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それは砕けし無貌の太陽のようです

58 ◆HQdQA3Ajro:2021/10/16(土) 00:30:00 ID:jePDeZ3M0
ああ。
太陽だった。
太陽だったのだ。
確かに先生は、太陽だったのだ。


その太陽を沈めたのは、ぼくだ。


『おまえはわるくないよ』

呂律の回らない声で、先生は言う。

『おまえはわるくないよ』

砕けた頭を揺らして、先生は言う。

『おまえはわるくないよ』

穴の奥で欠けたそれをぬめらせ、先生は言う。

『おまえはわるくないよ』

いつものように微笑んで、先生は言う。

『おまえはわるくないよ』『おまえはわるくないよ』『おまえはわるくないよ』。


そして微笑んだままに先生は、その首をくくって死んだ。


.


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