀・)「けどどうだ、実際に蓋を開けてみれば地味な女の子がやってきて、ロクに話もせずにただ酒を飲んだだけだった」

( ・∀・)「正直僕はがっかりしたよ。やっぱり期待したらダメなんだなって」

( ・∀・)「伊藤さんも残念だったね、僕みたいなダメ人間の事をずっと引きずってさ」

( ・∀・)「本当にろくでなしの――」


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板