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それは砕けし無貌の太陽のようです

71 ◆HQdQA3Ajro:2021/10/16(土) 00:36:00 ID:jePDeZ3M0
だが。

デレは、笑った。泣いた。怒った。そして、感じた。俺の本から様々に、感じ取ってくれた。
そのよく動く顔を様々な表情に変じて、自らの血肉に取り入れてくれた。これからも、そうであって欲しいと思った。
これからもずっと、ずっとずっと遠い未来でも、そうして感動していて欲しいと思った。

未来を思うことは不安だった。しかし、それだけではなかった。なかったのだ。
俺はやはり、わくわくしているのかもしれない。あいつのおかげで。デレのおかげで。
俺はどうやら、デレに幸せで居て欲しいと願っているようだった。そうした未来を、望んでいた。


そして、そうした未来を描けるならば。
そうであれば俺も、今こそ、自分の人生を――。


菓子が、手から、落ちた。


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