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幸せを運ぶ青い花のようです
19
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◆.gUmAKQk76
:2021/10/16(土) 00:33:12 ID:oseQiRso0
しかし、そんなことを説明しようとしても興奮した村人たちは止まりません。
('A`)「おい、これを見ろ!こんなに万能薬を隠していたぞ!」
そうしていつの間にか家に侵入していた一人の男が保管していた万能薬のビンを見つけ、持ってきました。
端から見ればかなりの量があるように見えるのでしょう。
村人の集まりからは、噂は本当だったのか、とか信じていたのに、といった言葉が聞こえます。
しかし、この冬にもう取れず、来年以降も取れるか分からないことを知っている薬師からすればあんな量は微々たるものでした。
( ^ω^)「......もう諦めるお。証拠は十分だお。まさかとは思っていたけど......本当に残念だお」
(; ・∀・)「待ってください!あれに手を付けてはいけません!使ってはいけないんです!」
(#,,゚Д゚)「こいつ!まだ独り占めしていたことを反省していないのか!」
( ^ω^)「皆、一旦落ち着くお。これまでこの人には沢山助けられてきました。ですから反省をするなら許してあげませんか?」
(´・ω・`)「で、ですが......」
( ^ω^)「幸い、死人が出たわけではないお。それに、万能薬を見つけた功績は大きい......それを考えるとこれから反省して改めるなら許して上げてもいいと思うんだお」
(,,゚Д゚)「確かに......」
('A`)「むぅ......」
( ^ω^)「さぁ、聞いた通りですお。あなたが反省し、これまでのことを改めるなら解放してあげるお。どうですかお?」
若者はにこりと薬師に笑いかけます。
それはこんなことになってはしまったがこれまで助けて貰ってきたという感謝の心から出てきた純粋な言葉でした。
薬師がこんなことをしたのはほんの少し魔が差しただけなのだろうと考え、今回ばかりは助けてあげようという優しさからくるものなのでしょう。
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