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それじゃあ、バイバイのようです
14
:
◆Jf73tb1kAI
:2021/10/17(日) 21:59:13 ID:N7zK4HMk0
( ´∀`)「はいお待ちどうさま、マルゲリータです」
次の品が来るのは意外と早かった。事前に仕込んでたのかと思うくらいだ。
僕はそのピザの乗った木製の皿とピザカッターを受け取る。
そしてテーブルの上に置くと、早速カットを始めた。
('、`*川「モララー君、いいよ、私やるよ」
( ・∀・)「大丈夫大丈夫、僕がやっちゃうから」
所詮ピザである。半分、また半分、そしてまた半分……と切っていけば8等分。
大した労力じゃないので、受け取った本人がやってしまうのが一番早いだろう。
彼女は僕の手からピザカッターを取ろうとしているみたいだが、
先ほどの見えない防御壁に阻まれて、中途半端に手を伸ばすだけになっている。
( ´∀`)「いいよお姉さん、彼にやらせちゃいなよ」
食事と飲み物を一通り作り上げたマスターは、頬杖をつきながら僕達に話しかけてきた。
まだ店内に他の客はいない。忙しくなるまで誰かと話していたいのだろう。
('、`*川「でも……」
( ´∀`)「彼普段、一緒に来てる先輩とか友達にその手の事やらせてるから」
( ・∀・)「そんな事無いですよ、皆勝手にやってくれるんで僕は引っ込んでるだけです」
( ´∀`)「それをやらせてるって言うの」
僕とマスターの会話を聞いて彼女はクスリと笑った。
そして出されたフルーツカクテルに初めて口をつける。「おいしい」と彼女は呟いた。
マスターがその声を聞いて少し安心したような表情を浮かべた瞬間、店の入り口が開いて、客が入ってきた。
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