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('A`)姥捨川のようです

3 ◆SvZ5lqBEjM:2021/10/16(土) 19:04:01 ID:XDMznai60



いつまで、こんな生活を続けなければならないのだろうか。


('A`)「…………」


そんなことをぼんやりと考えながら、俺は台所で昼飯の準備をしていた。



炊飯器から茶碗へ少なめに米をよそう。
それと、毎朝配達される宅食の弁当、少し冷ました茶をお盆に乗せ、食卓へと運ぶ。

これで用意はできた。
俺はいつものように一室へ向かう。


('A`)「お袋、昼飯」


母の部屋の襖を開け、俺は短くそう告げた。
事務的で、必要最低限の台詞だった。


「あぁ、ドクオ」


母が、ゆっくりとこちらへ振り返る。

六畳一間のその部屋は、いたって簡素な内装だった。
24型のテレビ。
畳の間には不似合いな、大型のベッド。
そして―――父の仏壇。

家にいる間、母はずっと、この部屋にいる。


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