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ξ゚⊿゚)ξツンちゃん夜を往くようです

97名無しさん:2020/10/23(金) 23:43:25 ID:6PRhN.nU0

ミセ*゚ー゚)リ「だったら急ぎますか!
      向こうはもう準備できてるみたいですし、善は急げです!」

ξ;゚⊿゚)ξ「……そうよね、半月しかないものね。休みも無さそうだし」

 即死級の傷を負った手前、1日くらいはゆっくりしたい気持ちが強かった。
 胸元には今でも違和感が残っている。これが消えるのもしばらく先になりそうだ。

 ……そしてやっぱり、私はまだ状況に追いつけていなかった。

 みんなが私の為に動いていたのは分かる。ただその1点だけは深く理解している。
 だから試験の話も簡単に聞き入れたのだが、その分、私自身の実感は乏しいまま。
 そういえば学校は? なんて考えが浮かぶくらいには気合い不十分。
 我ながら不安まみれだ。弱音をほざく暇もなかったら、もう転がり回るしかない。

ミセ*゚ー゚)リ「えーと、今日は体力テスト? みたいな事をするとか言ってました。
      本格的な特訓も早く始まるといいんですが……」

ξ;´⊿`)ξ「……上手くやれるかしら……」

ミセ*゚ー゚)リ「まー私との特訓よりは楽ですよ多分。
      対魔物ではなく対人間の訓練ですから、その分は」

 とはいっても、私はその人間相手にボロ負けしている。

 楽観している場合ではない。今まで以上に本気でやらねばマジでマズい。
 これは奇跡的に生まれたラストチャンスだ。ここを逃せば本当に後がない。
 取り計らってくれたミセリさん達の為にも、私は私にできる全てをやり切るしかないのだ。

ξ;-⊿-)ξ「……ハァ」

ξ゚⊿゚)ξ「ミセリさん、色々ありがとうなのだわ。
      大人の駆け引きはよく分からないけど、大変だったでしょう」

ミセ*゚ー゚)リ「――ええ、それはもちろん大変でしたよ。
      お嬢様の動きは色々影響ありますし、それなりに」

 ミセリさんはお皿を洗いながら軽く応える。
 その作られた軽薄さこそ私達の距離感。重たいものを持たせまいというミセリさんの心遣いだ。
 簡単に言えば大人と子供のそれ。今の私では、とても覆せない。

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