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それじゃあ、バイバイのようです

10 ◆Jf73tb1kAI:2021/10/17(日) 21:54:49 ID:N7zK4HMk0
彼女は明らかに戸惑っていた。
もっと軽い雰囲気の居酒屋とかカフェとかに行くものだと思っていただろう。
それがこんなバーに連れてこられたのだから当然とも言える。

( -∀-)「あー、彼女慣れてないから甘いの適当に出しちゃって」

( ´∀`)「了解。お姉さん、苦手なものとかある?」

('、`*川「特に無いです……」

( ・∀・)「あと適当に軽食も出してよ」

( ´∀`)「はいはい、分かりました!」

そう言うと準備に取り掛かるマスター。
僕はその姿を眺めながら、先ほどから延々と鳴っていたスマートフォンを取り出す。
画面を見るとサークルなどのメッセージが山ほど来ていたが、見て見ぬふりをする事にした。画面をそっと消してポケットへと仕舞いこむ。
そして隣に座る彼女を見ると、俯き加減でジッとカウンターテーブルの上を見つめていた。
まだ緊張しているのだろう。そんな彼女の姿を見ていたら、何となく僕まで緊張してきてしまった。

( ・∀・)「メニュー、渡しておくから好きなもの注文しちゃって」

('、`*川「う、うん」

この店は基本的にバーの時間はマスターにお任せで大丈夫な店だ。
よってメニューも必要なかったりするのだが、こういう初めて来た人向けに置いてあるらしい。
ズラッと並んだカクテルの種類は壮観で、最初に見た時はワクワクしたものだった。
ただし、彼女が今この状況で楽しめるかは分からないが。


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