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Ammo→Re!!のようです
946
:
名無しさん
:2024/08/11(日) 18:29:56 ID:XZZ24kQc0
受け取った小さなカナッペは一口で驚きの声を上げるほどの美味さだった。
生ハムとチーズ、フレッシュバジルとトマト。
そこにオリーブオイルと少量の塩コショウで味付けされているだけの、シンプルな料理だ。
ブーンの小さな口でも一口で食べられるほどの大きさだが、口内に出現した旨味はそれを凌駕する規模のものだった。
(∪*´ω`)「美味しいですお!」
(●ム●)「そりゃよかった。 明日また、ここに来てくれよな!」
ブーンの反応を見て、近くにいた別の店の男が手招きする。
男は小さなカップにジュースを注ぎ、ブーンに手渡した。
( *´艸`)「これ飲んでみろよ、うんまいぞ」
飲まずとも匂いでそれがリンゴジュースであることが分かった。
一口飲み、ブーンは目を見開いた。
(∪*´ω`)
水のように抵抗なく喉を通ったそのジュースは全身が震えるほどに瑞々しく、甘美だった。
まるでリンゴその物。
控えめな甘さのはずなのに、口の中にも喉にも、その名残がうっすらと残り続けている。
鼻孔から抜け出るのは上品なリンゴの香り。
べたつく甘さではなく、いつまでも味わっていたいと思える深みのある甘さだった。
(∪*´ω`)「美味しいですお!」
そうして歩いている内に、続々と試食の品が渡されてブーンの腹が膨れていく。
全て試食という形か、もしくは好意で無料だったため、1ドルも支払っていない。
なるほど、と満腹になった腹を撫でながらブーンは思った。
(∪*´ω`)「食い倒れ……すごいお……」
ホールバイトはオセアンほどの広さの街でありながら、どの路地も人で一杯だった。
全ての建物が祭りに関わり、よく観察すれば動線が街中に張り巡らされていることに気が付く。
その為、どこから街に入っても、まんべんなく街中を歩くことになっていた。
計算され尽くしたその出店形態は、この街が長い歴史をかけて培ってきた知恵によるものなのだろう。
街の治安維持に一役買っているのが、正にその“人の目”だった。
巡回する治安維持組織の人間が持つ武器は小型で、威圧的には見えない。
しかしその眼光は鋭く、窃盗の類を決して見逃さないという強い意志を感じる。
その目つきと雰囲気に、ブーンは思い当たる節があった。
それはジュスティア警察の人間が見せる物と同じだった。
仕草、空気。
間違いなくそれは、ジュスティア人のそれだ。
(∪´ω`)「ジュスティア警察の人……」
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